JP2727333B2 - 通信制御装置 - Google Patents

通信制御装置

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JP2727333B2
JP2727333B2 JP63282365A JP28236588A JP2727333B2 JP 2727333 B2 JP2727333 B2 JP 2727333B2 JP 63282365 A JP63282365 A JP 63282365A JP 28236588 A JP28236588 A JP 28236588A JP 2727333 B2 JP2727333 B2 JP 2727333B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は端末の通信制御装置に関し、より具体的に
は、全二重通信路の通信網において、端末が宛先アドレ
スを含む往信号を送り、宛先端末から応答信号を受けて
通信を行なう通信制御装置に関する。
従来技術 現在、耐ノイズ性に優れる光ファイバーケーブルを用
いたネットワークシステムが普及しつつある。この種の
ネットワークはその構造上全二重の伝送路網を形成す
る。この全二重伝送系においてEthernetやStarlan等に
代表されるCSMA/CD方式の通信プロトコルを用いて通信
を行なおうとする場合、従来の半二重伝送路における衝
突検知方式が適用できないので別の手段を用いて通信の
成功,失敗を検知する必要がある。
その一つの例としてHP社によってANARCHYと呼ばれる
ネットワークシステムが提案されている。このシステム
は、ネットワークを構成する「ノード」と呼ばれる装置
が発信端末が送信路に送出する往信号の中のディスティ
ネーションアドレスを識別し、自ノードに接続されてい
る端末のアドレスと一致していればACK信号を返すよう
になっている。すなわち、先の往信号の送信側において
は、送信開始後一定時間以内にACK信号が返らない場合
衝突が発生したと判断する。
しかしANARCHYにおいては、ネットワークを構成する
ノードにてアドレスの検知を行なうため、ネットワーク
の構築の自由度が著しく制限される。例えば、端末の移
動、交換、増設等の場合、ノードのアドレス検出機能を
変更する必要がある。したがって端末の変更がネットワ
ーク全体に影響を及ぼすという欠点がある。また、「AN
ARCHY」の場合パス固定後も送信信号に対して必ずACK信
号を返すようになっているので、全二重の伝送路をもっ
ていても実質的には半二重通信しかできない欠点があ
る。
交換網における通制御装置は、一般に通信が終了する
と、信号の送信を所定時間制限するガードタイムを発生
する。通信路を設定するノード装置は、伝送路の信号の
送受が停止した状態が所定時間継続するのを監視時限に
より検出して通信終了として通信路の接続を解放する。
端末側は通信終了後ガードタイムを発生し、監視時限の
ノード装置へ送信を停止する必要がある。しかし、本出
願人による特願昭63−100256に記載の「通信制御装置」
により構成される通信網においては、通信路設定以前の
通信要求信号の往信号と、その応答信号の復信号の伝送
を公衆通信網のようなルーティングによらず、ノード装
置から一斉に放送し、往信号がすべての通信制御装置に
受信され、宛先の通信制御装置のみが応答信号を返送す
る信号伝送を行なっている。
通信制御装置は、発呼が起る毎に、自局宛でない往信
号を受信し、その都度ガードタイムを発生させるとネッ
トワークの効率が低下するという問題がある。
個別通信では、通信要求信号の往信号に対して、応答
の復信号が返送されるが、同報送信の場合、往信号に含
まれる宛先アドレスは同報あるいは一斉同報アドレスで
あり、1端末を指定するアドレスではないので、応答信
号を返送しない。したがって、往信号と復信号を個別送
信の伝送手順で処理すると不成呼となるという問題があ
る。
目 的 本発明は、このような従来技術の欠点および問題点を
解消し、端末において、アドレスの検知を行い全二重通
信を可能とする通信制御装置を提供することを目的とす
る。
構 成 本発明による通信制御装置は、送信を開始すると、第
1の所定期間の時限を開始し、第1の所定期間の時限が
終了すると、第2の所定期間の時限を開始し、第1の所
定期間において復信号を受信した場合、および第2の所
定期間の終了後も復信号が受信されない場合に送信を停
止させる第1の制御手段と、往信号を検出すると、その
中に含まれるアドレスと自端末のアドレスを比較し、両
者が一致すると復信号を送出する応答信号送出手段と、
伝送路に信号が無い状態が所定期間継続されるまで、第
1の制御手段および応答信号送出手段の起動を制限する
時限手段とを有する。
本発明によれば制御手段が、送信開始後、応答信号が
返送されない第1の所定期間および応答信号が返送され
る第2の所定期間を監視し、第1の所定期間以内に復信
号を検出すると衝突として、またこの期間以後に応答信
号を検出しないときは、不成呼として送信を停止させ
る。受信の時は、応答信号送出手段が受信信号のアドレ
スの一致を確認してACK信号を返送する。時限手段は、
通信終了後、所定期間、制御手段および応答信号送出手
段の起動を制限して、通信終了後のネットワークおよび
相手端末を完全に復旧させる。このようにして、従来、
ネットワークのノードにて行なっていた通信制御を端末
で行なうことができ、全二重通信が可能となる。
本発明の理解のために、その実施例の説明に先立って
第8図を参照し、従来のEthernetにおけるネットワーク
とのインターフェース部を説明する。マンチェスタエン
コーダ/デコーダ(MEDと略する)100は、第9図に示す
クロック信号(a)により、直流信号(b)の“1"およ
び“0"を複流信号の“01"および“10"よりなるマンチェ
スタコード(c)に変換する。また、マンチェスタコー
ド(c)からクロック信号(a)を再生して直流信号
(b)に変換する。MED100は、送受信器を介してEthern
etネットワークと接続し、送受信器とのインターフェー
スはマンチェスタコードを用いている。
受信の場合、MED100は、マンチェスタコードの受信メ
ッセージRCV,▲▼を入力すると、受信検知信号▲
▼(“0")、および直流信号の受信メッセージRX
Dを出力し、かつマンチェスタコードから再生したクロ
ック信号RXCを出力する。コントローラ200は、これらの
信号▲▼,RXD,RXCを入力する。
送信の場合、コントローラ200はMED100よりクロックT
XCを入力し、このクロックに同期し送信要求信号▲
▼(“0")、直流信号の送信メッセージTXDを出力す
る。MED100は、これら信号▲▼,TXDを入力し、メ
ッセージをクロックTXCによりマンチェスタコードTRMT,
▲▼に変換して送受信器へ出力する。
Ethernetのネットワークの通信路は半2重のバス型で
あり、2つ以上の端末から送信が同時に発生すると衝突
が起り、データフレームが破壊される。送受信器は衝突
を検出すると衝突表示信号CLSN,▲▼をMED100
に出力する。これを入力したMED100は、衝突検知信号▲
▼(“0")をコントローラ200へ出力する。コン
トローラ200は送信を停止する。
次に、本発明の通信制御装置をEthernetの端末に設け
た一実施例を第1図にて説明する。
同図においてはMED1は、送受信器よりマンチェスタコ
ードの受信メッセージをRCV,▲▼を入力すると、
受信検知信号▲▼(“0")を出力し、これが、AC
K信号部30、衝突検出部8、アンドゲート回路(以下ゲ
ートと略する)14、ゲート12を介してタイマ9およびコ
ントローラ2へ入力される。また受信メッセージRXD
(M)を出力し、これがプリアンブル検出部3、アドレ
ス比較部4、コントローラ2へ入力される。また、受信
メッセージより再生したクロックRXCが、プリアンブル
検出部3、およびアドレス比較部4、コントローラ2へ
出力される。
次に、コントローラ2において送信の場合、送信要求
信号▲▼(“0")が出力され、シーケンスコント
ローラ7、ゲート11を介してゲート12およびMED1に入力
される。MED1が出力するマンチェスタコードのクロック
TXCはコントローラ2およびACK信号発生部6に入力され
る。コントローラ2は、このクロックTXCに同期した送
信メッセージTXDをゲート13を介してMED1に出力する。
MED1は、メッセージTXDをマンチェスタコードTRMT,▲
▼に変換して送受信器へ出力する。この送信開
中において、衝突検出部8から衝突信号Hをコントロー
ラ2がゲート14を介して受信検知信号▲▼および
衝突検知信号▲▼として受けると、送信メッセー
ジTXDおよび送信要求信号▲▼を停止する。
次に、タイマ部20を第3図のタイマ部動作図で説明す
る。この回路はコントローラ1の送信要求信号▲
▼およびMED1の受信検知信号▲▼の休止状態
(“1")をゲート12から入力しているとき、イネーブル
信号CをACK信号部30およびシーケンスコントローラ7
に出力している。
送受信の開始よりゲート12の出力が“0"に反転する
と、タイマ9がリセットする。タイマ9は、出力Bをデ
ィレイ回路10に出力し、ディレイ回路10はTS時間後、出
力のイネーブル信号Cを“0"に反転する。送受信が終了
した休止状態がT1時間続くとタイマ9がセットされ、イ
ネーブル信号を出力する。タイマ9の遅延時間T1は、端
末およびネットワークのノードの動作が完全に休止する
期間に設定されている。
次に、受信が発生すると、ACK信号部30のプリアンブ
ル検出部3、アドレス比較部4、ROM5には、第1図のよ
うにMED1の受信検知信号▲▼、受信メッセージRX
D、クロックRXCが入力される。プリアンブル検出部3
は、受信メッセージのプリアンブルを検出するとアドレ
ス比較部4を起動する出力Iをアドレス比較部4に出力
する。アドレス比較部4は受信メッセージ中の宛先アド
レスとROM5の記憶する自局アドレスを入力し、一致する
と信号JをACK信号発生部6へ出力する。ACK信号出力部
6は、信号Jが肯定されると、送信要求信号KおよびAC
K信号Lをそれぞれゲート11および13へ出力し、MED1
は、送信要求信号▲▼,送信メッセージTXDとし
て受信し、マンチェスタコードACK信号TRMT,▲
▼を出力する。
次に、シーケンスコントローラ7は、イネーブルのと
き、コントローラ2から送信要求信号▲▼が入力
されると、イネーブル信号Eを時間T2の間出力し、続い
てイネーブル信号Fを時間T3の間出力する。
時間T2は端末が送信を開始してからACK信号を受信し
ない範囲の時間、時間T3はACK信号が受信される範囲の
時間に設定されている。
コントローラ2から送信メッセージが送出された後、
衝突検出部8がMED1から受信検知信号(▲▼)G
を時間T2内に入力したときは衝突と判定して、衝突信号
Hを出力し、時間T3内に入力した場合は、ACK信号と判
定して信号Hを出力しない。しかし、時間T3を過ぎて
も、受信信号Gの入力がないときは、不成功呼として衝
突信号Hを出力する。
第2図に衝突検出部8の構成例を示す。図のオアゲー
ト21は、イネーブル信号Eを入力し、かつ受信信号Gを
入力すると出力をオアゲート23を介してモノマルチ24に
入力し、これより衝突信号Hが出力される。3状態バッ
ファ22は、イネーブル信号F(“1")が入力し、受信信
号Gが“1"のとき、出力“1"をカウンタ26に出力する。
カウンタ26は、“0"を出力してカウントを開始する。も
し、この状態でカウントアウトとなるとカウンタ26から
“1"がモノマルチ24に出力される。これによってモノマ
ルチ24は、トリガされ、衝突信号Hを出力する。ACK信
号が受信され、受信信号Gが“0"に反転すると、3状態
バッファ22は、オープン状態となり、電圧VCCがカウン
タ26に出力され、カウンタ26はリセットする。したがっ
て、モノマルチ24は衝突信号Hを出力しない。
信号Hの時間幅はモノマルチ24の時定数を変えること
で任意の時間幅とすることができる。
次に、動作について説明する。第4図は、正常の受信
の場合を示す。
MED1は、送受信器より受信メッセージRCV,▲▼
を入力すると、受信検知信号(CRS)G、受信メッセー
ジ(RXD)M、クロックRXCをACK信号部30に出力する。
プリアンブル検出部30は、受信メッセージMのプリアン
ブルを検出して信号Iを出力する。これを入力してアド
レス比較部4は受信メッセージMの宛局アドレスとROM5
の自局アドレスとを比較して一致すれば信号Jを出力す
る。これを入力してACK信号発生部6はACK信号L(TX
D)、送信要求信号K(▲▼)をMED1に出力す
る。MED1はACK信号(TRMT,▲▼)を出力する。
ACK信号部30の動作は終了する。次に送信メッセージの
データフィールドを受信して受信動作が終了する。受信
