JP4372888B2 - 検体採取器具セット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療や臨床検査分野における便その他の体液や患部等からの検体採取及び医療機関,食品製造所,医薬品製造所等で検体を採取するために使用される検体採取器具セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
患部組織や体液等の検査や環境衛生検査の分野においては、検体採取前後に該検体採取器具セットの綿球等からなる検体採取部が汚染されないことが重要であり、さらに採取された検体または検体採取部の保存または物理的,化学的,生物学的処理等を行うために該検体採取部を保存培地に挿入して浸すことが必要となるのが一般的である。また、検体採取部の使用前においては、該検体採取部がその保存培地の中に浸されていると、検体採取に不都合な場合が多く、例えば検体採取部が綿球の場合には液状の保存培地に挿入されると綿球がほつれたり、被含水率が少なくなる問題が生じたり、検体採取部に吸収された液体が検体に付着すると問題が生ずる場合もある。
【0003】
このような検体の採取の前後での非汚染性、使用前では検体採取部が保存培地に接触されない、検体採取部に検体が採取された後は該検体採取部が保存培地の中にあるという条件を満たす検体採取器具セットが要求されている。
【0004】
従来の検体採取器具セットは、有底筒状となっていて底部内にゲル状の保存培地を収容した容器と、該容器の口元部を閉じて密閉性を保つ使用前キャップと、検体採取部を先端に備えた採取部支持スティック部の基端側を支持している使用後キャップとを有する構成で、これらを汚染から防ぐために包装袋内に入れて包装したタイプが一般的である。密閉容器の外面が汚染される可能性がある場合が多く、その場合には検体採取部と密閉容器外面の接触を防止するため、検体採取部を密閉容器とは別に包装したり、二重包装とするような方法がとられるが、いずれの場合も袋状包装が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように袋状包装をした検体採取器具セットでは、製造工程上及び使用時の開封の手間という繁雑さがあり、また使用後では廃棄処理という問題を有している。また、包装資材は一部または全体において薄いフィルム状であるのが一般的であり、輸送や保管条件等によってはそのフィルムが破れて耐汚染性を維持できなくなる問題がある。
【0006】
本発明の目的は、保存培地を収容した容器内の非汚染性を利用し、検体採取部をこの容器内に入れて汚染を防ぎ、しかも検体採取部に検体を採取する前は保存培地に触れず、検体を採取した後は検体採取部を保存培地内に挿入することができる検体採取器具セットを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、包装の省略または簡易化、部品点数の少数化により製造工程の簡易化、検体の採取作業の簡易化、及びごみの発生の少量化を図ることができる検体採取器具セットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため請求項1に記載の発明は、検体採取部を先端に備えた採取部支持スティック部と、前記採取部支持スティック部の基端側を支持したキャップと、有底で筒状となっていて先端の口元部が前記キャップで閉塞される容器と、前記容器内の底部に収容された保存培地とを有する検体採取器具セットにおいて、前記検体採取部の使用前では前記キャップに基端側が支持された採取部支持スティック部の先端に備えた検体採取部が前記キャップで閉塞された前記容器の口元部と前記容器内の底部に収容された前記保存培地との間の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記検体採取部が前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0009】
このように構成の検体採取器具セットによれば、採取部支持スティック部の先端の検体採取部は、底部内に保存培地を有する容器内の空間部に配置されるので、該容器内の非汚染性を利用して検体採取部の汚染をこの容器内で防ぎ、しかも検体採取部に検体を採取する前は保存培地に触れず、検体を検体採取部で採取した後は該検体採取部を保存培地内に挿入して保存することができる。
【0010】
また、この検体採取器具セットによれば、包装の省略または簡易化、部品点数の少数化により製造工程の簡易化、検体の採取作業の簡易化、及びごみの発生の少量化を図ることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記検体採取部の使用前では前記容器の前記口元部に延長筒部の先端部が接続され、該延長筒部の基端部に前記キャップが装着されて前記容器の前記口元部が閉塞され、且つ前記検体採取部が前記容器内の空間部に配置され、前記検体採取部が検体を採取した後では前記延長筒部が前記容器の前記口元部から撤去されて該検体採取部が前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0012】
このように容器の口元部に延長筒部の先端部を接続すると、検体採取部の使用前はこの延長筒部の存在により検体採取部を保存培地に触れさせずに容器内の空間部に配置することができる。検体を検体採取部で採取した後は、この延長筒部を容器の口元部から撤去することにより該検体採取部を保存培地内に挿入することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記検体採取部の使用前では前記容器の長手方向の一部に蛇腹筒部が延ばされた状態で設けられ、該容器の基端部に前記キャップが装着されて前記容器の前記口元部が閉塞され、且つ前記検体採取部が前記容器内の空間部に配置され、前記検体採取部が検体を採取した後では前記蛇腹筒部が圧縮されて該検体採取部が前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0014】
このように記容器の長手方向の一部に蛇腹筒部を延した状態で設けると、検体採取部の使用前はこの延びた蛇腹筒部の存在により検体採取部を保存培地に触れさせずに容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、この蛇腹筒部を圧縮することにより検体採取部を保存培地内に挿入かることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1において、前記キャップの天井部に前記採取部支持スティック部が貫通支持され、前記検体採取部の使用前では前記採取部支持スティック部の前記キャップの外への突出長さが長くされて該検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記採取部支持スティック部の前記キャップの中への突出長さが長くされて該検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0016】
このようにキャップの天井部に採取部支持スティック部を貫通支持させると、検体採取部の使用前は採取部支持スティック部のキャップの外への突出長さを長くすることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部で検体を採取する直前または採取後において、採取部支持スティック部をスライドさせて該採取部支持スティック部のキャップの中への突出長さが長くすることにより、その後キャップを容器に嵌め込んだ使用後の時点では、該検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1において、前記キャップ内にその天井部に支持されて所定の長さを有する筒状のスティック支持部が設けられ、該スティック支持部に前記採取部支持スティック部の基部がスライド可能に嵌め合わせ支持され、前記検体採取部の使用前では前記スティック支持部と前記採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法が長くされて該検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記スティック支持部と前記採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法が短くされて該検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0018】
このようにキャップ内の天井部に所定の長さを有する筒状のスティック支持部を設け、該スティック支持部に採取部支持スティック部の基部をスライド可能に嵌め合わせ支持させると、検体採取部の使用前はスティック支持部と採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法を長くすることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部で検体を採取する直前または採取後において、スティック支持部と採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法を短くすることにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1において、前記検体採取部の使用前では前記採取部支持スティック部が折り曲げられて該検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記採取部支持スティック部の折り曲げ部分が延ばされて該検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0020】
このように検体採取部の使用前は、採取部支持スティック部を折り曲げて容器内の空間部に存在させているので、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部で検体を採取する直前において採取部支持スティック部の折り曲げ部分を伸ばして採取し、採取後キャップを容器に嵌める使用後の時点では該検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1において、前記キャップの外側筒部が長く形成され、前記キャップ内の天井部に前記外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部が一体に形成され、前記検体採取部の使用前では前記外側筒部の先端より突出している前記内側筒部が前記容器の前記口元部内に嵌め込まれ且つ前記外側筒部の先端の内向き突起で位置決めされて前記検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記容器の前記口元部が前記外側筒部と前記内側筒部との間の空間に差し込まれて前記検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0022】
このようにキャップの外側筒部を長く形成し、キャップ内の天井部に外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部を一体に形成すると、検体採取部の使用前は外側筒部の先端より突出している内側筒部を容器の口元部内に嵌め込み且つ外側筒部の先端の内向き突起で位置決めすることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、容器の口元部を外側筒部と内側筒部との間の空間に差し込むことにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項1において、前記容器の前記口元部が斜めにカットされ、前記キャップの前記筒部は前記容器の前記口元部内に挿入できる外径で形成され、前記キャップの前記筒部の外周には前記容器の前記口元部と同じ傾斜角度で鍔部が形成され、前記検体採取部の使用前では前記容器の斜めにカットされた先端部と前記キャップの斜めの前記鍔部の先端部とが突き合わされて前記検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記容器の斜めカット面と前記キャップの斜めの前記鍔部とが平行に突き合わされて前記検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0024】
このように容器の口元部を斜めにカットし、キャップの筒部を容器の口元部内に挿入できる外径で形成し、キャップの筒部の外周には容器の口元部と同じ傾斜角度で鍔部を形成すると、検体採取部の使用前は容器の斜めにカットされた先端部とキャップの斜めの鍔部の先端部とを突き合わせることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、容器の斜めカット面とキャップの斜めの鍔部とを平行に突き合わせることにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、請求項1において、前記容器の前記口元部にその長手方向に食い込む溝部とその長手方向に突出する突部が周方向に交互に形成され、前記キャップ内の天井部にその外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部が一体に形成され、前記外側筒部には前記容器の前記溝部と前記突部とに嵌まり合える構造で突部と溝部とが形成され、前記検体採取部の使用前では前記容器の前記突部と前記キャップの前記突部の先端が突き合わされ且つ前記内側筒部が前記容器の前記口元部内に嵌め込まれて前記検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記容器の前記溝部と前記突部に前記キャップの前記突部と前記溝部とが嵌まり合って前記検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする。
【0026】
このように容器の口元部にその長手方向に食い込む溝部とその長手方向に突出する突部を周方向に交互に形成し、キャップ内の天井部にその外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部を一体に形成し、外側筒部には容器の溝部と突部とに嵌まり合える構造で突部と溝部とを形成すると、検体採取部の使用前は容器の突部とキャップの突部の先端を突き合わせ且つ内側筒部を容器の口元部内に嵌め込むと、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、容器の溝部と突部にキャップの突部と溝部とを嵌め合わせることにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかにおいて、前記容器内の前記保存培地がゲル状体で形成されていることを特徴とする。
【0028】
このように保存培地をゲル状体で形成すると、保存培地を容器内の底部に動かないようにして容易に止め置くことができる。
【0029】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかにおいて、前記容器内の前記保存培地は液体で形成され、前記液体が前記容器内の前記空間に移動しないようにする液移動阻止手段が前記容器に設けられていることを特徴とする。
【0030】
このように保存培地を液体で形成しても液移動阻止手段により、保存培地を容器内の底部に動かないようにして止め置くことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1、図2及び図3(A),(B),(C)は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第1例を示したものである。
【0032】
本例の検体採取器具セットは、検体採取部1を先端に備えた採取部支持スティック部2と、該採取部支持スティック部2の基端側を支持したキャップ3と、有底で筒状となっていて先端の口元部4aがキャップ3で閉塞される容器4と、該容器4内の底部4bに収容された保存培地5とを有している。検体採取部1は、綿や合成繊維等の繊維質,発泡ポリウレタン等の合成樹脂,またはこれらの組み合わせの材質であり、採取部支持スティック部2の先端部に位置し、綿球,スポンジ,匙状,リング状,細かい凹凸のあるもの等の接触させることにより検体を採取し易い構造となっている。採取部支持スティック部2は、ポリエチレン等の合成樹脂,紙,木,アルミニウム等の金属,またはこれらの組み合わせの材質からなり、棒状,筒状,板状等の形状で、先端部に検体採取部1が巻付き,結束,圧入,接着,溶着等の方法または一体化させて設けられている。
【0033】
キャップ3は、外側筒部3aの上部が天井部3bで閉塞され、キャップ3内の天井部3bに内側筒部3cが一体に形成され、且つキャップ3内の天井部3bの中心に前記採取部支持スティック部2の後端部が挿入されて固定される筒状のスティック支持部3dが一体に突設されて構成されている。内側筒部3cは、天井部3bに突設された大径筒部3c1と、この大径筒部3c1の先端に内径はそのままで外径を縮径して突設された小径筒部3c2とで形成されている。このようなキャップ3は、ポリエチレン等の合成樹脂,ゴム,金属等またはこれらの組合わせの材質からなり、本例ではポリエチレンの射出成形により形成されており、容器4の口元部4aを外側筒部3aと内側筒部3cとの間の空間部3eに挿入して密閉する構造になっている。
【0034】
容器4は、ポリエチレン等の合成樹脂,ガラス,ゴム,金属等またはこれらの組合わせの材質で形成されており、本例では内部が透視できるようにポリエチレンの射出成形により形成されている。保存培地5は、検体保存用,検査に不随する物理的・化学的・微生物学的等の処理を行うためのものであって、用途を満たす成分を含む液体,半流動体,ゲル状体等のもの、またはその内部に粉体等の固形物を含むもの等で形成されており、本例では寒天を主成分し、60℃程度で溶解し、これを容器4の底部4b内に充填し、冷却してゲル状体とされており、輸送時等の振動や衝撃等では容易にその位置を変えないようになっている。
【0035】
この検体採取器具セットでは、検体採取部1の使用前では図1に示すように該検体採取部1が容器4内の空間部4cに存在し、検体採取部1が検体を採取した後では図2に示すように該検体採取部1が保存培地5内に挿入される構造になっている。
【0036】
特に、本例の検体採取器具セットでは、検体採取部1の使用前では容器4の口元部4aに延長筒部6の先端部が嵌合接続され、該延長筒部6の基端部にキャップ3が装着されて容器4の口元部4aが閉塞され、且つ検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置され、検体採取部1が検体を採取した後では延長筒部6が容器4の口元部4aから撤去されて該検体採取部1が保存培地5内に挿入される構造になっている。延長筒部6は、先端に内径はそのままで外径を縮径して突設された小径筒部6aを備えており、ポリエチレンの射出成形により形成されている。このような延長筒部6は、その小径筒部6aを容器4の口元部4aに嵌め込んで容器4の長さを長くしている。この延長筒部6の口元部6bに、キャップ3が装着されて容器4の口元部4aが閉塞されている。
【0037】
このような延長筒部6の存在により、検体採取部1の使用前では、図1に示すように検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。このため、容器4内の非汚染性を利用して検体採取部1の汚染をこの容器4内で防ぎ、しかも検体採取部1に検体を採取する前は保存培地5に触れないように保持することができる。
【0038】
検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を延長筒部6から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出し、容器4から延長筒部6を撤去する。かかる状態で、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、該検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入して保存する。容器4から延長筒部6が撤去されて短くなっているので、キャップ3を容器4の口元部4aに嵌め込無ことにより、容易に検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入することができる(図2)。
【0039】
また、この検体採取器具セットによれば、容器4とキャップ3が検体採取部1の汚染を防ぐ保存容器となっているので、包装の省略または簡易化、部品点数の少数化により製造工程の簡易化、検体の採取作業の簡易化、及びごみの発生の少量化を図ることができる。
【0040】
図4は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第2例を示したものである。なお、図1、図2及び図3(A),(B),(C)と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0041】
本例の検体採取器具セットは、検体採取部1の使用前では、この図4に示すように容器4の口元部4aに延長筒部6の先端部がVノッチ部7を介して一体成形で接続され、該延長筒部6の基端部にキャップ3が装着されて容器4の口元部4aが閉塞された構造になっている。キャップ3の内側筒部3cは、第1例と違って、2段の外径構造ではなく、即ち小径筒部3c2がなく、大径筒部3c1のみとなっている。その他の構成は、第1例と同様である。
【0042】
このような検体採取器具セットでは、検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を延長筒部6から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出し、Vノッチ部7で折り欠いて容器4から延長筒部6を撤去する。かかる状態で、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、該検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入して保存する。容器4から延長筒部6が撤去されて短くなっているので、キャップ3を容器4の口元部4aに嵌め込無ことにより、容易に検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入することができる。
