JP2742652B2 - 塩化ビニル樹脂裏打敷物 - Google Patents

塩化ビニル樹脂裏打敷物

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JP2742652B2 JP5248714A JP24871493A JP2742652B2 JP 2742652 B2 JP2742652 B2 JP 2742652B2 JP 5248714 A JP5248714 A JP 5248714A JP 24871493 A JP24871493 A JP 24871493A JP 2742652 B2 JP2742652 B2 JP 2742652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、表面材の裏側全面に
塩化ビニル樹脂組成物による裏打層を積層して構成さ
れ、主として通路や出入口に置敷使用される塩化ビニル
樹脂裏打敷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 塩化ビニル樹脂裏打敷物の表面材とし
て慣用されるパイル布帛の目付は、400〜900g/
程度で概して600g/m前後であり、その目付
の大半をパイルが占めており、パイルを係止する基布の
目付は200g/m未満になっている。特に、タフテ
ッドパイル布帛に慣用される基布の目付は100g/m
前後、概して70〜120g/mになっている。こ
のようにパイル布帛全体の目付は600g/m前後に
なっており、衣料生地やカーテン地等に使用される一般
の平布よりも高重量であるが、その目付の大半をパイル
布帛の寸法安定性や伸縮強度には無関係なパイルが占め
ており、パイル布帛の寸法安定性や伸縮強度に関係のあ
る基布の目付は一般の平布の目付と左程変わらないの
で、パイル布帛の裏面に裏打用接着剤を塗布裏打して基
布を補強している。
【0003】 ところで裏打用接着剤の塗膜は基布を構
成する繊維よりも伸び易く、敷物の使用中に裏打用接着
剤の塗膜である裏打層が基布よりも僅かでも多く伸びる
歪みが生じると、その裏打層と基布の間の僅かな伸縮差
によって敷物の周縁がバイメタルの如く反り上がる傾向
を示すことになる。
【0004】 そこでタイルカーペットにあっては、ガ
ラス繊維メッシュ布等を裏打層の裏側に挿入し、裏打層
を表側の基布と裏側のメッシュ布とによって挟んだ三層
構造にして反り上がりを防ぐこととしているが、そのよ
うにすると裏打層が固い板状のものになり、そのような
方法はタイルカーペットには適しても洗濯時や不使用時
に巻き上げを必要とする通路用や出入口用敷物には適用
することは出来ない。このため通路用や出入口用敷物で
は、裏打層を重厚に塗布積層し、その裏打層の重みによ
って周縁の反り上がりを防ぐという方法が採られてい
る。
【0005】 このため床面に接着施工せず置敷使用す
る通路用や出入口用敷物に裏打する塩化ビニル樹脂組成
物には、高比重の充填剤を可能な限り多量配合される。
特開平2−291834および実開昭62−12376
6には、敷物(マット)の周縁にウエイト(重り)を取
り付け、そのウエイトの重力によって敷物の周縁の反り
上かりを防ぐ方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 通常塩化ビニル樹脂
裏打敷物に使用られるパイル布帛の目付は600g/m
前後になっており、塩化ビニル樹脂組成物は炭酸カル
シウムや酸化カルシウム、水酸化アルミニウム等の充填
剤を配合して比重が1.3〜1.5になるように調製さ
れて厚み2〜3mmの裏打層を形成しており、仕上がっ
た塩化ビニル樹脂裏打敷物の目付は3〜5Kg/m
なっている。
【0007】 このような塩化ビニル樹脂裏打敷物は、
縦50cm×横70cm程度のマットとして一般家庭に
おいて使用される場合は左して問題は生じない。しか
し、その多くは業務用賃貸マット、所謂リースマットと
して定期的に回収し洗濯して使用され、その寸法は、縦
70cm×横100cm前後のマットサイズか、幅1m
×長さ20mのロールサイズかの何れかになっている。
その場合、特に長さ20mのロールサイズのものでは重
さが70Kg以上にもなるので、その回収時には重く取
り扱い難いものとなり、特に高齢者がリースマットのメ
ンテナンスを行うのは危険とされている。又、上記特開
平2−291834と実開昭62−123766の方法
で反り上がりを防止しようとする場合には、、敷物の周
縁に取り付けたウエイトが外れて躓きの元になり、その
ウエイトは一旦仕上がった敷物に手作業によって取り付
けるものであるから取り付けに手間取り、中央部と周縁
の間に外観上の段差が出来て敷物の見栄えが悪くなり、
タイルカーペットの如く厚みを揃えて仕上げなければな
らない敷物には適さない等の不都合が生じる。
【0008】
【発明の目的】 そこで本発明は、塩化ビニル樹脂裏打
敷物を殊更高重量物にしたり巻き上げ難い板状のものと
することなく、その側縁での反り上がりを防ぎ、リース
マットとして高齢者がメンテナンスし易いものにするこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 即ち本発明に係る塩化
ビニル樹脂裏打敷物13は、表面材11の裏側全面に塩
化ビニル樹脂組成物18の裏打層12を積層して構成さ
れ、その左右側縁部14・15における裏打層(14・
15)の比重が、それら左右側縁部14・15の間の中
央部16における裏打層(16)の比重よりも大きいこ
とを特徴とするものである。
【0010】 ここに塩化ビニル樹脂組成物とは、塩化
ビニル樹脂(塩化ビニル・パウダー・レジン)と可塑剤
を必須成分としてペーストゾル状に混練して調製された
ものを言い、それには必要に応じて充填剤、安定剤、顔
料等が配合される。塩化ビニル樹脂組成物18は、表面
材の裏側に直接塗布積層するか又は一旦離形シート等1
9の上に塗布積層し、その積層(12)の上に表面材1
1を重ね合わせ、加熱ゾーン20に通し、冷却・固化さ
れる。裏打層12の左右側縁部14・15の比重を中央
部16より大きくするには、裏打層の中央部16を構成
する塩化ビニル樹脂組成物18Bに塩化ビニル樹脂(比
重1.35〜1.45)よりも比重の小さい気泡、コル
ク、木粉、中空球体、発泡粒体、繊維等の比重が1以下
の軽量素材17を混入すればよい。
【0011】 塩化ビニル樹脂裏打敷物に慣用される塩
化ビニル樹脂組成物18の比重は1.3〜1.5になっ
ているので、中央部16の塩化ビニル樹脂組成物18B
の比重は1.0以下になるようにするとよい。
【0012】 裏打層12の左右側縁部14・15を構
成する塩化ビニル樹脂組成物18Aには、それを塗布積
層する装置その他の工程上での都合上、或いは、中央部
16と左右側縁部14・15の間に外観上の差異が出来
ないようにするため、或いは又、裏打層12の補強のた
めに軽量素材17を混入することが出来る。勿論その場
合でも、軽量素材17を混入することによって、裏打層
の左右側縁部14・15の比重が中央部16の比重と同
じになったり、それ以下になったりしないようにする。
高比重となる左右側縁部14・15は、必ずしも表面材
11の裏面に重ねる必要はなく、裏打層12を表面材1
1よりも幅広くする場合には、その表面材11の側縁よ
りも食み出た敷物の額縁を形成するものであってもよい
(図2)。
【0013】 軽量素材17は、それが気泡、コルク、
木粉、中空球体、発泡粒体等の微粉末であれば、これを
塩化ビニル樹脂と可塑剤と共に混練して中央部16の塩
化ビニル樹脂組成物18Bを調製する。そのように調製
された中央部16の塩化ビニル樹脂組成物18Bと、軽
量素材を配合せずに調製された左右側縁部14・15の
塩化ビニル樹脂組成物18Aとは、それらを塗布するド
クター21を二枚の仕切板22によって中央部と左右側
縁部とに仕切り、その仕切られたドクターの中央部と左
右側縁部に分けて投入する(図6)。
【0014】 このように、本願特許請求の範囲請求項
3に係る塩化ビニルの樹脂裏打敷物の製法は、敷物の裏
面に塩化ビニル樹脂組成物18を塗布するドクター21
に二枚の仕切板22・22によって中央部と左右側縁部
とに仕切り、2種類の塩化ビニル樹脂組成物18Aと1
8Bを、その仕切られたドクターの中央部には一方の塩
化ビニル樹脂組成物18Bを、その仕切られたドクター
の左右側縁部には他方の塩化ビニル樹脂組成物18A
を、それぞれ分けて投入することを特徴とするものであ
る。
【0015】 軽量素材17が気泡であれば、発泡剤を
配合して塩化ビニル樹脂組成物18Bを化学的に発泡さ
せるか又は、気泡剤を配合し空気を注入して塩化ビニル
樹脂組成物18Bを機械的に発泡させる。中空球体には
有機のものと無機のものがあり、マイクロスフェアー、
マイクロバルーン、ホローバブル、シンタクテイックフ
オーム、セルスター、ポリマーピグメント、オペックポ
リマー等と称される粒径5〜300μmのガラスバルー
ン、シリカバルーン、シラスバルーン、カーボンバルー
ン、フェノールバルーン、塩化ビニリデンバルーン、ア
ルミナバルーン、ジルコニアバルーン、アクリルスチレ
ンバルーン等が使用される。繊維微粉末にはポリエチレ
ン繊維、ポリプロピレン繊維等の比重が1.0未満のも
のを使用するとよい。その他軽量素材17には、塩化ビ
ニル樹脂よりも比重の小さいプラスチックや発泡ゴム等
を粉砕した微粉末を使用することが出来る。
【0016】 軽量素材17は、糸状のものであっても
よく、又、ポーラスなものであって塩化ビニル樹脂組成
物が含浸して一体化した裏打層を形成するものであれば
シート状のもの、例えばボリプロピレン繊維に成る不織
布、フエルト、その他の布帛であってもよく、微粉末状
のものに限定されない。そのように糸状の軽量素材やシ
ート状の軽量素材17は、塩化ビニル樹脂組成物18を
塗布するドクター21の中央部のゲージから塩化ビニル
樹脂組成物18と共に引き出して裏打層12の中に混在
せしめることが出来る(図4と図7)。中央部16に
は、軽量素材としてのシート等(17)の他に、ポーラ
スな薄手の布帛を補強材23として挿入することも出来
る(図3と図5)。シート状の軽量素材17や補強材2
3は塩化ビニル樹脂組成物18と一体になって中央部1
6の裏打層12の中に介在すればよく、それらが表面材
11の裏面に密着しているか否かは左して問題にならな
い。
【0017】 表面材11が目付900g/m以下の
比較的軽いものであれば、塩化ビニル樹脂裏打敷物13
の左右側縁部14・15の裏打層(14・15)の単位
面積当たりの重量が、表面材11の単位面積当たりの重
量よりも大きくなるように塩化ビニル樹脂組成物18の
塗布量を設定する。中央部16の塩化ビニル樹脂組成物
18Bに化学発泡剤を配合する場合、その塗布厚みは左
右側縁部14・15の塗布厚みよりも薄くし、中央部1
6の塩化ビニル樹脂組成物18Bが発泡して裏打層全体
12が均一厚みになるようにする。図5〜7はドクター
ナイフ21による塗布方法を図示するが、塩化ビニル樹
脂組成物18はロールコーターやフローコーター等によ
って塗布することも出来る。図中、25は、バックアッ
プロールである。
【0018】 裏打層の左右側縁部14・15と中央部
16の境に出来る外観上の差異(色差)をなくすには、
塩化ビニル樹脂組成物18A・18Bを塗布する離形シ
ート19の表面に塗料を予め塗布しておいてもよいし、
裏打層12にフイルム等を貼り合わせてもよい。表面材
11には、ニードルパンチフェルトやパイル布帛が使用
され、その表面の毛羽立ちやパイル抜けを防ぐために裏
打用接着剤を裏打塗布したものであってもよい。又、表
面剤11は、ロール巻きされた長尺ものでなく、マット
サイズに裁断されたものでもよく、特に、マットサイズ
のものでは、その前後両端に裏打層を食み出させて敷物
の周囲を囲む額縁とすることも出来る。そのように敷物
の前後両端縁に現れる裏打層の中央部を補強するため、
不織布や塩化ビニル樹脂シート等の補強テープ24を前
後両端縁の長さ方向に沿ってウエルダー等による熱融着
や接着剤等によって貼り合わせることも出来る(図
2)。
【0019】
【実施例】(a) 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑
剤(DOP)70重量部、炭酸カルシウム40重量部、
酸化カルシウム3重量部、Mg−Zn系安定剤3重量部
から成る塩化ビニル樹脂組成物A)、(b) 塩化ビニ
ル樹脂100重量部、可塑剤(DOP)70重量部、酸
化カルシウム3重量部、Na−Zn系安定剤3重量部、
化学発泡剤(AZ−S)3重量部から成る塩化ビニル樹
脂組成物B、 (c) 塩化ビニル樹脂100重量部、
可塑剤(DOP)70重量部、酸化カルシウム3重量
部、Mg−Zn系安定剤3重量部、気泡剤(F−31
0)3重量部から成る塩化ビニル樹脂組成物C、
(d) 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤(DO
P)70重量部、酸化カルシウム3重量部、Mg−Zn
系安定剤3重量部、中空球体(松本油脂株式会社製マイ
クロスフェアー)10重量部から成る塩化ビニル樹脂組
成物D、 (e) 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑
剤(DOP)70重量部、酸化カルシウム3重量部、M
g−Zn系安定剤3重量部、中空球体(旭硝子工業株式
会社製セルスター)30重量部から成る塩化ビニル樹脂
組成物E、以上5種類の塩化ビニル樹脂組成物A・B・
C・D・Eを調製した。
【0020】 次に、4弗化エチレン樹脂製離形シート
の左右側縁部に塩化ビニル樹脂組成物Aを10cm幅に
塗布し、それら左右側縁部の間の幅90cmの中央部に
は塩化ビニル樹脂組成物Bを塗布し、塗布層の上に目付
570g/m×幅100cmのタフテッドパイル布帛
を、左右側縁部の塩化ビニル樹脂組成物Aの塗膜をそれ
ぞれ5cm食み出させて重ね合わせ、加熱ゾーンに通し
て180℃にて8分間熱処理し、離形シートから剥離
し、裏打層厚み2.2mmの塩化ビニル樹脂裏打敷物V
を作った。
【0021】 同様に、離形シートの左右側縁部に塩化
ビニル樹脂組成物Aを塗布し幅90cmの中央部には塩
化ビニル樹脂組成物Cを塗布した塩化ビニル樹脂裏打敷
物W、その中央部に塩化ビニル樹脂組成物Dを塗布した
塩化ビニル樹脂裏打敷物X、その中央部に塩化ビニル樹
脂組成物Eを塗布した塩化ビニル樹脂裏打敷物Yを作っ
た。
【0022】 塩化ビニル樹脂組成物Aが左右側縁部
(14・15)に形成した裏打層の比重は1・35であ
り、塩化ビニル樹脂組成物B・C・D・Eがそれぞれ中
央部(16)に形成した裏打層の比重はそれぞれ0.7
2(塩化ビニル樹脂組成物B)、0.02(塩化ビニル
樹脂組成物C)、0.90(塩化ビニル樹脂組成物
D)、1.00(塩化ビニル樹脂組成物E)であった。
【0023】
【発明の効果】 本発明に係る塩化ビニル樹脂裏打敷物
13は表面材11の裏側全面に塩化ビニル樹脂組成物1
8の裏打層12を積層して構成され、その左右側縁部の
裏打層(14・15)の比重が中央部の裏打層(16)
の比重よりも大きくなっており、そのように中央部の裏
打層(16)が左右側縁部の裏打層(14・15)より
も軽くなった分だけ、塩化ビニル樹脂裏打敷物13が軽
量化される。
【0024】 例えば、実施例における敷物Vの長さ1
m当たりの重さは、左右側縁部の裏打層(14・15)
の合計重量が326g/m(0.22cm×20cm×
100cm×1.35)、中央部の裏打層(16)の重
量が1426g/m(0.22cm×90cm×100
cm×0.72)、タフテッドパイル布帛の重量が57
0g/mで、合計2322g/mとなる。これに対し従
来の敷物を上記の塩化ビニル樹脂組成物Aによって裏打
して仕上げた場合の重さは、裏打層の重量3291g/
m(0.22cm×110cm×100cm×1.3
5)とタフテッドパイル布帛の重量570g/mとの合
計3861g/mとなるから、本発明に係る塩化ビニル
樹脂裏打敷物13は従来品に較べて1539g/m)比
率では約40%軽量化されたことになる。
【0025】 このように本発明によると塩化ビニル樹
脂裏打敷物13が軽量化されるが、使用中の反り上がり
が懸念される左右側縁部の裏打層(14・15)は従来
品と同様に高比重になるので、その重みによって左右側
縁部14・15での反り上がりは予防され、中央部の裏
打層(16)が軽量化されるので塩化ビニル樹脂裏打敷
物13が巻き上げ易くなる。
【0026】 一方、そのように軽量化されるので、反
り上がりが懸念される左右側縁部の塩化ビニル樹脂組成
物18Aには硫酸バリウム等の比重の著しく高い充填剤
を配合し、塩化ビニル樹脂裏打敷物13を高重量化する
ことなく左右側縁部14・15だけを重くして、左右側
縁部14・15を一層反り上がり難くすることも可能に
なる。尚、塩化ビニル樹脂裏打敷物13が高重量になら
ないようにするには、高比重の充填剤を配合した塩化ビ
ニル樹脂組成物18Aの形成する裏打層の左右側縁部1
4・15の幅を短くするとよい。
【0027】 本発明に係る塩化ビニル樹脂裏打敷物の
裏打層は、 その左右側縁部14・15と中央部16の組
成が異なるが、共に塩化ビニル樹脂を組成分とする同質
のものであり、敷物裏面に向けられたドクター21を二
枚の仕切板22・22によって中央部と左右側縁部とに
仕切り、その仕切られたドクターの左右側縁部と中央部
に2種類の塩化ビニル樹脂組成物18Aと18Bを分け
て投入して同時に塗布して積層されるので、ドクター2
1を通過した時点で左右側縁部14・15と中央部16
の裏打層は完全に密着一体化し、左右側縁部14・15
と中央部16の間に亀裂が生じることがなく、又、ドク
ター21に撫でられて左右側縁部14・15と中央部1
6が同じ厚みに揃えられるので、左右側縁部14・15
と中央部16の間に段差が出来ない。
【0028】 このように本発明によると、左右側縁部
14・15が反り上がり難く、軽量化されて高齢者でも
メンテナンスしやすく、裏面が平らに綺麗に揃い、左右
側縁部14・15と中央部16の間に亀裂が生じること
なく、定期的に回収し洗濯して使用される業務用のリー
スマットとして頗る好都合な塩化ビニル樹脂裏打敷物1
3が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塩化ビニル樹脂裏打敷物の裏側の
斜視図である。
【図2】本発明に係る塩化ビニル樹脂裏打敷物の表側の
斜視図である。
【図3】本発明に係る塩化ビニル樹脂裏打敷物の裏側の
斜視図である。
【図4】本発明に係る塩化ビニル樹脂裏打敷物の裏側の
斜視図である。
【図5】塩化ビニル樹脂組成物の塗布裏打装置の側面図
である。
【図6】塩化ビニル樹脂組成物の塗布裏打装置の要部斜
視図である。
【図7】塩化ビニル樹脂組成物の塗布裏打装置の要部斜
視図である。
【符号の説明】
11 表面材 12 裏打層 13 敷物 14 側縁部 15 側縁部 16 中央部 17 軽量素材 18 塩化ビニル樹脂組成物 19 離形シート 20 加熱ゾーン 21 ドクター 22 仕切板 23 補強材 24 テープ 25 バックアップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−291834(JP,A) 特開 昭63−64842(JP,A) 実開 昭62−123766(JP,U) 実開 昭53−80544(JP,U) 実開 昭52−20032(JP,U) 実開 平3−62553(JP,U) 実開 昭63−47775(JP,U) 実開 昭51−95449(JP,U) 実開 昭54−164751(JP,U) 実公 昭48−25861(JP,Y1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材11の裏側全面にドクター12に
    よって塩化ビニル樹脂組成物18を塗布して裏打層12
    を積層して構成される塩化ビニル樹脂裏打敷物13にお
    いて、当該敷物の左右側縁部14・15における裏打層
    (14・15)を構成する塩化ビニル樹脂組成物の比重
    が、それら左右側縁部14・15の間の中央部16にお
    ける裏打層(16)を構成する塩化ビニル樹脂組成物
    比重よりも大きいことを特徴とする塩化ビニル樹脂裏打
    敷物。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の塩化ビニル樹脂裏
    打敷物13の左右側縁部14・15の裏打層(14・1
    5)の単位面積当たりの重量が、表面材11の単位面積
    当たりの重量よりも大きいことを特徴とする前掲請求項
    1に記載の塩化ビニル樹脂裏打敷物。
  3. 【請求項3】 敷物の裏面に塩化ビニル樹脂組成物18
    を塗布するドクター21を二枚の仕切板22・22によ
    って中央部と左右側縁部とに仕切り、二種類の塩化ビニ
    ル樹脂組成物18Aと18Bを、その仕切られたドクタ
    ーの中央部には一方の塩化ビニル樹脂組成物18Bを、
    又、その仕切られたドクターの左右側縁部には他方の塩
    化ビニル樹脂組成物18Aを、それぞれ分けて投入する
    ことを特徴とする塩化ビニル樹脂裏打敷物の製法。
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