JP2744563B2 - ブラインドの操作装置 - Google Patents

ブラインドの操作装置

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JP2744563B2
JP2744563B2 JP29542392A JP29542392A JP2744563B2 JP 2744563 B2 JP2744563 B2 JP 2744563B2 JP 29542392 A JP29542392 A JP 29542392A JP 29542392 A JP29542392 A JP 29542392A JP 2744563 B2 JP2744563 B2 JP 2744563B2
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pulley
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は横型ブラインドのスラ
ットを昇降及び角度調節するための操作装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、横型ブラインドの一種類として、
次のようなものがある。すなわち、図7に示すようにヘ
ッドボックス1の一側において同ヘッドボックス1の前
方、すなわち室内側にはプーリー2が回転可能に支持さ
れ、そのプーリー2に掛装された操作コード3を操作し
て同プーリー2を回転操作することによりスラット4の
昇降及び角度調節を行うようにしたものである。
【0003】前記プーリー2は前記ヘッドボックス1に
固定されるプーリーケース5で覆われ、プーリー2の露
出による美観の低下を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような横型ブラ
インドの操作装置では、プーリーケース5がヘッドボッ
クス1に固定されているため、例えば図7に鎖線で示す
ように操作コード3を斜めに引いた状態で操作すると、
同操作コード3とプーリーケース5開口縁とが摩擦す
る。
【0005】従って、スラット4の昇降操作に要する操
作力が増大するとともに、操作コード3の磨耗、あるい
はプーリーケース5の損傷が生じやすいという問題点が
ある。
【0006】一方、プーリーケース5をヘッドボックス
1に対し回動可能に支持して、操作コード3を斜めに引
いた時には、同プーリーケース5が回動して操作コード
3とプーリーケース5開口縁との摩擦を軽減させるよう
にした操作装置も提案されている。
【0007】しかし、この操作装置では操作コード3の
操作後に、プーリーケース5を原位置に復帰させるため
に、操作コード3を真下へ引く操作が必要となるため、
操作が煩雑となる問題点がある。
【0008】この発明の目的は、プーリーケースと操作
コードとの摩擦を低減しながら、煩雑な操作を必要とし
ないブラインドの操作装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、ヘッドボックス外で回転可能に支持され
たプーリーに操作コードを掛装し、前記プーリーはヘッ
ドボックスに対し回動可能に支持されたプーリーケース
で覆い、前記プーリーケースから下方へ垂下される前記
操作コードを操作して前記プーリーを回転させることに
よりスラットの昇降及び角度調節を行うブラインドにお
いて、前記プーリーケースには回動された該プーリーケ
ースを原位置に向かって付勢する付勢手段が設けられて
いる。
【0010】
【作用】上記手段により、操作コードの操作時にプーリ
ーケースが回動されても、操作コードを放した後は、同
プーリーケースが付勢手段の付勢力により原位置に復帰
する。
【0011】
【実施例】図1〜図6は本発明の一実施例を示す。な
お、前記従来例と同一構成部分は同一符号を付して説明
する。
【0012】図6に示す横型ブラインドは、ヘッドボッ
クス1の一側において同ヘッドボックス1の前方、すな
わち室内側にプーリー2が回転可能に支持され、そのプ
ーリー2に操作コード3が掛装されている。そして、前
記従来例と同様に操作コード3を介してプーリー2を回
転操作することにより、スラット4の昇降及び角度調節
が行われる。
【0013】前記プーリー2は前記ヘッドボックス1に
取着されるプーリーケース11で覆われている。そのプ
ーリーケース11は図6に鎖線で示すように操作コード
3を斜めに引いた場合には、同操作コード3の引っ張り
方向に回動可能となっている。
【0014】そのプーリーケース11は、図5に示すよ
うにケース基板12と、ケース本体13と、フロントカ
バー14及びコードゲート15とから構成される。前記
ケース基板12の前面にはその中心部に第一の嵌合筒部
16が形成され、その第一の嵌合筒部16は割り溝によ
り4個の分割片17からなり、上下2個の分割片17の
先端には、かえし18が形成されている。
【0015】前記第一の嵌合筒部16の周囲には第二の
嵌合筒部19が形成されている。その第二の嵌合筒部1
9の上部及び下部には割り溝により分割片20が形成さ
れ、その分割片20の先端には、かえし20aが形成さ
れている。
【0016】前記ケース基板12の前面上端部には前記
第一及び第二の嵌合筒部16,19と同方向に突出する
第一の係止突起21が形成されている。前記ケース基板
12の後面には取り付け片22が水平方向に突出され、
その取り付け片22の先端部両側には長孔23が形成さ
れている。また、取り付け片22の下方においてケース
基板12の後面には一対の嵌合片が形成されている。
【0017】そして、前記取り付け片22の長孔23が
ヘッドボックス1内に固定されるギヤボックス25の連
結片26に嵌合され、前記嵌合片がヘッドボックス1前
面に形成された長孔27に嵌合されている。従って、前
記ケース基板12はヘッドボックス1に対し固定されて
いる。
【0018】そして、上記のようにケース基板12をヘ
ッドボックス1に固定すると、ヘッドボックス1の前面
から突出される前記ギヤボックス25の入力軸25a
は、前記第一の嵌合筒部16を貫通して同第一の嵌合筒
部16から前方へ突出するようになっている。
【0019】前記ケース本体13はその側片28の上部
が前記プーリー2を収納し得る大きさ及び前後幅で湾曲
形成され、側片28の下部は前記操作コード3を下方へ
案内するために斜め下方に互いに近づく方向へ延びてい
る。前記側片28の頂部には係止孔29が設けられ、側
片28の下部外面には係止突条30が設けられている。
【0020】前記ケース本体13の中央部には前記ケー
ス基板12の第二の嵌合筒部19の周囲に嵌合可能な径
で第三の嵌合筒部31が形成されている。前記第三の嵌
合筒部31の周囲にはその上部120度の範囲を除いて
収納溝32が形成されている。そして、図1に示すよう
に前記第三の嵌合筒部31の周囲において、その上部1
20度の範囲は後記第二の係止突起34を除いて第三の
嵌合筒部31から側片28までの間が切除されて、貫通
部33が形成されている。
【0021】前記第三の嵌合筒部31の上方において、
ケース本体13には前記ケース基板12に形成された第
一の係止突起21と同一形状で前方へ突出する第二の係
止突起34が形成されている。そして、前記ケース本体
13はその第三の嵌合筒部31をケース基板12の第二
の嵌合筒部19の分割片20のかえし20aを乗り越え
るまで嵌合させると、そのかえし20aが抜け止めとな
り、同ケース本体13は第二の嵌合筒部19に回転可能
に支持される。
【0022】また、図1に示すようにケース本体13の
中心線を垂直方向に位置させた状態では、ケース基板1
2に形成された前記第一の係止突起21と、ケース本体
13に形成された前記第二の係止突起34が上下に並ぶ
ように構成されている。
【0023】前記ケース本体13の第二の係止突起34
から第三の嵌合筒部31の中心に対し左右に120度隔
てた位置には係止爪35a,35bが形成されている。
一方の係止爪35aは前記収納溝32の外側から第三の
嵌合筒部31に向かって同収納溝32上に突出され、他
方の係止爪35bは第三の嵌合筒部31から外側に向か
って同収納溝32上に突出されている。
【0024】前記ケース本体13の収納溝32内には捩
じりコイルスプリングで構成されるリターンスプリング
36が収納されている。そのリターンスプリング36は
その両端部37a,37bが径方向外側に折り曲げら
れ、図1に示すようにその両端部37a,37bが前記
第一及び第二の係止突起21,34を挟み付けるように
して第一及び第二の係止突起21,34の両側に係合し
ている。
【0025】従って、図2及び図3に示すようにケース
基板12に対しケース本体13を回動させると、前記端
部37a,37bの一方は第一の係止突起21に移動不
能に支持され、他方は第二の係止突起34に押されて移
動する。すると、リターンスプリング36が絞られ、第
二の係止突起34には図1に示す原位置方向への回転力
が作用するようになっている。
【0026】図5に示すように、前記第一の嵌合筒部1
6にはワッシャ38、ブッシュ39、捩じりコイルスプ
リングで構成されるブレーキスプリング40、ドライブ
ワッシャ41、ドライブカバー42が取着され、前記ド
ライブカバー42に前記操作コード3が掛装された前記
プーリー2が取着される。
【0027】そして、上記ワッシャ38〜ドライブカバ
ー42により公知の自重降下防止装置が構成され、操作
コード3の操作によるプーリー2の回転は前記ギヤボッ
クス25の入力軸25aに伝達され、前記スラット4の
自重降下は前記ブレーキスプリング40と前記ブッシュ
39との摩擦により阻止されるようになっている。
【0028】前記ケース本体13の側片28の下部内面
には突条43が対向して形成され、その突条43に前記
コードゲート15が嵌合されている。すなわち、前記コ
ードゲート15は亜鉛ダイキャストで形成され、前記ケ
ース本体13下端の開口部の幅に等しい長さの板状のゲ
ート片44の両端部には棒状の側部ガイド45が形成さ
れている。
【0029】前記側部ガイド45はゲート片44から垂
直方向に前記ケース本体13の側片28の幅に相当する
長さで突出され、その側部ガイド45のゲート片44端
部側の側面には前記突条43を嵌合可能とした溝46が
形成されている。
【0030】前記ゲート片44の中間部には前記側部ガ
イド45と同一方向に同一長さの丸棒状の中央ガイド4
7が突出形成されている。このように形成されたコード
ゲート15は、図4に示すようにその溝46で前記ケー
ス本体13の側片28に形成された突条43に嵌合さ
れ、各側部ガイド45と中央ガイド47との間に前記プ
ーリー2から垂下される操作コード3がそれぞれ挿通さ
れている。
【0031】前記フロントカバー14はその前面形状が
前記ケース本体13の外形と同一に形成され、その下部
に形成された側片48には上下方向に係止孔49が形成
され、上端部には係止突起50が形成されている。そし
て、係止突起50を前記ケース本体13の側片28上端
部に形成された係止孔29に係合させ、その状態でフロ
ントカバー14の係止孔49にケース本体13の係止突
条30を係合させれば、フロントカバー14がケース本
体13に取着され、同ケース本体13がフロントカバー
14で覆われる。
【0032】さて、上記のように構成された横型ブライ
ンドでは、操作コード3を操作してプーリー2を回転さ
せると、ギヤボックス25の入力軸25aが回転され、
同ギヤボックス25を介してスラット駆動軸が回転され
