JP2728308B2 - 流動床式焼却炉の流動層循環装置 - Google Patents

流動床式焼却炉の流動層循環装置

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JP2728308B2 JP15747090A JP15747090A JP2728308B2 JP 2728308 B2 JP2728308 B2 JP 2728308B2 JP 15747090 A JP15747090 A JP 15747090A JP 15747090 A JP15747090 A JP 15747090A JP 2728308 B2 JP2728308 B2 JP 2728308B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流動床式焼却炉の流動層循環装置に関す
る。
〔従来の技術〕
廃棄物を焼却処理する方法の一つに、焼却炉の内部に
収納した砂を下部より噴出させた空気により流動させつ
つバーナ等により加熱させ、この加熱された砂の流動層
内にて廃棄物を焼却処理する流動床式焼却炉によるもの
が知られている。この焼却炉を用いた方法は、燃焼効率
が高く且つ液状物から塊状のものまで焼却物の性状にか
からず処理が可能で又設置面積も少なくてすむなど多く
の利点を備えている。しかしこの焼却炉では、廃棄物に
含まれた金属部品などの不燃物はそのままでは焼却炉か
ら排出されず、燃焼に支障をきたす以前にこれを適宜除
去する必要がある。一方不燃物除去のため焼却炉を停止
させると、燃焼再開時に相当量の燃料を費やして廃棄物
の燃焼温度まで流動層を加熱しなければならず、そのた
めできるだけ停止さぜず焼却を開始した後は連続作動さ
せた方が好ましい。したがって従来は第8図に示すよう
に、焼却炉50に排出装置52を設置し、不燃物5を廃棄物
焼却中に流動層8から除去していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の排出装置52は、不燃物5を流動
層8の砂3とともに焼却炉から引き出す引出装置56、引
き出した流動層8を砂3と不燃物5とに分離する電動ふ
るい等の分離装置58、分離した砂3を焼却炉に戻す搬送
装置60などからなり設備が大形化して価格の上昇をもた
らし、しかも金属部材などを処理する点から、焼却炉の
大小にかかわらず所定の大きさの規模が必要で、小さな
焼却炉では設備が過剰になる問題点があった。そこで、
備えられるのはある程度以上の規模を有する焼却炉に限
られ、例えば事業所毎に備えるような比較的規模の小さ
い流動床式焼却炉では、清掃の必要がないように不燃物
を含む廃棄物を一切処理しなかったり、あるいは運転を
停止させて流動層から不燃物を分離し、改めて焼却を開
始していた。
又、焼却炉に取り付ける簡易な不燃物選別除去装置と
しては、実開昭57−108527号公報などが開示されてい
る。この考案にかかる装置70を第9図に示す。これは、
流動層8から不燃物5を含んだ流動媒体を引き出す引出
路72に、炉の上方に上端を連通させた環流用通路74を連
結させ、この環流用通路74の下方に気体圧送装置76を設
け、引出路72で引き出された流動媒体を気体圧送装置76
からの空気で吹上げて砂3のみを炉内に還流させ浮遊し
ない不燃物5を外部に排出するようにしたものである。
しかし、上記考案のものは、環流用通路74を流れる高
圧空気の圧力が流動媒体の引出路72や不燃物の排出口78
にかかり、そのため高圧空気が引出路72から焼却炉内へ
逆流したり、排出口78から漏出することがある。これら
高圧空気の逆流や漏出を防止し、その上円滑に焼却炉か
ら流動層8の媒体を引き出し、又適宜に不燃物5を排出
させることは非常に困難であった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するため次のように構成し
た。すなわち、流動床上に流動層媒体を備え当該流動層
媒体内にて廃棄物を焼却する流動床式焼却炉において、
流動層媒体を焼却炉から引き出す引出管を焼却炉下部
に、空気圧送装置から延びる送気管を焼却炉上部に連結
し、前記引出管に少なくとも外気を導入できる不燃物の
排出口を設け、且つ前記引出管と前記送気管の間に当該
送気管によって負圧が生じ引出管から送気管に向かう空
気流を生じさせる吸引管を設け、流動層媒体を前記引出
管より浮遊させ前記吸引管を通して焼却炉内に環流させ
る一方不燃物は浮遊させず前記排出口より排出させるこ
ととして流動床式焼却炉を構成した。
〔作用〕
送気管内の空気流により吸引管内に負圧が生じ、それ
による上向きの空気流が流動層媒体を吸い上げて吸引管
を通して焼却炉に環流させる。一方金属などの不燃物は
この空気流では浮遊せず排出口より落下し排出され流動
層から不燃物を除去できる。流動層媒体の移動が負圧に
よる吸い上げであることから、引出管および排出管に吸
引管の圧力がかからず、高圧空気が焼却炉に向けて逆流
したり排出管より噴き出すことがなく、支障なく流動層
媒体を引き出すことができ、また漏出防止の気密手段等
を設けず排出口を開放し容易に不燃物を排出できる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の一実施例について図を用いて説明す
る。
第1図に、焼却炉2を示す。図において焼却炉2は、
周囲が断熱材の炉壁4で囲まれ、多数の通気孔を備えた
散気板6を内部に有し、砂3からなる流動層8がこの散
気板6の上部に滞積させてある。散気板6の下側には空
気圧送機(図示せず。)から延びる空気管7が接続し、
焼却炉2の側方には廃棄物投入口9、および流動層8の
砂3を加熱させる昇温バーナ10が設置してある。散気板
6の側方には引出管12が接続してあり、その先端は、上
下方向に配置された吸引管18に接続している。この引出
管12には、羽根車16とこの羽根車16を回転させる回転機
構(図示せず。)からなる調整装置14が設けてあり、羽
根車16が所望最適宜に回転することにより流動層8の通
過量を調整する。吸引管18の下端は外気に開放された排
出口20となっており、上端は送気管22を介して焼却炉2
の上部側壁に連結している。送気管22の内部には、空気
圧送機26に接続した空気噴出管24が備えてあり、空気噴
出管24から焼却炉2内に空気を送り込むとともに空気噴
出管24の周囲の空気を引き込み吸引管18内を負圧にす
る。この送気管22による負圧力は、前記排出口20より外
気を引き入れ、引出管12からの流動層8の砂3のみを浮
上させて流動層8内に含まれる不燃物5を浮上させない
空気流を引出管12内に生じさせる。
本実施例の焼却炉2によれば、投入口9より廃棄物が
投入されると流動層8の砂3内で可燃物は加熱燃焼され
る一方、不燃物5は流動層8内に混入し順次引出管12よ
り砂3とともに引き出される。そして、吸引管18との接
続部で流動層8の砂3のみが第2図に示すように上方に
吸い上げられて焼却炉2内に戻り、不燃物5は吸い上げ
られず自重により落下して排出口20より排出される。し
たがって、吸引管18に空気圧がかからないので、引出管
12から空気が焼却炉2内へ逆流したり、排出口20から空
気が漏出することがなく、流動層8の引出や不燃物5の
排出が円滑に行える。更に、排出口20は機密手段等を必
要としないので、構造を非常に簡単にできる。
尚、吸引管18と送気管22との接続は上に述べたもので
なく、例えば第3図に示すように空気圧送機26から延び
る送気管22の直線部分に吸引管18をほぼT字状に接続さ
れて吸引管12に負圧を生じさせてもよい。又、排出口20
を外気導入口と兼ねるのではなくこれらを個別に設けて
もよい。更に、調整装置14は、上記のものに限らず次の
ようなものでもよい。例えば第4図に示すように、引出
管12の上部を円弧状に形成し羽根車16の回転軸を引出管
12の中央より上方に移動させてもよい。第5図は、引出
管12の内部に回動自在な板材17を設けたもので、板剤17
の回動角度を変化させて流動層8の流動量を変更させ
る。第6図は、傾斜した引出管12の先端を水平にし、流
動層8の溜まりを作り徐々に吸引管18に送り出すように
したものである。更に第7図に示すようにスクリュー19
を引出管12内に設け、スクリュー19を回転させて流動層
8を引き出すようにしてもよい。又、引出管12は円筒形
に限らず角筒であってもよい。
〔発明の効果〕
本発明の循環装置によれば、吸引管内に負圧を生じさ
せ、この負圧による吸い上げ力で流動層媒体の浮遊を行
なわせて砂と不燃物を分離した上不燃物を排出すること
としたので、焼却炉に通じる引出管や不燃物の排出口に
圧力がかからず、空気が逆流して焼却炉に吹き込んだ
り、排出口から噴出することがなく、流動層媒体を簡易
な装置で容易に且つ確実に引き出すことができ、更に不
燃物の排出口は開閉機構など機密手段を必要とせず、簡
易なものとすることができ、外気の導入口とも兼ねて開
放しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる流動床式焼却炉を示す断面
図、 第2図は、吸引管を示す断面図、 第3図は、他の実施例を示す断面図、 第4図ないし第7図は、調整装置の他の例を示す断面
図、 第8図及び第9図は、従来例を示す断面図である。 2……焼却炉、3……砂、4……炉壁、5……不燃物、 6……散気板、7……空気管、8、流動層、 9……廃棄物投入口、10……昇温バーナ、 12……引出管、14……調整装置、16……羽根車、 18……吸引管、20……排出口、22……送気管、 24……空気噴出管、26……空気圧送機、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動床上に備えた流動層媒体内にて廃棄物
    を焼却する流動床式焼却炉において、流動層媒体を焼却
    炉から引き出す引出管を焼却炉下部に、空気圧送装置か
    ら延びる送気管を焼却炉上部に連結し、前記引出管に少
    なくとも外気を導入できる不燃物の排出口を設け、且つ
    前記引出管と前記送気管の間に当該送気管によって負圧
    が生じ引出管から送気管に向かう空気流を生じさせる吸
    引管を設け、前記引出管より流動層媒体のみを浮遊させ
    前記吸引管を通して焼却炉内に環流させることを特徴と
    する流動床式焼却炉の流動層循環装置。
JP15747090A 1990-06-18 1990-06-18 流動床式焼却炉の流動層循環装置 Expired - Lifetime JP2728308B2 (ja)

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