JP2730196B2 - 光カード - Google Patents

光カード

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JP2730196B2
JP2730196B2 JP1181687A JP18168789A JP2730196B2 JP 2730196 B2 JP2730196 B2 JP 2730196B2 JP 1181687 A JP1181687 A JP 1181687A JP 18168789 A JP18168789 A JP 18168789A JP 2730196 B2 JP2730196 B2 JP 2730196B2
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憲治 河本
徳政 関根
茂之 篠原
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、光学的に追加書き込み(記録)が可能な密
着構造の光カードに関するものである。
<従来の技術> 近年、多くの産業分野において広く利用されている磁
気カードが、より多くの機能の付加を求められるに至っ
て、磁気カードより記録容量の大きい各種の光カードが
提案されており、なかでも追加書き込みが可能な光カー
ドは利用範囲が広く有望視されている。
光カードにおける情報の光学的な記録方法としては、
ダイレクトリードアフターライト型式(以下単にDRAW型
と言う)のものが一般的であり、光記録材料にレーザー
光等を照射して昇温させ、物理的,化学的変化を起こさ
せるいわゆるヒートモード記録方式である。したがって
DRAW型の光カードにおいては、レーザー光等の照射によ
る昇温,変化以上の温度変化にさらされない限り記録情
報が変化せず、室内,戸外を問わず取扱や保管が簡便で
ある等の特長がある。
DRAW型の光記録材料の例としては、テルル(Te)等の
低融点金属単体やその合金,酸化物,炭化物が提案され
ており、基板上に保持された光記録材料に、出力変化の
ある半導体レーザー光等を照射して昇温,溶融させ、溶
融したレーザー受光部とその周辺非溶融部との表面張力
の差から、出力変化に応じたピット(孔部)が形成さ
れ、情報が記録されるものである(例えば特公昭59−35
356号を参照)。
DRAW型の光記録材料の他の例としては、各種の有機色
素が提案され、レーザー光等の照射による光記録材料の
昇温,昇華により、同様にピットが形成され、情報が記
録されるものである(例えば特開昭58−112790号を参
照)。
<発明が解決しようとする課題> 一般にキャッシュカード等の磁気カード類は、携帯用
として広く利用されており、携帯時の変型や破損に耐え
得る充分な強度が必要であり、また携帯上又は機能上か
らも極力薄いことが必要である。
一方、磁気カードに代わる記録容量の大きいDRAW型の
光カードにおいては、光記録材料がレーザー光等の照射
により溶融または昇華してピットを形成するために、光
記録材料と基板との間に空間層を設ける必要があり、そ
の空間層のために携帯時の充分な強度と薄型化が難しい
等の欠点があった。
DRAW型の光カードにおける携帯時の強度不足と厚型化
の解決方法としては、空間層に代えて光記録材料の溶
融,昇華したものを吸収する緩衝層を設けることによ
り、基板と光記録材料,緩衝層等の各層を密着一体化し
た各種光カードが研究されている。
一般にこのような緩衝層には、熱可塑性樹脂を適当な
溶剤で溶解して、光記録材料に塗布して形成する方法が
試みられている。しかしながら、熱可塑性樹脂を光記録
材料の緩衝層として用いた場合は、光記録材料の記録感
度が著しく低下して、記録情報にむらが生ずる等が障害
となっている。
本発明は、熱可塑性樹脂以外の緩衝層および有機色素
系の光記録材料の開発に鋭意努力して、前述の障害の解
消に成功し、記録感度の優れた信頼性の高い密着薄型化
したDRAW型の光カードを提供するものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、第1図を基本構成としたDRAW型の光カード
において、緩衝層(4)として色素層を用いたものであ
る。また更に、光記録層(3)としてインドアニリン金
属錯体系色素層を用いることにより、記録感度と信頼性
の向上を図ったものである。