て、スラット4が昇降及び角度調節される。
【0033】また、スラット4の重量に基づいて入力軸
25aにスラット下降方向の回転力が作用するが、前記
自重降下防止装置により入力軸25aの回転が阻止され
るため、スラット4の自重降下は阻止される。
【0034】このようなスラット4の昇降操作の際に、
例えば操作コード3をブラインド中央側に斜めに引いて
操作すると、図2に示すようにプーリーケース11のケ
ース本体13及びフロントカバー14は、操作コード3
の引っ張り力により回動される。
【0035】すると、ケース本体13に設けられている
第二の係止突起34が回動されて、リターンスプリング
36の一方の端部37aが第二の係止突起34と一体に
移動される。このとき、リターンスプリング36の他方
の端部37bは前記ケース基板12に形成されている第
一の係止突起21で移動不能に支持されているので、同
リターンスプリング36が絞られる。
【0036】この状態で操作コード3を放せば、リター
ンスプリング36の付勢力によりケース本体13及びフ
ロントカバー14は図1に示す原位置に復帰される。ま
た、図3に示すように操作コード3をブラインド端部側
に斜めに引いて操作した場合にも、ケース本体13及び
フロントカバー14は、操作コード3の引っ張り力によ
り回動される。
【0037】すると、同様にケース本体13に設けられ
ている第二の係止突起34が回動されて、リターンスプ
リング36の他方の端部37bが第二の係止突起34と
一体に移動される。このとき、リターンスプリング36
の一方の端部37aは前記ケース基板12に形成されて
いる第一の係止突起21で移動不能に支持されているの
で、同リターンスプリング36が絞られる。
【0038】この状態で操作コード3を放せば、リター
ンスプリング36の付勢力によりケース本体13及びフ
ロントカバー14は図1に示す原位置に復帰される。従
って、この横型ブラインドの操作装置では、操作コード
3を斜め下方に引いてプーリーケース11のケース本体
13及びフロントカバー14を回動させても、操作コー
ド3を放せば回動されたケース本体13及びフロントカ
バー14をリターンスプリング36により自動的に原位
置に復帰させることができる。
【0039】また、操作コード3はプーリー2からコー
ドゲート15を介してプーリーケース11外に案内され
る。従って、操作コード3を斜めに引いた場合にも、操
作コード3はケース本体13の側片28に当接すること
はなく、コードゲート15の側部ガイド45及び中央ガ
イド47と擦れ合いながら操作されるので、合成樹脂製
のケース本体13の側片28と操作コード3との直接の
擦れ合いを防止してケース本体13の磨耗や割れを未然
に防止することができる。
【0040】また、操作コード3をブラインドから離れ
る方向、すなわち手前側に向かって斜め下方に引いた場
合にも、操作コード3はコードゲート15のゲート片4
4に当接して、フロントカバー14との直接の擦れ合い
を防止することができるので、フロントカバー14の磨
耗や割れを未然に防止することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明はプーリ
ーケースと操作コードとの摩擦を低減しながら、煩雑な
操作を必要としないブラインドの操作装置を提供するこ
とができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のプーリーケースの内部を示す正面図
である。
【図2】一実施例のプーリーケースの回動状態を示す正
面図である。
【図3】一実施例のプーリーケースの回動状態を示す正
面図である。
【図4】一実施例のプーリーケースの内部を示す正面図
である。
【図5】一実施例のプーリーケースの内部機構を示す分
解斜視図である。
【図6】一実施例のプーリーケースを示す正面図であ
る。
【図7】従来例のプーリーケースを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドボックス 2 プーリー 3 操作コード 4 スラット 11 プーリーケース 36 リターンスプリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドボックス(1)外で回転可能に支
    持されたプーリー(2)に操作コード(3)を掛装し、
    前記プーリー(2)はヘッドボックス(1)に対し回動
    可能に支持されたプーリーケース(11)で覆い、前記
    プーリーケース(11)から下方へ垂下される前記操作
    コード(3)を操作して前記プーリー(2)を回転させ
    ることによりスラット(4)の昇降及び角度調節を行う
    ブラインドにおいて、 前記プーリーケース(11)には回動された該プーリー
    ケース(11)を原位置に向かって付勢する付勢手段
    (36)を設けたことを特徴とするブラインドの操作装
    置。
JP29542392A 1992-11-04 1992-11-04 ブラインドの操作装置 Expired - Lifetime JP2744563B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073515A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 立川ブラインド工業株式会社 ブラインドの操作装置
WO2011136255A1 (ja) 2010-04-30 2011-11-03 立川ブラインド工業株式会社 操作コード、日射遮蔽装置の操作装置

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