JP2741720B2 - ヘミセルロース液から酸性糖を分離する方法 - Google Patents
ヘミセルロース液から酸性糖を分離する方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、木材、穀物、種子等の植物系天然物から抽
出されるヘミセルロース液または当該ヘミセルロース液
を酸あるいは酵素により加水分解した後の加水分解液か
ら、これらの液中に含まれる糖類、特に分子中にカルボ
キシル基を有する酸性糖を効率良く分離する方法に関す
るものである。
出されるヘミセルロース液または当該ヘミセルロース液
を酸あるいは酵素により加水分解した後の加水分解液か
ら、これらの液中に含まれる糖類、特に分子中にカルボ
キシル基を有する酸性糖を効率良く分離する方法に関す
るものである。
<従来の技術> 上述のような植物系天然物から抽出されるヘミセルロ
ース液中には、無機塩類や着色有機酸等の不純物ととも
に、キシロース、グルコース等の中性の単糖およびこれ
らの単糖が多数個結合した構造の中性の多糖の、いずれ
も非電解質である単糖から多糖までの多種類の中性糖、
あるいは当該中性糖に構造は類似しているが分子中にカ
ルボキシル基(COOH基)を有し、したがって電解質であ
る点で中性糖とは異なる酸性の単糖(例えば4−0−メ
チルグルクロン酸、ガラクチュロン酸)および、例えば
キシロースよりなる主鎖中に前記酸性糖が側鎖に結合し
ている構造の酸性の多糖の、単糖から多糖までの多種類
の酸性糖等の、食品、医薬品等の分野で有用な糖類が含
まれている。
ース液中には、無機塩類や着色有機酸等の不純物ととも
に、キシロース、グルコース等の中性の単糖およびこれ
らの単糖が多数個結合した構造の中性の多糖の、いずれ
も非電解質である単糖から多糖までの多種類の中性糖、
あるいは当該中性糖に構造は類似しているが分子中にカ
ルボキシル基(COOH基)を有し、したがって電解質であ
る点で中性糖とは異なる酸性の単糖(例えば4−0−メ
チルグルクロン酸、ガラクチュロン酸)および、例えば
キシロースよりなる主鎖中に前記酸性糖が側鎖に結合し
ている構造の酸性の多糖の、単糖から多糖までの多種類
の酸性糖等の、食品、医薬品等の分野で有用な糖類が含
まれている。
また、上記ヘミセルロース液を硫酸等の鉱酸、あるい
はセルラーゼ、ヘミセルラーゼ等の酵素を用いて加水分
解した場合は、ヘミセルロース液中の単糖以外のオリゴ
糖および多糖が加水分解されてより低分子の酸性糖ある
いは中性糖となり、よって上記ヘミセルロース液に比べ
て、低分子の酸性糖あるいは中性糖をより多く含むヘミ
セルロース加水分解液が得られる。
はセルラーゼ、ヘミセルラーゼ等の酵素を用いて加水分
解した場合は、ヘミセルロース液中の単糖以外のオリゴ
糖および多糖が加水分解されてより低分子の酸性糖ある
いは中性糖となり、よって上記ヘミセルロース液に比べ
て、低分子の酸性糖あるいは中性糖をより多く含むヘミ
セルロース加水分解液が得られる。
当該加水分解液または前述のヘミセルロース液から無
機塩類や着色有機酸等の不純物を除去し、糖類のみを分
離する方法に関しては既にいくつかの方法が提案されて
いるが、その代表的なものは活性炭による脱色処理とイ
オン交換樹脂による脱色、脱塩処理との組み合わせ方式
である。
機塩類や着色有機酸等の不純物を除去し、糖類のみを分
離する方法に関しては既にいくつかの方法が提案されて
いるが、その代表的なものは活性炭による脱色処理とイ
オン交換樹脂による脱色、脱塩処理との組み合わせ方式
である。
すなわち、ヘミセルロース液またはヘミセルロース加
水分解液を活性炭で処理して当該液中に含まれる着色有
機酸の大部分を除去した後、水素イオン形(H形)強酸
性陽イオン交換樹脂→水酸イオン形(OH形)強塩基性陰
イオン交換樹脂の順に通液して処理するか、あるいはそ
の逆にOH形強塩基性陰イオン交換樹脂→H形強酸性陽イ
オン交換樹脂の順に通液して処理するか、もしくはこれ
ら陰陽両イオン交換樹脂の混合イオン交換樹脂で処理す
る等して残留着色有機酸および無機塩類を吸着、除去
し、糖類を含む流出液を得る方法である。
水分解液を活性炭で処理して当該液中に含まれる着色有
機酸の大部分を除去した後、水素イオン形(H形)強酸
性陽イオン交換樹脂→水酸イオン形(OH形)強塩基性陰
イオン交換樹脂の順に通液して処理するか、あるいはそ
の逆にOH形強塩基性陰イオン交換樹脂→H形強酸性陽イ
オン交換樹脂の順に通液して処理するか、もしくはこれ
ら陰陽両イオン交換樹脂の混合イオン交換樹脂で処理す
る等して残留着色有機酸および無機塩類を吸着、除去
し、糖類を含む流出液を得る方法である。
しかしながら、当該分離方法によって得られる流出液
中の糖類はすべて、非電解質であるためにイオン交換樹
脂に吸着されない中性糖であり、電解質である酸性糖は
Cl-、SO4 2-等の無機陰イオンや着色有機酸等の、酸性糖
以外の不純物陰イオン成分とともにOH形強塩基性陰イオ
ン交換樹脂に吸着されてしまう。したがって、酸性糖吸
着後の強塩基性陰イオン交換樹脂に例えばアルカリ水溶
液等の溶離液を通液することにより、酸性糖と当該酸性
糖以外の不純物陰イオン成分とを分別して脱離させるこ
とが可能であれば酸性糖のみを得ることができるが、現
実にはいかなる溶離条件のもとでも両者は必ず同時に脱
離するので分離が困難であり、また両者を同時に脱離さ
せた場合は、その後の酸性糖と不純物陰イオン成分との
分離が困難であり、結局上記分離方法を利用して酸性糖
を得ることはできないのである。
中の糖類はすべて、非電解質であるためにイオン交換樹
脂に吸着されない中性糖であり、電解質である酸性糖は
Cl-、SO4 2-等の無機陰イオンや着色有機酸等の、酸性糖
以外の不純物陰イオン成分とともにOH形強塩基性陰イオ
ン交換樹脂に吸着されてしまう。したがって、酸性糖吸
着後の強塩基性陰イオン交換樹脂に例えばアルカリ水溶
液等の溶離液を通液することにより、酸性糖と当該酸性
糖以外の不純物陰イオン成分とを分別して脱離させるこ
とが可能であれば酸性糖のみを得ることができるが、現
実にはいかなる溶離条件のもとでも両者は必ず同時に脱
離するので分離が困難であり、また両者を同時に脱離さ
せた場合は、その後の酸性糖と不純物陰イオン成分との
分離が困難であり、結局上記分離方法を利用して酸性糖
を得ることはできないのである。
<発明が解決しようとする課題> 酸性糖は生理活性を有する物質として最近注目されて
おり、したがって当該酸性糖をヘミセルロース液または
ヘミセルロース加水分解液から効率的に分離することが
できれば、植物資源の有効利用の面で極めて大きな意義
がある。
おり、したがって当該酸性糖をヘミセルロース液または
ヘミセルロース加水分解液から効率的に分離することが
できれば、植物資源の有効利用の面で極めて大きな意義
がある。
しかしながら、前述した従来法では中性糖を得ること
はできても酸性糖を得ることは困難である。また、他に
上記液から酸性糖を効率的に分離する方法は今のところ
見出されていない。
はできても酸性糖を得ることは困難である。また、他に
上記液から酸性糖を効率的に分離する方法は今のところ
見出されていない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであ
り、植物系天然物から抽出されるヘミセルロース液また
は当該ヘミセルロース液の加水分解液から中性糖および
無機塩類、着色有機酸等の不純物を除去し、酸性糖を効
率よく得ることのできる分離方法を提供することを目的
とするものである。
り、植物系天然物から抽出されるヘミセルロース液また
は当該ヘミセルロース液の加水分解液から中性糖および
無機塩類、着色有機酸等の不純物を除去し、酸性糖を効
率よく得ることのできる分離方法を提供することを目的
とするものである。
<課題を解決するための手段> 本発明者等は、上記目的を達成するために鋭意研究を
重ねた結果、ヘミセルロース液中に含有される酸性糖を
遊離酸形とした後、従来から用いられている強塩基性陰
イオン交換樹脂より塩基度の低い弱塩基性陰イオン交換
樹脂の遊離塩基形のものと接触させることによって当該
陰イオン交換樹脂に酸性糖を効率よく吸着させることが
でき、しかも酸性糖吸着後の当該弱塩基性陰イオン交換
樹脂に、通常陰イオン交換樹脂の再生に使用されている
よりもはるかに低濃度のアルカリ水溶液を通液すること
によって前記酸性糖と同時に吸着されるCl-、SO4 2-等の
無機陰イオンや着色有機酸等の不純物陰イオンをほとん
ど脱離させることなく酸性糖のみを優先的に脱離させる
ことができることを見出した。
重ねた結果、ヘミセルロース液中に含有される酸性糖を
遊離酸形とした後、従来から用いられている強塩基性陰
イオン交換樹脂より塩基度の低い弱塩基性陰イオン交換
樹脂の遊離塩基形のものと接触させることによって当該
陰イオン交換樹脂に酸性糖を効率よく吸着させることが
でき、しかも酸性糖吸着後の当該弱塩基性陰イオン交換
樹脂に、通常陰イオン交換樹脂の再生に使用されている
よりもはるかに低濃度のアルカリ水溶液を通液すること
によって前記酸性糖と同時に吸着されるCl-、SO4 2-等の
無機陰イオンや着色有機酸等の不純物陰イオンをほとん
ど脱離させることなく酸性糖のみを優先的に脱離させる
ことができることを見出した。
本発明は当該知見に基づいてなされたものであり、植
物系天然物から抽出されるヘミセルロース液、または当
該ヘミセルロース液を酸あるいは酵素により加水分解し
た後の加水分解液からこれらの液中に含まれる酸性糖を
分離するにあたり、これらの液をH形強酸性陽イオン交
換樹脂層に通液して上記酸性糖を遊離酸形とした後、遊
離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂層に通液することに
よって当該陰イオン交換樹脂に前記遊離酸形となした酸
性糖を吸着させ、継いで酸性糖を吸着させた当該陰イオ
ン交換樹脂層に濃度0.005〜0.03Nのアルカリ水溶液を通
液することにより、当該陰イオン交換樹脂に前記酸性糖
と同時に吸着された不純物陰イオン成分の脱離を抑制し
ながら酸性糖のみを優先的に脱離させることを特徴とす
るヘミセルロース液から酸性糖を分離する方法である。
物系天然物から抽出されるヘミセルロース液、または当
該ヘミセルロース液を酸あるいは酵素により加水分解し
た後の加水分解液からこれらの液中に含まれる酸性糖を
分離するにあたり、これらの液をH形強酸性陽イオン交
換樹脂層に通液して上記酸性糖を遊離酸形とした後、遊
離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂層に通液することに
よって当該陰イオン交換樹脂に前記遊離酸形となした酸
性糖を吸着させ、継いで酸性糖を吸着させた当該陰イオ
ン交換樹脂層に濃度0.005〜0.03Nのアルカリ水溶液を通
液することにより、当該陰イオン交換樹脂に前記酸性糖
と同時に吸着された不純物陰イオン成分の脱離を抑制し
ながら酸性糖のみを優先的に脱離させることを特徴とす
るヘミセルロース液から酸性糖を分離する方法である。
<作用> 以下に本発明を詳細に説明する。
前記ヘミセルロース液または加水分解液(以下これら
をまとめてヘミセルロース液という)中に含まれている
酸性糖は、その一部が遊離酸形として存在するものの、
多くはNa塩、Ca塩等の塩形として存在する。一方、当該
酸性糖を吸着すべき遊離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹
脂は、強塩基性陰イオン交換樹脂に比べて塩基性度が弱
いため、遊離酸形の酸性糖を吸着することはできても塩
形の酸性糖を吸着することはできない。したがって、ヘ
ミセルロース液を遊離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂
層に直接通液すると、遊離酸形の酸性糖は吸着されるが
塩形の酸性糖は吸着されずに中性糖とともに流出液中に
漏出することとなり、最終的な酸性糖の回収率が低下す
る。
をまとめてヘミセルロース液という)中に含まれている
酸性糖は、その一部が遊離酸形として存在するものの、
多くはNa塩、Ca塩等の塩形として存在する。一方、当該
酸性糖を吸着すべき遊離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹
脂は、強塩基性陰イオン交換樹脂に比べて塩基性度が弱
いため、遊離酸形の酸性糖を吸着することはできても塩
形の酸性糖を吸着することはできない。したがって、ヘ
ミセルロース液を遊離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂
層に直接通液すると、遊離酸形の酸性糖は吸着されるが
塩形の酸性糖は吸着されずに中性糖とともに流出液中に
漏出することとなり、最終的な酸性糖の回収率が低下す
る。
そこで、本発明においてはヘミセルロース液を先ずH
形強酸性陰イオン交換樹脂層に通液して当該ヘミセルロ
ース液中の酸性糖をすべて遊離酸形とする。当該通液に
よってヘミセルロース液中のNa、Ca等の無機陽イオンが
すべて吸着、除去され、塩形の酸性糖は遊離酸形とな
り、その結果遊離酸形の酸性糖、中性糖およびCl-、SO4
2-、着色有機酸等の前記酸性糖以外の不純物陰イオン成
分を含む流出液が得られる。ここで使用する強酸性陽イ
オン交換樹脂としては、例えばイオン交換基としてスル
ホン酸基を有する陰イオン交換樹脂であるアンバーライ
トIR−120B、IR−124,200C(ロームアンドハース社
製)、あるいはこれらと同等の物を使用することができ
る。
形強酸性陰イオン交換樹脂層に通液して当該ヘミセルロ
ース液中の酸性糖をすべて遊離酸形とする。当該通液に
よってヘミセルロース液中のNa、Ca等の無機陽イオンが
すべて吸着、除去され、塩形の酸性糖は遊離酸形とな
り、その結果遊離酸形の酸性糖、中性糖およびCl-、SO4
2-、着色有機酸等の前記酸性糖以外の不純物陰イオン成
分を含む流出液が得られる。ここで使用する強酸性陽イ
オン交換樹脂としては、例えばイオン交換基としてスル
ホン酸基を有する陰イオン交換樹脂であるアンバーライ
トIR−120B、IR−124,200C(ロームアンドハース社
製)、あるいはこれらと同等の物を使用することができ
る。
次いで、当該流出液を遊離塩基形弱塩基性陰イオン交
換樹脂層に通液する。当該通液によって遊離酸形の酸性
糖と、Cl-、SO4 2-等の無機陰イオンあるいは着色有機酸
等の不純物陰イオン成分とが吸着される。
換樹脂層に通液する。当該通液によって遊離酸形の酸性
糖と、Cl-、SO4 2-等の無機陰イオンあるいは着色有機酸
等の不純物陰イオン成分とが吸着される。
更に、このような通液を行って前記弱塩基性陰イオン
交換樹脂に酸性糖を充分に吸着させた後、当該弱塩基性
陰イオン交換樹脂層に極低濃度のアンモニア水溶液、苛
性ソーダ水溶液等のアルカリ水溶液を通液し、当該弱塩
基性陰イオン交換樹脂に吸着された酸性糖を脱離させ
る。本発明者等の研究によれば、この際使用するアルカ
リ水溶液の濃度を、陰イオン交換樹脂のアルカリ再生に
通常使用されている濃度(すなわち1N程度)よりもはる
かに低い、0.01N程度の濃度とすることによってCl-、SO
4 2-、着色有機酸等の不純物陰イオンに先んじて、酸性
糖を優先的に脱離させることができ、よってほぼ酸性糖
のみを含有する脱離液を分別、採取することができる。
交換樹脂に酸性糖を充分に吸着させた後、当該弱塩基性
陰イオン交換樹脂層に極低濃度のアンモニア水溶液、苛
性ソーダ水溶液等のアルカリ水溶液を通液し、当該弱塩
基性陰イオン交換樹脂に吸着された酸性糖を脱離させ
る。本発明者等の研究によれば、この際使用するアルカ
リ水溶液の濃度を、陰イオン交換樹脂のアルカリ再生に
通常使用されている濃度(すなわち1N程度)よりもはる
かに低い、0.01N程度の濃度とすることによってCl-、SO
4 2-、着色有機酸等の不純物陰イオンに先んじて、酸性
糖を優先的に脱離させることができ、よってほぼ酸性糖
のみを含有する脱離液を分別、採取することができる。
すなわち、酸性糖をOH形強塩基性陰イオン交換樹脂に
吸着させて中性糖を含む流出液を得る前記従来法におい
ては、陰イオン交換樹脂の塩基性度が高い、つまり強塩
基性であるため、酸性糖および不純物陰イオンともに、
当該強塩基性陰イオン交換樹脂に強固に吸着され、した
がって当該陰イオン交換樹脂にたとえどのような濃度の
アルカリ水溶液を通液しても酸性糖のみを優先的に脱離
させることは困難であり、また使用するアルカリ水溶液
の濃度をあまり低くすると、酸性糖を脱離させることさ
えも困難となってしまう。これに対して、弱塩基性陰イ
オン交換樹脂の場合は上記強塩基性陰イオン交換樹脂に
比べて塩基性度が低いので、酸性糖および不純物陰イオ
ンに対する吸着力が強塩基性陰イオン交換樹脂の場合に
比べて弱く、よってかなり低濃度のアルカリ水溶液で酸
性糖を脱離させることができ、しかも酸性糖の弱塩基性
陰イオン交換樹脂に対する選択性は、Cl-、SO4 2-、着色
有機酸等の不純物陰イオンに比べて弱いので、当該不純
物陰イオンより脱離し易く、したがって前述のような極
低濃度のアルカリ水溶液を通液した場合は先ず酸性糖が
優先的に脱離し、次いでCl-、SO4 2-、着色有機酸等の不
純物陰イオンが脱離することとなるのである。
吸着させて中性糖を含む流出液を得る前記従来法におい
ては、陰イオン交換樹脂の塩基性度が高い、つまり強塩
基性であるため、酸性糖および不純物陰イオンともに、
当該強塩基性陰イオン交換樹脂に強固に吸着され、した
がって当該陰イオン交換樹脂にたとえどのような濃度の
アルカリ水溶液を通液しても酸性糖のみを優先的に脱離
させることは困難であり、また使用するアルカリ水溶液
の濃度をあまり低くすると、酸性糖を脱離させることさ
えも困難となってしまう。これに対して、弱塩基性陰イ
オン交換樹脂の場合は上記強塩基性陰イオン交換樹脂に
比べて塩基性度が低いので、酸性糖および不純物陰イオ
ンに対する吸着力が強塩基性陰イオン交換樹脂の場合に
比べて弱く、よってかなり低濃度のアルカリ水溶液で酸
性糖を脱離させることができ、しかも酸性糖の弱塩基性
陰イオン交換樹脂に対する選択性は、Cl-、SO4 2-、着色
有機酸等の不純物陰イオンに比べて弱いので、当該不純
物陰イオンより脱離し易く、したがって前述のような極
低濃度のアルカリ水溶液を通液した場合は先ず酸性糖が
優先的に脱離し、次いでCl-、SO4 2-、着色有機酸等の不
純物陰イオンが脱離することとなるのである。
本発明者等の研究によれば、上記酸性糖の脱離に使用
するアルカリ水溶液の濃度としては、当該濃度があまり
高過ぎると酸性糖と同時に脱離する不純物陰イオンの量
が増加し、得られる酸性糖の純度が低下するので好まし
くなく、また当該濃度があまり低いと酸性糖を脱離させ
るのに要する時間が長くなるので、実用上は0.005〜0.0
3Nの濃度が適当である。
するアルカリ水溶液の濃度としては、当該濃度があまり
高過ぎると酸性糖と同時に脱離する不純物陰イオンの量
が増加し、得られる酸性糖の純度が低下するので好まし
くなく、また当該濃度があまり低いと酸性糖を脱離させ
るのに要する時間が長くなるので、実用上は0.005〜0.0
3Nの濃度が適当である。
使用するアルカリ水溶液の種類は、前記したアンモニ
ア水溶液や苛性ソーダ溶液に限らずアルカリ水溶液であ
ればいかなるものでもよいが、アンモニア水溶液等の弱
アルカリ性のアルカリ水溶液が好適である。
ア水溶液や苛性ソーダ溶液に限らずアルカリ水溶液であ
ればいかなるものでもよいが、アンモニア水溶液等の弱
アルカリ性のアルカリ水溶液が好適である。
なお、実際の脱離操作においては弱塩基性陰イオン交
換樹脂層からの酸性糖の脱離が終了するまでは上述のよ
うな極低濃度のアルカリ水溶液を通液し、酸性糖の脱離
が終了した時点で当該アルカリ水溶液の通液を停止し、
その後より高濃度の例えば濃度1N程度のアルカリ水溶液
を通液するような操作を行うとよく、このような操作を
行うことにより酸性糖脱離後の弱塩基性陰イオン交換樹
脂に吸着されているCl-、SO4 2-、着色有機酸等の不純物
陰イオンを完全に、かつ短時間内に脱離させることがで
き、上記弱塩基性陰イオン交換樹脂を効率的に再生する
ことができる。
換樹脂層からの酸性糖の脱離が終了するまでは上述のよ
うな極低濃度のアルカリ水溶液を通液し、酸性糖の脱離
が終了した時点で当該アルカリ水溶液の通液を停止し、
その後より高濃度の例えば濃度1N程度のアルカリ水溶液
を通液するような操作を行うとよく、このような操作を
行うことにより酸性糖脱離後の弱塩基性陰イオン交換樹
脂に吸着されているCl-、SO4 2-、着色有機酸等の不純物
陰イオンを完全に、かつ短時間内に脱離させることがで
き、上記弱塩基性陰イオン交換樹脂を効率的に再生する
ことができる。
酸性糖の吸着に使用する上記弱塩基性陰イオン交換樹
脂としては、例えばイオン交換基として第1級〜第3級
のアミンを有する陰イオン交換樹脂であるアンバーライ
トIRA−68、IRA−93、IRA−45(ロームアンドハース社
製)、あるいはこれらと同等の物を使用することができ
る。なお弱塩基性陰イオン交換樹脂には塩基性度の高い
ものから低いものまで各種のものがあり、塩基性度の高
いものを特に中塩基性陰イオン交換樹脂と称する場合が
あるが、本発明に用いる弱塩基性陰イオン交換樹脂は、
このような中塩基性陰イオン交換樹脂も包含される。
脂としては、例えばイオン交換基として第1級〜第3級
のアミンを有する陰イオン交換樹脂であるアンバーライ
トIRA−68、IRA−93、IRA−45(ロームアンドハース社
製)、あるいはこれらと同等の物を使用することができ
る。なお弱塩基性陰イオン交換樹脂には塩基性度の高い
ものから低いものまで各種のものがあり、塩基性度の高
いものを特に中塩基性陰イオン交換樹脂と称する場合が
あるが、本発明に用いる弱塩基性陰イオン交換樹脂は、
このような中塩基性陰イオン交換樹脂も包含される。
また、上述の説明ではヘミセルロース液またはヘミセ
ルロース加水分解液を何ら前処理することなくそのまま
H形強酸性陽イオン交換樹脂層に通液するように説明し
たが、本発明方法はヘミセルロース液またはヘミセルロ
ース加水分解液を、活性炭、イオン交換基を有しない合
成吸着剤(例えばロームアンドハース社製の合成吸着材
XAD、あるいはこれと同等のもの)、あるいは塩形の強
塩基性陰イオン交換樹脂等の、要するに酸性糖を吸着し
得ない吸着材あるいはイオン交換樹脂を用いて予め脱色
処理し、その後H形強酸性陽イオン交換樹脂層に通液す
るようにしてもよく、このようにした場合は後段の遊離
塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂に対するイオン負荷、
特に着色有機酸の負荷が少なくなり、その結果当該弱塩
基性陰イオン交換樹脂に酸性糖をより多く吸着させるこ
とができるとともに、酸性糖を脱離させた際の脱離液中
に漏出する着色有機酸の量を低減させることができ、よ
り不純物含有量の少ない酸性糖を得ることができる。
ルロース加水分解液を何ら前処理することなくそのまま
H形強酸性陽イオン交換樹脂層に通液するように説明し
たが、本発明方法はヘミセルロース液またはヘミセルロ
ース加水分解液を、活性炭、イオン交換基を有しない合
成吸着剤(例えばロームアンドハース社製の合成吸着材
XAD、あるいはこれと同等のもの)、あるいは塩形の強
塩基性陰イオン交換樹脂等の、要するに酸性糖を吸着し
得ない吸着材あるいはイオン交換樹脂を用いて予め脱色
処理し、その後H形強酸性陽イオン交換樹脂層に通液す
るようにしてもよく、このようにした場合は後段の遊離
塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂に対するイオン負荷、
特に着色有機酸の負荷が少なくなり、その結果当該弱塩
基性陰イオン交換樹脂に酸性糖をより多く吸着させるこ
とができるとともに、酸性糖を脱離させた際の脱離液中
に漏出する着色有機酸の量を低減させることができ、よ
り不純物含有量の少ない酸性糖を得ることができる。
<効果> 以上説明したとおり、本発明によれば、酸性糖を含む
植物系天然物由来のヘミセルロース液、あるいは当該ヘ
ミセルロース液を酸または酵素により加水分解した加水
分解液中から酸性糖を極めて効率よく分離することがで
き、しかも同時に高純度の中性糖を得ることができるの
で、本発明が産業の発展、特に植物資源の有効利用に寄
与するところ極めて大である。
植物系天然物由来のヘミセルロース液、あるいは当該ヘ
ミセルロース液を酸または酵素により加水分解した加水
分解液中から酸性糖を極めて効率よく分離することがで
き、しかも同時に高純度の中性糖を得ることができるの
で、本発明が産業の発展、特に植物資源の有効利用に寄
与するところ極めて大である。
<実施例> 以下に本発明の実施例を説明する。
実施例−1 植物系天然物としてシラカバ材のチップを用いて200
℃,10分間蒸煮処理した後、水で抽出することによって
第1表に示すような組成のヘミセルロース液を得た。得
られたヘミセルロース液(約Brix10%)の500mlを水素
イオン形強酸性陽イオン交換樹脂(アンバーライトIR−
120B、スチレン−ジビニルベンゼン系スルホン酸形陽イ
オン交換樹脂)50mlを充填したカラムに通液速度SV:4で
通液した後、遊離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂(ア
ンバーライトIRA−68、アクリル−ジビニルベンゼン系
第3級アミン形陰イオン交換樹脂)100mlを充填したカ
ラムにSV:4で通液した。当該通液により、カラム出口か
ら中性糖を含む流出液を得るとともに、酸性糖を無機陰
イオンや着色有機酸とともに弱塩基性陰イオン交換樹脂
に吸着させた。次いで、前記カラム内に残存しているヘ
ミセルロース液を純水で押し出した後、当該カラムに0.
01Nアンモニア水溶液をSV:2で通液して酸性糖の脱離を
行い、酸性糖を含む脱離液670mlを得た。得られた脱離
液(以下酸性糖液という)と、前記中性糖含有流出液
(以下中性糖液という)とを、ロータリーエバポレータ
ーを用いて温度30℃の条件で、当該エバポレーター内の
液量が、供試したヘミセルロース液の容量と同じ500ml
となるまでそれぞれ真空濃縮し、得られた各濃縮液につ
いて糖濃度(Brix)、pH、色(吸光度)、および電気伝
導率を測定した。測定結果を第2表に示す。また、酸性
糖を含む濃縮液をロータリーエバポレーターで更に真空
濃縮し、3.22gの固体の酸性糖を得た。当該重量は原料
ヘミセルロース液500ml中の酸性糖含有量(3.6g)に対
して89.4%の回収率となる。なお、酸性糖および中性糖
の分析はH.P.L.C(高速液体クロマトグラフィー)によ
って行った。
℃,10分間蒸煮処理した後、水で抽出することによって
第1表に示すような組成のヘミセルロース液を得た。得
られたヘミセルロース液(約Brix10%)の500mlを水素
イオン形強酸性陽イオン交換樹脂(アンバーライトIR−
120B、スチレン−ジビニルベンゼン系スルホン酸形陽イ
オン交換樹脂)50mlを充填したカラムに通液速度SV:4で
通液した後、遊離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹脂(ア
ンバーライトIRA−68、アクリル−ジビニルベンゼン系
第3級アミン形陰イオン交換樹脂)100mlを充填したカ
ラムにSV:4で通液した。当該通液により、カラム出口か
ら中性糖を含む流出液を得るとともに、酸性糖を無機陰
イオンや着色有機酸とともに弱塩基性陰イオン交換樹脂
に吸着させた。次いで、前記カラム内に残存しているヘ
ミセルロース液を純水で押し出した後、当該カラムに0.
01Nアンモニア水溶液をSV:2で通液して酸性糖の脱離を
行い、酸性糖を含む脱離液670mlを得た。得られた脱離
液(以下酸性糖液という)と、前記中性糖含有流出液
(以下中性糖液という)とを、ロータリーエバポレータ
ーを用いて温度30℃の条件で、当該エバポレーター内の
液量が、供試したヘミセルロース液の容量と同じ500ml
となるまでそれぞれ真空濃縮し、得られた各濃縮液につ
いて糖濃度(Brix)、pH、色(吸光度)、および電気伝
導率を測定した。測定結果を第2表に示す。また、酸性
糖を含む濃縮液をロータリーエバポレーターで更に真空
濃縮し、3.22gの固体の酸性糖を得た。当該重量は原料
ヘミセルロース液500ml中の酸性糖含有量(3.6g)に対
して89.4%の回収率となる。なお、酸性糖および中性糖
の分析はH.P.L.C(高速液体クロマトグラフィー)によ
って行った。
実施例−2 実施例−1で用いたのと同じヘミセルロース液に上田
化学製のセルラーゼ系酵素剤セルロシンを5g/の割合
で添加した後pHを4.5に調整し、50℃で24時間加水分解
を行った。当該加水分解液を分画分子量10,000の限外濾
過膜で脱たんぱく処理し、第1表に示すような組成の加
水分解液を得た。当該加水分解液500mlを用い、実施例
−1と同様な試験および濃縮を行った。得られた濃縮中
性糖液および濃縮酸性糖液の分析結果を第2表に示す。
なお、この時得られた固体の酸性糖は1.79gであり、原
料加水分解液500ml中の酸性糖含有量(1.9g)に対する
回収率は94.2%であった。
化学製のセルラーゼ系酵素剤セルロシンを5g/の割合
で添加した後pHを4.5に調整し、50℃で24時間加水分解
を行った。当該加水分解液を分画分子量10,000の限外濾
過膜で脱たんぱく処理し、第1表に示すような組成の加
水分解液を得た。当該加水分解液500mlを用い、実施例
−1と同様な試験および濃縮を行った。得られた濃縮中
性糖液および濃縮酸性糖液の分析結果を第2表に示す。
なお、この時得られた固体の酸性糖は1.79gであり、原
料加水分解液500ml中の酸性糖含有量(1.9g)に対する
回収率は94.2%であった。
実施例−3 実施例−1で用いたのと同じヘミセルロース液500ml
を塩化物形強塩基性陰イオン交換樹脂(アンバーライト
XT−5007)100mlを充填したカラムにSV:4で通液し、次
いで純水で押し出して当該ヘミセルロース液中の着色有
機酸の大部分を予め除去した後、得られた流出液全量に
ついて実施例−1と同様な吸着分離試験および濃縮を行
った。得られた濃縮中性糖液および濃縮酸性糖液の分析
結果を第2表に示す。なお、、この時得られた固体の酸
性糖は3.05gであり、原料ヘミセルロース液500ml中の酸
性糖含有量(3.6g)に対する回収率は84.7%であった。
を塩化物形強塩基性陰イオン交換樹脂(アンバーライト
XT−5007)100mlを充填したカラムにSV:4で通液し、次
いで純水で押し出して当該ヘミセルロース液中の着色有
機酸の大部分を予め除去した後、得られた流出液全量に
ついて実施例−1と同様な吸着分離試験および濃縮を行
った。得られた濃縮中性糖液および濃縮酸性糖液の分析
