JP2740117B2 - 幽玄性を有する再織生地 - Google Patents
幽玄性を有する再織生地Info
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Description
などの織物生地或いは網目状やレース編物又は刺繍生地
などの薄手の芯地における表面の特徴である凹凸や透か
し模様を幽玄化し、柔軟性と粘り強さとしなやかさと共
に滑らかさを持つ幽玄性を有する再織生地に関する。ま
た、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能の他、耐汚染性、
耐黄変性などの各種耐用性機能を具備した幽玄性を有す
る再織生地に関する。この幽玄性とは、奥深く微妙では
かりしれないこと或いはあじわいがふかいことといった
ものを指す。
生地、網目状やレース編物或いは刺繍生地の芯地の表面
特徴である凹凸や透かし模様を幽玄化する生地は存在し
なかった。
貴金属の箔、貝殻の箔状板などを適宜意匠で貼り付け、
その和紙を細かなピッチで裁断し、この裁断した硬くて
脆い細幅の紙片をその和紙の意匠に合せて順次再織機で
再織した再織生地があった。
して特開平4−327239号公報および編物用テープ
とその製造方法として特開昭61−108757号公報
が開示されている。
は、裁断した硬くて脆い短繊維の和紙が使用されてい
た。そのため、その細幅の和紙を再織する場合に、再織
機で縦糸と横糸が交差して構成される碁盤目から縦糸と
横糸の張力と縦糸と横糸のとじ込み機能で硬い細幅の紙
片の鋭い裁断された角部分が、表面に現れていた。この
ように、従来のこの種再織生地は、風合いと品質が共に
悪く、艶もないという問題点があった。
2〜2.0mm程度の微小な幅ピッチで裁断することは極
めて困難であり、織物又は編物生地などの長繊維の柔ら
かい切口が解け、且つ毛羽立ち、再織機で再織した場
合、満足な風合いの高品質な織物が得られていない現状
である。この0.2〜2.0mm程度の微小な幅ピッチで
裁断しても、織物又は編物生地などの長繊維の柔らかい
切口が解けず、且つ毛羽立たず、再織機で再織した場合
に、満足な風合いの高品質な織物が得られるこの種技術
は未だ全く実施されていない。
ように、織物に立体模様を発現する方法も開示されてい
る。この公報は、紙やポリエステルフィルムからなる基
材シートの表面上にレース模様生地または刺繍模様生地
または木の葉等の現物である立体成形物を接着剤を使用
して貼り付け、この立体成形物の上から箔置きした紙
や、金属蒸着したポリエステルフィルムに紙を裏貼りし
た薄シートに接着剤を塗布して重ね合せ、積層体とし、
この積層体をこの薄シートの接着剤が乾く前に、軟質ロ
ールと硬質ロールからなる押圧ローラ間に通し、薄シー
トと基材シートとを押圧密着させ、薄シートを立体成形
物に沿って変形させ、立体模様が鮮明な輪郭を有し、リ
アルな表現力を有するようにしたものである。
立体模様の恒久性を向上させ、リアルな表現力を有する
立体模様を発現することができるが、薄シートを透かし
て基材シートや立体成形物が見えるといった記載もな
く、奥深く微妙ではかりしれないこと或いはあじわいが
ふかいことといった幽玄性を発現できない問題点があっ
た。また、この公報は、基材シートや箔シートに紙を使
っているため、これを糸条に裁断して絵緯糸または絵経
糸として使用して織物に織り上げても、糸条の紙片の切
断された鋭い角部分が、表面に現れるため、低風合いで
品質が悪く、艶もないという問題点があった。さらに、
この公報では、レース模様生地または刺繍模様生地など
を糸条に裁断するが、繊維の切口が解けることを防止す
る作用について記載がないから、織物又は編物生地など
の長繊維の柔らかい切口が解け、かつ毛羽立ち、再織機
で再織した場合、満足な風合いの艶やかな高品質な織物
が得られない問題点があった。
は、織物に相対する端面より交互に縦糸および横糸と傾
斜させたバイアス状に裁ち目を入れ、この裁ち目の先端
部位に切残した連部を設け、この連部を利用して一連の
テープ状となしたもので、本発明のように織物の縦糸又
は横糸方向に裁断したものでないから、縦糸筋に直交し
て細幅帯を供給する再織機では、このテープを利用して
裁ち目をバイアス状に入れて裁断する前の織物の意匠に
合せて再織することはできないという問題点があった。
物生地、網目状やレース編物或いは刺繍生地よりなる薄
手の芯地における長繊維から成る織物又は編物などの生
地に柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを持
たせる。こうすることにより、前記芯地の織物又は編物
などの生地における縦糸および横糸方向に微小な幅ピッ
チで裁断しても、柔軟な長繊維の切口が解けず、且つ毛
羽立たつことはない。そして、再織機で再織しても、織
物生地、網目状やレース編物或いは刺繍生地からなる薄
手の芯地と貼り合せた異物質からなる箔状板の諸特徴が
芯地を透視して見え、貼り合せた個々のものがそれぞれ
個々に働くときの特徴の和より多くの特徴が現れ、滑ら
かで、艶やかな風合いのある、従来全く存在しなかった
幽玄性を有する再織生地が得られた。本発明は、この滑