【0043】
このように延長筒部6を容器4の口元部4aにVノッチ部7を介して一体成形すると、第1例に示すものより容易に容器4と延長筒部6との製造を行うことができる。
【0044】
図5、図6は本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第3例を示したものである。なお、図1、図2、図3と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0045】
本例の検体採取器具セットでは、容器4の長手方向の一部に蛇腹筒部4が設けられている。検体採取部1の使用前では、図5に示すように容器4の蛇腹筒部4dが延ばされた状態になっている。容器4の口元部4aに被せられているキャップ3は、図4に示す第2例のものと同様な構造になっている。このように容器4の蛇腹筒部4dが延ばされた状態になっていると、検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。
【0046】
このような検体採取器具セットでは、検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を容器4から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出す。かかる状態で、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、該検体採取部1を容器4内に挿入し、図6に示すようにキャップ3を容器4に被せて、該キャップ3を容器4の底部4b側に押圧し、蛇腹筒部4dを圧縮してその長さを短くすることにより、検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入する。
【0047】
この検体採取器具セットでは、検体を検体採取部1で採取する際に、捨てる部品がなくなる利点がある。
【0048】
図7は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第4例を示したものである。なお、図1、図2と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0049】
本例の検体採取器具セットでは、採取部支持スティック部2の長さは、キャップ3が容器4に嵌め込まれた状態において、キャップ3の天井部3bから保存培地5の内部に達するまでの長さ以上に長く設定され、キャップ3の天井部3bとスティック支持部3dとにはこれらを貫通して貫通孔8が設けられている。採取部支持スティック部2の基部側が、キャップ3の貫通孔8を貫通して外部に導出されている。その他の構成は、図2と同様な構成になっている。
【0050】
かかる検体採取器具セットでは、検体採取部1の使用前では、この図7に示すように採取部支持スティック部2のキャップ3の外への突出長さが長くされて、該検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。
【0051】
このような検体採取器具セットでは、検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を容器4から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出す。かかる状態で、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、該検体採取部1を容器4内に挿入し、キャップ3を容器4に被せて、該キャップ3の外に出ている採取部支持スティック部2の基部側を容器4内に挿入して検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入する。
【0052】
使用前において、キャップ3の外側に出ている採取部支持スティック部2の基部の汚染が採取およびその後の検査に影響を及ぼさない場合においては、採取前にキャップ3を外した後、採取部支持スティック部2の基部側をキャップ3側に押し込んでキャップ3の内側(下側)の採取部支持スティック部2を長くした状態で採取を行ない、その後、キャップ3を容器4に被せて検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入するという手順でもよく、この場合はキャップ3の下の採取部支持スティック部2がより長い状態で採取を行うことができる。
【0053】
この検体採取器具セットでも、検体を検体採取部1で採取する際に、捨てる部品がなくなる利点がある。
【0054】
図8は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第5例を示したものである。なお、図7と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0055】
本例の検体採取器具セットは、図7に示す第4例を改良したものである。即ち、第4例と同様に長く形成された採取部支持スティック部2の途中に、容器4内で検体採取部1が保存培地5に触れない安全な位置にある時に、それ以上採取部支持スティック部2をキャップ3の外に出さないように規制する膨みよりなるストッパー部9が設けられている。膨みよりなるストッパー部9は、スティック支持部3dに対向する部分が一部嵌まり込めるようにテーパ形または円錐形に形成されている。
【0056】
このようにすると、採取部支持スティック部2の基端側をキャップ3の外で引いて検体採取部1を引上げる際に、該検体採取部1が保存培地5に触れない安全な位置に達したときに、ストッパー部9がスティック支持部3dに当たり、そのテーパ形または円錐形に形成された部分が該スティック支持部3dに嵌まって固定される。従って、採取部支持スティック部2のスライド操作を容易に行うことができる。
【0057】
図9、図10は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第6例を示したものである。なお、図1、図2と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0058】
本例の検体採取器具セットでは、キャップ3内の天井部3bに設けられたスティック支持部3dの長さが、使用前の状態における検体採取部1から保存培地5の内部に達するまでの長さ以上に長く形成されている。このキャップ側スティック部3dに採取部支持スティック部2の基部がスライド可能に嵌め合わせ支持されている。本例では、スティック支持部3dの長さを長くするために、スティック支持部3dに延長支持部3fが一体に形成されている。
【0059】
このような検体採取器具セットは、検体採取部1の使用前では、図9に示すように延長支持部3fが一体に形成されたスティック支持部3dと採取部支持スティック部2との嵌め合わせ寸法が長くされて、換言すればスティック支持部3dの外に出る採取部支持スティック部2の長さが短くされて、検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。
【0060】
検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を容器4から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出す。かかる状態で、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、図10に示すようにスティック支持部3dから採取部支持スティック部2を引き出し、キャップ3から検体採取部1までの長さを長くし、該検体採取部1を容器4内に挿入し、検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入して、キャップ3を容器4の口元部4aに被せる。
【0061】
この検体採取器具セットでも採取前に採取部支持スティック部2を伸ばしてから採取しキャップ3を被せるという手順をとってもよく、しかも採取部支持スティック部2は使用前においては全てが容器4内にあるため、採取部支持スティック部2の基部付近の汚染を考慮する必要がないという利点がある。更に、この検体採取器具セットでも、検体を検体採取部1で採取する際に、捨てる部品がなくなる利点がある。
【0062】
図11は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第7例を示したものである。なお、図2と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0063】
本例の検体採取器具セットでは、採取部支持スティック部2の途中に成形されたヒンジ2aが設けられている。その他の構成は、図2と同様になっている。
【0064】
このような検体採取器具セットは、検体採取部1の使用前では、採取部支持スティック部2がヒンジ2aで折り曲げられて該検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。
【0065】
検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を容器4から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出す。次いで、ヒンジ2aを真っ直ぐにして採取部支持スティック部2を直線状にする。このとき採取部支持スティック部2が直線状態を維持できるように、ヒンジ2aでの採取部支持スティック部2の各端部に図示のように凹凸の嵌め合せ部を予め設けておき、ヒンジ2aを真っ直ぐにした際に凹凸の嵌め合せ部が嵌め合されるようにすることが好ましい。
【0066】
かかる状態で、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、該検体採取部1を容器4内に挿入し、検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入して、キャップ3を容器4の口元部4aに被せる。
【0067】
この検体採取器具セットでも、検体を検体採取部1で採取する際に、捨てる部品がなくなる利点がある。
【0068】
図12、図13は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第8例を示したものである。なお、図2と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0069】
本例の検体採取器具セットでは、キャップ3の外側筒部3aが長く形成され、該キャップ3内の天井部3bに外側筒部3aより外に突出する寸法で内側筒部3cが一体に形成されている。また、外側筒部3aの先端には、内向き突起3gが設けられている。その他の構成は、図2と同様になっている。
【0070】
このような検体採取器具セットは、検体採取部1の使用前では、図12に示すように外側筒部3aの先端より突出している内側筒部3cが容器4の口元部4a内に嵌め込まれ且つ外側筒部3aの先端の内向き突起3gで位置決めされて検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。
【0071】
検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を容器4から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出す。次いで、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、図13に示すように検体採取部1を容器4内に挿入し、容器4の口元部4aを外側筒部3aと内側筒部3cとの間の空間部3eに差し込んで、検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入する。
【0072】
この検体採取器具セットでも、検体を検体採取部1で採取する際に、捨てる部品がなくなる利点がある。
【0073】
図14は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第9例を示したものである。なお、図12、図13と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0074】
本例の検体採取器具セットは、図12、図13に示す第8例を改良したものである。即ち、本例では外側筒部3aの先端より突出している内側筒部3cの外周に、上下にOリング状部として2つの外向き突起3hが突設されている。その他の構成は、図12、図13に示す第8例と同様に構成されている。
【0075】
このように外側筒部3aの先端より突出している内側筒部3cの外周に、上下に2つの外向き突起3hを突設すると、検体採取部1の使用前に、図示のように外側筒部3aの先端より突出している内側筒部3cが容器4の口元部4a内に嵌め込まれ且つ外側筒部3aの先端の内向き突起3gで位置決めされている状態では、容器4の口元部4aの内周に上下の外向き突起3hが接触して、キャップ3の位置決めと密閉性を確実に行わせることができる。外向き突起3hが2段なのは、キャップ3の軸に垂直な方向へのぶれを防ぐためであるが、1段だけでも密閉性と操作性に有効である。
【0076】
図15、図16は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第10例を示したものである。なお、図2と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0077】
本例の検体採取器具セットでは、容器4の口元部4aが斜めにカットされている。キャップ3は内筒部を有しない構造になっていて、その筒部3iが長く形成されている。この筒部3iは、容器4の口元部4a内に挿入できる外径となってい、その外周には容器4の口元部4aと同じ傾斜角度で鍔部3jが形成されている。その他の構成は、図2に示す第1例と同様に構成されている。
【0078】
このような検体採取器具セットは、検体採取部1の使用前では、図15に示すように容器4の斜めにカットされた口元部4aとキャップ3の斜めの鍔部3jの先端部とが突き合わされて、検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。
【0079】
検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を容器4から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出す。次いで、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、図16に示すように検体採取部1を容器4内に挿入し、容器4の口元部4aの斜めカット面とキャップ3の斜めの鍔部3jとを平行に突き合わせることにより、検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入する。
【0080】
この検体採取器具セットでも、検体を検体採取部1で採取する際に、捨てる部品がなくなる利点がある。更に、容器4の口元部4aが斜めにカットしてあるので口元の開口面積が広く、採取後に検体採取部1を容器4内に入れる時に操作性が良いという利点がある。
【0081】
図17(A),(B)は、本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第11例を示したものである。なお、図2と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0082】
本例の検体採取器具セットでは、容器4の口元部4aにその長手方向に食い込む2つの溝部4eと、その長手方向に突出する2つの突部4fとが、90°間隔で周方向に交互に形成されている。キャップ3内の天井部3bには、その外側筒部3aより外に突出する寸法で内側筒部3cが一体に形成されている。外側筒部3aには、容器4の溝部4eと突部4fとに嵌まり合える構造で、突部3kと溝部3lとが90°間隔で周方向に交互に形成されている。その他の構成は、図2に示す第1例と同様に構成されている。
【0083】
このような検体採取器具セットは、検体採取部1の使用前では、図18に示すように容器4の突部4fとキャップ3の突部3kの先端が突き合わされ且つ内側筒部3が容器4内に嵌め込まれて検体採取部1が容器4内の空間部4cに配置されている。
【0084】
検体を検体採取部1で採取する際には、キャップ3を容器4から外して、採取部支持スティック部2と共に検体採取部1を容器4の外に出す。次いで、キャップ3を保持して、検体採取部1を検体に接触させ、擦り付けたり、すくったり等して、検体を採取する。検体を採取した後は、図19に示すように検体採取部1を容器4内に挿入し、容器4の溝部4eと突部4fにキャップ3の突部3kと溝部3lとを嵌め合わせることにより、検体採取部1を容器4内の保存培地5内に挿入する。
【0085】
この検体採取器具セットでも、検体を検体採取部1で採取する際に、捨てる部品がなくなる利点がある。
【0086】
この例では、容器4の溝部4eと突部4fと、キャップ3の突部3kと溝部3lとが2個ずつであったが、これより多数であっても、図15、図16に示すようにキャップ3と容器4の対向端部が斜めあっても、または曲線状であっても、凹凸を嵌め合わせで嵌合した状態で、検体採取部1を保存培地5内に挿入できる形状であれば、目的を達成することができる。
【0087】
以上、いずれのタイプにおいても、容器4とキャップ3の嵌合部分は、円筒面または円錐面での面対面の嵌合であったが、内面側または外面側のいずれか、または両方にOリング状またはV字状等に突起を設けて嵌合させるか、またはOリング等を嵌め込む等の方法で、面対線、線対線の嵌合としてもよい。面対線の嵌合の方が、同じ嵌合比でも嵌合面積が小さく、単位面積当たりの応力が大きいので、より密閉性が増す。また、面と線の嵌合では、図12、図13に示すように、嵌合部を滑らせるタイプにおいては、嵌合面積が小さいため操作性に対しても有効である。
【0088】
上記の各例では、保存培地5がゲル状体で形成されている場合について示したが、保存培地5はゲル状体に限らず、液状体であってもよい。
【0089】
図20、図21は、保存培地5が液状体である場合に、この液状体よりなる保存培地5が容器4の底部4に止まっているようにする手段の2種の例を示したものである。
【0090】
図20では、液状体よりなる保存培地5の上端に対応して容器4に、液移動阻止手段として、容器4の内面間隔を狭くするくびれ部4gが設けられ、このくびれ部4gにより液状体よりなる保存培地5が容器4の底部4に止まっているようになっている。検体を採取した検体採取部1をこの保存培地5に挿入する際には、くびれ部4gの内面間隔が広がって検体採取部1を保存培地5内に挿入することができるようになっている。
【0091】
図21では、保存培地5を収容した容器4の底部4が容器4の上部とは別体に成形されていて、保存培地5を収容した容器4の底部4の入口に液移動阻止手段として薄いシートまたはフィルム10が被せられ、この薄いシートまたはフィルム10を介して容器4の底部4が容器4の上部に嵌合されて一体化されている。このため液状体よりなる保存培地5は、検体採取部1の使用前では、容器4の底部4に止まっている。
【0092】
検体を採取した検体採取部1を保存培地5に挿入する際には、検体採取部1で薄いシートまたはフィルム10を破って、検体採取部1を容器4内の空間部4cに配置する。
【0093】
このように保存培地5を液体で形成しても液移動阻止手段により、保存培地5を容器4内の底部4bに動かないようにして止め置くことができる。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る各検体採取器具セットによれば、下記のような効果を得ることができる。
【0095】
請求項1に記載の発明では、採取部支持スティック部の先端の検体採取部が、底部内に保存培地を有する容器内の空間部に配置されているので、該容器内の非汚染性を利用して検体採取部の汚染をこの容器内で防ぎ、しかも検体採取部に検体を採取する前は保存培地に触れず、検体を検体採取部で採取した後は該検体採取部を保存培地内に挿入して保存することができる。
【0096】
また、この検体採取器具セットによれば、包装の省略または簡易化、部品点数の少数化により製造工程の簡易化、検体の採取作業の簡易化、及びごみの発生の少量化を図ることができる。
【0097】
請求項2に記載の発明では、容器の口元部に延長筒部の先端部が接続されているので、検体採取部の使用前はこの延長筒部の存在により検体採取部を保存培地に触れさせずに容器内の空間部に配置することができる。検体を検体採取部で採取した後は、この延長筒部を容器の口元部から撤去することにより該検体採取部を保存培地内に挿入することができる。
【0098】
請求項3に記載の発明では、容器の長手方向の一部に蛇腹筒部を延した状態で設けているので、検体採取部の使用前はこの延びた蛇腹筒部の存在により検体採取部を保存培地に触れさせずに容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、この蛇腹筒部を圧縮することにより検体採取部を保存培地内に挿入かることができる。
【0099】
請求項4に記載の発明では、キャップの天井部に採取部支持スティック部を貫通支持させているので、検体採取部の使用前は採取部支持スティック部のキャップの外への突出長さを長くすることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、採取部支持スティック部をスライドさせて該採取部支持スティック部のキャップの中への突出長さが長くすることにより、該検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0100】
請求項5に記載の発明では、キャップ内の天井部に所定の長さを有する筒状のスティック支持部を設け、該スティック支持部に採取部支持スティック部の基部をスライド可能に嵌め合わせ支持させているので、検体採取部の使用前はスティック支持部と採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法を長くすることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、スティック支持部と採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法が短くすることにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0101】
請求項6に記載の発明では、検体採取部の使用前では採取部支持スティック部を折り曲げて該検体採取部が容器内の空間部に存在させているので、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、採取部支持スティック部の折り曲げ部分を延ばすことにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0102】
請求項7に記載の発明では、キャップの外側筒部を長く形成し、キャップ内の天井部に外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部を一体に形成しているので、検体採取部の使用前は外側筒部の先端より突出している内側筒部を容器の口元部内に嵌め込み且つ外側筒部の先端の内向き突起で位置決めすることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、容器の口元部を外側筒部と内側筒部との間の空間に差し込むことにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0103】
請求項8に記載の発明では、容器の口元部を斜めにカットし、キャップの筒部を容器の口元部内に挿入できる外径で形成し、キャップの筒部の外周に容器の口元部と同じ傾斜角度で鍔部を形成しているので、検体採取部の使用前は容器の斜めにカットされた先端部とキャップの斜めの鍔部の先端部とを突き合わせることにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、容器の斜めカット面とキャップの斜めの鍔部とを平行に突き合わせることにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0104】
請求項9に記載の発明では、容器の口元部にその長手方向に食い込む溝部とその長手方向に突出する突部を周方向に交互に形成し、キャップ内の天井部にその外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部を一体に形成し、外側筒部には容器の溝部と突部とに嵌まり合える構造で突部と溝部とを形成しているので、検体採取部の使用前は容器の突部とキャップの突部の先端を突き合わせ且つ内側筒部を容器の口元部内に嵌め込むことにより、検体採取部を容器内の空間部に配置することができる。検体採取部が検体を採取した後は、容器の溝部と突部にキャップの突部と溝部とを嵌め合わせることにより、検体採取部を容器内の保存培地内に挿入することができる。
【0105】
請求項10に記載の発明では、保存培地をゲル状体で形成しているので、保存培地を容器内の底部に動かないようにして容易に止め置くことができる。
【0106】
請求項11に記載の発明では、容器内の保存培地を液体で形成し、この液体が容器内の空間に移動しないように液移動阻止手段で阻止しているので、保存培地を液体で形成しても液移動阻止手段により、保存培地を容器内の底部に動かないようにして止め置くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第1例の検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図2】第1例の検体採取器具セットにおける検体採取部が検体を採取した後を示す縦断面図である。
【図3】(A)は第1例の検体採取器具セットにおける容器を示す縦断面図、(B)は延長筒部を示す縦断面図、(C)は検体採取部付きキャップを示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第2例での検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第3例の検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図6】第3例の検体採取器具セットにおける検体採取部が検体を採取した後を示す縦断面図である。
【図7】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第4例での検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図8】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第5例での検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第6例の検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図10】第6例の検体採取器具セットにおける検体採取部が検体を採取した後を示す縦断面図である。
【図11】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第7例での検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図12】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第8例の検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図13】第8例の検体採取器具セットにおける検体採取部が検体を採取した後を示す縦断面図である。
【図14】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第9例での検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図15】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第10例の検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図16】第10例の検体採取器具セットにおける検体採取部が検体を採取した後を示す縦断面図である。
【図17】(A)は本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第11例における検体採取部付きキャップを示す縦断面図、(B)は容器を示す縦断面図である。
【図18】本発明に係る検体採取器具セットにおける実施の形態の第11例における検体採取部の使用前を示す縦断面図である。
【図19】第11例の検体採取器具セットにおける検体採取部が検体を採取した後を示す縦断面図である。
【図20】本発明に係る検体採取器具セットで、保存培地が液体である場合に、この液体が容器内の空間に移動しないようにする液移動阻止手段の一例を示した要部縦断面図である。
【図21】本発明に係る検体採取器具セットで、保存培地が液体である場合に、この液体が容器内の空間に移動しないようにする液移動阻止手段の他例を示した要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 検体採取部
2 採取部支持スティック部
2a ヒンジ
3 キャップ
3a 外筒部
3b 天井部
3c 内筒部
3c1 大径筒部
3c2 小径筒部
3d スティック支持部
3e 空間部
3f 延長支持部
3g 内向き突起
3h 外向き突起
3i 筒部
3j 鍔部
3k 突部
3l 溝部
4 容器
4a 口元部
4b 底部
4c 空間部
4d 蛇腹筒部
4e 溝部
4f 突部
4g くびれ部(液移動阻止手段)
5 保存培地
6 延長筒部
6a 小径筒部
6b 口元部
7 Vノッチ部
8 貫通孔
9 ストッパー部
10 薄いシートまたはフィルム(液移動阻止手段)

Claims (11)

  1. 検体採取部を先端に備えた採取部支持スティック部と、前記採取部支持スティック部の基端側を支持したキャップと、有底で筒状となっていて先端の口元部が前記キャップで閉塞される容器と、前記容器内の底部に収容された保存培地とを有する検体採取器具セットにおいて、前記検体採取部の使用前では前記キャップに基端側が支持された採取部支持スティック部の先端に備えた検体採取部が前記キャップで閉塞された前記容器の口元部と前記容器内の底部に収容された前記保存培地との間の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記検体採取部が前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする検体採取器具セット。
  2. 前記検体採取部の使用前では前記容器の前記口元部に延長筒部の先端部が接続され、該延長筒部の基端部に前記キャップが装着されて前記容器の前記口元部が閉塞され、且つ検体採取部が前記容器内の空間部に配置され、前記検体採取部が検体を採取した後では前記延長筒部が前記容器の前記口元部から撤去されて該検体採取部が前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  3. 前記検体採取部の使用前では前記容器の長手方向の一部に蛇腹筒部が延ばされた状態で設けられ、該容器の基端部に前記キャップが装着されて前記容器の前記口元部が閉塞され、且つ検体採取部が前記容器内の空間部に配置され、前記検体採取部が検体を採取した後では前記蛇腹筒部が圧縮されて該検体採取部が前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  4. 前記キャップの天井部に前記採取部支持スティック部が貫通支持され、前記検体採取部の使用前では前記採取部支持スティック部の前記キャップの外への突出長さが長くされて該検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記採取部支持スティック部の前記キャップの中への突出長さが長くされて該検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  5. 前記キャップ内にその天井部に支持されて所定の長さを有する筒状のスティック支持部が設けられ、該スティック支持部に前記採取部支持スティック部の基部がスライド可能に嵌め合わせ支持され、前記検体採取部の使用前では前記スティック支持部と前記採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法が長くされて該検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記スティック支持部と前記採取部支持スティック部との嵌め合わせ寸法が短くされて該検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  6. 前記検体採取部の使用前では前記採取部支持スティック部が折り曲げられて該検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記採取部支持スティック部の折り曲げ部分が延ばされて該検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  7. 前記キャップの外側筒部が長く形成され、前記キャップ内の天井部に前記外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部が一体に形成され、前記検体採取部の使用前では前記外側筒部の先端より突出している前記内側筒部が前記容器の前記口元部内に嵌め込まれ且つ前記外側筒部の先端の内向き突起で位置決めされて前記検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記容器の前記口元部が前記外側筒部と前記内側筒部との間の空間に差し込まれて前記検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  8. 前記容器の前記口元部が斜めにカットされ、前記キャップの前記筒部は前記容器の前記口元部内に挿入できる外径で形成され、前記キャップの前記筒部の外周には前記容器の前記口元部と同じ傾斜角度で鍔部が形成され、前記検体採取部の使用前では前記容器の斜めにカットされた先端部と前記キャップの斜めの前記鍔部の先端部とが突き合わされて前記検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記容器の斜めカット面と前記キャップの斜めの前記鍔部とが平行に突き合わされて前記検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  9. 前記容器の前記口元部にその長手方向に食い込む溝部とその長手方向に突出する突部が周方向に交互に形成され、前記キャップ内の天井部にその外側筒部より外に突出する寸法で内側筒部が一体に形成され、前記外側筒部には前記容器の前記溝部と前記突部とに嵌まり合える構造で突部と溝部とが形成され、前記検体採取部の使用前では前記容器の前記突部と前記キャップの前記突部の先端が突き合わされ且つ前記内側筒部が前記容器の前記口元部内に嵌め込まれて前記検体採取部が前記容器内の空間部に存在し、前記検体採取部が検体を採取した後では前記容器の前記溝部と前記突部に前記キャップの前記突部と前記溝部とが嵌まり合って前記検体採取部が前記容器内の前記保存培地内に挿入される構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の検体採取器具セット。
  10. 前記容器内の前記保存培地がゲル状体で形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の検体採取器具セット。
  11. 前記容器内の前記保存培地は液体で形成され、前記液体が前記容器内の前記空間に移動しないようにする液移動阻止手段が前記容器に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の検体採取器具セット。
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