JP2731664B2 - レール及びその製造方法 - Google Patents

レール及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、敷居等に使用されるレ
ール及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば障子や襖は、木材よりなる
敷居や鴨居等に形成された凹状の案内溝に沿って開閉さ
れる。
【0003】従って、長期間の使用によって案内溝の内
面が削り取られて、障子等の開閉を円滑に行い得なかっ
たり、建付けに狂いを生じたりするものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来、敷居
や鴨居に凹部を形成して、その凹部内に金属製のレール
を嵌合し、障子等をレール上に開閉可能に支持するとい
う構造が採用される場合もあった。
【0005】しかしながら、この構造においては、木材
である敷居や鴨居と金属製のレールとの間の親和性が悪
いために、両者を接着剤により固定しても接着が剥離し
易い。このため、両者の固定には接着剤の代わりに釘や
鋲等が使用される場合もあるが、それらの釘頭や鋲頭が
レール面から突出するため、障子等を円滑に開閉させる
ことの障害になる。これを防止するために、その釘頭や
鋲頭を隠す工夫が施されることがあるが、構成が複雑に
なるという問題があった。そして、なによりも木材より
なる敷居や鴨居と金属製のレールとの組合せは外観を著
しく損なうものであった。
【0006】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、外観を向上させるのは
勿論のこと、それ自体丈夫で、かつ敷居や鴨居等に確実
に固定できるレール及びその製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明では、強化樹脂を含浸させた木製基材
の外周面に圧力成形により車輪転動面を形成したもので
ある。
【0008】第2の発明では、車輪転動面は凹状に形成
されているものである。第3の発明では、木製基材に物
理的強度強化のための合成樹脂を含浸させ、その合成樹
脂が硬化する以前に、木製基材の外周面に車輪転動面を
圧力成形し、その後、強化合成樹脂を硬化させるように
したものである。
【0009】
【作用】従って、本発明によれば、木製基材に物理的強
度強化のための合成樹脂を含浸させることにより、木製
基材自体の強度が向上するとともに、圧力成形によって
車輪転動面を形成することにより、木製基材の密度が密
になって強度が更に向上する。従って、レールは木製で
あるにも係わらず充分な強度を有しており、しかも木材
である敷居や鴨居との親和性も良いので、接着剤により
確実に固定でき、釘等を使用する必要がない。そのた
め、障子や襖等の開閉を円滑に行うことができる。又、
外観上の見栄えも良い。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図2に示すように、1は木材よりな
る敷居であり、この敷居1の上面には障子や襖2等を案
内するための凹状の案内溝3が形成されている。即ち、
障子や襖2等はこの案内溝3に沿って開閉される。案内
溝3の底部中央にはその長さ方向に沿って嵌合凹部4が
形成され、その嵌合凹部4内には図1に示すような木製
のレール5が接着剤6により嵌合固定されている。この
レール5は断面ほぼ四角形状をなしており、その上面に
は軸線方向に沿って凹溝7が形成されて、その溝面が車
輪転動面8となっている。前記障子や襖2等の下端には
レール5の車輪転動面8に係合する車輪9が回転可能に
取り付けられ、障子や襖2等はその車輪9において車輪
転動面8上を移動するようになっている。
【0011】ここで、前記レール5の製造方法を説明す
る。先ず、図3(a)に示すように、高温でかつ真空状
態のオートクレーブ11内において、強化樹脂としての
フェノール樹脂の溶液F中に、合板よりなる平板状の木
製基材10を浸して、その木製基材10にフェノール樹
脂を含浸させる。この含浸を高温でかつ真空状態のオー
トクレーブ11内で行うことにより、木製基材10の組
織中の間隙に存在する空気が排除されて、その間隙にフ
ェノール樹脂が確実に染み込むようになっている。
【0012】次に、前記オートクレーブ11内からフェ
ノール樹脂が含浸された木製基材10を取り出す。そし
て、図3(b)に示すように、その含浸されたフェノー
ル樹脂が硬化する以前に、同図に示すような型12を使
用して、木製基材10の上面に前記車輪転動面8となる
多数の凹溝7を所定の間隔をおいて熱圧成形する。この
熱圧成形によって、木製基材10を構成する多数の薄板
10aの層は凹溝7に沿って湾曲した状態となる。即
ち、凹溝7が形成された分だけ木製基材10が圧縮され
たということであり、その凹溝7に対応する部分、特に
凹溝7の底部に対応する部分においては、木製基材10
の組織中の間隙が潰され、同基材10の密度が非常に密
になっている。
【0013】そして、図3(c)に示すように、フェノ
ール樹脂が硬化された後に、多数の凹溝7が形成された
木製基材10を、隣接する凹溝7間の山部のほぼ中間に
おいてその軸線方向に沿って切断することにより、図1
に示すようなレール5が多数形成される。そして、この
ように形成されたレール5の上面の1つの凹溝7が車輪
転動面8となり、このレール5は図2に示すように前記
敷居1の嵌合凹部4に接着剤6により嵌合固定される。
【0014】さて、この実施例の木製のレール5は、フ
ェノール樹脂を含浸させることによって、その組織中の
間隙が隙間無く埋められているので、単なる合板である
場合と比較して物理的強度が向上している。しかも、そ
のレール5の車輪転動面8となる凹溝7は圧力成形によ
り形成されているので、単に切り欠いて凹溝を形成する
場合とは異なり、木製のレール5の組織中の間隙が潰さ
れてその密度が非常に密になっており、物理的強度が更
に向上している。従って、レール5を木製である合板で
形成したにも係わらず、その物理的強度はかなり強化さ
れており、障子や襖2等の開閉動作に伴って磨耗したり
するなどのおそれがほとんどない。
【0015】又、前述したように、レール5は木製であ
るので、同じく木製である敷居1との親和性が良く、レ
ール5を敷居1の嵌合凹部4内に接着剤6により容易
に、しかも確実に固定することができる。従って、レー
ル5を釘等を使用して固定する必要がなく、障子や襖2
等の円滑な開閉に支障を生じることがない。
【0016】更に、木製の敷居1に同じく木製のレール
5を取り付けているので、両者の組合せに違和感を生じ
ることがなく、外観上の見栄えを向上させることができ
る。尚、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、以下のような態様で具体化してもよい。 (1)図4(a)に示すように、多数の凹溝7が形成さ
れた木製基材10を、凹溝7のほぼ中間においてその軸
線方向に沿って切断することにより、中央の山部の両側
に車輪転動面8を有するレール5を形成すること。尚、
このレール5は、障子や襖2等の下端の車輪9が図4
(b)に示すようなものの場合に使用される。 (2)図5(a)に示すように、フェノール樹脂が含浸
された木製基材10の上面全体に亘って圧力をかけて、
その木製基材10を切断することにより、上面全体が車
輪転動面8となるレール5を形成すること。尚、このレ
ール5は、図5(b)に示すような状態で敷居1の嵌合
凹部4に嵌合固定される。 (3)木製基材10として合板の代わりに単なる木製の
板材を使用すること。 (4)強化樹脂としてフェノール樹脂以外の合成樹脂を
使用すること。 (5)レール5を一本ずつ形成すること。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、外
観を向上させることができるとともに、それ自体丈夫
で、かつ敷居や鴨居等に確実に固定できるという優れた
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化したレールの一実施例を示す斜
視図である。
【図2】レールを敷居に取り付けた状態を示す断面図で
ある。
【図3】レールの製造工程を順に示す図である。
【図4】レールの別例、及びその使用状態を示す断面図
である。
【図5】レールのもう1つの別例、及びその使用状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
5…レール、7…凹溝、8…車輪転動面。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化樹脂を含浸させた木製基材の外周面
    に圧力成形により車輪転動面を形成したことを特徴とす
    るレール。
  2. 【請求項2】 車輪転動面は凹状に形成されている請求
    項1に記載のレール。
  3. 【請求項3】 木製基材に物理的強度強化のための合成
    樹脂を含浸させ、その合成樹脂が硬化する以前に、木製
    基材の外周面に車輪転動面を圧力成形し、その後、強化
    合成樹脂を硬化させることを特徴としたレールの製造方
    法。
JP8903292A 1992-04-09 1992-04-09 レール及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2731664B2 (ja)

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JPH05302474A JPH05302474A (ja) 1993-11-16
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