JP2746601B2 - アンテナ・アレー用保護シールド - Google Patents

アンテナ・アレー用保護シールド

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JP2746601B2
JP2746601B2 JP63122257A JP12225788A JP2746601B2 JP 2746601 B2 JP2746601 B2 JP 2746601B2 JP 63122257 A JP63122257 A JP 63122257A JP 12225788 A JP12225788 A JP 12225788A JP 2746601 B2 JP2746601 B2 JP 2746601B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/42Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome
    • H01Q1/422Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome comprising two or more layers of dielectric material
    • H01Q1/424Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome comprising two or more layers of dielectric material comprising a layer of expanded material

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  • Details Of Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明はアンテナ・アレーに関するものであり、更に
詳しくは天候が良くても悪くてもアレーの性能に及ぼす
影響を最小限にして天候の影響からアレーを保護するた
めのシールドに関するものである。
従来技術の説明 電気的性能に悪影響を及ぼさないで天候からアンテナ
を保護するように設計された構造である「レードーム
(“Radome")」の中にレーダ・アンテナを設置するこ
とは普通に行なわれている。
このような構造はエムアイティ・ラディエーション・
ラボラトリ・シリーズ12巻(MIT Radiation Laboratory
Series,Volume 12)の「マイクロ波アンテナの理論と
設計」(“Microwave Antenna Theory and Design")19
45年に延べられている。レードームについてはその第XI
V章の「アンテナ据え付けの問題」の所で詳しく記載さ
れている。
従来の一般的な設計は「イグルー(Igloo)」形の構
造である。この構造は通常、方位回転と垂直回転を行な
う回転アレーを収容するので、最小の風抵抗を示す半球
形のハウジングも示されている。このようなレードーム
の壁部分は消散損失と反射損失が最小になるように設計
されている。単一層よりなる壁部分とサンドイッチ構造
のものとが知られている。サンドイッチ構造では、比較
的強く誘電率の高い材料により低密度の誘電率の低いコ
アを囲んでいる。
アンテナとレードームとの間の離間距離はアンテナの
個別の素子の相互間の間隔に対して比較的大きくされて
いるので、レードームはアンテナ素子間の相互結合に影
響を与えない。従来の機械的に回転するアレーは比較的
長い波長で動作し、それに応じて寸法が大きかった。
現在の電子的ステアリング、高周波数および可動性に
より、より一層コンパクトなパネル形のアンテナ囲いに
対する要求が生じた。中間C帯域で動作する電子的ステ
アリング式アンテナでは、8フィート(243.84cm)から
10フィート(304.8cm)の開口で数千個のアンテナ素子
を用い、各素子に対してビーム形成およびビーム・ステ
アリング制御がなされる。このようなアンテナでは保護
囲いは理想的には平らな「シールド」であり、そしてこ
のシールドはアンテナ素子に近接して配置することによ
りレーダ装置の体積を小さくしなければならない。
従来のアンテナ・システムと同様、1ギガヘルツより
高い周波数で動作する電子的ステアリング式アレーの放
射素子も機械的酷使や天候に対する露出から保護されな
ければならない。保護シールドは好天時にはシールドの
ない装置に比べてアレー性能が低下しないようにすると
共に、天候の悪いときには最適化されていない設計のも
のに比べてアレーの性能が向上するようにしなれればな
らない。
仮に保護シールドをアレーの上に付けなれければなら
いとしても、保護シールドは透明性を保持しなければな
らない。保護シールドの吸収電力は無視し得るものでな
ければならない。アンテナ素子から隔たっているとはい
え、シールドの有り無しによってアレーの性能が影響を
受けないようにしなければならない。またビーム指向確
度とサイドローブ・レベルがともに比較的変化しないよ
うにしなければならない。更に荒天状態でシールドは雨
水による悪影響を最小限にするものでなければならな
い。
発明の要約 したがって、本発明の1つの目的はアレーアンテナ用
の改良された天候保護シールドを提供することである。
本発明のもう1つの目的は1GHzより高い周波数で動作
するアレーアンテナ用の天候保護シールドを提供するこ
とである。
本発明の更にもう1つの目的はアンテナの性能に及ぼ
す影響が最小限であるようなアレーアンテナ用天候保護
シールドを提供することである。
本発明の更にもう1つの目的は雨の際の性能が最適
で、アンテナ設備の体積増加が最小限であるようなアレ
ーアンテナ用天候保護シールドを提供することである。
本発明の上記の目的および他の目的は新規で取りはず
し可能なアンテナ・アレー用天候保護シールドで達成さ
れる。このシールドはアレーの放射パターンおよび能動
インピーダンスに及ぼす影響が最小であり、雨の際にア
レーに及ぼす悪影響を最小にする。
このシールドは変形多層サンドイッチ構造を有する。
ガラス繊維強化構造の第1の薄い層が設けられ、その外
側表面にテフロンを設けることによるぬれや表面の汚染
を少なくし、第1の層の他方の表面にガラス繊維強化樹
脂充填構造の第2の層の外側表面が接合される。比誘電
率の低い、低密度の発泡構造の第3の厚い層がサンドイ
ッチのコア要素を形成し、ガラス繊維強化樹脂充填構造
の第4の薄い層がコアに接合される。低密度の発泡構造
の第5の層が第4の層に接合される。シールドが所定の
位置に配置されたとき、第5の層はダイポール素子と実
質的に接触して、シールドに対して分布した支持を行
う。
本発明によれば、第5の層はダイポール素子間の相互
結合に著しい影響を与えないような適当な厚さとして、
アレーの放射パターンおよび能動インピーダンスが上記
シールドの有無によって殆んど影響を受けないようにす
る。シールドの各層の厚さは指定された周波数帯域に於
ける無線周波信号の送信および/または受信の際の反射
によって生じる損失が最小になるように選択される。
これらの目的のため、第3の発泡層の厚さを発泡体内
の電気的波長の1/4のほぼ奇数倍とすることにより反射
の相殺を最適化し、また第5の層の厚さを動作周波数帯
域に於ける電気的波長のほぼ1/4以上とすることにより
アレーの素子間の相互結合に悪影響を与えないようにす
る。
機械的強度については、ガラス繊維層相互の間の分離
を維持するために第3の層は堅固な発泡体とし、第5の
層を柔軟な発泡体とする、この柔軟な発泡体は圧縮され
たとき上記シールドに対して分布支持と付加的なスチフ
ネスを与える。
疎水性のフュームド(fumed)SiO2のコーティングを
テフロン充填表面に設けることにより、雨のアンテナ性
能に及ぼす悪影響が軽減される。
本発明の新規性があって独特の特徴は特許請求の範囲
に記載してある。しかし本発明自体と上記以外の目的と
利点は以下の説明と図面を参照することにより最も良く
理解することができる。
好適実施例の説明 新規なアンテナアレー用保護シールドが第1図乃至第
4図に例示されている。シールド10が第1図ではレーダ
装置キャビネット11から右側にずらして分解して示され
ている。装置キャビネットの正面はアンテナアレー13に
対する接地面12とシールドに対する機械的支持体とな
る。接地面12は平らであり、複数のダイポール素子をそ
なえている。ダイポール素子はアンテナアレーを形成
し、接地面12を通って突き出している。シールド10は、
キャビネットの上に配置されたとき、周縁部が接地面12
に取り付けられる。突き出たダイポール素子を収容する
ためにシールドはくぼんでいる。
第1図に図示したアレーは高性能となるように設計さ
れている。通常、アレーには3000個弱のダイポール素子
が含まれており、これらのダイポール素子はC帯域の用
途では70平方フィート(6.5平方メートル)の表面の上
に第1図に示す一般的な方法で配列される。アレーは電
気的にステアリングされ、開口の寸法に合う最大分解能
のビーム・パターンを持つように設計される。C帯域の
用途では、サイドローブを大幅に小さくしてもシールド
の設計はアンテナの性能に影響を及ぼさない。
機械的設計の詳細を第1図乃至第4図に示す保護シー
ルドは第1図に示すアレーに対してほぼ理想的な性能を
示すものであることがわかった。更に詳しく述べると、
アンテナの存在に伴なう放射損失は0.2デシベルより小
さく、ビーム・ステアリングに及ぼす影響は数百分の一
度より小さい。サイドローブに及ぼす影響は最小であ
り、降雨の際の水のウエッジ(wedeg)の形成が本発明
のシールドによってほぼ除去される。
ぬれた表面が傾いているときは水のウエッジが形成さ
れ、雨水の流れ落ちる方向が設定される。「ウエッジ」
はぬれと流れ落ちる過程の動力学によるものとして説明
される。雨滴が平均として単位面積当り同じ数で表面に
当ると仮定する。このようにして累積された水はぬれた
表面の上に連続したシートの形で閉じ込められる。そこ
で表面を傾けると、閉じ込められた水は主として重力の
影響を受けて底に向って下向きに動き、底で表面から落
ちる。定常流の場合、上流では雨を累積する領域が殆ん
ど無く、流量は小さく、シート中の水の厚さは薄い。下
流に進むにつれて、雨の累積する領域が増加し、流量が
大きくなり、シート中の水の厚さが厚くなる。このよう
にして傾斜したぬれ表面の上に、上側で薄く下側で厚い
水のウエッジが形成される。(強風の場合には、ウエッ
ジは水平成分と垂直成分を持つことがある。) 水のウエッジは数通りの方法でアレーの動作に影響を
及ぼし得る。雨から形成される水のシートは無線周波エ
ネルギーを吸収するととも反射するので、減衰、指向確
度、ステアリングおよびサイドローブ・レベルに影響を
及ぼす。水のウエッジの影響は数デシベルの減衰、数十
分の一度の指向確度誤差、および数デシベルのサイドロ
ーブ増加を生じさせることである。
本実施例では、水の付着性シートの形成と水ウエッジ
の形成が通常防止される。にわか雨に続く影響の持続時
間は無視できる。かわく時間がないからである。
第2A図は保護シールドの平面図を示す。このシールド
の輪郭は長方形であり、平面の形状になっている。
第4図はダイポール素子の上に配置されたシールドの
領域の断面図である。シールドは多層構造である。層21
および23は厚さが0.014インチ(0.3556mm)のガラス繊
維強化樹脂充填シートである。層22は2つのガラス繊維
強化シート間に配置された厚さが0.640インチ(16.256m
m)の閉成セルの堅固な発泡樹脂層である。層25はテフ
ロンをその上側表面に含浸させた、厚さが0.009インチ
(0.2286mm)のガラス繊維強化樹脂充填シートである。
ポリエステル樹脂は層21,23のガラス繊維シートおよび
層25の下側表面に充填するのに適した樹脂である。堅固
な発泡体層22に適した材料はポリ塩化ビニル重合体であ
る。
閉成セルの柔軟な発泡樹脂層24がガラス繊維の層23の
下側表面に取り付けられる。この層24の密度は1立方フ
ィート(0.02立方メートル)当り約2.5ポンド(1.134k
g)であり、厚さは0.500インチ(12.7mm)である。層24
に適した材料は交差結合された低密度のポリエチレン重
合体である。シールドが接地面12の上の所定位置にある
とき、シールドの内側層24はダイポール素子の外側表面
に対して圧縮されるので、アレー全体にわたってシール
ドに対する分布支持が大幅に増強される。
層25がシート21の外側表面に設けられるので、シール
ドの雨を通さない性質が増強される。層25の上側表面に
ついてはテフロン含浸が選択される。これはテフロンに
よってシールドに耐摩耗性と水をはじく性質が付与され
るからである。最後の層26は厚さが公称0.002インチ
(0.0508mm)の疎水性コーティングである。これは粘着
性のある下塗りコートで構成され、このコートにより寸
法が0.5ミクロンから1ミクロンのオーダのフュームド
二酸化シリコン(SiO2)の粒子が層25のテフロンに含浸
した表面の上に付着される。
今述べたシールドはアレーの電気的性能を劣化させる
ことなく妥当な寿命期間にわたって所要の保護機能を行
なうことがわかった。
所要の機械的強さとシールドの無線周波透明性が、主
に、サンドイッチ構造内の低誘電率の堅固な発泡体によ
って適当な厚さだけ離して配置された薄い強いシート材
料を使用することによって得られる。レードームに入射
し、ガラス繊維強化層21,25に当る波は一部が反射さ
れ、一部は透過する。到来した波の部分的に透過した部
分は発泡体コア22を連続的に通過し、ガラス繊維強化層
23に当ったとき、その部分は再び部分的に反射され、部
分的に透過される。発泡体コアに対する厚さを適当に選
択することにより、層21および25から後方に反射された
部分および層23から後方に反射された部分は層21,25に
到来した後、位相が180゜ずれた状態になって相互に相
殺される。したがってサンドイッチ構造の設計を正しく
選定することによりガラス繊維強化層21,25および23か
らの反射のかなりの部分が相殺され、レードームの透過
性が向上する。
上記シールドに対する無線周波設計をガラス繊維強化
シート23とダイポール基板の上側の縁との間に配置され
た柔軟なポリエチレン発泡体層24の使用によって強く影
響される。分布支持を行なうことによりガラス繊維強化
層の厚さを最小限とし、反射されるエネルギーの量を減
らすことが可能となる。柔軟な発泡体が選ばれた理由は
密度と誘電率を最小にすることにより無線周波伝搬に対
する影響とダイポール素子間の相互結合に対する影響を
小さくするためである。発泡体のもう1つの目的はシー
ルドの最も近い内側のガラス繊維層23をダイポール素子
から適当な距離のところまで隔てて支持することにより
ダイポール素子間の相互結合に及ぼす妨害を無視し得る
ようにすることである。この事前の対策によりレードー
ム・シールドがアレーの性能に及ぼす影響は最小限とな
る。発泡体の厚さは0.5インチ(12.7mm)である。間隔
は波長によってきまり、電気的性能の観点から、設計上
の公差の問題があるので、1/4波長のオーダー、恐らく
それより大きくなければならない。
中間のC帯域周波数範囲に対するシールドを実用的な
コンピュータによる最適化設計で構成した場合の5層の
電気的パラメータは次の通りである。
シールドの損失性能のコンピュータ解析が行なわれ
た。垂直偏波(電界が入射波とそれに対応する反射波の
平面に垂直)に対する損失と水平偏波(電界が入射波と
それに対応する反射波の平面内にある)に対する損失が
別々に計算された。中間C帯域周波数範囲内の指定され
た周波数で、そして0゜から45゜までの角度のビーム偏
向にわたって損失性能が計算された。選定されたパラメ
ータに対応する最適化では、帯域の下端では損失が約0.
05dbに最小化され、約0.08dbの最大損失が帯域の上端で
生じる。垂直偏波に対する損失は水平偏波に対する損失
にほぼ等しく、ともに同じ周波数とステアリング角度で
互いに約0.02dbの範囲内にある。同じ最適化で、ステア
リング角度がゼロのときより大きな損失が生じ、最大ス
テアリング角度ではより小さな損失が生じる。帯域の下
側部分では、ステアリング角度が0゜と45゜の間での損
失の差は約0.01dbであり、帯域の上端では約0.04dbであ
った。
シールドの損失性能のコンピュータによる解析は非常
に正確であり、5層の各々のリストされた性質を入力し
なければならない。5層の各々が反射の生じ得る2つの
表面をそなえ、反射損失と消散損失の両方を含むという
仮定を伴なうという点で損失性能の計算はある意味で正
確である。
コンピュータ・プログラムは「正確な解」をもたらす
が、いくつかの設計上の配慮点を強調しなければならな
い。5層構成の電気的損失性能は1/4波長の奇数倍だけ
間隔を置いて配置された2つの薄い緻密な層を有する3
品のサンドイッチ構造によって±10%の誤差で近似する
ことができる。
選定された周波数に対する間隔(S0)は次のように近
似される。
但し、n=0,1,2,3等 λ=真空内での選定された周波数の波長 d=緻密な層の厚さ ε=緻密な層の比誘電率 一般の3層サンドイッチ構造の壁に対する反射係数は
ガラス繊維で強化された「スキン」と発泡体コアの電気
的厚さ、ならびに両者の比誘電率から計算することがで
きる。
等式と測定結果によれば、仮想サンドイッチの堅固な
発泡体層23と柔軟な発泡体層24の誘電率および損失正接
が小さくなるにつれて選定された周波数に於ける電気的
損失が小さくなることが示される。更に、ガラス繊維層
21,25および23を薄くすることによりシールドの電気的
性能が向上する。
柔軟な層24によって与えられる分布支持に依存するこ
とになる最適化された設計では、層21および23の厚さを
1/2に減らした状態でシールドの機械的スチフネスが適
切であることがわかった。その結果、電気的損失性能は
従来のレードームの設計に比べて3倍改善された。
シールドの構造の詳細は第2図および第3図に最も良
く示されている。シールドの5層サンドイッチは3つの
構造部材15,16および17によってダイポール素子の外側
表面と実質的に動かないように係合して支持される。部
材15はシールドの周縁部に設けられたリムであって、突
き出たダイポール素子を収容するために必要な深さを有
する。リム15は、5層サンドイッチの周縁部に続いてこ
のサンドイッチを直接支持する一体の額縁形の枠部材17
に移行する。リム15はまた一体のフランジ16にも移行す
る。フランジ16により、リムしたがってシールドが装置
キャビネットの面の上に支持される。3つの部材15,16
及び17は堅固な構造部材である。
リム15、フランジ16およびフレーム17は、取りはずせ
ば、シールドをもとの構造状態とし、取り付ければシー
ルドとアンテナ素子とを圧迫係合させる。
取り付けた位置では、キャビネットの壁に取り付けら
れた4個のちょうつがい部材18によって定位置に保持さ
れる。ちょうつがい部材18の各々は圧迫ちょうつがい型
のアルミニウムのアングル部材を含む。アングル部材は
フランジ16の上の定位置にスナップ式にはまり、フラン
ジを押して接地面と係合させる。装置の面の周縁部に間
隔を置いて配置されたピン19がフランジ16中の対応する
孔にはまることにより、シールドを装置の面の上に正確
に位置合わせする。ピン19はシールドがキャビネット囲
いより低温であるときに生じる引っ張り応力にも抵抗す
る。
フランジの寸法はシールドの周縁部で柔軟な発泡体層
24の小さな(通常0.050″すなわち1.27mm)圧縮を引き
起すように調整される。圧縮はアレーの中心に向かって
小さくなり、シールドの中心で約0.025インチ(0.635m
m)の外側へのたわみを生じる。発泡体コア24が圧縮さ
れたとき内側のガラス繊維層が著しくゆがんで一方のガ
ラス繊維層21,25と他方のガラス繊維層23との間の間隔
が変ることのないように、発泡体コアは前に述べたよう
に「堅固な」発泡体である。発泡体コア22は密度も大き
いので、圧縮に対する抵抗力が大きい。市販の発泡体材
料を使用した層23および24は比誘電率が1に近く、前者
は約1.09、後者は約1.04である。損失正接の低い材料が
入手可能であり、これが使用される。
取付け構造の効果は風と温度の広範囲の変動のもとで
アレーのダイポール素子に対してシールドの表面を動か
ないようにすることである。層24を圧縮するシールドの
周縁部の支持体によって、風荷重のもとでの素子に対す
るシールドの振動的または静的なずれが小さくなる。実
用的な設計では、0から75マイル/時間(120.7km/時
間)までの速度範囲にわたる直接の風圧の影響下でのシ
ールドの中心の移動によって生じるシールド中心のたわ
みの差は0.025インチ(0.635mm)より小さかった。−22
゜F(−30℃)から(日照時の)+122゜F(+50℃)の
温度範囲で、(ガラス繊維層の温度膨脹係数が8×10-6
/゜Fの場合)0.025インチ(0.635mm)より小さいたわみ
が達成される。この大きさのずれの範囲はアンテナ・ア
レーの電気的性能に影響を及ぼさない。部材15,16およ
び17はまたシールドと装置キャビネットとの間に、水を
通さない防塵性の連続的なジョイントを形成する。
シールドの電気的設計は周波数との関係で評価できる
が、シールドの体積によってはシールドが1ギガヘルツ
より高い周波数に適用できないこともある。10ギガヘル
ツより高い周波数では、発泡体層22の厚さは1/4波長の
1より大きい奇数倍とすることができる。発泡体層24は
ここに示唆した最小の電気的寸法を超えてもよく、電気
的効率を著しく損なうことはない。発泡体層の厚さと強
度をシールド全体の寸法に対して調整することにより所
望の堅固さを達成するかまたはたわみがないようにしな
ければならない。ここに示したシールドの厚さの寸法は
8フィート(2.44m)の開口に適したものであり、発泡
体の厚さは中間C帯域の範囲での動作に対して最適化さ
れている。
【図面の簡単な説明】
第1図はステアリング式アレーの上に据え付けるのに適
した新しい保護シールドを含むアレーの分解斜視図であ
る。第2A図および第2B図はそれぞれ第1図の保護シール
ドの平面図と端面図である。第3図はアレーの接地面構
造に保護シールドを取り付けるための機械的細部を示す
部分断面図である。第4図は保護シールドの構成を示す
部分断面図である。第5図はアレーの接地面構造を突き
出た個別のダイポール素子の拡大図である。 [主な符号の説明] 10……シールド、 12……接地面、 13……アンテナ・アレー、 21,23……ガラス繊維強化樹脂充填シート、 22……堅固な発泡樹脂層、 24……柔軟な発泡樹脂層、 25……テフロンを上側表面に含浸したガラス繊維強化樹
脂充填シート。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地面から突き出た複数の類似したダイポ
    ール素子で構成されたアレーを保護しながら、該アレー
    の放射パターンと能動インピーダンスに及ぼす影響が最
    小限になるようにする保護シールドにおいて、 (A)ガラス繊維強化材料の第1の層であって、一方の
    表面上にはテフロンが充填されてぬれおよび表面の汚染
    を減じ、他方の表面上には樹脂が充填されている当該第
    1の層、 (B)一方の表面が上記第1の層の上記他方の表面に結
    合されたガラス繊維強化樹脂充填材料の第2の層、 (C)一方の表面が上記第2の層の他方の表面に結合さ
    れた発泡体材料の第3の層、 (D)一方の表面が上記第3の層の他方の表面に結合さ
    れたガラス繊維強化樹脂充填材料の第4の層、ならびに (E)一方の表面が上記第4の層の他方の表面に結合さ
    れた、発泡体材料の第5の層であって、上記シールドが
    所定位置にあるとき上記ダイポール素子と接触して上記
    シールドに対して分布支持を行ない、また上記第4の層
    を上記ダイポール素子からダイポール素子間の相互結合
    を最小にする距離だけ隔てる厚さを有し、もってアレー
    の放射パターンと能動インピーダンスに対するシールド
    の有無の影響を減少するようにした第5の層をそなえ、 上記第1、第2および第4の層が上記第3および第5の
    層に比較して薄く、そして上記の各層の厚さが指定され
    た周波数帯域に於ける反射による損失を最小にするよう
    に選定されていることを特徴とする保護シールド。
  2. 【請求項2】上記シールドが1ギガヘルツより高い周波
    数の用途に使用され、 上記第3の発泡体層の厚さを上記発泡体内の電気的波長
    の1/4のほぼ奇数倍とすることにより、上記第3の層の
    上記一方の側のガラス繊維強化層によって生じる反射が
    上記発泡体層の上記他方の側のガラス繊維強化層によっ
    て生じる反射と最適に相殺され、かつ 上記第5の発泡体層の厚さを動作周波数帯域に於ける電
    気的波長のほぼ1/4以上とすることにより上記相互結合
    に影響を与えないようにした請求項1記載の保護シール
    ド。
  3. 【請求項3】上記第3の層を堅固な発泡体とすることに
    よりその両表面に結合されたガラス繊維層の間の間隔を
    保って、多層シールド構造を堅固にし、 上記接地面は上記の突き出したダイポール素子を支持す
    る構造部材であり、 上記第5の層は柔軟な発泡体であって、上記第4の層と
    上記ダイポール素子との間で圧縮されたとき上記多層構
    造に対して分布支持を与え、かつ上記シールドに対して
    更にスチフネスを与える請求項2記載の保護シールド。
  4. 【請求項4】上記シールドの周縁部に構造的支持体が設
    けられ、この支持体により上記シールドが上記ダイポー
    ル素子と弾性的に係合されて上記接地面に取り付けら
    れ、これにより温度と風速の変動に起因する上記接地面
    に対する上記シールドの静的および動的なずれが上記支
    持体によって軽減される請求項3記載の保護シールド。
  5. 【請求項5】上記シールドが中間C帯域周波数で使用さ
    れ、 第2および第4の層の厚さが約0.14″(3.556mm)であ
    り、 上記第3の層は厚さが約0.64″(16.256mm)で誘電率が
    約1.09であり、上記第5の層は厚さが約0.5″(12.7m
    m)で誘電率が約1.05である請求項4記載の保護シール
    ド。
  6. 【請求項6】上記第1の層の外側の充填表面に疎水性の
    フュームドSiO2のコーティングが設けられていて、放射
    パターンに対する雨の水ウエッジ効果を軽減するように
    した請求項1記載の保護シールド。
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