JP2729657B2 - セラミックディスクバルブ - Google Patents

セラミックディスクバルブ

Info

Publication number
JP2729657B2
JP2729657B2 JP7775989A JP7775989A JP2729657B2 JP 2729657 B2 JP2729657 B2 JP 2729657B2 JP 7775989 A JP7775989 A JP 7775989A JP 7775989 A JP7775989 A JP 7775989A JP 2729657 B2 JP2729657 B2 JP 2729657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
sliding
sliding contact
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7775989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02256973A (ja
Inventor
勝治 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13642859&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2729657(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP7775989A priority Critical patent/JP2729657B2/ja
Publication of JPH02256973A publication Critical patent/JPH02256973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2729657B2 publication Critical patent/JP2729657B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシングルレバーに代表されるフォーセットバ
ルブや医療用サンプリングバルブなどに用いられるセラ
ミックディスクバルブに関するものである。
〔従来の技術〕
2枚のディスク状弁体を互いに摺接させた状態で相対
移動させることによって各弁体に形成した流体通路の連
通、遮断を行うようにしたバルブが一般的に用いられて
いる。例えば第1図に示すように、固定弁体2と可動弁
体1を互いの摺接面1a,2aで接した状態としておいて、
レバー3の操作で可動弁体1を移動させることによっ
て、供給流体の開閉、切換、調節、混合等の制御を行う
ことができるようになっていた。
ところで、この種のバルブに対しては以下のような要
求特性がある。
各弁体間のシール性が変化せず、長期間の使用に際し
ても液体のもれがないこと、 操作トルクが小さいこと(10kgf・cm以下) 操作トルクが長期間にわたり変化のないこと、 このような要求特性を満たすために、近年では、各弁
体の材質としてアルミナ、炭化珪素などのセラミックス
を用いるようになっており、可動弁体1、固定弁体2の
摺接面1a,2aは中心線平均粗さ(Ra)0.1〜0.3μm、平
坦度1μm以下とし、さらに潤滑剤として、摺接面1a,2
aにシリコングリス等を塗布したものを用いていた。
〔従来技術の課題〕
ところが、上記の如き従来のセラミックスディスクバ
ルブでは、セラミックス自体は耐摩耗性、耐蝕性に優れ
ているため長期間安定なものであるが、各弁体間の摺動
特性が悪く、操作トルクが大きかった。
そのため、前記したように摺接面1a,2aに潤滑剤を塗
布しなければならないが、長期間使用中には、この潤滑
剤が流失し、操作トルクが大きくなってしまうという問
題があった。また。潤滑剤の種類によっては、長期使用
中に潤滑剤自体が劣化したり、固化したり、あるいはゴ
ミが付着したりして摺動特性を悪くしてしまうという問
題もあった。
更に、潤滑剤の流出を防止するために、各弁体を、3
次元網目構造の開放気孔を有する多孔質セラミックス焼
結体の開放気孔中に樹脂又はグリス等を含浸させ摺動特
性の向上を計ったものもあったが、(特開昭61−206875
号、61−244980号、62−4949号、62−37517号公報参
照)、複合材料であるが由に製造上の問題でコスト高と
なり、又性能面でも耐摩耗性及び材料強度の低下による
問題等で実用的ではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
上記に鑑みて本発明は、セラミックディスクバルブに
おいて、2枚の弁体のうち少なくとも一方の摺接面を中
央部が凸状となった中高形状としたことによって、シー
ル性を保ったまま各弁体間の摺動特性を良くすることが
でき、潤滑剤を用いることなく充分操作トルクを小さく
できるようにしたものである。また、製造上も、最終表
面仕上げにおいて、特別な工程を付加する必要なく中高
加工が可能なため、製造コストを従来品と同等もしくは
それ以下と低くできる。
〔実施例〕
以下、本発明実施例を説明する。
第1図に示す湯水混合栓のバルブは、セラミックスか
らなる固定弁体2と可動弁体1が摺接した状態で配置さ
れ、レバー3によって可動弁体1を移動させることによ
って流通路の連通、遮断を行うようになっている。
前記可動弁体1は第2図(a)に概略断面図を示すよ
うに、摺接面1aの中央部の突出高さdが1〜3μmで凸
曲面状の中高形状となっており、一方の固定弁体2の摺
接面2aは平坦度1μm以下の平坦面となっている。ま
た、各摺接面1a,2aとも中心線平均粗さ(Ra)0.1μm以
下の滑らかな面となっている。
さらに、前記摺接面1aの中高部分の形状は第2図
(a)のように凸曲面状としたものに限らず、第2図
(b)に示すように円錐状あるいは2つの平面を合わせ
た屋根状などとすることができる。
また、上記実施例では可動弁体1側の摺接面1aを中高
形状として、固定弁体2側の摺接面2aを平坦面としたも
のを示したが、逆に固定弁体2側の摺接面2aを中高形状
として、可動弁体1側の摺接面1aを平坦面としたもので
も良い。さらに第2図(c)に示すように、可動弁体
1、固定弁体2の双方の摺接面1a,2aを中高形状として
も良く、この場合各摺接面1a,2aの突出高さd1,d2はそれ
ぞれ前記した片側のみの突出高さdの半分位にしておけ
ばよい。
このように、各弁体の少なくとも一方の摺接面を中高
形状としたことによって、互いの摺接面1a,2aが密着せ
ず摺動抵抗を小さくできる。また、摺接面の突出部が中
央部分であり、突出高さが1〜3μmと微小なものであ
るためシール性も良好となる。
さらに、本発明において用いられるセラミックとして
は、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア等を主
体としてなる焼結体であって、所望により周知の焼結助
剤を配合することができる。
例えばアルミナに対してはCaO,SiO2,MgO等、炭化珪素
に対してはC,B,B4C,Al2O3,Y2O3等、窒化珪素に対しては
周期律表II a、III a族元素の酸化物、窒化物等、ジル
コニアに対してはY2O3,CaO,MgO等が用いられる。
また、本発明のセラミックスディスクバルブの製造に
あたっては、公知の焼成方法によって得られたセラミッ
ク焼結体をダイヤモンド、GC等の砥粒もしくは砥石を使
用して前記可動弁体1の摺接面1aを中高形状に研削加工
すれば良い。
実験例1 Al2O3粉末(平均粒径3μm)にTiを3重量%、MgOを
0.4重量%、SiO2を4重量%、CaOを0.5重量%添加し、
アルミナボールを用いてボールミル粉砕混合を50時間行
った。成形用バインダーとしてPVAを2重量%、PEGを4
重量%添加し、加圧成形後、酸化雰囲気中で1600度で焼
成を行った。
得られた焼結体は結晶の平均粒径が約5μmで、Al2O
3純度が約92%の緻密質で、嵩比重3.6、ビッカース硬度
1350kg/mm2(荷重500g)、曲げ強度32kg/mm2であった。
この焼結体を前記第2図(a)に示した直径32mmの可
動弁体1、固定弁体2の形状に加工し固定弁体2の摺接
面2aをダイヤモンド砥粒により、中心線平均粗さ(Ra)
0.1μm以下、平坦度1μm以下に研磨した。また可動
弁体1の摺接面1aはダイヤモンド砥石により中心線平均
粗さ(Ra)0.1μm以下に加工すると共に、中高の凸曲
面状に加工し、突出高さdは2μmとした。
上記可動弁体1、固定弁体2を組合わせて潤滑剤は用
いずに本発明実施例のセラミックスディスクバルブを構
成した。これに対し、全く同じ材質で固定弁体2、可動
弁体1の双方の摺接面1a,2aを平坦度1μm以下とし、
摺接面に潤滑剤としてシリコングリスを塗布したものを
比較例として用意した。
これら本発明実施例および比較例のセラミックディス
クバルブに対し、同一条件で使用試験を行い、操作回数
と操作トルクの関係を調べた。結果は第3図に示す通り
である。
第3図より、比較例のものは潤滑剤を塗布してあるこ
とにより、初期の操作トルクは4kgf・cm程度と小さい
が、次第に潤滑剤が流失するため操作トルクが大きくな
り、7万回程度の操作で操作トルクが10kgf・cmを超
え、使用不能となった。これに対し、本発明実施例では
潤滑剤を用いていないため初期の操作トルクは6kgf・cm
程度と比較例よりも大きいが操作回数が増しても操作ト
ルクの変化が小さく、10万回操作後も操作トルクは10kg
f・cm以下で十分使用可能な状態であった。
このように本発明のセラミックディスクバルブは潤滑
剤を用いる必要がなく、長期にわたって操作トルクの変
化を小さくできることがわかる。
なお、この実験では直径32mmの弁体を用いたが、突出
高さdは弁体の大きさとは関係なく、さまざまな大きさ
の弁体を用いても上記と同様の結果であった。
実験例2 実験例1と同様であるが、本発明実施例として可動弁
体1の摺動面1aの突出高さdをさまざまに変化させたも
のを用意して、比較例と共に、シングルレバー混合栓用
のカートリッジに組込み、締付力を150kgfとし、水圧17
5kgf/cm2の水圧を加えて使用試験を行った。
それぞれ、水モレの有無、10万回操作後の操作トルク
の大きさについて評価を行った結果は第1図の通りであ
る。なお、第1表中、水モレ評価は、全く水モレがなか
ったものが○、しばらく使用するうちに水がボタ落ちし
たものが×、水モレしてもボタ落ちするほどでなかった
もの△とした。また、10万回操作後の操作トルクの評価
については操作トルクの大きさが10kgf・cm以下を○、1
0kgf/cmより大きいものを×とした。
第1表より、突出高さdが3μmより大きいと水モレ
が激しく、一方1μmより小さいと10万回操作後のトル
クが10kgf・cm以上となり実用上問題のあるものであっ
た。したがって、突出高さdは1〜3μmのものが優れ
ていることがわかる。
また、この実験では各摺接面1a,2aの表面粗さを中心
線平均粗さ(Ra)0.1μm以下と非常に滑らかな面とし
たものを用いたが、表面粗さと水モレは密接な関係があ
り、種々実験の結果、上記のように突出高さdを1〜3
μmとしたものでも、表面の中心線平均粗さ(Ra)0.1
μmより大きくすると水モレが発生しやすかった。した
がって、各摺接面1a,2aの中心線平均粗さ(Ra)0.1μm
以下としたものが優れていた。
さらに、上記実験例では弁体の材質としてアルミナセ
ラミックスを用いたもののみを示したが、前記した他の
セラミックスを用いても全く同様の結果であった。
〔発明の効果〕
叙上のように本発明によれば、セラミックスディスク
バルブにおける2枚の弁体のうち少なくとも一方の摺接
面を中央部が凸状となった中高形状としたことによって
良好なるシール性を保ったまま各弁体間の摺接特性が良
くなるため、無潤滑剤状態で長期間使用しても操作トル
クに変化がなくまた比較的容易に製造できるためコスト
が低く、品質も安定しており、性能面でも優れているな
ど、種々の特徴をもったセワミックディスクバルブを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のセラミックディスクバルブの応用例で
あるシングルレバー型湯水混合栓を示す断面図である。 第2図(a)は本発明実施例に係るセラミックディスク
バルブを示す概略断面図、第2図(b)(c)はそれぞ
れ本発明の他の実施例を示す概略断面図である。 第3図はセラミックディスクバルブの操作回数と操作ト
ルクの関係を示すグラフである。 1:可動弁体、2:固定弁体 1a,2a:摺接面、3:レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック板からなる2枚の弁体を摺接さ
    せた状態で相対移動させることによって各弁体に形成し
    た通路の連通、遮断を行うようにしたセラミックディス
    クバルブにおいて、前記2枚の弁体のうち少なくとも一
    方の弁体の摺接面を中央部が凸状となった中高形状とし
    たことを特徴とするセラミックディスクバルブ。
JP7775989A 1989-03-28 1989-03-28 セラミックディスクバルブ Expired - Fee Related JP2729657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7775989A JP2729657B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 セラミックディスクバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7775989A JP2729657B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 セラミックディスクバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02256973A JPH02256973A (ja) 1990-10-17
JP2729657B2 true JP2729657B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=13642859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7775989A Expired - Fee Related JP2729657B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 セラミックディスクバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2729657B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100491782C (zh) * 2006-02-20 2009-05-27 邹建仁 水龙头

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2568856Y2 (ja) * 1992-03-31 1998-04-15 エヌティエヌ株式会社 弁装置
CN102840349B (zh) * 2011-06-20 2016-06-22 Toto株式会社 圆盘阀

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100491782C (zh) * 2006-02-20 2009-05-27 邹建仁 水龙头

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02256973A (ja) 1990-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2510168C (en) Valve component with multiple surface layers
US9388910B2 (en) Faucet component with coating
US8118055B2 (en) Valve component for faucet
US4728582A (en) Ceramic sliding element with aluminum oxide and silicon nitride members
US20080315146A1 (en) Faucet
JP2729657B2 (ja) セラミックディスクバルブ
JP3694540B2 (ja) 摺動部材及びこれを用いた摺動装置
US5823510A (en) Sintered ceramics material and disk valve assembly
JP2979530B2 (ja) セラミックディスクバルブ
US5377713A (en) Valve
JP4091761B2 (ja) ディスクバルブ
JP3481774B2 (ja) セラミック製摺動装置
JP2018070413A (ja) 摺動部品およびフォーセットバルブ
JP2851782B2 (ja) ディスクバルブ
JPH08210521A (ja) 摺動装置及びフォーセットバルブ
JPH0658434A (ja) セラミック摺動部材
JPH07332361A (ja) 摺動装置及びその製造方法
JPH068871U (ja) セラミックディスクバルブ
JP3025938B2 (ja) ディスクバルブ
JPH01116386A (ja) セラミック摺動装置
JPH08128540A (ja) 摺動装置
JP3677392B2 (ja) フォーセットバルブ
JPH0942483A (ja) ディスクバルブ
JP2004353759A (ja) ディスクバルブ及び水栓の異音解消方法
JPH1053469A (ja) セラミツクス摺動材料および同材料を用いた湯水混合栓用止水弁

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees