JP2741087B2 - ストリップラインフィルタの周波数調整法 - Google Patents

ストリップラインフィルタの周波数調整法

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JP2741087B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • H01P1/20327Electromagnetic interstage coupling
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P11/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing waveguides or resonators, lines, or other devices of the waveguide type
    • H01P11/007Manufacturing frequency-selective devices

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばバンドパスフィルタとして利用され
るストリップラインフィルタの周波数調整法に関する。
[従来技術] 従来、マイクロ波領域におけるバンドパスフィルタと
して利用されているストリップラインフィルタは、第6
図に例示したものが公知である。このものはBaO−TiO2
系、BaO−TiO2希土類系等の高誘電率、低損失の誘電体
セラミックよりなる下部誘電体基板1と上部誘電体基板
1′とを積層してなる。この下部誘電体基板1の側面と
下面とにはアース導体3を形成し、同基板1の上面には
フィルタとして作用する複数の帯状共振線路2を、一端
をアース導体3に接続して短絡端とし、他端をアース導
体3に接続しないようにして開放端として配設するとと
もに、各共振線路2の開放端を交互に配置させてインタ
ーディジタル型に形成している。また上部誘電体基板
1′は、その側面と上面にアース導体3を形成してな
り、前記共振線路2を覆うようにして下部誘電体基板1
に積層接着している。
ところで上記フィルタの応答周波数は、誘電体基板1,
1′の誘電率や共振線路2の長さ寸法に依存するが、こ
れらの誘電率や共振線路2の長さは厳格に管理されるも
のの、製造上のバラツキは避けられず、誘電体基板1,
1′を積層した後に周波数を調整する必要があった。
この周波数調整において、共振線路2は誘電体基板1,
1′内に埋設されている関係上、共振線路2の長さをも
って調整することは不可能である。そこで特公昭61-191
22号や、特開平1-251801号、特願平1-113222号に示され
ているように、外部からアース導体を除去して周波数を
調整する手段が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上述の調整手段はフィルタの周波数応答特性を調整す
るには非常に有益であるが、共振線路の数が増すと、各
周波数特性が複合的に絡み合い、各々の周波数応答特性
を個別に識別し調整することが困難となる。
本発明は、各々の共振線路の周波数応答特性を個別に
識別し、調整し得るストリップラインフィルタの周波数
調整法の提供を目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は次の順序から成るストリップラインフィルタ
の周波数調整法。
誘電体基板対の積層前に、あらかじめ全部または所要
の共振線路の開放端とアース導体間に細条短絡路を差し
渡して、該共振線路をアース導体と短絡しておく。
誘電体基板を積層してから、先ず細条短絡路が形成さ
れていない共振線路がある場合には、その周波数応答特
性を各個に調整する。
誘電体基板の積層状態で、細条短絡路によりアース導
体と短絡された各共振線路ごとに、誘電体基板の側面に
孔を開けて細条短絡路を切断してアース導体と非接続と
した後、その共振線 路の周波数応答特性を調整する。
[作用] 共振線路の開放端を細条短絡路によりアース導体と短
絡すると共振線路としての機能が失われ、電気的隔壁と
して作用する。
そこでまずあらかじめ細条短絡路を形成していない共
振線路の周波数応答特性を調整する。または全部の共振
線路が細条短絡路を形成されている場合には、所望の共
振線路の細条短絡路を切断した後に周波数応答特性を調
整する。この調整により周波数を変化させた場合にあっ
て、アース導体と接続した隣接する共振線路は、電気的
隔壁として作用するから、該隣接共振線路による調整波
形への影響がない。このためその周波数応答特性の調整
は適正なものとなる。この周波数調整は、上述の公知手
段であるアース導体の切除等によりおこなうことができ
る。
そしてさらに順次各共振線路を細条短絡路を切断して
機能回復しながら、その周波数応答特性の調整を行なう
ことにより、フィルタの周波数応答特性の調整が最適に
なされ得ることとなる。
[実施例] 本発明の一実施例につき説明する。尚、第6図に示す
従来構成と同一部分については、同一符号を付する。
第1,2図にあって、ストリップラインフィルタFはBaO
−TiO2系、BaO−TiO2希土類系等の高誘電率、低損失の
誘電体セラミックよりなる下部誘電体基板1の側面と下
面とにアース導体3を形成し、同基板1の上面にはフィ
ルタとして作用する複数の帯状共振線路2a,2b,2cを、一
端をアース導体3に接続して短絡端とし、他端をアース
導体3に接続しないようにして開放端とし、各共振線路
2a,2b,2cの開放端が交互に配置するインターディジタル
型に形成している。そして両側の共振線路2a,2bには、
基板1の左右側面縁までの近傍まで延び外部接続端4a,4
bが形成されている。
かかる構成にあって、中央の共振線路2cの開放端は細
条短絡路5によりアース導体3と接続している。この短
絡路5は、後述する外部からの断線加工を容易とし、か
つ共振線路2cの特性に影響を与えないように細条として
いる。
さらにこの基板1と同一の誘電体材料よりなり、その
側面と上面にアース導体3を形成してなる上部誘電体基
