JP2734975B2 - 緩冷却ステーブクーラ - Google Patents

緩冷却ステーブクーラ

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JP2734975B2
JP2734975B2 JP5719594A JP5719594A JP2734975B2 JP 2734975 B2 JP2734975 B2 JP 2734975B2 JP 5719594 A JP5719594 A JP 5719594A JP 5719594 A JP5719594 A JP 5719594A JP 2734975 B2 JP2734975 B2 JP 2734975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高炉の特に炉口
部と呼ばれるシャフト上部に取り付ける緩冷却ステーブ
クーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉の断面図の1例を図3に示すが、高
炉1の上部はシャフト部と呼ばれており、このうちのシ
ャフト上部の一部である炉口部1aは、従来より煉瓦積
み構造である。しかし、このような煉瓦積み構造では火
入れ後2〜3年程度で積層煉瓦2が脱落し始め、この脱
落部において段差がつき、炉内円周方向に凹凸が発生す
る。この凹凸の発生は炉口部プロフィールを悪化させて
炉内ガス流れを不安定にし、炉況悪化の一因となる。
【0003】従って、前記脱落部には、図4に示すよう
に、耐火物3を吹きつけて炉内壁面の凹凸を無くすよう
にしているが、この耐火物3は寿命が短いので定期的な
吹きつけが必要となり、作業面,費用面での負担が大き
くなる。なお、図4中の4は炉体鉄皮、5は耐火物3の
吹きつけノズルを示す。
【0004】そこで、近年、特開昭61−37904号
公報に記載されているような、炉内側面に煉瓦6を抱き
込んだステーブクーラ7(図5参照)や、また、特開平
3−211211号公報に記載されているような、炉内
側面に断熱系のキャスタブル8を吹きつけ又は手塗りす
るステーブクーラ9(図6参照)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−37904号公報で提案されているステーブクー
ラであっても短期間で抱き込み煉瓦が脱落し、従来の煉
瓦積み構造の場合と同様の問題が発生する。加えて、ス
テーブクーラ自体が冷却構造(総括伝熱係数が36kcal
/m2h℃程度)であるので、抱き込み煉瓦が脱落すると炉
内面が過冷却となって炉内から還元反応に使用される熱
の一部を奪い、鉄鉱原料の粉化現象が発生する。する
と、この影響でガス流れが不均一(片流れ)となり、炉
況悪化につながる。
【0006】また、特開平3−211211号公報で提
案されているステーブクーラは、初期状態では効果を発
揮するものの、キャスタブルの損耗が進行した場合に
は、従来の煉瓦積み構造の場合の補修と同様、炉内から
の吹きつけ補修が必要である。これを繰り返すとステー
ブクーラ本体に突設した固定スタッド10の損耗が進行
してキャスタブルそのものの寿命が短くなる。また、熱
履歴のある残存キャスタブルの表面は強度が著しく低下
しているので、その表面にキャスタブルを吹きつけても
その境界面から剥離する可能性が高く、従来の煉瓦積み
構造の場合と同様の問題が発生する。
【0007】本発明は、上記したような従来のステーブ
クーラにあった問題点に鑑みてなされたものであり、特
に高炉におけるシャフト上部の一部である炉口部に設置
した場合に過冷却を防止しつつ、炉内側面に配置した断
熱耐火物の補修後を含めた寿命延長を可能とする緩冷却
ステーブクーラを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の緩冷却ステーブクーラは、炉体鉄皮を
炉内熱負荷から保護するステーブクーラであって、炉内
側面の少なくとも外周四辺を炉内側に突出させて断熱耐
火物の充填用凹部を形成するとともに、炉外側面側から
この凹部に貫通する孔を設け、かつ炉外側面には前記孔
と同芯にガイドパイプを突設したステーブクーラ本体
と、このステーブクーラ本体の前記凹部に設けられる分
離層と、この分離層を介して前記凹部内に着脱自在に配
置すべく、金属板の前面に複数のスタッドを突設し裏面
には前記孔及びガイドパイプを貫通する取り付け用軸を
突設してなるラスと、このラスを配置した前記凹部内に
充填される断熱耐火物とで構成しているのである。
【0009】
【作用】本発明の緩冷却ステーブクーラは、ステーブク
ーラ本体の炉内側面に断熱耐火物を設けた構造であるの
で、ステーブクーラの冷却能が直接炉内に伝わらず、過
冷却を防止でき、また、断熱耐火物が脱落してもステー
ブクーラ本体によって炉内プロフィールを最低限維持で
きる。また、ステーブクーラ本体の炉内側面の少なくと
も外周四辺を炉内側に突出させて凹部を形成し、この凹
部に断熱耐火物を充填しているので、断熱耐火物が損耗
及び脱落しにくく、また、断熱耐火物が許容限度まで損
耗または脱落し補修する場合には、ラスの軸を炉外から
押せば分離層の作用と相まって凹部内に残存する断熱耐
火物を簡単に取り除くことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の緩冷却ステーブクーラを図1
に示す1実施例に基づいて説明する。図1は本発明の緩
冷却ステーブクーラの1実施例を示す図面で、(a)は
斜視図、(b)は断面図である。
【0011】図1において、11はステーブクーラ本体
であり、従来のステーブクーラと同様、水冷パイプ11
aを介して内部に供給される冷却水によって冷却される
構造であり、36kcal/m2h℃程度の伝熱係数を有してい
る。
【0012】このステーブクーラ本体11の炉内側面1
1bには、例えば外周四辺と図1における上下方向中間
部を炉内側に突出させて断熱耐火物12の充填用凹部1
1cを形成している。この炉内側に突出させた部分は、
水冷構造としてもよいが、水冷構造とした場合には当該
部分の冷却能(総括伝熱係数)が70〜80kcal/m2h℃
と高くなるので、この突出させた炉内に面する部分を煉
瓦や断熱耐火物で覆う必要がある。しかし、本発明の緩
冷却ステーブクーラを設置しようとする例えば炉口部1
aは、炉内の熱負荷(温度レベル)も低いので、冷却し
なくても強度的には問題はない。但し、冷却しない場
合、長さの長い図1における上下方向の突出部について
は、熱変形を防止するため図1(a)に示すようにスリ
ット11fを設けておくことが望ましい。
【0013】11eはステーブクーラ本体11の炉外側
面11dから前記凹部11cに貫通すべく開設された孔
であり、かつ炉外側面11dには前記孔11eと同芯に
例えば高炉1の炉口部1aに設置した時に炉体鉄皮4か
ら突出するガイドパイプ11gを突設している。
【0014】13は前記凹部11cに充填される断熱耐
火物12がステーブクーラ本体11と密着しないよう
に、すなわち、補修時に熱履歴のある残存断熱耐火物1
2をステーブクーラ本体11から剥離し易いように、前
記ステーブクーラ本体11の凹部11cにおける例えば
内周面全域に設けられる断熱層を兼ねる分離層であり、
伝熱係数λが0.1〜0.05kcal/m2h℃程度の可縮
性、剥離性の良好な例えばグラスファイバーを含有した
耐火物を10〜20mmの厚さで施工したものである。
【0015】14は前記分離層13を介してステーブク
ーラ本体11の凹部11c内に着脱自在に配置され、凹
部11cに充填される断熱耐火物12を保持するラスで
あり、金属板14aの前面に複数のスタッド14bを突
設し、裏面には前記孔11e及びガイドパイプ11gを
貫通する取り付け用軸14cを突設した構造である。そ
して、凹部11cの内周面に分離層13を施工した後の
ステーブクーラ本体11にこのラス14を取り付けるに
は、軸14cの先端部に例えば雄ねじを設けておき、ガ
イドパイプ11gから突出した雄ねじ部にワッシャ15
を介してナット16をねじ込めばよい。
【0016】12は分離層13を介してラス14を取り
付けた後の凹部11cに充填される断熱耐火物であり、
断熱性と耐摩耗性を両立した、例えばAl2O3 を50.0
%、SiO2を47.0%含有し、伝熱係数λが1.2kcal
/m2h℃程度のシャモット系高強度キャスタブルが採用さ
れる。
【0017】本発明の緩冷却ステーブクーラは上記した
ような構成を採用することによってステーブクーラ全体
の冷却能を、従来のステーブクーラの1/3〜1/4の
12〜15kcal/m2h℃まで低下させるとともに、断熱耐
火物12の損耗速度が抑制でき、また、損耗した場合に
は補修後の断熱耐火物12寿命も初期寿命と同程度に延
長できるものである。
【0018】次に本発明の緩冷却ステーブクーラを高炉
1の炉口部1aに設置し、操業によってステーブクーラ
本体11の凹部11cに充填された断熱耐火物12が損
耗した場合の補修手順を図2に基づいて説明する。
【0019】まず、断熱耐火物12が損耗した後補修す
る場合〔(a)図〕には、ナット16を緩めて炉外から
ラス14の軸14cを押してラス14を炉内に落とし込
む〔(b)図〕。この時、分離層13の作用によってラ
ス14は容易に凹部11cから分離し、また凹部11c
内に残留している断熱耐火物12もラス14と一緒に炉
内に落とし込まれる。
【0020】次に、凹部11cの内面に分離層13を形
成すべく例えばグラスファイバーを含有した耐火物を1
0〜20mmの厚さで吹きつける〔(c)図〕。そし
て、その後ラス14を凹部11c内に貫入し、ステーブ
クーラ本体11に取り付ける〔(d)図〕。最後に、ラ
ス14を取り付けた凹部11c内に断熱耐火物12を吹
きつけて充填し、補修作業を終了する〔(e)図〕。
【0021】ちなみに、図1に示した構成の本発明の緩
冷却ステーブクーラ〔分離層:グラスファイバーを含有
した耐火物を20mmの厚さで施工、断熱耐火物:Al2O
3 を50.0%、SiO2を47.0%含有し、伝熱係数λ
が1.2kcal/m2h℃のシャモット系高強度キャスタブ
ル〕を高炉1のストックラインより10〜6mの範囲に
設置して操業を行ったところ、断熱耐火物の初期寿命は
2〜3年であった。また、断熱耐火物の損耗後、図2に
示した手順で補修を行ったところ、この補修後の断熱耐
火物の寿命も初期寿命と大差なかった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の緩冷却ス
テーブクーラによれば、過冷却を防止できるとともに、
断熱耐火物が損耗及び脱落しにくく、また断熱耐火物が
脱落しても炉内プロフィールを最低限維持できる。ま
た、断熱耐火物が許容限度まで損耗または脱落し補修す
る場合には、凹部内に残存する断熱耐火物を簡単に取り
除くことができ、補修後の断熱耐火物寿命が長くなる。
【0023】なお、本実施例では本発明の緩冷却ステー
ブクーラを高炉の炉口部に設置したものについて説明し
たが、設置場所はこれに限らず、反応炉の水冷金物とし
ても使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩冷却ステーブクーラの1実施例を示
す図面で、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図2】本発明の緩冷却ステーブクーラの断熱耐火物が
損耗した場合の補修手順を順をおって説明する図であ
る。
【図3】高炉の炉体構造を説明する断面図である。
【図4】従来の炉口部煉瓦の補修状況の説明図である。
【図5】特開昭61−37904号公報に記載されたス
テーブクーラの説明図である。
【図6】特開平3−211211号公報に記載されたス
テーブクーラの説明図である。
【符号の説明】
11 ステーブクーラ本体 11b 炉内側面 11c 凹部 11d 炉外側面 11e 孔 11g ガイドパイプ 12 断熱耐火物 13 分離層 14 ラス 14a 金属板 14b スタッド 14c 軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体鉄皮を炉内熱負荷から保護するステ
    ーブクーラであって、炉内側面の少なくとも外周四辺を
    炉内側に突出させて断熱耐火物の充填用凹部を形成する
    とともに、炉外側面側からこの凹部に貫通する孔を設
    け、かつ炉外側面には前記孔と同芯にガイドパイプを突
    設したステーブクーラ本体と、このステーブクーラ本体
    の前記凹部に設けられる分離層と、この分離層を介して
    前記凹部内に着脱自在に配置すべく、金属板の前面に複
    数のスタッドを突設し裏面には前記孔及びガイドパイプ
    を貫通する取り付け用軸を突設してなるラスと、このラ
    スを配置した前記凹部内に充填される断熱耐火物とから
    なることを特徴とする緩冷却ステーブクーラ。
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