JP2732241B2 - シャッター式浴槽蓋 - Google Patents
シャッター式浴槽蓋Info
- Publication number
- JP2732241B2 JP2732241B2 JP28810795A JP28810795A JP2732241B2 JP 2732241 B2 JP2732241 B2 JP 2732241B2 JP 28810795 A JP28810795 A JP 28810795A JP 28810795 A JP28810795 A JP 28810795A JP 2732241 B2 JP2732241 B2 JP 2732241B2
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- Japan
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- shutter
- type bathtub
- resin
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型の浴槽の上面
に被せて浴槽内の湯気が放散したり、湯温が低下するの
を防ぐ、ポリプロピレン系樹脂または、低発泡ポリプロ
ピレン系樹脂で成形した細長中空部材と同時押出してな
る軟質の帯状片の長手方向の端部にある該軟質部同士の
溶着を繰り返し、任意の長さに形成したシャッター式浴
槽蓋に関するものである。
に被せて浴槽内の湯気が放散したり、湯温が低下するの
を防ぐ、ポリプロピレン系樹脂または、低発泡ポリプロ
ピレン系樹脂で成形した細長中空部材と同時押出してな
る軟質の帯状片の長手方向の端部にある該軟質部同士の
溶着を繰り返し、任意の長さに形成したシャッター式浴
槽蓋に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来は、実開平７−５４８７号公報、実
開平７−７５８３号公報等に記載されているように、硬
質ポリプロピレン系合成樹脂（Ｐ・Ｐ）を押出して中空
棒状体とし、この連結用帯状片として、軟質材としてＰ
・Ｐに水素化スチレン・ブタジェンラバー（Ｓ・Ｂ・
Ｒ）、エチレン・プロピレン・ジェン・メチレン共重合
体（Ｅ・Ｐ・Ｄ・Ｍ）、スチレン・エチレン・ブチレン
・スチレン共重合体（Ｓ・Ｅ・Ｂ・Ｓ）を添加してなる
シャッター式浴槽蓋が提案されているが、これらは、従
来のポリ塩化ビニール系樹脂組成物製の様に、硬質中空
棒状体と軟質の連結用帯状片を同時成形した帯状成形品
（長手方向に普通４〜６ケ連結し、端部は、軟質帯状物
が出ている）の長手方向にある軟質帯状物を加熱溶着す
る手段に於て、従来の軟質ポリ塩化ビニール系の帯状物
を重ねて高周波誘電加熱、加圧溶着を繰り返し、任意の
長さに形成した後にシャッター式浴槽蓋を製造すること
は、難しく、別の超音波または、熱板等の溶着方法をと
る必要があり、従来使用していた高周波誘電加熱装置を
利用できない欠点があった。
開平７−７５８３号公報等に記載されているように、硬
質ポリプロピレン系合成樹脂（Ｐ・Ｐ）を押出して中空
棒状体とし、この連結用帯状片として、軟質材としてＰ
・Ｐに水素化スチレン・ブタジェンラバー（Ｓ・Ｂ・
Ｒ）、エチレン・プロピレン・ジェン・メチレン共重合
体（Ｅ・Ｐ・Ｄ・Ｍ）、スチレン・エチレン・ブチレン
・スチレン共重合体（Ｓ・Ｅ・Ｂ・Ｓ）を添加してなる
シャッター式浴槽蓋が提案されているが、これらは、従
来のポリ塩化ビニール系樹脂組成物製の様に、硬質中空
棒状体と軟質の連結用帯状片を同時成形した帯状成形品
（長手方向に普通４〜６ケ連結し、端部は、軟質帯状物
が出ている）の長手方向にある軟質帯状物を加熱溶着す
る手段に於て、従来の軟質ポリ塩化ビニール系の帯状物
を重ねて高周波誘電加熱、加圧溶着を繰り返し、任意の
長さに形成した後にシャッター式浴槽蓋を製造すること
は、難しく、別の超音波または、熱板等の溶着方法をと
る必要があり、従来使用していた高周波誘電加熱装置を
利用できない欠点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、シャッター式浴槽蓋の使用原料としては、比重の重
い（硬質１．３〜１．５、軟質１．２〜１．３）硬質塩
化ビニル系樹脂の硬質、軟質の組成物が用いられている
ので、重くて取扱に不便、軟質部の経時変化による劣化
を生じ易く、軟質部が冬期に於て硬くなったり、引き裂
き現象等の問題を生じ易いので、これらの改良として硬
質の中空棒状帯にＰ・Ｐを用いたシャッター式浴槽蓋が
提案されているが、これに使用している軟質帯状物とし
ての水素添加したＳ・Ｂ・Ｒ、Ｅ・Ｐ・Ｄ・Ｍ、Ｓ・Ｅ
・Ｂ・Ｓ等の共重合体及びこれらとのＰ・Ｐとの混合物
は、軟質部を連結するのに、従来の極めて生産性の良い
高周波誘電加熱では溶着出来ないので、高価な超音波溶
着機等のような別の加熱溶着装置を必要とする。
は、シャッター式浴槽蓋の使用原料としては、比重の重
い（硬質１．３〜１．５、軟質１．２〜１．３）硬質塩
化ビニル系樹脂の硬質、軟質の組成物が用いられている
ので、重くて取扱に不便、軟質部の経時変化による劣化
を生じ易く、軟質部が冬期に於て硬くなったり、引き裂
き現象等の問題を生じ易いので、これらの改良として硬
質の中空棒状帯にＰ・Ｐを用いたシャッター式浴槽蓋が
提案されているが、これに使用している軟質帯状物とし
ての水素添加したＳ・Ｂ・Ｒ、Ｅ・Ｐ・Ｄ・Ｍ、Ｓ・Ｅ
・Ｂ・Ｓ等の共重合体及びこれらとのＰ・Ｐとの混合物
は、軟質部を連結するのに、従来の極めて生産性の良い
高周波誘電加熱では溶着出来ないので、高価な超音波溶
着機等のような別の加熱溶着装置を必要とする。
【０００４】本発明は、これらの事情に鑑み、連結用帯
状片のポリオレフィン・エラストマー、エチレン・酢酸
ビニール系共重合樹脂（ＥＶＡ）、エチレン・エチルア
クリレート共重合体（ＥＥＡ）、或は、これらの混合物
で、硬質ポリプロピレン樹脂又は、低発泡ポリプロピレ
ン系樹脂の細長中空棒状体と、軟質の連結用帯状片を同
時押出し、帯状成形品の長手方向にある端部の軟質帯状
片同士の溶着は、従来のポリ塩化ビニールに使用してい
た高周波誘電加熱装置を使用し、任意の長さのシャッタ
ー蓋を形成する。そして、エラストマーのＶＡの含有量
１５％以上、ＥＥＡのＥＡの含有量２０％以上のものを
軟質帯状物に使用すれば、すべり抵抗値も多く、且つ従
来の高周波誘電加熱装置を使用し得、産業的に有利にシ
ャッター式浴槽蓋を提供することを目的とするものであ
る。
状片のポリオレフィン・エラストマー、エチレン・酢酸
ビニール系共重合樹脂（ＥＶＡ）、エチレン・エチルア
クリレート共重合体（ＥＥＡ）、或は、これらの混合物
で、硬質ポリプロピレン樹脂又は、低発泡ポリプロピレ
ン系樹脂の細長中空棒状体と、軟質の連結用帯状片を同
時押出し、帯状成形品の長手方向にある端部の軟質帯状
片同士の溶着は、従来のポリ塩化ビニールに使用してい
た高周波誘電加熱装置を使用し、任意の長さのシャッタ
ー蓋を形成する。そして、エラストマーのＶＡの含有量
１５％以上、ＥＥＡのＥＡの含有量２０％以上のものを
軟質帯状物に使用すれば、すべり抵抗値も多く、且つ従
来の高周波誘電加熱装置を使用し得、産業的に有利にシ
ャッター式浴槽蓋を提供することを目的とするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次のような技術手段を採用した。請求項
１記載の発明は、硬質中空棒状体と、これら同士を連結
する軟質合成樹脂製の連結用帯状片を同時押出し成形し
てなるシャッター式の浴槽蓋に於て、前記細長中空棒状
体は硬質ポリプロピレン系樹脂であり、前記軟質合成樹
脂の連結用帯状片は、ＥＶＡ、ＥＡＡ、又はこれらの混
合物を同時押出し成形した後、高周波誘電加熱で連結し
て形成するという技術手段を採用した。
決するために、次のような技術手段を採用した。請求項
１記載の発明は、硬質中空棒状体と、これら同士を連結
する軟質合成樹脂製の連結用帯状片を同時押出し成形し
てなるシャッター式の浴槽蓋に於て、前記細長中空棒状
体は硬質ポリプロピレン系樹脂であり、前記軟質合成樹
脂の連結用帯状片は、ＥＶＡ、ＥＡＡ、又はこれらの混
合物を同時押出し成形した後、高周波誘電加熱で連結し
て形成するという技術手段を採用した。
【０００６】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明における硬質中空棒状体が低発泡ポリプロピレン系樹
脂であるという技術手段を採用した。
明における硬質中空棒状体が低発泡ポリプロピレン系樹
脂であるという技術手段を採用した。
【０００７】請求項３記載の発明は、請求項１記載の発
明におけるＥＶＡはＶＡの比率が１５％以上であるとい
う技術手段を採用した。
明におけるＥＶＡはＶＡの比率が１５％以上であるとい
う技術手段を採用した。
【０００８】請求項４記載の発明は、請求項１記載の発
明におけるＥＥＡは、ＥＡの比率が２０％以上であると
いう技術手段を採用した。
明におけるＥＥＡは、ＥＡの比率が２０％以上であると
いう技術手段を採用した。
【０００９】請求項５記載の発明は、帯状成形品の長手
方向の端部にある軟質帯状物同士を繰り返し溶着し、任
意の長さの帯状成形品に形成するのに、従来使用してい
た高周波誘電加熱方法を使用し溶着を繰り返して所定の
長さに形成する技術手段を採用した。
方向の端部にある軟質帯状物同士を繰り返し溶着し、任
意の長さの帯状成形品に形成するのに、従来使用してい
た高周波誘電加熱方法を使用し溶着を繰り返して所定の
長さに形成する技術手段を採用した。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明は、ＥＶＡのＶＡ比率が１
５％以上、ＥＥＡのＥＡ比率が２０％以上の軟質物であ
れば、すべり抵抗値もあり、且つ従来の誘電加熱装置も
使用しうるものである。又硬質中空棒状物はＰ・Ｐの硬
質樹脂を使用してもよいがこれを低発泡させることによ
り、断熱性は向上し、湯温の低下を防ぐと共に、更なる
軽量化ができる。通常Ｐ・Ｐは成形安定化のために、５
〜１０％のタルクを入れて成形しているが、これを発泡
させることで、タルクによる重量増加分はなくなり、成
形性、製品の寸法安定性も向上する。
５％以上、ＥＥＡのＥＡ比率が２０％以上の軟質物であ
れば、すべり抵抗値もあり、且つ従来の誘電加熱装置も
使用しうるものである。又硬質中空棒状物はＰ・Ｐの硬
質樹脂を使用してもよいがこれを低発泡させることによ
り、断熱性は向上し、湯温の低下を防ぐと共に、更なる
軽量化ができる。通常Ｐ・Ｐは成形安定化のために、５
〜１０％のタルクを入れて成形しているが、これを発泡
させることで、タルクによる重量増加分はなくなり、成
形性、製品の寸法安定性も向上する。
【００１１】
【実施例】本発明の実施例を添付図面で詳細に説明す
る。図１は、本発明の細長中空部材１とこれら同士を連
結する軟質合成樹脂製の連結用帯状体３を同時押出して
なる帯状成形品の長手方向にある端部の軟質帯状体３同
士を重ね合わせ高周波誘電加熱し、加熱溶着して連結し
た実施態様を示す断面図である。
る。図１は、本発明の細長中空部材１とこれら同士を連
結する軟質合成樹脂製の連結用帯状体３を同時押出して
なる帯状成形品の長手方向にある端部の軟質帯状体３同
士を重ね合わせ高周波誘電加熱し、加熱溶着して連結し
た実施態様を示す断面図である。
【００１２】３は、前記細長中空部材１、同士を連結す
る帯状片で、この浴槽の蓋の硬質合成樹脂製の細長中空
棒状体を軟質合成樹脂製の連結用帯状片を介して多数連
結した巻き込み可能なシャッター式の浴槽蓋の改良に関
するものである。
る帯状片で、この浴槽の蓋の硬質合成樹脂製の細長中空
棒状体を軟質合成樹脂製の連結用帯状片を介して多数連
結した巻き込み可能なシャッター式の浴槽蓋の改良に関
するものである。
【００１３】本発明は、連結用帯状体３のポリオレフィ
ン・エラストマーとしてエチレン・酢酸・ビニール共重
合体（ＥＶＡ）、エチレン・エチルアクリレート（ＥＥ
Ａ）、又はこれらの混合物を使用する。この硬質ポリプ
ロピレン樹脂又は低発泡ポリプロピレン樹脂の細長中空
部材１と上記のポリオレフィン・エラストマーを連結用
帯状体３として同時押出し、高周波加熱等で熱溶着す
る。そして、ＥＶＡはＶＡの比率１５％以上、ＢＥＡは
ＥＡの比率２０％以上のものを帯状体に使用すれば、す
べり抵抗値も多く、高周波加熱により溶着しやすく、従
来の高周波誘電加熱が利用しうる。この細長中空部材１
の長手方向の両単部に同時成形された帯状体３同士を高
周波誘電加熱で加圧溶着を繰り返し、任意の長さに形成
し、シャッター式浴槽蓋を製作するものである。
ン・エラストマーとしてエチレン・酢酸・ビニール共重
合体（ＥＶＡ）、エチレン・エチルアクリレート（ＥＥ
Ａ）、又はこれらの混合物を使用する。この硬質ポリプ
ロピレン樹脂又は低発泡ポリプロピレン樹脂の細長中空
部材１と上記のポリオレフィン・エラストマーを連結用
帯状体３として同時押出し、高周波加熱等で熱溶着す
る。そして、ＥＶＡはＶＡの比率１５％以上、ＢＥＡは
ＥＡの比率２０％以上のものを帯状体に使用すれば、す
べり抵抗値も多く、高周波加熱により溶着しやすく、従
来の高周波誘電加熱が利用しうる。この細長中空部材１
の長手方向の両単部に同時成形された帯状体３同士を高
周波誘電加熱で加圧溶着を繰り返し、任意の長さに形成
し、シャッター式浴槽蓋を製作するものである。
【００１４】
【発明の効果】本発明は以上の構成に基づいて、次の効
果を得ることができる。 （１）この発明によるシャッター式浴槽蓋は、重量が軽
く、取扱が便利である。 （２）従来のポリ塩化ビニール製、ＡＢＳ製に比べて耐
熱性に優れる。 （３）帯状成形物同士の溶着が従来の高周波誘電加熱製
造が利用でき、産業上経済的効果が大きい。 （４）廃棄した時、燃焼しても有害ガスが発生しない。
果を得ることができる。 （１）この発明によるシャッター式浴槽蓋は、重量が軽
く、取扱が便利である。 （２）従来のポリ塩化ビニール製、ＡＢＳ製に比べて耐
熱性に優れる。 （３）帯状成形物同士の溶着が従来の高周波誘電加熱製
造が利用でき、産業上経済的効果が大きい。 （４）廃棄した時、燃焼しても有害ガスが発生しない。
【図１】本発明の１実施例であるシャッター式浴槽蓋の
断面図である。
断面図である。
１・・・・細長中空部材 ２・・・・帯状片 ３・・・・補強用のリブ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−111953（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−96560（ＪＰ，Ａ) 実開 平７−5487（ＪＰ，Ｕ) 実開 平７−7583（ＪＰ，Ｕ)
Claims (5)
- 【請求項１】 硬質合成樹脂製の細長中空棒状部材と、
これら同士を連結する軟質合成樹脂製の連結用帯状片を
同時押出してなる帯状成形品の長手方向の端部にある軟
質帯状物同士の溶着を繰り返して、任意の長さの帯状成
形品に形成するシャッター式浴槽蓋に於て、前記硬質の
細長中空部材は、ポリプロピレン系樹脂であり、前記軟
質の連結用帯状片は、エチレン・酢酸ビニール共重合系
樹脂、エチレン・アクリル酸エチルの共重合系樹脂及び
これらの混合した樹脂を同時押出し、成形した後、連結
して形成することを特徴とするシャッター式浴槽蓋。 - 【請求項２】 硬質中空棒状体が低発泡ポリプロピレン
系樹脂であることを特徴とする請求項１記載のシャッタ
ー式浴槽。 - 【請求項３】 エチレン・酢酸ビニール系共重合体樹脂
（ＥＶＡ）は、酢酸ビニール（ＶＡ）の比率が１５％以
上であることを特徴とする請求項１記載のシャッター式
浴槽蓋。 - 【請求項４】 エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹
脂（ＥＥＡ）は、アクリル酸エチルの比率が２０％以上
であることを特徴とする請求項１記載のシャッター式浴
槽蓋。 - 【請求項５】 軟質帯状片を連結するに、高周波誘電加
熱を使用する請求項１〜４記載のシャッター式浴槽蓋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28810795A JP2732241B2 (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | シャッター式浴槽蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28810795A JP2732241B2 (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | シャッター式浴槽蓋 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09103380A JPH09103380A (ja) | 1997-04-22 |
| JP2732241B2 true JP2732241B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=17725898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28810795A Expired - Fee Related JP2732241B2 (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | シャッター式浴槽蓋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2732241B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-11 JP JP28810795A patent/JP2732241B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09103380A (ja) | 1997-04-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |