JP2733935B2 - Dnc加工情報の作成装置 - Google Patents

Dnc加工情報の作成装置

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JP2733935B2
JP2733935B2 JP62284067A JP28406787A JP2733935B2 JP 2733935 B2 JP2733935 B2 JP 2733935B2 JP 62284067 A JP62284067 A JP 62284067A JP 28406787 A JP28406787 A JP 28406787A JP 2733935 B2 JP2733935 B2 JP 2733935B2
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【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、NC制御装置に直接転送されるDNC加工情報
を作成するDNC加工情報の作成装置に関する。 [従来の技術] 近年、プレス型等の三次元自由曲面形状の加工におい
ては、NC工作機械を制御するNC制御装置に、加工のため
の情報(DNC加工情報)を直接転送する“DNC(Direct N
umerical Control)”方式が採用されている。こうした
DNC方式におけるDNC加工情報を作成する装置としては、
大型コンピュータを利用したものがあり、第15図に示す
ように構成されている。即ち、同図に示すように、コン
ピュータ内には、入力手段(キーボード、タブレット
等)から入力されて、被加工物OBの目標加工形状を表現
する形状データA1が予め記憶されており、この形状デー
タA1をディスプレイで見たユーザによって、その形状に
合った加工条件が指示されると、その加工条件に基づく
刃具HGの位置決め計算(カッタロケーション計算)が実
行されて、カッタロケーションデータA2が算出され、そ
して、このカッタロケーションデータA2に補助コードを
付与したDNC加工情報A3が作成される。 こうして作成されたDNC加工情報A3は、その後、現場
サイドに設置されたマイクロコンピュータにダウンロー
ドされ、次いで、NC駆動回路A4に転送されて、NC工作機
械A5が制御される。 なお、前述したカッタロケーション計算は、形状デー
タA1を刃具HGの半径分オフセットしたオフセット面を算
出し、これらオフセット面の交差する位置で、関係する
面に関して収束計算を行うようにしてなされていた。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記従来の技術は、以下に示す問題点
を有し、猶一層改善されることが望まれていた。 (1) 被加工物の素材は、必ずしも設計通りに正しい
寸法で作られているとは限らず、部分的に加工代が多い
場合も発生する。この様な場合に、標準の加工条件で作
成したDNC加工情報を用いてDNC加工を行おうとすると、
切削速度を落として加工するなどの対応が必要となり、
加工効率が低下してしまう。こうした点を解消するため
には、カッタロケーションデータA2を計算し直して、DN
C加工情報を作り直す必要があるが、従来の技術では、
再度、大型コンピュータを用いて部分的にカッタロケー
ションデータA2を計算し直して、DNC加工情報を作り直
す必要があり、この結果、加工を開始するまでの時間が
かかり、DNC加工全体レベルでの加工効率を低下させる
問題が発生した。また、前述したように、DNC加工情報
の作り直しを行うには、大型コンピュータを用いる必要
があり、このために、現場サイドで、被加工物の形状に
合わせて、適宜にDNC加工情報を作り直すことが不可能
である問題も有していた。 (2) 被加工物の目標とする形状が複雑になると、カ
ッタロケーション計算において、前記収束計算が多用さ
れることになるが、このときに形状が複雑なために度
々、計算ミスが発生することがあり、この結果、作成さ
れるDNC加工情報の精度が低下する問題が発生した。な
お従来、このために、後行程で、使用者がディスプレイ
を眺めて、DNC加工情報の修正を行う必要があった。 本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、現場
サイドで、容易に、効率よく、DNC加工情報を作成し直
すことができ、しかもその作成されたDNC加工情報が高
精度であるDNC加工情報の作成装置を提供することを目
的とする。 発明の構成 [問題点を解決するための手段] かかる目的を達成するために、前記問題点を解決する
ための手段として、本発明は以下に示す構成を取った。
即ち、本発明のDNC加工情報の作成装置は、第1図に示
すように、 上位の制御装置M1と、NC制御装置付近に設置された下
位の制御装置M2とから構成され、直接、NC制御装置へ転
送されるDNC加工情報を作成するDNC加工情報の作成装置
において、 前記上位の制御装置M1は、 記憶手段M11に記憶された、被加工物の目標加工形状
を示す形状データを、三次元曲面毎に多数の微小パッチ
に分割して、多面体データを作成する多面体データ作成
手段M12と、 該多面体データ作成手段M12により作成された多面体
データを、前記被加工物に対する工具の半径分だけオフ
セットし、面同士が交差して突出する干渉部を除去し
て、オフセット多面体データを作成するオフセット多面
体データ作成手段M13と、 該オフセット多面体データ作成手段M13により作成さ
れたオフセット多面体データを前記下位の制御装置に転
送するデータ転送手段M14と、 を備えるとともに、 前記下位の制御装置M2は、 前記データ転送手段M14から転送されたオフセット多
面体データを一旦記憶するオフセット多面体データ記憶
手段M21と、 前記被加工物に対する前記NC装置側の状況に対応した
加工条件を入力する入力手段M22と、 該入力手段M22から入力された加工条件に基づいて面
の集合体を形成し、該集合体と、前記オフセット多面体
データ記憶手段M21に記憶されたオフセット多面体デー
タとの交線計算を行ない、前記工具の移動経路を、前記
DNC加工情報として算出するDNC加工情報算出手段M23
と、を備えることを要旨としている。 [作用] 以上のように構成された本発明のDNC加工情報の作成
装置は、上位の制御装置M1で、記憶手段M11に記憶され
た形状データから多面体データを作成し(多面体データ
作成手段M12による)、その多面体データからオフセッ
ト多面体データを作成し(オフセット多面体データ作成
手段M13による)、そのオフセット多面体データを下位
の制御装置M2に転送しており(データ転送手段M14によ
る)、さらに、NC制御装置付近に設置された下位の制御
装置M2で、そのオフセット多面体データをオフセット多
面体データ記憶手段M21に記憶するとともに、入力手段M
22によって入力された前記被加工物に対する前記NC装置
側の状況に対応した加工条件に基づいて面の集合体を形
成し、該集合体と、その記憶されたオフセット多面体デ
ータとの交線計算を行ない、前記工具の移動経路をDNC
加工情報として算出している(DNC加工情報算出手段M23
による)。したがって、NC装置側の状況に対応して例え
ば加工範囲、加工方向、加工ピッチ等の加工条件を変更
してDNC加工情報を作り直したいときには、下位の制御
装置M2の入力手段M22で、上に例示したようなNC装置側
の状況に対応した加工条件を入力するだけで、下位の制
御装置M2のDNC加工情報算出手段M23によって、新たな加
工条件に基づいた新たなDNC加工情報すなわちNC装置側
(=現場サイド)の状況に応じた加工条件を反映したDN
C加工情報が作成される。 また、複雑な三次元自由曲面の形状データでも、一
旦、微小なパッチからなる多面体データに近似されてい
るために、オフセット多面体データの作成が容易とな
り、しかもオフセットした平面の干渉部が除去されてい
るために収束計算を行う必要がなくなる。 なお、NC装置側の状況に対応した加工条件とは、上に
例示した加工範囲、加工方向、加工ピッチ等のように、
被加工物の寸法誤差や目標とする加工形状等を加工現場
側で考慮して選択あるいは設定される加工条件である。
念のために述べれば、これら加工範囲等はあくまでも例
示であり、入力手段M22によって入力される加工条件は
