JP2741215B2 - 画像送・受信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、テレビ電話等に使用される撮影手段で撮影
した画像を電送し、相手方のモニタに表示する画像送・
受信装置に関し、撮影者が被写体のときに有益なものに
関する。

〈従来の技術〉 テレビ電話に使用される画像送・受信装置の従来例と
して第４図に示すようなものがある。

すなわち、第１切換スイッチ１の接点をＡ端子に切換
えた後、被写体をビデオカメラ２にて撮影し、この画像
をモニター３に動画として表示させる。そして、撮影者
はモニター３の画像を視認して気に入った画像になった
ときにトリガ回路（図示せず），メモリコントロール回
路（図示せず）とを操作し、A/D変換器を介して第１メ
モリ５にその画像を選択して記憶させる。そして、記憶
された画像を確認するときには、前記第１切換スイッチ
１の接点をＢ端子に切換えると共に第２切換スイッチ６
の接点をＡ端子に切換える。これにより、第１メモリ５
に記憶されている画像をD/A変換器７を介してモニター
３に出力して静止画として表示させ、画像の確認を行
う。そして、その画像が気に入らないときには、上記動
作を繰返して画像を撮り直すことができる。

そし相手方に画像を伝送するときには、転送スイッチ
（図示せず）をオンさせ、第１メモリ５に記憶されてい
る画像をモデム（変復調回路）８を介して電話回線に乗
せて相手方のモニターに静止画像を送信して表示させ
る。

一方、相手方から送信された画像は、モデム８にて復
調した後、第２メモリ９に記憶させる。そして第１及び
第２スイッチ1,6の接点を共にＢ端子に切換え、第２メ
モリ９に記憶させた画像をD/A変換器７を介してモニタ
ー３に出力して表示させる。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来の画像送・受信装置に
おいては、ビデオカメラ２の撮影レンズを被写体に向け
たときに被写体をビデオカメラ２の後方から見た画像が
モニター３に常時表示されるようになっているため撮影
者が被写体になるときに、以下の不具合があった。

すなわち、撮影者がビデオカメラ２の撮影レンズに向
かって自己の画像をモニター３を視認しつつ撮影すると
きに、例えば撮影者が左に移動するとモニター３の画像
はそれとは逆に右側に移動するため、撮影しづらかっ
た。

本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので、
撮影者が被写体のときにも容易に画像を選択できる画像
送・受信装置を提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 このため、本発明は、画像を送信及び受信する通信手
段と、画像を表示するモニターと、被写体を撮影して画
像を得る撮影手段と、撮影された画像を前記モニターに
表示しつつ所望の画像を選択する画像選択手段と、前記
画像の選択時に、前記撮影手段によって得られた画像の
ラインデータを反転させて鏡像に変換する画像変換手段
と、変換された画像を前記モニターに表示させる画像表
示手段と、前記画像変換手段の作動或いは停止を指示す
る作動指示手段と、を含み、選択された画像を相手方に
送信する一方、相手方より送信された画像を受信して前
記モニターに表示する画像送・受信装置であって、前記
画像変換手段は、前記画像のラインデータを記憶する第
１及び第２の記憶手段と、前記撮影手段によって得られ
た画像のラインデータを第１或いは第２の記憶手段に書
き込むと共に、第１或いは第２の記憶手段から画像のラ
インデータを反転させながら読み出す画像反転制御手段
と、を含んで構成され、前記画像反転制御手段は、前記
第１の記憶手段に画像のラインデータを書き込むと同時
に、第２の記憶手段から画像のラインデータを反転させ
ながら読み出すか、或いは、前記第２の記憶手段に画像
のラインデータを書き込むと同時に、第１の記憶手段か
ら画像のラインデータを反転させながら読み出すか、を
走査線毎に切り換えながら実行する構成とした。

〈作用〉 そして、撮影者が被写体であって、自己の画像を相手
方に送信しようとするときには、作動指示手段によって
画像変換手段を作動させれば、撮影した画像を鏡像に変
換してモニターに表示しつつ、送信する画像を選択でき
るようになる。従って、かかる場合には、撮影者の動く
方向にモニター中の画像も移動し、撮影が容易になる。
一方、撮影者が被写体でないときには、作動指示手段に
よって画像変換手段を停止させれば、撮影中の画像が鏡
像に変換されず通常の正像がモニターに表示されるの
で、撮影が困難になることがない。また、画像のライン
データそのものを反転させて鏡像に変換してからモニタ
ーに表示しているので、モニターとして一般的なCRT等
が使用でき、信頼性が低下せず、かつ、コストダウンが
図られる。

この場合、画像のラインデータを反転させるのに、第
１及び第２の記憶手段を用いて、一方に画像のラインデ
ータを書き込みつつ、他方から画像のラインデータを反
転させながら読み出すようにしているので、１サイクル
で画像の１ラインデータの反転が行われ、画像の反転処
理の速度が向上する。

〈実施例〉 以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
尚、各実施例において、従来例と同一要素には第４図と
同一符号を付して説明を省略する。

第１図及び第２図は本発明の第１実施例を示す。

第１図において、撮像装置としてのビデオカメラ２の
出力部には、ビデオカメラ２の画像信号と外部から入力
される画像信号とを選択切換する選択スイッチ11が設け
られている。また、第１切換スイッチ１からの画像信号
は、後述するライン反転器12と手動の切換スイッチ13の
Ｃ端子と第３切換スイッチ1AのＢ端子とに、入力され
る。前記第３切換スイッチ1Aからの画像信号は第４切換
スイッチ6BのＢ端子に入力され、第４切換スイッチ6Aか
らの画像信号は前記手動切換スイッチ13のＢ端子に入力
される。また、前記ライン反転器12からの画像信号は、
前記第３切換スイッチ1AのＡ端子と第４切換スイッチ6A
のＡ端子と手動切換スイッチ13のＡ端子と、に入力され
る。

ここで、第３切換スイッチ1Aは、前記第１切換スイッ
チ１の切換動作に連動し、第１切換スイッチ１と同一符
号（Ａ又はＢ）の端子に切換制御される。また、第４切
換スイッチ6Aは、前記第２切換スイッチ６の切換動作に
連動し、第２切換スイッチ６と同一符号の端子に切換制
御される。

また、手動切換スイッチ13の端子がＡ端子のときには
ライン反転器12により左右が反転された画像（以下、鏡
像と呼ぶ）がモニター３に表示される。また、その端子
がＢ端子のときにはビデオカメラ２により撮影された画
像は左右が反転されてモニター３に被写体の鏡像が表示
され、また相手側から送られてきた画像は反転されるこ
となくモニター３に正像として表示される。さらに、そ
の端子がＣ端子のときには反転されない画像のみがモニ
ター３に表示される。

次に、ライン反転器12の具体的構成を第２図に基づい
て説明すると、前記第１切換スイッチ１からの画像信号
はA/D変換器14に入力される。A/D変換器14は、その信号
をA/D変換した後、第５切換スイッチ15を介して、第１
ラインメモリ16と第２ラインメモリ17とのいずれかに、
出力する。第１及び第２ラインメモリ16、17は入力され
た画像信号を記憶するようになっている。

また、前記第１及び第２ラインメモリ16,17に画像信
号を記憶させる書込みコントローラ18が設けられ、書込
みコントローラ18のコントロール信号は前記A/D変換器1
4と第６切換スイッチ19及び第７切換スイッチ20のＡ端
子とに入力されている。前記第６切換スイッチ19からの
信号は第１ラインメモリ16に入力され、前記切換スイッ
チ20からの信号は第２ラインメモリ17に入力される。

また、第１及び第２ラインメモリ16,17に記録されて
いる画像信号を読出す読出しコントローラ21が設けら
れ、読出しコントローラ21のコントロール信号は、前記
第６切換スイッチ19及び第７切換スイッチ20のＢ端子と
D/A変換器22とに入力される。前記D/A変換器22には第８
切換スイッチ23を介して第１ラインメモリ16と第２ライ
ンメモリ17とのいずれかの画像信号が入力されるように
なっている。

ここで、第５切換スイッチ15の接点がＡ端子に切換え
られたときに、第６切換スイッチ19はＡ端子に切換えら
れ、第７切換スイッチ20はＢ端子に切換えられ、第８切
換スイッチ23はＢ端子に切換られるようになっている。
したがって、かかる状態では、第１ラインメモリ16に画
像信号が書込まれる一方、第２ラインメモリ17から画像
信号が読出される。

一方、第５切換スイッチ15の接点がＢ端子に切換えら
れたときに、第６〜第８切換スイッチ19,20は上記とは
逆の端子に切換られ、第１及び第２ラインメモリ16,17
の書込みと読出し動作も逆になる。かかる第５切換スイ
ッチ15の切換動作を一走査線毎に行う。

即ち、１サイクルで第１及び第２のラインメモリ16,1
7の読み書きが同時に行われ、画像反転の処理速度が向
上する。

ここで、第１及び第２ラインメモリ16,17へのアドレ
ス指示による書込み動作はインクリメント動作により行
う一方、第１及び第２ラインメモリ16,17からの読出し
はモニター３に被写体の鏡像が表示されるようにデクリ
メント動作により行う。

そして、D/A変換器22からの画像信号がモニター３に
表示されるようになる。

次に作用を説明する。

まず、第１切換スイッチ１をＡ端子に切換えると共に
第２切換スイッチ６をＢ端子に切換えることにより、第
３切換えスイッチ1AをＡ端子に第４切換スイッチ6AをＢ
端子に切換える。また、手動切換スイッチ13をＢ端子に
設定し、被写体をビデオカメラ２により撮影する。これ
により、ビデオカメラ２からの画像信号を第１切換スイ
ッチ１を介してライン反転器12に入力され、ライン反転
器12にて画像信号を反転させ、この反転された画像信号
をモニター３に表示させる。

したがって、モニター３には被写体の鏡像が表示され
るので、撮影者が被写体のときには撮影者の動く方向に
モニター３の画像も移動するため、撮影がしやすい。例
えば、撮影者の顔がモニター３の右端にあるときには撮
影者が左に移動するとモニター３の画像も左に移動する
ため、撮影者は自分の移動方向がわかりやすく撮影しや
すくなる。

そして、気に入った画像になったときに、トリガ回路
及びメモリコントロール回路を操作し、その画像を第１
メモリ５に記憶させる。そして、第１メモリ５に記憶さ
れた画像を正像として相手方に伝送する。これにより、
相手方に通常の画像を伝送できる。また、相手方からの
画像を見るときには第１切換スイッチ１をＢ端子に切換
えると第３切換スイッチ1AもＢ端子に切換わるので、第
２メモリ９からの画像信号はライン反転器12を通過する
ことなくモニター３に表示され、左右が反転されない画
像がモニター３に正像として表示させる。

第１メモリ５に記憶された画像を見る場合には切換ス
イッチ1,1AがＢ端子で切換スイッチ6,6AがＡ端子で，手
動切換スイッチ13がＢ端子にあるので、画像の中の文字
も反転しているので、文字を確認したいときには画像を
反転しないようにする。この場合には手動切換スイッチ
13をＣ端子に切換ればよい。

また、上記説明では、第１メモリ１とライン反転器12
とを離して説明したがA/D変換器及びD/A変換器とを減少
させるためには、A/D変換器４と第１メモリ５との間に
切換スイッチを設けかつ切換スイッチ６を３極にし、第
１メモリ１と並べてA/D変換器とD/A変換器とを設けるこ
となくライン反転器のみを設けてもよい。

