JP2729750B2 - 茶葉の蒸し機 - Google Patents

茶葉の蒸し機

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JP2729750B2 JP18351193A JP18351193A JP2729750B2 JP 2729750 B2 JP2729750 B2 JP 2729750B2 JP 18351193 A JP18351193 A JP 18351193A JP 18351193 A JP18351193 A JP 18351193A JP 2729750 B2 JP2729750 B2 JP 2729750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茶葉の蒸し機に関し、
さらに詳しくは、茶葉を圧縮して塊を生ずるようなこと
がなく、また、茶葉を攪拌ドラムに圧着して「ムラ蒸
け」を生ずるようなことがなく、安定に蒸煮処理するこ
とができる茶葉の蒸し機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械による茶の製造は約80年の歴史が
あるが、技術的進歩がなされたのは30年ほど前から
で、それ以前の茶は製造技術が低く、且つ保管技術も十
分でなかったために人肌の色、所謂「茶色」であった。
即ち、均一な蒸煮条件で製造することができなかったた
めに所謂「ムラ蒸け」を生じ、蒸しの浅い茶葉が変質し
たり、保管中に茶葉が変質していた。現在は、保管技術
が進歩し、真空窒素充填して冷蔵庫内に5℃以下で貯蔵
するなどにより保管中における茶葉の変質を防止するこ
とができるようになったが、製造における所謂「ムラ蒸
け」への対策は、大量の蒸気を供給するか、必要以上の
蒸煮を行うことであった。しかし、蒸煮が浅いと渋味や
苦みが残り、深過ぎると雑味が出るし、香がなくなり、
色合いが落ちて赤みを帯びてしまうので、適切な蒸煮条
件で、且つ均一に蒸煮することができる茶葉の蒸し機が
嘱望されていた。尚、蒸煮は茶葉を発酵させないように
行うものであり、茶葉を蒸気で一定時間蒸すことにより
茶葉のシブ味を除去すると共に茶葉中の発酵成分や酸化
成分を安定化させるものである。
【0003】従来の茶葉の蒸し機においては、図1に示
すような状態で強制的に攪拌されながら蒸煮される。即
ち、従来の蒸し機は、36〜40rpmで回転するドラ
ム3の内部に、長尺な回転軸41に放射状に延びる鋼製
の羽根42…をスパイラル状に設けてなる搬送機構4が
配設されるものであり、羽根42は200mm間隔に設
けられて150〜250rpmで回転して茶葉を強制的
に押し出すような状態で端部の導出口まで送るものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蒸し機における羽根42の先端はドラム3の内周面に接
触しないように設けられているので、茶葉は羽根42の
先端でドラム3の内周面に押圧される。そして、茶葉は
塊状に圧縮されたり、また、摩擦により粉状に破断され
たりし、その後、粗揉、精揉工程を行って得られる製品
は粉状の苦い茶になってしまう。
【0005】さらに、羽根42の先端で茶葉をドラム3
の内周面に強く押圧して小枝や葉の屑などがドラム3の
微細空隙に喰い込んでしまうので、ドラム3の外周面に
ロールブラシを当接させて洗浄するようにしても容易に
除去することができず、微細空隙が閉塞されて茶葉の蒸
煮条件が不均一となって所謂「ムラ蒸け」の原因となっ
ていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、蒸し機本体に微細空隙を有する回転ドラ
ムを長手方向に傾斜させて配設すると共に、上記回転ド
ラムの内部空間の上方に、回転ドラムの内周面に当接す
る掻き落とし具を取付けてなることを特徴とする茶葉の
蒸し機に関するものである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明を図面の実施例に基づいて説
明する。
【0008】本発明の茶葉の蒸し機は、図2に示すよう
に蒸し機本体1に着脱可能に配設する回転ドラム3を長
手方向に傾斜させ、回転ドラム3の内部空間31に先端
が回転ドラム3の内周面の上方部分に当接する掻き落と
し具5(5A,5B)を取付けてなる構成である。
【0009】上記蒸し機本体1は、長尺な枠体であり、
蒸気を通入させる蒸釜部11と茶葉を送出させる蒸胴部
12とからなる蒸煮室をその内部に有し、前端には茶葉
が供給されるホッパー状の給葉機2が設けられる構成で
ある。上記蒸釜部11は蒸し機本体1の長さ方向の前方
に位置し、蒸気発生機(図示せず)から一定温度、一定
湿度の蒸気を蒸気導入口(図示せず)より導入させ、さ
らにこの蒸気を回転ドラム3の内部空間31へ通入し、
蒸煮雰囲気を形成させるものである。また、蒸胴部12
は上記蒸釜部11の後方に位置し、茶葉送出口(図示せ
ず)を設けて蒸煮した茶葉を次の工程に供すると共にそ
の底部に排出部121を設けてこの排出部121から蒸
煮において発生・落下したアクやヤニ、或いは茶葉の切
り屑や枝部分等を蒸し機本体1の外部へ排出するもので
ある。
【0010】また、上記蒸し機本体1に傾斜状に配設す
る回転ドラム3は、微細空隙を有する円筒材であれば良
く、例えば鋼製或いはステンレス製の円筒材に複数の微
細な孔を設けた構造のものを使用しても良いし、比較的
大径の孔を設けて金属メッシュ材を被着させた構造のも
のを使用しても良い。そして、この回転ドラム3は、適
宜な駆動機構を接続して回転可能とするのであるが、図
示実施例では前端の外周に受歯車32を設け、この受歯
車32がモータ(図示せず)の駆動歯車33より回転力
を受けて回転する構成である。通常、回転ドラム3は3
0〜50rpmで回転させる。
【0011】上記回転ドラム3の内部空間31には、従
来では前記したような羽根42…を設けた搬送機構4が
配設されていたのであるが、本発明ではそのような搬送
機構4は設けられていない。即ち、本発明における回転
ドラム3の内部空間31の上方には、回転ドラム3の内
周面に当接する掻き落とし具5が設けられる。この掻き
落とし具5は、図3において5Aで示すブレード状のも
のでも良いし、5Bで示すロールブラシ状のものでも良
い。ブレード状の掻き落とし具5Aとしては、回転ドラ
ム3と略同一寸法の長尺な金属板にゴムやナイロン等の
耐熱性を有する弾性樹脂を被着させたものを使用し、回
転ドラム3の内周面に付着した茶葉を掻き落とす際の物
理的ダメージを小さくするようなものが望ましく、回転
ドラム3が回転しても常にその内周面に当接するように
内部空間31に固定されている。一方、ロールブラシ状
の掻き落とし具5Bとしては耐熱性を有する線材を用い
て作製されるものを使用するのであるが、遊転或いは回
転駆動可能に構成しても良い。さらに、図示実施例では
回転ドラム3の外周面に当接するようなロールブラシ状
の洗浄具6を取付けた。
【0012】本発明の茶葉の蒸し機1はこのような構成
を有するので、給葉機2から送入された茶葉を回転ドラ
ム3の回転及び傾斜(茶葉の自重)により蒸煮雰囲気中
で均一に蒸煮させながら前端側から後端側へ略一定速度
で搬送させることができる。その際、茶葉は回転ドラム
3の回転に伴って図3に示すように内周面に沿うように
上昇し、上方に配置された掻き落とし具5A,5Bによ
り下方へ掻き落とされるのであるが、特に掻き落とし具
5A,5Bにより回転ドラム3の内周面から離反して舞
い落ちている状態では茶葉は表裏が十分に蒸煮雰囲気に
曝されることになるので、均一な蒸煮処理を行うことが
できる。
【0013】また、本発明における茶葉は、従来のよう
な多大な圧縮力が作用することがなく、回転ドラム3の
遠心力によりその内周面に押し付けられる程度の軽微な
押圧力しか受けないので、塊状に圧縮されることもない
し、粉状に破断されることもない。また、小枝や葉の屑
が後述するロールブラシ状の洗浄具6などにより容易に
除去されないほど回転ドラム3の微細空隙に喰い込むこ
ともない。
【0014】そして、図示実施例のように、回転ドラム
3の外周面に当接するロールブラシ状の洗浄具6を取付
けると、回転ドラム3の微細空隙を閉塞するアクやヤ
ニ、小枝、葉の屑などを除去することができる。
【0015】尚、二種の掻き落とし具5A,5Bを設け
ても良いが、図4,5に示すように何れか一種のみを設
けるようにしても良い。ロールブラシ状の掻き落とし具
5Bは、前記ロールブラシ状の洗浄具6と同様な作用、
即ち回転ドラム3の微細空隙を閉塞するアクやヤニ、小
枝、葉の屑などを除去する作用をも果たす。
【0016】以上、本発明の実施例に基づいて説明した
が、本発明は前記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りど
のようにでも実施することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の茶葉の蒸
し機は、回転ドラムの回転及び傾斜(茶葉の自重)によ
り茶葉を蒸煮雰囲気中で均一に蒸煮させながら前端側か
ら後端側へ略一定速度で搬送させるものである。即ち、
茶葉は回転ドラムの回転に伴って内周面に沿うように上
昇し、掻き落とし具により下方へ掻き落とされ、塊状に
圧縮されるような押圧力を受けることがなく表裏が十分
に蒸煮雰囲気に曝されるので、均一な蒸煮処理を行うこ
とができる。
【0018】そして、本発明の蒸し機により蒸煮処理さ
れた茶葉は、回転ドラムの遠心力によりその内周面に押
し付けられる程度の軽微な押圧力しか受けないので、塊
状に圧縮されることもないし、粉状に破断されることも
ない。また、小枝や葉の屑が回転ドラムの微細空隙に喰
い込むこともないので、仮にアクやヤニと共に回転ドラ
ムの微細空隙を閉塞してもロールブラシ状の洗浄具など
を取付けることにより容易に除去して所謂「ムラ蒸け」
を生ずることがない。したがって、粗揉、精揉工程を経
て形状を整えた後、香や色合い、味わいに富んだ飲料用
として供されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の蒸し機における茶葉の状態を示す断面図
である。
【図2】本発明の一実施例である蒸し機を示す一部を欠
截した側面図である。
【図3】図2の蒸し機における茶葉の状態を示す断面図
である。
【図4】他の実施例である蒸し機における茶葉の状態を
示す断面図である。
【図5】他の実施例である蒸し機における茶葉の状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 蒸し機本体 3 回転ドラム 31 内部空間 5A,5B 掻き落とし具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸し機本体に微細空隙を有する回転ドラ
    ムを長手方向に傾斜させて配設すると共に、上記回転ド
    ラムの内部空間の上方に、回転ドラムの内周面に当接す
    る掻き落とし具を取付けてなることを特徴とする茶葉の
    蒸し機。
JP18351193A 1993-06-30 1993-06-30 茶葉の蒸し機 Expired - Lifetime JP2729750B2 (ja)

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JP18351193A JP2729750B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 茶葉の蒸し機

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JPH0716054A JPH0716054A (ja) 1995-01-20
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL109444A (en) * 1993-05-01 1998-12-06 Carstairs Margaret Louise A product for preserving the freshness of a plant material
JP2920456B2 (ja) * 1993-06-30 1999-07-19 秀勝 川本 茶葉の蒸し機

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JPH0716054A (ja) 1995-01-20

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