JP2742012B2 - 直動案内軸受 - Google Patents

直動案内軸受

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JP2742012B2
JP2742012B2 JP6007246A JP724694A JP2742012B2 JP 2742012 B2 JP2742012 B2 JP 2742012B2 JP 6007246 A JP6007246 A JP 6007246A JP 724694 A JP724694 A JP 724694A JP 2742012 B2 JP2742012 B2 JP 2742012B2
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JP
Japan
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roller
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JP6007246A
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和也 廣瀬
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Hephaist Seiko Co Ltd
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Hephaist Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型の超精密加工機械や
超精密測定機器に適用可能な直動案内軸受に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ローラコロ、ボール等の転動体を無限循
環させる直動案内軸受は、数値制御工作機械、自動制御
機器等の機能、位置決め精度に大きな影響を与える重要
な機械要素の一つである。その一例を図6に示す。この
直動案内軸受1は、単列のローラコロ2と、ローラコロ
2を介して負体を支持する本体3と、本体3の両端で負
荷領域との間にローラコロ2を方向転換させるローラコ
ロ旋回部4とより実質的に構成される。かかる直動案内
軸受1においては、自転軸に対して傾くスキューを防ぐ
ために、ローラコロ2の幅を直径とほぼ同寸法として、
両端面をクラウニング加工している。そして、このロー
ラコロ2の端部を大きく面取りし、この面取部eを抑え
てローラコロ2の脱落を防止している(図7参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ローラコロ
2が無負荷領域Fから負荷領域Lに、または負荷領域L
から無負荷領域Fに出入りする度毎に(図8参照)、ロ
ーラコロ2はわずかに(1ミクロン程度の振幅で)振動
する。この振動は、前記ローラコロ2が、相互にほぼ接
して並んでいるので、ローラコロ2がK点を通過する度
に、ローラコロ2の直径ピッチに比例して発生し、その
振幅は、コロの荷重に比例して大きくなるので問題があ
る。本発明はかかる問題点を改善するためになされたも
のであって、無限循環型直動案内軸受において、無負荷
領域から負荷領域にかけての箇所近傍に空隙部を形成し
て、転動体が負荷領域から無負荷領域に出入りする際に
生ずる微振動を抑制するようにした直動案内軸受を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は軸を移動自在に支持するようにする
か、又は軸に、軸方向に移動自在に装着した直動案内軸
受において、この直動案内軸受は、軸受凹部を形成した
軸受本体と、この軸受本体に多数の転動体を無限循環さ
せるようにした無限循環軌道とを有し、この無限循環軌
道は、直線部と旋回部とによって構成し、前記軸受凹部
に無限循環軌道の直線部の一部を露出して前記多数の転
動体を軸表面に対して当接する負荷領域を有し、この無
限循環軌道における負荷領域の直線部から旋回部に至る
箇所近傍に空隙部を画成すると共に、前記転動体を無限
循環軌道に複数条列装入したローラ部材によって構成
し、これら各条列におけるローラ部材を、互いに独立的
に転動移動するようにずれた位置に配置することで、
記負荷領域の直線部から旋回部に至る箇所近傍におい
て、転動体通過に伴う微振動の発生間隔を、少なくとも
一条列のローラ部材による振動発生間隔以下に抑えると
共に、前記微振動を空隙部によって緩和するようにした
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】転動体が直線軌道の負荷領域から旋回軌道に入
るとき、または旋回軌道から負荷領域に入るときに、微
振動が発生するが、負荷領域の直線軌道から旋回軌道に
至る箇所近傍の空隙部が転動体通過によって弾性変形
し、さらに転動体を複数条列、ずれた状態で、互いに独
立的に転動移動するようにすることで、前記微振動が緩