第３図は本発明の第２実施例を示す。

本実施例は、第１実施例の第４切換スイッチ6Aを取除
いたものであり、他の構成は第１実施例と同様になって
いる。

かかる構成によれば、手動切換スイッチ13をＢ端子に
設定した撮影時にビデオカメラ２の画像をモニター３に
直接表示させるときには上記実施例と同様に被写体の鏡
像がモニター３に表示される。しかし、第１メモリ５の
画像を確保するときに第１切換スイッチ１をＢ端子に切
換えると第３切換スイッチ1AもＢ端子に切換わるので、
第１メモリ５の画像信号はライン反転器12を通過するこ
となくモニター３に出力されるため、モニター３の画像
は左右が反転されない画像となる。ところで、この確認
時の画像は静止画であるので、撮影者が体を動かしても
モニター３の画像は変化しないため、被写体の鏡像でな
くても不便はなく、むしろ相手側に送る画像を正規の向
きで確認でき、有効である。

〈発明の効果〉 本発明は、以上説明したように、モニターに被写体の
鏡像を表示して必要な画像を選択して選択された画像を
正像にて相手方に伝送するようにしたので、撮影者が被
写体となるときにモニターの画像が撮影者の移動方向に
移動するため、撮影がしやすくなり、また相手方の受信
装置においては正像を表示できるというメリットがあ
る。

また、撮影された画像を鏡像にてモニターに表示する
のに、画像のラインデータそのものを反転させて鏡像に
変換してから表示しているので、モニターとして一般的
なCRT等が使用でき、信頼性が低下せず、かつ、コスト
ダウンを図ることができる。

さらに、画像を反転させて鏡像とする際に、第１及び
第２の記憶手段を利用して１サイクルで、画像の１ライ
ンデータの読み込み、及び、反転させながらの読み出し
を行うようにしたので、画像反転の処理速度が向上し、
例えば、高速に読み書きができる高価なメモリを使用し
なくとも、安価なメモリを使用して実用的な処理速度が
得られ、画像の送・受信装置のコストダウンを促進する
ことも可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す構成図、第２図は同
上の要部構成図、第３図は本発明の第２実施例を示す構
成図、第４図は撮影装置の従来例を示す構成図である。 ２……ビデオカメラ、３……モニター、５……第１メモ
リ、12……ライン反転器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 一宏 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭47−24718（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−160283（ＪＰ，Ａ) 実開 昭51−28022（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像を送信及び受信する通信手段と、画像
   を表示するモニターと、被写体を撮影して画像を得る撮
   影手段と、撮影された画像を前記モニターに表示しつつ
   所望の画像を選択する画像選択手段と、前記画像の選択
   時に、前記撮影手段によって得られた画像のラインデー
   タを反転させて鏡像に変換する画像変換手段と、変換さ
   れた画像を前記モニターに表示させる画像表示手段と、
   前記画像変換手段の作動或いは停止を指示する作動指示
   手段と、を含み、選択された画像を相手方に送信する一
   方、相手方より送信された画像を受信して前記モニター
   に表示する画像送・受信装置であって、 前記画像変換手段は、前記画像のラインデータを記憶す
   る第１及び第２の記憶手段と、前記撮影手段によって得
   られた画像のラインデータを第１或いは第２の記憶手段
   に書き込むと共に、第１或いは第２の記憶手段から画像
   のラインデータを反転させながら読み出す画像反転制御
   手段と、を含んで構成され、 前記画像反転制御手段は、前記第１の記憶手段に画像の
   ラインデータを書き込むと同時に、第２の記憶手段から
   画像のラインデータを反転させながら読み出すか、或い
   は、前記第２の記憶手段に画像のラインデータを書き込
   むと同時に、第１の記憶手段から画像のラインデータを
   反転させながら読み出すか、を走査線毎に切り換えなが
   ら実行することを特徴とする画像の送・受信装置。