JP2748998B2 - クラッシャ - Google Patents
クラッシャInfo
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- JP2748998B2 JP2748998B2 JP32359291A JP32359291A JP2748998B2 JP 2748998 B2 JP2748998 B2 JP 2748998B2 JP 32359291 A JP32359291 A JP 32359291A JP 32359291 A JP32359291 A JP 32359291A JP 2748998 B2 JP2748998 B2 JP 2748998B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bowl
- pressure
- adjustment ring
- hydraulic
- crusher
- Prior art date
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- Crushing And Grinding (AREA)
- Disintegrating Or Milling (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートおよびアス
ファルト合材等に使用する粗骨材ならびに細骨材を生産
するクラッシャに係り,特に破砕部の最小間隙(セット
値)を自動遠隔操作で実施できるクラッシャに関する。
ファルト合材等に使用する粗骨材ならびに細骨材を生産
するクラッシャに係り,特に破砕部の最小間隙(セット
値)を自動遠隔操作で実施できるクラッシャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,竪軸回りに偏心して回転しながら
上下動する松毬(まつかさ)状のヘッドに覆い被さるよ
うに取付けられたマントルとその外周に静止して配設さ
れたボウルの内側のボウルライナとで原料が破砕される
タイプのクラッシャ,例えば,コーンクラッシャやジャ
イラディスクにおいては,マントルとボウルライナで形
成される最小間隙をセットまたはセット値と称呼し,こ
のセット値を調節してクラッシャの製品サイズをコント
ロールしていた。そして,セット値を調節する場合に
は,図1に示されるように,メインフレーム2に載置さ
れたアジャストメントリング22を静止したまま,これ
と螺合されるボウル20を,セット値を拡大するために
は反時計回りに,セット値を縮小する場合には時計回り
に回転する必要があった。そのためには,ボウル20と
ボウルライナ21の合計重量が大きいので予めボウル上
端に取付けたアジャストメントキャップ40の円周4個
所に設けたフックにクレーン等の吊上げ手段を用いて各
々ワイヤ掛けし,重力をフリーの状態にしたうえ,2〜
3人の作業員の手押しによって規定量回転するか,また
は吊上げすることなしに直接上記のフックにワイヤを掛
けアジャストメントキャップ40の外周に数周にわたり
巻き付けてワイヤの他端をショベルローダ,巻上げ機,
トラック,その他の引張り装置や滑車を利用して水平に
回転する等の作業をしていたが,いずれも煩雑でしかも
長時間の運転休止を余儀なくされていた。
上下動する松毬(まつかさ)状のヘッドに覆い被さるよ
うに取付けられたマントルとその外周に静止して配設さ
れたボウルの内側のボウルライナとで原料が破砕される
タイプのクラッシャ,例えば,コーンクラッシャやジャ
イラディスクにおいては,マントルとボウルライナで形
成される最小間隙をセットまたはセット値と称呼し,こ
のセット値を調節してクラッシャの製品サイズをコント
ロールしていた。そして,セット値を調節する場合に
は,図1に示されるように,メインフレーム2に載置さ
れたアジャストメントリング22を静止したまま,これ
と螺合されるボウル20を,セット値を拡大するために
は反時計回りに,セット値を縮小する場合には時計回り
に回転する必要があった。そのためには,ボウル20と
ボウルライナ21の合計重量が大きいので予めボウル上
端に取付けたアジャストメントキャップ40の円周4個
所に設けたフックにクレーン等の吊上げ手段を用いて各
々ワイヤ掛けし,重力をフリーの状態にしたうえ,2〜
3人の作業員の手押しによって規定量回転するか,また
は吊上げすることなしに直接上記のフックにワイヤを掛
けアジャストメントキャップ40の外周に数周にわたり
巻き付けてワイヤの他端をショベルローダ,巻上げ機,
トラック,その他の引張り装置や滑車を利用して水平に
回転する等の作業をしていたが,いずれも煩雑でしかも
長時間の運転休止を余儀なくされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の装置において
は,現場に人員を派遣してこうした煩雑で長時間を要す
る作業の代りに稼動率を低下させずに簡便にかつ自動的
にしかも運転中に遠隔操作で容易に機器に損傷を与える
ことなくセット値を変更できるようにしようとするもの
であり,運転操作性とメインテナンス性を向上し生産効
率を上げるものである。
は,現場に人員を派遣してこうした煩雑で長時間を要す
る作業の代りに稼動率を低下させずに簡便にかつ自動的
にしかも運転中に遠隔操作で容易に機器に損傷を与える
ことなくセット値を変更できるようにしようとするもの
であり,運転操作性とメインテナンス性を向上し生産効
率を上げるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに,本発明のクラッシャにおいては,メインフレーム
と,該メインフレームの上に積載され内周面を螺設され
たアジャストメントリングと,外周面を螺設され該アジ
ャストメントリングに螺合して上下方向移動可能なボウ
ルと,該メインフレームの中心底部に配設されボスを介
して垂直または略垂直に軸承されるメインシャフトと,
該メインシャフトに軸受を介して嵌装され垂直軸線に対