板1′にも共振線路2a,2b,2cを形成し、共振線路相互を
重ね合わせて下部誘電体基板1に積層接着する。
尚、上部誘電体基板1′の両側部には下部基板1の外
部端子4a,4bを露出する溝6a,6bが形成されているが、外
部端子4a,4bをアース導体3と接しないように加工を施
しながら、さらに延長して基板1′の左右側面に露出し
た場合には省略しても良い。さらに基板1′の共振線路
も必要により省略することができる。
共振線路による回路パターンとして上例のインターデ
ィジタル型のほか、短絡端と開放端がそれぞれ同位に配
置されたコムライン型であってもよいが、いずれもその
中央部の共振線路は細条短絡路によりアース導体3と短
絡される。
而して、一対の誘電体基板1,1′の積層面に、複数の
帯状共振線路2a,2b,2cを形成してなるストリップライン
フィルタFが構成される。
この構造にあって、誘電体基板1,1′の誘電率や共振
線路2a,2b,2cの長さ等の製造上のバラツキは避けられ
ず、このため誘電体基板を積層した後に、周波数を調整
する必要がある。
そこで次の手段により周波数の応答特性を調整する。
第4図イに示すようにまず共振線路2aを外部接続端4a
を利用してその反射特性信号波形S11を測定する。そし
て、第5図イ鎖線のようにその特性が所要値と異なって
いる場合には、その周波数調整を施して実線のように修
正とする。この調整手段としては、第2図に示すように
共振線路2aの開放端と対峙するアース導体3を部分的な
切除部7aを形成すると、中心周波数が高域側に移動す
る。また短絡端と接するアース導体の一部に切除部7bを
形成することによって中心周波数が低域側に移動するこ
とを利用して、アース導体3の切除により周波数の調整
を行なうことができる(特願平1-113222号参照)。この
とき隣接する中央の共振線路2cは、細条短絡路5により
アース導体3と接続されて、電気的隔壁として作用する
から、この共振線路2cは勿論、これよりも更に離れた共
振線路2bによって波形が影響されず、共振線路2a自体の
波形を純粋に取り出すことができ、応答特性の調整が可
能となる。
次に第4図ロに示すように他側の共振線路2bの反射特
性信号波形S22を外部接続端4bを利用して測定し、その
周波数調整を同様に行ない、第5図ロの鎖線で示される
測定値を、上述と同様な手段で調整して実線で示す所要
値とする。尚、信号波形S21は伝達特性を示す信号波形
である。
次に、第3図に示すように外部から孔8を開けて細条
短絡路5を切断し、第4図ハの状態とする。この手段と
しては、レーザートリミング、回転砥石等を用いて行な
う。そして再び反射特性信号波形S11あるいはS22を測定
し、中央の共振線路2cの共振周波数応答特性を上述と同
様の手段により調整する。この際、左右の共振線路2a,2
bは調整済であるから再調整は不要となる。
而してストリップラインフィルタFは所要の周波数特
性を備えることとなる。
上述の実施例にあっては三本の共振線路2a,2b,2cを備
えたストリップラインフィルタFについて本発明を適用
したものであるが、その本数によって限定されるもので
はない。
すなわち、二本の共振線路を備えたストリップライン
フィルタにあってはいずれか一方の共振線路の開放端を
細条短絡路によりアース導体と接続しておき、他方を周
波数調整してから、細条短絡路5を切断して再調整すれ
ばよい。
また四本以上の多数の共振線路を備えたものにあって
はあらかじめ全ての共振線路に細条短絡路を施してお
き、各個を細条短絡路を除去しながら順次周波数調整を
するようにしても良い。
[発明の効果] 本発明は、上述のように隣接する共振線路を細条短絡
路によりアース導体と短絡状態として、あらかじめその
影響を阻止しておいてから、共振線路の周波数調整を順
次施すものであるから、各共振線路の周波数調整を他の
共振線路により波形が影響されることなく行なうことが
でき、共振線路の数が増しても、フィルタの応答周波数
調整を容易かつ適正に行ない得る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は調整前のフィルタFの分離斜視図、第2図は積
層状態の斜視図、第3図は細条短絡路5の孔開切断加工
を示す要部の拡大平面図、第4図イ,ロ,ハは周波数手
順を示す誘電体基板1′を除去した状態の概念平面図、
第5図イ,ロ,ハは第4図イ,ロ,ハに夫々対応する信
号波形図、第6図はフィルタFの従来構成の平面図であ
る。 1,1′……誘電体基板 2a,2b,2c……共振線路 3……アース導体 5……細条短絡路 8……孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−87460(JP,A) 特開 平2−292901(JP,A) 実開 昭60−124104(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面と外端面とにアース導体が形成された
    一対の誘電体基板の積層面に、複数の帯状共振線路を形
    成すると共に、該共振線路の一端を基板一側面のアース
    導体に接続して短絡端とし、共振線路の他端を基板他側
    面のアース導体より内側に離隔して開放端としてなるス
    トリップラインフィルタにあって、次の順序から成るス
    トリップラインフィルタの周波数調整法。 誘電体基板対の積層前に、あらかじめ全部または所要
    の共振線路の開放端とアース導体間に細条短絡路を差し
    渡して、該共振線路をアース導体と短絡しておく。 誘電体基板を積層してから、先ず細条短絡路が形成さ
    れていない共振線路がある場合には、その周波数応答特
    性を各個に調整する。 誘電体基板の積層状態で、細条短絡路によりアース導
    体と短絡された各共振線路ごとに、誘電体基板の側面に
    孔を開けて細条短絡路を切断してアース導体と非接続と
    した後、その共振線路の周波数応答特性を調整する。
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