JP2739115B2 - メカニカルシールの漏洩警報装置 - Google Patents

メカニカルシールの漏洩警報装置

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JP2739115B2 JP7017509A JP1750995A JP2739115B2 JP 2739115 B2 JP2739115 B2 JP 2739115B2 JP 7017509 A JP7017509 A JP 7017509A JP 1750995 A JP1750995 A JP 1750995A JP 2739115 B2 JP2739115 B2 JP 2739115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメカニカルシールから漏
洩する流体の検知手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来メカニカルシールは流体の軸封に用
いられる。メカニカルシールはその回転環と固定環の摺
動面に密封しようとする作用流体が存在することにより
密封が計られるものであるため、作用流体が回転環と固
定環の間から外部へ漏洩することは避けられない。処が
流体の漏洩量は少ないため、漏洩流体が液体であっても
発見困難であり、気体の場合は特殊な化学・物理反応を
起こす気体を除いて放散するので発見できない。そこで
メカニカルシールの固定環の外部側に漏洩気体抜孔を設
けてこの孔から配管により漏洩気体検出器に導いてい
る。
【0003】上記メカニカルシールを備えたポンプの取
扱流体がポンプ室中では高圧が維持され液体であり、常
温、大気圧付近においては気体である流体の場合ではメ
カニカルシールの密封を行なう固定環と回転環の摺動面
から外部へ漏洩するのは気体である。ポンプで取扱液体
は増速、昇圧されるがその温度における圧力は臨海圧以
上となっている。メカニカルシールの前後に図示されな
い軸封装置が存在するが、メカニカルシールから漏れる
状態では減圧と昇温により気体である。このようなポン
プで扱われる物質はエチレン(沸点B.P.−103
℃、融点M.P.−169℃)、石油、天然ガス中に含
まれる飽和炭化水素でLPGの主成分であるプロパン
(B.P.−42.07℃、M.P.−187.69
℃)、アンモニア(B.P.−33.4℃、M.P.−
77.7℃)、フレオン22(B.P.−40.8℃、
M.P.−160℃)等である。
【0004】漏洩気体検出器として、従来例としては気
体漏洩があった場合に、目視により検知するものと、警
報を生ずるものとがある。
【0005】目視によるものは、透明な容器状の密閉槽
中に貯留してある検出用液体中に下端が開液面から没液
した検出管がメカニカルシールに連結されている。密閉
槽は上部に漏洩ガスを排出するため、大気又は回収タン
クと密閉槽上部空間を連通するため漏洩気体排出管を備
える。この作用は、メカニカルシールから漏れた気体は
配管、検出管を通じ進む。この気体の圧力が検出管の没
液長即ち検出用液体の水頭に相当する圧力以上ではこの
気体は液体中へ出て気泡となって液体中を上昇して、液
体の開液面から密閉槽の上部空間に出て漏洩気体排出管
から放出される。
【0006】このようなメカニカルシールの漏洩気体検
出器によれば、気泡を目視してメカニカルシールからの
漏洩気体を検出できる。
【0007】メカニカルシールから液体の漏洩があると
警報を発するものとしては、漏洩液体を貯留する槽を設
けてその中に下端を封止した中空管を立てて、中空管回
りを取りまいて中空管に沿って上下動自在な輪状の磁石
付のフロートを設け、中空管内にリードスイッチを設け
たものがある。この作用は、漏洩液体が累積して液面が
上昇することにより、フロートが上昇してフロートが担
持する磁石がリードスイッチを作動させ、このリードス
イッチの信号を警報器に導くものである。
【0008】メカニカルシールから気体或は液体の漏洩
があると警報を発するものとしては、メカニカルシール
からの漏洩気体をダイヤフラム室に導く連通路と、前記
ダイヤフラム室と連通し下端が開液面から検出用液体中
に没液した加圧管と、ダイヤフラムと、ダイヤフラムの
変形により作動するスイッチと、前記スイッチにより作
動する警報手段とを備えたメカニカルシールの漏洩警報
器がある(特開平6−58428号公報参照)。又、上
記において背圧を加えるための加圧管及び加圧管を開液
面から没液する液体を有しないものとしては、漏洩液体
中に下端が没液した中空管をダイヤフラム室に連通さ
せ、漏洩液体の開液面上昇により、ダイヤフラムを変形
させてスイッチを作動させるものがある(特開平6−5
0439号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した、液体中で気
泡が上昇してメカニカルシールからの気体の漏洩を知る
ようにしたものは、メカニカルシールは長期使用により
摺動面の損傷、摩耗の発生により漏洩が始まり、その漏
洩気体の圧力が前述した検出管の没液高さの液柱に相当
する圧力を越えると始めて気泡の発生によって検出でき
る。処がこれは目視によるものであるため、この漏洩検
出器が効果を発するには、定期的に、例えば1日1回と
か1週間に1回とか目視する必要がある。然しこれで
は、気体漏洩が発生してから次に槽内を観察するまでの
間、漏洩気体は放出が連続してしまうことになる。漏洩
気体が爆発性があると、看過は許されない。
【0010】漏洩液体を導いて槽中の液面上昇により、
フロートを上昇させ、フロートが担持する磁石でリード
スイッチを作動させるようにしたものは、メカニカルシ
ールから洩れる流体が液体でなければならず、ポンプで
圧送されている液体は臨界圧以上の圧力をもち、メカニ
カルシールから外へ出ると低圧となり気化する場合があ
るので用途が限られる。そして、リードスイッチの接点
から火花が出るおそれがあり防爆構造としなければなら
ない。又、電気配線があるので防爆構造としなければな
らない。
【0011】上述したダイヤフラムを用いるものは、気
体、液体の漏洩検出に応用できるが、ダイヤフラムの変
形により作動するマイクロスイッチを用いているので接
点から火花を生ずるおそれがあり、又電気配線があるの
で防爆構造としている。
【0012】上述のような防爆構造とするため、防爆の
ため大きな耐圧を必要とし、スイッチを取り囲むケース
は大きく重たいものとなりネコストが高くなる。
【0013】本発明は、軽量、小形でコストも安く、火
花発生等の心配がなく且つメカニカルシールの状態変化
を知ることができる。即ち、漏洩液体を検出し乍らその
経過によりメカニカルシールの摩耗状態の評価可能
なるメカニカルシールの漏洩検出器を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は
カニカルシールからの漏洩液体を貯留した漏洩液体を排
出する流体圧作動の弁を備えた貯留槽と、下端が貯留槽
中の漏洩液中に没液し上端がダイヤフラム室に連通する
検出管と、ダイヤフラムと、ダイヤフラムの変形により
作動する光スイッチを備えた漏洩検出手段と、一端が光
スイッチに結合され他端側に夫々発光素子、受光素子を
配された光ファイバーケーブルと、前記受光素子の信号
を入力し受光素子の信号により貯留槽に設けた流体圧作
動の弁を制御する制御装置を設けたことを特徴とする
カニカルシールの漏洩警報装置である。本発明の第2の
発明は制御装置は、受光素子からの信号が生じた際に該
信号とこの信号の前に生じた信号との間隔t(i)を逐
次記憶し、続いて継起した間隔t (i)とt(i+1)
との差Δt(i)=t(i)−t(i+1)の逆数又は
比t(i)/(i+1)を求めて、この間隔の差Δt
(i)の逆数又は、この間隔の比t(i)/(i+1)
が予め定めた一定の値を越えるとメカニカルシールの異
常であることの信号を出力するものであるメカニカルシ
ールの診断機能を備えたものであることを特徴とする第
1の発明に記載の漏洩警報装置である。
【0015】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
【0016】本実施例は漏洩流体が液体又は気液混合流
体の場合に用いられるものである。図1は本発明の実施
例1の縦断面図である。漏洩検出器4は以下のとおりで
ある。円筒形の縦長の貯留槽5の上端部に設けためねじ
5aを検出ヘッド17のチャンバー部材8の下部取付部
のおねじ8aにねじ込み、チャンバー部材8と貯留槽5
の間のパッキン18を圧している。検出ヘッド17のカ
バー19とチャンバー部材8間にはその周囲をこれら部
材に挟持固定されたダイヤフラム7が張設してあって、
ダイヤフラム7とチャンバー部材8間はダイヤフラム室
9となっている。チャンバー部材8には検出管6が固定
されており、検出管6の下端は貯留槽5に溜まる漏洩液
体LL中に没するようになっている。検出ヘッド17の
カバー19内には光スイッチ12が収納固定されてい
る。光スイッチ12のアクチュエータ12aはダイヤフ
ラム7に固定したプランジャ11と対向しており、プラ
ンジャ11が上昇すると光スイッチ12はアクチュエー
タ12aを押されて作動するようになっている。
【0017】図2は上記光スイッチ12を示す。暗箱1
2bに上下動自在に支持され下端が暗箱12b外へ突出
するアクチュエータ12aには暗箱12b内に収容され
たシャッタ12cが固定されている。このシャッタ12
cは発光素子13a、光ファイバーケーブル13b、暗
箱12bに配設された反射ミラー13c,13d、光フ
ァイバーケーブル13eをとおり、受光素子13fに到
る光路Sの内、反射ミラー13c,13d間の光路Sを
開閉するものである。
【0018】上記、光ファイバーケーブル13b,13
eは、一端が暗箱12bに結合され反射ミラー13c,
13dに対向し、他端側は発光素子13a、受光素子1
3fに向って開口している。発光素子13aは例えば発
光ダイオードであり、受光素子13fは電荷結合素子で
ある。光ファイバーケーブル13b,13eは、取扱流
体が爆発の危険性のあるものである場合は、充分長くと
られ、例えば30m位とする。
【0019】上記受光素子13fに光が入射すると、そ
の信号により、制御装置14を介して警報器42を作動
するようになっている。ここで警報器42は警報を発す
るもの、又は、光を点滅させるいわゆるパトランプ或は
両者を備えたものである。
【0020】図1に示すように貯留槽5の上部には漏洩
流体入口5cが設けられ、該入口5cとポンプ1のメカ
ニカルシール23の出口側の空間24に連通するように
ポンプ1のカバーケーシング1Cの漏洩流体ドレン孔2
と該入口5cとが配管3で結合してある。貯留槽5には
漏洩液体入口5cと同じ高さに漏洩気体出口5dが設け
られている。貯留槽5の底に設けた穴5bに、漏洩液体
LLの排出管21が取り付けられ、排出管21にバルブ
16を取り付けてある。
【0021】バルブ16は圧縮空気圧力又は油圧で開閉
する制止弁とする。制御装置14は受光素子13fから
のL能動信号を受けるとタイマーを動作させ、タイマー
の設定時間の間四方切換弁54を切換え、圧縮空気源5
5よりバルブ16へ圧縮空気を送り、バルブ16を開弁
して漏洩液体LLを排出又は回収する。
【0022】前記制御装置14のタイマーの設定時間
は、バルブ16を開弁することにより貯留槽5中の漏洩
液体LLの液位が検出管6の下端よりも下方へは下らな
いように設定する。
【0023】ポンプ1は吸込口1A−1と吐出口1A−
2を備えたケーシング本体1A内に羽根車25が収容さ
れている。ポンプケーシングはケーシング本体1A、軸
封ケーシング1B、カバーケーシング1C、軸受ケーシ
ング1Dの順に連結して一体的に固定されている。軸封
ケーシング1Bに嵌入したライナリングを兼ねた軸受2
6と軸受ケーシング1Dに嵌入した軸受27によってポ
ンプ軸28は回転自在に支持されている。
【0024】ポンプ軸28の一端には前記羽根車25が
固定され、他端には軸継手29を介して電動機31の電
動機軸31aが固定されている。電動機31は軸受ケー
シング1Dに固定されている。ライナリングを兼ねた軸
受26の前或は前と併せて後にはケーシング本体1A中
で昇圧した液体がメカニカルシール室32に流入しない
ように、或はメカニカルシール室32に加える圧力を小
さくするように図示されない軸封手段が設けてある。メ
カニカルシール23はOリング33を介してカバーケー
シング1Cに嵌合して軸封ケーシング1Bとカバーケー
シング1Cで挟持固定された固定環34と、固定環34
の摺動面34aにその摺動面35aを接していてOリン
グ36を介してポンプ軸28に軸方向に移動可能に嵌合
している回転環35と、回転環35とポンプ軸28に嵌
合するばね座37間に縮設した圧縮コイルばね38とを
備える。ばね座37には円筒形環状部37aが設けら
れ、該環状部37aに二つ割りのストップリング39が
嵌合している。ストップリング39はポンプ軸28の円
周溝28aに嵌合している。メカニカルシールの背部空
間24と軸受27間において軸受ケーシング1Dにはグ
ランドパッキン41が設けてある。
【0025】上記構成における作用を説明する。電動機
31を回転すると電動機軸31aは回転して軸継手29
を介してポンプ軸28を回転する。これによって羽根車
25は回転し、吸込口1A−1から作用流体を吸込み増
速昇圧して吐出口1A−2から吐出する。羽根車25の
背部に加わる圧力のある作用流体は図示されない軸封手
段でメカニカルシール室32へ流れるのを防止される。
作用流体が浸透性の大きく、圧力が高い液体又は気体の
場合はメカニカルシール室32には作用流体と同一の液
体が収容され、前記軸封装置はメカニカルシール室32
の減圧を計る。メカニカルシールの摺動面34a,35
a間からのメカニカルシール23の背部空間24へは微
量の前記液体が洩れる。この液体は、漏洩流体ドレン孔
2から出て、配管3をとおり、漏洩液体入口5cから貯
留槽5へ送られる。漏洩液体LLの液位が低い間はダイ
ヤフラム室9に加わる圧力は低く、ダイヤフラム7の変
位は小さく、プランジャ11は光スイッチ12のアクチ
ュエータ12aを押しておらず、シャッタ12cは光路
Sを開放しており、発光素子13aの光は、光ファイバ
ーケーブル13b、反射ミラー13c,13d、光ファ
イバーケーブル13eをとおり、受光素子13fへ入射
している。漏洩液体LLの液位が検出管6の下端から高
さHまで上昇するとダイヤフラム室9の圧力は上昇して
ダイヤフラム7を押上げるのでプランジャ11は光スイ
ッチ12のアクチュエータ12aを押し上げ、シャッタ
12cは光路Sを遮断するので受光素子13fへの入射
光は断たれ、今まで制御装置14へ(H)の信号を送っ
ていた受光素子13fは(L)の信号を送る。この
(H)から(L)へのL能動信号を受けて制御装置14
は警報器42を付勢する。警報器42は音声を発するブ
ザーを吹鳴又は警報光を点滅し、或は両者を動作させ
る。これによってバルブ16がタイマーの設定時間の間
開弁し漏洩液体を排出又は回収する。
【0026】制御装置14が受光素子13fからのL能
動信号を受けバルブ16を開弁し、バルブ16を開弁す
ることにより漏洩液体LLの液位が下がることにより、
ダイヤフラム室9の圧力が下がりプランジャ11が下が
って図2のシャッター12cが再び開いて受光素子13
fが受光してH能動信号を発する。ここでL能動信号か
らH能動信号までの時間をt0とし、受光素子13fの
動作間隔t(i):i=1,2,3・・・としてタイム
チャートを図4に示す。図3に横軸に運転時間、縦軸に
単位時間当りのメカニカルシール23からの漏洩液体L
Lの漏れ量を示すよう、単位時間当りのメカニカルシー
ル23からの漏洩液体LLの漏れ量は次第に増大する。
従って図4の間隔t(i)をその次に生ずる間隔との
差:Δt(i)=t(i)−t(i+1)は次第に減少
する。従ってΔt(i)の逆数又はt(i)/t(i+
1)が一定値を越えるとメカニカルシール23の保全が
必要 な限度と判別できる。
【0027】この実施例は漏洩液体をダイヤフラム室に
連通する検出管を貯留槽中の漏洩液体に没液することに
より、漏洩液位の上昇につれて、検出管に連通するダイ
ヤフラム室の圧力上昇によるダイヤフラムの変形をダイ
ヤフラムに取り付けたプランジャの変位に変換し、プラ
ンジャで光スイッチのアクチュエータを押すようにし、
光スイッチの作動を漏洩検出器4から遠く離れた場所か
ら漏洩検出器4へ発光素子から送られた光が戻ったかど
うかを受光素子で検出するようにしたから、光スイッチ
を設けるカバーは防爆仕様とする必要がなく、光ファイ
バーケーブルは長さを大きくとれ、その間は光しか通ら
ないので、安全な場所に制御装置を置くことができ、制
御装置のように電気を使用するものが仮に火花を生じた
り、発熱したりしたとしても爆発の危険がない。漏洩液
体を排出する弁の閉弁間隔の変化を計算するようにした
のでポンプのメカニカルシールの摩耗状態が評価でき、
ポンプの連続運転ができる。
【0028】尚、漏洩流体が気液混合液の場合は、気液
は貯留槽5に入った後に、気体は漏洩気体出口5dから
外部へ出る。液体は貯留槽5に溜まる。
【0029】(実施例2) 本実施例は漏洩流体が液体又は気液混合流体の場合に用
いられるものである。図5は本発明の実施例2の縦断面
図である。ただし、図1と同一部分は同符号を付し説明
を省略する。
【0030】実施例1では漏洩液体のみを検出した。メ
カニカルシール23よりの漏洩流体は気体、気液混合液
体、液体に区分できる。前記実施例1では、この内漏洩
後に気体と液体に分れた液体のみの漏洩の検出及び液体
のみの漏洩の検出ができる。
【0031】本実施例2では漏洩流体が気体、液体にか
かわらず作動するメカニカルシールの漏洩検出装置を提
供するものである。
【0032】本実施例2の説明では、前実施例1との相
違点のみを述べ、前実施例と同構成の部材には、同一符
号を付し説明を省略する。
【0033】この実施例では漏洩検出器4に背圧発生器
60を付設してある。
【0034】図は本実施例を示す。
【0035】背圧発生器60の構成は、以下のとおりで
ある。密閉された背圧槽61には漏洩気体と化学反応し
て爆発しない検出用液体L、例えば水が貯留されてい
る。検出用液体Lの開液面LOから下端が没液する加圧
管62は背圧槽61の蓋61aに上端が固定されてお
り、漏洩検出器4の貯留槽5の漏洩気体出口5dと加圧
管62の上端は配管63により連結されている。背圧槽
61の蓋61aには大気と背圧槽61の上部空間を連通
する漏洩気体排出管64が取り付けてある。背圧槽61
の底には検出用液体Lの液位調整用の排出弁65が取り
付けられ、背圧槽61の上部には検出用液体Lの液位を
上昇させる供給弁66が取り付けてある。
【0036】ダイヤフラム室9は検出管6を通じて貯留
槽5中に通じているので貯留槽5中の漏洩気体の圧力を
Pとすると、貯留槽5中に液体がない場合、この圧力P
でダイヤフラム7を押し上げ、プランジャ11は光スイ
ッチ12を動作させるようになっている。又、背圧槽6
1中の検出用液体Lの検出管6下端から開液面LOまで
の水頭hに相当する圧力をP1とするとP1>Pとなっ
ている。
【0037】メカニカルシールの摺動面34a,35a
間からのメカニカルシール23の背部空間24へは微量
の液体が気化して洩れる。
【0038】この空間24は温度が作用流体に比較して
高く、圧力も低いから、わずかに洩れた液相の作用流体
は気化をし、体積を増加させ、漏洩流体ドレン孔2、配
管3をとおり、貯留槽5の漏洩流体入口5cから貯留槽
5中へ送られる。貯留槽5中へ入った漏洩気体は検出管
6を通じてダイヤフラム室9へ圧力を伝える。そしてダ
イヤフラム7を押し上げる。又、貯留槽5の漏洩気体出
口5dから配管63をとおり、加圧管62を通じて、加
圧管62中の液体を加圧してその液面を押し下げる。こ
こでhは検出用液体Lの開液面LOと加圧管62の下端
に加わる水頭であり、この圧力P1は検出しようとする
漏洩気体の圧力Pよりも大きく設定してある。例えばh
=80mmとして圧力P1は0.00077kg/cm
となる。
【0039】メカニカルシール23から洩れる気体圧力
が上限圧力に達するとダイヤフラム7は上昇限位置へ進
みプランジャ11を押し上げて光スイッチ12のアクチ
ュエータ12aを押し上げる。これによって前実施例1
と同様に警報器42が作動する。
【0040】これによってメカニカルシール23に気体
の漏洩が生じたことが検知できる。この漏洩気体警報器
によれば、日常の気体漏洩を監視する必要が全くなく、
確実に漏洩の検知が出来、メカニカルシールからの漏洩
原因がメカニカルシールの封入油の減少によるものであ
るような場合は封入油を補充し、又メカニカルシールの
摺動面の損傷等であれば、摺動面のラッピング又は固定
環、回転環の何れか又は両方を交換する。
【0041】本実施例は背圧発生器60を備えるから、
漏洩気体の圧力P1を越えると、漏洩気体は加圧管62
をとおって検出用液体L中へ出て気泡67として上昇し
て背圧槽61の上部へ出て漏洩気体排出管64から大気
へ抜けるため、漏洩気体の異常圧力上昇は生ぜず、ダイ
ヤフラムを損傷させたり、ポンプのグランドパッキンに
異常な圧力を加えたりすることがない。
【0042】又、本実施例でポンプの取扱作用流体が気
体又は液体であって、通常メカニカルシールの背部空間
24へは気体として出てくるが、臨界域において背部空
間24へ液体もしくは気液混合物で出てくるような場合
も図4に示すように検出できる。即ちその場合は該空間
24へ液体として漏洩した場合、又は気液混合物として
漏洩した場合は、その内の漏洩液体LLは図に示すよ
うに漏洩流体ドレン孔2、配管3を通じて貯留槽5に入
り貯留槽5の底に溜まる。そして検出管6の下端を越え
て漏洩液体LLが図のように上昇すると、仮に漏洩気
体圧力が低くて実質的に零であっても、漏洩液体LLに
よって生ずる検出管6内の液体を圧する水頭Hが背圧発
生器60の水頭h内の光スイッチ12を動作させる圧力
Pに相当する水頭になると警報器42に作動することに
なる。これによってもメカニカルシールの漏洩を知るこ
とが出来るから、本実施例では漏洩流体が気体、液体に
かかわらず適用できる。
【0043】(実施例3) 図7は実施例3を示す。
【0044】実施例2の漏洩警報装置は背圧発生器が漏
洩検出器と別体であるため、配管が余分に必要となって
いる。この実施例3では漏洩検出器と背圧発生器とが一
体となっている。前実施例と同一部分は同一符号を付
し、異なる部分の説明をすると、漏洩気体入口は貯留槽
5には設けておらず、メカニカルシールの背部空間24
とダイヤフラム室9を配管3で連通している。
【0045】貯留槽5の漏洩気体出口5dは大気中へ開
放されているか又は回収タンクへ通じている。貯留槽5
の底部から貯留槽内の検出用液体Lを減少させるための
バルブ16が設けられ、貯留槽5の上部には貯留槽5内
へ検出用液体Lを供給する供給弁66が設けてある。こ
の検出用液体Lは前実施例同様、漏洩気体と化学反応し
て爆発をしない液体、例えば水が選ばれる。貯留槽5中
に貯留しておく検出用液体Lの開液面LOと検出管6の
下端との垂直方向の大きさは前実施例の背圧発生器60
中の検出用液体Lの水頭hと同様hである。この場合貯
留槽5は透明として開液面LO高さを目視できるように
しておくか、液面の検出器を配設するのが適当である。
【0046】メカニカルシール23からの漏洩気体があ
ると、メカニカルシールの背部空間24へ洩れた気体は
漏洩流体ドレン孔2、配管3、ダイヤフラム室9と圧力
を伝達し、ダイヤフラム室9から上方へ向ってダイヤフ
ラム7を押し上げ、下方に向って検出管6内の検出用液
体Lを押し下げる。これによって、光スイッチ12のア
クチュエータ12aが押され、警報器42が作動するの
でメカニカルシールの漏洩を知ることができる。又、こ
の漏洩気体の圧力が水頭hより高い場合は検出管6中の
検出用液体Lの液面を押し下げて、漏洩気体が貯留槽5
内の検出用液体L中へ出て気泡となって上昇し、開液面
LOから貯留槽5の上部空間に出て漏洩気体出口5dよ
り大気中へ放出又は回収されるので、前実施例と同様漏
洩気体の圧力が異常に上昇するのを防止できる。
【0047】
【発明の効果】本発明の第1の発明は、漏洩液体が揮撥
分を含み、爆発性のものであっても、漏洩検出手段近傍
には電気接点を始め、電気配線が一切ないので安全であ
る上、メカニカルシールからの漏洩液体を貯留槽に導い
て、この貯留槽の液位をダイヤフラムと光スイッチで検
出すると共に貯留槽の漏洩液排出用の弁を流体圧作動の
弁とし、一定時間開弁して排出又は回収するようにした
から、貯留槽から漏洩液がオーバーフローするおそれが
ない。従って、連続運転が必要な装置に付設して有効で
ある。
【0048】本発明の第2の発明は、メカニカルシール
からの漏洩液体を貯留槽に導いて、貯留槽中における漏
洩液体の液位上昇によるダイヤフラムの変位で光スイッ
チを作動して、空圧作動の弁を一定時間開弁することを
くり返し、制御装置がこの流体圧作動の弁の開弁間隔を
記憶してこの間隔の変化を計算するようにしたので、メ
カニカルシールの状態変化を知ることができる。即ち、
漏洩液体を検出し乍ら、その経過によりメカニカルシー
ルの摩耗状態の評価が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の縦断面図である。
【図2】図1に対するる光スイッチから制御装置までの
光ファイバーケーブルを示す配管図である。
【図3】メカニカルシールの漏洩量と時間の関係を示す
線図である。
【図4】漏洩警報装置の作動を示すタイムチャートであ
る。
【図5】本発明の実施例2の縦断面図である。
【図6】本発明の実施例2の縦断面図である。
【図7】本発明の実施例3の縦断面図である。
【符号の説明】
7 ダイヤフラム 9 ダイヤフラム室 11 プランジャ 12 光スイッチ 14 制御装置 16 バルブ 23 メカニカルシール 60 背圧発生器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メカニカルシールからの漏洩液体を貯留
    した漏洩液体を排出する流体圧作動の弁を備えた貯留槽
    と、下端が貯留槽中の漏洩液中に没液し上端がダイヤフ
    ラム室に連通する検出管と、ダイヤフラムと、ダイヤフ
    ラムの変形により作動する光スイッチを備えた漏洩検出
    手段と、一端が光スイッチに結合され他端側に夫々発光
    素子、受光素子を配された光ファイバーケーブルと、前
    記受光素子の信号を入力し受光素子の信号により貯留槽
    に設けた流体圧作動の弁を制御する制御装置を設けたこ
    とを特徴とするメカニカルシールの漏洩警報装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、受光素子からの信号が生じ
    た際に該信号とこの信号の前に生じた信号との間隔t
    (i)を逐次記憶し、続いて継起した間隔t(i)とt
    (i+1)との差Δt(i)=t(i)−t(i+1)
    の逆数又は比t(i)/(i+1)を求めて、この間隔
    の差Δt(i)の逆数又は、この間隔の比t(i)/
    (i+1)が予め定めた一定の値を越えるとメカニカル
    シールの異常であることの信号を出力するものであるメ
    カニカルシールの診断機能を備えたものであることを特
    徴とする請求項1に記載の漏洩警報装置。
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