JPH0716161U - 液体生体試料採取具 - Google Patents

液体生体試料採取具

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JPH0716161U JP4688493U JP4688493U JPH0716161U JP H0716161 U JPH0716161 U JP H0716161U JP 4688493 U JP4688493 U JP 4688493U JP 4688493 U JP4688493 U JP 4688493U JP H0716161 U JPH0716161 U JP H0716161U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構成で、操作が簡便で、しかも、少量の
分泌性の液体生体試料を、採取量を制御した定量的な採
取を可能にする液体生体試料採取具の提供を目的とす
る。 【構成】液体生体試料を採取するための柔軟性を有する
吸水性材料より形成される採取部材を、その一方の先端
部に有する採取棒と、その内径が採取部材の外径よりも
小さく、かつその全長が採取棒よりも短い筒体で、採取
部材を収納可能な外筒とを有することにより、前記目的
を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、臨床検査に用いる液体生体試料を採取するための液体生体試料採取 具に関するものである。さらに詳しくは、膣内容液、頚管粘液等の分泌性の液体 生体試料を簡便にかつ定量的に採取することができる、液体生体試料採取具に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
臨床検査の検体としては血清、血漿、尿が一般的に使用されており、膣内容液 、頚管粘液、唾液、乳頭分泌液等の分泌性の液体生体試料の使用は、その採取が 煩雑であるため利用が限られていた。 すなわち、分泌性の液体生体試料を臨床検査に用いる場合には、通常、少量の 検体をスポイトやキャピラリーチューブ等で一度採取し、サンプル保存用のチュ ーブに保存し、その後定量ピペットを用いて検体を定量採取する、あるいは希釈 する等の操作を行わなければならず、必要量の試料採取の困難さや操作の煩雑さ を伴っているからである。
【0003】 分泌性の液体生体試料としては量が比較的多いものとしては唾液があり、また 少量のものとしては破水の予知等に利用される膣内容液、頚管粘液およびCEA の測定に用いられる乳頭分泌液などが例として挙げられる。
【0004】 例えば、乳頭分泌液を臨床検査に用いる方法としては、特開平2−17646 6号公報に開示されるものが例として挙げられる。この方法においては、少量の 検体を定量ピペットを用いることなく検査に供する方法を提案しているが、検体 を定量的に採取する方法については言及されていない。
【0005】 他方、膣内容液の採取は、一般に注射筒、スポイトや綿棒などが用いられてい るが、膣内容液は量が多いものではないため、注射筒やスポイトでは採取そのも のに困難が生じ、また、綿棒などにしみこませて採取する方法では一定量採取す ることができないという不都合が生じている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、操作が簡便で 、しかも、少量の分泌性の液体生体試料の採取量を制御した定量的な採取を可能 にする液体生体試料採取具の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は、液体生体試料を採取するための柔軟性 を有する吸水性材料より形成される採取部材を、その一方の先端部に有する採取 棒と、その内径が前記採取部材の外径よりも小さく、かつその全長が前記採取棒 よりも短い筒体で、前記採取部材を収納可能な外筒とを有することを特徴とする 液体生体試料採取具を提供する。
【0008】 また、前記採取棒の前記採取部材と逆側の端部に、前記外筒の内径よりも大き な外径のストッパを有するのが好ましい。
【0009】 さらに、前記採取部材が繊維材および/または多孔質材より形成されるのが好 ましい。
【0010】
【考案の作用】
本考案の液体生体試料採取具は、基本的に、液体生体性試料を採取するための 、柔軟性を有する吸水性材料からなる採取部材をその一方の端部に固定する採取 棒と、採取部材を収納可能な、採取棒よりも全長が短く、かつその内径が採取部 材より小さい筒状の外筒とより構成される。
【0011】 このような本考案の液体生体試料採取具によって液体生体試料を採取する場合 には、採取部材を外筒に収納した状態で、採取部材を生体内外の液体生体試料の 採取部位に近接し、次いで採取棒を押動して、あるいは外筒を移動して採取部材 を外筒より突出させ、採取部材を液体生体試料の採取部位に接触して、液体生体 試料を吸収して採取する。 採取部材によって十分量の液体生体試料を採取したら、再度採取部材を外筒内 に収納した後に採取棒を外筒から引き抜き、検査液に採取部材を浸漬する等によ って採取試料を検査液に拡散溶解することにより、液体生体試料を臨床検査に供 する。
【0012】 ここで、本考案の液体生体試料採取具においては、採取部材は柔軟性を有する 吸水性材料より形成され、かつ、外筒は採取部材よりも小さい内径を有する。そ のため、採取部材によって液体生体試料を吸収した後、採取部材の外筒への収納 および外筒からの引き抜きによって、採取部材が外筒によって圧迫され一定の力 で収縮され、余剰な液体生体試料が除去される。 従って、本考案の液体生体試料採取具によれば、採取部材および外筒のサイズ や採取部材の材料がそれぞれ一定の採取具であれば、常にほぼ一定量の液体生体 試料を採取することができ、前述のような簡単な採取操作によって、液体生体試 料の定量採取を安定して行うことができ、特に、膣内容液等の体内より液体生体 試料を採取する際には有利である。 しかも、液体生体試料採取前および体内外からの液体生体試料の採取後は、採 取部材は外筒に収納された状態となっているので、採取部材が液体生体試料の採 取部位や検査液等以外と接触することを防止して、採取部材や液体生体試料の汚 染を好適に防止することができ、検査を正確に行うことができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の液体生体試料採取具について、添付の図面に示される好適実施 例をもとに詳細に説明する。
【0014】 図1に、本考案の液体生体試料採取具に概略部分断面図が示される。 図1に示される本考案の液体生体試料採取具10(以下、採取具10とする) は、採取部材14を一方の端部に固定する採取棒12と、採取部材14を収納可 能な外筒16とを有する。また、図示例の採取具10は、好ましい態様として、 採取棒12の採取材14との逆側端部にはストッパ18を具備する。
【0015】 図示例の採取具10において、採取棒12は一方の端部に採取部材14を有す る棒状体で、軸20の一方の端部に採取部材14が、他方の端部にストッパ18 が固定されて形成される。
【0016】 採取棒12の長さは、液体生体試料(以下、試料とする)の採取部位により異 なるものであり、採取部位に応じて任意の長さとすることができる。 例えば、体内より試料を採取する場合には、採取具10の体内への挿入部位か ら採取部位までの距離等に応じて採取棒12の長さを決定すればよく、一例とし て膣内容液を採取する場合には5cm〜30cm程度、また、唾液を採取する場 合には5cm〜15cm程度の長さがあれば十分である。 また、乳頭分泌液等のように体外より試料を採取する際には、操作性等に応じ て任意に決定すればよい。
【0017】 採取棒12の軸20の形成材料は特に限定されるものではなく、採取部材14 の外筒16からの突出等の操作を確実に行うことができる剛性を確保できるもの を、使用用途等により選択されることが好ましい。 例えば、採取具10を体内に挿入することなく試料の採取が可能な場合には、 軸20の形成材料として金属、木、プラスチック等の硬い材料を使用することも 可能であるし、膣内容液の採取等の採取具10を体内に挿入して試料の採取を行 う場合には、軸20の形成材料として紙、軟質のプラスチック等の柔らかい材料 を選択することができる。
【0018】 なお、軸20を吸水性の高い材料で形成した場合には、試料が軸20にも吸収 され、本考案の目的である一定量の試料の採取に支障をきたす場合がある。 従って、軸20は吸水性を有さない、あるいは十分に低いものとするのが好ま しい。
【0019】 採取棒12は、その一方の端部に採取部材14を有する。採取部材14は、体 内外の試料の採取部位に接触して、生体液体試料を吸収(吸水)・保持するもの であり、ある程度の柔軟性を有する吸水性材料より形成される。
【0020】 採取部材14の形成材料としては、繊維材や多孔質材が好適に利用され、具体 的には、採取部材14は、綿や化学繊維あるいはこれらの混合物等よりなる織布 、不織布、脱脂綿等や、スポンジ、樹脂発泡体等の多孔質ポリマー等や、紙等よ り形成される。 より具体的には、例えば、膣内容液を採取する場合には脱脂綿や脱脂綿とレー ヨンの混紡綿等が好適に利用される。
【0021】 採取部材14の形状には特に限定はなく、後述する外筒16の形状に応じて各 種の形状が利用可能であるが、特に、軸20を中心とした円筒状、球状あるいは 繭状、すなわち断面形状(軸20の軸線方向と直交する方向)が円形であること が好ましい。
【0022】 また、採取部材14のサイズにも特に限定はない。 しかしながら、後に詳述するが、本考案の採取具10においては、採取部材1 4の直径および外筒16の内径は、試料の採取量およびその定量性に大きな影響 を与える。また、採取部材14の長さ(軸20の軸線方向)の違いは、試料の採 取量を比例的に増減させる。 従って、採取部材14のサイズは、試料(体内あるいは外の採取部位)の種類 や、その生体液体試料を用いた臨床検査で必要とする試料の量等に応じて、外筒 16のサイズや採取部材14の形成材料の吸水性等を加味して、適宜決定する必 要がある。 なお、本考案の採取具10は、基本的に多量の試料採取を目的とはしていない ので、通常、採取部材14の直径は2mm〜20mm、長さは5mm〜30mm 程度であり、この範囲で上記要件を加味して決定すればよい。
【0023】 また、採取部材14はその吸水性を増加させるために、あるいは、被測定物質 の採取部材14への吸着を防ぐために、必要に応じてタンパクや界面活性剤等で 処理してもよい。
【0024】 図示例の採取具10においては、好ましい態様として、採取棒12の採取部材 14の逆側の端部には、ストッパ18が具備される。 ストッパ18は、図1(b)に示されるように採取部材14を外筒16から突 出した際に、採取棒12と外筒16との分離防止、および採取棒12が外筒16 から必要以上に突出することを防止するための止め具である。 なお、ストッパ18の形成材料については特に限定はない。また、ストッパ1 8は軸20に一体的に形成してもよく、あるいは別部材を軸20に被嵌あるいは 固定することによって形成してもよい。
【0025】 本考案の採取具10は、このような採取棒12と、採取部材14を収納する外 筒16とより構成される。外筒16は、その内径aが採取部材14の直径bより も小さく(採取部材14の直径が外筒16の内径よりも大きく)、かつその全長 が採取棒12よりも短い筒体であり、図示例においては、この条件を満足する円 筒状の形状を有する。 この外筒16は採取部材14の保護カバーと共に、採取部材14に吸収・採取 される試料の量を規定し、試料の定量採取を可能とするものである。
【0026】 前述のように、本考案の採取具10においては、図2に示されるように、外筒 16は、その内径aが採取部材14の直径bよりも小さい。また、採取部材14 は柔軟性を有する吸水材である。 そのため、採取棒12を押動して(あるいは外筒16を移動して)採取部材1 4を外筒16より突出させて、採取部材14によって十分に試料を吸収した後、 再度図1(a)に示されるように採取部材14を外筒16に収納し、さらに図1 (c)に示されるように採取棒12を外筒16から抜き取ることにより、採取部 材14の直径bより小さい内径aを有する外筒16が採取部材14を圧迫して収 縮させ、すなわち採取部材14が外筒16によって絞られた状態となり、余剰な 試料が除去されて、外筒の内径aと、採取部材14の直径bおよび軸線方向の長 さと(さらに採取部材14の吸水性)に応じた所定量の液体生体材料が採取部材 14に保持された状態となる。
【0027】 従って、採取部材14のサイズ(直径bおよび軸線方向の長さ)および形成材 料、外筒16の内径aがそれぞれ一定であれば、外筒16による採取部材14の 収縮(絞り状態)は常に一定であるので、液体生体材料の採取後、採取部材14 を外筒16に収納し、引き抜くという簡易な操作で、常にほぼ定量の試料を採取 することができ、特に膣内容液のように体内より試料を採取する際にはその作業 性を大幅に向上することができる。 特に、使い捨ての採取具10とする場合には、採取部材14のサイズおよび材 料、外筒16の内径が均一な採取具10を製造すれば、多数の検体において、ほ ぼ定量の試料を安定して採取できる。しかも、採取棒12と採取部材14とから なる簡易な構成であり、安価な材料で製造できるので、極めて経済的である。
【0028】 また、採取部材14は、使用前および試料の採取後は、図1(a)に示される ように外筒16内に収納されているので、外部との接触等による採取部材14や 試料の汚染を防止することができ、正確な臨床検査を行うことができる。
【0029】 外筒16の内径aと採取部材14の直径bとの差には特に限定はないが、両者 の差が余り少ないと(内径aが大きすぎると、あるいは直径bが小さすぎると) 外筒16による採取部材14の絞り効果が十分に得られず、試料を良好な精度で 定量採取することができなくなってしまう。逆に、両者の差が余り大きいと、外 筒16が採取部材14を絞り過ぎて試料の採取量が少なくなり、しかも採取棒1 2の外筒16からの突出、収納および引き抜き等に力が必要になり、簡便な操作 を実現できない。 そのため、採取部材14の直径bが外筒16の内径aよりわずかに大きいとい う条件を満足させる構成が必要であり、具体的には外筒16の内径aは採取部材 14の直径bより0.1mm〜5mm小さい構成を有することが好ましい。
【0030】 より具体的には、例えば、膣内容液を80mg程度採取する場合には、採取部 材14を脱脂綿、あるいは脱脂綿とレーヨンの混紡綿で形成し、採取部材14の 直径bを2.8mm〜3.2mm、長さを13mm〜17mm、他方、外筒16 の内径aを2.6mm〜3.0mm程度とすればよい。 また、膣内容液を40mg程度採取する場合には、採取部材14を脱脂綿、あ るいは脱脂綿とレーヨンの混紡綿で形成し、採取部材14の直径bを2.3mm 〜2.7mm、長さを10mm〜14mm、他方、外筒16の内径aを2.1m m〜2.5mm程度とすればよい。
【0031】 また、外筒16の外径には特に限定はなく、外筒16の内径aおよび外筒16 の形成材料の剛性等の材質に応じて適宜決定すればよい。なお、外筒16があま り太いと、すなわち採取具10全体があまり太いと、特に体内に挿入しての試料 採取に支障を来す場合があるので、通常は外筒16の外径は2mm〜20mm程 度である。 さらに、外筒16の長さは採取棒12の長さに応じて、図1(b)に示される ように、試料の採取時に採取部材14が完全に外筒16の外側に現れるとういう 条件を満足させるものであれば良い。
【0032】 外筒16の断面形状は採取部材14の形状に応じて適宜決定(あるいは、外筒 16に応じて採取部材14を決定)すればよいが、試料採取後の外筒16への採 取部材14の収納の操作性を考慮すると、両者共に円形の断面形状を有するのが 好ましい。なお、必要に応じて、両者の断面形状を三角形、四角形、さらにはそ れ以上の多角形としてもよく、あるいは長方形等としてもよい。 また、軸線方向も図示例のような直線状に限定はされず、必要に応じて屈曲し ていてもよく、あるいは任意に変形可能であってもよい。
【0033】 外筒16の形成材料は、撥水性のものであれば任意のものを使用でき特に限定 されるものではない。具体的には、各種のステンレス等の各種の金属、塩化ビニ ル、テフロン、ポリエチレン等の各種の樹脂等が例示される。
【0034】 なお、このような構成を有する本考案の採取具10は、試料の採取に供される 前は、滅菌(殺菌)消毒を施して、紙、合成樹脂等のフィルム中に密閉包装され ているのが好ましい。
【0035】 本考案の採取具10は、基本的に上記構成を有するものであるが、採取具10 による試料の定量採取操作の一例について以下に述べる。 まず、図1(a)に示されるように、採取部材14を外筒16に収納した状態 で、採取部材14(採取具10の先端)を生体内あるいは生体外の試料の採取部 位に近接する。次いで採取棒12を押動して、あるいは外筒16を移動して、図 1(b)採取部材14を外筒16より突出させ、採取部材14を試料の採取部位 に接触することにより、採取部材14によって試料を吸収して採取する。
【0036】 採取部材14が十分に試料を吸収したら、再度外筒16に採取部材14を収納 して図1(a)に示される状態とし、採取部位より採取具10を離し(あるいは そのままの状態で)、図1(c)に示されるように採取棒12を外筒16から引 き抜く。 ここで、前述のように本考案の採取具10は、外筒16の内径aは採取部材1 4の直径bよりも小さく、かつ採取部材14は柔軟性を有する。従って、採取部 材14の外筒16への収納および引き抜きによって、外筒16が採取部材14を 絞り、余剰な試料が採取部材14から除去され、採取部材14サイズ、外筒16 の内径a等に応じた一定量の試料が採取部材14に保持される。
【0037】 外筒16から採取棒12を引き抜いた後は、採取部材14を検査液や検査用の 希釈液に浸漬し、撹拌して採取部材14に保持された試料を十分に拡散溶解する ことにより、所定量の試料を臨床検査に供することができる。
【0038】 以上、本考案の試料採取具について詳細に説明したが、本考案は上記実施例に 限定はされず、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更 を行ってもよいのはもちろんである。
【0039】 [実験例] 図1に示される形状を有する、本考案の試料採取具にかかる膣内容液採取具を 作製した。 採取棒12の軸20の先端部に脱脂綿とレーヨンとの混紡綿を固定することに より、採取部材14を形成した。なお、採取部材14の軸線方向の長さは15m m、直径bは3.1mm〜3.2mmとした。また、採取棒12の全長は150 mmとした。 他方、外筒16は塩化ビニル製で、内径aは3.0mm、全長は105mmと した。なお、外径は4.0mmである。
【0040】 このような膣内容液採取具を用い、5人の測定者を対象として各4回づつタン パク溶液の採取を行い、重量を計量した。なお、採取方法は、先に述べた方法で ある。 下記表1および図3に結果を示す。なお、下記表1において、採取量の単位は [mg]、変動係数の単位は[%]である。
【0041】 表 1
【0042】 上記表1および図3に示されるように、本考案の試料採取具は構成が簡易で、 しかも、簡便な試料採取方法で、必要にして十分な精度(上記例では、変動係数 は5.1%)で試料の採取を行うことができる。 以上の結果より、本考案の効果は明らかである。
【0043】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案の液体生体試料採取具によれば、試料の採 取部位に採取部材を接触し、液体生体試料を採取後、採取部材を外筒に収納し、 引き抜くという簡易な操作で、常にほぼ一定量の試料を安定して採取することが できる。 しかも、採取棒と採取部材とからなる簡易な構成であり、安価な材料で製造す ることができるので、極めて経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)および(c)は、それぞれ本考
案の液体生体試料採取具の一例の概略部分断面図であ
り、本考案の試料採取具の構成および液体生体試料採取
操作を示す。
【図2】図1に示される液体生体試料採取具を軸線方向
から見た際の概略図である。
【図3】本考案の液体生体試料採取具にかかる膣内容液
採取具による検体採取量を示すグラフである。
【符号の説明】
10 液体生体試料採取具(採取具) 12 採取棒 14 採取部材 16 外筒 18 ストッパ 20 軸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体生体試料を採取するための柔軟性を有
    する吸水性材料より形成される採取部材を、その一方の
    先端部に有する採取棒と、その内径が前記採取部材の外
    径よりも小さく、かつその全長が前記採取棒よりも短い
    筒体で、前記採取部材を収納可能な外筒とを有すること
    を特徴とする液体生体試料採取具。
  2. 【請求項2】前記採取棒の前記採取部材と逆側の端部
    に、前記外筒の内径よりも大きな外径のストッパを有す
    る請求項1に記載の液体生体試料採取具。
  3. 【請求項3】前記採取部材が繊維材および/または多孔
    質材より形成される請求項1または2に記載の液体生体
    試料採取具。
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