JP2732502B2 - 高生成率、球状合成カオリナイト及びその製造法 - Google Patents
高生成率、球状合成カオリナイト及びその製造法Info
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- JP2732502B2 JP2732502B2 JP3356467A JP35646791A JP2732502B2 JP 2732502 B2 JP2732502 B2 JP 2732502B2 JP 3356467 A JP3356467 A JP 3356467A JP 35646791 A JP35646791 A JP 35646791A JP 2732502 B2 JP2732502 B2 JP 2732502B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス用原料、
セラミックスの成型用バインダー、製紙用フィラーとし
て多用されており、また新しい機能材料として注目を集
めている生成率の高い、球状カオリナイトおよびその製
造法に関するものである。
セラミックスの成型用バインダー、製紙用フィラーとし
て多用されており、また新しい機能材料として注目を集
めている生成率の高い、球状カオリナイトおよびその製
造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】カオリナイト
を主成分とする天然の粘土は耐火性、可塑性に優れるこ
とから、従来からセラミックスの成形用及び主成分原料
として、大量に用いられている。
を主成分とする天然の粘土は耐火性、可塑性に優れるこ
とから、従来からセラミックスの成形用及び主成分原料
として、大量に用いられている。
【0003】このカオリナイトはシリコンと4つの酸素
からなる4面体シートとアルミニウムを6つの酸素で囲
む8面体シートが1枚ずつ組み合い、層を構成して層状
構造をもつアルミノケイ酸塩であり、その粒子形状は、
例えばサブミクロンの微細な木節、蛙目粘土から数ミク
ロンの関白カオリン、ジョージアカオリンまでほとんど
すべてが不定形あるいは六角形の板状を示す。
からなる4面体シートとアルミニウムを6つの酸素で囲
む8面体シートが1枚ずつ組み合い、層を構成して層状
構造をもつアルミノケイ酸塩であり、その粒子形状は、
例えばサブミクロンの微細な木節、蛙目粘土から数ミク
ロンの関白カオリン、ジョージアカオリンまでほとんど
すべてが不定形あるいは六角形の板状を示す。
【0004】このように板状で粒子を一定方向に配向さ
せやすいため、紙の表面に光沢を与える製紙分野の塗工
用顔料として使用されている。
せやすいため、紙の表面に光沢を与える製紙分野の塗工
用顔料として使用されている。
【0005】しかしながら、上記の天然粘土は石英、金
属酸化物、硫化物、有機物を多く含んでいるため、可塑
性、分散性等の粘土特性の低下及び着色といった問題が
ある。そのため、利用に際しては水簸分級、磁気脱鉄、
焼成等の処理が不可欠である。また鋳込み成形、可塑性
成形においては成形プロセスで粒子の配向が起ると、乾
燥収縮の異方性から歪が存在し、そりやクラックの原因
となりやすい。
属酸化物、硫化物、有機物を多く含んでいるため、可塑
性、分散性等の粘土特性の低下及び着色といった問題が
ある。そのため、利用に際しては水簸分級、磁気脱鉄、
焼成等の処理が不可欠である。また鋳込み成形、可塑性
成形においては成形プロセスで粒子の配向が起ると、乾
燥収縮の異方性から歪が存在し、そりやクラックの原因
となりやすい。
【0006】一方、球状になると分散性、均一流動性が
向上するため、泥漿調整が容易になり、充填密度を増加
させることができる。さらに成形体の粒子配列が均質に
なるため、形成性の改善が期待できる。このような面か
ら、高純度すなわち高生成率の球状カオリナイトの合成
が望まれている。
向上するため、泥漿調整が容易になり、充填密度を増加
させることができる。さらに成形体の粒子配列が均質に
なるため、形成性の改善が期待できる。このような面か
ら、高純度すなわち高生成率の球状カオリナイトの合成
が望まれている。
【0007】ところでカオリナイトの製造法としては、
通常水熱合成法が用いられる。この水熱合成法とは、原
材料を水分の存在下でオートクレーブ内に密閉して一定
時間高温高圧状態に保持することによって所望の鉱物を
得る方法であり、各種人工鉱物の合成手段として広く用
いられている。このような水熱合成法によるカオリナイ
トの製造が行われている。
通常水熱合成法が用いられる。この水熱合成法とは、原
材料を水分の存在下でオートクレーブ内に密閉して一定
時間高温高圧状態に保持することによって所望の鉱物を
得る方法であり、各種人工鉱物の合成手段として広く用
いられている。このような水熱合成法によるカオリナイ
トの製造が行われている。
【0008】球状の合成カオリナイトおよびその製造法
は柴崎、渡村(1983、Clays&Clay mi
nerals)らにより報告されている。しかしなが
ら、この球状合成カオリナイトは板状との混合物であ
り、また、非晶質物との混合物で生成率が低いという問
題がある。このように水分を多く含む未反応の非晶質物
質が多ければ、成形乾燥時の収縮が大きく、さらにひび
割れを生じることがある。また、カオリナイト本来の成
形性を阻害する。そこで生成率を向上させるため、反応
温度を上昇させる及び/または、水熱処理時間を延長す
ると、生成率は増加するが、球状から板状へ変化する。
このように高生成率で球状のカオリナイトは提供されて
いなかった。
は柴崎、渡村(1983、Clays&Clay mi
nerals)らにより報告されている。しかしなが
ら、この球状合成カオリナイトは板状との混合物であ
り、また、非晶質物との混合物で生成率が低いという問
題がある。このように水分を多く含む未反応の非晶質物
質が多ければ、成形乾燥時の収縮が大きく、さらにひび
割れを生じることがある。また、カオリナイト本来の成
形性を阻害する。そこで生成率を向上させるため、反応
温度を上昇させる及び/または、水熱処理時間を延長す
ると、生成率は増加するが、球状から板状へ変化する。
このように高生成率で球状のカオリナイトは提供されて
いなかった。
【0009】本発明の目的は、従来、製造が不可能であ
った、スラリー・成形特性に優れる高生成率を有し、か
つ球状の合成カオリナイト及びその製造法を提供するも
のである。
った、スラリー・成形特性に優れる高生成率を有し、か
つ球状の合成カオリナイト及びその製造法を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は生成率が95%
以上であり、球状である合成カオリナイトおよび、Si
化合物とAl化合物の均一混合物を220℃以下の温度
で1時間以上水熱処理した後、さらに220℃を越える
温度で1日間以上水熱処理することを特徴とする高生成
率、球状合成カオリナイトの製造に関するものである。
以上であり、球状である合成カオリナイトおよび、Si
化合物とAl化合物の均一混合物を220℃以下の温度
で1時間以上水熱処理した後、さらに220℃を越える
温度で1日間以上水熱処理することを特徴とする高生成
率、球状合成カオリナイトの製造に関するものである。
【0011】
【作用】以下、本発明を具体的に説明する。本発明にお
ける生成率はカオリナイトの構造水の脱水に伴う重量減
少から評価するもので、化学量論組成からの理想値1
3.96%を基準として下記の式1から算出した。
ける生成率はカオリナイトの構造水の脱水に伴う重量減
少から評価するもので、化学量論組成からの理想値1
3.96%を基準として下記の式1から算出した。
【0012】式1 生成率 %={WLa/(100−WLb)}/13.
