JP2742883B2 - 河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法およびその装置 - Google Patents
河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法およびその装置Info
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- JP2742883B2 JP2742883B2 JP6270247A JP27024794A JP2742883B2 JP 2742883 B2 JP2742883 B2 JP 2742883B2 JP 6270247 A JP6270247 A JP 6270247A JP 27024794 A JP27024794 A JP 27024794A JP 2742883 B2 JP2742883 B2 JP 2742883B2
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- rivers
- filtration
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
- Y02A20/204—Keeping clear the surface of open water from oil spills
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、河川における油流出
事故に対する油ろ過吸着方法およびその装置に関するも
のである。
事故に対する油ろ過吸着方法およびその装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来、湾岸、海洋における油流出事故が
多発しており、海の深さや流出した油により汚染された
海域の広さにより、オイルフェンスで囲み、該オイルフ
ェンス内のオイルをオイルマットに吸着・除去するのみ
であり、後は自然浄化を待ったり、柄杓で手作業により
汲み取り、立地条件がよければ人工池に流し込み薬剤に
より中和処理等をしていた。
多発しており、海の深さや流出した油により汚染された
海域の広さにより、オイルフェンスで囲み、該オイルフ
ェンス内のオイルをオイルマットに吸着・除去するのみ
であり、後は自然浄化を待ったり、柄杓で手作業により
汲み取り、立地条件がよければ人工池に流し込み薬剤に
より中和処理等をしていた。
【０００３】また、海洋だけでなく、河川においても油
流出事故が発生することが予測され、特にわが国の河川
は、大半が飲料水源となっており、一刻も早く、しか
も、確実にろ過吸着処理する必要がある。
流出事故が発生することが予測され、特にわが国の河川
は、大半が飲料水源となっており、一刻も早く、しか
も、確実にろ過吸着処理する必要がある。
【０００４】しかしながら、河川は流速が早いため、水
面が穏やかであり水面に漂う浮遊油であれば、従来海面
で使用されているオイルマットにより吸着できるが、河
川では流速があるため、重油等油によっては油の浮遊分
が僅かで水中に混濁して流れる油や、川底に沈み、ある
いは沈んだ油の固まり（油塊）が流されるため、確実に
吸着できる吸着手段が必要である。
面が穏やかであり水面に漂う浮遊油であれば、従来海面
で使用されているオイルマットにより吸着できるが、河
川では流速があるため、重油等油によっては油の浮遊分
が僅かで水中に混濁して流れる油や、川底に沈み、ある
いは沈んだ油の固まり（油塊）が流されるため、確実に
吸着できる吸着手段が必要である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、上
記の欠点を除去し、事故発生とともに早急に、出来るだ
け多段階に設置して油による汚染を防止することのでき
る河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法を開
発することにある。
記の欠点を除去し、事故発生とともに早急に、出来るだ
け多段階に設置して油による汚染を防止することのでき
る河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法を開
発することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の好適な例を述
べると、油流出事故が発生した河川において、該河川の
下流面に、人工堰堤と、油ろ過吸着装置とを交互か、あ
るいは任意に複数組設置し、人工堰堤と川岸との隙間部
を止水し、流速を落としてろ過吸着することを特徴とす
る河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法から
構成され、また、ろ過吸着装置は、鋼性の枠材で形成さ
れ、該枠内を通水性を有するフィルター柵を設け、該柵
に取替え可能なリボン状の吸着材をろ過材として複数層
に装着したもので構成され、さらに、人工堰堤は、ふと
ん籠あるいは土袋である。
べると、油流出事故が発生した河川において、該河川の
下流面に、人工堰堤と、油ろ過吸着装置とを交互か、あ
るいは任意に複数組設置し、人工堰堤と川岸との隙間部
を止水し、流速を落としてろ過吸着することを特徴とす
る河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法から
構成され、また、ろ過吸着装置は、鋼性の枠材で形成さ
れ、該枠内を通水性を有するフィルター柵を設け、該柵
に取替え可能なリボン状の吸着材をろ過材として複数層
に装着したもので構成され、さらに、人工堰堤は、ふと
ん籠あるいは土袋である。
【０００７】
【作用】この発明の使用方法を述べると、油流出事故が
発生した河川の下流面に、いち早く人工堰堤を構築し、
該人工堰堤と川岸との隙間部を止水して、河川の流速を
落として、この汚染された河面に油ろ過吸着装置とを交
互か、あるいは任意に複数組設置し、油をろ過吸着する
ものである。
発生した河川の下流面に、いち早く人工堰堤を構築し、
該人工堰堤と川岸との隙間部を止水して、河川の流速を
落として、この汚染された河面に油ろ過吸着装置とを交
互か、あるいは任意に複数組設置し、油をろ過吸着する
ものである。
【０００８】
【実施例】この発明の一実施例を図に従って説明する
と、油流出事故が発生した河川（Ｘ）において、該河川
の下流面に、人工堰堤（１）と、油ろ過吸着装置（２）
とを交互か、あるいは任意に複数組設置し、人工堰堤
（１）と川岸（Ｙ）との隙間部を止水し、流速を落とし
てろ過吸着することを特徴とする河川における油流出事
故に対する油ろ過吸着方法から構成される。
と、油流出事故が発生した河川（Ｘ）において、該河川
の下流面に、人工堰堤（１）と、油ろ過吸着装置（２）
とを交互か、あるいは任意に複数組設置し、人工堰堤
（１）と川岸（Ｙ）との隙間部を止水し、流速を落とし
てろ過吸着することを特徴とする河川における油流出事
故に対する油ろ過吸着方法から構成される。
【０００９】また、ろ過吸着装置（２）は、下部に進む
に従って幅広となり、倒伏不能に鋼性の枠材（２ａ）で
形成され、該枠（２ａ）内を通水性を有するフィルター
柵（２ｂ）を設け、該柵（２ｂ）に取替え可能なリボン
状の吸着材（３）をろ過材として、一層または複数層に
装着したものである。
に従って幅広となり、倒伏不能に鋼性の枠材（２ａ）で
形成され、該枠（２ａ）内を通水性を有するフィルター
柵（２ｂ）を設け、該柵（２ｂ）に取替え可能なリボン
状の吸着材（３）をろ過材として、一層または複数層に
装着したものである。
【００１０】さらに、人工堰堤（１）の具体的な例とし
ては、ふとん籠、あるいは土袋であり、また、川岸とろ
過吸着装置（２）との間は土袋等の止水部材（１ａ）で
止水するものであり、河川の流れの最前方には、ゴミ除
去スクリーン（Ｚ）を設置する。
ては、ふとん籠、あるいは土袋であり、また、川岸とろ
過吸着装置（２）との間は土袋等の止水部材（１ａ）で
止水するものであり、河川の流れの最前方には、ゴミ除
去スクリーン（Ｚ）を設置する。
【００１１】
【発明の効果】この発明は、以上の構成よりなるもので
あり、この発明によれば、油流出事故の発生した河川に
素早く、人工堰堤を複数個構築して、汚染河川の流速を
弱めて、これら人工堰堤間に、油ろ過吸着装置（２）を
複数個設定して、油をろ過吸着させるため、確実にろ過
吸着させ河川の汚染を回復でき、しかも複数のリボン状
の吸着材（３）にて油を吸着・ろ過するものであり、吸
着材への油吸着の状況は肉眼で判別でき、取替え可能に
したため、交換時に全体量を記録、その平均的一部を採
取、油分量を分析することにより、全体量を算出するこ
とができ、全体の除去油分の想定が可能である等極めて
有益なる効果を奏するものである。
あり、この発明によれば、油流出事故の発生した河川に
素早く、人工堰堤を複数個構築して、汚染河川の流速を
弱めて、これら人工堰堤間に、油ろ過吸着装置（２）を
複数個設定して、油をろ過吸着させるため、確実にろ過
吸着させ河川の汚染を回復でき、しかも複数のリボン状
の吸着材（３）にて油を吸着・ろ過するものであり、吸
着材への油吸着の状況は肉眼で判別でき、取替え可能に
したため、交換時に全体量を記録、その平均的一部を採
取、油分量を分析することにより、全体量を算出するこ
とができ、全体の除去油分の想定が可能である等極めて
有益なる効果を奏するものである。
【図１】本発明の一実施例を示す一部欠截平面図であ
る。
る。
【図２】本発明の一実施例を示す一部欠截側面図であ
る。
る。
【図３】本発明に使用する油ろ過吸着装置の側面図であ
る。
る。
【図４】本発明に使用するカートリッジの一部欠截正面
図である。
図である。
１ 人工堰堤 １ａ 止水部材 ２ 油ろ過吸着装置 ２ａ 枠材 ２ｂ フィルター柵 ３ リボン状の吸着材 Ｘ 河川 Ｙ 川岸 Ｚ ゴミ除去スクリーン
Claims (3)
- 【請求項１】 油流出事故が発生した河川において、該
河川の下流面に、人工堰堤と、油ろ過吸着装置とを交互
か、あるいは任意に複数組設置し、油ろ過吸着装置と川
岸との隙間部を止水し、流速を落としてろ過吸着するこ
とを特徴とする河川における油流出事故に対するろ過吸
着方法。 - 【請求項２】 人工堰堤が、ふとん籠あるいは土袋であ
ることを特徴とする請求項１記載の河川における油流出
事故に対するろ過吸着方法。 - 【請求項３】 下部に進むに従って幅広になるよう倒伏
不能に形成した綱製の枠材で形成され、該枠内を通水性
を有する鋼製のフィルター棚を設け、該棚内に、取替え
可能なリボン状の吸着材をろ過材として一または複数層
にして装着したことを特徴とする河川における油流出事
故に対するろ過吸着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6270247A JP2742883B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6270247A JP2742883B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法およびその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08105037A JPH08105037A (ja) | 1996-04-23 |
| JP2742883B2 true JP2742883B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=17483602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6270247A Expired - Lifetime JP2742883B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 河川における油流出事故に対する油ろ過吸着方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2742883B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP6270247A patent/JP2742883B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08105037A (ja) | 1996-04-23 |
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