JP2734776B2 - メッキ電極用給電装置 - Google Patents

メッキ電極用給電装置

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JP2734776B2
JP2734776B2 JP2410898A JP41089890A JP2734776B2 JP 2734776 B2 JP2734776 B2 JP 2734776B2 JP 2410898 A JP2410898 A JP 2410898A JP 41089890 A JP41089890 A JP 41089890A JP 2734776 B2 JP2734776 B2 JP 2734776B2
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豊秋 西村
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気メッキに使用され
る不溶性電極の給電に用いられるメッキ電極給電装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気メッキに使用される不溶性電極は、
通常、メッキ槽の外で支持され、その支持装置を利用し
て給電を受ける構造になっている。図3に、電極支持
を利用した従来の給電装置を示す。
【0003】不溶性電極40は、逆L状をした一対の支
持体50,50でもって懸吊支持される。各支持体50
の上端端には、断面が円形の支持棒60が、電極表面に
平行して取り付けられている。支持体50および支持棒
60は導電性金属からなり、例えば支持棒60には外径
が100mm程度の銅製丸棒が用いられる。両側の支持
棒60,60は、メッキ槽の側方に配設された銅製の電
極受台70,70に支承される。これにより、メッキ槽
内に不溶性電極40が水平に支持される。また、不溶性
電極40の自重により電極受台70の上面に支持棒60
が圧接されて、電極受台70、支持棒60、支持体5
0、不溶性電極40の経路で不溶性電極40に給電が行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような支持体50
および支持棒60を利用した従来のメッキ電極給電
は、支持棒60と電極受台70との接続にクランプ等
を使わず、電極受台70上に支持棒60を載せただけの
構造であるために、不溶性電極40の取付け、取外しを
簡単に行える利点がある。また、そのような簡単な構造
であっても、不溶性電極40の自重によって電極受台7
0に支持棒60が圧接されるので、通電性もそれほど悪
くはない。しかし、本質的には、支持棒60と電極受台
70とが線接触であるために、大電流の通電には不向き
であり、大電流を通電した場合には、支持棒60の太さ
に関係なく過熱等の問題が生じる。
【0005】なお、メッキ電極給電装置における通電
性の改善策は、例えば特開昭58−71396号公報、
特開昭62−112798号公報、実開昭−57−12
1682号公報等に開示されている。しかし、これら
は、いずれも可溶性電極に対する通電性改善策である。
可溶性電極と不溶性電極とでは給電装置の構造が本質的
に異なるので、これらの対策は不溶性電極に対しては意
味をもたない。
【0006】本発明の目的は、電極着脱等に際しての利
便性を損なうことなく、給電量の大幅増加を可能にする
不溶性電極用のメッキ電極給電装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のメッキ電極
装置は、電気メッキに使用される不溶性電極の両側
に、電極面に平行して連結された断面が円形の一対の導
電性支持棒と、各支持棒を支承して、前記不溶性電極を
メッキ液中に保持すると共に、各支持棒を介して不溶性
電極に給電を行う一対の電極受台と、前記支持棒を挟ん
でその外周面に圧着される割型とされ、支持棒の外周面
に圧接される内周面に、軸心方向の一端から他端に達す
る複数の溝が周方向に間隔をあけて形成されると共に、
電極受台に接触する底面が平面とされた給電治具とを具
備している。
【0008】
【作用】本発明のメッキ電極給電装置においては、導
電性支持棒と電極受台との間に給電治具が介在される。
そして、電極受台、給電治具、導電性支持棒の経路で不
溶性電極に給電が行われる。導電性支持棒と電極受台と
の間に介在する給電治具は、電極受台に載置されるだけ
であるので、不溶性電極の取付け、取外しの妨げになら
ず、且つ、導電性支持棒に対しては内周面が面接触し、
電極受台に対しても底面が面接触するので、導電性支持
棒と電極受台との間の電気抵抗を低下させる。また、給
電治具の内周面に形成された複数の溝により、放熱促進
および接触面圧の均一化が図られる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明を実施したメッキ電極給電装置
一例を分解して示す斜視図、図2はその組立状態を示す
断面図である。
【0010】導電性支持棒10は、従来と同様に銅等の
丸棒からなり、不溶性電極40を懸吊支持する支持体5
0の上端部に電極面に平行して取付けられて、不溶性電
極40に一体化されている。そして、導電性支持棒10
には、上下に分割可能な割型式の給電治具20が装着さ
れている。
【0011】給電治具10における上段の割型21は、
下面にU溝を有し、その内周面21aは、導電性支持棒
10の上部外周面に略半周にわたって接触する。内周面
21aには、一端から他端に達する軸心に平行な複数の
凹状の溝21bが周方向に等間隔で形成されている。割
型21の上面は、内周面21aに略対応する部分が上方
へ台形状に突出しており、その頂面21cは、軸心に平
行な平面になっている。割型21の両側部には、上下面
間を貫通する複数のボルト孔21dが長手方向に間隔を
あけて設けられている。下段の割型22は、上段の割型
21の上下を反転させた構造になっており、その上面に
は溝22b付きの内周面22aが設けられ、下面には軸
心に平行な平面状の底面22cが設けられている。ま
た、両側部には複数のボルト孔22dが設けられてい
る。そして、割型21および22は、頂面21cおよび
底面22cが水平となる状態で、複数のボルト33によ
り導電性支持棒10の外周面に圧着されている。
【0012】電極受台30は、例えば銅製で、メッキ槽
の側方に配設され、図示されないリード線により電源に
接続されている。電極受台30の上面31は水平で、給
電治具20の底面22cを支承する。この上面31に
は、幅方向に延びる複数の凹状の溝32が長手方向に等
間隔で形成されている。
【0013】このようなメッキ電極給電装置において
は、電極受台30の底面22cが電極受台30の上面3
1で支承されることにより、不溶性電極40がメッキ構
内に水平に支持される。そして、電極受台30、給電治
具20、導電性支持棒10および支持体50の経路で、
不溶性電極40に給電が行われる。このとき、不溶性電
極40の自重により、電極受台30の上面31に電極治
具20の底面22cが面接触で圧接され、給電治具20
の内周面21aおよび22aは、ボルト締めにより導電
性支持棒10の外周面に面接触で圧接されている。更
に、給電治具20の内周面21aおよび22aには、複
数の溝21bおよび22bが夫々設けられており、電極
受台30の上面31にも複数の溝32が設けられてい
る。そのため、これらの面接触部分における接触面圧が
均一となる。従って、導電性支持棒10と電極受台30
との間の電気抵抗は、これらが直接接触する線接触の場
合に比して大幅に低下し、少ない発熱で大電流の通電が
可能になる。
【0014】また、面接触部分等で発生した熱が溝21
b,21bおよび32を介して効率よく放散されるの
で、温度上昇が抑えられる。不溶性電極40を取外した
り取付けたりするときは、導電性支持棒10に給電治具
20を装着したままで、その作業を従来と同様に簡単に
行うことができる。
【0015】不溶性電極40の材質が構造用鋼、重量が
700kgで、導電性支持棒10が外径100mm、長
さ200mmの銅製丸棒である場合、導電性支持棒10
を銅製の電極受台30上に直接接触させたときは、接触
部の電気抵抗は5.0×10−5Ωとなり、通電電流が
2050Aで導電性支持棒10の近傍温度は54℃とな
った。これに対し、導電性支持棒10に給電治具20を
装着したときは、通電電流を2200Aまで増大させて
も温度上昇は44℃に抑えられた。使用した給電治具2
0は、全長180mm、全高および全幅160mm、頂
面21cの幅56mm、底面22cの幅100mmの大
きさであり、溝幅は溝21b,22bについては26m
m、溝32については20mmとした。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のメッキ電極給電装置は、導電性支持棒と電極受台と
の間に給電治具を介在させることにより、この間の電気
抵抗を低下させると共に、この給電治具を介して放熱を
促進する。従って、不溶性電極への通電量が増加され
る。しかも、電極着脱等に際しての取り扱い性は何ら犠
牲にされず、従来と同様に極めて良好であり、既存の給
装置に簡単に実施できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメッキ電極給電装置を分解して示す
斜視図である。
【図2】本発明のメッキ電極給電装置の組立状態を示
す断面図である。
【図3】従来のメッキ電極給電装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 導電性支持棒 20 給電治具 21,22 割型 21a,22a 内周面 21b,22b 溝 22c 底面 30 電極受台 40 不溶性電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気メッキに使用される不溶性電極の両
    側に、電極面に平行して連結された断面が円形の一対の
    導電性支持棒と、各導電性支持棒を支承して、前記不溶
    性電極をメッキ液中に保持すると共に、各導電性支持棒
    を介して不溶性電極に給電を行う一対の電極受台と、前
    記導電性支持棒を挟んでその外周面に圧着される割型と
    され、導電性支持棒の外周面に圧接される内周面に、軸
    心方向の一端から他端に達する複数の溝が周方向に間隔
    をあけて形成されると共に、電極受台に接触する底面が
    平面とされた給電治具とを具備することを特徴とするメ
    ッキ電極給電装置
JP2410898A 1990-12-14 1990-12-14 メッキ電極用給電装置 Expired - Lifetime JP2734776B2 (ja)

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JPH04218699A JPH04218699A (ja) 1992-08-10
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