第1図の表面硬化層(1)は、通常はウレタンアクリ
レート,エポキシアクリレートの紫外線硬化樹脂を用い
て、必要があれば設ければ良い。
第1図の透明基板(2)は、通常はポリカーボネート
樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂
等が用いられ、レーザー光等での書き込み(記録)及び
読み取り(再生)の際の案内溝(第1図に図示せず)が
設けられている。
第1図の光記録層(3)は、通常はカルボシアニン
系,ナフトキノン系,アントラキノン系,フタロシアニ
ン系,ナフタロシアニン系,インジゴ系,インドアニリ
ン系等の有機色素が用いられ、蒸着法または塗布法によ
り設けられている。しかしながら、DRAW型の光カードは
装置上の制約から、光ディスクに比べて記録,再生時の
レーザー光等の走査速度が遅いために昇温の度合が高
く、光記録層により高い耐熱性が求められている。その
対策のために、本発明の光記録層(3)は、耐熱性等が
優れた下記一般式[1]で表わされるインドアニリン金
属錯体系色素層で構成するものである。
一般式[1] (式の中で、R1およびR2は水素原子またはメチル基を表
わし、R3およびR4は低級アルキル基,メチロール基,エ
チロール基またはエチルアミノスルホン酸メチル基を表
わす。また(X)はI-,Br-,Cl-,ClO4 -等の陰イオンを
表わす。) 第1図の光記録層(3)は、前記一般式[1]で表わ
されるインドアニリン金属錯体系色素を適当な溶剤に溶
解させ、スピンコート法,ロールコート法またはグラビ
ヤ印刷法で設けることが可能である。
第1図の緩衝層(4)は、通常は各種熱可塑性樹脂が
用いられ、塗布法等により設けられている。しかしなが
ら、レーザー光等の照射により光記録層(3)の有機色
素類が昇温,昇華したとき、緩衝層(4)の熱可塑性樹
脂の昇温,溶融状態および昇華物の吸収状態が不充分で
あり、光記録層(3)に良好なピットが形成されず、記
録感度等の低下の原因になっている。その対策のため
に、本発明の緩衝層(4)は、昇温,溶融性等が優れた
有機色素層で構成するものである。
第1図の緩衝層(4)は、レーザー光等に対して、吸
収帯を持たないまたは光記録層(3)と吸収帯が異なる
フタロシアニン系,シアニン系,アゾ系,アントラキノ
ン系,ナフトキノン系,トリアジン系,アゾメチン系,
インドアニリン系等の色素を、光記録層(3)を侵さな
い適当な溶剤に溶解させ、スピンコート法,ロールコー
ト法またはグラビヤ印刷法で設けることが可能である。
第1図の接着剤層(5)は、通常はエポキシ系,アク
リル系,ウレタン系等の樹脂を用いて設けることが出来
る。
第1図の裏打ち基板(6)は、通常はポリ塩化ビニー
ル樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリエステル樹脂等のシー
トや板状物が用いられる。
<作用> 本発明における緩衝層(4)は、前述のフタロシアニ
ン系等の色素層であり、通常の各種熱可塑性樹脂に比べ
て溶融点や分解点が低いために、レーザー光等の照射に
より光記録層(3)の有機色素類が昇温,昇華したと
き、その熱により、前述のフタロシアニン系等の色素層
も溶融,分解して昇華物の安定した吸収状態にあり、光
記録層(3)の良好なピット形成が可能である。
また、本発明における光記録層(3)は、前記一般式
[1]で表わされるインドアニリン金属錯体系の色素層
であり、通常の光記録層であるカルボシアニン系等の有
機色素および前述の緩衝層(4)であるフタロシアニン
系の色素に比べて、溶融点を持たず分解点が高い等の耐
熱的特性が優れている。また、このインドアニリン金属
錯体系色素層は、色素の反射率が高く700nm〜800nmの長
波長帯に吸収帯を有する等の光学的特性も優れている。
そのために、本発明における光記録層(3)は、レーザ
ー光等の照射による昇温,昇華が安定しており、前述の
緩衝層(4)の安定した吸収状態と相まって、記録情報
に忠実で、むらの少い良好なピット形成が可能である。
<実施例1> 表面硬化層(1)として、厚さ0.2μmのポリウレタ
ン系樹脂を塗布した厚さ0.4mmのポリアクリル樹脂板
に、熱圧縮成型法により幅0.3μm,深さ0.2μmの案内溝
を設けた透明基板(2)を作製した。
次に、下記構造式で表わされるインドアニリン 金属錯体系色素をシクロヘキサノンに溶解して、その1.
5%溶液をスピンコート法により透明基板(2)のポリ
アクリル樹脂面に塗布して光記録層(3)を作製した。
この時の光記録層(3)の厚さは約750Åであり、最大
吸収波長は約790nmで反射率は約36%であった。
次に、フタロシアニン系色素であるC.I.Solvent Blue
25(商品名:Oil Blue BO,中央化学(株)製)をトルエ
ンに溶解して、その2.0%溶液をスピンコート法により
光記録層(3)の面に塗布して、層厚約1000Åの緩衝層
(4)を作製した。
次に、エポキシ系接着剤を接着層(5)として、緩衝
層(4)と硬質塩化ビニール樹脂の裏打ち基板(6)を
貼合せてカードサイズに打抜き、密着薄型化したDRAW型
の光カードを作製した。
この光カードに、記録エネルギーを変化させた830nm
の半導体レーザーで記録(ドット2KHz,速さ80mm/秒)し
再生した所、第2図に示すような良好なコントラスト%
(感度曲線)が得られた。
<実施例2> 下記構造式で表わされるインドアニリン金属錯 体系色素を用いて、実施例1と同様にして層厚約800
Å,最大吸収波長796nm,反射率約33%の光記層(3)を
作製した。
また、アゾ系色素であるC.I.Solvent Blue 35(商品
名:Kayaset Blue N,日本化薬(株)製)を用いて、実施
例1と同様にして層厚約1100Åの緩衝層(4)を作製し
た。
この光記録層(3)と緩衝層(4)をもとにして、実
施例1と同じ方法でDRAW型の光カードを作製して、実施
例1と同じ条件で記録し再生したコントラスト%(感度
曲線)を第3図に示した。
<効果> 本発明は、携帯時の強度不足と厚型化の解決方法とし
て緩衝層を設けたDRAW型の光カードにおいて、光記録材
料の記録感度の低下による記録情報のむら等の障害を解
消したものである。
本発明は、この緩衝層を設けたDRAW型の光カードにお
いて、色素層を用いた緩衝層と、インドアニリン金属錯
体系色素を用いた光記録層の開発に関するものであり、
実施例1(第2図)および実施例2(第3図)に示すよ
うに、記録および再生時の良好な感度曲線(コントラス
ト%)を得ることが出来た。
その結果、磁気カードに代わる記録容量の大きい携帯
用光カード、なかでも追加記録が可能な信頼性の高い密
着薄型化したDRAW型の光カードを作製することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光カードの層構成を示す断面図であ
る。第2図および第3図は本発明の実施例1および2に
おける記録,再生時の感度曲線(コントラスト%)であ
る。 1)表面硬化層、2)透明基板 3)光記録層、4)緩衝層 5)接着剤層、6)裏打ち基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/24 533 8721−5D G11B 7/24 533K B41M 5/26 Y

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも1つが記録,再生光に対して透過
    性の2つの基板の間に、少くとも光記録層と緩衝層の2
    層を狭持する光カードにおいて、その緩衝層が色素層で
    あることを特徴とする光カード。
  2. 【請求項2】前項の光記録層の主成分が、インドアニリ
    ン金属錯体系色素であることを特徴とする請求項(1)
    に記載の光カード。
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