JP2740706B2 - 非直円柱形の弾性ローラ、該弾性ローラを用いたユニット、前記弾性ローラの製造方法および前記弾性ローラの成形装置 - Google Patents

非直円柱形の弾性ローラ、該弾性ローラを用いたユニット、前記弾性ローラの製造方法および前記弾性ローラの成形装置

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JP2740706B2 JP11747192A JP11747192A JP2740706B2 JP 2740706 B2 JP2740706 B2 JP 2740706B2 JP 11747192 A JP11747192 A JP 11747192A JP 11747192 A JP11747192 A JP 11747192A JP 2740706 B2 JP2740706 B2 JP 2740706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機やレー
ザビームプリンタに用いられる、定着ユニットの定着ロ
ーラや加圧ローラ、感光体用のクリーニングローラや帯
電ローラ、給紙ユニットの給紙ローラ、さらにはプリン
タやファクシミリ等に用いられるプラテンローラ等とし
て使用される、芯金部材の周面に弾性体が形成された非
直円柱形の弾性ローラ、該弾性ローラを用いたユニッ
ト、前記弾性ローラのの製造方法および前記弾性ローラ
の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタやファクシミリ
等、弾性ローラにより記録紙を高精度に搬送したり、弾
性ローラを均一なニップ幅で他の部材に圧接する必要の
ある装置では、記録紙の搬送性その他の要求により、弾
性ローラの周面の形状を、クラウン状や、逆クラウン状
というように、弾性ローラの軸方向に沿って外形を変化
させた非直円柱形のものが必要となってきている。たと
えばクラウン状の弾性ローラは、一般に対ローラとの圧
接力が高く、ローラの長さが長い場合に、ローラが撓ん
で中央部のニップ幅が両端部に比較して小さくなるのを
防ぐために用いられることが多く、一方、逆クラウン状
の弾性ローラは、記録紙の紙じわの防止対策として有効
であり、一般に、対ローラとの圧接力が小さく、ローラ
の長さが比較的短い場合に用いられる。
【0003】このような非直円柱形の弾性ローラの製造
方法として次のようなものが知られている。
【0004】(1)棒状の芯金部材の周面に弾性材料を
加硫接着して弾性層を形成し、その弾性層を非直円柱形
に研削して非直円柱形の弾性ローラを製造するというも
の。
【0005】(2)金型にドリル等により貫通した孔を
あけ、その孔の内面を、切削およびホーニング加工して
非円柱形に仕上げる。仕上げた金型の孔に棒状の芯金部
材を挿入してその芯金部材の両端をそれぞれ蓋体により
金型に固定する。次いで、その金型と芯金部材との隙間
に弾性材料を充填して芯金部材の周面に弾性層を成形す
るというもの(特開平1−174423)。
【0006】(3)金型にあけられた直円柱形(内径が
一定)の孔に棒状の芯金部材を挿入してその芯金部材の
両端をそれぞれ蓋体により金型に固定する。次いで、そ
の金型と芯金部材との隙間に弾性材料を充填して加硫す
る。その際、芯金部材の軸方向に沿って金型の温度分布
を変化させ、熱による加硫の促進を異なるようにして、
離型後、非直円柱形になる弾性層を形成するというもの
(特開昭63−218982)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の(1)
〜(3)の非直円柱形の弾性ローラの製造方法において
は次のような問題点がある。
【0008】(1)のものでは、弾性層の表面を非直円
柱形に研削してその表面を所望の表面粗さに仕上げるこ
とは困難である。
【0009】(2)のものでは、(1)のもののよう
に、弾性層の表面を研削仕上げする必要はないが、金型
の内径に対して軸方向に長い孔の内面を、切削およびホ
ーニング加工して非直円柱形に高精度に仕上げることは
非常に困難である。
【0010】(3)のものでは、(2)のもののよう
に、金型の孔を非直円柱形に仕上げる必要はないが、加
硫時の環境依存度が大きいために離型後の弾性層の形状
にばらつきが生じてしまい、さらに、低温で加硫する部
分もあるため成形の時間も長くなってしまう。
【0011】そこで本発明の目的は、弾性層の表面の研
削を必要とせず、また、金型の孔の内面を非直円柱形に
仕上げる困難な加工も必要とせず、ばらつきの少ない一
定の形状の弾性層を有する、非直円柱形の弾性ローラ、
該弾性ローラを用いたユニット、前記弾性ローラの製造
方法および前記弾性ローラの成形装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の非直円柱形の弾性ローラは、芯金部材と、前記
芯金部材の周面に形成された非直円柱形の弾性層とを有
する非直円柱形の弾性ローラにおいて、前記弾性層は、
前記非直円柱形の外形を有する母型の表面に金型の材料
を付着させて金型を形成した後、前記金型から前記母型
を溶解除去して形成された孔に、弾性材料を注入するこ
とにより形成されたことを特徴とする。
【0013】また、金型の材料を、電鋳法によって母型
の表面に付着させたものや、母型を、腐食液によって溶
解除去させたものでもよい。
【0014】さらに、非直円柱形を逆クラウン形とし、
複写機やレーザビームプリンタの、転写部材を像坦持体
に搬送するための給紙ローラとして使用されたり、非直
円柱形をクラウン形とするとともに弾性層が導電製を有
する部材からなり、複写機やレーザビームプリンタの、
像坦持体を一様に帯電させるための帯電ローラとして使
用されたり、非直円柱形をクラウン形とし、複写機やレ
ーザビームプリンタの、像坦持体に残る未転写の残留ト
ナーを除去するためのクリーニングローラとして使用さ
れたり、非直円柱形を逆クラウン形とし、複写機やレー
ザビームプリンタの、像坦持体により転写部材に転写さ
れたトナーを前記転写部材に定着させるための定着ロー
ラとして使用されたり、非直円柱形を逆クラウン形と
し、複写機やレーザビームプリンタの、転写部材を転写
ローラに押圧するための加圧ローラとして使用された
り、非クラウン形を逆クラウン形とし、記録ヘッドによ
り記録部材に記録を行う記録装置の、前記記録ヘッドに
前記記録部材を挟んで対向配置されたプラテンローラと
して使用されたり、非直円柱形をクラウン形とし、ファ
クシミリの、原稿を読み取るためのセンサに前記原稿を
挟んで対向配置されたセンサ用プラテンローラとして使
用されるものであってもよい。
【0015】本発明の非直円柱形の弾性ローラを用いた
ユニットは、前記給紙ローラとして使用される非直円柱
形の弾性ローラと、多数枚の転写部材が積載されて、前
記転写部材のうち最上位置にある転写部材を前記弾性ロ
ーラに押圧させる積載部材と、前記積載部材に積載され
た転写部材のうち最上位置の転写部材を他の転写部材か
ら分離するための分離手段とを有し、複写機やレーザビ
ームプリンタの給紙ユニットとして使用されるものや、
複写機やレーザビームプリンタの像坦持体に圧接された
前記帯電ローラとして使用される非直円柱形の弾性ロー
ラと、前記弾性ローラに電圧を印加するための電源とを
有し、前記複写機やレーザビームプリンタの帯電ユニッ
トとして使用されるものや、複写機やレーザビームプリ
ンタの像坦持体に圧接されて、前記像坦持体上の残留ト
ナーを摺擦除去するための、前記クリーニングローラと
して使用される非直円柱形の弾性ローラと、前記摺擦除
去された残留トナーを蓄積するためのトナー貯留部とを
有し、前記複写機やレーザビームプリンタのクリーニン
グユニットとして使用されるものや、前記定着ローラと
して使用される非直円柱形の弾性ローラと、前記弾性ロ
ーラの内部に設けられたローラ加熱手段と、前記弾性ロ
ーラに圧接された、前記加圧ローラとして使用される非
直円柱形の弾性ローラとを有し、複写機やレーザビーム
プリンタの定着ユニットとして使用されるものがある。
【0016】本発明の非直円柱形の弾性ローラの製造方
法は、製造すべき弾性ローラの周面と同一の形状である
非直円柱形の孔を有する金型を製作する工程と、前記金
型の前記孔に弾性材料を注入して、芯金部材の周面に弾
性層を形成する工程とを有する非直円柱形の弾性ローラ
の製造方法において、前記金型を製作する工程は、前記
非直円柱形の外形を有する母型を製作する工程と、前記
母型の非直円柱形の部分の表面に、該表面を被うよう
に、前記母型の材料を付着させて前記金型を形成する工
程と、前記形成された金型から前記母型を溶解除去する
工程とを有することを特徴とする。
【0017】また、製造すべき弾性ローラの周面と同一
の形状である非直円柱形の孔を有する金型を製作する工
程と、前記金型の前記孔に芯金部材を挿入して前記金型
の前記孔の両側に前記芯金部材の両端をそれぞれ蓋体に
より固定する工程と、前記金型の前記孔に弾性材料を注
入して、芯金部材の周面に弾性層を形成する工程とを有
する非直円柱形の弾性ローラの製造方法において、前記
金型を製作する工程は、前記非直円柱形の外形を有する
母型を製作する工程と、前記母型の非直円柱形の部分の
両側の外周に環状の補強部材をそれぞれ固定させる工程
と、前記母型の非直円柱形の部分および前記各補強部材
の表面に、該表面を被うように、前記金型の材料を付着
させて前記金型を形成する工程と、前記形成された金型
から前記各補強部材を残して前記母型を溶解除去する工
程とを有することを特徴とするものもある。
【0018】さらに、金型の材料の付着を、電鋳法によ
り堆積させて行ったり、母型の溶解除去を、腐食液によ
り行うものでもよい。
【0019】そして本発明の非直円柱形の弾性ローラの
成形装置は、前記本発明の各非直円柱形の弾性ローラの
製造方法のいずれか一つの方法で製作された金型を包ん
で保持するとともに、加熱手段により温度が一定に維持
される保持手段と、前記金型に弾性材料を注入するため
の注入手段と、前記金型内のエアーを排気するための排
気手段とを有することを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明の非直円柱形の弾性ローラの製造方法で
は、金型は、母型の非直円柱形の部分の表面に、該表面
を被うように、金型の材料が付着して形成される。その
金型から母型が溶解除去されると、残った金型には母型
の外形と同一の非直円柱形の孔が現われる。
【0021】母型の非直円柱形の部分の両側に環状の補
強部材をそれぞれ密着させる工程を有するものでは、母
型が溶解除去されて残った金型には、非直円柱形の孔の
両側にそれぞれ補強部材が金型と一体となって固着して
いる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0023】まず、本発明の非直円柱形の弾性ローラが
使用される装置の一例として、複写機を例に挙げ、図1
を参照して説明する。
【0024】図1は、本発明の非直円柱形の弾性ローラ
が使用される複写機の一例の概略構成図である。図1に
示すように、複写機は、転写部材100にトナー像を転
写するための転写部70と、転写部70に転写部材10
0を供給するための給紙ユニット60と、転写部材10
0にトナー像を転写した後の感光体表面をクリーニング
するためのクリーニングユニット80と、転写部材10
0に転写されたトナー像を転写部材100に定着させる
ための定着ユニット90とで構成される。
【0025】給紙ユニット60は、図示矢印方向に回転
自在に軸支された給紙ローラ64と、多数枚のシート状
の転写部材100を積載する給紙カセット61とを有
し、給紙カセット61上に積載された転写部材100の
図示右端部は、ばねにより上方に付勢される分離パッド
62によって、給紙ローラ64に押圧されている。ま
た、分離パッド62の図示右方には、ばねにより給紙ロ
ーラ64に押圧される分離パッド63が設けられてお
り、給紙ローラ64を回転させることで、分離パッド6
2との協働により転写部材100のうち最上位置の転写
部材が他の転写部材から分離されて、転写部70に1枚
ずつ給紙される。給紙ローラ64は、このように転写部
材100に圧接されて転写部材100との摩擦により転
写部材100を搬送するので、転写部材100の紙しわ
を防止するために逆クラウン形に形成されたものであ
り、その弾性層はポリノルボルネンからなる。ポリノル
ボルネンの硬さは、SRIS(日本ゴム協会規格)に基
づくアスカーCスケールで40度である。
【0026】転写部70には、電荷を保持し、光照射を
受けた部位のみ電気が流れ電位がなくなるような光半導
電性を有する、像坦持体としての感光ドラム51が回転
自在に軸支されており、不図示の電源に接続された導電
性の帯電ローラ71が、感光ドラム51の表面に圧接さ
れて設けられている。これら電源および帯電ローラ71
で帯電ユニットが構成されており、電源により帯電ロー
ラ71に所定の電圧を印加しつつ、感光ドラム51を回
転させることで、感光ドラム51の表面が一様に帯電さ
れる。このため帯電ローラ71は、感光ドラム51に均
一なニップ幅で接していることが望ましく、クラウン形
に形成されている。またその弾性層は、厚さが約3mm
のEPDMからなり、EPDMの、JIS K 630
1に基づく硬さは60〜70度の範囲である。さらに、
EPDMの表面にはヒドリンゴムが約200μmの厚さ
でコーティングされるとともに、さらにその上に約10
μmの厚さでドレジンコーティングが施され、帯電ロー
ラ71の導電性を維持しつつ、帯電ローラ71の表面の
汚れを防止するとともに帯電ローラ71の内部からの不
純物のしみ出しを防止している。表面が一様に帯電され
た感光ドラム51には、光源56の光が原稿台58に反
射して照射される。このとき、感光ドラム51の表面に
は、原稿台58上に載置された不図示の原稿の文字や画
像パターンに合わせて光が照射されてその部位の電位が
なくなり、感光ドラム51の表面に潜像が形成される。
【0027】感光ドラム51の、光源56からの反射光
が照射された部位の、感光ドラム51の回転方向に対し
て下流側には現像器75が設けられており、潜像が形成
された感光ドラム51の表面には、現像器75によりト
ナーが付着され、トナー像が形成される。現像器75に
は、感光ドラム51と同極性に帯電されたトナーを有
し、トナーは、感光ドラム51のうち、電位のない潜像
のところに付着する。トナー像が形成された感光ドラム
51には、給紙ユニット60により搬送された転写部材
100が接触される。このとき、転写部材100は転写
帯電器52によりトナーと逆極性に帯電されており、感
光ドラム51上のトナーは転写部材100に吸引され、
転写部材100にトナー像が転写される。トナー像が転
写された転写部材100は、除電針53により除電され
る。一方、転写部材100へのトナー像の転写におい
て、転写部材100への100%の転写は難しく、感光
ドラム51にはトナーの残像が残っている。このため、
クリーニングユニット80によって、感光ドラム51上
に残っている残像トナーを除去しなければならない。
【0028】クリーニングユニット80にはクリーニン
グブレード81が、その自由端の一つのエッジが感光ド
ラム51に圧接して設けられている。クリーニングブレ
ード81の、感光ドラム51の回転方向に対する上流側
には、クリーニングローラ82が、感光ドラム51に圧
接して設けられている。クリーニングユニット80に到
達した感光ドラム51の表面の残留トナーや紙紛等の異
物は、まずクリーニングローラ82によって摺擦除去さ
れ、クリーニングローラ82上に保持される。このため
クリーニングローラ82は、感光ドラム51に均一なニ
ップ幅で接する必要があるのでクラウン形に形成されて
おり、その弾性層は、アスカーCスケールによる硬さが
34±4度のシリコーンゴムからなる内層と、ウレタン
ゴムからなる外層とで構成される。クリーニングローラ
82によって除去されなかったトナーは、クリーニング
ブレード81によってかき落され、クリーニングローラ
82上に保持される。そして、クリーニングローラ82
上に保持された異物はスクレーパ83によってかき落さ
れてトナー貯留部に蓄積され、搬送スクリュ84によっ
てクリーニングユニット80の外部に排出される。
【0029】他方、トナー像が転写された転写部材10
0は、搬送ベルト54により定着ユニット90に搬送さ
れる。定着ユニット90には、内部にローラ加熱手段と
してのヒータ92が設けられた定着ローラ91が回転自
在に軸支されている。定着ローラ91には加圧ローラ9
4が対向圧接されており、加圧ローラ94は、定着ロー
ラ91の回転に伴って従動される。定着ユニット90に
搬送された転写部材100は、紙ガイド95により定着
ローラ91および加圧ローラ94間にガイドされ、両ロ
ーラ91、94に挟持される。このとき、定着ローラ9
1はヒータ92によって加熱されているので、転写部材
100に転写されたトナーは定着ローラ91と加圧ロー
ラ94との間で加圧融解され、転写部材100に定着す
る。これら定着ローラ91および加圧ローラ94は、そ
れぞれ転写部材100の紙しわを防止するために逆クラ
ウン形に形成されたものである。定着ローラ91の構成
としては、中空部にヒータ92が挿入されたアルミニウ
ム製の中空パイプ(芯金部材)に、200〜300μm
の厚さでHTV(高温硬化型)シリコーンゴム(JIS
K 6301に基づく硬さが60〜70度の範囲)か
らなる弾性層を形成し、さらにその上にフッ素樹脂をコ
ーティングしたものである。加圧ローラ94の構成とし
ては、芯金部材に、1〜10μmの厚さでLTV(低温
硬化型)シリコーンゴム(JIS K 6301に基づ
く硬さが20〜50度の範囲)からなる弾性層を形成し
たものであり、その詳細については後述する。この定着
過程において、定着ローラ91には転写部材100に転
写されたトナーが付着する場合があるが、このトナー
は、定着ローラ91に当接されたクリーニングパッド9
3によって定着ローラ91から取り除かれ、定着ローラ
91の表面はきれいな状態に保たれる。
【0030】定着が終了した転写部材100は、排紙ロ
ーラ55によって複写機の外部に排出され、排紙トレイ
上に積載される。
【0031】次に、上述した複写機に用いられる、クラ
ウン形または逆クラウン形に作られた各ローラのうち、
加圧ローラ94の製造工程について説明する。
【0032】まず、製造すべき弾性ローラの周面と同一
の形状である非直円柱形の外形を有する母型を製作する
工程について、図2および図3を参照して説明する。図
2は、本発明の非直円柱形の弾性ローラの製造方法の一
実施例によって製作された、非直円柱形の外形を有する
母型の断面図であり、図3は、図2に示した母型の非直
円柱形の部分の両側の外周に、それぞれ補強部材を固定
したものの断面図である。
【0033】図2に示すように、快削鋼であるBsBM
材からなる棒状の母型1のローラ部1aは、製造すべき
弾性ローラ(加圧ローラ94)の周面と同一の形状であ
る非直円柱形の外形に形成されている。すなわち、本実
施例のローラ部1aは、中央から両端に向うにしたがっ
て外形が徐々に大きくなる逆クラウン形に形成されてい
る。ローラ部1aの両側には、それぞれテーパ部1b、
1cが、ローラ部1aの表面と滑らかに連続して形成さ
れており、また、母型1の図示左側の端面にはねじ穴1
dが形成されている。母型1は切削および研磨加工等に
より図示する外形に形成されたものであり、特にローラ
部1aの表面は、最大高さで表わされる表面粗さが0.
8μmRmax 以下となるように鏡面仕上げが施されてい
る。
【0034】そして図3に示すように、母型1の外周面
の、各テーパ部1c、1bの外側に、それぞれ環状の補
強部材2、3を嵌め込み、接着剤により密着して固定さ
せる。各補強部材2、3は、それぞれ強度を増すために
焼入れされた鋼材からなり、各補強部材2、3の外周に
は、それぞれ全周にわたる溝2a、3aが、各補強部材
2、3の最外周より内側となるように形成されている。
【0035】次に、母型1の非直円柱形の部分および各
補強部材2、3の表面に、その表面を被うように、金型
の材料を付着させて形成する工程について、図4を参照
して説明する。図4は、図3に示した母型の非直円柱形
の部分および各補強部材の表面に、その表面を被うよう
に、金型の材料を付着させる様子を示す図である。
【0036】図4に示すように、母型1のねじ穴1dに
取付けねじ12を取り付け、取付けねじ12を保持して
母型1を吊り下げるようにして、電着槽5に満たされた
電解液5aの中に母型1を漬ける。電解液5aはスルフ
ァミン酸ニッケル浴であり、その組成が、スルファミン
酸ニッケルが300〜450g/l、塩化ニッケルが0
〜30g/l、ホウ酸が30〜45g/lのものであ
る。そして、電鋳法により、母型1の表面にニッケル合
金を堆積させる。このときの作業条件を表1に示す。
【0037】
【表1】 表1に示した作業条件で約1週間母型1を電解液5a中
に漬けておくと、母型1の非直円柱の部分(ローラ部1
a)、各テーパ部1b、1c、および各補強部材2、3
の表面に、その表面を被うように、ニッケル合金が堆積
して金型4が形成される。このとき、ローラ部1aには
約6mmのニッケル合金が堆積する。なお、図4に示し
たように、母型1のその他の表面にニッケル合金が堆積
してもかまわない。
【0038】上述のようにして形成した金型4を電着槽
5から取り出した後、図5に示すように、金型4の各補
強部材2、3より外側の端部をそれぞれ切断して除去
し、また、金型4の外周面を切削などにより、各補強部
材2、3の最外周と同じ径の円柱形に形成する。さら
に、母型1には、後述する溶解除去の際に腐食液の循環
をよくするために、母型1の軸方向に沿って貫通する溶
解除去孔1eを形成しておく。
【0039】次に、上述のようにして形成した金型4か
ら母型1を溶解除去する工程について、図6を参照して
説明する。図6は、図5に示した金型から、補強部材を
残して母型を溶解除去する様子を示す図である。
【0040】図6に示すように、溶解除去槽6には、母
型1のみを腐食させる腐食液6aが満たされており、こ
の腐食液6aの中に金型4を漬ける。腐食液6aとして
は、塩化第二鉄(FeCl3 )を500g/lの割合で
含む水溶液を用いる。金型4を腐食液6aに漬けること
で、腐食液6aは母型1の溶解除去孔1e内に侵入し、
母型1を腐食させて溶解する。金型4を、室温で約2日
間腐食液6aに漬けておくと、母型1が完全に金型4か
ら溶解除去されて、残った金型4には、母型1のローラ
部1aおよび各テーパ部1b、1cと同一形状の孔4a
(図7参照)、すなわち、中央が製造すべき弾性ローラ
(加圧ローラ94)の周面と同一の逆クラウン形となっ
た孔4aが現われる。またその孔4aの内面の表面粗さ
は、母型1のローラ部1aの表面粗さが転写されて鏡面
状となっている。孔4aの両側には、それぞれ補強部材
2、3が金型4と一体となって固着されており、各補強
部材2、3の内周面は露出している。各補強部材2、3
と金型4との固着は、ニッケル合金が各補強部材2、3
の溝2a、3aの全周を被って堆積することでなされて
いるので、各補強部材2、3が容易に離脱しない強固な
ものとなっている。金型4から母型1を溶解除去したら
金型4を洗浄し、その後、図7に示すように、各補強部
材2、3の内周面を研削等により、それぞれ孔4aの内
面の両端部のテーパ形状と連続するようにテーパ加工す
る。テーパ加工が施された各補強部材2、3の内周面に
は、必要に応じてハードクロムメッキなどの表面処理を
施してもよい。
【0041】次に、以上のようにして製作した金型を用
いた弾性ローラの製造工程について、図8および図9を
参照して説明する。図8は、図7に示した金型に、芯金
部材、各蓋体および各蓋体カバーを組み立てたものの断
面図であり、図9は、本発明の弾性ローラの成形装置の
一実施例の概略構成図である。
【0042】図8に示すように、棒状の芯金部材7の両
端部7b、7cをそれぞれ固定するための2個の蓋体
8、9には、それぞれ芯金部材7の両端部7b、7cが
それぞれ挿入されて嵌合する支持穴8a、8bがあけら
れている。各支持穴8a、8bの周囲には、成形時に、
後述する弾性材料またはエアーが通過するための複数の
ランナ8b、9bが穿孔されている。また、各蓋体8、
9の一端部である挿入部8c、9cの外形は、前述し
た、金型4の孔4aの両端部および各補強部材2、3の
一連のテーパ形状と密接するように、それぞれテーパ形
状に形成されている。2個の蓋体カバー10、11に
は、それぞれ各蓋体8、9の他端部が嵌合する凹部が形
成されている。各蓋体カバー10、11のうち、一方の
蓋体カバー11には、弾性材料が注入される注入口11
a、およびその注入口11aと蓋体9の各ランナ9bと
を連通する空間部11b形成されており、他方の蓋体カ
バー10には、蓋体8の各ランナ8と不図示の排出口と
を連通する空間部10bが形成されている。
【0043】次に、芯金部材7に弾性層を成形する手順
について説明する。まず、芯金部材7の周面7aに接着
剤を塗布して芯金部材7を金型4の孔4a内に挿入し、
芯金部材7b、7cがそれぞれ各蓋体8、9の支持穴8
a、9aに挿入されるように、各蓋体8、9の挿入部8
c、9cを金型4の孔4aの両端部および各補強部材
2、3の内周面2b、3bとそれぞれ密接するまで挿入
する。これにより、金型4の孔4aの両端部および各補
強部材2、3に、芯金部材7の両端部7b、7cが固定
される。また、このとき、芯金部材7の中心軸線と金型
4の孔4aの中心軸線とが一致する。次いで、各蓋体
8、9にそれぞれ各蓋体カバー10、11に嵌合させ、
これを図9に示す成形装置に装着する。
【0044】成形装置は、図9に示すように、金型4を
包み込んで保持する保持手段としての下側熱盤21aと
上側熱盤21b、弾性材料を金型4に注入するための注
入手段としての、注入ノズル22が接続された注型機2
5、および金型4内のエアーを排気するための排気手段
としての排気ノズル23を有する。
【0045】下側熱盤21aおよび上側熱盤21bは、
それぞれ内部にシーズヒータ等の加熱手段が設けられ、
これら加熱手段により金型4の温度が一定に保たれる。
一方、注型機25は、先端部が一方の蓋体カバー11の
注入口11aに当接して接続可能となるように図示矢印
方向に移動自在に設けられた注入ノズル22が接続さ
れ、注入ノズル22に弾性材料を供給するものである
が、本実施例では弾性材料として、低粘度ゴム材料であ
る2液混合タイプのLTV(低温硬化型)シリコーンゴ
ムを使用するので、注型機25はこの2つの液を計量混
合して注入ノズル22に供給できる構成となっている。
すなわち、注型機25には、弾性材料の一方の原料であ
るA液を収納するA液タンク26と、弾性材料の他方の
原料であるB液を収納するB液タンク27とを有し、A
液およびB液はそれぞれ、モータ30により駆動される
A液用歯車ポンプ28およびB液用歯車ポンプ29によ
り正確に計量される。そして、A液用歯車ポンプ28お
よびB液用歯車ポンプ29により計量されたA液および
B液は、スタチックミキサ31で混合されるとともに脱
気され、注入ノズル22に供給される。弾性材料は、具
体的には東レダウコーニング(株)製のDY35−56
1等が使用される。
【0046】上述した成形装置に、各蓋体8、9および
各蓋体カバー10、11が取り付けられた金型4を装着
したら、注入ノズル22を一方の蓋体カバー11の注入
口11aに接続させるとともに、排気ノズル23を他方
の蓋体カバー10の排気口に接続させ、注入ノズル22
により一方の蓋体カバー11の注入口11aから弾性材
料を適当な圧力で注入する。注入された弾性材料は、蓋
体9の各ランナ9bを通過して金型4の孔4aと芯金部
材7との隙間を満たし、また、その隙間を占めていたエ
アーは、蓋体8の各ランナ8bから蓋体カバー10の空
間部10bを経て他方の蓋体カバー10の排気口から排
出される。金型4の孔4aと芯金部材7との隙間に満た
された弾性材料が硬化したら、注入ノズル22および排
気ノズル23を、それぞれ各蓋体カバー10、11から
離す。そして、他方の蓋体カバー10および蓋体8を一
体に金型4から取り外し、同様に、一方の蓋体カバー1
1および蓋体9を一体に金型4から取り外す。最後に、
金型4の孔4aから、弾性材料からなる弾性層が周面7
aに形成された芯金部材7を抜き出して、逆クラウン形
の弾性ローラ(加圧ローラ94)が完成する。
【0047】本実施例での弾性層の成形条件を表2に示
す。
【0048】
【表2】 表2においてタッチ時間とは、弾性材料の注入終了後
に、注入ノズル22および排気ノズル23をそれぞれ各
蓋体カバー10、11に当接させている時間である。
【0049】このようにして製造された弾性ローラ(加
圧ローラ10)には、さらに、未定着のトナーを付着し
にくくする目的で、弾性層の上層にフッ素樹脂をコーテ
ィングしたり、予め金型4の孔4aに20〜100μm
の厚さのフッ素樹脂製チューブを挿入しておき、そのチ
ューブの内部に弾性材料を注入して弾性層をチューブで
被覆する構成としてもよい。
【0050】以上説明したように本実施例においては、
逆クラウン形の加工は、母型1の外形を加工するという
容易な加工によって行われるので、従来のように金型の
孔の内面を加工するという困難な加工に比較して、容易
に所望の逆クラウン形の孔4aを金型4に形成すること
ができる。母型1には、切削、研削加工などが容易な快
削鋼を使用しているので、母型1を高精度に加工するこ
とはさらに容易となっている。
【0051】また、母型1のローラ部1aの表面粗さが
金型4の孔4aの内面の表面粗さとなるので、従来の、
金型の孔の内面を所望の表面粗さに仕上げるという加工
に比較して、母型1のローラ部1aの表面を所望の表面
粗さに仕上げるという容易な加工により、金型4の孔4
aの内面を所望の表面粗さに形成することができ、ひい
ては弾性ローラの周面も、容易に所望の表面粗さに形成
することができる。
【0052】さらに、母型1への金型の材料の付着は、
電鋳法によりニッケル合金を堆積させることによって行
われるので、金型4の材料であるニッケル合金の組成を
容易に所望のものにすることができるし、母型1の表面
の表面粗さも金型4の孔4aの内面に良好に転写するこ
とができる。
【0053】加えて、母型1の溶解除去は、金型の材料
が付着した母型1を腐食液6aに漬けることで行われる
ので、金型4の孔4aの内面に母型1が残ることなく、
また、孔4aの内面の形状を損なうことなく、母型1を
良好に除去できる。また、母型1を溶解除去する前に、
母型1には予め溶解除去孔1eをあけているので、母型
1と腐食液6aとの接触面積が増え、母型1の溶解除去
の時間を短くすることができる。
【0054】そして、各補強部材2、3は、芯金部材7
を固定するに際して、金型4に最も負担がかかる部分、
すなわち、各蓋体8、9の挿入部8c、9cの外周面と
接触する部分に、金型4と一体となって固着しているの
で、金型4の耐久性を向上させることができる。
【0055】以上説明した本実施例では、母型1の材料
として快削鋼であるBsBM材を使用したが、これに限
らず、他の快削鋼や快削鋼以外の材料を使用してもよ
い。また、金型4の材料としてニッケル合金を示したが
これに限る必要はないし、母型1への金型の材料の付着
についても、電鋳法により堆積させる例の他に、溶融ま
たはそれに近い状態の金型4の材料を母型1の表面に吹
き付けるという溶射等の方法により行ってもよい。
【0056】また、金型4から母型1を溶解除去する手
段として、腐食液6aにより溶解除去する例を示した
が、これに限らず、電解液により溶解除去する手段や、
母型1と金型4との溶融温度の差を利用して溶解除去す
る手段でもよい。
【0057】さらに、弾性層の形成に際して、弾性材料
を適当な圧力で金型4の孔4a内に注入する例を示した
が、これに限らず、金型4の孔4a内を真空圧にするこ
とにより、弾性材料を吸引して弾性層を形成する等の手
段でもよい。また、芯金部材7は、内部が中空であるも
のやパイプ状のものであってもよい。
【0058】以上、図1に示した複写機に使用される加
圧ローラ94の製造工程について説明したが、同様にし
て、逆クラウン形の弾性ローラである給紙ローラ64や
定着ローラ91を製造することもできる。また、母型1
の外形をクラウン形のものとすることで、帯電ローラ7
1やクリーニングローラ82といったクラウン形の弾性
ローラを製造することもできる。これらの各ローラおよ
び前記各ローラを用いた各ユニットは、複写機に限らず
レーザビームプリンタにおいても同様の構成のものが使
用できる。
【0059】さらに、上述した製造工程で製造される弾
性ローラとしては、タイプライタやプリンタに使用され
る逆クラウン形のプラテンローラや、ファクシミリにお
いて原稿のデータを読み込むためのラインセンサに密着
配置される、クラウン形のラインセンサ用プラテンロー
ラや、同じくファクシミリにおいてデータ出力用の印字
ヘッドに密着配置される、クラウン形の印字ヘッド用プ
ラテンローラ等がある。また、母型1の外形をクラウン
形や逆クラウン形以外の他の非直円柱形に加工すること
で、クラウン形や逆クラウン形以外の他の非直円柱形の
弾性ローラを製造することもできる。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0061】本発明の非直円柱形の弾性ローラおよびそ
の製造方法では、金型から母型が溶解除去されると、残
った金型には母型の外形と同一の非直円柱形の孔が現わ
れるので、従来のような金型の孔の内面を加工するとい
う困難な加工に比較して、母型の外形を加工するという
容易な加工により、所望の高精度の非直円柱形の孔を金
型に容易に形成することができる。その結果、このよう
にして製造された弾性ローラは、金型が容易に製作され
ることに伴って低コストのものとすることができるし、
ばらつきの少ない一定の形状の弾性層が形成されたもの
となる。
【0062】また、母型の非直円柱形の部分の両側の外
周に、それぞれ補強部材を固定する工程を有する製造方
法では、上述した効果に加えて、製作した金型の非直円
柱形の孔の両側に、すなわち各蓋体がそれぞれ固定され
る部分に、各補強部材が金型と一体となって固着される
ことになるので、金型の耐久性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非直円柱形の弾性ローラが使用される
複写機の一例の概略構成図である。
【図2】本発明の非直円柱形の弾性ローラの製造方法の
一実施例によって製作された、非直円柱形の外形を有す
る母型の断面図である。
【図3】図2に示した母型の非直円柱形の部分の両側に
それぞれ補強部材を固定したものの断面図である。
【図4】図3に示した母型の非直円柱形の部分および各
補強部材の表面に、その表面を被うように、金型の材料
を付着させる様子を示す図である。
【図5】図4に示した母型に金型が形成されたものを円
柱形に形成して溶解除去孔をあけたものの断面図であ
る。
【図6】図5に示した金型から補強部材を残して母型を
溶解除去する様子を示す図である。
【図7】図6に示した金型から母型を溶解除去して各補
強部材の内周面を加工したものの断面図である。
【図8】図7に示した金型に、芯金部材、各蓋体および
各蓋体カバーを組み立てたものの断面図である。
【図9】本発明の弾性ローラの成形装置の一実施例の概
略構成図である。
【符号の説明】
1 母型 1a ローラ部 1b、1c テーパ部 1d ねじ穴 1e 溶解除去孔 2、3 補強部材 2a、3a 溝 2b、3b 内周面 4 金型 4a 孔 5 電解槽 5a 電解液 6 溶解除去槽 6a 腐食液 7 芯金部材 7a 周面 7b、7c 端部 8、9 蓋体 8a、8b 支持穴 8b、9b ランナ 8c、9c 挿入部 10、11 蓋体カバー 10b、11b 空間部 11a 注入口 12 取付けねじ 21a 下側熱盤 21b 上側熱盤 22 注入ノズル 23 排気ノズル 25 注型機 26 A液タンク 27 B液タンク 28 A液用歯車ポンプ 29 B液用歯車ポンプ 30 モータ 31 スタチックミキサ 51 感光ドラム 52 転写帯電器 53 除電針 54 搬送ベルト 55 排紙ローラ 56 光源 58 原稿台 59 排紙トレイ 60 給紙ユニット 61 給紙カセット 62、63 分離パッド 64 給紙ローラ 70 転写部 71 帯電ローラ 75 現像器 80 クリーニングユニット 81 クリーニングブレード 82 クリーニングローラ 83 スクレーパ 84 スクリュ 90 定着ユニット 91 定着ローラ 92 ヒータ 93 クリーニングパッド 94 加圧ローラ 100 転写部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/02 101 G03G 15/02 101 15/16 15/16 15/20 103 15/20 103 // B29L 23:00 31:32

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金部材と、前記芯金部材の周面に形成
    された非直円柱形の弾性層とを有する非直円柱形の弾性
    ローラにおいて、 前記弾性層は、前記非直円柱形の外形を有する母型の表
    面に金型の材料を付着させて金型を形成した後、前記金
    型から前記母型を溶解除去して形成された孔に、弾性材
    料を注入することにより形成されたことを特徴とする、
    非直円柱形の弾性ローラ。
  2. 【請求項2】 金型の材料は、電鋳法によって母型の表
    面に付着される請求項1に記載の非直円柱形の弾性ロー
    ラ。
  3. 【請求項3】 母型は、腐食液によって溶解除去される
    請求項1または2に記載の非直円柱形の弾性ローラ。
  4. 【請求項4】 非直円柱形を逆クラウン形とし、複写機
    やレーザビームプリンタの、転写部材を像坦持体に搬送
    するための給紙ローラとして使用される請求項1、2ま
    たは3に記載の非直円柱形の弾性ローラ。
  5. 【請求項5】 非直円柱形をクラウン形とするとともに
    弾性層が導電製を有する部材からなり、複写機やレーザ
    ビームプリンタの、像坦持体を一様に帯電させるための
    帯電ローラとして使用される請求項1、2または3に記
    載の非直円柱形の弾性ローラ。
  6. 【請求項6】 非直円柱形をクラウン形とし、複写機や
    レーザビームプリンタの、像坦持体に残る未転写の残留
    トナーを除去するためのクリーニングローラとして使用
    される請求項1、2または3に記載の非直円柱形の弾性
    ローラ。
  7. 【請求項7】 非直円柱形を逆クラウン形とし、複写機
    やレーザビームプリンタの、像坦持体により転写部材に
    転写されたトナーを前記転写部材に定着させるための定
    着ローラとして使用される請求項1、2または3に記載
    の非直円柱形の弾性ローラ。
  8. 【請求項8】 非直円柱形を逆クラウン形とし、複写機
    やレーザビームプリンタの、転写部材を転写ローラに押
    圧するための加圧ローラとして使用される請求項1、2
    または3に記載の非直円柱形の弾性ローラ。
  9. 【請求項9】 非クラウン形を逆クラウン形とし、記録
    ヘッドにより記録部材に記録を行う記録装置の、前記記
    録ヘッドに前記記録部材を挟んで対向配置されたプラテ
    ンローラとして使用される請求項1、2または3に記載
    の非直円柱形の弾性ローラ。
  10. 【請求項10】 非直円柱形をクラウン形とし、ファク
    シミリの、原稿を読み取るためのセンサに前記原稿を挟
    んで対向配置されたセンサ用プラテンローラとして使用
    される請求項1、2または3に記載の非直円柱形弾性ロ
    ーラ。
  11. 【請求項11】 請求項4に記載の非直円柱形の弾性ロ
    ーラと、多数枚の転写部材が積載されて、前記転写部材
    のうち最上位置にある転写部材を前記弾性ローラに押圧
    させる積載部材と、 前記積載部材に積載された転写部材のうち最上位置の転
    写部材を他の転写部材から分離するための分離手段とを
    有し、 複写機やレーザビームプリンタの給紙ユニットとして使
    用される、非直円柱形の弾性ローラを用いたユニット。
  12. 【請求項12】 複写機やレーザビームプリンタの像坦
    持体に圧接された請求項5に記載の非直円柱形の弾性ロ
    ーラと、 前記弾性ローラに電圧を印加するための電源とを有し、 前記複写機やレーザビームプリンタの帯電ユニットとし
    て使用される、非直円柱形の弾性ローラを用いたユニッ
    ト。
  13. 【請求項13】 複写機やレーザビームプリンタの像坦
    持体に圧接されて、前記像坦持体上の残留トナーを摺擦
    除去するための、請求項6に記載の非直円柱形の弾性ロ
    ーラと、 前記摺擦除去された残留トナーを蓄積するためのトナー
    貯留部とを有し、 前記複写機やレーザビームプリンタのクリーニングユニ
    ットとして使用される、非直円柱形の弾性ローラを用い
    たユニット。
  14. 【請求項14】 請求項7に記載の非直円柱形の弾性ロ
    ーラと、 前記弾性ローラの内部に設けられたローラ加熱手段と、 前記弾性ローラに圧接された、請求項8に記載の非直円
    柱形の弾性ローラとを有し、 複写機やレーザビームプリンタの定着ユニットとして使
    用される、非直円柱形の弾性ローラを用いたユニット。
    定着ユニット
  15. 【請求項15】 製造すべき弾性ローラの周面と同一の
    形状である非直円柱形の孔を有する金型を製作する工程
    と、 前記金型の前記孔に弾性材料を注入して、芯金部材の周
    面に弾性層を形成する工程とを有する非直円柱形の弾性
    ローラの製造方法において、 前記金型を製作する工程は、 前記非直円柱形の外形を有する母型を製作する工程と、 前記母型の非直円柱形の部分の表面に、該表面を被うよ
    うに、前記母型の材料を付着させて前記金型を形成する
    工程と、 前記形成された金型から前記母型を溶解除去する工程と
    を有することを特徴とする、非直円柱形の弾性ローラの
    製造方法。
  16. 【請求項16】 製造すべき弾性ローラの周面と同一の
    形状である非直円柱形の孔を有する金型を製作する工程
    と、 前記金型の前記孔に芯金部材を挿入して前記金型の前記
    孔の両側に前記芯金部材の両端をそれぞれ蓋体により固
    定する工程と、 前記金型の前記孔に弾性材料を注入して、芯金部材の周
    面に弾性層を形成する工程とを有する非直円柱形の弾性
    ローラの製造方法において、 前記金型を製作する工程は、 前記非直円柱形の外形を有する母型を製作する工程と、 前記母型の非直円柱形の部分の両側の外周に環状の補強
    部材をそれぞれ固定させる工程と、 前記母型の非直円柱形の部分および前記各補強部材の表
    面に、該表面を被うように、前記金型の材料を付着させ
    て前記金型を形成する工程と、 前記形成された金型から前記各補強部材を残して前記母
    型を溶解除去する工程とを有することを特徴とする、非
    直円柱形の弾性ローラの製造方法。
  17. 【請求項17】 金型の材料の付着は、電鋳法により堆
    積させて行う請求項15または16に記載の非直円柱形
    の弾性ローラの製造方法。
  18. 【請求項18】 母型の溶解除去は、腐食液により行う
    請求項15、16または17に記載の非直円柱形の弾性
    ローラの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項15乃至18のいずれか1項に
    に記載された工程で製作された金型を包んで保持すると
    ともに、加熱手段により温度が一定に維持される保持手
    段と、 前記金型に弾性材料を注入するための注入手段と、 前記金型内のエアーを排気するための排気手段とを有す
    ることを特徴とする、非直円柱形の弾性ローラの成形装
    置。
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