和され、より円滑な転動体の動きがもたらされる。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかる直動案内軸受の一実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。図1に
直動案内軸受10を示し、この直動案内軸受10は、軸
受本体11と軸受本体11両端におけるローラコロ旋回
部12に形成された軌道13内に2条列のローラコロ1
4a、14bを介在させ、このローラコロ14a、14
bを軌道13内において、無限循環させる構造のもので
ある。前記軌道13は、軸受本体11の長手方向の四辺
に沿って直線状に形成され、軸受本体11の両端におけ
るローラコロ旋回部12に、それぞれ半円周状に形成さ
れ、軸受本体11における直線状軌道13と連通し、無
限軌道となっている。また、かかる軌道13において、
軸受本体11における直線状軌道13のうち、軸受本体
11の底板側(後述)の直線状軌道13から一部ローラ
コロ14a、14bを露出して、直接直動軸に接触する
負荷領域Lとし、その他の領域を無負荷領域Fとしてい
る。すなわち、直動案内軸受10は、前述のような軌道
13にローラコロ14a、14bを装入して、軸受本体
11に底板15、側板16、上蓋17を取り付け、底板
15からローラコロ14a、14bを露出させ、底板1
5によってローラコロ14a、14bの端面に形成され
た面取部eを当てて保持する構成としている(図2参
照)。また、前記軌道13内の各条列におけるローラコ
ロ14a、14bは、互いにずれた位置に配置し、それ
ぞれ、無関係に軌道13を転動移動する構造である(図
1参照)。
【0007】そして、負荷領域Lと無負荷領域Fとの境
界近傍、すなわち軸受本体11とローラコロ旋回部12
との接合箇所近傍には、軸受本体11の長手方向に沿っ
たスリット18が形成されている(図3参照)。また、
スリット18は、断面円形、ないしは非円形の筒状貫通
孔(図示省略)によって代替することができる。
【0008】かかる構造の直動案内軸受10において、
移動体に固定された直動案内軸受10が、図1中、矢印
U方向に移動すると、軌道13におけるローラコロ14
a、14bは、軸受本体11の軌道13に沿って、矢印
V方向に移動する。すなわち、ローラコロ14a、14
bは軌道13に沿って、無負荷領域Fから負荷領域L、
そして無負荷領域Fへ循環移動する。ところで、前記各
ローラコロ14a、14bが、直線状の軌道13の負荷
領域Lから無負荷領域Fである半円周状の軌道13に入
るとき、または半円周状の軌道13から負荷領域Lに入
るときに、ローラコロ14a、14bの微振動が発生す
るが、旋回部12近傍のスリット18がローラコロ14
a、14bの通過によって弾性変形するので、前記微振
動が緩和される。その際、同一軌道13内の2条列のロ
ーラコロ14a、14bは、その前後位置が適宜ずれて
いて、各条列ごとに独立して動くのでローラコロ14
a、14bは無作為に並び、各条列のローラコロ14
a、14bが横一列に並ぶ確率は極めて低い。従って、
各ローラコロ14a、14bが、負荷領域Lと、無負荷
領域Fの境界Kを通過する度に発生する振動は、少なく
ともローラコロ14a、14bと同径の1条列のローラ
コロによる振動発生間隔以下で起こり、1条列のローラ
コロの軸受に比較して振動の振幅が小さくなる。このよ
うに、前記ローラコロ14a、14bの直径以下のピッ
で発生する振動は、軸受本体11とローラコロ旋回部
12との接合箇所近傍におけるスリット18の変形によ
って緩和抑制され、一層ローラコロ14a、14bの運
動が円滑化する。
【0009】次に、図4に本発明にかかる直動案内軸受
の第2の実施例を示す。この場合の直動案内軸受20
は、長手方向両側面に、軸方向に沿った凹溝21a、2
1bを有する軸22に、軸22の外周に沿うような軸受
凹部23を形成し た軸受本体24を有するもので、前記
軸受凹部23には、軸22における凹溝21aの斜面部
25d、25uに対してそれぞれ鉛直状に対峙するよう
に、2条列のローラコロ26a、26bをそれぞれ無限
循環させるようにした一対の軌道27a、27bが形成
されている。さらに、凹溝21bの斜面部28d、28
uに対してもそれぞれ鉛直状に対峙するように、2条列
のローラコロ(図示省略)をそれぞれ無限循環させるよ
うにした一対の軌道(図示省略)が形成されている。こ
れら一対の軌道27a、27bはそれぞれ直角状に交叉
するように形成されている。 そして前記2条列のローラ
コロ26a、26bは、軌道27a、27bにおいて条
列毎に互いにローラコロ26a、26bの半径分ずらし
て配置され、互いに独立して自在に移動可能な構成であ
る(図5参照)。なお、2条列のローラコロ26a、2
6bの脱落防止手段には、鋼球29を採用している。
【0010】かかる構成の直動案内軸受20において
も、図5に示すように一対の軌道27a、27bのうち
の直線部を軌道に沿って一部切り欠いてローラコロ26
a、26bを露出させて負荷領域Lとして、軸22にお
ける凹溝21a(凹溝21b)の斜面部25d、25u
(斜面部28d、28u)に対してそれぞれ鉛直状に当
接させている。そして、負荷領域Lと無負荷領域Fとの
境界近傍には、軸受本体24の長手方向に沿ったスリッ
ト18が形成されている。
【0011】以上のような直動案内軸受20において
も、同一軌道27a、27b内の2条列のローラコロ2
6a、26bは、その前後位置がずれていて、各条列ご
とに独立して動くので、各ローラコロ26a、26b
が、負荷領域Lと、無負荷領域Fの境界Kを通過する度
に発生するローラコロ26a、26bの振動は、直径
下のピッチで起こり、その上に軸受本体24におけるス
リット18によって前記振動が緩和抑制され、ローラコ
ロ26a、26bの循環運動が円滑化する。なお、図示
は省略するが、ローラコロ26a、26bは、1条列の
ローラコロ又はボールの軸受に対しても本発明を適用す
ることができる。
【0012】以上、本発明にかかる直動案内軸受につい
て、種々実施例を挙げ、説明したが、いずれにしても、
軸受本体の負荷領域Lと無負荷領域Fとの境界にスリッ
ト18、又は筒状貫通孔を設け、同一軌道内を2条列の
ローラコロをずらした状態で転動させることにより、ロ
ーラコロが負荷領域に出入りする際のローラコロの微妙
な振動を相乗的に緩和することができる。
【0013】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、軸受本体
の負荷領域と無負荷領域との境界に空隙部を形成し、さ
らに、前記転動体を同一軌道内に複数条列を互いにずら
して装入することにより、発生する振動をより小さなも
のとすることができ、転動体の循環運動を一層円滑なも
のとすることができる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる直動案内軸受の一実施例を示す
概略縦断面説明図である。
【図2】図1に示す直動案内軸受の概略横断面説明図で
ある。
【図3】図1に示す直動案内軸受の要部拡大縦断面説明
図である。
【図4】本発明にかかる直動案内軸受の第2の実施例を
示す一部横断面説明図である。
【図5】図4に示す直動案内軸受において、一つの無限
循環軌道の概略縦断面説明図並びに前記無限循環軌道と
交叉する無限循環軌道の配置関係を説明図である。
【図6】従来における直動案内軸受の一例を示す概略縦
断面説明図である。
【図7】図6に示す直動案内軸受の概略横断面説明図で
ある。
【図8】図6に示す直動案内軸受の要部拡大縦断面説明
図である。
【符号の説明】
10、20 直動案内軸受 11 軸受本体 12 ローラコロ旋回部 13 軌道 14a、 14b ローラコロ 15 底板 16 側板 17 上蓋 18 スリット 21a、21b 凹溝 22 軸 23 軸受凹部 24 軸受本体 25d、25u、28d、28u 斜面部 26a、26b ローラコロ 27a、27b 軌道 29 鋼球 e 面取部 F 無負荷領域 L 負荷領域 K 境界

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を移動自在に支持するようにする
    か、又は軸に、軸方向に移動自在に装着した直動案内軸
    受において、この直動案内軸受は、軸受凹部を形成した
    軸受本体と、この軸受本体に多数の転動体を無限循環さ
    せるようにした無限循環軌道とを有し、この無限循環軌
    道は、直線部と旋回部とによって構成し、前記軸受凹部
    に無限循環軌道の直線部の一部を露出して前記多数の転
    動体を軸表面に対して当接する負荷領域を有し、この無
    限循環軌道における負荷領域の直線部から旋回部に至る
    箇所近傍に空隙部を画成すると共に、前記転動体を無限
    循環軌道に複数条列装入したローラ部材によって構成
    し、これら各条列におけるローラ部材を、互いに独立的
    に転動移動するようにずれた位置に配置することで、
    記負荷領域の直線部から旋回部に至る箇所近傍におい
    て、転動体通過に伴う微振動の発生間隔を、少なくとも
    一条列のローラ部材による振動発生間隔以下に抑えると
    共に、前記微振動を空隙部によって緩和するようにした
    ことを特徴とする直動案内軸受。
JP6007246A 1994-01-26 1994-01-26 直動案内軸受 Expired - Lifetime JP2742012B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0265713U (ja) * 1988-11-07 1990-05-17
JP3043118U (ja) * 1997-05-02 1997-11-11 株式会社ミツバ電子 ハウリングキャンセラー回路

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