JP2729922B2 - 放電型サージ吸収素子 - Google Patents

放電型サージ吸収素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気密容器内に封入し
た放電間隙における放電現象を利用してサージを吸収す
る放電型サージ吸収素子に係り、特に、気密容器内にそ
れそれ間隙長の異なる複数の放電間隙を設けることによ
り、放電開始電圧の切替えを可能とした放電型サージ吸
収素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器に侵入する過渡的な異常
電圧や誘導雷等のサージから電子回路素子等を保護する
ため、気密容器内に封入した放電間隙における放電現象
を利用した放電型サージ吸収素子が用いられている。図
3はその一例を示すものであり、この放電型サージ吸収
素子60は、ガラスやセラミック等の絶縁材より成る気
密容器62内に、一対の放電電極64,64の先端面を
所定の距離を隔てて対向配置して、両放電電極64,6
4間に放電間隙66を形成し、各放電電極64,64の
基端に接続したリード端子68,68の先端側を、気密
容器62を貫通させて外部に導出して成る。上記気密容
器62内には、NeやAr、Xe、He等の希ガスを主
体とした放電ガスが充填されている。また、上記放電電
極64,64は、NiやFeなど放電特性の良好な導電
材より成る円柱状の電極基体64aの先端部表面に、酸
化バリウム(BaO)や六硼化ランタン(LaB)等
のエミッタ物質より成るエミッタ層64bを形成して成
る。
【0003】上記リード端子68,68を介して、この
放電型サージ吸収素子60にサージが印加されると、上
記放電間隙66にグロー放電を経てアーク放電が生成
し、このアーク放電の大電流を通じてサージの吸収が実
現される。この放電型サージ吸収素子60の動作電圧
(直流放電開始電圧)は、パッシェンの法則に従い、放
電ガスの組成や圧力、あるいは放電間隙66の間隙長等
によって規定される。
【0004】図4に示すように、この放電電極サージ吸
収素子60は、例えば、被保護回路42に接続された一
対の電源ラインL,Lの一方(図中ではL)とグ
ランドGとの間に、上記リード端子68,68を介して
接続される。上記電源ラインL,L間には、バリス
タ44が介装されると共に、電源ラインLには過電流
遮断用のヒューズ46が、また電源ラインLには電源
スイッチ48がそれそれ直列接続されている。しかし
て、上記電源ラインL,Lに、ライン間を往復する
ノーマルモードのサージが印加された場合には、上記バ
リスタ44が動作してこれを吸収する。また、電源ライ
ンL,L−グランドG間を伝導するコモンモードの
サージが印加されると、上記放電型サージ吸収素子60
が動作してこれをグランドGに逃がすものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記放電型
サージ吸収素子60の動作電圧(直流放電開始電圧)
は、自然現象として発生する一般的な誘導雷サージの電
圧値(3000V以下)を考慮すれば、これを確実に吸
収できるよう300〜500V程度に設定されるべきで
ある。ところが、電気用品取締法に定められた耐電圧試
験においては、電源ラインL,L間を短絡した上
で、L,L−G間にAC1200V(あるいはAC
1500V)の過電圧が1分間印加されるため、これよ
りも低い動作電圧を備えた放電型サージ吸収素子を接続
しておくと、この耐電圧試験の実施によって素子が動作
して電流が流れてしまい、結果として試験に不合格とな
ってしまう。このため、従来は、この耐電圧試験におい
て絶対に動作しないよう、2400〜3800Vといっ
た高い動作電圧を備えた放電型サージ吸収素子60を選
択せざるを得ないのが実情であった。この結果、耐電圧
試験後における、被保護回路42の実際の使用時に24
00V未満のサージが印加された場合には、放電型サー
ジ吸収素子60が動作せず、該回路42を有効に保護し
得ない危険性があった。
【0006】この発明は、上記従来の問題に鑑みてなさ
れたものであり、電気用品取締法に定める耐電圧試験
と、一般的な誘導雷サージの両方に対応可能な放電型サ
ージ吸収素子を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係る放電型サージ吸収素子は、放電ガス
を充填した気密容器内に、第1の放電電極と第2の放電
電極を所定の距離を隔てて対向配置し、両放電電極間に
放電開始電圧が300〜500Vに設定された第1の放
電間隙を形成すると共に、第3の放電電極を上記第1の
放電電極と所定の距離を隔てて対向配置し、両放電電極
間に上記第1の放電間隙よりも間隙長が大きく、放電開
始電圧が2400〜3800Vに設定された第2の放電
間隙を形成し、上記第1の放電電極、第2の放電電極及
び第3の放電電極に接続されたリード端子をそれそれ気
密容器外に導出すると共に、上記気密容器の外部におい
て上記第2の放電電極のリード端子と第3の放電電極の
リード端子との間の短絡・開放を切り替える放電電圧変
更手段を設けて成り、該放電電圧変更手段は一対の外部
端子を備え、該外部端子間に電圧か印加される場合には
上記第2の放電電極のリード端子と第3の放電電極のリ
ード端子間が短絡され、該外部端子間に電圧が印加され
ない場合には上記第2の放電電極の外部端子と第3の放
電電極の外部端子間が開放されるよう構成してなる。
【0008】例えば、上記放電電圧変更手段として、コ
イルと、該コイルの両端に接続された一対の外部端子
と、固定接点及び可動接点を備えた電磁リレーを用いる
と共に、上記第2の放電電極のリード端子と第3の放電
電極のリード端子を、それそれ上記電磁リレーの固定接
点あるいは可動接点の何れかに接続し、上記外部端子間
に電圧が印加される場合には、上記コイルが励磁して上
記固定接点と可動接点が接触し、上記外部端子間に電圧
が印加されない場合には、上記コイルが消磁して上記固
定接点と可動接点が離隔するよう構成される。上記気密
容器内面における少なくとも上記リード端子間に、沿面
放電特性の良好な誘電体層を形成するのが望ましい。
【0009】
【作用】上記放電電圧変更手段の外部端子間に電圧が印
加されず、上記気密容器の外部において第2の放電電極
のリード端子と第3の放電電極のリード端子間が開放状
態にあるときに、第1の放電電極のリード端子と第3の
放電電極のリード端子間にサージを導けば、第1の放電
電極と第3の放電電極間に形成された第2の放電間隙に
おいて放電が生成され、サージが吸収される。一方、放
電型サージ吸収素子の放電開始電圧は、気密容器内に封
入された放電ガスの組成及び圧力を一定とした場合に
は、放電間隙の間隙長に比例して大きくなるため、上記
放電電圧変更手段の外部端子間に電圧が印加され、上記
第2の放電電極のリード端子と第3の放電電極のリード
端子間が短絡状態にあるときに、上記第1の放電電極の
リード端子と第3の放電電極のリード端子間にサージを
導けば、第1の放電電極と第2の放電電極間に形成され
た、上記第2の放電間隙よりも間隙長の小さい第1の放
電間隙において放電が生成され、サージが吸収される。
【0010】したがって、上記第1の放電間隙及び第2
の放電間隙の間隙長を適宜調節して、第1の放電間隙の
放電開始電圧を一般的な誘導雷サージの電圧値よりも低
い300〜500Vに、また第2の放電間隙の放電開始
電圧を電気用品取締法の耐電圧試験において印加される
試験電圧よりも高い2400〜3800Vに設定してお
くと共に、放電電圧変更手段の外部端子を上記電源ライ
ンL及びLに接続し、かつ第1の放電電極のリード
端子を電源ラインLに、第3の放電電極のリード端子
をグランドGにそれぞれ接続しておけば、上記耐電圧試
験及び一般的な誘導雷サージの両方に対応できる。
【0011】すなわち、上記耐電圧試験の実施の際に
は、電源ラインL,L間が短絡されるため、上記放
電電圧変更手段の外部端子間は零電圧となり、第2の放
電電極のリード端子と第3の放電電極のリード端子間が
開放状態となっている。このため、第1の放電間隙及び
第2の放電間隙の何れにおいても放電が生成されず、電
流が流れないため耐電圧試験に合格できる。一方、この
耐電圧試験終了後において、被保護回路を実際に使用す
る際には、上記電源ラインL,Lに電源が供給さ
れ、上記放電電圧変更手段の外部端子間に電圧が印加さ
れるため、上記第2の放電電極のリード端子と第3の放
電電極のリード端子間が短絡される。この状態におい
て、通常のコモンモード・サージが電源ラインL,L
−グランドG間に伝導した場合には、上記第1の放電
間隙において放電が生成され、これを確実に吸収するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明に係る放電型サージ吸収素子
10を示す断面図である。この放電型サージ吸収素子1
0は、ガラス管の両端開口を融着して形成した気密容器
12内に、Xe,Ne,Ar,He等の希ガスを主体と
した放電ガスと、3本の円柱状放電電極(第1の放電電
極14、第2の放電電極16、第3の放電電極18)を
封入すると共に、各放電電極の基端に接続されたリード
端子20,22,24を、気密容器12の融着部12
a,12bを貫通させて外部に導出して成る。
【0013】第1の放電電極14、第2の放電電極16
及び第3の放電電極18は、それそれNiやFe等の放
電特性の良好な金属を円柱状に加工して成る電極基体1
4a,16a,18aの先端部表面に、六硼化ランタン
(LaB)や酸化バリウム(BaO)、酸化カルシウ
ム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)等より成る
エミッタ層14b,16b,18bを被着して成る。各
放電電極の中、第1の放電電極14と第2の放電電極1
6は、第1の放電間隙26を隔てて平行するように配置
されている。また、第3の放電電極18は、その先端面
が、第1の放電電極14の先端面に対し、第2の放電間
隙28を隔てて対向するよう配置されている。上記第1
の放電間隙26は約0.8mmに、また第2の放電間隙
28は約6mmに設定されている。
【0014】上記気密容器12の内面には、沿面放電特
性の良好な誘電体層30が被着形成されている。この誘
電体層30は、具体的には酸化バリウム(BaO)、酸
化ニッケル(NiO)、チタン酸バリウム(BaTiO
)等、誘電率が比較的に高い誘電体物質の単体又は混
合体を、気密容器12の内面に層状に蒸着して成る。こ
の誘電体層30によって、各リード端子20,22,2
4間は接続されている。
【0015】気密容器12の外部において、上記第2の
放電電極16のリード端子22と第3の放電電極18の
リード端子24間には、電磁リレー32が挿入接続され
ている。すなわち、この電磁リレー32は、コイル34
と、該コイル34の両端に接続された一対の外部端子3
6,36と、固定接点38と、可動接点40とを備えて
おり、第2の放電電極16のリード端子22と電磁リレ
ー32の固定接点38が接続されると共に、第3の放電
電極18のリード端子24と可動接点40が接続されて
いる。この電磁リレー32の外部端子36,36間に電
圧が印加されると、コイル34が励磁して可動接点40
が固定接点38側に吸着され、両接点が接触して第2の
放電電極16と第3の放電電極18間が短絡される。一
方、外部端子36,36間に電圧が印加されなくなると
コイル34が消磁し、可動接点40は図示しないスプリ
ング等の付勢によって固定接点38と反対側に移動する
ため、両接点が離隔して第2の放電電極16と第3の放
電電極18間が開放される。
【0016】図2は、この放電型サージ吸収素子10の
接続例を示す回路図である。図示のように、被保護回路
42の電源ラインL,L間に電磁リレー32のコイ
ル34が外部端子36,36を介して接続されると共
に、第1の放電電極14のリード端子20が電源ライン
に接続され、また第3の放電電極18のリード端子
24と電磁リレー32の可動接点40との中間にはグラ
ンドGが接続される。さらに、電源ラインL,L
にはバリスタ44が介装されると共に、電源ラインL
には過電流遮断用のヒューズ46が、また電源ラインL
には電源スイッチ48が、それそれ直列接続されてい
る。
【0017】しかして、上記電源スイッチ48をONし
て被保護回路42に電源供給を開始すると、上記電磁リ
レー32の外部端子36,36間に電圧が印加されてコ
イル34が励磁されるため、固定接点38と可動接点4
0が接触して第2の放電電極16と第3の放電電極18
間が短絡され、結果的に第2の放電電極16もグランド
Gに接続されることとなる。放電型サージ吸収素の放電
開始電圧は、気密容器内に封入された放電ガスの組成及
び圧力が一定の条件下においては、放電間隙の間隙長に
比例して大きくなる。したがって、この状態において、
電源ラインL−グランドG間、あるいはL−グラン
ドG間にコモンモード・サージが印加されると、第1の
放電間隙26の方が第2の放電間隙28よりも間隙長が
狭小であるため、該第1の放電間隙26において放電が
生成され、サージはグランドGに逃がされることとな
る。また、電源ラインL−L間を往復するノーマル
モード・サージが印加された場合には、電源ラインL
−L間に挿入されたバリスタ44が動作してこれを吸
収するものである。つぎに、上記電源スイッチ48をO
FFして被保護回路42への電源供給を停止すると、上
記電磁リレー32の外部端子36,36間に電圧が印加
されなくなり、コイル34が消磁して可動接点40と固
定接点38が離隔するため、第2の放電電極16が自動
的にグランドGから切り放されることとなる。
【0018】上記第1の放電間隙26及び第2の放電間
隙28の間隙長を適宜選定することにより、第1の放電
間隙26の放電開始電圧を300〜500Vに設定する
と共に、第2の放電間隙28の放電開始電圧を2400
〜3800Vに設定すれば、電気用品取締法の耐電圧試
験と一般的な誘導雷サージの両方に対応可能となる。す
なわち、電気用品取締法の耐電圧試験を受ける際には電
源ラインL,L間が短絡され、L,L間は零電
圧となるため、電磁リレー32の外部端子36,36間
には電圧が印加されず、可動接点40と固定接点38は
離隔し、第2の放電電極16はグランドGから分離され
た状態となっている。したがって、耐電圧試験における
1200Vあるいは1500Vの試験電圧を電源ライン
−グランドG間、L−グランドG間に印加して
も、この放電型サージ吸収素子10は動作せず、電流が
流れないため試験に不合格となることがない。
【0019】一方、この耐電圧試験終了後、被保護回路
42の使用に際して電源スイッチ48をONすれば、自
動的に電磁リレー32の可動接点40が固定接点38に
接触して第2の放電電極16と第3の放電電極18間が
短絡され、第2の放電電極16も第3の放電電極18と
同様グランドGに接続されることとなる。したがって、
この状態において誘導雷等のコモンモード・サージが印
加されると、第1の放電間隙26おいてアーク放電が生
成され、該サージは確実にグランドGに逃がされる。
【0020】なお、通常の場合、電子機器の電源スイッ
チ48は、図示のように片一方のライン(電源ラインL
)に直列接続されているため、この電源スイッチ48
がOFFされており、したがって第2の放電電極16が
グランドGから分離された状態のときに、もう片方のラ
イン(電源ラインL)を伝ってコモンモード・サージ
が印加される危険性がある。しかしながら、本実施例に
あっては、このような場合でも、上記第2の放電間隙2
8において放電を生成することは可能であるため、少な
くとも2400V(あるいは3800V)を越える大電
圧サージが被保護回路42に印加されることは回避でき
る。
【0021】上記のように、気密容器12内面には、各
リード端子間を接続する誘電体層30が形成されている
ため、何れかのリード端子間にサージが印加されると、
まず誘電体層30の表面において対サージ応答性に優れ
た沿面コロナ放電が生成し、直ちにサージ吸収が開始さ
れる。そして、この沿面コロナ放電によって放出された
電子及びイオンのプライミング効果により、極めて短時
間の中に、当該放電電極間の放電間隙に主放電たるアー
ク放電を生成させることが可能となる。
【0022】なお、上記においては、放電電圧変更手段
として電磁リレー32を用いた例を示したが、電磁リレ
ー32の代わりに、ダイオード、トランジスタ、ICな
ど半導体スイッチ素子よりなる無接点リレーを用いても
勿論よい。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る放電型サージ吸収素子にあ
っては、放電開始電圧が300〜500Vに設定された
第1の放電間隙と、2400〜3800Vに設定された
第2の放電間隙を気密容器内に設けると共に、気密容器
外において第2の放電電極のリード端子と第3の放電電
極のリード端子間の短絡・開放を実現する放電電圧変更
手段を設けており、この放電開始電圧変更手段による短
絡・開放は、その外部端子間への電圧印加の有無に対応
して自動的に切り替えられるため、単一の素子でありな
がら高低二種類の放電開始電圧を実現することができ、
各放電電極のリード端子及び放電開始電圧変更手段の外
部端子を適切に接続することにより、電気用品取締法に
定める耐電圧試験と、一般的な誘導雷サージの両方に対
応可能な放電型サージ吸収素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電型サージ吸収素子を示す断面
図である。
【図2】上記放電型サージ吸収素子の使用例を示す回路
図である。
【図3】従来の放電型サージ吸収素子を示す断面図であ
る。
【図4】従来の放電型サージ吸収素子の使用例を示す回
路図である。
【符号の説明】
10 放電型サージ吸収素子 12 気密容器 14 第1の放電電極 16 第2の放電電極 18 第3の放電電極 20 第1の放電電極のリード端子 22 第2の放電電極のリード端子 24 第3の放電電極のリード端子 26 第1の放電間隙 28 第2の放電間隙 30 誘電体層 32 電磁リレー 34 コイル 36 外部端子 38 固定接点 40 可動接点

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ガスを充填した気密容器内に、第1
    の放電電極と第2の放電電極を所定の距離を隔てて対向
    配置し、両放電電極間に放電開始電圧が300〜500
    Vに設定された第1の放電間隙を形成すると共に、第3
    の放電電極を上記第1の放電電極と所定の距離を隔てて
    対向配置し、両放電電極間に上記第1の放電間隙よりも
    間隙長が大きく、放電開始電圧が2400〜3800V
    に設定された第2の放電間隙を形成し、上記第1の放電
    電極、第2の放電電極及び第3の放電電極に接続された
    リード端子をそれそれ気密容器外に導出すると共に、
    記気密容器の外部において上記第2の放電電極のリード
    端子と第3の放電電極のリード端子との間の短絡・開放
    を切り替える放電電圧変更手段を設けて成り、該放電電
    圧変更手段は一対の外部端子を備え、該外部端子間に電
    圧が印加される場合には上記第2の放電電極のリード端
    と第3の放電電極のリード端子間が短絡され、該外部
    端子間に電圧が印加されない場合には上記第2の放電電
    のリード端子と第3の放電電極のリード端子間が開放
    されるよう構成したことを特徴とする放電型サージ吸収
    素子。
  2. 【請求項2】 上記放電電圧変更手段として、コイル
    と、該コイルの両端に接続された一対の外部端子と、固
    定接点及び可動接点を備えた電磁リレーを用いると共
    に、上記第2の放電電極のリード端子と第3の放電電極
    のリード端子を、それぞれ上記電磁リレーの固定接点あ
    るいは可動接点の何れかに接続し、上記外部端子間に電
    圧が印加される場合には、上記コイルが励磁して上記固
    定接点と可動接点が接触し、上記外部端子間に電圧が印
    加されない場合には、上記コイルが消磁して上記固定接
    点と可動接点が離隔するよう構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の放電型サージ吸収素子。
  3. 【請求項3】 上記気密容器内面における少なくとも上
    記リード端子間に、沿面放電特性の良好な誘電体層を形
    成したことを特徴とする請求項1または2に記載の放電
    型サージ吸収素子。
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