これらに限るわけではない。 [実施例] 次に本発明の好適な一実施例について詳細に説明す
る。 第2図は、本発明の一実施例としてのDNC加工情報の
作成装置を含むDNCシステムの全体構成図である。 同図に示すように、このDNCシステムは、大きくは、D
NC加工情報の作成装置を構成する上位の制御装置1と下
位の制御装置3、被加工物OBを刃具HGにて加工するNC工
作機械5、NC工作機械5を駆動するNC駆動回路7および
下位の制御装置3からDNC加工情報を受信してNC駆動回
路7を制御するNC駆動回路制御装置9から構成されてい
る。なお、下位の制御装置3、NC駆動回路7およびNC駆
動回路制御装置9は、NC工作機械5の周辺の現場サイド
に設置されており、一方、上位の制御装置1は、これら
から離れた場所に設置されている。 上位の制御装置1は、いわゆる大型コンピュータとそ
の周辺装置から構成され、文字や各種の指示等をキー入
力するキーボード11、図形を入力する図形入力装置(タ
ブレット)13、入力された図形や文字を表示する表示装
置(CRTディスプレイ)15、入力された図形等を記憶す
る外部記憶装置としてのディスク装置17およびこれらの
装置に接続され三次元図形データの入力・編集を制御す
るとともに、入力された三次元図形データからオフセッ
ト多面体データを作成する電子制御装置19等から構成さ
れている。電子制御装置19は、周知のCPU19a、ROM19b、
RAM19c等を中心に算術論理回路として構成され、前述し
た周辺装置からのデータの入出力を行う入出力回路19d
および作成したオフセット多面体データを外部に送信す
る通信ポート19e等を備える。こうした電子制御装置19
で実行される三次元図形データの入力・編集制御処理
は、被加工物OBの目標とする加工形状を作成し(以下、
三次元図形データを形状データDT1と呼ぶ。)、その作
成された形状データDT1をディスク装置17に格納するも
ので、周知の方法(詳しい説明は省略する。)により実
行される。なお、電子制御装置19で実行されるオフセッ
ト多面体データDT2を作成する処理は、後ほど詳しく説
明する。 下位の制御装置3は、いわゆるマイクロコンピュータ
とその周辺装置から構成され、文字や各種の指示等をキ
ー入力するキーボード21、図形や文字を表示する表示装
置(CRTディスプレイ)23、図形等を記憶する外部記憶
装置としてのディスク装置25およびこれらの装置に接続
され、上位の制御装置1の電子制御装置19から送信され
たオフセット多面体データDT2を受信して、NC工作機械
5の刃具HGの移動経路を示すDNC加工情報データDT3を算
出するDNC加工情報算出用の電子制御装置27とから構成
される。電子制御装置27は、周知のCPU27a、ROM27b、RA
M27c等を中心に算術論理回路として構成され、前述した
周辺装置からのデータの入出力を行う入出力回路27dお
よび前記上位の制御装置1の電子制御装置19から送られ
てきたオフセット多面体データDT2を受信するとともに
算出したDNC加工情報データDT3を送信する通信ポート27
e等を備える。なお、通信ポート27eを介して受信したオ
フセット多面体データDT2は、入出力回路27dを介して、
ディスク装置23の所定領域に一旦記憶される。 NC駆動回路制御装置9は、いわゆるマイクロコンピュ
ータと、その周辺装置としてのディスク装置31とから構
成され、下位の制御装置3の電子制御装置27から送信さ
れたDNC加工情報データDT3を受信して、NC駆動回路7を
制御する制御信号Sを出力するDNC駆動回路制御用の電
子制御装置33を備えている。電子制御装置33は、周知の
CPU33a、ROM33b、RAM33c等を中心に算術論理回路として
構成され、前述したディスク装置31とのデータの入出力
を行う入出力回路33dおよび前記下位の制御装置3の電
子制御装置27から送られてきたDNC加工情報データDT3を
受信する通信ポート33e等を備える。なお、通信ポート3
3dを介して受信したDNC加工情報データDT3は、入出力回
路33dを介して、ディスク装置23の所定領域に一旦記憶
される。 NC駆動回路制御装置9からの制御信号Sを受けたNC駆
動回路7は、NC工作機械5を駆動して、被加工物OBを所
望の形状に加工する。 次に、こうした構成のDNCシステム全体で実行されるD
NC制御ルーチンについて、第3図のフローチャートを用
いて説明する。 このDNC制御ルーチンは、NC工作機械5を駆動して被
加工物OBを所望の形状に加工しようとするもので、第3
図に示すように、まずステップ100から処理が開始され
る。ステップ100では、上位の制御装置1による制御ル
ーチンを実行して、予めディスク装置17に格納された前
記形状データDT1からオフセット多面体データDT2を作成
する。続くステップ200では、下位の制御装置3による
制御ルーチンを実行して、そのオフセット多面体データ
DT2からDNC加工情報データDT3を作成する。続くステッ
プ300では、NC駆動回路制御装置9による制御ルーチン
を実行して、そのNC加工情報データDT3に基づいたNC工
作機械5の駆動制御がなされる。こうして、本ルーチン
は終了する。 次に、前記ステップ100に相当する上位の制御装置1
による制御ルーチンを、第4図ないし第7図のフローチ
ャート用いて詳しく説明する。この制御ルーチンは、上
位の制御装置1の電子制御装置19にて実行されるもの
で、詳しくは、CPU19aがROM19bに格納されたこれらのフ
ローチャートで示されるプログラムを実行することによ
り行われるものである。 第4図において、処理が開始されると、まずステップ
110では、多面体データを作成する多面体データ作成処
理を実行する。 多面体データ作成処理は、詳しくは、第5図に示すフ
ローチャートに沿って実行されるもので、ステップ110
でサブルーチンコールされて処理が開始されると、ま
ず、ディスク装置17に記憶されている形状データDT1を
呼び出して、その形状データDT1を構成する各々の曲面
データを、その曲面の性質(曲率、等)に応じた双1次
パッチに近似して、メッシュ分割する(ステップ11
1)。続いて、メッシュ分割された各々の曲面データの
内、外周の曲線を、トレランス(許容誤差)範囲内で、
直線の集まりである折れ線に分割し(ステップ112)、
その内外周の折れ線(以下、この線をエッジと呼ぶ。)
に対して、凸稜線か、凹稜線か、凹凸の混在した稜線か
の判定を行ない、その判定結果をエッジのデータに付与
する(ステップ113)。こうして、例えば第8図(a)
に示すような形状データDT1から、第8図(b)に示す
ような多面体データDT1aが作成される。その後、本ルー
チンは一旦終了して、処理は再び、第4図に戻る。 続くステップ120では、オフセット多面体データを作
成するオフセット多面体データ作成処理を実行する。オ
フセット多面体データ作成処理は、詳しくは、第6図に
示すフローチャートに沿って実行されるもので、ステッ
プ120でサブルーチンコールされて処理が開始される
と、まず、多面体データDT1aを面法線方向に工具半径分
だけオフセットし(ステップ121)。続いて、オフセッ
トしたことにより発生する干渉部のうち、一つの面内で
干渉する部分を除去する(ステップ122)。例えば、第
9図に示すようにオフセット値以下の半径の窪みを有す
る面の場合には、円筒形の部分51が前記干渉部に該当
し、この部分のデータが削除される。形状データDT1の
凸稜線部には、前記ステップ121のオフセットにより隙
間が発生するが、続くステップで、この隙間に円筒面を
埋めて、オフセット多面体データを補正するとともに、
凹稜線部には、面と面とが交差して干渉したことを示す
データを付与し、後の処理に備える(ステップ123)。
また、形状データDT1の頂点部にも、前記ステップ122の
オフセットにより隙間が発生するが、続くステップで、
この隙間に球面を埋めて、オフセット多面体データを補
正する(ステップ124)。即ち、第8図(b)に示すよ
うな多面体データDT1aは、ステップ121で、第8図
(c)に示すように、オフセットされ、ステップ123
で、第8図(d)に示すように、凸稜線部の隙間が円筒
面53で埋められ、オフセット多面体データDT2が作成さ
れる。なお、ステップ124では、第10図に示すように、
三つの曲面データ55、57、59で挟まれる部分に隙間があ
る場合に、球面61で頂点部の隙間が補正される。その
後、本ルーチンは一旦終了して、処理は再び、第4図に
戻る。 続くステップ130では、オフセット多面体データDT2の
干渉部を除去する干渉部除去距離を実行する。干渉部除
去処理は、詳しくは、第7図に示すフローチャートに沿
って実行されるもので、ステップ130でサブルーチンコ
ールされて処理が開始されると、まず、ステップ123で
付与された干渉したことを示すデータに基づいて、該デ
ータに関係する面間で交線計算し、交線を算出する(ス
テップ131)。続いて、その交線を境に突出している側
(干渉部)を除去する(ステップ132)。即ち、第8図
(d)に示すようなオフセット多面体データDT2は、第
8図(e)に示すように、ステップ310で交線63が付与
され、ステップ133で干渉部65(図中、破線で示した部
分)が除去されて、第8図(f)に示すような干渉部65
を除去した完全なオフセット多面体データDT2が作成さ
れる。その後、本ルーチンは一旦終了して、処理は再
び、第4図に戻る。 続くステップ140では、前記完全なオフセット多面体
データDT2を入出力回路19dを介して、ディスク装置17に
記憶し、続くステップ150では、そのオフセット多面体
データDT2を通信ポート19eから送信して、下位の制御装
置3に転送する。こうして本ルーチンの処理は一旦終了
する。 次に、第3図のステツプ200に相当する下位の制御装
置3による制御ルーチンを、第11図のフローチャート用
いて詳しく説明する。この制御ルーチンは、下位の制御
装置3の電子制御装置27にて、前記上位の制御装置1か
ら送られてきたオフセット多面体データDT2を受信し
て、入出力回路27dを介してディスク装置25にそのオフ
セット多面体データDT2を格納した後に、実行されるも
ので、詳しくは、CPU27aがROM27bに格納された第11図の
フローチャートで示されるプログラムを実行することに
より行われるものである。 第11図において、処理が開始されると、まずディスク
装置25に記憶されているオフセット多面体データDT2を
取り込み(ステップ210)、そのオフセット多面体デー
タDT2を、CRTディスプレイ23の画面上の表示座標に対応
したビデオRAMアドレスに転送することにより、第12図
に示すように、CRTディスプレイ23上に表示する(ステ
ップ220)。このとき、ユーザは、そのCRTディスプレイ
23を見て、被加工物OBの目標とする加工形状に適した加
工範囲、加工方向、刃具HGの加工ピッチ等の加工条件を
キーボード21から入力するが、続くステップ230ないし2
70で、これらの加工条件を取り込む処理がなされる。即
ち、CRTディスプレイ23の画面上の座標値によって入力
された加工範囲を示す加工範囲データ(P1,P2,・・・,P
n)を取り込み(ステップ230)、この加工範囲データを
CRTディスプレイ23上に表示し(ステップ240)、次い
で、スタート点PSとエンド点Peとから指示される加工
方向を示す加工方向データを取り込み(ステップ25
0)、その加工方向データをCRTディスプレイ23上に表示
し(ステップ260)、次いで加工ピッチを示す加工ピッ
チデータを取り込む(ステップ270)。 続いて、これら加工条件に基づいて定まる複数の断面
平面を想定し、これらの平面データと前記オフセット多
面体データDT2との交線計算(断面計算)を加工範囲の
全てにおいて行う(ステップ280、290)。即ち、第13図
に示すように、加工ピッチt1だけ距離の空いている複数
の平面データPL1、PL2が想定され、これらの平面データ
PL1、PL2とオフセット多面体データDT2の加工範囲デー
タにより抽出された部分DT2′との交差する交線K1,K2が
算出される。こうして算出された交線K1、K2は、NC工作
機械5の刃具HGの移動する経路を表し、この交線K1、K2
を示すデータにDNC制御用の専用コード(G、Mコー
ド)を付加して、DNC加工情報データDT3を作成する(ス
テップ292)。次いで、このDNC加工情報データDT3を、
入出力回路27dを介して、一旦ディスク装置25に記憶す
