JP2731695B2 - ディスペンサー用チップ - Google Patents

ディスペンサー用チップ

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JP2731695B2
JP2731695B2 JP11613193A JP11613193A JP2731695B2 JP 2731695 B2 JP2731695 B2 JP 2731695B2 JP 11613193 A JP11613193 A JP 11613193A JP 11613193 A JP11613193 A JP 11613193A JP 2731695 B2 JP2731695 B2 JP 2731695B2
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康彦 坂倉
兼久 横山
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NIPPON ROSHU KK
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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NIPPON ROSHU KK
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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  • Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として生物化学や臨
床検査の分野において検体や試薬等の試料の分取、分注
に用いるディスペンサー用のチップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】生物化学や臨床検査の分野においては、
多数の検体試料を一定量分取、分注する作業があり、分
取量0.5μl〜5ml程度の範囲では、一般に、図1
に示したようなディスペンサーが使用されている。これ
は、ディスペンサー本体(1)の先端部にチップ(2)
を取付け、後端部のピストンボタン(3)を押し、チッ
プ(2)の先端を液状の試料中に浸してピストンボタン
(3)をはなすと、バネの力によりピストンボタンが戻
って吸引力を生じるもので、一定量の試料がチップ
(2)内に吸い込まれ貯溜される。次に、これを別の検
査系(他の試験管やプレートなど)に移して、再度ピス
トンボタン(3)を押して試料を分注(排出)する。
【0003】チップ(2)は、試料にそれ以前に扱われ
た他の試料の残滓等が混入して汚染されるのを防ぐため
のもので、1試料毎に1本、使い捨てのかたちで使用さ
れる。しかし、吸引の際に強く吸引し過ぎると、試料が
チップ(2)内に納まらず、しぶきとなってディスペン
サー本体(1)先端のチップ取付部まで達し、ディスペ
ンサー本体を汚染することになる。ディスペンサー本体
(1)が汚染されると、チップ(2)を1試料毎に取り
替えても試料間で汚染が起こることになる。
【0004】又、揮発性の試料の場合には、吸引の強弱
には関係なくディスペンサー本体(1)の先端部まで達
するだけでなく、ディスペンサーの内部まで容易に侵入
する。この揮発性の試料が放射性物質の場合は、ディス
ペンサーの汚染はより深刻である。ディスペンサー本体
(1)が汚染されると、チップ(2)を1試料毎に取り
替えても、試料間で汚染が起こることになるばかりか、
ディスペンサーの除染が困難であり、場合によっては二
次汚染の危険性もある。
【0005】試料間の汚染を防止するため、ディスペン
サー本体(1)に試料が付着しないように、チップ
(2)にピストンを組み込んだタイプの使い捨てのチッ
プが市販されている。このタイプのチップは、ディスペ
ンサー本体に直接検体が接触することがないので、ディ
スペンサー本体が汚染されることはないが、その機構が
複雑となりコストも高くなるので、1回の使用で捨てて
しまうという用途にはそぐわない。又、ディスペンサー
への装着も、先端チップとピストンとをディスペンサー
本体に嵌合させなければならないので、多量の試料を処
理する場合には効率が悪い。
【0006】そこで、簡便なものとしてチップ内部に通
気性を有する栓体、例えば、脱脂綿や繊維を束ねたもの
等をチップ内に詰めたものが考案され市販されている。
これらは液体のしぶきやミストを遮断する効果は大きい
が、揮発性で気化したものは遮断できない。例えばヨウ
素の放射性同位体は生化学の分野で広く使用されている
が、昇華しやすく、気化したヨウ素は栓体を通過する際
にある程度は吸着されるが、完全には除去できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、試料を分
取、分注するためのディスペンサー用チップのこのよう
な問題点に鑑みてなされたもので、揮発性の試料がディ
スペンサー本体へ到達するのを阻止して試料の汚染を防
ぐことができ、かつコストの安いディスペンサー用チッ
プを提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、少量の試
料を分取、分注するためのディスペンサーの先端部に取
付けられ、試料の貯溜部となるチップであって、該チッ
プの中間部ないし上部の取付部近傍の位置に、活性炭か
らなり通気性を有する栓体を付設したことを特徴とする
ディスペンサー用チップである。
【0009】以下、図面により本発明を詳細に説明す
る。図1(a)は本発明のチップを取付けたディスペン
サーの1例を示す図で、図1(b)は本発明によるチッ
プの側面図、図2はチップ内部の構造の実施例を示す側
断面図である。
【0010】チップ(2)はプラスチック製の成形品で
あり、その材質としては、試料を分取する際に液面が確
認出来る程度の透明性を有すること、破損しにくいこ
と、耐水性と耐薬品性を有すること、成形し易いこと等
の要件を備えていれば特に制限はない。このようなプラ
スチックとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、TPX樹脂等が挙げられ
る。
【0011】チップ(2)の内部には、ディスペンサー
本体(1)との取付部(4)と先端の開口部(5)の間
で、その中間部ないし取付部(4)に近い位置に、活性
炭からなり実質的に通気性を有する栓体(6)が付設さ
れている。栓体(6)の形状としては、図2に示したよ
うに種々のものが使用できる。
【0012】図2(a)は、チップ(2)内に繊維状活
性炭を丸めた綿球を詰めた例で、栓体(6)の材質は活
性炭そのものであり、耐薬品性に優れていて吸着能が大
きく、揮発性の試料を吸着してディスペンサー本体
(1)へ到達するのを阻止する他、余分な試料をトラッ
プする効果も大きい。
【0013】図2(b)は、合成繊維束または合成繊維
綿の繊維間の隙間に活性炭粉末を分散させ、加熱加圧し
て圧縮成形した、通気性の成形品を、栓体(6)として
詰めた例である。チップの大きさや留置する位置の形状
に応じて成形し、チップ(2)内に詰める。
【0014】尚、栓体(6)を設ける位置は、チップの
大きさと分取する試料の量に応じて、上記のようにチッ
プの中間部ないし上部の取付部近傍の位置とするが、チ
ップ(2)をディスペンサー本体(1)の先端部に取付
けた状態の時、栓体(6)がディスペンサー本体(1)
の先端から3mm以上離れているのが望ましい。栓体
(6)の取付部(4)側末端とディスペンサー本体
(1)の先端部が接触すると、栓体(6)の性質上、毛
管現象により試料液がディスペンサー本体に達する可能
性があるからである。
【0015】
【発明の効果】本発明によるチップを使用することによ
り、ディスペンサー自体の構造を改変することなく、液
状試料を分取、分注する際、試料中に揮発性のものが含
まれていても、ディスペンサー本体への試料の到達が阻
止でき、ディスペンサー本体の汚染の防止が確実にな
り、又、構造的にも簡単で、ディスペンサー本体への取
付けも簡便であり、かつ低コストで供給でき、ディスポ
ーザブルのディスペンサー用チップとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のチップを取付けたディスペン
サーの1例を示す全体図で、(b)は本発明によるチッ
プの側面図である。
【図2】チップ内部の構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 ディスペンサー本体 2 チップ 6 栓体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少量の試料を分取、分注するためのディ
    スペンサーの先端部に取付けられ、試料の貯溜部となる
    チップであって、該チップの中間部ないし上部の取付部
    近傍の位置に、活性炭からなり通気性を有する栓体を付
    設したことを特徴とするディスペンサー用チップ。
  2. 【請求項2】 通気性を有する栓体が、繊維状活性炭の
    綿球よりなることを特徴とする、請求項1記載のディス
    ペンサー用チップ。
  3. 【請求項3】 通気性を有する栓体が、合成繊維束もし
    くは合成繊維綿の繊維間に活性体粉末を分散させ、加熱
    加圧して得られる成形品よりなることを特徴とする、請
    求項1記載のディスペンサー用チップ。
JP11613193A 1993-05-18 1993-05-18 ディスペンサー用チップ Expired - Fee Related JP2731695B2 (ja)

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