して偏心回転するエキセントリックと,該エキセントリ
ックに軸受を介して嵌装され回転するヘッドと,該エキ
セントリックの回転駆動手段とを有するクラッシャにお
いて,前記アジャストメントリングを該メインフレーム
側に付勢するリリースシリンダを備え,前記ボウルと該
アジャストメントリングの螺合をロックするクランピン
グシリンダを該ボウルと螺合するクランピングリングと
該アジャストメントリングとの間に配設して接続すると
ともに,前記ボウルまたはボウルの上端に配設され円筒
面を有するアジャストメントキャップの側面に円周等間
隔に複数個のドライブバーを突設し,竪軸回りに回動可
能でかつばね力を介して該ドライブバーに当接し前記ボ
ウルの回転を抑止するラチェット機構を備えるととも
に,ピストンロッドの前進に伴って該ラチエット機構の
ロックを解除し,かつ,前記ドライブバーの側面を押圧
して該ボウルを右回りまたは左回りに回転する一対の油
圧シリンダを該ボウルまたはアジャストメントキャップ
の外側に竪軸回りに回動自在に水平に配設し,前記ドラ
イブバーのうち少なくとも1個に対向して近接スイッチ
を固設し,前記一対の油圧シリンダの駆動用の油圧ユニ
ットを備えるとともに,該油圧ユニットに動作指令を伝
達するプログラマブル操作表示器およびシーケンサ制御
装置を格納するコントロールパネルを備え,運転中マン
トルとボウルライナとで形成される最小間隙(セット
値)を次の工程,すなわち, ボウルの回転方向およびドライブバーのコマ送り数
を設定する第1工程 ボウルとアジャストメントリングの螺合をロックし
ているクランピングシリンダの圧力を常用圧力の10%
〜15%に降下させる第2工程 指定の回転方向の油圧シリンダを前記コマ送り数だ
け前進後退させてボウルをコマ送り数だけ回転させる第
3工程 前記降下させたクランピングシリンダの圧力を常用
圧力に復帰させる第4工程 の操作手順で調整する順序起動を前記油圧ユニットの油
圧回路に組込んだ構成とした。
めに,本発明のクラッシャにおいては,メインフレーム
と,該メインフレームの上に積載され内周面を螺設され
たアジャストメントリングと,外周面を螺設され該アジ
ャストメントリングに螺合して上下方向移動可能なボウ
ルと,該メインフレームの中心底部に配設されボスを介
して垂直または略垂直に軸承されるメインシャフトと,
該メインシャフトに軸受を介して嵌装され垂直軸線に対
して偏心回転するエキセントリックと,該エキセントリ
ックに軸受を介して嵌装され回転するヘッドと,該エキ
セントリックの回転駆動手段とを有するクラッシャにお
いて,前記アジャストメントリングを該メインフレーム
側に付勢するリリースシリンダを備え,前記ボウルと該
アジャストメントリングの螺合をロックするクランピン
グシリンダを該ボウルと螺合するクランピングリングと
該アジャストメントリングとの間に配設して接続すると
ともに,前記ボウルまたはボウルの上端に配設され円筒
面を有するアジャストメントキャップの側面に円周等間
隔に複数個のドライブバーを突設し,竪軸回りに回動可
能でかつばね力を介して該ドライブバーに当接し前記ボ
ウルの回転を抑止するラチェット機構を備えるととも
に,ピストンロッドの前進に伴って該ラチエット機構の
ロックを解除し,かつ,前記ドライブバーの側面を押圧
して該ボウルを右回りまたは左回りに回転する一対の油
圧シリンダを該ボウルまたはアジャストメントキャップ
の外側に竪軸回りに回動自在に水平に配設し,前記ドラ
イブバーのうち少なくとも1個に対向して近接スイッチ
を固設し,前記一対の油圧シリンダの駆動用の油圧ユニ
ットを備えるとともに,該油圧ユニットに動作指令を伝
達するプログラマブル操作表示器およびシーケンサ制御
装置を格納するコントロールパネルを備え,運転中マン
トルとボウルライナとで形成される最小間隙(セット
値)を次の工程,すなわち, ボウルの回転方向およびドライブバーのコマ送り数
を設定する第1工程 ボウルとアジャストメントリングの螺合をロックし
ているクランピングシリンダの圧力を常用圧力の10%
〜15%に降下させる第2工程 指定の回転方向の油圧シリンダを前記コマ送り数だ
け前進後退させてボウルをコマ送り数だけ回転させる第
3工程 前記降下させたクランピングシリンダの圧力を常用
圧力に復帰させる第4工程 の操作手順で調整する順序起動を前記油圧ユニットの油
圧回路に組込んだ構成とした。
【0005】
【作用】本発明のクラッシャにおいては,運転中破砕部
の上下一対のライナの摩耗が進行して破砕部の最小間隙
であるセット値が変化したために再調節する必要が生じ
たときに,現在の状態に対してセット値を小さくする
か,あるいは大きくするかによってボウルの回転方向を
右回りとするか左回りとするか決定し,ドライブバーの
回転ピッチ数(コマ送り数)をいくらにするかを決定す
る。そして,ボウルとアジャストメントリングの螺合を
ロックしているクランピングリングに固設したクランピ
ングシリンダの常用圧力を常用圧力の10%〜15%に
低下させて両者(ボウルとアジャストメントリング)の
ロックを解除する。このように前準備を済ませてから,
指定回転方向に対応する油圧シリンダ(ラムシリンダ)
をコマ送り数だけ往復動させてドライブバーの側面を押
圧してボウルを所要のコマ送り数だけ回転することによ
り下降または上昇させてセット値を変更する。その後,
前記のアンロックされていたクランピングシリンダの油
圧を再び常用圧力まで復帰上昇させてボウルとアジャス
トメントリングの螺合をロックする。以上の操作手順に
より,セット値は所要の値に変更される。
の上下一対のライナの摩耗が進行して破砕部の最小間隙
であるセット値が変化したために再調節する必要が生じ
たときに,現在の状態に対してセット値を小さくする
か,あるいは大きくするかによってボウルの回転方向を
右回りとするか左回りとするか決定し,ドライブバーの
回転ピッチ数(コマ送り数)をいくらにするかを決定す
る。そして,ボウルとアジャストメントリングの螺合を
ロックしているクランピングリングに固設したクランピ
ングシリンダの常用圧力を常用圧力の10%〜15%に
低下させて両者(ボウルとアジャストメントリング)の
ロックを解除する。このように前準備を済ませてから,
指定回転方向に対応する油圧シリンダ(ラムシリンダ)
をコマ送り数だけ往復動させてドライブバーの側面を押
圧してボウルを所要のコマ送り数だけ回転することによ
り下降または上昇させてセット値を変更する。その後,
前記のアンロックされていたクランピングシリンダの油
圧を再び常用圧力まで復帰上昇させてボウルとアジャス
トメントリングの螺合をロックする。以上の操作手順に
より,セット値は所要の値に変更される。
【0006】本発明のクラッシャのセット調整装置の動
作を具体的に説明すると,ボウルを右回り(時計回り)
に回転するときには,一対の油圧シリンダ44のうち右
回り用ラムシリンダ44Aのピストンロッドを突出す
る。すると,ラムシリンダ44Aのストライカ44aが
ボウルロック50の緊張用の引張りコイルばね50bの
付勢力に打ち克ってボウルロック50の先端をボウルロ
ックのアンロック(解除)方向に回転させるとともに,
同じくピストンロッドの先端に設けたドライバ44bが
アジャストメントキャップ40に設けたドライブバー4
2のひとつの側面に当接してアジャストメントキャップ
40を右回りに1ピッチ分だけ回転する。その後,ラム
シリンダ44Aのピストンロッドは一旦後退し,再び前
進することによって同様の動作を行ない,アジャストメ
ントキャップ40を1ピッチ分回転する。以下同様にし
て所要ピッチ分回転することによってセット値は変更さ
れる。ボウルを左回り(反時計回り)に回転する場合に
は左回り用ラムシリンダ44Bを駆動して同様の操作を
行なう。
作を具体的に説明すると,ボウルを右回り(時計回り)
に回転するときには,一対の油圧シリンダ44のうち右
回り用ラムシリンダ44Aのピストンロッドを突出す
る。すると,ラムシリンダ44Aのストライカ44aが
ボウルロック50の緊張用の引張りコイルばね50bの
付勢力に打ち克ってボウルロック50の先端をボウルロ
ックのアンロック(解除)方向に回転させるとともに,
同じくピストンロッドの先端に設けたドライバ44bが
アジャストメントキャップ40に設けたドライブバー4
2のひとつの側面に当接してアジャストメントキャップ
40を右回りに1ピッチ分だけ回転する。その後,ラム
シリンダ44Aのピストンロッドは一旦後退し,再び前
進することによって同様の動作を行ない,アジャストメ
ントキャップ40を1ピッチ分回転する。以下同様にし
て所要ピッチ分回転することによってセット値は変更さ
れる。ボウルを左回り(反時計回り)に回転する場合に
は左回り用ラムシリンダ44Bを駆動して同様の操作を
行なう。
【0007】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図7は本発明のクラッシャのセット調節装
置の実施例を示し,図1はクラッシャの全体縦断面図,
図2はクラッシャの部分断面斜視図,図3はセット調節
装置の要部拡大斜視図,図4はセット調節装置の要部平
面図,図5はセット調節装置の制御系統図,図6は油圧
ユニットの油圧回路図,図7は油圧回路の操作手順(順
序起動)系統図である。
する。図1〜図7は本発明のクラッシャのセット調節装
置の実施例を示し,図1はクラッシャの全体縦断面図,
図2はクラッシャの部分断面斜視図,図3はセット調節
装置の要部拡大斜視図,図4はセット調節装置の要部平
面図,図5はセット調節装置の制御系統図,図6は油圧
ユニットの油圧回路図,図7は油圧回路の操作手順(順
序起動)系統図である。
【0008】図において,1はクラッシャ,2はメイン
フレームで,メインフレーム2の下部中央部のボス3に
垂直のメインシャフト4が立設される。そして,メイン
シャフト4の上半分には中心軸よりいくらか偏心した円
筒形状のエキセントリック5がエキセントリックブッシ
ュ6を介して嵌合され,さらにヘッドブッシュ7を介し
て松毬(まつかさ)状のヘッド8が嵌装されている。ヘ
ッド8の外側には同じく松毬状のマントル9が被覆さ
れ,マントル9と後述のボウルライナ21との間で原料
が破砕される。エキセントリック5の下端面には上下一
対の上部スラストベアリング18と下部スラストベアリ
ング19との間で回転するエキセントリック5,ヘッド
8およびマントル9の全荷重や破砕運動中の圧縮荷重を
メインフレーム2へ伝達するとともに,メインシャフト
4の上端の球面座17にヘッドボール16が着座して円
滑な回転を促進する。エキセントリック5の下端外周に
は,べベルギヤーで構成されるギヤー10が固設され,
Vプーリ14により回転駆動され,軸受13,13によ
り軸承される水平の回転軸12の先端のべベルギヤーの
ピニオン11を介してエキセントリック5を回転駆動す
るようになっている。15はフィードプレートであり,
ホッパ23に投入された原料を円周等分に分配する。
フレームで,メインフレーム2の下部中央部のボス3に
垂直のメインシャフト4が立設される。そして,メイン
シャフト4の上半分には中心軸よりいくらか偏心した円
筒形状のエキセントリック5がエキセントリックブッシ
ュ6を介して嵌合され,さらにヘッドブッシュ7を介し
て松毬(まつかさ)状のヘッド8が嵌装されている。ヘ
ッド8の外側には同じく松毬状のマントル9が被覆さ
れ,マントル9と後述のボウルライナ21との間で原料
が破砕される。エキセントリック5の下端面には上下一
対の上部スラストベアリング18と下部スラストベアリ
ング19との間で回転するエキセントリック5,ヘッド
8およびマントル9の全荷重や破砕運動中の圧縮荷重を
メインフレーム2へ伝達するとともに,メインシャフト
4の上端の球面座17にヘッドボール16が着座して円
滑な回転を促進する。エキセントリック5の下端外周に
は,べベルギヤーで構成されるギヤー10が固設され,
Vプーリ14により回転駆動され,軸受13,13によ
り軸承される水平の回転軸12の先端のべベルギヤーの
ピニオン11を介してエキセントリック5を回転駆動す
るようになっている。15はフィードプレートであり,
ホッパ23に投入された原料を円周等分に分配する。
【0009】一方,メインフレーム2の上端面にテーパ
面を介してアジャストメントリング22が載置され,リ
リースシリンダ25を介して常時下側に引張られメイン
フレーム2と密着されている。メインフレーム2とアジ
ャストメントリング22との間には円周4〜6個の透孔
が設けられ,回り止め用のメインフレームピン2aが貫
通されている。アジャストメントリング22の内周面に
は右ねじのテーパネジが螺設され,外周に同様に右ねじ
のテーパネジを螺設したボウル20と螺合し,ボウル2
0の回転によってボウル20が上下動可能に構成され
る。また,運転中のアジャストメントリング22とボウ
ル20の螺合をロックするため,アジャストメントリン
グ22の上にはこれと同様に内周面に螺設したクランプ
リング22aが載置され,ピストンロッドがアジャスト
メントリング22に締結され,シリンダがクランプリン
グ22aに固設されたクランピングシリンダ24のピス
トンロッドを油圧力により突出することにより両ネジの
当接面に強固な力を与えるようになっている。
面を介してアジャストメントリング22が載置され,リ
リースシリンダ25を介して常時下側に引張られメイン
フレーム2と密着されている。メインフレーム2とアジ
ャストメントリング22との間には円周4〜6個の透孔
が設けられ,回り止め用のメインフレームピン2aが貫
通されている。アジャストメントリング22の内周面に
は右ねじのテーパネジが螺設され,外周に同様に右ねじ
のテーパネジを螺設したボウル20と螺合し,ボウル2
0の回転によってボウル20が上下動可能に構成され
る。また,運転中のアジャストメントリング22とボウ
ル20の螺合をロックするため,アジャストメントリン
グ22の上にはこれと同様に内周面に螺設したクランプ
リング22aが載置され,ピストンロッドがアジャスト
メントリング22に締結され,シリンダがクランプリン
グ22aに固設されたクランピングシリンダ24のピス
トンロッドを油圧力により突出することにより両ネジの
当接面に強固な力を与えるようになっている。
【0010】ボウル20の内側にはボウルライナ21が
固設され,マントル9との間で破砕室を形成する。ボウ
ル20の上端外周にはアジャストメントキャップ40が
植込ボルトによって固設されている。
固設され,マントル9との間で破砕室を形成する。ボウ
ル20の上端外周にはアジャストメントキャップ40が
植込ボルトによって固設されている。
【0011】次に,セット調節装置について説明する。
図3,図4に示すように,アジャストメントキヤップ4
0の外周には等間隔で角材からなる突起状のドライブバ
ー42が配列される。アジャストメントキャップ40の
外側には,竪軸50a回りに回転可能で中央部に内側を
向いた突起50cを有するボウルロック50があり,突
起50cがドライブバーの側面に当接する方向に回転付
勢される引張りコイルばね50bが固定のブラケットと
ボウルロック50の1端との間に弾装されている。した
がって,ボウルロック50はアンロックされない限り,
ラチェット機構により常時突起50cの先端がアジャス
トメントキャップ40の周壁へ当接し,突起50cの側
面とドライブバー42の側面とが当接する場合にはアジ
ャストメントキャップ40は回転できないようになって
いる。ただし,突起50cのもう一方の面をテーパに形
成しておくことにより,アジャストメントキャップ50
を左回りに回転するときにはこのボウルロック50を跳
ね上げて回転できるようにしてある。
図3,図4に示すように,アジャストメントキヤップ4
0の外周には等間隔で角材からなる突起状のドライブバ
ー42が配列される。アジャストメントキャップ40の
外側には,竪軸50a回りに回転可能で中央部に内側を
向いた突起50cを有するボウルロック50があり,突
起50cがドライブバーの側面に当接する方向に回転付
勢される引張りコイルばね50bが固定のブラケットと
ボウルロック50の1端との間に弾装されている。した
がって,ボウルロック50はアンロックされない限り,
ラチェット機構により常時突起50cの先端がアジャス
トメントキャップ40の周壁へ当接し,突起50cの側
面とドライブバー42の側面とが当接する場合にはアジ
ャストメントキャップ40は回転できないようになって
いる。ただし,突起50cのもう一方の面をテーパに形
成しておくことにより,アジャストメントキャップ50
を左回りに回転するときにはこのボウルロック50を跳
ね上げて回転できるようにしてある。
【0012】そして,ボウルロック50の先端側には一
対のラムシリンダ44がほぼ中央部の竪軸45回りに回
動可能に水平に配設されており,両者のラムシリンダ4
4,すなわち,右回り用のラムシリンダ44Aと左回り
用のラムシリンダ44Bのシリンダのロッド側端部同志
が引張りコイルばね46で締結され,ピストンロッド側
がアジャストメントキャップ40側を向くよう付勢され
ている。ラムシリンダ44のピストンロッドの先端に
は,その突出によりボウルロック50をドライブバー4
2より離脱させる方向へ回転駆動させるストライカ44
aが取付けられ,その上側には同じくピストンロッド
に,ドライブバー42の側面を押圧するドライバ44b
が付設される。したがって,ピストンロッドの前進によ
り,ボウルロック50をアンロック(解錠)すると同時
にドライブバー42を押圧して,その結果,アジャスト
メントキャップ40を回転することができる。アジャス
トメントリング40を右回りさせるときには,ラムシリ
ンダ44Aを駆動し,左回りさせるときにはラムシリン
ダ44Bを駆動する。
対のラムシリンダ44がほぼ中央部の竪軸45回りに回
動可能に水平に配設されており,両者のラムシリンダ4
4,すなわち,右回り用のラムシリンダ44Aと左回り
用のラムシリンダ44Bのシリンダのロッド側端部同志
が引張りコイルばね46で締結され,ピストンロッド側
がアジャストメントキャップ40側を向くよう付勢され
ている。ラムシリンダ44のピストンロッドの先端に
は,その突出によりボウルロック50をドライブバー4
2より離脱させる方向へ回転駆動させるストライカ44
aが取付けられ,その上側には同じくピストンロッド
に,ドライブバー42の側面を押圧するドライバ44b
が付設される。したがって,ピストンロッドの前進によ
り,ボウルロック50をアンロック(解錠)すると同時
にドライブバー42を押圧して,その結果,アジャスト
メントキャップ40を回転することができる。アジャス
トメントリング40を右回りさせるときには,ラムシリ
ンダ44Aを駆動し,左回りさせるときにはラムシリン
ダ44Bを駆動する。
【0013】一方,ドライブバー42のうち少なくとも
1個のドライブバーの正面中央に対向して近接スイッチ
70が,図3に示すように固定して配置されており,図
5に示すとおり,プログラマブル操作表示器110およ
びシーケンサ制御装置120を格納するコントロールパ
ネル(制御盤)100へ接続されている。コントロール
パネル100からは,クランピングシリンダ24への圧
油を切換える電磁弁62とラムシリンダ44(44Aお
よび44B)の圧油を切替える電磁弁64,66とラム
シリンダ44の後退限を検知するリミットスイッチ6
7,68へ配線されており,それぞれ動作指令や検出信
号を伝達している。
1個のドライブバーの正面中央に対向して近接スイッチ
70が,図3に示すように固定して配置されており,図
5に示すとおり,プログラマブル操作表示器110およ
びシーケンサ制御装置120を格納するコントロールパ
ネル(制御盤)100へ接続されている。コントロール
パネル100からは,クランピングシリンダ24への圧
油を切換える電磁弁62とラムシリンダ44(44Aお
よび44B)の圧油を切替える電磁弁64,66とラム
シリンダ44の後退限を検知するリミットスイッチ6
7,68へ配線されており,それぞれ動作指令や検出信
号を伝達している。
【0014】次に,油圧ユニット60の油圧回路につい
て説明する。図6に示すように,油圧ユニット60はリ
リースシリンダ25とクランピングシリンダ24とラム
シリンダ44の駆動操作を制御する。301は油タン
ク,302は油面計,305はストレーナ,306は電
動機,307はカップリング,308は油圧ポンプ,3
09はフィルタ,311は圧力計,313,314は圧
力スイッチ,317は電磁弁,318は逆止弁,319
はリリーフ弁,320は電磁弁,321は電磁弁,32
2は圧力調整弁,323は電磁弁,324はリリーフ
弁,325は電磁弁,326は電磁弁,327は電磁
弁,328はパイロット逆止弁,329はインライン逆
止弁,330はアキュムレータ,331はエアブリード
弁,332は圧力スイッチである。図中の( )内の数
値は設定圧(kg/cm2)を示す。
て説明する。図6に示すように,油圧ユニット60はリ
リースシリンダ25とクランピングシリンダ24とラム
シリンダ44の駆動操作を制御する。301は油タン
ク,302は油面計,305はストレーナ,306は電
動機,307はカップリング,308は油圧ポンプ,3
09はフィルタ,311は圧力計,313,314は圧
力スイッチ,317は電磁弁,318は逆止弁,319
はリリーフ弁,320は電磁弁,321は電磁弁,32
2は圧力調整弁,323は電磁弁,324はリリーフ
弁,325は電磁弁,326は電磁弁,327は電磁
弁,328はパイロット逆止弁,329はインライン逆
止弁,330はアキュムレータ,331はエアブリード
弁,332は圧力スイッチである。図中の( )内の数
値は設定圧(kg/cm2)を示す。
【0015】リリースシリンダ25の系統では,リリー
ス圧力を115〜125kg/cm2の範囲に設定でき
るよう圧力スイッチ314を設け,運転中リリース圧力
が80kg/cm2以下となったときクラッシャが停止
するように圧力スイッチ313を設けた。クランピング
シリンダ24の系統では,クランプ圧力を150〜17
5kg/cm2の範囲に設定できるよう圧力スイッチ3
14を設け,運転中クランプ圧力が105kg/cm2
以下になった場合にクラッシャが停止できるように圧力
スイッチ313を設けた。上記の設定圧80kg/cm
2および105kg/cm2はいずれも常用負荷圧力1
15〜125kg/cm2および常用負荷圧力150〜
175kg/cm2の60%〜70%の範囲から選択し
た圧力である。また,クランピングシリンダの系統で
は,負荷運転中のセット調整を行なう必要上,クランプ
圧力を低下解除するために,常用負荷圧力150〜17
5kg/cm2の10%〜15%に相当する21kg/
cm2にクランプ圧力を低下させてセット調節を行な
う。そのため,圧力スイッチ332を設け,電磁弁32
1にセット調節指令の信号を送り,圧油を21kg/c
m2に設定した圧力調整弁322へ流すことにより,ク
ランプ圧力を21kg/cm2にしたうえラムシリンダ
44を作動する。
ス圧力を115〜125kg/cm2の範囲に設定でき
るよう圧力スイッチ314を設け,運転中リリース圧力
が80kg/cm2以下となったときクラッシャが停止
するように圧力スイッチ313を設けた。クランピング
シリンダ24の系統では,クランプ圧力を150〜17
5kg/cm2の範囲に設定できるよう圧力スイッチ3
14を設け,運転中クランプ圧力が105kg/cm2
以下になった場合にクラッシャが停止できるように圧力
スイッチ313を設けた。上記の設定圧80kg/cm
2および105kg/cm2はいずれも常用負荷圧力1
15〜125kg/cm2および常用負荷圧力150〜
175kg/cm2の60%〜70%の範囲から選択し
た圧力である。また,クランピングシリンダの系統で
は,負荷運転中のセット調整を行なう必要上,クランプ
圧力を低下解除するために,常用負荷圧力150〜17
5kg/cm2の10%〜15%に相当する21kg/
cm2にクランプ圧力を低下させてセット調節を行な
う。そのため,圧力スイッチ332を設け,電磁弁32
1にセット調節指令の信号を送り,圧油を21kg/c
m2に設定した圧力調整弁322へ流すことにより,ク
ランプ圧力を21kg/cm2にしたうえラムシリンダ
44を作動する。
【0016】本発明においては,運転中クラッシャを停
止することなくセット値を変更するのでクランピングシ
リンダ24に負荷されている圧力を0とすると,セット
値調整中に破砕部に噛み込まれる原料によって歯車の噛
み合い部分がガタついて歯車が損傷する恐れがある。し
たがって,常用圧力,すなわち150〜175kg/c
m2の10%〜15%の範囲である圧力,たとえば21
kg/cm2に圧力を低下させ,保持する。低下させる
圧力をこの範囲に設定した理由は,10%以下になると
歯車のガタツキが発生し始めるからであり,また15%
以上になると噛合のロックが十分に解除されておらず次
工程のボウル20の回転が円滑に行なわれないからであ
る。
止することなくセット値を変更するのでクランピングシ
リンダ24に負荷されている圧力を0とすると,セット
値調整中に破砕部に噛み込まれる原料によって歯車の噛
み合い部分がガタついて歯車が損傷する恐れがある。し
たがって,常用圧力,すなわち150〜175kg/c
m2の10%〜15%の範囲である圧力,たとえば21
kg/cm2に圧力を低下させ,保持する。低下させる
圧力をこの範囲に設定した理由は,10%以下になると
歯車のガタツキが発生し始めるからであり,また15%
以上になると噛合のロックが十分に解除されておらず次
工程のボウル20の回転が円滑に行なわれないからであ
る。
【0017】なお,インライン逆止弁329を設けた理
由は,一方のラムシリンダ44を作動して前進させると
き,他方のラムシリンダ44が確実に後退限に保持して
おくためである。また,電磁弁320を設けた理由は,
セット調節時電磁弁321を励磁して配管中の圧油が2
1kg/cm2に低下しても,圧力スイッチ313で設
定した105kg/cm2以下の条件を満足してクラッ
シャの運転が停止(すなわち,クラッシャ主電動機の停
止)するというインタロックが働かないようにするため
電磁弁320以下の配管中の圧力を常用圧力に保持する
ためである。
由は,一方のラムシリンダ44を作動して前進させると
き,他方のラムシリンダ44が確実に後退限に保持して
おくためである。また,電磁弁320を設けた理由は,
セット調節時電磁弁321を励磁して配管中の圧油が2
1kg/cm2に低下しても,圧力スイッチ313で設
定した105kg/cm2以下の条件を満足してクラッ
シャの運転が停止(すなわち,クラッシャ主電動機の停
止)するというインタロックが働かないようにするため
電磁弁320以下の配管中の圧力を常用圧力に保持する
ためである。
【0018】以上のように構成された本発明のクラッシ
ャのセット調節装置の作動について図7にもとづいて説
明する。まず,破砕部を形成するマントル9やボウルラ
イナ21が摩耗した結果,所望の製品サイズより大きな
製品が出るようになり,早急にセット値を矯正したい場
合には,ボウル20,すなわち,アジャストメントキャ
ップ40を右回りに回転して下降させセット値を小さい
方に変更する必要が生じる。こうした場合には,回転方
向および下降量に相当するドライブバー42のピッチ数
(コマ数)をコントロールパネル100のプログラマブ
ル表示器110へ入力して,油圧ポンプ308を起動
し,電磁弁317,320,321を作動してクランピ
ングシリンダ24の圧油を解放し,ボウル20とアジャ
ストメントリング22のねじロック力を解除して,ボウ
ル20が回転できる状態にする。そのあと,指示された
回転方向に対応するラムシリンダ44が選択され(電磁
弁323または電磁弁325を励磁),指示されたピッ
チ数にしたがって,たとえば右回り用のラムシリンダ4
4Aのピストンロッドをこの回数だけ前進後退すること
により,所定のピッチ数ほどアジャストメントキャップ
40が回転し,所要量ほど下降してセット値が変更され
る。セット値を拡大する場合にはラムシリンダ44Bを
使用して同様の操作を繰り返す。セット変更が終った後
は,電磁弁323,325は消磁されピストンロッドは
後退限に待避することによりボウルロック50の突起5
0cがドライブバー42のひとつと当接し,ロックされ
る。そして,電磁弁317が消磁され再びクランピング
シリンダ24のロッドを前進させロックする。なお,上
記のドライブバー1ピッチ分の垂直方向移動代は0.5
〜1.0mmの範囲に選定し,ドライブバー42の個数
を選定すると良い。また,ラムシリンダ44の前進限は
近接スイッチ70によって検知され,後退限はリミット
スイッチ67,68で検知される。上述のピッチ数,す
なわち,ラムシリンダの作動回数は近接スイッチ70に
よってカウントされる。後退限検知用のリミットスイッ
チ67,68は近接スイッチを使用しても良い。
ャのセット調節装置の作動について図7にもとづいて説
明する。まず,破砕部を形成するマントル9やボウルラ
イナ21が摩耗した結果,所望の製品サイズより大きな
製品が出るようになり,早急にセット値を矯正したい場
合には,ボウル20,すなわち,アジャストメントキャ
ップ40を右回りに回転して下降させセット値を小さい
方に変更する必要が生じる。こうした場合には,回転方
向および下降量に相当するドライブバー42のピッチ数
(コマ数)をコントロールパネル100のプログラマブ
ル表示器110へ入力して,油圧ポンプ308を起動
し,電磁弁317,320,321を作動してクランピ
ングシリンダ24の圧油を解放し,ボウル20とアジャ
ストメントリング22のねじロック力を解除して,ボウ
ル20が回転できる状態にする。そのあと,指示された
回転方向に対応するラムシリンダ44が選択され(電磁
弁323または電磁弁325を励磁),指示されたピッ
チ数にしたがって,たとえば右回り用のラムシリンダ4
4Aのピストンロッドをこの回数だけ前進後退すること
により,所定のピッチ数ほどアジャストメントキャップ
40が回転し,所要量ほど下降してセット値が変更され
る。セット値を拡大する場合にはラムシリンダ44Bを
使用して同様の操作を繰り返す。セット変更が終った後
は,電磁弁323,325は消磁されピストンロッドは
後退限に待避することによりボウルロック50の突起5
0cがドライブバー42のひとつと当接し,ロックされ
る。そして,電磁弁317が消磁され再びクランピング
シリンダ24のロッドを前進させロックする。なお,上
記のドライブバー1ピッチ分の垂直方向移動代は0.5
〜1.0mmの範囲に選定し,ドライブバー42の個数
を選定すると良い。また,ラムシリンダ44の前進限は
近接スイッチ70によって検知され,後退限はリミット
スイッチ67,68で検知される。上述のピッチ数,す
なわち,ラムシリンダの作動回数は近接スイッチ70に
よってカウントされる。後退限検知用のリミットスイッ
チ67,68は近接スイッチを使用しても良い。
【0019】このようにして,セット値の変更の必要に
迫られたその都度,クランピングシリンダ24やラムシ
リンダ44の操作する油圧ユニット60にコントロール
パネル100を介して指令を発信することによって遠隔
操作で,しかも,運転中自動的にアジャストメントキャ
ップ40を回転することによって短時間で容易にセット
値を変更することができる。
迫られたその都度,クランピングシリンダ24やラムシ
リンダ44の操作する油圧ユニット60にコントロール
パネル100を介して指令を発信することによって遠隔
操作で,しかも,運転中自動的にアジャストメントキャ
ップ40を回転することによって短時間で容易にセット
値を変更することができる。
【0020】なお,静止のアジャストメントリング22
に対して,ボウル20を上下動摺動可能に設けて両者の
間に垂直な油圧シリンダを円周複数個設けてボウル20
を昇降することによってセット値を変更自在とする方法
も考えられるが,この場合には規定のセット値を保持す
るために油圧シリンダに常時圧油を封入しておかなけれ
ばならない。しかしながら,油圧シリンダ内の圧油の漏
洩を数ケ月〜1年という長期間全く無くすることは不可
能であり,その漏洩量に応じてセット値は変化するので
好ましくない。これに対し,本発明では,アジャストメ
ントリング22とボウル20は螺合され,しかも,ボウ
ルロック50によりねじ回転がロックされるので上述の
不都合が起こらず優れている。
に対して,ボウル20を上下動摺動可能に設けて両者の
間に垂直な油圧シリンダを円周複数個設けてボウル20
を昇降することによってセット値を変更自在とする方法
も考えられるが,この場合には規定のセット値を保持す
るために油圧シリンダに常時圧油を封入しておかなけれ
ばならない。しかしながら,油圧シリンダ内の圧油の漏
洩を数ケ月〜1年という長期間全く無くすることは不可
能であり,その漏洩量に応じてセット値は変化するので
好ましくない。これに対し,本発明では,アジャストメ
ントリング22とボウル20は螺合され,しかも,ボウ
ルロック50によりねじ回転がロックされるので上述の
不都合が起こらず優れている。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように,本発明のクラッシ
ャは,アジャストメントキャップに設けたドライブバー
とボウルロックおよびラムシリンダの作動により,運転
中遠隔操作で自動的に容易にボウルをアジャストメント
リングに対して回転することによって上下させ,セット
値を変更できる。したがって,休転のロスタイムを防止
し,生産効率を向上させるとともにメインテナンス性を
著しく向上させることができる。また,セット調節時に
クランプ圧力を適正な圧力に保持できるので機器の損傷
を未然に防止し安全性が優れる。セット終了後にはアジ
ャストメントリングとボウルのロックが二重に実施さ
れ,セット値が不変であり,製品サイズの均一性が保持
される。
ャは,アジャストメントキャップに設けたドライブバー
とボウルロックおよびラムシリンダの作動により,運転
中遠隔操作で自動的に容易にボウルをアジャストメント
リングに対して回転することによって上下させ,セット
値を変更できる。したがって,休転のロスタイムを防止
し,生産効率を向上させるとともにメインテナンス性を
著しく向上させることができる。また,セット調節時に
クランプ圧力を適正な圧力に保持できるので機器の損傷
を未然に防止し安全性が優れる。セット終了後にはアジ
ャストメントリングとボウルのロックが二重に実施さ
れ,セット値が不変であり,製品サイズの均一性が保持
される。
【図1】本発明の1実施例を示すクラッシャの全体縦断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の1実施例を示すクラッシャの部分断面
斜視図である。
斜視図である。
【図3】本発明の1実施例を示すクラッシャのセット調
節装置の要部拡大斜視図である。
節装置の要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の1実施例を示すクラッシャのセット調
節装置の要部平面図である。
節装置の要部平面図である。
【図5】本発明の1実施例を示すクラッシャのセット調
節装置の制御系統図である。
節装置の制御系統図である。
【図6】本発明の1実施例を示すクラッシャの油圧ユニ
ットの油圧回路図である。
ットの油圧回路図である。
【図7】本発明の1実施例を示すクラッシャの油圧回路
の操作手順(順序起動)系統図である。
の操作手順(順序起動)系統図である。
1 クラッシャ 2 メインフレーム 2a メインフレームピン 3 ボス 4 メインシャフト 5 エキセントリック 6 エキセントリックブッシュ 7 ヘッドブッシュ 8 ヘッド 9 マントル 10 ギヤー 11 ピニオン 12 回転軸 13 軸受 14 Vプーリ 15 フィードプレート 16 ヘッドボール 17 球面座 18 上部スラストベアリング 19 下部スラストベアリング 20 ボウル 21 ボウルライナ 22 アジャストメントリング 22a クランピングリング 23 ホッパ 24 クランピングシリンダ 25 リリースシリンダ 40 アジャストメントキャップ 42 ドライブバー 44 ラムシリンダ 44a ストライカ 44b ドライバ 44A 右回り用ラムシリンダ 44B 左回り用ラムシリンダ 45 竪軸 46 引張りコイルばね 50 ボウルロック 60 油圧ユニット 62 電磁弁 64 電磁弁 66 電磁弁 67 リミットスイッチ 68 リミットスイッチ 70 近接スイッチ 100 コントロールパネル 110 プログラマブル操作表示器 120 シーケンサ制御装置 301 油タンク 302 油面計 308 油圧ポンプ 313 圧力スイッチ 314 圧力スイッチ 317 電磁弁 318 逆止弁 319 リリーフ弁 320 電磁弁 321 電磁弁 322 圧力調整弁 323 電磁弁 324 リリーフ弁 325 電磁弁 326 電磁弁 327 電磁弁 328 パイロット逆止弁 329 インライン逆止弁 330 アキュムレータ 331 エアブリード弁 332 圧力スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 メインフレームと,該メインフレームの
上に積載され内周面を螺設されたアジャストメントリン
グと,外周面を螺設され該アジャストメントリングに螺
合して上下方向移動可能なボウルと,該メインフレーム
の中心底部に配設されボスを介して垂直または略垂直に
軸承されるメインシャフトと,該メインシャフトに軸受
を介して嵌装され垂直軸線に対して偏心回転するエキセ
ントリックと,該エキセントリックに軸受を介して嵌装
され回転するヘッドと,該エキセントリックの回転駆動
手段とを有するクラッシャにおいて,前記アジャストメ
ントリングを該メインフレーム側に付勢するリリースシ
リンダを備え,前記ボウルと該アジャストメントリング
の螺合をロックするクランピングシリンダを該ボウルと
螺合するクランピングリングと該アジャストメントリン
グとの間に配設して接続するとともに,前記ボウルまた
はボウルの上端に配設され円筒面を有するアジャストメ
ントキャップの側面に円周等間隔に複数個のドライブバ
ーを突設し,竪軸回りに回動可能でかつばね力を介して
該ドライブバーに当接し前記ボウルの回転を抑止するラ
チェット機構を備えるとともに,ピストンロッドの前進
に伴って該ラチェット機構のロックを解除し,かつ,前
記ドライブバーの側面を押圧して該ボウルを右回りまた
は左回りに回転する一対の油圧シリンダを該ボウルまた
はアジャストメントキャップの外側に竪軸回りに回動自
在に水平に配設し,前記ドライブバーのうち少なくとも
1個に対向して近接スイッチを固設し,前記一対の油圧
シリンダの駆動用の油圧ユニットを備えるとともに,該
油圧ユニットに動作指令を伝達するプログラマブル操作
表示器およびシーケンサ制御装置を格納するコントロー
ルパネルを備え,運転中マントルとボウルライナとで形
成される最小間隙(セット値)を次の各工程の操作手順
により調整する順序起動を前記油圧ユニットの油圧回路
に組込んだクラッシャ。 ボウルの回転方向およびドライブバーのコマ送り数
を設定する第1工程 ボウルとアジャストメントリングの螺合をロックし
ているクランピングシリンダの圧力を常用圧力の10%
〜15%に降下させる第2工程 指定の回転方向の油圧シリンダを前記コマ送り数だ
け前進後退させてボウルをコマ送り数だけ回転させる第
3工程 前記降下させたクランピングシリンダの圧力を常用
圧力に復帰させる第4工程
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32359291A JP2748998B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | クラッシャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32359291A JP2748998B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | クラッシャ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596189A JPH0596189A (ja) | 1993-04-20 |
JP2748998B2 true JP2748998B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=18156428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32359291A Expired - Lifetime JP2748998B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | クラッシャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748998B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101104345B1 (ko) * | 2009-05-22 | 2012-01-16 | 디에이치엠(주) | 개방회로형 유압시스템을 가지는 다목적 준설장치 |
JP7402103B2 (ja) * | 2020-03-31 | 2023-12-20 | 株式会社栗本鐵工所 | 旋動式破砕機 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP32359291A patent/JP2748998B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0596189A (ja) | 1993-04-20 |
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