る(ステップ294)。 続いて、DNC加工情報データDT3の作成が全て終了した
か否かを判断し(ステップ296)、再度、DNC加工情報デ
ータDT3を作成し直したい場合等には、ステップ296で
「NO」と判断されて、処理をステップ230に戻し、ステ
ップ230以降の処理を繰り返す。一方、ステップ296でDN
C加工情報データDT3の作成が全て終了したと判断される
と、次いで、そのDNC加工情報データDT3を、通信ポート
27eから送信して、NC駆動回路制御装置9に転送する
(ステップ298)。こうして本ルーチンの処理は一旦終
了する。 次に、第3図のステップ300に相当する、NC駆動回路
制御装置9による制御ルーチンを、第14図のフローチャ
ートチャートを用いて説明する。この制御ルーチンは、
NC駆動回路制御装置9の電子制御装置33にて、前記下位
の制御装置3から送られてきたDNC加工情報データDT3を
受信して、入出力回路33dを介してディスク装置31にそ
のDNC加工情報データDT3を格納した後に、実行されるも
ので、詳しくは、CPU33aがROM33bに格納された第14図の
フローチャートで示されるプログラムを実行することに
より行われるものである。 第14図において、処理が開始されると、まずディスク
装置31に格納されたDNC加工情報データをDT3を取り込み
(ステップ310)、そのNC加工情報データDT3に基づいた
NC工作機械5の駆動制御信号を算出して、その駆動制御
信号SをNC駆動回路7に出力する(ステップ320)。そ
の後、本ルーチンの処理は一旦終了し、第3図に戻り、
DNC制御ルーチンは終了する。なお、制御信号Sを受け
たNC駆動回路7により、NC工作機械5は駆動され、こお
結果、刃具HGは、DNC加工情報データDT3に基づいた移動
経路で移動し、被加工物OBを所望の形状に加工する。 以上詳細に説明した本実施例のDNC加工情報の作成装
置によれば、大型コンピュータからなる上位の制御装置
1で、形状データDT1に基づいたオフセット多面体デー
タDT2を作成し、そのオフセット多面体データDT2に対し
て、現場サイドに設置された下位の制御装置3で、現場
サイドの状況に対応した加工条件を指示することによ
り、該加工条件に見合ったDNC加工情報データDT3が作成
される。このために、DNC加工情報を現場サイドで容易
に作り直すことができ、被加工物の形状に最適なDNC加
工情報を効率よく作ることができる。 なお、DNC加工情報データDT3を作成するに際し、形状
データDT1からオフセット多面体データDT2を一旦作成す
るよう構成されているために、以下に示すような効果も
奏する。即ち、オフセット多面体データDT2を作成する
に際し、第7図の干渉部除去処理により、刃具HGと曲面
とが干渉する干渉部の除去がなされているために、曲面
に関する収束計算を行なう必要がなく、しかも、第5図
の多面体データ作成処理により、被加工物の目標加工形
状としての形状データDT1が双一次パッチからなる多面
体データDT1aに一旦近似されているために、オフセット
多面体データDT2のデータ作成が容易となっている。こ
れらの結果、被加工物OBの目標とする加工形状が複雑な
曲面形状となっても、DNC加工情報データDT3を算出する
計算時間を短縮することができ、高速でDNC加工情報を
作成することができる。さらに、前述したように収束計
算を行う必要がないために、収束計算の計算ミスに起因
する加工精度の低下を防止することができ、精度の高い
DNC加工情報を作成することができる。 以上、本発明の一実施例を詳述してきたが、本発明
は、前記実施例に何等限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施
することができるのは勿論のことである。 発明の効果 以上詳述したように本発明のDNC加工情報の作成装置
によれば、上位の制御装置で、形状データに基づいたオ
フセット多面体データを作成し、そのオフセット多面体
データに対して、NC制御装置付近の現場サイドに設置さ
れた下位の制御装置で、NC装置側すなわち現場サイドの
状況に対応した加工条件を指示することにより、該加工
