JP2744508B2 - 液体噴射記録装置の対記録液用壁材料、該材料を用いた液体噴射記録ヘッド、及び該記録ヘッドを有する液体 - Google Patents

液体噴射記録装置の対記録液用壁材料、該材料を用いた液体噴射記録ヘッド、及び該記録ヘッドを有する液体

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JP2744508B2
JP2744508B2 JP2085017A JP8501790A JP2744508B2 JP 2744508 B2 JP2744508 B2 JP 2744508B2 JP 2085017 A JP2085017 A JP 2085017A JP 8501790 A JP8501790 A JP 8501790A JP 2744508 B2 JP2744508 B2 JP 2744508B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液体噴射記録装置の対記録液用壁材料、該
材料を用いた記録ヘッド、及び該記録ヘッドを有する液
体噴射記録装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、記録ヘッドに設けられたオリフィス(吐出
口)から記録液(インク)を吐出することにより被記録
部材(例えば紙)上に記録を行なう液体噴射記録方法
(インクジェット記録方法)が知られている。また、こ
の記録方法を利用した液体噴射記録装置(インクジェッ
ト記録装置)は、低騒音、高速記録、カラー記録などの
多くの点で優れていることが知られている。
液体噴射記録装置に用いられる記録ヘッドとして、二
枚以上の板(基板、天板など)を貼り合わせて構成され
る例が知られている。この構成は、マルチノズルを形成
する場合、すなわち多数の吐出口(オリフィス)を規則
的に配列する場合に有利である。このような記録ヘッド
の一例として米国特許4417251号、特開昭62-59672号公
報等に記載のものがある。
その特開昭62-59672号公報には、第1図(a)および
(b)に斜視図および断面図として示すような記録ヘッ
ドが記載されている。この記録ヘッドは、基板11の上に
感光性樹脂膜(感光性樹脂の硬化膜)12により記録液の
液路13が形成され、その感光性樹脂膜12の上に、記録液
をためておく液室14が掘り込まれた天板15が接合されて
構成されたマルチノズル記録ヘッドである。
一般に、この天板15には無機ガラスが用いられ、既に
ホウケイ酸ガラスによる天板15が実用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
天板15としてホウケイ酸ガラスを使用する場合には、
前記した液室14の掘り込み加工などの加工コストが高
い、その加工精度を十分に高くすることは難しい等の課
題が有る。また、その加工の際などにおいて生じたマイ
クロクラックから、微細なガラスのかけらが発生し、液
路13内に侵入または液路13の流入口部を塞いでしまい、
その結果液13が詰まってしまう等の問題を生ずることが
ある。
そこで、無機ガラスの代わりに樹脂を用いて天板15を
作製し、上述の無機ガラスに起因する加工コスト、加工
精度、液路詰まり等の問題を解決することが検討され
た。しかしながら、樹脂製の天板15は、上述のような加
工性などに加えて以下のような特性を満足する必要があ
る。
まず、良好な耐記録液性を有することが要求される。
つまり天板15は、ヘッドの構成上、液路13および液室14
の壁材の一面を構成する部材であり、装置としての使用
時にはたいていの場合記録液と接触している。樹脂の耐
記録液性が低いと、例えば記録液と接触する部分からの
記録液の中に樹脂からの不純物が溶出してしまうという
問題が生じる。
記録液の中へ溶出する不純物とは、樹脂に含有されて
いる種々の添加剤(離型剤、可塑剤、重合触媒、中和
剤、難燃剤など)や樹脂自身である。そのような不純物
が記録液の中に溶出すると、記録液の粘度、表面張力、
pH、色度などの物性が変化してしまう場合があり、記録
ヘッドからの液体の噴射性能および印字物の品位、印字
物の保存性などが悪化してしまう場合がある。また、液
体噴射記録装置においては微細はオリフィスより記録液
を吐出させて記録が行なわれるので、記録液の中の溶出
物は、吐出口付近に析出し、いわゆる目詰まりやそれに
近い状態を生じさせ、記録液の不吐出の原因となる。例
えばカルシウム、マグネシウムなどが記録液の中に溶出
すると吐出口付近において二酸化炭素と反応し、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウムが析出することが知られて
いる。また、発熱素子を吐出エネルギー発生素子として
用いた方式の液体噴射記録装置においては、特定の多価
金属イオンやコロイダルシリカなどの溶出物が発熱素子
の上で熱分解し、その堆積物が発熱素子を被覆し、発熱
素子の発生する熱エネルギーが記録液に伝達されるのを
著しく弱める(妨げる)ことがある。
耐記録液性の点については、上述の不純物の溶出の他
に、樹脂製の天板15の記録液接触部分に記録液が含侵し
てその部分が膨潤し、表面の平滑性が失われたりすると
いう問題も有る。
なお、上述の耐記録液性に関する問題は、天板15につ
いてのみ生じる問題ではなく、記録液に接触する面を有
する部材について、すなわち記録液用壁材として機能す
る部材について樹脂を使用すると生じる問題である。そ
の記録液用壁材として機能する部材とは、天板以外に、
例えば記録液を収容するインクカートリッジ、オンキャ
リッジのインクタンク、液路周辺部の強度部材(供給回
復計、キャップ、廃液タンク等)などである。
なお、天板15について更に述べるならば、天板15を介
して光を照射することにより感光性樹脂膜12のパターニ
ングを行なうには、透明であることが必要とされる。し
たがって、適度な透明性を有する樹脂、例えばアクリル
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ジアリルカーボネート
樹脂、エピクロルヒドリンから誘導されるエポキシ樹脂
などが天板15の構成材料の候補として挙げられるが、こ
れら樹脂は、先に述べた耐記録液性において問題が生じ
る場合が有る。
更には、これら樹脂はガラス転移温度が低いので、記
録ヘッドの組立、加工時における加熱により樹脂内部に
応力が発生して、剥れ、そり等が生じるという、加工プ
ロセス上の耐熱性の点についても問題が生じる場合が有
る。
本発明は、要求されている様々な特性に対して十分に
要求を満たす液体噴射記録装置の対記録液用壁材料を提
供することを目的とする。
また、本発明は、その材料を用いた液体噴射記録ヘッ
ドや供給系として、特に耐記録液性に優れ、且つ耐熱
性、透明性、加工性、コストなど実用上の要求を満たす
ことを目的とする。
加えて本発明は、この材料を記録液に接する部分に用
い、低コストで極めて安定した特性を長期間に渡って維
持することができ、実用上から見ても優れた性能を有す
る記録ヘッド及び/又は記録装置を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上述の目的を達成すべく鋭意検討を重
ねた結果、環状脂肪族エポキシ樹脂と酸無水物との硬化
物が対記録液用壁材料として好適であることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の一つは、記録液に接し得る液体噴射
記録装置の対記録液用壁材料において、該材料が環状脂
肪族エポキシ樹脂と酸無水物との硬化物で成る液体噴射
記録装置の対記録液用壁材料である。
また本発明の他の一つは、記録液を吐出するための吐
出口を有する液体噴射記録ヘッドにおいて、前記記録液
と接触し得、前記液体噴射記録ヘッドを構成する部分の
少なくとも一部が環状脂肪族エポキシ樹脂と酸無水化物
との硬化物で形成されていることを特徴とする液体噴射
記録ヘッドである。
また本発明の他の一つは、記録液を吐出するために設
けられた液体噴射記録ヘッドを駆動するための制御回路
部、前記記録液を付着させて記録を行なうための記録部
材を沿わせるためのプラテンと、前記液体噴射記録ヘッ
ドとを有する液体噴射記録装置において、前記液体噴射
記録ヘッド及び/又は前記記録液と接し得る装置の部材
の少なくとも一部が環状脂肪族エポキシ樹脂と酸無水物
との硬化物より成る液体噴射記録装置である。
なお、本発明でいう「対記録液用壁材料」とは、記録
液に接触する面を有する液体噴射記録装置の構成部材で
あり、例えば天板、インクカートリッジ、オンキャリッ
ジのインクタンク、液路周辺部の強度部材などである。
本発明の装置における記録液用壁材料は、樹脂より成
るので、従来の無機ガラスより成る記録液用壁材料より
も、加工コスト、加工精度などの点において有利であ
り、更には安価である。
また、本発明の装置における対記録液用壁材料は、環
状脂肪族エポキシ樹脂と酸無水物とを用いて構成される
ので、記録液中への不純物の溶出や壁材の膨潤などが生
じにくい、すなわち耐記録液性に優れたものである。
耐記録液性に優れる原因は定かではないが、おそら
く、環状脂肪族エポキシ樹脂が製造される際には不純物
の起因となる材料(エピクロルヒドリン系化合物など)
が使用されない事、硬化物の架橋密度が高いので化学的
に安定である事などが原因と考えられる。
また、本発明の装置における対記録液用壁材料は、ガ
ラス転移点が比較的高く、記録ヘッドの組立や加工時に
おける加熱による剥れ、そり等などが生じにくい、すな
わち耐熱性に優れるものである。
また、本発明の装置における対記録液用壁材料は、脂
肪族系の樹脂を用いることに起因すると思われる優れた
透明性を有するので、例えば天板などの透明性が必要と
される対記録液用壁材料として特に有用である。
以下、本発明における対記録液用壁材料について、詳
細に説明する。
対記録液用壁材料を構成するに用いる環状脂肪族エポ
キシ樹脂としては、例えば下記一般式(a)で表わされ
る樹脂を挙げることができる。
(式中、R1は、一価または多価アルコールの残基を示
す。n=2〜15) 上記式(a)におけるR1としては、例えばCH3−、CH2
=CHCH2−、CH3CH2C(CH2OH)2CH2(CH3)CH−、CH3CH(CH2O
H)CH2−、CH3CH2−、CH3CH2CH2−、(CH3)2CH−、CH3CH2
CH2CH2−、(CH3)2CHCH2−などである。
この一般式(a)で表わされる樹脂を用いた場合の対
記録液用壁材料は、特に、ガラス転移温度が高く耐熱性
に優れており、またトランスファーモールドのような高
速成型が可能なので、量産性にも優れる。
また、他の環状脂肪族エポキシ樹脂としては、例えば
下記一般式(b)で表わされる樹脂を挙げることができ
る。
(式中、R2は、CH2CO2R3CO2CH2またはCH2CO2を示し、上
記R3は原子価結合または1〜9の炭素原子を有する2価
炭化水素基を示す。
また、更に他の環状脂肪族エポキシ樹脂としては、例
えば下記一般式(c)で表わされる樹脂を挙げることが
できる。
これら一般式(b)または(c)で表わされる樹脂を
用いた場合の対記録液用壁材料は、特に、キャスティン
グモールドのような精密成型が可能なので、高精度の構
成部材として製造することがきる。なお、一般式(a)
で表わされる樹脂は、一般式(c)で表わされる樹脂を
開環重合さた下記一般式(d)の重合体の残留ビニル基
を過酢酸または過酸化水素によりエポキシ化することに
より得ることができる。
(式中、R4は一価または多価アルコールの残基を示し、
nは2〜15を示す。) また、一般式(a)で表わされる樹脂は、市販品(商
品名 EHPE-3150、ダイセル化学工業(株)製など)と
しても入手できる。また、一般式(a)および(b)で
表わされる樹脂も市販品として入手可能である。なお、
それらの市販品の樹脂は、従来はプリント基板、粉体塗
料などの用途に使用されているものであり、本発明のよ
うな液体噴射記録装置の対記録液用壁材料として用いら
れるものではなかった。
対記録液用壁材料を構成するに用いる酸無水物は、上
述した環状脂肪族エポキシ樹脂を硬化させる作用を有す
るものすなわち硬化剤であり、例えばメチルテトラヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、無水ドデセニルこはく酸、無水フ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水クロレンデッ
ク酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、無水ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸無水物、エチレングリコールビス−無水
トリメリット酸エステルなどを挙げることができる。
本発明における対記録液用壁材料は、以上説明した環
状脂肪族エポキシ樹脂および酸無水物を必須成分として
用いた硬化物であるが、その他に任意成分として、例え
ば硬化促進剤、離型剤、カーボンブラック等の顔料など
を所望とする特性を損なわない範囲内で用いることもで
きる。硬化促進剤としては、例えば第3級アミン類、ル
イス酸、ホウ酸エステル、有機金属化合物、イミダゾー
ル類などを挙げることができる。
本発明における対記録液用壁材料は、以上説明した必
須成分と所望に応じて任意成分とを成形することにより
得られる。その成形方法は、特に限定されないが、例え
ば液状配合物を注型成型する方法、プリプレグ化(加熱
軟化)した固形配合物から圧縮成型またはトランスファ
ー成型する方法などにより行なえばよい。
(実施例) 以下、実施例により、本発明を詳細に説明する。
実施例1 下記一般式(a−1)の構造を有するエポキシ樹脂
(商品名 EHPE-3150、ダイセル化学工業(株)製)
と、 (式中、nは6を示す。) 下記一般式(0−1)の構造を有する硬化剤としての
ヘキサヒドロ無水フタル酸とを、 硬化剤/エポキシ樹脂=0.6の当量比で混合し、100℃
で1時間反応させてプリプレグ化し、180℃にてトラン
スファー成型し、液体噴射記録装置の天板を作製した。
実施例2 一般式(a−1)における重合度nが15であること以
外は実施例1と同様にエポキシ樹脂と実施例1と同様の
硬化剤を、硬化剤/エポキシ樹脂=0.6の当量比で混合
し、その中に硬化促進剤としてのベンジルジメチルアミ
ンを2モル%添加し、それを170℃、2.5時間プレス成型
し、液体噴射記録装置の天板を作製した。
実施例3 下記一般式(b−1)の構造を有するエポキシ樹脂
(ダイセル化学工業(株)製)と、 下記一般式(0−2)の構造を有する硬化剤としての
テトラヒドロ無水フタル酸とを、 硬化剤/エポキシ樹脂=0.6の当量比で混合し、150
℃、8時間にて注型成型し、液体噴射記録装置の天板を
作製した。
実施例4 下記一般式(c)の構造を有するエポキシ樹脂(ダイ
セル化学工業(株)製)と、 実施例3と同じ硬化剤としてのテトラヒドロ無水フタ
ル酸とを、硬化剤/エポキシ樹脂=0.6の当量比で混合
し、120℃、5時間にて注型成型し、液体噴射記録装置
の記録液用壁材天板を作製した。
比較例1 フェノールノボラックエポキシド系エポキシ樹脂(商
品名:XNR-6302、長瀬産業製)と、硬化剤としてのメチ
ルヘキサヒドロ無水フタル酸とを混合し、注型成型し、
液体噴射記録装置の天板を作製した。
比較例2 ジアリルフタレート樹脂(商品名:ダプレン、大阪ソ
ーダ製)を射出成型し、液体噴射記録装置の天板を作製
した。
比較例3 ポリエーテルイミド樹脂(商品名:ウルテム1000、EL
P製)を射出成型し、液体噴射記録装置の天板を作製し
た。
比較例4 エピクロルヒドリン系硬化剤を用いたエポキシ樹脂
(商品名 T-472/R102、長瀬産業製)を射出成型し、液
体噴射記録装置の天板を作製した。
以上の実施例1〜4および比較例1〜4にて作製した
各部材について以下のようにして評価を行なった。
〈耐記録液性(溶出度)ついての評価〉 実施例および比較例にて作製した各々部材について、
部材約10g(複数個の天板)をテフロン容器に入れ、部
材の重量の20倍の液に浸漬させた。なお、その液とし
て、蒸留水を用いた場合、ジエチレングリコールとエタ
ノールと水との15:5:80重量比混合溶液を用いた場合の
二種類の場合について行なった。
次いで、その容器をアルミホイルでフタをした後、プ
レッシャークッカーテスターにて飽和蒸気圧モードで12
0℃、10時間加熱加圧を行なった(以下、この液を試験
液と称する)。
また、部材を前記テフロン容器に入れずに、液(蒸留
水または上記混合溶液)のみにて同様に加熱加圧を行な
った(以下、この液をブランク液と称する)。
どのような種類および量の不純物が、前記試験液内に
溶出されたかを知る目的で、以下のような分析を行なっ
た。
・紫外線吸収スペクトル(UV) 日立製作所製U-3200を分析装置として用い、試験液お
よびブランク液について紫外線吸収スペクトルを測定
し、180〜400nmにおける吸収の差異より、有機系不純物
