JP2728553B2 - アルデヒドの製法 - Google Patents

アルデヒドの製法

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JP2728553B2 JP2215110A JP21511090A JP2728553B2 JP 2728553 B2 JP2728553 B2 JP 2728553B2 JP 2215110 A JP2215110 A JP 2215110A JP 21511090 A JP21511090 A JP 21511090A JP 2728553 B2 JP2728553 B2 JP 2728553B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/41Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by hydrogenolysis or reduction of carboxylic groups or functional derivatives thereof

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、芳香族もしくは脂肪族カルボン酸類または
ある種のそれらの誘導体類を二酸化チタンおよび/また
は酸化バナジウムを基にした触媒系を用いて接触気相水
素化することによる芳香族および脂肪族アルデヒド類の
製造方法に関するものである。
芳香族および脂肪族カルボン酸類またはカルボン酸エ
ステル類を種々の触媒を用いて分子状酸素により還元し
て対応するアルデヒド類を与えられることは公知であ
る。例えば、米国特許出願3,935,265は芳香族カルボン
酸のアルキルエステル類を水素により400−600℃におい
てAl2O3上で還元することができ、例えば安息香酸メチ
ルが37%の選択率でベンズアルデヒドに転化され、エス
テルの転化率は39%であることを開示している。さら
に、二酸化ジルコニウムだけ(米国特許出願4,328,37
3)または例えばクロム、マンガン、鉄、亜鉛、コバル
ト、ビスマス、鉛、レニウムまたはIII主族元素類、例
えばホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムもし
くはタリウム、の如き他金属類の酸化物類と組み合わさ
れたもの(ヨーロッパ特許150,961)またはランタニド
族元素類の酸化物類と一緒になったもの(米国特許出願
4,328,373)により、カルボン酸類またはそれらのエス
テル類が水素を用いて対応するアルデヒド類に還元され
ることは公知である。上記の米国特許出願4,328,373は
さらに、二酸化ジルコニウムと同様に、イットリウム、
セリウム、プラセオジミウム、トリウムおよびウランの
酸化物類も有効であり、これらも二酸化ジルコニウムと
同様に酸化アルミニウムと組み合わせて使用できること
も開示している。
米国特許出願4,585,899は、酸化アルミニウムおよび
二酸化ケイ素と組み合わされた二酸化マンガンも有効で
あると開示している。ヨーロッパ特許290,096は、二酸
化マンガンを例えば酸化アルミニウム、二酸化ジルコニ
ウム、二酸化チタン、酸化セリウム(III)、二酸化ハ
フニウムまたは酸化ニオブ(V)の如き種々の担体上に
沈着できることを開示している。二酸化マンガンと組み
合わされた担体の特別な作用は上記公報に記載されてい
ない。ヨーロッパ特許290,096に従うと、二酸化マンガ
ンの製造型が触媒の活性に関して重要である。
二酸化マンガン/二酸化チタンの有効性はヨーロッパ
特許290,096には記載されていない。本出願人自身の実
験では、例えば二酸化チタン上の23重量%の二酸化マン
ガンからなっておりそして成分類を共沈澱させることに
より製造された触媒は上記の目的用には370℃では特に
有効ではないことが示された。それより高い温度、特に
400℃以上、ではカルボン酸類またはそれらの誘導体類
の転化活性は増加するが、希望するアルデヒド類への転
化選択率は工業的に許容できない程度の水準に減少す
る。
驚くべきことに、二酸化チタンおよび/または酸化バ
ナジウム並びに1種以上の特別な共存金属類の酸化物類
からなる触媒系が希望するアルデヒド類を高い転化率お
よび高い選択率で与えることを今見いだした。
本発明は従って、対応する芳香族もしくは脂肪族カル
ボン酸類またはそれらのエステル類、無水物類もしくは
ハライド類を高温において水素を用いて接触気相水素化
することによる芳香族および脂肪族アルデヒド類の製造
方法において、触媒系がチタンおよび/またはバナジウ
ムの酸化物類からなっておりそれによりバナジウムの少
なくとも一部が酸化状態IVで存在しており、且つ1種以
上の共存金属が使用されており、ここで該共存金属がク
ロム、モリブデン、コバルト、ニッケル、亜鉛、カドミ
ウムおよび銅からなる群から選択されることを特徴とす
る方法を提供するものである。
好適にはクロム、モリブデン、ニッケル、亜鉛、カド
ミウムおよび銅からなる群からの共存金属(類)が選択
され、そしてクロム、モリブデン、亜鉛、カドミウムお
よび銅からなる群からの共存金属(類)の選択が特に好
ましい。多くの場合には、二酸化チタン/酸化クロム
(III)または酸化バナジウム(IV)/酸化クロム(II
I)の組み合わせを使用すると特に好ましい結果が得ら
れる。
本発明に従い使用される触媒系は、100g当量の全金属
類の合計当たり1−25g当量の、好適には3−12g当量
の、希望する共存金属(類)を含有している。
二酸化チタン/酸化バナジウムの他に、2種以上の共
存金属類が本発明に従い使用される触媒系中に存在する
こともできるが、1種の共存金属の1種の酸化物を使用
することが好ましい。
本発明に従い使用される触媒系は容易に入手できる原
料から簡単な方法により製造することができる。例えば
二酸化ジルコニウムまたは希土類酸化物の如き高価な出
発物質の使用が避けられる。しかしながら、本発明に従
い使用されるこれらの触媒系はある場合には転化率に関
しては文献から公知の触媒系より高い活性で希望するア
ルデヒド類を与えながら、選択率は同様である。
本発明に従い使用される触媒系の製造は、例えば、二
酸化チタンに1種以上の共存金属類の適当な金属塩溶液
を含浸させるかまたは金属成分類を共沈澱させその後各
場合とも乾燥および焼することにより、実施できる。
前者の場合には、二酸化チタンのあらかじめ製造され
たペレットに1種以上の共存金属量の塩類の溶液を繰り
返しの噴霧またはソーキングにより含浸させることがで
き、これらの塩類は高温において分解可能である。含浸
させたペレットを乾燥しそして400−800℃において、好
適には500−750℃において、焼する。
後者の場合には、水溶性チタン塩および1種以上の共
存金属(類)の金属塩類を例えば7−9のpHにおいて水
性アンモニアまたは水酸化ナトリウムまたは他の適当な
塩基性沈澱剤を用いて沈澱させることができる。沈澱し
た水酸化物を次に洗浄し、そして例えば100−150℃にお
いて任意に真空中で24時間乾燥し、そして次に同様に40
0−800℃において、好適には500−750℃において、焼
する。適当な焼時間は、4−8時間である。この製造
方法の変法では、四塩化チタンを共存金属(類)の冷却
された金属塩溶液に加える。その後の処理(沈澱、乾燥
および焼)は上記の方法で行われる。
焼後に得られた触媒系は、粉砕して希望する粒子寸
法にした後に直接使用できる。しかしながら、非常に微
細に粉砕された触媒系をペレット状に圧縮することもで
き、これは潤滑性を改良するためのペレット化助剤(例
えばグラファイト)を使用して行われる。
上記の製造変法の中では、四塩化チタンの使用が特に
有利であることが証されている。
本発明で使用される酸化バナジウムを基にした触媒系
の製造は以上で詳細に記載されている如き製造方法に従
い実施することもできる。しかしながら、チタン成分の
代わりに、それぞれバナジウム化合物が使用される。バ
ナジウム化合物としては、酸化バナジウム(IV)、バナ
ジウム(III)と酸化バナジウム(IV)との混合物、ま
たは水溶性バナジウム(IV)化合物、例えば硫酸バナジ
ルもしくはシュウ酸バナジル、を使用することができ
る。二酸化硫黄を用いる還元により得られる硫酸バナジ
ルを用いるまたはシュウ酸を用いる各還元により得られ
るシュウ酸バナジルを用いる製造変法が特に有利である
ことが証されている。
バナジル化合物および1種以上の共存金属(類)の1
種以上の水溶性塩(類)を一緒に加えた後に、金属類が
pH7−9において水酸化物状で沈澱する。水酸化物を洗
浄し、乾燥し、そして350−700℃において、好適には40
0−600℃において、焼する。
本発明に従い使用される触媒系は、多数の芳香族およ
び脂肪族カルボン酸類、カルボン酸エステル類、無水カ
ルボン酸類およびカルボン酸ハライド類を対応するアル
デヒド類に転化させることができる。脂肪族カルボン酸
類またはそれらの誘導体類には、芳香脂肪族および脂環
式カルボン酸類およびそれらの誘導体類が包含される。
芳香族および脂肪族カルボン酸類並びにそれらの誘導
体類には特に、式 および [式中、 R1は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキル、
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、R3−置換
されたフェニル、ナフチル、R3−置換されたフェノキ
シ、R3−置換されたベンジル、R3−置換されたベンジル
オキシ、ヒドロキシル、アミノ、NH−(C1−C8−アルキ
ル)、 N−(C1−C8−アルキル)2、ハロゲンまたはCOR4であ
り、 R2は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキル、
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、またはR3
−置換されたフェニルを表わし、 ここでR1およびR2は一緒になって任意にヒドロキシル−
アミノ、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシによ
り置換されていてもよい縮合ベンゼン環を形成すること
もでき、R3は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−ア
ルキル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、
ヒドロキシル、アミノまたはハロゲンであってもよく、 R4はヒドロキシル、C1−C4−アルコキシ、塩素、臭素ま
たは であり、 ここで後者の場合(無水物生成)にはR1は意味COR4を有
することはなく、 X1は−O−、−N−、−S−、 −N=CH−または−CH=CH−を表わし、R5は水素または
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキルであり、 R6は直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキル、R3−置
換されたフェニルまたはハロゲンを表わし、 R7は直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキルまたはR3
−置換されたフェニルを表わし、 ここでC1−C8−アルキルは任意にハロゲン、メトキシま
たはエトキシにより置換されていもよくそしてここでさ
らにR6およびR7が一緒なるとジメチレン、テトラメチレ
ンまたはペンタメチレンであり、そして R8はヒドロキシル、C1−C4−アルコキシ、塩素、臭素ま
たは基−O−CO−C(R5,R6,R7)である] のものが包含される。
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキルの例は、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、ターシャリー−ブチルおよび異性体状のペンチ
ル類、ヘキシル類またはオクチル類である。上記のC1
C4−アルキル基が好適であり、特に好適なものはメチル
またはエチルである。
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシの例は、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、ターシャリー−ブトキシ、並び
に異性体状のペンチルオキシ、ヘキシルオキシおよびオ
クチルオキシである。炭素数が1−4のアルコキシが好
適であり、そして特に好適なものはメトキシまたはエト
キシである。
適当なハロゲンの例は、弗素、塩素、臭素、好適には
弗素または塩素、である。
R1およびR2は一緒になって縮合ベンゼン環を形成で
き、その結果、芳香族カルボン酸またはそれの誘導体は
ナフタレン、キノリン、イソキノリン、インドール、ク
マロンまたはチオナフテン系から誘導される。
適当なカルボン酸類またはそれらの誘導体類は、カル
ボン酸類自身、それらとC1−C4−アルコールとのエステ
ル類、それらの塩化物類、臭化物類またはそれらの無水
物類である。
R1が基COR4であるなら、これはジカルボン酸またはそ
れの誘導体を定義するものであり、そこから対応するジ
アルデヒドが得られる。
特に脂肪族カルボン酸類またはそれらの誘導体類中で
は、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキルはハロゲ
ン、例えば弗素、塩素、臭素、好適には弗素または臭
素、により、メトキシまたはエトキシにより置換されて
いてもよい。
脂肪族カルボン酸類または誘導体類の場合には、1個
以上の基がフェニルであり、これは芳香脂肪族カルボン
酸類の種類の1種を定義する。
さらに、R6およびR7が一緒になってジメチレン、テト
ラメチレンまたはペンタメチレンを示すこともでき、そ
の結果、3−、5−もしくは6−員環を有する脂環式カ
ルボン酸類の種類の1種を定義する。好適には、R6およ
びR7が一緒になってテトラメチレンまたはペンタメチレ
ンを示すことができる。
芳香族カルボン酸類およびそれらの誘導体類の中で
は、式 [式中、 R11は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、R13
−置換されたフェニル、R13−置換されたフェノキシ、
ヒドロキシル、アミノ、NH−(C1−C8−アルキル)、N
−(C1−C8−アルキル)2またはハロゲンであり、 R13は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、ヒド
ロキシルまたはハロゲンを表わし、 R14はヒドロキシル、メトキシ、エトキシまたは塩素で
あり、そして X2は−CH=CH−または−N=CH−、 好適には−CH=CH、を表わす] のものが好適である。
芳香族カルボン酸類またはそれらの誘導体類の中で
は、式 [式中、 R21は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルコキシ、R23
−置換されたフェニル、R23−置換されたフェノキシ、
ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、弗素または塩素であ
り、 R23は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルコキシ、ヒド
ロキシル、弗素または塩素を表わし、そして R14は上記の範囲の意味を有する] のものが特に好適である。
脂肪族カルボン酸類およびそれらの誘導体類の中で、
特に好適なものは式 [式中、 R15は水素、メチルまたはエチルであり、 R16は直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキルまたは
フェニルであり、 R17はメチルまたはエチルであり、 R16およびR17はさらに一緒になってテトラメチレンまた
はペンタメチレンを示し、そして R18はヒドロキシル、メトキシ、エトキシまたは塩素を
表わす] のものが好適である。
特に好適な芳香族および脂肪族カルボン酸類およびそ
れらの誘導体類は、安息香酸、安息香酸メチル、ターシ
ャリー−ブチル安息香酸、フェノキシ安息香酸またはピ
バル酸である。
気相水素化は、連続的操作として、300−500℃の、好
適には325−425℃の温度および0.1−10バールの、好適
には大気圧の圧力を使用して、実施される。水素化は例
えばアルゴンまたは窒素の如き不活性気体の添加により
希釈されていてもよい分子状水素を用いて行われる。同
様に、工業用水素を用いることもできる。カルボン酸ま
たはそれの誘導体対水素のモル比は1:1−500、好適には
1:5−50、である。使用されるカルボン酸誘導体が無水
物であるなら、これは2モルのカルボン酸として計算さ
れる。
芳香族および脂肪族カルボン酸類またはそれらの誘導
体類を固体、溶融物の形状でまたは例えばトルエン、ベ
ンゼン、シクロヘキサンもしくは当技術の専門家に公知
の同様な溶媒の如き適当な溶媒中の溶液状で蒸発器中に
加えることができ、そして次に気体状で本発明に従い使
用される触媒系に供給される。カルボン酸またはそれの
誘導体類の供給速度は0.05−2時間-1(LHSV=液体毎時
空間速度)であり、水素の供給速度は170−3350時間-1
(GHSV=気体毎時空間速度)である。
本発明に従い製造できるアルデヒド類は、芳香剤また
は植物保護分野もしくは薬品分野における活性成分用の
先駆体として使用できる。
実施例1−8 触媒の製造 xモル%の共存金属塩の氷冷水溶液にyモル%のTiCl
4を滴々添加した。塩酸を含有している混合物をアンモ
ニア水溶性(Cr、Zn、Mo、Mnの場合)または水酸化ナト
リウムしくは炭酸ナトリウム水溶性(Cu,Cdの場合)を
用いて7−9のpHにした。沈澱した水酸化物の吸引濾別
し、洗浄し、そして真空中で130℃において乾燥した。
次にそれらを700℃(Cr、Mn、Zn、Cu)または550−600
℃(Cd,Mo)において焼した。8−18メッシュ(直径
1.00−2.5mm)の粒子寸法に粉砕した後に、水素化用触
媒を使用した。実施例8の場合には、AlCl3をTiCl4の代
わりに使用した。
これらの触媒を使用して下記の条件下で安息香酸を水
素化した: 触媒: 25g(8−18メッシュ) 温度: 350℃ 実験時間: 4時間 モル比 酸/水素 1:30 圧力: 1気圧 供給速度 酸: 0.09LHSV(時間-1) H2: 550−620GHSV(時間-1実施例9および10 実施例1に記載されている工程(触媒、温度、圧力お
よび実験時間)を繰り返したが、他の出発物質を使用し
た。
実施例11 実施例1を370℃において繰り返した。実験期間を18
時間に延長させた。
実施例12−18 これらの実験は370℃において4時間にわたりTiO2(9
2.5%)/Cr2O3(7.5%)触媒を使用して行われた。
実施例19−21 これらの実験は370℃において4時間にわたりTiO2(9
5%)/CdO(5%)触媒を使用して行われた。
実施例22 VO2/Cr2O3触媒の製造 y/2モルの五酸化バナジウムを20%強度水性H2SO4中に
懸濁させた。懸濁液を沸騰させながら気体状二酸化硫黄
を用いて還元した。硫酸バナジル溶液を水中のxモルの
クロム塩と混合し、そして次に水性NH3を用いてpH7−9
において沈澱させた。沈澱した水酸化物を濾過しそして
塩がなくなるまで洗浄した。残渣を真空中で110℃にお
いて12時間乾燥し、そして最終的には不活性気体下で45
0℃において6時間焼した。yg当量のバナジウムおよ
びxg当量のクロムを含有している触媒が得られ、下記の
実施例のためにy=80およびx=20に調節した。
実施例23 安息香酸の水素化: 触媒 VO2/Cr2O3(80/20) 基質 安息香酸 温度 380℃ 圧力 1.013バール 期間 30時間 酸の供給速度 0.15時間-1(LHSV) 水素の供給速度 800時間-1(GHSV) 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりであ
る。
1.対応する芳香族もしくは脂肪族カルボン酸類または
それらのエステル類、無水物類もしくはハライド類を高
温において水素を用いて接触気相水素化することによる
芳香族および脂肪族アルデヒド類の製造方法において、
触媒系がチタンおよび/またはバナジウムの酸化物類か
らなっておりそれによりバナジウムの少なくとも一部が
酸化状態IVで存在しており、且つ1種以上の共存金属
(co−metal)が使用されており、ここで該共存金属が
クロム、モリブデン、コバルト、ニッケル、亜鉛、カド
ミウムおよび銅からなる群から選択されることを特徴と
する方法。
2.共存金属(類)クロム、モリブデン、ニッケル、亜
鉛、カドミウムおよび銅からなる群から選択されそして
好適にはクロムであることを特徴とする、上記1の方
法。
3.触媒系が100g当量の全金属類の合計当たり1−25g
当量の、好適には3−12g当量の、希望する共存金属
(類)を含有していることを特徴とする、上記1の方
法。
4.触媒系がチタンまたはバナジウムに加えてそれぞれ
1種のみの共存金属を含有していることを特徴とする、
上記1の方法。
5.チタン含有触媒系が下記の段階すなわち a)1種以上の共存金属類の塩または塩類の水溶液に対
する四塩化チタンの添加、 b)7−9のpHにおける水酸化物状での金属類の沈澱、 c)水酸化物類の洗浄およびその後の乾燥、 d)400−800℃における、好適には500−750℃におけ
る、焼 により製造されることを特徴とする、上記1の方法。
6.バナジウム含有触媒系が下記の段階すなわち a)五酸化バナジウムの水溶性バナジル化合物への還
元、 b)該バナジル化合物と1種以上の共存金属類の1種以
上の水溶性塩(類)との混合、 c)7−9のpHにおける水酸化物状での金属類の沈澱、 d)水酸化物類の洗浄およびその後の乾燥、 e)350−700℃における、好適には400−600℃におけ
る、焼 により製造されることを特徴とする、上記1の方法。
7.使用される芳香族および脂肪族カルボン酸類並びに
それらの誘導体類が式 および [式中、 R1は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキル、
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、R3−置換
されたフェニル、ナフチル、R3−置換されたフェノキ
シ、R3−置換されたベンジル、R3−置換されたベンジル
オキシ、ヒドロキシル、アミノ、NH−(C1−C8−アルキ
ル)、 N−(C1−C8−アルキル)2、ハロゲンまたはCOR4であ
り、 R2は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキル、
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、またはR3
−置換されたフェニルを表わし、 ここでR1およびR2は一緒になって任意にヒドロキシル、
アミノ、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシによ
り置換されていてもよい縮合ベンゼン環を形成すること
もでき、 R3は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキル、
直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、ヒドロキ
シル、アミノまたはハロゲンであることができ、 R4はヒドロキシル、C1−C4−アルコキシ、塩素、臭素ま
たは基 であり、 ここで無水物生成の後者の場合にはR1は意味COR4を有す
ることはなく、 X1は−O−、−N−、−S−、 −N=CH−または−CH=CH−を表わし、 R5は水素または直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキ
ルであり、 R6は直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキル、R3−置
換されたフェニルまたはハロゲンを表わし、 R7は直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキルまたはR3
−置換されたフェニルを表わし、 ここでC1−C8−アルキルは任意にハロゲン、メトキシま
たはエトキシにより置換されていてもよくそしてここで
さらにR6およびR7が一緒になるとジメチレン、テトラメ
チレンまたはペンタメチレンであり、そして R8はヒドロキシル、C1−C4−アルコキシ、塩素、臭素ま
たは基−O−CO−C(R5,R6,R7)である] を有することを特徴とする、上記1の方法。
8.使用される芳香族カルボン酸類およびそれらの誘導
体類が [式中、 R11は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、R13
−置換されたフェニル、R13−置換されたフェノキシ、
ヒドロキシル、アミノ、NH−(C1−C8−アルキル)、N
−(C1−C8−アルキル)2またはハロゲンであり、 R13は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルコキシ、ヒド
ロキシルまたはハロゲンを表わし、 R14はヒドロキシル、メトキシ、エトキシまたは塩素で
あり、そして X2は−CH=CH−または−N=CH−、好適には−CH=CH
−、を表わす] であること、使用される芳香族カルボン酸類またはそれ
らの誘導体類が好適には式 [式中、 R21は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルコキシ、R23
−置換されたフェニル、R23−置換されたフェノキシ、
ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、弗素または塩素であ
り、 R23は水素、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルキ
ル、直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C4−アルコキシ、ヒド
ロキシル、弗素または塩素を表わし、そして R14は上記の範囲の意味を有する] のものであることを特徴とする、上記7の方法。
9.使用される脂肪族カルボン酸類およびそれらの誘導
体類が式 [式中、 R15は水素、メチルまたはエチルであり、 R16は直鎖もしくは分枝鎖状のC1−C8−アルキルまたは
フェニルであり、 R17はメチルまたはエチルであり、 さらにR16およびR17が一緒になってテトラメチレンまた
はペンタメチレンを示し、そして R18はヒドロキシル、メトキシ、エトキシまたは塩素を
表わす] のものであることを特徴とする、上記7の方法。
10.使用される芳香族および脂肪族カルボン酸類並び
にそれらの誘導体類が、安息香酸、安息香酸メチル、タ
ーシャリー−ブチル安息香酸、フェノキシ安息香酸また
はピバル酸であることを特徴とする、上記7の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 45/41 8114−4H C07C 47/52 47/52 C07D 207/34 C07D 207/34 213/48 213/48 307/56 307/56 333/22 333/22 333/26 333/26 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/84 301X

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対応する芳香族もしくは脂肪族カルボン酸
    類またはそれらのエステル類、無水物類もしくはハライ
    ド類を高められた温度において水素を用いて接触気相水
    素化することによる芳香族および脂肪族アルデヒド類の
    製造方法において、触媒系がチタンおよび/またはバナ
    ジウムの酸化物類からなっておりそれによりバナジウム
    の少なくとも一部が酸化状態IVで存在しており、且つ1
    種以上の共存金属が使用されており、ここで該共存金属
    がクロム、モリブデン、コバルト、ニッケル、亜鉛、カ
    ドミウムおよび銅からなる群から選択されることを特徴
    とする方法。
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