条件に見合ったDNC加工情報データが作成される。この
ために、DNC加工情報を現場サイドで容易に作り直すこ
とができ、被加工物の形状に最適なDNC加工情報を効率
よく作ることができる。 さらに、オフセット多面体データを作成するに際し、
干渉部の除去が施されているために、曲面に関する収束
計算を行なう必要がなく、この結果、収束計算の計算ミ
スに起因する加工精度の低下を防止することができ、精
度の高いDNC加工情報を作成することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の基本的構成を例示するブロック図、第
2図は本発明の一実施例としてのDNC加工情報の作成装
置を含むDNCシステムの全体構成図、第3図はそのDNCシ
ステム全体で実行されるDNC制御ルーチン示すフローチ
ャート、第4図ないし第7図は各々そのDNCシステムの
上位の制御装置にて実行される制御ルーチンを示すフロ
ーチャート、第8図(a)ないし第8図(f)は各々そ
の制御ルーチンにより作成される各種のデータを示す説
明図、第9図はオフセット処理の一例を示す説明図、第
10図はオフセット処理を施したことにより発生する頂点
部の隙間が球面で補正されることを示す説明図、第11図
はそのDNCシステムの下位の制御装置にて実行される制
御ルーチン示すフローチャート、第12図は加工条件の入
力の仕方を説明するための説明図、第13図は平面データ
とオフセット多面体データとの交線計算を説明する説明
図、第14図はDNCシステムのNC駆動回路制御装置にて実
行される制御ルーチンを示すフローチャート、第15図は
従来技術に関する説明図、である。 M1……上位の制御装置、M11……記憶手段 M12……多面体データ作成手段 M13……オフセット多面体データ作成手段 M14……データ転送手段 M2……下位の制御装置 M21……オフセット多面体データ記憶手段 M22……入力手段 M23……DNC加工情報算出手段 1……上位の制御装置、3……下位の制御装置 OB……被加工物、HG……刃具 5……NC工作機械、7……NC駆動回路 9……NC駆動回路制御装置 17……ディスク装置 19……電子制御装置、19a……CPU 21……キーボード 23……CRTディスプレイ、25……ディスク装置 27……電子制御装置、27a……CPU 33……電子制御装置、33a……CPU

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.上位の制御装置と、NC制御装置付近に設置された下
    位の制御装置とから構成され、直接、NC制御装置へ転送
    されるDNC加工情報を作成するDNC加工情報の作成装置に
    おいて、 前記上位の制御装置は、 記憶手段に記憶された、被加工物の目標加工形状を示す
    形状データを、三次元曲面毎に多数の微小パッチに分割
    して、多面体データを作成する多面体データ作成手段
    と、 該多面体データ作成手段により作成された多面体データ
    を、前記被加工物に対する工具の半径分だけオフセット
    し、面同士が交差して突出する干渉部を除去して、オフ
    セット多面体データを作成するオフセット多面体データ
    作成手段と、 該オフセット多面体データ作成手段により作成されたオ
    フセット多面体データを前記下位の制御装置に転送する
    データ転送手段と、 を備えるとともに、 前記下位の制御装置は、 前記データ転送手段から転送されたオフセット多面体デ
    ータを一旦記憶するオフセット多面体記憶手段と、 前記被加工物に対する前記NC装置側の状況に対応した加
    工条件を入力する入力手段と、 該入力手段から入力された加工条件に基づいて面の集合
    体を形成し、該集合体と、前記オフセット多面体記憶手
    段に記憶されたオフセット多面体データとの交線計算を
    行ない、前記工具の移動経路を、前記DNC加工情報とし
    て算出するDNC加工情報算出手段と、 を備えることを特徴とするDNC加工情報の作成装置。
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