結果を第2表に示す。なお、、この時得られた固体の酸
性糖は3.05gであり、原料ヘミセルロース液500ml中の酸
性糖含有量(3.6g)に対する回収率は84.7%であった。
上述の実施例−1ないし実施例−3から明らかなごと
く、本発明方法により酸性糖を極めて高い回収率で得る
ことができ、しかも得られた酸性糖は、第2表に示した
吸光度や電気伝導率の値からみて着色有機酸や無機塩類
等の不純物の含有量が極めて少ないものであることが明
らかである。
く、本発明方法により酸性糖を極めて高い回収率で得る
ことができ、しかも得られた酸性糖は、第2表に示した
吸光度や電気伝導率の値からみて着色有機酸や無機塩類
等の不純物の含有量が極めて少ないものであることが明
らかである。
また、同時に得られる中性糖も、第2表からみて不純
物含有量の極めて少ない高純度のものであることがわか
る。
物含有量の極めて少ない高純度のものであることがわか
る。
更に、ヘミセルロース液をそのまま分離試験に供した
実施例−1の場合に得られた濃縮酸性糖液の吸光度(第
2表参照)と、当該ヘミセルロース液を塩化物形強塩基
性陰イオン交換樹脂で予め脱色処理した後に分離試験に
供した、実施例−3の場合に得られた濃縮酸性糖液の吸
光度(第2表)との比較から、ヘミセルロース液に予め
脱色処理を施した場合の方が着色不純物含有量の少ない
酸性糖を得ることができることがわかる。
実施例−1の場合に得られた濃縮酸性糖液の吸光度(第
2表参照)と、当該ヘミセルロース液を塩化物形強塩基
性陰イオン交換樹脂で予め脱色処理した後に分離試験に
供した、実施例−3の場合に得られた濃縮酸性糖液の吸
光度(第2表)との比較から、ヘミセルロース液に予め
脱色処理を施した場合の方が着色不純物含有量の少ない
酸性糖を得ることができることがわかる。
Claims (2)
- 【請求項1】植物系天然物から抽出されるヘミセルロー
ス液または当該ヘミセルロース液を酸あるいは酵素によ
り加水分解した後の加水分解液からこれらの液中に含ま
れる酸性糖を分離するにあたり、これらの液を水素イオ
ン形強酸性陽イオン交換樹脂層に通液して上記酸性糖を
遊離酸形とした後、遊離塩基形弱塩基性陰イオン交換樹
脂層に通液することによって当該陰イオン交換樹脂に前
記遊離酸形となした酸性糖を吸着させ、次いで酸性糖を
吸着させた当該陰イオン交換樹脂層に濃度0.005〜0.03N
のアルカリ水溶液を通液することにより、当該陰イオン
交換樹脂に前記酸性糖と同時に吸着された不純物陰イオ
ン成分の脱離を抑制しながら酸性糖のみを優先的に脱離
させることを特徴とするヘミセルロース液から酸性糖を
分離する方法。 - 【請求項2】ヘミセルロース液または当該ヘミセルロー
ス液の加水分解液を水素イオン形強酸性陽イオン交換樹
脂層に通液する前に、これらの液に予め脱色処理を施
し、しかる後に水素イオン形強酸性陽イオン交換樹脂層
に通液する請求項1記載のヘミセルロース液から酸性糖
を分離する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4120790A JP2741720B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | ヘミセルロース液から酸性糖を分離する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4120790A JP2741720B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | ヘミセルロース液から酸性糖を分離する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03246295A JPH03246295A (ja) | 1991-11-01 |
JP2741720B2 true JP2741720B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=12601966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4120790A Expired - Fee Related JP2741720B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | ヘミセルロース液から酸性糖を分離する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741720B2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-23 JP JP4120790A patent/JP2741720B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03246295A (ja) | 1991-11-01 |
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