らかで、艶やかな風合いのある、従来全く存在しなかっ
た幽玄性を有する再織生地を提供することを目的とす
る。
に、本発明の請求項1に記載の発明は、絹、木綿及び化
学繊維などの織物生地からなる薄手の芯地 Iの片面に長
繊維や短繊維からなる織物、不織布、柔軟紙、プラスチ
ックフイルム、箔などの薄手の芯地aを柔軟に密着して
貼り合せて基盤生地 Iaとなし、この基盤生地 Iaの片
面に配置させた任意生地、貴金属の箔や粉、鮑や真珠貝
などの貝殻や核、亀などの甲羅、ヘビやトカゲやワニな
どのは虫類の表皮、くじゃくや極楽鳥などの鳥類及び玉
虫やてんとう虫などの昆虫類の羽、笹や竹の皮、葉や花
弁などの植物といった他の異物質からなる箔状板2を柔
軟に貼り合せて複層生地3となし、この複層生地3に前
記絹、木綿及び化学繊維などの樹脂と類似の水溶性、低
粘度、pH中性の樹脂で、透気性を有し、繊維の切口が
解けることを防止する、即ち繊維に柔軟性と粘り強さと
しなやかさを付与し、かつ裁断抵抗、及び再織する際の
織込み抵抗を減少する滑らかさを付与する樹脂と、皺、
縮み、虫食いを防ぐ各種機能を付与する処理剤を添加さ
せ、柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを有
する滑性複層生地3aとなし、この滑性複層生地3aの
縦糸又は横糸方向に両端部を残して0.2〜2.0mm程
度の微小な幅ピッチで、切れ目5を入れて裁断させ、細
幅の帯状配列生地6となし、この帯状配列生地6の両端
部の非裁断部分4,4を切除して細幅帯6aに分列さ
せ、前記柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさ
を有する滑性複層生地3aの意匠に合わせてこれら細幅
帯6aを再織機により再織させることを特徴とする。
の発明の構成のうち、前記薄手の芯地 Iの両面に前記し
た薄手の芯地aを柔軟に密着して貼り合せた基盤生地 I
bとなし、この基盤生地 Ibの片面に前記した箔状板2
を配置させて柔軟に貼り合せて複層生地30となし、こ
の複層生地30に前記した樹脂で、透気性を有し、繊維
に柔軟性と粘り強さとしなやかさを付与し、且つ切断抵
抗、及び再織する際の織込み抵抗を減少する滑らかさを
付与する樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能を付
与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしなやか
さと共に滑らかさを有する複層生地30aとさせてなる
ことを特徴とする。
化学繊維などの網目状やレース編物或いは刺しゅう生地
からなる薄手の芯地IIの片面に長繊維や短繊維からなる
織物、不織布、柔軟紙、プラスチックフイルム、箔など
の薄手の芯地aを柔軟に密着して貼り合せて基盤生地II
aとなし、この基盤生地IIaの片面に配置させた任意生
地、貴金属の箔や粉、鮑や真珠貝などの貝殻や核、亀な
どの甲羅、ヘビやトカゲやワニなどのは虫類の表皮、く
じゃくや極楽鳥などの鳥類及び玉虫やてんとう虫などの
昆虫類の羽、笹や竹の皮、葉や花弁などの植物といった
他の異物質からなる箔状板2を柔軟に貼り合せて複層生
地300となし、この複層生地300に前記絹、木綿及
び化学繊維などの樹脂と類似の水溶性、低粘度、pH中
性の樹脂で、透気性を有し、繊維の切口が解けることを
防止する、即ち繊維に柔軟性と粘り強さとしなやかさを
付与し、かつ裁断抵抗、及び再織する際の織込み抵抗を
減少する滑らかさを付与する樹脂と、皺、縮み、虫食い
を防ぐ各種機能を付与する処理剤を添加させ、柔軟性と
粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを有する滑性複層
生地300aとなし、この滑性複層生地300aの縦糸
又は横糸方向に両端部を残して0.2〜2.0mm程度の
微小な幅ピッチで、切れ目5を入れて裁断させ、細幅の
帯状配列生地6となし、この帯状配列生地6の両端部の
非裁断部分4,4を切除して細幅帯6aに分列させ、前
記柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを有す
る滑性複層生地300aの意匠に合わせてこれら細幅帯
6aを再織機により再織させることを特徴とする。
の発明の構成のうち、前記薄手の芯地IIの両面に前記し
た薄手の芯地aを柔軟に密着して貼り合せて基盤生地II
bとなし、この基盤生地IIbの片面に前記した箔状板2
を配置させ、柔軟に貼り合せて複層生地3000とな
し、この複層生地3000に前記した透気性を有し、繊
維に柔軟性と粘り強さとしなやかさを付与し、かつ裁断
抵抗、及び再織する際の織込み抵抗を減少する滑らかさ
を付与する樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能を
付与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしなや
かさと共に滑らかさを有する滑性複層生地3000aと
させてなることを特徴とする。
のいずれかに記載の発明の構成のうち、前記した箔状板
2を重ね合せた柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑
らかさを有する滑性複層生地3a,30a,300a,
3000aを縦糸又は横糸方向に両端部を残して0.2
〜2.0mm程度の微小な幅ピッチで、切れ目5を入れて
裁断させ、細幅の帯状配列生地6となし、この帯状配列
生地6の両端部の非裁断部分4,4を切除して分列させ
た細幅帯6aをランダムに配列して再織機により再織さ
せてなることを特徴とする。
のいずれかに記載の発明の構成のうち、前記分列させた
細幅帯6aを再織機により再織させる際に、再織化生地
7の上層表側7aに現れる縦糸筋8a、或いは横糸筋9
の全体又は一部に、金・銀糸、透明糸、有色糸、静電気
放電性や導電性などの糸を使用して再織させてなること
を特徴とする。
のいずれかに記載の発明の構成のうち、前記柔軟性と粘
り強さとしなやかさと共に滑らかさを有する滑性複層生
地3a,30a,300a,3000aに耐汚染性、耐
黄変性、耐候性、防水性や耐水性、耐磨耗性、静電気放
電性、導電性、防塵性や除塵性などの各種機能を付与す
る処理剤を含浸して各種耐用性を付与させてなることを
特徴とする。
薄手の芯地 I、絹、木綿及び化学繊維などの網目状やレ
ース編物或いは刺繍生地を薄手の芯地IIとして設け、こ
れら芯地 I,IIの片面又は両面に長繊維や短繊維からな
る織物、不織布、柔軟紙、プラスチックフイルム、箔な
どの薄手の芯地aを柔軟に密着して貼り合せて基盤生地
Ia, Ib,IIa,IIbとするから、芯地 I,IIの特徴
が柔軟に密着して貼り合せた薄手の芯地aを透かして基
盤生地 Ia, Ib,IIa,IIbの表面に現れ、従来全く
存在しなかった深味や風合いや高雅性を持ち、奥深く微
妙ではかりしれないこと或いはあじわいがふかいことと
いった幽玄性を有するものになる。
面に他の異物質即ち任意生地、貴金属の箔や粉、鮑や真
珠貝などの貝殻や核、亀などの甲羅、ヘビやトカゲやワ
ニなどのは虫類の表皮、くじゃくや極楽鳥などの鳥類及
び玉虫やてんとう虫などの昆虫類の羽、笹や竹の皮、葉
や花弁の植物などの箔状板2を配置し、柔軟に貼り合
せ、複層生地3,30,300,3000とするから、
これら箔状板2は、基盤生地 Ia, Ib,IIa,IIbを
透かして見え、さらに深味や風合いや高雅性を有し、よ
り一層の幽玄性を呈する。
にその素材である繊維と類似の水溶性、低粘度、pH中
性の樹脂で、繊維切口の解けることを防止する、即ち繊
維に柔軟性と粘り強さとしなやかさを付与し、かつ裁断
抵抗及び再織機での織込み抵抗を減少する滑らかさを付
与する樹脂を含浸処理し、柔軟性と粘り強さとしなやか
さと共に滑らかさを有する滑性複層生地3a,30a,
300a,3000aとするから、この滑性複層生地3
a,30a,300a,3000aに0.2〜2.0mm
程度の微小な幅ピッチで織物の縦糸又は横糸方向に裁断
する切れ目5を設けても、その切口面から繊維が解けた
り、且つ毛羽立つこともない。
添加したことにより、裁断抵抗が減少するため、柔軟性
と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを有する滑性複
層生地3a,30a,300a,3000aを裁断して
も、裁断刃などにより繊維を引っ掛けたり、引っ張るこ
とがない。そのため、微小な幅ピッチで裁断しても、精
密にシャープな裁断が可能となるためである。
の帯状配列生地6を細幅帯6aとし、柔軟性と粘り強さ
としなやかさと共に滑らかさを有する滑性複層生地3
a,30a,300a,3000aの意匠に合せて、或
いはこの意匠に関係なくランダムにこれら細幅帯6aを
配列して再織機により再織するから、滑らかで艶やか
な、高風合いの幽玄性を有する再織生地7とすることが
できる。
織させるときに、再織生地7の上層表側7aに現れる縦
糸筋8a或いは横糸筋9の全体又は一部に金糸、銀糸、
透明糸、有色糸などを使用すると再織生地が幽玄性を有
すると共に、再織生地に豪華さを併せ持たせることがで
きる。また静電気放電性や導電性などの糸を使用すると
再織生地に静電気が帯電することがなくなる。
に滑らかさを有する滑性複層生地3a,30a,300
a,3000aに防皺性、防縮性、防虫性、耐汚染性、
耐黄変性、耐候性、防水性や耐水性、耐磨耗性、静電気
放電性、導電性、防塵性や除塵性等の各種機能を付与す
る処理剤を含浸して各種機能を付与したから、それぞれ
の用途に適応した滑らかで艶やかな、高風合いの幽玄性
を有する再織生地7を得ることができる。
有する再織生地についての実施例を詳細に説明する。
で、長繊維の絹、木綿及び化学繊維などの織物生地を薄
手の芯地とした実施例である。ここで、薄手の芯地同士
を柔軟に貼り合せた基盤生地の上面に異物質の箔状板を
配置させて貼り合せても、この基盤生地の下面に同様に
貼り合せてもよい。
る。この複層生地3は、織物生地の薄手の芯地 Iにおけ
る片面に長繊維や短繊維からなる織物、不織布、プラス
チックフイルム、箔などの薄手の芯地aを柔軟に密着し
て貼り合せて基盤生地 Iaとなし、この基盤生地 Iaに
おける上面(片面)に、異物質の箔状板2を柔軟に貼り
合せてなる。また基盤生地 Ibは、前記した芯地 Iの両
面に前記芯地aを柔軟に密着して貼り合せてなる。こう
することにより、芯地aを透視して芯地 Iが見え、芯地
Iの表面特徴が透かして見えるため幽玄性を付与するこ
とができる。この芯地 Iは、長繊維の絹糸、木綿糸又は
化学繊維の糸などから織成した織物生地の他、これら糸
から編成した編物生地でもよく、無地染織物、地紋様織
物、網状織物生地など表面特徴を有するものが考えられ
る。前記した柔軟に密着して貼り合せるのに、絹、木綿
及び化学繊維などの素材である樹脂と類似の水溶性、低
粘度、pH中性の樹脂を用いる。この樹脂は、透気性を
有するもので、繊維の切口が解けることを防止する、即
ち繊維に柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさ
を付与する。
貴金属の箔や粉、鮑や真珠貝などの貝殻や核、亀などの
甲羅、ヘビやトカゲやワニなどのは虫類の表皮、くじゃ
くや極楽鳥などの鳥類及び玉虫やてんとう虫などの昆虫
類の羽、笹や竹の皮、葉や花弁などの植物といったもの
で、箔状に薄くする。そして、これら箔状板2は、薄手
の芯地a、基盤生地 Ia, Ibを透視して見え、さらに
幽玄性を付与する。また例えば、図1の花の図柄では、
葉や花の周囲部は前記箔状板2とし、特に花の中心部は
螺鈿2aとし、花弁は植物、鳥類や昆虫類の羽2cの一
部分としてもよい。
学繊維などの織物を構成している繊維の樹脂と類似の水
溶性、低粘度、pH中性の樹脂を含浸させる。この樹脂
は、前記したように、透気性を有し、繊維の切口が解け
ることを防止する、即ち繊維に柔軟性と粘り強さとしな
やかさを付与するもので、かつ裁断抵抗及び再織する際
の織り込み抵抗を減少する滑らかさを付与する。そし
て、この樹脂の他に、皺、縮み、虫食いを防止する機能
を付与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしな
やかさと共に滑らかさを有する滑性複層生地3aとす
る。
地 Iの上面に前記した芯地aを柔軟に密着して貼り合せ
た基盤生地 Iaの上面に、異物質からなる箔状板2を柔
軟に貼り合せた概ね2層からなるものである。また、複
層生地30は、図4に示すように、芯地 Iの両面に前記
した芯地aを柔軟に密着して貼り合せた基盤生地 Ibの
上面に、異物質からなる箔状板2を柔軟に貼り合せた概
ね3層からなる。
に滑らかさを有する滑性複層生地3a,30aは、複層
生地3,30に前記した繊維に柔軟性と粘り強さとしな
やかさと共に滑らかさを付与する樹脂、皺、縮み、虫食
いを防止する機能を付与する処理剤の他、耐汚染性、耐
黄変性、耐候性、防水性や耐水性、難燃性、その他静電
気放電性、導電性、防塵性や除塵性などの各種耐用性機
能を付与する処理剤を同様に含浸させてもよい。この含
浸させる時期は、芯地 Iに前処理として、或いは基盤生
地 Ia, Ib、複層生地3,30、柔軟性と粘り強さと
しなやかさと共に滑らかさを有する滑性複層生地3a,
30a、細幅の帯状配列生地6、幽玄性を有する再織生
地7にしたときのいずれかの最適時に適量を繰り返して
含浸して付与するものである。
や風合いを保持するために樹脂に固有している水分類
を、添加して含浸処理する前記した繊維に柔軟性と粘り
強さとしなやかさと共に滑らかさを付与する樹脂、皺、
縮み、虫食いを防止する機能を付与する処理剤と耐汚染
性、耐黄変性などの各種耐用性機能を付与する処理剤の
水分類とを等量ずつ置換するようにする。そのために前
記織物の芯地 I、基盤生地 Ia, Ib或いは前記複層生
地3,30、細幅帯状配列生地6を水平に保持し、添加
される前記樹脂や前記皺、縮み、虫食いを防止する機能
を付与する処理剤及び各種耐用性機能を付与する処理剤
の水分類が前記織物の芯地 I、複層生地3,30などの
樹脂に含まれる固有の水分類と重力や経時によりなじみ
つつ、前記した添加される樹脂や各種機能を付与する処
理剤が繰り返し含浸される毎にこれらに含まれる水分類
と前記複層生地3,30などの樹脂類に含まれる固有の
水分類が概ね等量ずつ入れ替わるようにする。こうする
ことにより、前記複層生地3,30などの強度・風合い
といった特質を損なわずに、複層生地3,30などを全
く硬化させることなく、柔軟性と粘り強さとしなやかさ
と共に滑らかさを有する滑性複層生地3a,30aなど
とすることができる。
滑らかさを有する滑性複層生地3a,30aは、図2に
示すように、0.2〜2.0mm程度の微小な幅ピッチで
縦糸又は横糸方向に両端部を残して切れ目5を入れて裁
断させ、細幅の帯状配列生地6とし、両端部の非裁断部
分4,4を切除して細幅帯6aにする。
列して再織機により打込み、幽玄性を有する再織生地7
に仕上げる工程を示したものである。この幽玄性を有す
る再織生地7は、切れ目5により細幅の帯状配列生地6
から両端部を残して前記細幅帯6aを裁断させ、両端部
の非裁断部分4,4を除去して分列させ、前記複層生地
3a,30aの意匠に合わせて再織機により再織され
る。この再織生地7は、縦糸筋8及び横糸筋9の張力と
綴じ込み作用により、柔軟に貼り合せた異物質からなる
箔状板2を再織生地7の表裏両面に凹凸起伏させ、基盤
生地 Ia, Ibを透視して芯地 I,a及び箔状板2が見
え、幽玄性が生じ、滑らかで艶やかな、高風合いを有す
る。
は、縦糸筋8、横糸筋9が交差され、交織層7bを構成
し、この上層表側7aには縦糸筋8aが現れる。この横
糸筋9の交互に配置した往き横糸筋9aと戻り横糸筋9
bは、この再織生地7の下層で縦糸筋8と交織層7bを
構成している。
げられた幽玄性を有する再織生地7の完成時の状態を示
したもので、再織機でのこの再織生地7を構成する細幅
帯6aと縦糸筋8、横糸筋9の絡み織りの一例の概略を
示したものである。この縦糸筋8は、図8に示す再織す
るときの縦糸筋の配列順番8・1〜8・6で隣接する細
幅帯6aの六番目毎に同一の縦糸筋8aが再織生地7の
上層表側7aに現れることを示している。
ので、幽玄性を有する再織化生地7における上層表側7
aの縦糸筋8a間には細幅帯6aの表面部6bが現れて
いる。
する再織生地7の下層で細幅帯6aと縦糸筋8、横糸筋
9の絡み合い状態を縦糸方向に沿って段階的に示したも
ので、縦糸筋8は、配列順番8・1〜8・6の順に絡み
合う縦糸筋9を一本ずつ横にずらせ、隣接する横糸筋9
の3本置きに表面より裏面或いはその逆に絡み合うよう
になされている。細幅帯6aは、打込み順番6・1〜6
・6で縦糸筋8と横糸筋9との交織層7b上に供給さ
れ、図9に示すように、再織化生地7の上層表側7aに
現れる縦糸筋8は、縦糸筋の配列順番8・1〜8・6の
順にそれぞれ打込み順番6・1〜6・6の細幅帯6aの
上面に現れるようになされている。即ち、配列順番8・
1の縦糸筋8は、打ち込み順番6・1の細幅帯6aの上
面に現れ、配列順番8・2の縦糸筋8は、打ち込み順番
6・2の細幅帯6aの上面に現れ、同様に配列順番8・
6の縦糸筋8は、打ち込み順番6・6の細幅帯6aの上
面に現れるようになされている。
もので、実施例1の構成を概ね基本とし、薄手の芯地と
して長繊維の絹、木綿及び化学繊維などの網目状やレー
ス編物生地を使用した実施例である。
などの網目状やレース編物生地からなる薄手の芯地IIの
上に貴金属の金粉や銀粉、箔2bを広範囲に美しく散ら
ばらせて貼り付けて花模様を現したものである。
例1と同様の長繊維や短繊維からなる織物、不織布、柔
軟紙、プラスチックフイルム、箔などの薄手の芯地aを
絹、木綿及び化学繊維など繊維の素材である樹脂と類似
の水溶性、低粘度、pH中性の樹脂で柔軟に密着して貼
り合せている。基盤生地IIbは、前記芯地IIの両面に前
記した芯地aを同様に貼り合せている。そして、前記基
盤生地IIa,IIbの上面に実施例1と同様の異物質の箔
状板2を配置し、同様に柔軟に貼り合せて複層生地30
0,3000とする。
維など繊維の素材である樹脂と類似の水溶性、低粘度、
pH中性の樹脂で、透気性を有し、繊維の切口が解ける
ことを防止する、即ち繊維に柔軟性と粘り強さとしなや
かさを付与し、かつ裁断抵抗、及び再織する際の織込み
抵抗を減少する滑らかさを付与する樹脂と、皺、縮み、
虫食いを防ぐ各種機能を付与する処理剤を添加させ、柔
軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを有する滑
性複層生地300aとしたものである。
面に前記した芯地aを同様に柔軟に密着して貼り合せた
前記基盤生地IIbに前記した異物質からなる箔状板2を
柔軟に貼り合せてなる。この複層生地3000に絹、木
綿及び化学繊維など繊維の素材である樹脂と類似の前記
した樹脂と、前記した各種機能を付与する処理剤を添加
させ、柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを
有する滑性複層生地3000aとする。
は、図11に示すように、横又は縦糸方向に実施例1と
同様に両端部を除いて0.2〜2.0mm程度の微小な幅
ピッチで、裁断する切れ目5を入れ、細幅の帯状配列生
地6となし、両端部の非裁断部分4,4を除去して帯状
配列生地6を細幅帯6aに分列させる。
織機により前記滑性複層生地300a又は3000aの
意匠に合わせて再織させ、滑らかで艶やかな、高風合い
の実施例1と同様の幽玄性を有する再織生地7とする。
もので、実施例1及び実施例2の構成を概ね基本とし、
長繊維の絹、木綿及び化学繊維などの刺繍生地を芯地と
し、細幅の帯状配列生地を細幅帯に分列して再織機によ
り再織する際に、細幅帯の表面に現れる縦糸筋がジグザ
グ(千鳥)状となる実施例である。
などの刺繍生地からなる薄手の芯地IIに真珠貝や螺鈿、
貴金属の粉、箔を柔軟に貼り付けて蝶が美しく舞う姿を
現したものである。
1,2と同様に薄手の芯地aを密着して柔軟に貼り合せ
て基盤生地IIaとなし、芯地IIの両面に芯地aを密着し
て柔軟に貼り合せて基盤生地IIbとなした。さらにこの
基盤生地IIa,IIbの上面に前記した異物質からなる箔
状板2を配置し、同様に柔軟に貼り合せて複層生地30
0,3000とする。ここで、蝶の羽の一部を螺鈿2
a、蝶の舞う空間を貴金属の粉、箔2bなどとした。
絹、木綿及び化学繊維などの生地を構成する樹脂と類似
の水溶性、低粘度、pH中性の樹脂で、透気性を有し、
繊維の切口が解けることを防止する、即ち繊維に柔軟性
と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを付与し、かつ
裁断抵抗、及び再織する際の織込み抵抗を減少する滑ら
かさ付与する樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能
を付与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしな
やかさと共に滑らかさを有する滑性複層生地300a,
3000aとなした。これら滑性複層生地300a,3
000aは、縦糸又は横糸方向に両端部を除いて0.2
〜2.0mm程度の微小な幅ピッチで切れ目5を入れ、細
幅の帯状配列生地6とされる。
4を除去して帯状配列生地6を細幅帯6aに分列させ、
再織機で細幅帯6aの上層表側7aに現れる縦糸筋8a
がジグザグ(千鳥)状となるように再織される。
を細幅帯6aに分列させて再織機により滑性複層生地3
00a,3000aの意匠に合せて再織した幽玄性を有
する再織生地7を示したもので、細幅帯6aの表面に現
れる縦糸筋8aがジグザグ(千鳥)状になったものであ
る。
地7の細幅帯6aと縦糸筋8、横糸筋9との交織状態の
整列順序を段階的に縦糸筋に沿って示したものである。
ここで、縦糸筋8は、配列順番8・1〜8・6の順に実
施例1の図8及び図9と同様に横糸筋9と絡み合う。こ
の縦糸筋8は、図15に示すように、配列順番8・1〜
8・6の五本毎に打ち込み順番6・1〜6・6の一本置
きに細幅帯6aの表面に現れ、縦糸筋8の五本毎での細
幅帯6aの表面に現れる縦糸筋8aは、打ち込み順番6
・1〜6・6の奇数番6・1,6・3,6・5と偶数番
6・2,6・4,6・6の順に交互に現れるようにされ
ている。
もので、実施例1、実施例2及び実施例3の構成を概ね
基本にした別の実施例である。これは、細幅の帯状配列
生地6を細幅帯6aに分列させて再織機により再織した
際に、細幅帯6aの上層表側7aに現れる縦糸筋8aが
碁盤目状とされる実施例である。
地 I,IIの片面あるいは両面に薄手の芯地aを柔軟に貼
り合せた基盤生地 Ia, Ib,IIa,IIb上に箔状板2
を柔軟に貼り合せた複層生地3,30,300,300
0の平面図を示す。ここで、図16の花の図柄では、花
の花心を螺鈿2aとし、この花の花弁を実物の花弁、玉
虫の羽2cなどとしてもよい。そして、この複層生地
3,30,300,3000に前述の絹、木綿及び化学
繊維などの生地を構成する樹脂と類似の水溶性、低粘
度、pH中性の樹脂で、透気性を有し、繊維の切口が解
けることを防止する、即ち繊維に柔軟性と粘り強さとし
なやかさと共に滑らかさを付与し、かつ裁断抵抗、及び
再織するときの織込み抵抗を減少する滑らかさを付与す
る樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能を付与する
処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしなやかさと共
に滑らかさを有する滑性複層生地3a,30a,300
a,300aとした。これら滑性複層生地3a,30
a,300a,3000aは、縦糸又は横糸方向に両端
部の非裁断部分4,4を除いて0.2〜2.0mm程度の
微小な幅ピッチで切れ目5を入れ、細幅の帯状配列生地
6とされる。
を細幅帯6aに分列させて再織機により再織した際に、
細幅帯6aの表面に現れる縦糸筋8aが概略碁盤目状と
なった幽玄性を有する再織生地7を示す。
帯6aと縦、横糸筋8,9の交織状態は、この交織状態
の整列順序を段階的に縦糸筋に沿って示した図18のよ
うに、五本置きに隣接する二本の縦糸筋例えば8・1と
8・2がそれぞれ細幅帯6aの打ち込み順番6・1〜6
・6の奇数番6・1,6・3,6・5と偶数番6・2,
6・4,6・6の上層表側7aに縦糸筋8aが現れるよ
うに絡み合されている。
などの特質を損なわず、複層生地にこの生地を構成する
繊維の樹脂と類似の水溶性、低粘度、pH中性の樹脂
で、透気性を有し、繊維の切口が解けることを防止す
る、即ち繊維に柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑
らかさを付与し、かつ裁断抵抗、及び再織するときの織
込み抵抗を減少する滑らかさ付与する樹脂と、皺、縮
み、虫食いを防ぐ各種機能を付与する処理剤を添加さ
せ、柔軟性と粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを有
する滑性複層生地としたので、この滑性複層生地を微小
な幅ピッチで細幅帯に裁断しても、切れ目の裁断切口か
ら長繊維が解けたり、毛羽立ちを発したり、繊維や柔軟
に貼り合せた異物質が解けることがなく、再織機で再織
した幽玄性を有する再織化生地の表面が滑らかで特徴的
な光沢、艶が高度に保たれる。
合わせて再織することにより、再織機の横糸と縦糸の張
力、綴じ込み作用で再織化生地の表裏両面が柔軟で滑ら
かい凹凸起伏され、従来の技術では全く表現できなかっ
た深味、風合いが表現でき、見栄え、手触りが従来のも
のより数段向上したものになる。
滑らかさを有する滑性複層生地を微小な幅ピッチで裁断
した細幅帯を滑性複層生地の意匠図柄に関係なく、ラン
ダムに美しく配列して再織機で再織した幽玄性を有する
再織生地は、綾織り或いは玉虫色の色調を呈し、さらに
滑らかで艶やかな風合いのよい織物とすることができ
る。
れば、皺、縮み、虫食い防止機能の他に耐汚染性、耐黄
変性、耐候性、防水性や耐水性、難燃性、その他静電気
放電性、導電性、防塵性や除塵性等の各種耐用性の諸機
能を具備することができる。
上層表側に現れる縦糸筋、或いは横糸筋の全体又は一部
に、金糸、銀糸、透明糸、有色糸を用いることにより、
幽玄性を有する再織生地を豪華にすることができる。ま
た静電気放電性や導電性の糸を使うことにより、幽玄性
を有する再織生地に静電気が帯電することを防止でき
る。
る。
のの図2のA−A線断面図である。
のの図2のA−A線断面図である。
列させ、再織機により再織する工程の概略を示した平面
図である。
にした拡大平面図である。
の下層部にある縦糸筋と横糸筋の交織状態の整列順序を
段階的に示した説明図である。
表側に現れる縦糸筋を付け加えた縦糸筋、横糸筋の交織
状態の整列順序を段階的に示した図8をさらに拡大した
説明図である。
を薄手芯地とした基盤生地の拡大平面図である。
である。
面図である。
大平面図である。
面図である。
と縦糸筋、横糸筋の交織状態の整列順序を段階的に縦糸
筋に沿って示した説明図である。
略を示す拡大平面図である。
示す拡大平面図である。
と縦糸筋、横糸筋の交織状態の整列順序を段階的に、縦
糸筋に沿って示した説明図である。
ラスチックフイルム、 箔などの薄手芯地
Claims (7)
- 【請求項1】 絹、木綿及び化学繊維などの織物生地か
らなる薄手の芯地 Iの片面に長繊維や短繊維からなる織
物、不織布、柔軟紙、プラスチックフイルム、箔などの
薄手の芯地aを柔軟に密着して貼り合せて基盤生地 Ia
となし、 この基盤生地 Iaの片面に配置させた任意生地、貴金属
の箔や粉、鮑や真珠貝などの貝殻や核、亀などの甲羅、
ヘビやトカゲやワニなどのは虫類の表皮、くじゃくや極
楽鳥などの鳥類及び玉虫やてんとう虫などの昆虫類の
羽、笹や竹の皮、葉や花弁などの植物といった他の異物
質からなる箔状板2を柔軟に貼り合せて複層生地3とな
し、 この複層生地3に前記絹、木綿及び化学繊維などの樹脂
と類似の水溶性、低粘度、pH中性の樹脂で、透気性を
有し、繊維の切口が解けることを防止する、即ち繊維に
柔軟性と粘り強さとしなやかさを付与し、かつ裁断抵
抗、及び再織する際の織込み抵抗を減少する滑らかさを
付与する樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能を付
与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしなやか
さと共に滑らかさを有する滑性複層生地3aとなし、 この滑性複層生地3aの縦糸又は横糸方向に両端部を残
して0.2〜2.0mm程度の微小な幅ピッチで、切れ目
5を入れて裁断させ、細幅の帯状配列生地6となし、 この帯状配列生地6の両端部の非裁断部分4,4を切除
して細幅帯6aに分列させ、前記柔軟性と粘り強さとし
なやかさと共に滑らかさを有する滑性複層生地3aの意
匠に合わせてこれら細幅帯6aを再織機により再織させ
ることを特徴とする幽玄性を有する再織生地。 - 【請求項2】 前記薄手の芯地 Iの両面に前記した薄手
の芯地aを柔軟に密着して貼り合せて基盤生地 Ibとな
し、 この基盤生地 Ibの片面に前記した箔状板2を配置させ
て柔軟に貼り合せて複層生地30となし、 この複層生地30に前記した樹脂で、透気性を有し、繊
維に柔軟性と粘り強さとしなやかさを付与し、且つ裁断
抵抗、及び再織する際の織込み抵抗を減少する滑らかさ
を付与する樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能を
付与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしなや
かさと共に滑らかさを有する滑性複層生地30aとさせ
てなる請求項1記載の幽玄性を有する再織生地。 - 【請求項3】 絹、木綿及び化学繊維などの網目状やレ
ース編物或いは刺しゅう生地からなる薄手の芯地IIの片
面に長繊維や短繊維からなる織物、不織布、柔軟紙、プ
ラスチックフイルム、箔などの薄手の芯地aを柔軟に密
着して貼り合せて基盤生地IIaとなし、 この基盤生地IIaの片面に配置させた任意生地、貴金属
の箔や粉、鮑や真珠貝などの貝殻や核、亀などの甲羅、
ヘビやトカゲやワニなどのは虫類の表皮、くじゃくや極
楽鳥などの鳥類及び玉虫やてんとう虫などの昆虫類の
羽、笹や竹の皮、葉や花弁などの植物といった他の異物
質からなる箔状板2を柔軟に貼り合せて複層生地300
となし、 この複層生地300に前記絹、木綿及び化学繊維などの
樹脂と類似の水溶性、低粘度、pH中性の樹脂で、透気
性を有し、繊維の切口が解けることを防止する、即ち繊
維に柔軟性と粘り強さとしなやかさを付与し、かつ裁断
抵抗、及び再織する際の織込み抵抗を減少する滑らかさ
を付与する樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種機能を
付与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さとしなや
かさと共に滑らかさを有する滑性複層生地300aとな
し、 この滑性複層生地300aの縦糸又は横糸方向に両端部
を残して0.2〜2.0mm程度の微小な幅ピッチで、切
れ目5を入れて裁断させ、細幅の帯状配列生地6とな
し、 この帯状配列生地6の両端部の非裁断部分4,4を切除
して細幅帯6aに分列させ、前記柔軟性と粘り強さとし
なやかさと共に滑らかさを有する滑性複層生地300a
の意匠に合わせてこれら細幅帯6aを再織機により再織
させることを特徴とする幽玄性を有する再織生地。 - 【請求項4】 前記薄手の芯地IIの両面に前記した薄手
の芯地aを柔軟に密着して貼り合せて基盤生地IIbとな
し、 この基盤生地IIbの片面に前記した箔状板2を配置さ
せ、柔軟に貼り合せて複層生地3000となし、 この複層生地3000に前記した樹脂で、透気性を有
し、繊維に柔軟性と粘り強さとしなやかさを付与し、且
つ裁断抵抗、及び再織する際の織込み抵抗を減少する滑
らかさを付与する樹脂と、皺、縮み、虫食いを防ぐ各種
機能を付与する処理剤を添加させ、柔軟性と粘り強さと
しなやかさと共に滑らかさを有する滑性複層生地300
0aとさせてなる請求項3記載の幽玄性を有する再織生
地。 - 【請求項5】 前記した箔状板2を重ね合せた柔軟性と
粘り強さとしなやかさと共に滑らかさを有する滑性複層
生地3a,30a,300a,3000aを縦糸又は横
糸方向に両端部を残して0.2〜2.0mm程度の微小な
幅ピッチで、切れ目5を入れて裁断させ、細幅の帯状配
列生地6となし、 この帯状配列生地6の両端部の非裁断部分4,4を切除
して分列させた細幅帯6aをランダムに配列して再織機
により再織させてなる請求項1〜4のいずれかに記載の
幽玄性を有する再織生地。 - 【請求項6】 前記分列させた細幅帯6aを再織機によ
り再織させる際に、再織生地7の上層表側7aに現れる
縦糸筋8a、或いは横糸筋9の全体又は一部に、金糸、
銀糸、透明糸、有色糸、静電気放電性や導電性などの糸
を使用して再織させてなる請求項1〜5のいずれかに記
載の幽玄性を有する再織化生地。 - 【請求項7】 前記柔軟性と粘り強さとしなやかさと共
に滑らかさを有する滑性複層生地3a,30a,300
a,3000aに耐汚染性、耐黄変性、耐候性、防水性
や耐水性、耐磨耗性、静電気放電性、導電性、防塵性や
除塵性などの各種機能を付与する処理剤を含浸して各種
耐用性を付与させてなる請求項1〜6のいずれかに記載
の幽玄性を有する再織生地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279142A JP2740117B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 幽玄性を有する再織生地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279142A JP2740117B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 幽玄性を有する再織生地 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07133597A JPH07133597A (ja) | 1995-05-23 |
JP2740117B2 true JP2740117B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=17607028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5279142A Expired - Lifetime JP2740117B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 幽玄性を有する再織生地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2740117B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000045146A (ja) * | 1998-05-25 | 2000-02-15 | Tayu Kigyo Kk | 接結たて二重織絹生地およびその製造法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61108757A (ja) * | 1984-11-01 | 1986-05-27 | 柴田 公造 | 編物用テ−プ及びその製造方法 |
JPH04327239A (ja) * | 1991-04-22 | 1992-11-16 | Akio Tanaka | 織物に立体模様を発現する方法 |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP5279142A patent/JP2740117B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07133597A (ja) | 1995-05-23 |
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