の存否を調べた。その結果を表−1に示す。なお、表中
の○マークは、試験液とのブランク液との上記吸収の差
異がほとんど無いことを示し、×マークは0.1abs以上の
差異が有ることを示す。
・有機炭素含有量 島津製作所製TOC-500を用い、蒸留水試験液および蒸
留水ブランク液の中の有機炭素含有量(ppm)を測定分
析した。その結果を表−1に示す。
・ガスクロマトグラフィー(GC) ヒューレットパッカー製HP-5890を分析装置として用
い、カラムはOV-17の0.53mm(id)×10mのものを用い、
カラム温度は140〜320℃で10℃/分とし、検出器はFID
を用い、注入量は3μlとした。
以上の条件にて、試験液およびブランク液についてク
ロマトグラフを得て、その差異より有機系不純物の存否
を調べた。その結果を表−1に示す。なお、表中の○マ
ークは、試験液とのブランク液とのクロマトグラフの差
異がほとんど無いことを示し、×マークは検出されたピ
ーク数が明らかに増加していることを示す。
・pH 試験液についてpHを測定し、その結果を表−1に示
す。
・Fe成分およびSi成分溶出量 蒸留水試験液について、ICP発光分光分析装置(セイ
コー電子製SPS1100-H)を用いて、Fe成分およびSi成分
の濃度(ppm)を定量モードで測定した。その結果を表
−1に示す。
・Na成分およびK成分溶出量 蒸留水試験液について、原子吸光分析装置(島津製作
所製AA-670)を用いて、Na成分およびK成分の濃度(pp
m)を測定した。その結果を表−1に示す。
・Cl成分溶出量 蒸留水試験液について、イオンクロマトグフィー分析
装置(DIONEX噴射2010i)を用いて、Clの濃度(ppm)を
測定した。その結果を表−1に示す。
表−1に示す結果から明らかなように、実施例1〜4
で作製した部材は、比較例1〜4で作製した部材より
も、蒸留水や前記ジエチレングリコールとエタノールと
水の混合溶液に対して、不純物(有機物や無機物)の溶
出が少ないものである。また、それ故に液のpHの変化も
少ない。なお、ここでの評価試験は、蒸留水と前記混合
溶液について行なったが、この結果から、液体噴射記録
装置に通常使用される記録液(インク)についても同様
の結果が得られることは自明である。
〈耐記録液性(表面状態、重量変化)の評価〉 前述の溶出度についての評価試験の加熱加圧を行なっ
た後の各部材について、以下の点について耐記録液性の
評価を行なった。
・表面状態 加熱加圧前と後の各部材の表面状態の変化の有無を目
視にて判断した。その結果を表−2に示す。なお、表中
の○マークは、表面状態がほとんど変化しなかったこと
を示す。
・重量変化 加熱加圧前と後の重量変化(%)を測定した。その結
果を表−2に示す。
〈透明性の評価〉 実施例および比較例にて作製した各々の部材(厚さ5m
m)について、日立製作所製U-3200の測定装置を用い
て、190〜600nmでの透過率を測定し、その結果を表−2
に示す。なお、350nm以上に光を吸収する材料はUV硬化
剤が使用できないので、透過率が50%以下になる波長が
350nm以下であるものが良い。
〈耐熱性の評価〉 各材料についての市販メーカーなどによる公知の熱変
形温度またはガラス転移温度のデータを表−2に示す。
〈コストの評価〉 実施例にて使用した材料の原価と、実施例にて作製し
た部材(天板)の一枚の価格とを表−2に示す。なお、
従来の例としてホウケイ酸ガラス製天板の一枚の価格を
比較のために表−2に示す。
〈評価のまとめ〉 表−1および表−2に示した結果から、各実施例およ
び比較例の総合的な評価を表−3に示す。表中のマーク
○はその項目については要求される特性に対して十分に
適していることを示し、マーク×は要求されている特性
に対して不十分又は特性に対して余裕がないことを示
す。
・記録液への溶出度 表−1における、紫外線吸収スペクトルおよびガスク
ロマトグラフィーについての評価が○であり、かつ有機
炭素含有量がブランクを差し引いて10ppm以下のものは
記録液用壁材料を構成する部材として適するので、適
(○)とし、それ以外のものを不十分(×)とした。
・表面状態、重量変化 表−2における、表面状態の評価が○であり、かつ重
量変化が±2.0%以内のものは、記録液用壁材料を構成
する部材として適するので、適(○)とし、それ以外の
ものを不十分(×)とした。
・透明性 表−2における、透明性が380nm以下で透過率50%以
下であるものは、天板などの透明性が必要とされる部材
として適するので、適(○)とし、それ以外のものを不
十分(×)とした。
・耐熱性 表−2における、熱変形温度またはガラス転移温度が
180℃以上のものは、記録ヘッド等を構成する部材とし
て適するので、適(○)とし、それ以外のものを不十分
(×)とした。
・コスト 実施例および比較例において作製した部材は、全て樹
脂製なので、従来の無機ガラス製部材よりも、コストの
点で有利であり、適(○)とした。
表−3にまとめた結果から明らかなように、実施例の
部材は、記録液用壁材料を構成する部材(特に天板)と
して、総合的に優れたものである。
以上、液体通路壁として本発明の樹脂組成物を天板と
して用いた例を説明したが、該樹脂組成物は、記録ヘッ
ドのその他の部分にも好適に利用しえる。
これら一例を具体的に示せば、液体通路に垂直な記録
ヘッドの部分断面として表わした第2図(a)〜(h)
に示すように、 1.覆い15として(a) 2.液体通路壁212及び覆い215として(b)(この場合液
体通路壁212と覆い215は一体化されて形成されていても
良いし、別途形成後接合されたものであっても良い。) 3.各種樹脂等から形成した液体通路壁212と覆い215との
介在層214(c)、(e)及び(g)として 4.液体通路壁212及び液体通路壁212と覆い215との介在
層214として(d)及び(f) 5.液体通路壁212及び液体通路壁212と覆い215との介在
層214(2層構成)として(h)の利用等を挙げること
ができる。
更に、本発明の記録ヘッドは、第3図(a)及び
(b)並びに第4図に示す液体通路(6−2)に対して
垂直な方向に液滴を吐出する構造を有するものであって
も良く、その際には、例えば第5図(a)及び(b)に
示す部分等上記第2図に示したのと同様の部分などに該
樹脂組成物の硬化膜が好適に利用できる。
なお、第3図、第4図において、301は吐出口、302は
保護層、303は電極、304は発熱抵抗体層、305は熱発生
部、306は供給管、307は熱作用部である。
本発明の上記した記録ヘッドを適用した好適な記録装
置の一例を図面を用いて説明する。
第6図は本発明液体噴射記録装置の実施例を模式的に
示した斜視図である。ここで、619は記録紙であり、こ
の記録紙619は紙送りローラ614及びピンチローラ616に
よりプラテン615上を副走査方向(矢印A方向)に所定
の速度に移動する。617および618はそれぞれ軸支されて
駆動源(図示せず)により回転するプーリであり、この
プーリ617および618にはキャリッジ駆動ベルト612をか
け渡す。
キャリッジ駆動ベルト612にはキャリッジ613を一体に
固定する。このキャリッジ613は、プーリ617および618
の回転によりガイド軸608および611に案内されて主走査
方向(矢印B方向)に往復動自在とする。また、キャリ
ッジ613の下面には、ガイド軸611上をころがって動くロ
ーラ620を配置する。
このキャリッジ613のほぼ中央部内には、フレキシブ
ル配線621と電気的に接続されたコネクタ622を配置し、
更にこのコネクタ622に液体噴射記録ヘッド(以下、記
録ヘッドと称する)601の配線を接続して固定するとき
に、その記録ヘッド601を添わせるようにするヘッドア
ライナー623をキャリッジ613上に垂直に設ける。従っ
て、記録ヘッド601は、コネクタ622によりキャリッジ61
3から着脱自在である。また、キャリッジ613のホームポ
ジションを検出するセンサ624を配置する。
記録ヘッド601は、基板606を有し、この基板606上に
飛翔的液滴であるインク滴を吐出する吐出口602と、こ
の吐出口602に連通し、飛翔的インク滴を形成する発熱
素子などのエネルギー発生体を有する液流路を構成する
液流路構成部分603と、この液流路構成部分603に連通
し、この液流路に供給するインク液を貯えるインク液室
とを有している。また、記録ヘッド601のエネルギー発
生体には、コネクタ622およびフレキシブル配線621を介
して駆動電圧発生回路から駆動電圧が供給されるととも
に、吐出口602からのインク滴の吐出を制御する吐出制
御信号が供給される。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の記録液用壁材料は、要
求される様々な特性に対して十分に要求を満たす壁材を
提供することができる。
また、その壁材は用いた液体噴射記録ヘッドや供給系
として、特に耐記録性に優れ、かつ耐熱性、透明性、加
工性、コストなど実用上の要求を満たすことができる。
加えて、この壁材料を記録液に接する部分に用いた記
録装置は、低コストで極めて安定した特性を長期間に渡
って維持することができ、実用上から見ても優れた性能
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は夫々液体噴射記録ヘッドの
模式的斜視図及び模式的切断面図、第2図(a)〜
(h)は夫々液体噴射記録ヘッドの模式的切断面図、第
3図(a)は液体噴射記録ヘッドの模式的切断面図、第
3図(b)はその模式的斜視図、第4図はその模式的組
立て斜視図、第5図(a)および(b)は記録ヘッドの
模式的切断面図、第6図は本発明に適用可能な記録装置
の一例を示す模式的斜視図である。 11……基板、12……感光性樹脂膜 13……液路、14……液室 15……天板 212……液体通路壁、214……介在層 215……覆い 301……吐出口、302……保護層 303……電極、304……発熱抵抗体層 305……熱発生部、306……供給管 307……熱作用部 601……液体噴射記録ヘッド、602……吐出口 603……液流路構成部分、606……基板 608,611……ガイド軸 612……キャリッジ駆動ベルト 613……キャリッジ、614……紙送りローラ 616……ピンチローラ、615……プラテン 617,618……プーリ、619……記録紙 620……ローラ 621……フレキシブル配線、622……コネクタ 623……ヘッドアライナー、624……センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 59/42

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録液に接し得る液体噴射記録装置の対記
    録液用壁材料において、該材料が環状脂肪族エポキシ樹
    脂と酸無水物との硬化物で成る液体噴射記録装置の対記
    録液用壁材料。
  2. 【請求項2】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一般
    式(a)で表わされる樹脂である請求項1記載の液体噴
    射記録装置の対記録液用壁材料。 (式中、R1は、一価又は多価アルコールの残基を示す。
    ただしn=2〜15)
  3. 【請求項3】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一般
    式(b)で表わされる樹脂である請求項1記載の液体噴
    射記録装置の対記録液用壁材料。 (式中、R2は、CH2CO2R3CO2CH2またはCH2CO2を示し、上
    記R3は原子価結合または1〜9の炭素原子を有する2価
    炭化水素基を示す。)
  4. 【請求項4】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一般
    式(c)で表わされる樹脂である請求項1記載の液体噴
    射記録装置の対記録液用壁材料。
  5. 【請求項5】記録液を吐出するための吐出口を有する液
    体噴射記録ヘッドにおいて、前記記録液と接触し得、前
    記液体噴射記録ヘッドを構成する部分の少なくとも一部
    が環状脂肪族エポキシ樹脂と酸無水物との硬化物で形成
    されていることを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
  6. 【請求項6】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一般
    式(a)で表わされる樹脂である請求項5記載の液体噴
    射記録ヘッド。 (式中、R1は、一価又は多価アルコールの残基を示す。
    ただしn=2〜15)
  7. 【請求項7】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一般
    式(b)で表わされる樹脂である請求項5記載の液体噴
    射記録ヘッド。 (式中、R2は、CH2CO2R3CO2CH2またはCH2CO2を示し、上
    記R3は原子価結合または1〜9の炭素原子を有する2価
    炭化水素基を示す。)
  8. 【請求項8】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一般
    式(c)で表わされる樹脂である請求項5記載の液体噴
    射記録ヘッド。
  9. 【請求項9】請求項5記載の記録ヘッドにおいて、前記
    構成する部分はインクを吐出するための吐出口が形成さ
    れている部材である液体噴射記録ヘッド。
  10. 【請求項10】請求項5記載の記録ヘッドにおいて、前
    記構成する部分はインクを吐出するための吐出口に連通
    する流路を形成する部材である液体噴射記録ヘッド。
  11. 【請求項11】請求項10記載の記録ヘッドにおいて、前
    記液路を形成する部材は、液体通路壁である液体噴射記
    録ヘッド。
  12. 【請求項12】請求項5記載の記録ヘッドにおいて、前
    記少なくともその構成の一部はインクを吐出するための
    吐出口に連通する液路を形成する部材上に設けられた部
    材である液体噴射記録ヘッド。
  13. 【請求項13】請求項12記載の記録ヘッドにおいて、前
    記設けられた部材は接着層として用いられている液体噴
    射記録ヘッド。
  14. 【請求項14】請求項12記載の記録ヘッドにおいて、前
    記設けられた部材は平板である液体噴射記録ヘッド。
  15. 【請求項15】請求項5記載の記録ヘッドにおいて、吐
    出エネルギー発生素子を有する液体噴射記録ヘッド。
  16. 【請求項16】請求項15記載の記録ヘッドにおいて、前
    記吐出エネルギー発生素子は発熱素子である液体噴射記
    録ヘッド。
  17. 【請求項17】請求項15記載の記録ヘッドにおいて、前
    記吐出エネルギー発生素子は圧電素子である液体噴射記
    録ヘッド。
  18. 【請求項18】請求項15記載の記録ヘッドにおいて、前
    記液体噴射記録ヘッドのインクを吐出するための吐出口
    は前記吐出エネルギー発生素子に対向する位置に設けら
    れている液体噴射記録ヘッド。
  19. 【請求項19】記録液を吐出するために設けられた液体
    噴射記録ヘッドを駆動するための制御回路部、前記記録
    液を付着させて記録を行なうための記録部材を沿わせる
    ためのプラテンと、前記液体噴射記録ヘッドとを有する
    液体噴射記録装置において、 前記液体噴射記録ヘッド及び/又は前記記録液と接し得
    る装置の部材の少なくとも一部が環状脂肪族エポキシ樹
    脂と酸無水物との硬化物より成る液体噴射記録装置。
  20. 【請求項20】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一
    般式(a)で表わされる樹脂である請求項19記載の液体
    噴射記録装置。 (式中、R1は、一価又は多価アルコールの残基を示す。
    ただしn=2〜15)
  21. 【請求項21】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一
    般式(b)で表わされる樹脂である請求項19記載の液体
    噴射記録装置。 (式中、R2は、CH2CO2R3CO2CH2またはCH2CO2を示し、上
    記R3は原子価結合または1〜9の炭素原子を有する2価
    炭化水素基を示す。)
  22. 【請求項22】前記環状脂肪族エポキシ樹脂が、下記一
    般式(c)で表わされる樹脂である請求項19記載の液体
    噴射記録装置。
  23. 【請求項23】請求項19記載の記録装置において、前記
    装置の部材は前記記録液の供給経路を形成する部材であ
    る液体噴射記録装置。
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