JP2729656B2 - 耐アルカリ性及び強度に優れたバッテリーセパレーター用合成繊維の製造法 - Google Patents

耐アルカリ性及び強度に優れたバッテリーセパレーター用合成繊維の製造法

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Cell Separators (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、耐アルカリ性の要求されるバッテリーセパ
レーター用の合成繊維の製造法に関する。
<従来の技術> 従来、密閉型アルカリ電池、例えばニツケル−カドミ
ウムアルカリ蓄電池は、カーボニルニツケル粉末を焼結
して得られたニツケル焼結基板の細孔中に活物質を含浸
保持させた極板を所定の大きさに切断した後、合成繊維
の不織布からなるセパレーターを介して渦巻き状に巻き
回して極板群を構成し、しかる後電池缶に収納して電解
液を注入し、密閉し、組み立てれられる。
ここで用いられるセパレーターの材質は、ナイロン繊
維の不織布が一般的であつた。しかしながら近年電池使
用温度の高温化傾向が高まるにつれて、セパレーターの
材質も高温における耐アルカリ性に優れたポリプロピレ
ン繊維の不織布へと変わりつつある。
しかしながら、ポリプロピレン繊維の不織布からなる
セパレーターは、ナイロン繊維不織布からなるセパレー
ターに比べて高温における耐アルカリ性は優れているも
のの保液性が低いために、セパレーターの電解液保持性
が劣つている。このためポリプロピレン繊維不織布から
なるセパレーターを用いた電池は充放電を繰り返すとセ
パレーター中の電解液が減少して放電特性が低下してし
まい、最悪の場合には放電不能な状態になる。そこでナ
イロン繊維とポリプロピレン繊維の混抄やポリプロピレ
ン繊維の界面活性剤処理等の表面改質が試みられている
が、前者は高温における耐アルカリ性、後者は保液性効
果の持続性の点で十分とはいえない。
この欠点を改良する目的で特開昭62−51150号公報
で、ポリプロピレン繊維を多孔質化することによつて繊
維に保液性を持たせ電解液保持性に優れたセパレーター
が提案されている。この多孔質化ポリプロピレン繊維は
シリカ微粉末をポリプロピレンと過熱混練し、射出成型
を行なつた後シリカ微粉末を超音波除去することによつ
て得られるが、この手法は繊維製造方法としては工業的
でなくさらに改良が望まれている。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、高温時における耐アルカリ性に優れ、アル
カリ蓄電池等のバッテリーセパレーター用合成繊維の製
造法を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明の要旨は、重合度800〜2500のポリ塩化ビニル
(PVC)20〜40重量%、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)20〜65重量%およびポリサルホン(PSF)15〜40重量
%の組成比で混合しジメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびアセトンの群
から選ばれる溶剤に溶解分散させた紡糸原液を、非溶媒
20〜60重量%と紡糸原液に使用したのと同じ溶剤80〜40
重量%とからなる凝固浴中に紡出することを特徴とする
耐アルカリ性及び強度に優れたバッテリーセパレーター
用合成繊維の製造法にある。
本発明の繊維の組成において、PVCが20重量%未満で
は、繊維強度が1.2g/d以上の繊維を製造することが困難
になり、またPVCが40重量%を超えると、耐アルカリ性
が低下する。具体的にはKOH30重量%水溶液中で常圧沸
騰状態で1時間処理後の繊維減量が1.5重量%を超える
ためである。
またPMMAは65重量%を超えると繊維強度が1.2g/d以上
の繊維を製造することができない。
PSFの含有量が15重量%未満では繊維の沸水収縮率が2
5%を超え、繊維物性としては好ましくない。またPSFが
40重量%を超えると繊維強度が1.2g/d未満となり繊維物
性としては不十分である。
使用するPVCの重合度は800〜2500であり、重合度800
未満では繊維強度が1.2g/d未満となり、また重合度が25
00を超えると紡糸原液のゲル化が発生しやすくなり、安
定に繊維を製造することが困難になる。PMMA、PSFにつ
いては特に重合度の規定はないが、通常、フイルム、成
型材料に使用されるものであればよい。
また本発明に用いることのできるPMMAは、メチルメタ
クリレート単独ポリマーのみを意味するものではなく、
少量の可塑成分を含有するPMMA系ポリマー全体を意味す
る。
さらに本発明の繊維の組成は、PVC、PMMA、PSFに限ら
れるものではなく、紡糸原液中に混合または分散し、繊
維賦型可能であつて、耐アルカリ性、低い沸水収縮率、
繊維強度を損なわない重合体であれば加えることが可能
であるが、その添加量としては5重量%未満であること
が好ましい。
また耐光、耐熱安定剤等を少量添加することも可能で
ある。
本発明の繊維は、湿式紡糸方式によつて製造される
が、紡糸原液の溶剤としては、PVC、PMMA、PSFを溶解分
散させる能力を有するものであれば、単一の溶剤または
混合溶剤が使用可能である。これらの溶剤としては、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、アセトンが挙げられるが、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルホルムアミドが特に有利に使用され
る。これらの溶剤にPVC、PMMA、PSFを混合溶解分散し紡
糸用原液が調製されるが、紡糸原液は予めポリマーを混
合して溶剤に混合するか、または個々に溶剤に溶解した
ポリマー溶液を混合することによつて調製される。紡糸
原液の50℃における粘度は100〜2000ポイズ、好ましく
は150〜1000ポイズであり、これらの値になるように原
液固形分濃度が調製されるが、固形分濃度はゲル化を紡
糸する上で50重量%以下とすることが好ましい。
紡糸原液は、紡糸口金より凝固浴中に押し出され繊維
に賦型される。紡糸口金の大きさは目標とする繊維の太
さに応じ適時選択される。凝固浴中の凝固剤としては、
ポリマーの非溶剤である水、アルコール等が使用される
が工業的には水が好ましい。
凝固浴は紡糸原液に使用したと同一の溶剤と非溶剤と
の混合溶液であり、その混合率は非溶媒20〜60重量%、
溶剤80〜40重量%の組成で行なうのが望ましい。非溶媒
の比率が20重量%未満になると凝固浴中に吐出される繊
維が接着を起こし、逆に非溶媒の比率が60重量%を超え
ると凝固糸の接着はなくなるが、凝固糸中に多量の空隙
が生じ繊維としての適切な強伸度を与える上で必要な延
伸性を損なう。凝固浴の温度は特に規定はしないが、好
ましくは20〜40℃で行なうのが望ましい。
得られた凝固糸は、沸騰水中で延伸、洗浄され、更に
必要に応じ延伸、洗浄を繰り返すことによつて繊維とし
ての適当な物性があたえられる。繊維は乾燥または末乾
燥のまま補集されバツテリーセパレーター用の紙、編織
物、不織布等のシートの原料として使用される。凝固浴
を出た末延伸糸の洗浄、延伸、乾燥方式は繊維中のポリ
マー組成に応じて適時最適な条件を選定することができ
る。
本発明の繊維は高温時における耐アルカリ性に優れた
ものとするためには、30重量%KOH水溶液に浸せきし、
常圧沸騰中1時間後の繊維減量が1.5重量%以下である
ことが必要であり、この値は同一手法により測定される
ポリプロピレン繊維の値を下回るものである。
本発明の繊維の断面形状は特に限定されるものではな
く、高温時における耐アルカリ性および繊維物性を損な
うものでなければ種々選択が可能である。シート状成型
物であるセパレーターの嵩を増し、保液性を高める目的
で繊維断面を円形から扁平または十字、Y字断面に変形
し、繊維間の空隙を増すことも可能で、このような異型
断面化はシート状物であるセパレーターの保液性をより
高める効果を有する。
また本発明の繊維の繊度は3デニール以下、さらに好
ましくは2デニール以下とすることがよい。このような
細デニールの繊維によつてより薄いセパレーターの製造
が可能となり、電池の小型化に適したセパレーターが提
供される。
<実施例> 以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 溶剤としてジメチルアセトアミドを用い、重合度1100
のPVCとPMMA、PSFを第1表に示す混合比率で溶剤に溶解
分解させ、紡糸原液をえた。この時の固形分濃度は50℃
における粘度が200ポイズ付近になるように調製した。
この紡糸原液をジメチルアセトアミド60重量%、脱イ
オン水40重量%、温度30℃の凝固浴中へ吐出し、末延伸
糸を得た。この末延伸糸を沸水中で約3倍延伸を行な
い、さらに沸水中で洗浄を行い、繊維1.0デニールの繊
維を得た。得られた繊維の性能を第1表に示した。
実施例2 溶剤としてジメチルアセトアミドを用い、PVC/PMMA/P
SF=30/50/20(重量%)とし、PVCの重合度を第2表に
示す様に変更して、溶剤に溶解分散させ、紡糸原液を調
製し、実施例1における同じ方法で紡糸、繊維賦型をお
こなつた。
得られた繊維の性能を第2表に示した。
実施例3 溶剤としてジメチルアセトアミドを用い、第3表にPS
Fの混合比率を変更させて、溶剤中に溶解分散させ紡糸
原液を調製し、実施例1におけると同じ方法で紡糸、繊
維賦型をおこなつた。
得られた繊維の性能を第3表に示した。
実施例4 溶剤としてジメチルアセトアミドを用い、重合度1100
のPVC30重量%、PMMA50重量%、PSF20重量%の比率で混
合し、紡糸原液を調製した。固形分濃度は粘度200ボイ
ズ付近になるように調製した。
この紡糸原液を第4表に示す混合比率の凝固浴中に吐
出し末延伸糸をえた。この末延伸糸を沸水中で約3倍延
伸を行ない、さらに沸水中で洗浄を行ない、繊度1.0デ
ニールの繊維を得た。第4表に得られた繊維の性能を示
した。
実施例5 実施例1、No.1で得られた繊維を6mmにカツトした短
繊維85重量%とバインダー繊維としてカツト長3mmのポ
リエチレン繊維15重量%とを混合抄紙し、熱圧着により
目付50g/m2の不織布を得た。更にこの不織布を界面活性
剤で親水化処理を行つた。この不織布の耐アルカリ性お
よびKOH30重量%水溶液の保液率を測定した。保液率は
下記の測定方式で示す評価方法で行なつた。この結果第
5表に示した様に市販のバツテリーセパレーター不織布
と比べて優れた耐アルカリ性、電解液保持性を有してい
た。
KOH水溶液の保液率(重量%)評価法 不織布の任意の部分より5cm×5cmの試験片を3枚切り
出し、秤量(wi)する。この試験片をKOH30%水溶液(2
0℃)に1時間浸せき後、10分液滴を切り重量(wi)を
測定し、以下の式より算出した。
<発明の効果> 本発明による繊維は高温時における耐アルカリ性に優
れることから、紙、編織物、不織物にし、さらに適度な
親水化処理を施すことによつて、酸化銀電池、水銀電
池、空気電池、アルカリ−マンガン電池、ニツケル−亜
鉛電池、ニツケル−カドミウム電池、アルカリ蓄電池等
の電池用セパレーター用シートの原料としてきわめて有
用なるものであり、また本発明の方法はかかる繊維を有
利に製造する方法を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 2/16 H01M 2/16 P

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合度800〜2500のポリ塩化ビニル20〜40
    重量%、ポリメチルメタクリレート20〜65重量%および
    ポリサルホン15〜40重量%の組成比で混合しジメチルア
    セトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
    シドおよびアセトンの群から選ばれる溶剤に溶解分散さ
    せた紡糸原液を、非溶媒20〜60重量%と紡糸原液に使用
    したのと同じ溶剤80〜40重量%とからなる凝固浴中に紡
    出することを特徴とする耐アルカリ性及び強度に優れた
    バッテリーセパレーター用合成繊維の製造法。
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