JP2611889B2 - クラッシャ - Google Patents

クラッシャ

Info

Publication number
JP2611889B2
JP2611889B2 JP17347891A JP17347891A JP2611889B2 JP 2611889 B2 JP2611889 B2 JP 2611889B2 JP 17347891 A JP17347891 A JP 17347891A JP 17347891 A JP17347891 A JP 17347891A JP 2611889 B2 JP2611889 B2 JP 2611889B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bowl
pressure
crusher
main frame
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17347891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04317748A (ja
Inventor
明 溝上
国男 武谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP17347891A priority Critical patent/JP2611889B2/ja
Publication of JPH04317748A publication Critical patent/JPH04317748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2611889B2 publication Critical patent/JP2611889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートおよびアス
ファルト合材等に使用する粗骨材ならびに細骨材を生産
するクラッシャに係り,特に破砕部の最小間隙(セット
値)を自動遠隔操作で実施できるクラッシャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,竪軸回りに偏心して回転しながら
上下動する松毬(まつかさ)状のヘッドに覆い被さるよ
うに取付けられたマントルとその外周に静止して配設さ
れたボウルの内側のボウルライナとで原料が破砕される
タイプのクラッシャ,例えば,コーンクラッシャやジャ
イラディスクにおいては,マントルとボウルライナで形
成される最小間隙をセットまたはセット値と称呼し,こ
のセット値を調節してクラッシャの製品サイズをコント
ロールしていた。そして,セット値を調節する場合に
は,図1に示されるように,メインフレーム2に載置さ
れたアジャストメントリング22を静止したまま,これ
と螺台されるボウル20を,セット値を拡大するために
は反時計回りに,セット値を縮小する場合には時計回り
に回転する必要があった。そのためには,ボウル20と
ボウルライナ21の合計重量が大きいので予めボウル上
端に取付けたアジャストメントキャップ40の円周4個
所に設けたフックにクレーン等の吊上げ手段を用いて各
々ワイヤ掛けし,重力をフリーの状態にしたうえ,2〜
3人の作業員の手押しによって規定量回転するか,また
は吊上げすることなしに直接上記のフックにワイヤを掛
けアジャストメントキャップ40の外周に数周にわたり
巻き付けてワイヤの他端をショベルローダ,巻上げ機,
トラック,その他の引張り装置や滑車を利用して水平に
回転する等の作業をしていたが,いずれも煩雑でしかも
長時間の運転休止を余儀なくされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の装置において
は,現場に人員を派遣してこうした煩雑で長時間を要す
る作業の代りに稼動率を低下させずに簡便にかつ自動的
にしかも運転中に遠隔操作で容易に機器に損傷を与える
ことなくセット値を変更できるようにしようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに,本発明のクラッシャのセット調節装置では,メイ
ンフレームと,該メインフレームの上に積載され内周面
を螺設されたアジャストメントリングと,外周面を螺設
され該アジャストメントリングに螺合して上下方向移動
可能なボウルと,該メインフレームの中心底部に配設さ
れボスを介して垂直または略垂直に軸承されるメインシ
ャフトと,該メインシャフトに軸受を介して嵌装され垂
直軸線に対して偏心回転するエキセントリックと,該エ
キセントリックに軸受を介して嵌装され回転するヘッド
と,該エキセントリックの回転駆動手段とを有するクラ
ッシャにおいて,前記アジャストメントリングを該メイ
ンフレーム側に付勢するリリースシリンダを備え,前記
ボウルと該アジャストメントリングの螺合をロックする
クランピングシリンダを該ボウルと螺合するクランピン
グリングと該アジャストメントリングとの間に配設して
接続するとともに,前記ボウルまたはボウルの上端に配
設され円筒面を有するアジャストメントキャップの側面
に円周等間隔に複数個のドライブバーを突設し,竪軸回
りに回動可能でかつばね力を介して該ドライブバーに当
接し前記ボウルの回転を抑止するラチェット機構を備え
るとともに,ピストンロッドの前進に伴って該ラチェッ
ト機構のロックを解除し,かつ,前記ドライブバーの側
面を押圧して該ボウルを右回りまたは左回りに回転する
一対の油圧シリングを該ボウルまたはアジャストメント
キャップの外側に竪軸回りに回動自在に水平に配設し,
前記リリースシリンダおよびクランピングシリンダの常
用負荷圧力が60%〜70%に降下したときクラッシャ
の運転を停止する信号を発信する圧力スイッチを油圧回
路に設け,負荷運転中のセット調整の際に該クランピン
グシリンダの圧油を常用負荷圧力の10%〜15%に降
下させるための圧力調整弁および該圧力調整弁に至る回
路へ切替える電磁弁を油圧回路に設けた構成としたもの
である。
【0005】
【作用】本発明のクラッシャにおいては,運転中にリリ
ースシリンダやクランピングシリンダの圧油がリークに
より排出され,圧力が低下した場合には各々のシリンダ
の常用負荷圧力の60%〜70%の範囲で設定した指定
圧力より低下したとき圧力スイッチが働いてエキセント
リックの回転駆動手段である主電動機が停止して,クラ
ッシャの運転を休止する。このため,リリースシリンダ
の圧力低下による破砕力不足による製品不良やクランピ
ングシリンダの圧力低下によるボウルとアジャストメン
トリングのねじ部分のガタつきによる損傷が防止され
る。また,運転中のセット調整の際にはクランピングシ
リンダの圧油を常用負荷圧力の10%〜15%に保持す
ることができるので,アジャストメントリングに対して
ボウルを円滑に回転できるとともに両者のねじ部のロッ
クが完全でフリーでなく,ある程度の拘束力が維持させ
るためねじ嵌合のガタつきが防止されねじ部の損傷が回
避される。
【0006】本発明のセット調整装置の動作を具体的に
説明すると,ボウルを右回り(時計回り)に回転すると
きには,一対の油圧シリンダ44のうち右回り用ラムシ
リンダ44Aのピストンロッドを突出する。すると,ラ
ムシリンダ44Aのストライカ44aがボウルロック5
0の緊張用の引張りコイルばね50bの付勢力に打ち克
ってボウルロック50の先端をボウルロックのアンロッ
ク(解除)方向に回転させるとともに,同じくピストン
ロッドの先端に設けたドライバ44bがアジャストメン
トキャップ40に設けたドライブバー42のひとつの側
面に当接してアジャストメントキャップ40を右回りに
1ピッチ分だけ回転する。その後,ラムシリンダ44A
のピストンロッドは一旦後退し,再び前進することによ
って同様の動作を行ない,アジャストメントキャップ4
0を1ピッチ分回転する。以下同様にして所要ピッチ分
回転することによってセット値は変更される。ボウルを
左回り(反時計回り)に回転する場合には左回り用ラム
シリンダ44Bを駆動して同様の操作を行なう。
【0007】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6は本発明のクラッシャのセット調節装
置の実施例を示し,図1はクラッシャの全体縦断面図,
図2はクラッシャの部分断面斜視図,図3はセット調節
装置の要部拡大斜視図,図4はセット調節装置の要部平
面図,図5はセット調節装置の制御系統図,図6は油圧
ユニットの油圧回路図である。
【0008】図において,1はクラッシャ,2はメイン
フレームで,メインフレーム2の下部中央部のボス3に
垂直のメインシャフト4が立設される。そして,メイン
シャフト4の上半分には中心軸よりいくらか偏心した円
筒形状のエキセントリック5がエキセントリックブッシ
ュ6を介して嵌台され,さらにヘッドブッシュ7を介し
て松毬(まつかさ)状のヘッド8が嵌装されている。ヘ
ッド8の外側には同じく松毬状のマントル9が被覆さ
れ,マントル9と後述のボウルライナ21との間で原料
が破砕される。エキセントリック5の下端面には上下一
対の上部スラストベアリング18と下部スラストベアリ
ング19との間で回転するエキセントリック5,ヘッド
8およびマントル9の全荷重や破砕運動中の圧縮荷重を
メインフレーム2へ伝達するとともに,メインシャフト
4の上端の球面座17にヘッドボール16が着座して円
滑な回転を促進する。エキセントリック5の下端外周に
は,べベルギヤーで構成されるギヤー10が固設され,
Vプーリ14により回転駆動され,軸受13,13によ
り軸承される水平の回転軸12の先端のべベルギヤーの
ピニオン11を介してエキセントリック5を回転駆動す
るようになっている。15はフィードプレートであり,
ホッパ23に投入された原料を円周等分に分配する。
【0009】一方,メインフレーム2の上端面にテーパ
面を介してアジャストメントリング22が載置され,リ
リースシリンダ25を介して常時下側に引張られメイン
フレーム2と密着されている。メインフレーム2とアジ
ャストメントリング22との間には円周4〜6個の透孔
が設けられ,回り止め用のメインフレームピン2aが貫
通されている。アジャストメントリング22の内周面に
は右ねじのテーパネジが螺設され,外周に同様に右ねじ
のテーパネジを螺設したボウル20と螺台し,ボウル2
0の回転によってボウル20が上下動可能に構成され
る。また,運転中のアジャストメントリング22とボウ
ル20の螺合をロックするため,アジャストメントリン
グ22の上にはこれと同様に内周面に螺設したクランプ
リング22aが載置され,ピストンロッドがアジャスト
メントリング22に締結され,シリンダがクランプリン
グ22aに固設されたクランピングシリンダ24のピス
トンロッドを油圧力により突出することにより両ネジの
当接面に強固な力を与えるようになっている。
【0010】ボウル20の内側にはボウルライナ21が
固設され,マントル9との間で破砕室を形成する。ボウ
ル20の上端外周にはアジャストメントキャップ40が
植込ボルトによって固設されている。
【0011】次に,セット調節装置について説明する。
図3,図4に示すように,アジャストメントキャップ4
0の外周には等間隔で角材からなる突起状のドライブバ
ー42が配列される。アジャストメントキャップ40の
外側には,竪軸50a回りに回転可能で中央部に内側を
向いた突起50cを有するボウルロック50があり,突
起50cがドライブバーの側面に当接する方向に回転付
勢される引張りコイルばね50bが固定のブラケットと
ボウルロック50の1端との間に弾装されている。した
がって,ボウルロック50はアンロックされない限り,
ラチェット機構により常時突起50cの先端がアジャス
トメントキャップ40の周壁へ当接し,突起50cの側
面とドライブバー42の側面とが当接する場合にはアジ
ャストメントキャップ40は回転できないようになって
いる。ただし,突起50cのもう一方の面をテーパに形
成しておくことにより,アジャストメントキャップ50
を左回りに回転するときにはこのボウルロック50を跳
ね上げて回転できるようにしてある。
【0012】そして,ボウルロック50の先端側には一
対のラムシリンダ44がほぼ中央部の竪軸45回りに回
動可能に水平に配設されており,両者のラムシリンダ4
4,すなわち,右回り用のラムシリンダ44Aと左回り
用のラムシリンダ44Bのシリンダのロッド側端部同志
が引張りコイルばね46で締結され,ピストンロッド側
がアジャストメントキャップ40側を向くよう付勢され
ている。ラムシリンダ44のピストンロッドの先端に
は,その突出によりボウルロック50をドライブバー4
2より離脱させる方向へ回転駆動させるストライカ44
aが取付けられ,その上側には同じくピストンロッド
に,ドライブバー42の側面を押圧するドライバ44b
が付設される。したがって,ピストンロッドの前進によ
り,ボウルロック50をアンロック(解錠)すると同時
にドライブバー42を押圧して,その結果,アジャスト
メントキャップ40を回転することができる。アジャス
トメントリング40を右回りさせるときには,ラムシリ
ンダ44Aを駆動し,左回りさせるときにはラムシリン
ダ44Bを駆動する。
【0013】一方,ドライブバー42のうち少なくとも
1個のドライブバーの正面中央に対向して近接スイッチ
70が,図3に示すように固定して配置されており,図
5に示すとおり,プログラマブル操作表示器110およ
びシーケンサ制御装置120を格納するコントロールパ
ネル(制御盤)100へ接続されている。コントロール
パネル100からは,クランピングシリンダ24への圧
油を切換える電磁弁62とラムシリンダ44(44Aお
よび44B)の圧油を切替える電磁弁64,66とラム
シリンダ44の後退限を検知するリミットスイッチ6
7,68へ配線されており,それぞれ動作指令や検出信
号を伝達している。
【0014】次に,油圧ユニット60の油圧回路につい
て説明する。図6に示すように,リリースシリンダ25
とクランピングシリンダ24とラムシリンダ44の駆動
操作を制御する。301は油タンク,302は油面計,
305はストレーナ,306は電動機,307はカップ
リング,308は油圧ポンプ,309はフィルタ,31
1は圧力計,313,314は圧力スイッチ,317は
電磁弁,318は逆止弁,319はリリーフ弁,320
は電磁弁,321は電磁弁,322は圧力調整弁,32
3は電磁弁,324はリリーフ弁,325は電磁弁,3
26は電磁弁,327は電磁弁,328はパイロット逆
止弁,329はインライン逆止弁,330はアキュムレ
ータ,331はエアブリード弁,332は圧力スイッチ
である。図中の( )内の数値は設定圧(kg/c
)を示す。
【0015】リリースシリンダ25の系統では,リリー
ス圧力を115〜125kg/cmの範囲に設定でき
るよう圧力スイッチ314を設け,運転中リリース圧力
が80kg/cm以下となったときクラッシャが停止
するように圧力スイッチ313を設けた。クランピング
シリンダ24の系統では,クランプ圧力を150〜17
5kg/cmの範囲に設定できるよう圧力スイッチ3
14を設け,運転中クランプ圧力が105kg/cm
以下になった場合にクラッシャが停止できるように圧力
スイッチ313を設けた。上記の設定圧80kg/cm
および105kg/cmはいずれも常用負荷圧力1
15〜125kg/cmおよび常用負荷圧力15〜1
75kg/cmの60%〜70%の範囲から選択した
圧力である。また,クランピングシリンダの系統では,
負荷運転中のセット調整を行なう必要上,クランプ圧力
を低下解除するために,常用負荷圧力150〜175k
g/cmの10%〜15%に相当する21kg/cm
にクランプ圧力を低下させてセット調節を行なう。そ
のため,圧力スイッチ332を設け,電磁弁21にセッ
ト調節指令の信号を送り,圧油を21kg/cmに設
定した圧力調整弁322へ流すことにより,クランプ圧
力を21kg/cmにしたうえラムシリンダ44を作
動する。
【0016】本発明においては,運転中クラッシャを停
止することなくセット値を変更するのでクランピングシ
リンダ24に負荷されている圧力を0とすると,セット
値調整中に破砕部に噛み込まれる原料によって歯車の噛
み合い部分がガタついて歯車が損傷する恐れがある。し
たがって,常用圧力,すなわち150〜175kg/c
の10%〜15%の範囲である圧力,たとえば21
kg/cmに圧力を低下させ,保持する。低下させる
圧力をこの範囲に設定した理由は,10%以下になると
歯車のガタツキが発生し始めるからであり,また15%
以上になると噛合のロックが十分に解除されておらず次
工程のボウル20の回転が円滑に行なわれないからであ
る。
【0017】なお,インライン逆止弁329を設けた理
由は,一方のラムシリンダ44を作動して前進させると
き,他方のラムシリンダ44が確実に後退限に保持して
おくためである。また,電磁弁320を設けた理由は,
セット調節時電磁弁321を励磁して配管中の圧油が2
1kg/cmに低下しても,圧力スイッチ313で設
定した105kg/cm以下の条件を満足してクラッ
シャの運転が停止(すなわち,クラッシャ主電動機の停
止)するというインタロックが働かないようにするため
電磁弁320以下の配管中の圧力を常用圧力に保持する
ためである。
【0018】以上のように構成された本発明のクラッシ
ャのセット調節装置の作動について説明する。まず,破
砕部を形成するマントル9やボウルライナ21が摩耗し
た結果,所望の製品サイズより大きな製品が出るように
なり,早急にセット値を矯正したい場合には,ボウル2
0,すなわち,アジャストメントキャップ40を右回り
に回転して下降させセット値を小さい方に変更する必要
が生じる。こうした場合には,回転方向および下降量に
相当するドライブバー42のピッチ数(コマ数)をコン
トロールパネル100のプログラマブル表示器110へ
入力して,クランピングシリンダ24の圧油を解放し,
ボウル20とアジャストメントリング22のねじロック
力を解除して,ボウル20が回転できる状態にする。そ
のあと,指示された回転方向に対応するラムシリンダ4
4が選択され,指示されたピッチ数にしたがって,右回
り用のラムシリンダ44Aのピストンロッドをこの回数
だけ前進後退することにより,所定のピッチ数ほどアジ
ャストメントキャップ40が回転し,所要量ほど下降し
てセット値が変更される。セット値を拡大する場合には
ラムシリンダ44Bを使用して同様の操作を繰り返す。
セット変更が終った後は,ピストンロッドは後退限に待
避することによりボウルロック50の突起50Cがドラ
イブバー42のひとつと当接し,ロックされる。そし
て,再びクランピングシリンダ24のロッドを前進させ
ロックする。なお,上記のドライブバー1ピッチ分の垂
直方向移動代は0.5〜1.0mmの範囲に選定し,ド
ライブバー42の個数を選定すると良い。また,ラムシ
リンダ44の前進限は近接スイッチ70によつて検知さ
れ,後退限はリミットスイッチ67,68で検知され
る。上述のピッチ数,すなわち,ラムシリンダの作動回
数は近接スイッチ70によってカウントされる。後退眼
検知用のリミットスイッチ67,68は近接スイッチを
使用しても良い。
【0019】このようにして,セット値の変更の必要に
迫られたその都度,クランピングシリンダ24やラムシ
リンダ44の操作する油圧ユニット60にコントロール
パネル100を介して指令を発信することによつて遠隔
操作で,しかも,運転中自動的にアジャストメントキャ
ップ40を回転することによって短時間で容易にセット
値を変更することができる。
【0020】なお,静止のアジャストメントリング22
に対して,ボウル20を上下動摺動可能に設けて両者の
間に垂直な油圧シリンダを円周複数個設けてボウル20
を昇降することによってセット値を変更自在とする方法
も考えられるが,この場合には規定のセット値を保持す
るために油圧シリンダに常時圧油を封入しておかなけれ
ばならない。しかしながら,油圧シリンダ内の圧油の漏
洩を数ケ月〜1年という長期間全く無くすることは不可
能であり,その漏洩量に応じてセット値は変化するので
好ましくない。これに対し,本発明では,アジャストメ
ントリング22とボウル20は螺合され,しかも,ボウ
ルロック50によりねじ回転がロックされるので上述の
不都合が起こらず優れている。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように,本発明のクラッシ
ャは,アジャストメントキャップに設けたドライブバー
とボウルロックおよびラムシリンダの作動により,運転
中遠隔操作で自動的に容易にボウルをアジャストメント
リングに対して回転することによって上下させ,セット
値を変更できる。したがって,休転のロスタイムを防止
し,メインテナンス性を著しく向上させることができ
る。また,リリースシリンダやクランピングシリンダの
圧力低下が設定値以下となるときクラッシャの自動停止
ができ,かつ,セット調節時にクランプ圧力を適正な圧
力に保持できるので機器の損傷を未然に防止するので安
全性が優れる。セット終了後にはアジャストメントリン
グとボウルのロックが二重に実施され,セット値が不変
であり,製品サイズの均一性が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すクラッシャの全体縦断
面図である。
【図2】本発明の1実施例を示すクラッシャの部分断面
斜視図である。
【図3】本発明の1実施例を示すクラッシャのセット調
節装置の要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の1実施例を示すクラッシャのセット調
節装置の要部平面図である。
【図5】本発明の1実施例を示すクラッシャのセット調
節装置の制御系統図である。
【図6】本発明の1実施例を示すクラッシャの油圧ユニ
ットの油圧回路図である。
【符号の説明】
1 クラッシャ 2 メインフレーム 2a メインフレームピン 3 ボス 4 メインシャフト 5 エキセントリック 6 エキセントリックブッシュ 7 ヘッドブッシュ 8 ヘッド 9 マントル 10 ギヤー 11 ピニオン 12 回転軸 13 軸受 14 Vプーリ 15 フィードプレート 16 ヘッドボール 17 球面座 18 上部スラストベアリング 19 下部スラストベアリング 20 ボウル 21 ボウルライナ 22 アジャストメントリング 22a クランピングリング 23 ホッパ 24 クランピングシリンダ 25 リリースシリンダ 40 アジャストメントキャップ 42 ドライブバー 44 ラムシリンダ 44a ストライカ 44b ドライバ 44A 右回り用ラムシリンダ 44B 左回り用ラムシリンダ 45 竪軸 46 引張りコイルばね 50 ボウルロック 60 油圧ユニット 62 電磁弁 64 電磁弁 66 電磁弁 67 リミットスイッチ 68 リミットスイッチ 70 近接スイッチ 100 コントロールパネル 110 プログラマブル操作表示器 120 シーケンサ制御装置 301 油タンク 302 油面計 308 油圧ポンプ 313 圧力スイッチ 314 圧力スイッチ 317 電磁弁 318 逆止弁 319 リリーフ弁 320 電磁弁 321 電磁弁 322 圧力調整弁 323 電磁弁 324 リリーフ弁 325 電磁弁 326 電磁弁 327 電磁弁 328 パイロット逆止弁 329 インライン逆止弁 330 アキュムレータ 331 エアブリード弁 332 圧力スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインフレームと,該メインフレームの
    上に積載され内周面を螺設されたアジャストメントリン
    グと,外周面を螺設され該アジヤストメントリングに螺
    合して上下方向移動可能なボウルと,該メインフレーム
    の中心底部に配設されボスを介して垂直または略垂直に
    軸承されるメインシャフトと,該メインシャフトに軸受
    を介して嵌装され垂直軸線に対して偏心回転するエキセ
    ントリックと,該エキセントリックに軸受を介して嵌装
    され回転するヘッドと,該エキセントリックの回転駆動
    手段とを有するクラッシャにおいて,前記アジャストメ
    ントリングを該メインフレーム側に付勢するリリースシ
    リンダを備え,前記ボウルと該アジャストメントリング
    の螺台をロックするクランピングシリンダを該ボウルと
    螺合するクランピングリングと該アジャストメントリン
    グとの間に配設して接続するとともに,前記ボウルまた
    はボウルの上端に配設され円筒面を有するアジャストメ
    ントキャップの側面に円周等間隔に複数個のドライブバ
    ーを突設し,竪軸回りに回動可能でかつばね力を介して
    該ドライブバーに当接し前記ボウルの回転を抑止するラ
    チェット機構を備えるとともに,ピストンロッドの前進
    に伴つて該ラチェット機構のロックを解除し,かつ,前
    記ドライブバーの側面を押圧して該ボウルを右回りまた
    は左回りに回転する一対の油圧シリンダを該ボウルまた
    はアジャストメントキャップの外側に竪軸回りに回動自
    在に水平に配設し,前記リリースシリンダおよびクラン
    ピングシリンダの常用負荷圧力が60%〜70%に降下
    したときクラッシャの運転を停止する信号を発信する圧
    力スイッチを油圧回路に設け,負荷運転中のセット調整
    の際に該クランピングシリンダの圧油を常用負荷圧力の
    10%〜15%に降下させるための圧力調整弁および該
    圧力調整弁に至る回路へ切替える電磁弁を油圧回路に設
    けたことを特徴とするクラッシャ。
JP17347891A 1991-04-16 1991-04-16 クラッシャ Expired - Lifetime JP2611889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17347891A JP2611889B2 (ja) 1991-04-16 1991-04-16 クラッシャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17347891A JP2611889B2 (ja) 1991-04-16 1991-04-16 クラッシャ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04317748A JPH04317748A (ja) 1992-11-09
JP2611889B2 true JP2611889B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=15961240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17347891A Expired - Lifetime JP2611889B2 (ja) 1991-04-16 1991-04-16 クラッシャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2611889B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020122299A1 (ko) * 2018-12-10 2020-06-18 삼영플랜트주식회사 가동 중 간극 조절이 가능한 지능형 콘 크러셔 및 간극 조절 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020122299A1 (ko) * 2018-12-10 2020-06-18 삼영플랜트주식회사 가동 중 간극 조절이 가능한 지능형 콘 크러셔 및 간극 조절 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04317748A (ja) 1992-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3009660A (en) Release and adjustment for gyratory crushers
US4615491A (en) Gyratory crusher with automatic tramp iron release
GB2059803A (en) Rock crusher
US3754716A (en) Gyratory crushers
JP2748999B2 (ja) クラッシャ
JP2611889B2 (ja) クラッシャ
JP2749000B2 (ja) クラッシャ
JP2748998B2 (ja) クラッシャ
JP2631251B2 (ja) クラッシャのセット調節装置
JP2655021B2 (ja) クラッシャ破砕設備
JP2872523B2 (ja) クラッシャのセット調節装置
JP2870736B2 (ja) クラッシャ
JP2872524B2 (ja) クラッシャのセット調節装置
US3797759A (en) Crusher adjusting system
US3539118A (en) Gyratory crusher securing and adjusting mechanisms
JPH04317747A (ja) クラッシャのセット調節方法
JPH04256448A (ja) クラッシャのセット調節装置
JP2613505B2 (ja) クラッシャ
US3690573A (en) Gyratory crusher securing and adjusting mechanisms
JPH04354548A (ja) クラッシャの自動制御方法
US5540393A (en) Gyrasphere crusher with bladder operated bowl lock mechanism
JP2649752B2 (ja) 竪型粉砕機
JPH0757440B2 (ja) プレス機械のダイハイト調整装置
JP2622638B2 (ja) クラッシャ
US3459383A (en) Clamping and release means for crusher bowls