JP2744105B2 - 電子レンジ - Google Patents
電子レンジInfo
- Publication number
- JP2744105B2 JP2744105B2 JP2070763A JP7076390A JP2744105B2 JP 2744105 B2 JP2744105 B2 JP 2744105B2 JP 2070763 A JP2070763 A JP 2070763A JP 7076390 A JP7076390 A JP 7076390A JP 2744105 B2 JP2744105 B2 JP 2744105B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- switch
- precision
- electric heater
- switches
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
- Electric Ovens (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は加熱源としてマグネトロンの他に電気ヒータ
を備えた電子レンジに関する。
を備えた電子レンジに関する。
(従来の技術) 電子レンジでは、マグネトロンの発振動作中に扉が開
かれるとマイクロ波が漏れ出て危険であるため、扉が少
しでも開かれると、これを検出してマグネトロンを断電
するためにドアスイッチが設けられている。このドアス
イッチは、通常は、扉が本体の前板と1ミリ程の微小な
隙間を生ずる程度に僅かに開動作しただけで動作する細
精度のものが用いられている。
かれるとマイクロ波が漏れ出て危険であるため、扉が少
しでも開かれると、これを検出してマグネトロンを断電
するためにドアスイッチが設けられている。このドアス
イッチは、通常は、扉が本体の前板と1ミリ程の微小な
隙間を生ずる程度に僅かに開動作しただけで動作する細
精度のものが用いられている。
一方、電子レンジには、マグネトロンの他にオーブン
調理用の電気ヒータとグリル調理用の電気ヒータとを有
したオーブングリルレンジと称されるものがある。この
種の電子レンジでは、上述した細精度のドアスイッチに
よりマグネトロンの他に両電気ヒータをも断電するよう
にしている。
調理用の電気ヒータとグリル調理用の電気ヒータとを有
したオーブングリルレンジと称されるものがある。この
種の電子レンジでは、上述した細精度のドアスイッチに
よりマグネトロンの他に両電気ヒータをも断電するよう
にしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述のオーブングリルレンジでは、オ
ーブン調理時(マグネトロンは断電)には加熱室内の温
度は300℃程度に制御されるため、扉や本体の前板など
が熱膨張により変形し、その程度によっては扉が1ミリ
以上開いたと同じ状態になる(通常は3ミリ程度)。す
ると、ドアスイッチが動作し、オーブン調理用手電気ヒ
ータを断電してしまい、オーブン調理ができなくなって
しまう、という不具合を生ずる。かかる不具合を防止す
るには、本体や扉を補強材により補強せねばならず、コ
ストアップの要因となる。
ーブン調理時(マグネトロンは断電)には加熱室内の温
度は300℃程度に制御されるため、扉や本体の前板など
が熱膨張により変形し、その程度によっては扉が1ミリ
以上開いたと同じ状態になる(通常は3ミリ程度)。す
ると、ドアスイッチが動作し、オーブン調理用手電気ヒ
ータを断電してしまい、オーブン調理ができなくなって
しまう、という不具合を生ずる。かかる不具合を防止す
るには、本体や扉を補強材により補強せねばならず、コ
ストアップの要因となる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、マグネトロンによる加熱時には扉のわずかな開動
作によりマグネトロンを断電できると共に、補強材を用
いずとも電気ヒータによる加熱時には熱変形程度の扉の
開動作量では電気ヒータは断電されず、それ以上扉が開
いたときに限り電気ヒータを断電することができる電子
レンジを提供するにある。
的は、マグネトロンによる加熱時には扉のわずかな開動
作によりマグネトロンを断電できると共に、補強材を用
いずとも電気ヒータによる加熱時には熱変形程度の扉の
開動作量では電気ヒータは断電されず、それ以上扉が開
いたときに限り電気ヒータを断電することができる電子
レンジを提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の電子レンジは、扉の小なる開動作を検出して
動作する細精度ドアスイッチと、この細精度ドアスイッ
チが検出する開度より大なる開度であって前記電気ヒー
タでの加熱調理時に前記本体及び扉の熱変形によって生
ずる扉の開度以内では動作せず、その熱変形によって生
ずる扉の開度を越えて扉が開動作したとき、これを検出
して動作する粗精度ドアスイッチとを設け、細精度ドア
スイッチにより前記マグネトロンを断電し、粗精度ドア
スイッチにより電気ヒータを断電するようにしたことを
特徴とするものである。
動作する細精度ドアスイッチと、この細精度ドアスイッ
チが検出する開度より大なる開度であって前記電気ヒー
タでの加熱調理時に前記本体及び扉の熱変形によって生
ずる扉の開度以内では動作せず、その熱変形によって生
ずる扉の開度を越えて扉が開動作したとき、これを検出
して動作する粗精度ドアスイッチとを設け、細精度ドア
スイッチにより前記マグネトロンを断電し、粗精度ドア
スイッチにより電気ヒータを断電するようにしたことを
特徴とするものである。
(作用) マグネトロンによる加熱時に扉がわずかに開動作する
と、細精度ドアスイッチが動作してマグネトロンを断電
する。また、電気ヒータによる加熱時には熱膨張による
扉の開き程度では粗精度ドアスイッチは動作しないの
で、電気ヒータが不用意に断電されるおそれはない。し
かも、本体及び扉の熱変形によって生ずる扉の開度を越
えて扉が開動作すると、粗精度スイッチが動作して電気
ヒータを断電するので、本体と扉との間の隙間から加熱
室内の熱気が異常に多く逃げ出て調理に多大な時間を費
やす等の不具合の発生を防止できる。
と、細精度ドアスイッチが動作してマグネトロンを断電
する。また、電気ヒータによる加熱時には熱膨張による
扉の開き程度では粗精度ドアスイッチは動作しないの
で、電気ヒータが不用意に断電されるおそれはない。し
かも、本体及び扉の熱変形によって生ずる扉の開度を越
えて扉が開動作すると、粗精度スイッチが動作して電気
ヒータを断電するので、本体と扉との間の隙間から加熱
室内の熱気が異常に多く逃げ出て調理に多大な時間を費
やす等の不具合の発生を防止できる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第5図において、本体1の内部には加熱室2が設けら
れており、この加熱室2の天井面にはグリル用電気ヒー
タ3が配設されている。また、加熱室2の背面部の熱風
生成室4内にはオーブン用電気ヒータ5及び循環用ファ
ン装置6が配設されている。この循環用ファン装置6は
ファンモータ7に送風羽根8を取着してなるもので、送
風羽根8が回転駆動されると、オーブン用電気ヒータ5
により加熱された空気を熱風として加熱室2内に送風す
る。
れており、この加熱室2の天井面にはグリル用電気ヒー
タ3が配設されている。また、加熱室2の背面部の熱風
生成室4内にはオーブン用電気ヒータ5及び循環用ファ
ン装置6が配設されている。この循環用ファン装置6は
ファンモータ7に送風羽根8を取着してなるもので、送
風羽根8が回転駆動されると、オーブン用電気ヒータ5
により加熱された空気を熱風として加熱室2内に送風す
る。
しかして、本体1の前部には加熱室2を開閉する扉9
が枢設されている。この扉9は下端部を回動支点として
回動するようになっており、閉鎖状態では加熱室2の外
周の前板10に接するように構成されている。そして、本
体1側には、第3図及び第4図に示すように、扉9の開
閉に応動するドアスイッチが計5個設けられている。こ
のうち2個のドアスイッチは細精度ドアスイッチ11及び
12とされ、別の2個のドアスイッチは粗精度ドアスイッ
チ13及び14とされ、残る1個のドアスイッチは後述する
電気回路構成から理解されるようにショートスイッチ15
とされている。
が枢設されている。この扉9は下端部を回動支点として
回動するようになっており、閉鎖状態では加熱室2の外
周の前板10に接するように構成されている。そして、本
体1側には、第3図及び第4図に示すように、扉9の開
閉に応動するドアスイッチが計5個設けられている。こ
のうち2個のドアスイッチは細精度ドアスイッチ11及び
12とされ、別の2個のドアスイッチは粗精度ドアスイッ
チ13及び14とされ、残る1個のドアスイッチは後述する
電気回路構成から理解されるようにショートスイッチ15
とされている。
すなわち、細精度ドアスイッチ11及び12とショートス
イッチ15とは、扉9の上端部の突起9aにより押圧される
と回動するレバー16によって操作される。また、両粗精
度ドアスイッチ13及び14は、扉9に回動可能に連結され
たアーム17に連動して回動動作するレバー18により操作
される。そして、細精度ドアスイッチ11及び12は、扉9
の小なる開動作により切替わり動作し、ショートスイッ
チ15は細精度ドアスイッチ11及び12よりもやや大なる扉
9の開動作により切替わり動作し、粗精度ドアスイッチ
13及び14はショートスイッチ15よりも更に大なる扉9の
開動作により切替わり動作するように構成されている。
特に、粗精度ドアスイッチ13及び14は、電気ヒータ3,5
での加熱調理時に本体1及び扉9の熱変形によって生ず
る扉9の開度では切替わり動作せず、その熱変形によっ
て生ずる開度を越えて扉9が開動作したとき、切替わり
動作するように構成されている。具体的には、第2図に
示すように、細精度ドアスイッチ11及び12は扉9が前板
10から1ミリ離れた程度の小なる開動作により、ショー
トスイッチ15は扉9が前板10から3ミリ離れた程度の開
動作により、粗精度ドアスイッチ13及び14は扉9が前板
10から5ミリ離れた程度の開動作によりそれぞれ動作す
るようになっている。
イッチ15とは、扉9の上端部の突起9aにより押圧される
と回動するレバー16によって操作される。また、両粗精
度ドアスイッチ13及び14は、扉9に回動可能に連結され
たアーム17に連動して回動動作するレバー18により操作
される。そして、細精度ドアスイッチ11及び12は、扉9
の小なる開動作により切替わり動作し、ショートスイッ
チ15は細精度ドアスイッチ11及び12よりもやや大なる扉
9の開動作により切替わり動作し、粗精度ドアスイッチ
13及び14はショートスイッチ15よりも更に大なる扉9の
開動作により切替わり動作するように構成されている。
特に、粗精度ドアスイッチ13及び14は、電気ヒータ3,5
での加熱調理時に本体1及び扉9の熱変形によって生ず
る扉9の開度では切替わり動作せず、その熱変形によっ
て生ずる開度を越えて扉9が開動作したとき、切替わり
動作するように構成されている。具体的には、第2図に
示すように、細精度ドアスイッチ11及び12は扉9が前板
10から1ミリ離れた程度の小なる開動作により、ショー
トスイッチ15は扉9が前板10から3ミリ離れた程度の開
動作により、粗精度ドアスイッチ13及び14は扉9が前板
10から5ミリ離れた程度の開動作によりそれぞれ動作す
るようになっている。
さて、電子レンジの電気的回路構成は第1図に示す通
りで、商用交流電源に接続されるプラグ19の一方の端子
は、ヒューズ20、電源線21、細精度ドアスイッチ11及び
12、及び一方の粗精度ドアスイッチ13を直列に介して母
線22に接続されている。また、プラグ19の他方の端子は
直接電源線23に接続されている。そして、細精度ドアス
イッチ12及び粗精度ドアスイッチ13の共通接続点と電源
線23との間にはショートスイッチ15が接続されている。
上記細精度ドアスイッチ11、12及び粗精度ドアスイッチ
13は扉9が開するとオフ、閉するとオンされ、ショート
スイッチ15はこれとは逆に扉9が開するとオン、閉する
とオフするようになっている。また、母線22と電源線23
との間には、マグネトロン冷却用ファンモータ24及び加
熱室2内のターンテーブル25を駆動するターンテーブル
モータ26の並列回路が第1のリレースイッチ27の常開ス
イッチ27aを直列に介して接続されている。更に、母線2
2と電源線23との間には、高圧トランス28の一次コイル2
8a及び第2のリレースイッチ29の常開スイッチ29aが直
列に接続されている。そして、高圧トランス28の二次コ
イル28bにはマグネトロン駆動回路30を介してマグネト
ロン31が接続されており、このマグネトロン31が発する
マイクロ波は図示しない導波管を通じて加熱室2内に供
給されるようになっている。
りで、商用交流電源に接続されるプラグ19の一方の端子
は、ヒューズ20、電源線21、細精度ドアスイッチ11及び
12、及び一方の粗精度ドアスイッチ13を直列に介して母
線22に接続されている。また、プラグ19の他方の端子は
直接電源線23に接続されている。そして、細精度ドアス
イッチ12及び粗精度ドアスイッチ13の共通接続点と電源
線23との間にはショートスイッチ15が接続されている。
上記細精度ドアスイッチ11、12及び粗精度ドアスイッチ
13は扉9が開するとオフ、閉するとオンされ、ショート
スイッチ15はこれとは逆に扉9が開するとオン、閉する
とオフするようになっている。また、母線22と電源線23
との間には、マグネトロン冷却用ファンモータ24及び加
熱室2内のターンテーブル25を駆動するターンテーブル
モータ26の並列回路が第1のリレースイッチ27の常開ス
イッチ27aを直列に介して接続されている。更に、母線2
2と電源線23との間には、高圧トランス28の一次コイル2
8a及び第2のリレースイッチ29の常開スイッチ29aが直
列に接続されている。そして、高圧トランス28の二次コ
イル28bにはマグネトロン駆動回路30を介してマグネト
ロン31が接続されており、このマグネトロン31が発する
マイクロ波は図示しない導波管を通じて加熱室2内に供
給されるようになっている。
一方、両電源線21及び23間には、加熱室2内を照明す
る庫内灯32及び第3のリレースイッチ33の常開スイッチ
33aが直列に接続されている。また、両電源線21及び23
間には、第4のリレースイッチ34の常開スイッチ34a、
グリル用電気ヒータ3及び第5のリレースイッチ35の常
開スイッチ35aとが直列に接続され、更に常開スイッチ3
4a及びグリル用電気ヒータ3の共通接続点と電源線23と
の間には、オーブン用電気ヒータ5と循環用ファンモー
タ7の並列回路が第6のリレースイッチ36の常開スイッ
チ36aを直列に介して接続されている。このように各電
気ヒータ3、5をそれぞれ2個の常開スイッチ34a及び3
5a、34a及び36aによりオンオフさせるようにすれば、一
方の常開スイッチが接点溶着を起こしても電気ヒータ
3、5が不用意に通電されるおそれがない。
る庫内灯32及び第3のリレースイッチ33の常開スイッチ
33aが直列に接続されている。また、両電源線21及び23
間には、第4のリレースイッチ34の常開スイッチ34a、
グリル用電気ヒータ3及び第5のリレースイッチ35の常
開スイッチ35aとが直列に接続され、更に常開スイッチ3
4a及びグリル用電気ヒータ3の共通接続点と電源線23と
の間には、オーブン用電気ヒータ5と循環用ファンモー
タ7の並列回路が第6のリレースイッチ36の常開スイッ
チ36aを直列に介して接続されている。このように各電
気ヒータ3、5をそれぞれ2個の常開スイッチ34a及び3
5a、34a及び36aによりオンオフさせるようにすれば、一
方の常開スイッチが接点溶着を起こしても電気ヒータ
3、5が不用意に通電されるおそれがない。
一方、マグネトロン31及び両電気ヒータ3及び5によ
る加熱調理を制御する制御回路37はマイクロコンピュー
タを主体とするもので、これには各種のスイッチなどか
らなる操作部38及び他方の粗精度ドアスイッチ14からの
信号が入力される。上記粗精度ドアスイッチ14は扉9が
開するとオフし、閉するとオンするようになっている。
そして、制御回路37はこれらの信号及び予め記憶された
プログラムに基づいて前記各リレースイッチ27,29,33〜
36のリレーコイル27b,29b,33b〜36b並びに表示器39を制
御するようになっている。この制御回路37の電源トラン
ス40の一次コイル40aの両端は電源線21及び23に接続さ
れており、二次コイル40bに誘起される交流電圧を全波
整流すると共に平滑定電圧化して各種直流電圧を得るよ
うにしている。
る加熱調理を制御する制御回路37はマイクロコンピュー
タを主体とするもので、これには各種のスイッチなどか
らなる操作部38及び他方の粗精度ドアスイッチ14からの
信号が入力される。上記粗精度ドアスイッチ14は扉9が
開するとオフし、閉するとオンするようになっている。
そして、制御回路37はこれらの信号及び予め記憶された
プログラムに基づいて前記各リレースイッチ27,29,33〜
36のリレーコイル27b,29b,33b〜36b並びに表示器39を制
御するようになっている。この制御回路37の電源トラン
ス40の一次コイル40aの両端は電源線21及び23に接続さ
れており、二次コイル40bに誘起される交流電圧を全波
整流すると共に平滑定電圧化して各種直流電圧を得るよ
うにしている。
上記構成において、食品を加熱室2内に収納して扉9
を閉じ、序で例えばマイクロ波加熱すべく操作部38のス
イッチを操作する。すると、制御回路37は粗精度ドアス
イッチ14からのオン信号の入力を条件に、第1〜第3の
リレースイッチ27,29,33のリレーコイル27b,29b,33bに
通電して両常開スイッチ27a,29a,33aをオンさせる。こ
れにより、マグネトロン31が発振動作しマイクロ波が加
熱室2内に供給され、そのマイクロ波はターンテーブル
モータ26により回転されるターンテーブル25上の食品に
まんべんなく照射される。そして、このマイクロ波加熱
中、マグネトロン31は冷却用ファンモータ24の送風羽根
(図示せず)からの送風により冷却される。
を閉じ、序で例えばマイクロ波加熱すべく操作部38のス
イッチを操作する。すると、制御回路37は粗精度ドアス
イッチ14からのオン信号の入力を条件に、第1〜第3の
リレースイッチ27,29,33のリレーコイル27b,29b,33bに
通電して両常開スイッチ27a,29a,33aをオンさせる。こ
れにより、マグネトロン31が発振動作しマイクロ波が加
熱室2内に供給され、そのマイクロ波はターンテーブル
モータ26により回転されるターンテーブル25上の食品に
まんべんなく照射される。そして、このマイクロ波加熱
中、マグネトロン31は冷却用ファンモータ24の送風羽根
(図示せず)からの送風により冷却される。
かかるマイクロ波加熱中において、例えば調理の進行
状況を見るために、扉9を開いたとする。すると、扉9
が前板10との間に1ミリの隙間が生ずる程度わずかに開
かれると、ただちに細精度ドアスイッチ11及び12がオフ
し、これにてマグネトロン31が断電されて発振動作を停
止する。従って、マグネトロン31は扉9がわずかに開か
れた時点で発振を停止するので、マイクロ波が外に漏れ
出るおそれはない。そして、扉9が更に開かれると、粗
精度ドアスイッチ13及び14がオフし、これにより制御回
路37は第1〜第3のリレースイッチ27,29,33のリレーコ
イル27b,29b,33bを断電して常開スイッチ27a,29a,33aを
オフさせる。
状況を見るために、扉9を開いたとする。すると、扉9
が前板10との間に1ミリの隙間が生ずる程度わずかに開
かれると、ただちに細精度ドアスイッチ11及び12がオフ
し、これにてマグネトロン31が断電されて発振動作を停
止する。従って、マグネトロン31は扉9がわずかに開か
れた時点で発振を停止するので、マイクロ波が外に漏れ
出るおそれはない。そして、扉9が更に開かれると、粗
精度ドアスイッチ13及び14がオフし、これにより制御回
路37は第1〜第3のリレースイッチ27,29,33のリレーコ
イル27b,29b,33bを断電して常開スイッチ27a,29a,33aを
オフさせる。
また、食品を加熱室2内に収納して扉9を閉じ、序で
例えばグリル調理或いはオーブン調理すべく操作部38の
スイッチを操作する。すると、制御回路37は粗精度ドア
スイッチ14からのオン信号の入力を条件に、第3のリレ
ースイッチ33のリレーコイル33bの他に、グリル調理の
場合には第4及び第5のリレースイッチ34及び35のリレ
ーコイル34b及び35bに通電して常開スイッチ34a及び35a
をオンさせ、オーブン調理の場合には、第4及び第6の
リレースイッチ34及び36のリレーコイル34b及び36bに通
電して常開スイッチ34a及び36aをオンさせる。これによ
り、グリル調理の場合にはグリル用電気ヒータ3が通電
され、オーブン調理の場合にはオーブン用電気ヒータ5
及び循環用ファンモータ7が通電されて熱風が加熱室2
内に供給される。このグリル調理時或いはオーブン調理
時において、本体1或いは扉9の熱膨張により、扉9が
わずかに前板10から離れて3ミリ程の隙間(第5図に示
すδ)が生ずる程度になったとする。すると、細精度ド
アスイッチ11及び12はオフするも、粗精度ドアスイッチ
13及び14はオン状態のままを維持する。これにより、グ
リル調理或いはオーブン調理はそのまま継続されること
となり、扉9が前板10からわずかに離れる程度に開動作
したと同じ状態になったとしてもグリル調理或いはオー
ブン調理が停止されるといった不具合は生じない。そし
て、使用者が調理の進行状況を見るために扉9を開け
ば、粗精度ドアスイッチ14もオフするので、常開スイッ
チ33a〜35a或いは33a,34a,35aはオフし、これにてグリ
ル用電気ヒータ3或いはオーブン用電気ヒータ5が断電
される。
例えばグリル調理或いはオーブン調理すべく操作部38の
スイッチを操作する。すると、制御回路37は粗精度ドア
スイッチ14からのオン信号の入力を条件に、第3のリレ
ースイッチ33のリレーコイル33bの他に、グリル調理の
場合には第4及び第5のリレースイッチ34及び35のリレ
ーコイル34b及び35bに通電して常開スイッチ34a及び35a
をオンさせ、オーブン調理の場合には、第4及び第6の
リレースイッチ34及び36のリレーコイル34b及び36bに通
電して常開スイッチ34a及び36aをオンさせる。これによ
り、グリル調理の場合にはグリル用電気ヒータ3が通電
され、オーブン調理の場合にはオーブン用電気ヒータ5
及び循環用ファンモータ7が通電されて熱風が加熱室2
内に供給される。このグリル調理時或いはオーブン調理
時において、本体1或いは扉9の熱膨張により、扉9が
わずかに前板10から離れて3ミリ程の隙間(第5図に示
すδ)が生ずる程度になったとする。すると、細精度ド
アスイッチ11及び12はオフするも、粗精度ドアスイッチ
13及び14はオン状態のままを維持する。これにより、グ
リル調理或いはオーブン調理はそのまま継続されること
となり、扉9が前板10からわずかに離れる程度に開動作
したと同じ状態になったとしてもグリル調理或いはオー
ブン調理が停止されるといった不具合は生じない。そし
て、使用者が調理の進行状況を見るために扉9を開け
ば、粗精度ドアスイッチ14もオフするので、常開スイッ
チ33a〜35a或いは33a,34a,35aはオフし、これにてグリ
ル用電気ヒータ3或いはオーブン用電気ヒータ5が断電
される。
このように本実施例によれば、粗精度ドアスイッチ14
により電気ヒータ3,5を断電するようにしたので、本体
1や扉9が熱膨張により変形して扉9が開動作したと同
じ状態になっても、電気ヒータ3,5が不用意に断電され
るおそれがない。従って、熱膨張による変形を防止する
ために本体1や扉9を補強する必要性がなくなる。
により電気ヒータ3,5を断電するようにしたので、本体
1や扉9が熱膨張により変形して扉9が開動作したと同
じ状態になっても、電気ヒータ3,5が不用意に断電され
るおそれがない。従って、熱膨張による変形を防止する
ために本体1や扉9を補強する必要性がなくなる。
しかも、本体1や扉9が熱膨張により変形して扉9が
開動作したとき、粗精度ドアスイッチ13,14が切替わり
動作しない限りは、本体1と扉9との隙間はそれ程大き
くはないこことなるので、その隙間から加熱室2内の熱
気が多量に外部に逃げ出ることはなく、扉9が異常に大
きく開かれて加熱室2内の熱気が本体1と扉9との間に
生じた大きな隙間から外部に逃げ出す状態のまま、電気
ヒータ3,5が通電され続ける等の不具合を生ずるおそれ
がない。
開動作したとき、粗精度ドアスイッチ13,14が切替わり
動作しない限りは、本体1と扉9との隙間はそれ程大き
くはないこことなるので、その隙間から加熱室2内の熱
気が多量に外部に逃げ出ることはなく、扉9が異常に大
きく開かれて加熱室2内の熱気が本体1と扉9との間に
生じた大きな隙間から外部に逃げ出す状態のまま、電気
ヒータ3,5が通電され続ける等の不具合を生ずるおそれ
がない。
また、本実施例では細精度ドアスイッチ11,12及びシ
ョートスイッチ15の直列回路(モニター回路と称され
る)よりもプラグ19側に両電気ヒータ3,5を接続した
が、従来では逆にモニター回路が電気ヒータよりもプラ
グ側に接続されていた。この従来の回路構成では、法規
上の制約から、扉9の開動作時には、まず細精度ドアス
イッチ11,12が切替わり動作し、序でショートスイッチ1
5が切替わり動作し、最後に電気ヒータ3,5制御用の常開
スイッチ34a〜36aひいては粗精度ドアスイッチ13,14が
切替わり動作するようにせねばならなかった。しかし、
このような切替わり動作順に設定することは、ショート
スイッチ15と粗精度ドアスイッチ13,14との扉9の開動
作量の差があまりないことから、調整が難しくなるとい
う問題があった。しかるに、本実施例では、上述のよう
な法規上の制約から逃れることができるため、粗精度ド
アスイッチ13,14は細精度ドアスイッチ11,12よりも後で
切替わり動作するようにするだけで、粗精度ドアスイッ
チ14とショートスイッチ15との切替わり動作の前後関係
については考慮せずとも済むので、調整が簡単となる。
ョートスイッチ15の直列回路(モニター回路と称され
る)よりもプラグ19側に両電気ヒータ3,5を接続した
が、従来では逆にモニター回路が電気ヒータよりもプラ
グ側に接続されていた。この従来の回路構成では、法規
上の制約から、扉9の開動作時には、まず細精度ドアス
イッチ11,12が切替わり動作し、序でショートスイッチ1
5が切替わり動作し、最後に電気ヒータ3,5制御用の常開
スイッチ34a〜36aひいては粗精度ドアスイッチ13,14が
切替わり動作するようにせねばならなかった。しかし、
このような切替わり動作順に設定することは、ショート
スイッチ15と粗精度ドアスイッチ13,14との扉9の開動
作量の差があまりないことから、調整が難しくなるとい
う問題があった。しかるに、本実施例では、上述のよう
な法規上の制約から逃れることができるため、粗精度ド
アスイッチ13,14は細精度ドアスイッチ11,12よりも後で
切替わり動作するようにするだけで、粗精度ドアスイッ
チ14とショートスイッチ15との切替わり動作の前後関係
については考慮せずとも済むので、調整が簡単となる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように本発明によれば、扉の
小なる開動作を検出する細精度ドアスイッチと、この細
精度ドアスイッチが検出する開度より大なる扉の開度で
あって電気ヒータでの加熱調理時に本体及び扉の熱変形
によって生ずる扉の開度以内では動作せず、その熱変形
によって生ずる開度を越えて扉が開動作したとき、これ
を検出して動作する検出する粗精度ドアスイッチとを設
け、細精度ドアスイッチによりマグネトロンを断電し、
粗精度ドアスイッチにより電気ヒータを断電するように
したことにより、マグネトロンによる加熱時には扉のわ
ずかな開動作によりマグネトロンを断電できると共に、
電気ヒータによる加熱時には熱変形程度の扉のわずかな
開動作では電気ヒータは断電されず、電気ヒータが不用
意に断電されるおそれがない、という優れた効果を奏す
るものである。
小なる開動作を検出する細精度ドアスイッチと、この細
精度ドアスイッチが検出する開度より大なる扉の開度で
あって電気ヒータでの加熱調理時に本体及び扉の熱変形
によって生ずる扉の開度以内では動作せず、その熱変形
によって生ずる開度を越えて扉が開動作したとき、これ
を検出して動作する検出する粗精度ドアスイッチとを設
け、細精度ドアスイッチによりマグネトロンを断電し、
粗精度ドアスイッチにより電気ヒータを断電するように
したことにより、マグネトロンによる加熱時には扉のわ
ずかな開動作によりマグネトロンを断電できると共に、
電気ヒータによる加熱時には熱変形程度の扉のわずかな
開動作では電気ヒータは断電されず、電気ヒータが不用
意に断電されるおそれがない、という優れた効果を奏す
るものである。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は電気回
路構成図、第2図は扉の開動作量と各ドアスイッチの動
作との関係を示す図、第3図及び第4図は扉と各ドアス
イッチとの連動構成を示す概略的な側面図、第5図は電
子レンジの縦断側面図である。 図中、1は本体、3はグリル用電気ヒータ、5はオーブ
ン用電気ヒータ、9は扉、11,12は細精度ドアスイッ
チ、13,14は粗精度ドアスイッチ、15はショートスイッ
チ、31はマグネトロン、37は制御回路である。
路構成図、第2図は扉の開動作量と各ドアスイッチの動
作との関係を示す図、第3図及び第4図は扉と各ドアス
イッチとの連動構成を示す概略的な側面図、第5図は電
子レンジの縦断側面図である。 図中、1は本体、3はグリル用電気ヒータ、5はオーブ
ン用電気ヒータ、9は扉、11,12は細精度ドアスイッ
チ、13,14は粗精度ドアスイッチ、15はショートスイッ
チ、31はマグネトロン、37は制御回路である。
Claims (1)
- 【請求項1】加熱源としてマグネトロンの他に電気ヒー
タを備えたものであって、本体の加熱室を開閉する扉の
開動作により前記マグネトロン及び電気ヒータを断電す
るものにおいて、前記扉の小なる開動作を検出して動作
する細精度ドアスイッチと、この細精度ドアスイッチが
検出する開度より大なる開度であって前記電気ヒータで
の加熱調理時に前記本体及び扉の熱変形によって生ずる
扉の開度以内では動作せず、その熱変形によって生ずる
扉の開度を越えて扉が開動作したとき、これを検出して
動作する粗精度ドアスイッチとを設け、前記細精度ドア
スイッチにより前記マグネトロンを断電し、前記粗精度
ドアスイッチにより前記電気ヒータを断電するようにし
たことを特徴とする電子レンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2070763A JP2744105B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 電子レンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2070763A JP2744105B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 電子レンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03271626A JPH03271626A (ja) | 1991-12-03 |
JP2744105B2 true JP2744105B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=13440876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2070763A Expired - Lifetime JP2744105B2 (ja) | 1990-03-20 | 1990-03-20 | 電子レンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2744105B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008036011A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5730612U (ja) * | 1980-07-28 | 1982-02-18 | ||
JPS6314786A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-21 | Nissan Motor Co Ltd | スピロナフトオキサジン系化合物及び該化合物を使用した感光材料 |
-
1990
- 1990-03-20 JP JP2070763A patent/JP2744105B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03271626A (ja) | 1991-12-03 |
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