JP2746708B2 - 隠蔽性の優れた塗料用組成物 - Google Patents
隠蔽性の優れた塗料用組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、隠蔽性の優れた塗料用組成物に関し、特
に、塗料中の二酸化チタンの一部を特殊な多孔質炭酸カ
ルシウムで置換した改善された塗料用組成物に関するも
のである。
に、塗料中の二酸化チタンの一部を特殊な多孔質炭酸カ
ルシウムで置換した改善された塗料用組成物に関するも
のである。
一般に、塗料や塗材に配合使用される二酸化チタン
は、隠蔽力の優れた材料として、あるいは白色顔料とし
て広く使用されている。二酸化チタンは、多くの顔料の
中でも特に高い屈折率(2.5〜2.7)を有し、他の顔料に
比べて下地を隠す隠蔽性は抜群であって、現在のところ
それに代り得るものは見当らない。
は、隠蔽力の優れた材料として、あるいは白色顔料とし
て広く使用されている。二酸化チタンは、多くの顔料の
中でも特に高い屈折率(2.5〜2.7)を有し、他の顔料に
比べて下地を隠す隠蔽性は抜群であって、現在のところ
それに代り得るものは見当らない。
通常、塗料における下地隠蔽のための二酸化チタンの
使用量は、合成樹脂フラットペイント等においては、例
えば、固形分基準で10重量%以上である。しかし、その
資源量は少なく、供給量は限られ高価であるため工業的
に極めて不利であり、その使用量を低減する方法ないし
技術の早期開発が要望されている。
使用量は、合成樹脂フラットペイント等においては、例
えば、固形分基準で10重量%以上である。しかし、その
資源量は少なく、供給量は限られ高価であるため工業的
に極めて不利であり、その使用量を低減する方法ないし
技術の早期開発が要望されている。
塗料に用いられる二酸化チタンの一部代替品として、
亜鉛華(酸化亜鉛),硫酸バリウム,軽質炭酸カルシウ
ム(沈降性炭酸カルシウム)等が知られているが、その
目的達成の効果はそれ程大きなものではなく、逆に、例
えば、前記軽質炭酸カルシウムの場合、微粒子のため分
散しにくいものや、分散しても容易に凝集するという不
都合現象がある。
亜鉛華(酸化亜鉛),硫酸バリウム,軽質炭酸カルシウ
ム(沈降性炭酸カルシウム)等が知られているが、その
目的達成の効果はそれ程大きなものではなく、逆に、例
えば、前記軽質炭酸カルシウムの場合、微粒子のため分
散しにくいものや、分散しても容易に凝集するという不
都合現象がある。
従って、本発明の課題は、上記要望に関連して、分散
性が良好で且つ置換率も大きく、工業的に望ましい二酸
化チタン一部代替材料を提供することにある。また、他
の課題は、二酸化チタンの一部が置換された優れた実用
性を有する塗料用組成物を提供することにある。
性が良好で且つ置換率も大きく、工業的に望ましい二酸
化チタン一部代替材料を提供することにある。また、他
の課題は、二酸化チタンの一部が置換された優れた実用
性を有する塗料用組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を達成する方法について、特
に炭酸カルシウムに着目して研究を重ねた結果、極めて
特殊な処理を施した特殊な多孔質炭酸カルシウムが上記
課題を効果的に達成し得ることを見出し、本発明に到達
した。
に炭酸カルシウムに着目して研究を重ねた結果、極めて
特殊な処理を施した特殊な多孔質炭酸カルシウムが上記
課題を効果的に達成し得ることを見出し、本発明に到達
した。
すなわち、本発明は、二酸化チタンを主成分とする白
色顔料を含有する合成樹脂エマルション塗料用組成物に
おいて、最小粒径1μmないし最大粒径20μmの範囲内
で且つ平均粒径が5〜15μmに粒度調整された重質炭酸
カルシウムを、その0.1〜0.3重量%の多孔性促進材と均
一に混合して800〜1,100℃の温度で焼成し、得られた多
孔性酸化カルシウムを水蒸気気流中で消化させた後、形
成された多孔性水酸化カルシウムを100〜350℃の温度で
予備加熱して充分に脱水乾燥させ、次いで、二酸化炭素
気流中で600〜750℃の温度条件下に炭酸化させて形成さ
れた多孔質炭酸カルシウムによって前記エマルション塗
料中の二酸化チタンの50重量%以下を置換して成る隠蔽
性に優れた塗料用組成物を提供する。
色顔料を含有する合成樹脂エマルション塗料用組成物に
おいて、最小粒径1μmないし最大粒径20μmの範囲内
で且つ平均粒径が5〜15μmに粒度調整された重質炭酸
カルシウムを、その0.1〜0.3重量%の多孔性促進材と均
一に混合して800〜1,100℃の温度で焼成し、得られた多
孔性酸化カルシウムを水蒸気気流中で消化させた後、形
成された多孔性水酸化カルシウムを100〜350℃の温度で
予備加熱して充分に脱水乾燥させ、次いで、二酸化炭素
気流中で600〜750℃の温度条件下に炭酸化させて形成さ
れた多孔質炭酸カルシウムによって前記エマルション塗
料中の二酸化チタンの50重量%以下を置換して成る隠蔽
性に優れた塗料用組成物を提供する。
本発明の塗料用組成物において、隠蔽性顔料として用
いられる二酸化チタンの一部に置き換えられる多孔質炭
酸カルシウムは、次のような多段工程によって調製され
る。
いられる二酸化チタンの一部に置き換えられる多孔質炭
酸カルシウムは、次のような多段工程によって調製され
る。
まず、出発物質としての炭酸カルシウム粉末原料は、
軽質炭酸カルシウムではなく重質炭酸カルシウムが用い
られる。その重質炭酸カルシウムは、可及的高純度のも
のが望ましく、特に、90%以上の純度を有するものが好
適に用いられる。また、原料重質炭酸カルシウムは、1
μmないし20μmの粒径に調整され、平均粒径5〜15μ
mに粒度調整することが重要である。上記粒径範囲及び
平均粒径範囲を逸脱したもの及び炭酸カルシウムの純度
が90%未満のものは、前記処理条件によって形成される
多孔質炭酸カルシウムの置換隠蔽材としての機能が低下
し、本発明の課題が効果的に達成されないので不適切で
ある。
軽質炭酸カルシウムではなく重質炭酸カルシウムが用い
られる。その重質炭酸カルシウムは、可及的高純度のも
のが望ましく、特に、90%以上の純度を有するものが好
適に用いられる。また、原料重質炭酸カルシウムは、1
μmないし20μmの粒径に調整され、平均粒径5〜15μ
mに粒度調整することが重要である。上記粒径範囲及び
平均粒径範囲を逸脱したもの及び炭酸カルシウムの純度
が90%未満のものは、前記処理条件によって形成される
多孔質炭酸カルシウムの置換隠蔽材としての機能が低下
し、本発明の課題が効果的に達成されないので不適切で
ある。
次に、上記重質炭酸カルシウムは、その重量の0.1〜
0.3%の多孔性促進剤と均一に混合され、約800〜1,100
℃の温度で焼成される。本発明において、多孔性促進剤
とは、上記焼成温度範囲で重質炭酸カルシウム表面に多
孔化現象が促進される物質であって、そのような物質と
しては、アルカリ金属のハロゲン化物及びアルカリ土類
金属のハロゲン化物が包含される。その中で好ましいハ
ロゲン化物は、塩化物又はふっ化物であり、特に好まし
いものは塩化ナトリウムである。その使用量が、0.1重
量%より少ないと焼成により形成される多孔性が不充分
で、その後の消化炭酸化の反応性が低下したり溶融する
傾向があり、そのため目的とする所望の多孔性炭酸カル
シウムが得られ難く、また0.3重量%より多いと、例え
ば、0.4重量%では、表面は1μm程度の小さな粒子の
凝集状態となり、更に0.6重量%では、その凝集が粉砕
された状態となってしまい、所望の多孔質炭酸カルシウ
ムは得られない。また、焼成温度が800℃未満では、炭
酸カルシウムの脱炭酸が不充分であり、また1,100℃よ
り高い温度で、特に不都合はないが、高い温度に見合っ
た多孔化効果が得られないので工業的に極めて不利であ
る。多孔性酸化カルシウムを得る好ましい焼成温度は、
900〜1,000℃である。
0.3%の多孔性促進剤と均一に混合され、約800〜1,100
℃の温度で焼成される。本発明において、多孔性促進剤
とは、上記焼成温度範囲で重質炭酸カルシウム表面に多
孔化現象が促進される物質であって、そのような物質と
しては、アルカリ金属のハロゲン化物及びアルカリ土類
金属のハロゲン化物が包含される。その中で好ましいハ
ロゲン化物は、塩化物又はふっ化物であり、特に好まし
いものは塩化ナトリウムである。その使用量が、0.1重
量%より少ないと焼成により形成される多孔性が不充分
で、その後の消化炭酸化の反応性が低下したり溶融する
傾向があり、そのため目的とする所望の多孔性炭酸カル
シウムが得られ難く、また0.3重量%より多いと、例え
ば、0.4重量%では、表面は1μm程度の小さな粒子の
凝集状態となり、更に0.6重量%では、その凝集が粉砕
された状態となってしまい、所望の多孔質炭酸カルシウ
ムは得られない。また、焼成温度が800℃未満では、炭
酸カルシウムの脱炭酸が不充分であり、また1,100℃よ
り高い温度で、特に不都合はないが、高い温度に見合っ
た多孔化効果が得られないので工業的に極めて不利であ
る。多孔性酸化カルシウムを得る好ましい焼成温度は、
900〜1,000℃である。
次いで、このようにして得られた多孔性酸化カルシウ
ムは、水蒸気気流中で消化処理して多孔性を保持した水
酸化カルシウムに変化させたのち炭酸化されるが、その
炭酸化に先立って、これを例えば、100℃〜350℃の温度
に予備加熱して充分に脱水乾燥させることが重要であ
る。予備加熱,乾燥した水酸化カルシウムは、次に、炭
酸化に好適なより高い600〜750℃の温度条件下に二酸化
炭素気流中で炭酸化処理されて、本発明組成物の微粒状
多孔質炭酸カルシウム顔料に調製される。
ムは、水蒸気気流中で消化処理して多孔性を保持した水
酸化カルシウムに変化させたのち炭酸化されるが、その
炭酸化に先立って、これを例えば、100℃〜350℃の温度
に予備加熱して充分に脱水乾燥させることが重要であ
る。予備加熱,乾燥した水酸化カルシウムは、次に、炭
酸化に好適なより高い600〜750℃の温度条件下に二酸化
炭素気流中で炭酸化処理されて、本発明組成物の微粒状
多孔質炭酸カルシウム顔料に調製される。
このようにして得られた多孔質炭酸カルシウム顔料
は、合成樹脂エマルション塗料組成物に含有される二酸
化チタン顔料の一部を置換し、特にその50重量%以下を
置き換えて使用することができる。その置換は、極めて
僅かでも置換効果が認められるが、20重量%以上におい
て実用上の高い経済的効果が得られる。しかし、50重量
%を超えると隠蔽性能が急激に低下するので好ましくな
い。望ましい置換率は30〜40重量%である。
は、合成樹脂エマルション塗料組成物に含有される二酸
化チタン顔料の一部を置換し、特にその50重量%以下を
置き換えて使用することができる。その置換は、極めて
僅かでも置換効果が認められるが、20重量%以上におい
て実用上の高い経済的効果が得られる。しかし、50重量
%を超えると隠蔽性能が急激に低下するので好ましくな
い。望ましい置換率は30〜40重量%である。
本発明の塗料組成物に使用する合成樹脂エマルション
は、アクリル系、酢酸ビニル系等の建築一般塗料に使用
されるものが適用できる。
は、アクリル系、酢酸ビニル系等の建築一般塗料に使用
されるものが適用できる。
〔作用〕 本発明のエマルション塗料用組成物は、調製された多
孔質炭酸カルシウムが良好な分散性を有するので、塗料
化した場合のエマルションの粘度上昇や、分散剤の存在
による塗膜の性能低下、あるいは塗料化後に経時的凝集
とそれに伴う増粘等の沈降性軽質炭酸カルシウム部分置
換における場合のような不都合が全くなく、実用的に極
めて望ましい隠蔽性塗料が提供される。
孔質炭酸カルシウムが良好な分散性を有するので、塗料
化した場合のエマルションの粘度上昇や、分散剤の存在
による塗膜の性能低下、あるいは塗料化後に経時的凝集
とそれに伴う増粘等の沈降性軽質炭酸カルシウム部分置
換における場合のような不都合が全くなく、実用的に極
めて望ましい隠蔽性塗料が提供される。
以下、具体例により、本発明を更に詳細に説明する。
例1 多孔質炭酸カルシウムの製造 粒子系範囲が1μmないし20μmの粒度調整され、約
8μmの平均粒径を有する重質炭酸カルシウム微粉末50
0gに塩化ナトリウム微粉末1gを添加し、ポリ袋に入れて
良く振り混ぜた。これを磁性るつぼに移して、電気マッ
フル炉中に入れ910℃の温度で約3時間焼成し、多孔性
酸化カルシウムを得た。
8μmの平均粒径を有する重質炭酸カルシウム微粉末50
0gに塩化ナトリウム微粉末1gを添加し、ポリ袋に入れて
良く振り混ぜた。これを磁性るつぼに移して、電気マッ
フル炉中に入れ910℃の温度で約3時間焼成し、多孔性
酸化カルシウムを得た。
次に、底部に多数の水蒸気通過孔を有する鉄製円筒管
の内側底部に濾紙(No.2)を敷き、上で得られた多孔性
酸化カルシウムを入れ、下側から水蒸気を1時間通して
完全に消化反応させた。その結果、酸化カルシウムは水
酸化カルシウムに化学変化し、多孔性をそのまま保持し
た多孔性水酸化カルシウムが得られた。
の内側底部に濾紙(No.2)を敷き、上で得られた多孔性
酸化カルシウムを入れ、下側から水蒸気を1時間通して
完全に消化反応させた。その結果、酸化カルシウムは水
酸化カルシウムに化学変化し、多孔性をそのまま保持し
た多孔性水酸化カルシウムが得られた。
これを磁性管に移して電気炉に挿入し、炭酸化に先立
って、約350℃の温度まで加熱して付着水分を完全に除
去乾燥した。次いで、その電気炉内に二酸化炭素ガスを
通し始め、同時に加熱を開始して炉内温度を10℃/minの
昇温速度で650℃まで上げ、その温度に30分間保持して
充分に炭酸化を行った。
って、約350℃の温度まで加熱して付着水分を完全に除
去乾燥した。次いで、その電気炉内に二酸化炭素ガスを
通し始め、同時に加熱を開始して炉内温度を10℃/minの
昇温速度で650℃まで上げ、その温度に30分間保持して
充分に炭酸化を行った。
これを電気炉から取り出して放冷し、本発明に係る二
酸化チタン部分置換用多孔質炭酸カルシウムを得た。そ
の見掛け比重は約0.4であった。
酸化チタン部分置換用多孔質炭酸カルシウムを得た。そ
の見掛け比重は約0.4であった。
このように調製された本発明方法の多孔質炭酸カルシ
ウムを、下記塗料配合におけるルチル型二酸化チタン顔
料の一部と置換して、各種置換率の塗料用組成物を調製
し、それぞれの隠蔽率を測定した。塗料配合 重量% 水 2.73 分散剤(ポリカルボン酸ナトリウム) 1.0 増粘剤(メチルセルロース系) 0.2 凍結防止剤(エチレングリコール) 2.0 成膜助剤(キョーワノールM) 1.5 重質炭酸カルシウム 10.0 カオリンクレー 14.0 酢酸ビニル系合成樹脂エマルション 20.0 顔 料 24.0 100.0 ここに、合成樹脂エマルションは塗料用酢酸ビニル系
樹脂のエマルションで、その固形分濃度は50重量%であ
り、二酸化チタンは、タイオキサイド(TIoxide)社製
のルチル型のもので、平均粒径が0.26μm(最大粒径2
μm〜最小粒径0.1μm)である。また、キョーワノー
ルMは、協和発酵社製の2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タジオールモノブチレートの商品名である。
ウムを、下記塗料配合におけるルチル型二酸化チタン顔
料の一部と置換して、各種置換率の塗料用組成物を調製
し、それぞれの隠蔽率を測定した。塗料配合 重量% 水 2.73 分散剤(ポリカルボン酸ナトリウム) 1.0 増粘剤(メチルセルロース系) 0.2 凍結防止剤(エチレングリコール) 2.0 成膜助剤(キョーワノールM) 1.5 重質炭酸カルシウム 10.0 カオリンクレー 14.0 酢酸ビニル系合成樹脂エマルション 20.0 顔 料 24.0 100.0 ここに、合成樹脂エマルションは塗料用酢酸ビニル系
樹脂のエマルションで、その固形分濃度は50重量%であ
り、二酸化チタンは、タイオキサイド(TIoxide)社製
のルチル型のもので、平均粒径が0.26μm(最大粒径2
μm〜最小粒径0.1μm)である。また、キョーワノー
ルMは、協和発酵社製の2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タジオールモノブチレートの商品名である。
上記塗料配合組成物における顔料二酸化チタンの一部
を多孔質炭酸カルシウムで置換した各種顔料組成は次の
通りである。
を多孔質炭酸カルシウムで置換した各種顔料組成は次の
通りである。
なお、比較のために、本発明に係る多孔質炭酸カルシ
ウムに代えて、軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウ
ムを用いて調製したそれぞれの各種塗料配合組成物につ
いても同様に隠蔽率の測定を行った。それらの結果を下
掲第1表に示した。
ウムに代えて、軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウ
ムを用いて調製したそれぞれの各種塗料配合組成物につ
いても同様に隠蔽率の測定を行った。それらの結果を下
掲第1表に示した。
本発明における隠蔽率の測定は、日本工業規格の塗料
一般試験方法の隠蔽率試験(JIS K 5400,6.3)に準拠し
て行った。ただし、塗膜は、膜厚4ミリのアプリケータ
ーを用いて塗布,作成した。この隠蔽率は、93%以上で
あれば、充分実用的に満足し得るものとして評価される
ものである。
一般試験方法の隠蔽率試験(JIS K 5400,6.3)に準拠し
て行った。ただし、塗膜は、膜厚4ミリのアプリケータ
ーを用いて塗布,作成した。この隠蔽率は、93%以上で
あれば、充分実用的に満足し得るものとして評価される
ものである。
上表から明らかなように、本発明に係る多孔質炭酸カ
ルシウムを二酸化チタンの一部に置換するときは、50%
の置換率においても実用的に優れた隠蔽性から得られる
とことが判る。
ルシウムを二酸化チタンの一部に置換するときは、50%
の置換率においても実用的に優れた隠蔽性から得られる
とことが判る。
例2 本発明の構成要件a)の考察: 例1の多孔質炭酸カルシウムの製造において、特に、
要件a)の重質炭酸カルシウム出発原料の各種平均粒径
の差異による置換隠蔽率の影響を調べた。隠蔽率の測定
は、例1の配合塗料における33%置換率の組成物につい
て行った。それらの測定結果及び重質炭酸カルシウムの
処理における多孔質化及び消化,炭酸化における定性的
考察を行い、第2表にまとめて示した。
要件a)の重質炭酸カルシウム出発原料の各種平均粒径
の差異による置換隠蔽率の影響を調べた。隠蔽率の測定
は、例1の配合塗料における33%置換率の組成物につい
て行った。それらの測定結果及び重質炭酸カルシウムの
処理における多孔質化及び消化,炭酸化における定性的
考察を行い、第2表にまとめて示した。
なお、表中に示す4種の平均粒子径の測定は、島津製
作所製の遠心沈降式粒度分布測定装置:SA−CP3で行っ
た。
作所製の遠心沈降式粒度分布測定装置:SA−CP3で行っ
た。
例3 本発明の構成要件b)の考察: 多孔性促進剤の添加量による多孔性保持の影響を観察
した。その定性的結果を第3表に示す。
した。その定性的結果を第3表に示す。
表より、多孔性促進剤の添加量は0.1〜0.3重量%が顕
著に優れていることが理解できる。
著に優れていることが理解できる。
例4 本発明の構成要件c)の考察: 特に、生成多孔性水酸化カルシウムの予備加熱の重要
性及びその温度条件100〜350℃の脱水乾燥による水酸化
カルシウムの分解及び炭酸化への影響について調べた定
性的結果を、総合評価と共に、下掲第5表に示す。
性及びその温度条件100〜350℃の脱水乾燥による水酸化
カルシウムの分解及び炭酸化への影響について調べた定
性的結果を、総合評価と共に、下掲第5表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の組成物は、特定処理工程によって調製した多
孔質炭酸カルシウムを、塗料中の二酸化チタンの一部と
置換して提供される隠蔽性の優れた塗料であって、塗料
組成物中の二酸化チタンの50重量%の置換率においても
実用的に極めて望ましい隠蔽率(93%以上)が得られ、
しかも比較的安価に提供されるから、経済的にも極めて
有利であり、優れた工業的価値を有する。
孔質炭酸カルシウムを、塗料中の二酸化チタンの一部と
置換して提供される隠蔽性の優れた塗料であって、塗料
組成物中の二酸化チタンの50重量%の置換率においても
実用的に極めて望ましい隠蔽率(93%以上)が得られ、
しかも比較的安価に提供されるから、経済的にも極めて
有利であり、優れた工業的価値を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】二酸化チタンを主成分とする白色顔料を含
有する合成樹脂エマルション塗料用組成物において、 a)最小粒径1μmないし最大粒径20μmの範囲内で且
つ平均粒径が5〜15μmに粒度調整された重質炭酸カル
シウムを、 b)その0.1〜0.3重量%の多孔性促進剤と均一に混合し
て800〜1,100℃の温度で焼成し、 c)得られた多孔性酸化カルシウムを水蒸気気流中で消
化させた後、形成された多孔性水酸化カルシウムを100
〜350℃の温度で予備加熱して充分脱水乾燥させ、 d)次いで、二酸化炭素気流中で600〜750℃の温度条件
下に炭酸化させて形成された多孔質炭酸カルシウムで 前記エマルション塗料中の二酸化チタンの50重量%以下
を置換して成る隠蔽性に優れた塗料用組成物。 - 【請求項2】多孔性促進剤が、アルカリ金属のハロゲン
化物及びアルカリ土金属のハロゲン化物から選択される
請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】多孔性促進剤のハロゲン化物が、塩化物又
はふっ化物である請求項2記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32905089A JP2746708B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 隠蔽性の優れた塗料用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32905089A JP2746708B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 隠蔽性の優れた塗料用組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03190972A JPH03190972A (ja) | 1991-08-20 |
| JP2746708B2 true JP2746708B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=18217053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32905089A Expired - Fee Related JP2746708B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 隠蔽性の優れた塗料用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2746708B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101654596B (zh) * | 2009-10-10 | 2011-09-21 | 蒋和平 | 水性厚质隔热保温涂料 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05193291A (ja) * | 1992-01-16 | 1993-08-03 | Hitachi Maxell Ltd | 赤外光吸収マ−ク印刷物 |
| JP2002128521A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Hokkaido Kyodo Sekkai Kk | 炭酸カルシウムの製造方法 |
| JP2002201419A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物 |
| JP5470314B2 (ja) * | 2010-09-29 | 2014-04-16 | 日本ペイント株式会社 | 水性塗料組成物 |
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1989
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