96×10,000 WLa:400〜1150℃の重量減少量% WLb:室温〜150℃の重量減少量% 13.69:理論重量減少%
96×10,000 WLa:400〜1150℃の重量減少量% WLb:室温〜150℃の重量減少量% 13.69:理論重量減少%
【0013】本発明におけるカオリナイトの形状は、図
1に示されるように走査型電子顕微鏡観察で容易に球状
と確認できる。粒子径は0.1〜0.2μmでほぼ均一
な分布である。また、X線回折測定において回折パター
ンの非底面反射がブロードになることからも確認でき
る。例えば、図3に示すように2θ=20〜24°(C
uKα)の3本のピークは板状カオリナイトでは明確に
区別されるが、球状カオリナイトではこれらのピークは
一つのブロードなピークとなる。これはこのカオリナイ
トの形態が天然のカオリナイトの板状結晶と異なること
を示すものである。
1に示されるように走査型電子顕微鏡観察で容易に球状
と確認できる。粒子径は0.1〜0.2μmでほぼ均一
な分布である。また、X線回折測定において回折パター
ンの非底面反射がブロードになることからも確認でき
る。例えば、図3に示すように2θ=20〜24°(C
uKα)の3本のピークは板状カオリナイトでは明確に
区別されるが、球状カオリナイトではこれらのピークは
一つのブロードなピークとなる。これはこのカオリナイ
トの形態が天然のカオリナイトの板状結晶と異なること
を示すものである。
【0014】本発明で使用されるSi化合物としては、
例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸、コロイダルシリカ、
シリカ微粉末、また、Al化合物としては、例えば水酸
化アルミニウム、アルミナ、硫酸アルミニウム、塩化ア
ルミニウム、硝酸アルミニウム等の水溶液が挙げられ
る。上記SiおよびAl化合物を均一混合したのち、水
熱処理を行う。混合が不均一の場合は、ベーマイト等の
不純物の副生、または粒子形状が変化することがある。
そのため、均一に混合しなければならない。
例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸、コロイダルシリカ、
シリカ微粉末、また、Al化合物としては、例えば水酸
化アルミニウム、アルミナ、硫酸アルミニウム、塩化ア
ルミニウム、硝酸アルミニウム等の水溶液が挙げられ
る。上記SiおよびAl化合物を均一混合したのち、水
熱処理を行う。混合が不均一の場合は、ベーマイト等の
不純物の副生、または粒子形状が変化することがある。
そのため、均一に混合しなければならない。
【0015】混合方法は特に限定されるものではない
が、シリカ微粉末と水酸化アルミニウム等の固体混合の
場合は、必要により紛砕しながら混合行う。特に好まし
くは原子レベルでの混合が可能な液体同志の混合、例え
ば、ケイ酸ナトリウムと硫酸アルミニウム水溶液の混合
が好ましい。
が、シリカ微粉末と水酸化アルミニウム等の固体混合の
場合は、必要により紛砕しながら混合行う。特に好まし
くは原子レベルでの混合が可能な液体同志の混合、例え
ば、ケイ酸ナトリウムと硫酸アルミニウム水溶液の混合
が好ましい。
【0016】さらに、SiとAlの混合原子比は水熱処
理での生成率を向上させるため、カオリナイトの論理化
学組成であるSi/Al=1近傍であることが好まし
い。
理での生成率を向上させるため、カオリナイトの論理化
学組成であるSi/Al=1近傍であることが好まし
い。
【0017】本発明における水熱反応は、通常のオート
クレーブまたは耐圧カップを用いて行うことができる。
水熱反応におけるスラリー濃度は特に制限されないが、
1〜30wt%で行うことが好ましい。
クレーブまたは耐圧カップを用いて行うことができる。
水熱反応におけるスラリー濃度は特に制限されないが、
1〜30wt%で行うことが好ましい。
【0018】水熱反応温度及び反応時間は、まず球状粒
子を得るために220℃以下の温度で1時間以上水熱処
理した後、次に生成率を上げるために220℃を越える
温度で1日間以上再水熱処理するものである。最初の水
熱処理は、好ましくは180℃〜220℃の温度で1〜
5日間行なう。再水熱処理は、220℃を越える温度で
あれば制限はないが、高温、長時間だと形状の変化、凝
集の促進につながるため好ましくは230℃〜300℃
の温度で3〜7日間行う。
子を得るために220℃以下の温度で1時間以上水熱処
理した後、次に生成率を上げるために220℃を越える
温度で1日間以上再水熱処理するものである。最初の水
熱処理は、好ましくは180℃〜220℃の温度で1〜
5日間行なう。再水熱処理は、220℃を越える温度で
あれば制限はないが、高温、長時間だと形状の変化、凝
集の促進につながるため好ましくは230℃〜300℃
の温度で3〜7日間行う。
【0019】このような水熱処理により、生成率が95
%以上であり、粒子形状が球である合成カオリナイトを
製造することがきる。
%以上であり、粒子形状が球である合成カオリナイトを
製造することがきる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に述べる
が、本発明はこれらに限定されものではない。
が、本発明はこれらに限定されものではない。
【0021】(実施例1)原料としてケイ酸ナトリウム
(SiO2 =29.3wt%、Na2 O=9.3wt%)と
硫酸アルミニウム(Al2 O3 =8.02wt%)を用
い、モル比でSi/Al=1となるように攪拌しながら
原料を連続的に混合した。同時に反応pHが10〜12
となるように水酸化ナトリウムを添加し中和することに
よりシリカ・アルミナゲルを調整した。
(SiO2 =29.3wt%、Na2 O=9.3wt%)と
硫酸アルミニウム(Al2 O3 =8.02wt%)を用
い、モル比でSi/Al=1となるように攪拌しながら
原料を連続的に混合した。同時に反応pHが10〜12
となるように水酸化ナトリウムを添加し中和することに
よりシリカ・アルミナゲルを調整した。
【0022】つぎに硝酸アンモニウム水溶液を用いゲル
中のナトリウムをアンモニウムにイオン交換した。硝酸
アンモニウムをゲル中のナトリウムに対して2倍当量用
い、室温にてイオン交換した。ついで、交換したアンモ
ニウムを600℃、2hrの焼成により除去した。さら
に乾式紛糾し、原料粉体とした。上記原料粉体をスラリ
ー濃度10wt%になるようにオートクレーブに仕込み、
200℃、1日間さらに250℃、3日間水熱反応を行
った。冷却後、水洗・濾過・乾燥し、生成物を得た。
中のナトリウムをアンモニウムにイオン交換した。硝酸
アンモニウムをゲル中のナトリウムに対して2倍当量用
い、室温にてイオン交換した。ついで、交換したアンモ
ニウムを600℃、2hrの焼成により除去した。さら
に乾式紛糾し、原料粉体とした。上記原料粉体をスラリ
ー濃度10wt%になるようにオートクレーブに仕込み、
200℃、1日間さらに250℃、3日間水熱反応を行
った。冷却後、水洗・濾過・乾燥し、生成物を得た。
【0023】得られた生成物の電子顕微鏡写真を図1
に、X線回折結果を図3のAに示す。電子顕微鏡写真よ
り明らかなように生成物は球状粒子のみであった。X線
回折図より生成物はカオリナイト単相であり、2θ=2
0〜24°(CuKα)のピークが球状特有のブロード
なものであった。
に、X線回折結果を図3のAに示す。電子顕微鏡写真よ
り明らかなように生成物は球状粒子のみであった。X線
回折図より生成物はカオリナイト単相であり、2θ=2
0〜24°(CuKα)のピークが球状特有のブロード
なものであった。
【0024】また、熱重量分析(TG)によってカオリ
ナイトの構造水の脱水にともなう重量減少から求めた生
成率は96.4%であった。化学分析からも、Si、A
l、O、H以外の不純物は検出されなかった。
ナイトの構造水の脱水にともなう重量減少から求めた生
成率は96.4%であった。化学分析からも、Si、A
l、O、H以外の不純物は検出されなかった。
【0025】以上のことより、本実施例で得られた生成
物は高生成率、球状カオリナイトである。
物は高生成率、球状カオリナイトである。
【0026】(実施例2)実施例1において、水熱処理
を220℃、1日間さらに250℃、3日間とした以外
は同様の操作を行い生成物を得た。生成物を実施例1と
同様に確認分析したところ、生成率97.2%の高生成
率、球状カオリナイトであった。
を220℃、1日間さらに250℃、3日間とした以外
は同様の操作を行い生成物を得た。生成物を実施例1と
同様に確認分析したところ、生成率97.2%の高生成
率、球状カオリナイトであった。
【0027】(実施例3)実施例1において、水熱処理
を200℃、3日間さらに225℃、5日間とした以外
は同様の操作を行い生成物を得た。生成物を実施例1と
同様に確認分析したところ、生成率95.8%の高生成
率、球状カオリナイトであった。
を200℃、3日間さらに225℃、5日間とした以外
は同様の操作を行い生成物を得た。生成物を実施例1と
同様に確認分析したところ、生成率95.8%の高生成
率、球状カオリナイトであった。
【0028】(比較例1)実施例1において、水熱処理
を200℃で9日間行い、再水熱処理は行わなかった以
外は同様の操作を行い生成物を得た。得られた生成物を
実施例1と同様に確認分析したところ、電子顕微鏡観
察、X線回折から球状カオリナイトであったが、生成率
は84.1%と低かった。
を200℃で9日間行い、再水熱処理は行わなかった以
外は同様の操作を行い生成物を得た。得られた生成物を
実施例1と同様に確認分析したところ、電子顕微鏡観
察、X線回折から球状カオリナイトであったが、生成率
は84.1%と低かった。
【0029】(比較例2)実施例1において、水熱処理
を最初から250℃で5日間行った以外は同様の操作を
行い生成物を得た。得られた生成物の電子顕微鏡写真を
図2に、X線回折結果を図3のBに示す。
を最初から250℃で5日間行った以外は同様の操作を
行い生成物を得た。得られた生成物の電子顕微鏡写真を
図2に、X線回折結果を図3のBに示す。
【0030】X線回折測定、熱重量分析より生成率9
9.1%のカオリナイトであったが、図3のX線回折パ
ターンBにおける2θ=20〜24°(CuKα)のピ
ークが板状特有に3本に分かれており、さらに図2の電
子顕微鏡写真より明らかなように粒子形状は板状であっ
た。以上の結果をまとめて表1に示す。
9.1%のカオリナイトであったが、図3のX線回折パ
ターンBにおける2θ=20〜24°(CuKα)のピ
ークが板状特有に3本に分かれており、さらに図2の電
子顕微鏡写真より明らかなように粒子形状は板状であっ
た。以上の結果をまとめて表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上述べた通り、Si化合物とAl化合
物の均一混合物を220℃以下の温度で1時間以上水熱
処理した後、さらに220℃を越える温度で1日間以上
再水熱処理することにより製造される高生成率、球状合
成カオリナイトは、従来において存在し得ない物質であ
り、今後セラミックス、製紙、医薬品などの分野で応用
可能な物質である。
物の均一混合物を220℃以下の温度で1時間以上水熱
処理した後、さらに220℃を越える温度で1日間以上
再水熱処理することにより製造される高生成率、球状合
成カオリナイトは、従来において存在し得ない物質であ
り、今後セラミックス、製紙、医薬品などの分野で応用
可能な物質である。
【図1】本発明の球状合成カオリナイトの電子顕微鏡写
真である。
真である。
【図2】比較例2で得られる板状カオリナイトの電子顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
【図3】球状合成カオリナイト及び板状カオリナイトの
X線回折測定の結果を示す実測図である。
X線回折測定の結果を示す実測図である。
フロントページの続き (72)発明者 大崎 恭 山口県新南陽市政所4丁目10番3−306 (72)発明者 吉田 節夫 山口県新南陽市長田町23番3号 (72)発明者 里川 重夫 愛知県名古屋市北区田幡2丁目14番8号
Claims (2)
- 【請求項1】 生成率が95%以上であり、粒子形状が
球である合成カオリナイト。 - 【請求項2】 Si化合物とAl化合物の均一混合物を
220℃以下の温度で1時間以上水熱処理した後、さら
に220℃を越える温度で1日間以上再水熱処理するこ
とを特徴とする請求項1記載の高生成率、球状合成カオ
リナイトの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356467A JP2732502B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 高生成率、球状合成カオリナイト及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356467A JP2732502B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 高生成率、球状合成カオリナイト及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06191829A JPH06191829A (ja) | 1994-07-12 |
JP2732502B2 true JP2732502B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=18449164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3356467A Expired - Lifetime JP2732502B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 高生成率、球状合成カオリナイト及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2732502B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP3356467A patent/JP2732502B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06191829A (ja) | 1994-07-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |