JP2747163B2 - ハンドルシミーの検査装置 - Google Patents

ハンドルシミーの検査装置

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JP2747163B2
JP2747163B2 JP4096390A JP9639092A JP2747163B2 JP 2747163 B2 JP2747163 B2 JP 2747163B2 JP 4096390 A JP4096390 A JP 4096390A JP 9639092 A JP9639092 A JP 9639092A JP 2747163 B2 JP2747163 B2 JP 2747163B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の完成車におい
てハンドルに生じるシミーを検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪は、一般に、その車軸回り
の重量分布に偏心的なアンバランスを有しており、この
ようなアンバランスがあると、このアンバランスに起因
して、ステアリング系を介して車輪に接続されたハンド
ルに周方向の振動(所謂、シミー)が発生することが知
られている。
【0003】このため、自動車の製造ライン等において
は、自動車を実際に走行させ、あるいは、ローラ上で疑
似的な走行を行わせ、これにより、ハンドルのシミーの
有無を検査するようにしている。そして、ハンドルのシ
ミーが顕著に現れるような場合には、適宜、車輪にバラ
ンスウェイトを取付けて該車輪のアンバランスを修正
し、ひいては、ハンドルのシミーを低減するようにして
いる。
【0004】ところで、このような車輪のアンバランス
に起因するハンドルのシミーは、自動車の実際の走行時
に、ステアリング系の機械的共振点に対応する速度にお
いて顕著に現れ、この共振速度を外れると、急激に減少
し、エンジンの振動等に起因するハンドルの振動と区別
することが一般には困難なものとなる。このため、この
ようなシミーの検査を、自動車の実際の走行、あるい
は、ローラ上での疑似的な走行により行う場合には、車
速を共振速度に合わせ、この状態でシミーの検査を行う
ようにしていた。
【0005】しかしながら、シミーが顕著に現れる共振
速度は、ある程度解析的に予測したとしても、一般に
は、予測値から外れることが多く、また、車種毎に異な
る。このため、上記のような検査方法では、高度の熟練
を要すると共に、数度に渡る試行錯誤を繰り返すことと
なる場合が多く、手間の掛かるものであった。
【0006】一方、本願出願人は、上記のように共振速
度で自動車を実際に走行させ、あるいは疑似的に走行さ
せなくとも、車輪のアンバランスに起因してハンドルに
生じるシミーを検査することができる方法を先に提案し
た(例えば特願平3−269588号等)。
【0007】この方法は、シミーの検査に際して、ハン
ドルにステアリング系を介して接続された左右の車輪を
それぞれ回動自在なローラ上に支承した状態で、エンジ
ン駆動により実際の走行に則して該両車輪を適当な速度
で回転駆動し、この時、あらかじめ両車輪のタイヤの空
気圧を互いに異なるものとしておくことにより、両車輪
の回転速度に若干の速度差を生ぜしめるようにしたもの
である。
【0008】すなわち、本発明者等の種々の検討によれ
ば、このようなローラ上での疑似的な走行時に、ハンド
ルに接続された両車輪に回転速度差を生ぜしめると、両
車輪のアンバランスに起因するハンドルのシミーは、両
車輪の回転周波数の差に相当する周波数成分が重畳され
てビートを伴う振動となる。そして、両車輪のアンバラ
ンスが無く、あるいは解消されれば、このようなビート
は生じなくなる。
【0009】しかしながら、かかる検査方法において、
従来は、上記のように左右の車輪のタイヤの空気圧を互
いに異なるものに調整することにより、両車輪の回転速
度差を生ぜしめるようにしていたために、その空気圧の
調整作業が必要となり、また、検査後には、その空気圧
を再び元に戻す作業が必要となる。このため、これらの
作業がハンドルのシミーの検査作業の効率を更に改善
し、また、更に容易なものとする妨げとなっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、自動車のハンドルに接続された一対の車輪を
それぞれ一対の回動自在なローラ上に支承させ、該ロー
ラ上で該ローラと共に両車輪を回動させつつハンドルに
生じるシミーを検査する際に、簡略な構成で両車輪を極
めて容易に異なる回転速度で回転させることができ、そ
の検査作業の効率を向上させることができるハンドルシ
ミーの検査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、自動車のハンドルに接続された一対の車
輪をそれぞれ一対の回動自在なローラ上に支承させ、該
ローラ上で該ローラと共に前記車輪を回動させつつ前記
ハンドルに生じるシミーを検査する装置において、前記
一対のローラを略同心に一体に回動自在に連結し、両ロ
ーラの外径を相違せしめたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、前記ハンドルのシミーを検査
する際には、該ハンドルに接続された前記一対の車輪が
それぞれ前記一対のローラ上に支承され、この状態で、
両車輪がローラと共に回動される。この時、両ローラは
略同心に一体に回動するものの、その外径が異なるもの
とされているため、両ローラの前記車輪を支承する外周
面は異なる速度で回動し、これにより両車輪が互いに異
なる速度で回動することとなる。
【0013】
【実施例】本発明のハンドルシミーの検査装置の一例を
図1乃至図3に従って説明する。図1は該検査装置の側
面図、図2は図1のII−II線断面図、図3はその作
動を説明するための線図である。
【0014】図1及び図2で、1はフレーム、2L,2Rは
自動車の左右の前輪WL,WR を支承する一対のローラで
ある。
【0015】フレーム1は、基台3上に前後方向に延在
して左右一対づつ互いに平行に敷設された基部フレーム
4L,5L,4R,5Rを備えている。図2に示すように、ロー
ラ2Lは、基部フレーム4L,5Lの間に配置され、該ローラ
2Lの両端部の中心部から同心に軸部6,7が延設されて
いる。そして、ローラ2Lの軸部6,7はそれぞれ基部フ
レーム4L,5L上の中間部に固設された内部にベアリング
(図示しない)を有する軸受部8,9に回動自在に挿入
され、これにより、ローラ2Lがその軸部6,7を介して
軸受部8,9に回動自在に支承されている。これと同様
にして、ローラ2Rもその軸部6,7が基部フレーム4R,
5R上にそれぞれ固設された軸受部8,9に回動自在に支
承されている。
【0016】これらのローラ2L,2Rは、略同心に配置さ
れ、その互いに対向する軸部8,8が両ローラ2L,2R間
に略同心に配置された連結軸10にそれぞれ等速継手1
1,11を介して連結されている。これにより、両ロー
ラ2L,2Rは、略同心に一体に回動自在とされている。そ
して、図2を参照して、ローラ2L,2Rの外径A,Bは若
干、異なる大きさとされ、例えばA<Bとされている。
【0017】以下、説明に際して、ローラ2L,2R及び前
輪WL,WR を特に区別する必要がないときは、これらを
それぞれローラ2及び前輪Wと総称し、また、基部フレ
ーム4L,5L及び4R,5Rを特に区別する必要がないとき
も、これらを基部フレーム4,5と総称する。
【0018】図1及び図2で、各組の基部フレーム4,
5上には、各ローラ2の前後に前部フレーム12及び後
部フレーム13が固設されている。この場合、後部フレ
ーム13は、自動車の後輪を支持するためのフレーム
(図示しない)に連結されている。そして、前部フレー
ム12及び後部フレーム13の上面部には、自動車が走
行可能なように、プレート14,15が固着されてい
る。
【0019】前部フレーム12及び後部フレーム13の
間には、その上面外側部に前後方向に延在するサブフレ
ーム16が固着され、該サブフレーム16に立設された
支軸17に、各ローラ2上に支承される前輪Wの外側部
の位置を車幅方向で規制するためのガイドローラ18が
回動自在に挿着されている。
【0020】また、図1に示すように、前部フレーム1
2には、各ローラ2の幅方向に延在する支軸19が取付
けられ、この支軸19から揺動自在なストッパ部材20
がローラ2側に向かって延設されている。そして、該ス
トッパ部材20の先端部には、幅方向に延在するストッ
パローラ21が回動自在に取付けられている。このスト
ッパ部材20及びストッパローラ21は各ローラ2上に
支承される前輪Wの前方への飛び出しを防止するための
ものであり、同図実線示のように前部フレーム12の上
方に突出する位置と、同図仮想線示のように前部フレー
ム12の上面部から下側に埋没する位置との間で支軸1
9の回りに上下に揺動自在とされている。そして、スト
ッパ部材20及びストッパローラ21は同図仮想線の位
置では、前輪Wを前部フレーム12上で走行可能とし、
同図実線示の位置では、ローラ2上に支承される前輪W
の前方への飛び出しを防止するようにしている。この場
合、ストッパ部材20は、これに穿設された係止穴21
に同図実線示の位置で、図示しないピンを挿入すること
により、その位置に係止されるようになっている。
【0021】尚、図2で、22はローラ2L,2Rを適当な
位置に回動させるための操作ハンドルである。
【0022】次に、かかる検査装置を用いてハンドルシ
ミーを検査する方法について説明する。
【0023】ハンドルシミーを検査する際には、フレー
ム1上にその後方から自動車が搬入され、図1及び図2
に示すように、前輪WL,WR がそれぞれローラ2L,2R上
に支承される。この時、前輪WL,WR はその幅方向の位
置が前記ガイドローラ18により規制され、また、その
前後方向の位置は、例えば図示しない後輪をフレーム1
上で輪止めすることにより規制される。また、この時、
前記ストッパ部材20及びストッパローラ21が図1実
線示のように前部フレーム12の上側に揺動され、この
状態でストッパ部材20の係止穴21にピン(図示しな
い)を挿入することにより、該ストッパ部材20が係止
される。
【0024】このようなセッティングが行われた後に、
前輪WL,WR がこれを支承するローラ2L,2Rと共に、自
動車のエンジン駆動により回転駆動される。
【0025】この時、前記連結軸10及び等速継手1
1,11を介して連結されたローラ2L,2Rは、前記した
ように、略同心に一体に回動するものの、その外径A,
Bが若干、異なるものとされているため前輪WL,WR が
若干、異なる速度で回動する。
【0026】このため、前輪WL,WR にアンバランスが
ある場合には、前記したように、そのアンバランスに起
因するハンドル(図示しない)の周方向の振動(シミ
ー)に、前輪WL,WR の回転周波数の差に相当する周波
数成分が重畳され、そのシミーは、図3(a)に示すよ
うなビートを伴う振動波形となる。
【0027】そして、このようなハンドルのビートを伴
うシミーが検出された場合には、例えば、本出願人が特
願平3−269588号に開示した方法により、前輪W
L,WR の適当な箇所に、バランスウェイトが取着され、
これにより、前輪WL,WR のアンバランスが解消され
る。
【0028】また、このように前輪WL,WR のアンバラ
ンスが解消され、あるいは、始めからアンバランスが無
い場合には、上記のように、前輪WL,WR に回転速度差
を与えてハンドルシミーの検査を行っても、ハンドルの
振動にビートが発生せず、その振動波形は、例えば図3
(b)に示したような波形となる。
【0029】そして、かかる検査後には、前記ストッパ
部材20及びストッパローラ21は、図1仮想線示のよ
うに揺動・下降され、その後に自動車がフレーム1上か
ら搬出される。
【0030】尚、本実施例では、前輪WL,WR をエンジ
ン駆動してハンドルシミーの検査を行うようにしたが、
例えばモータ等によりローラ2L,2Rを回転駆動して検査
を行うようにすることも可能であることはもちろんであ
る。
【0031】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、自動車のハンドルに接続された一対の車輪を
それぞれ支承する一対のローラを略同心に一体に回動自
在に連結すると共に、両ローラの外径を異なるものとし
たことによって、該車輪をローラと共に回動させてハン
ドルシミーの検査を行う際に、極めて容易に両車輪に回
転速度差を与えることができ、従って、その検査のため
の両車輪の空気圧の調整等を必要とせず、ハンドルシミ
ーの検査作業を効率よく短時間で行うことができる。そ
して、このようにハンドルシミの検査作業を効率よく行
うことができるハンドルシミーの検査装置を極めて簡略
な構成のものとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハンドルシミーの検査装置の一例の側
面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】該検査装置の作動を説明するための線図。
【符号の説明】
2L,2R…ローラ、WL,WR …車輪(前輪)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のハンドルに接続された一対の車輪
    をそれぞれ一対の回動自在なローラ上に支承させ、該ロ
    ーラ上で該ローラと共に前記車輪を回動させつつ前記ハ
    ンドルに生じるシミーを検査する装置において、前記一
    対のローラを略同心に一体に回動自在に連結し、両ロー
    ラの外径を相違せしめたことを特徴とするハンドルシミ
    ーの検査装置。
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