検知信号Gは“1"にオフされ、時間T1後にイネーブル信
号Cが“1"にオンする。
次に、第5図は正常な送信を示す。コントローラ2
は、送信要求信号(▲▼)D、クロックTXCに同
期した送信メッセージTXDを出力する。タイマ部20のイ
ネーブル信号Cがオフする。シーケンスコントローラ7
からイネーブル信号E(時間T2)およびF(時間T3)が
出力され、時間T3の期間にMED1から受信検知信号(▲
▼)Gが出力される。送信が終了すると、送信要求
信号Dがオフされる。
次に、第6図に送信時の衝突を示す。送信要求信号D
の出力により、イネーブル信号EおよびFが出力され
る。イネーブル信号Eの期間に受信信号Gを受信し、衝
突信号Hが出力され、送信信号Dがオフされる。
次に、第7図に、送信時にACK信号が受信されない場
合を示す。送信信号Dに続いてイネーブル信号Fおよび
Gが出力されるが受信信号Gが受信されないので、衝突
検出部8より衝突信号Hが出力され、コントローラ2は
送信信号Dをオフする。
次に第2の実施例を説明する。本実施例の通信制御装
置は、発着信が正常に終了した完了呼の場合だけ、伝送
路に信号がない状態が所定期間継続するまで送信および
ACK信号の送出を制限するガードタイムを第1の実施例
と同様に発生させ、不完了呼の場合は、ガードタイムを
停止し、次の呼を受ける待機状態に入り、通信網を効率
化する。
第10図は本発明の通信制御装置の第2の実施例を示す
ブロック図であり、第1の実施例の通信制御装置のブロ
ック図(第1図)に、完了呼の時のみ、タイマ部90にガ
ードタイムを発生させるためのゲート34〜37,41,ラッチ
47を追加したものである。
発信の場合を第12図の動作図で説明すると、待機状態
において、タイマ部90は、タイムアウト、すなわちガー
ドタイムを発生しない状態にあり、シーケンスコントロ
ーラ70にイネーブル信号TAを出力している。コントロー
ラ2は送信時、送信要求信号▲▼を出力し、シー
ケンスコントローラ70をスタートさせる。コントローラ
70は、第1の所定期間TAの間、イネーブル信号SBを衝突
検出部80に出力する。同部80は信号SBの期間、MED1の受
信データRXD(G)を監視し、もし受信があれば、衝突
検出信号Eを出力し、かつ、リセット信号Rを出力して
コントローラ70をリセットする。受信信号RXDがない場
合は、第1の所定期間TA終了後、コントローラ70は第2
の所定期間TBの間、イネーブル信号SCを衝突検出部80に
出力する。同部80は、この期間に受信信号RXDを検出し
た場合は、応答信号と判断して、応答検出信号CD、“L"
をゲート36を介してタイマ部90へ出力する。同部90は、
リセットされ出力TAが立ち下り、コントローラ70がディ
セイブル(Disable)される。
通信制御装置が送受信中、コントローラ2およびMED1
から出力している送信要求信号▲▼および受信検
知信号▲▼はゲート34,35,36よりタイマ部90にリ
セット信号として入力され、送受信中同部90をリセット
状態に保つ。通信終了後、信号▲▼,▲▼
がオフされると、タイマ部90はリセットを解除され、所
定のガードタイムTC後にイネーブルとなり、続いてコン
トローラ70がイネーブルとなる。すなわち、ガードタイ
ム期間発信が停止される。以上は正常な発呼の場合であ
る。
次に、着信の場合を第13図で説明する。着信によりAC
K信号部40のゲート41は、MED1より入力する受信検知信
号▲▼が“L"に反転し、イネーブル信号O、“L"
をプリアンブル検出部43に出力する。同部43は受信デー
タRXDのプリアンブルをMED1より入力し、終了を検知す
ると、イネーブル信号Iをアドレス比較部44に出力す
る。同部44はプリアンブルに続く宛先アドレスを入力
し、その内容とROM45に記憶されている自局アドレスと
を比較し、一致していれば、イネーブル信号JをACK信
号発生部46に出力する。ACK信号発生部46は、送信要求
信号KおよびACK信号Lを出力する。信号Kはゲート33
よりMED1に送信要求信号▲▼として入力し、かつ
ゲート34〜36を通ってタイマ部90にリセット信号として
入力し、タイマ部90をリセットする。同部90の出力信号
TAは“L"となるが、これをインバータ37が反転して信号
TA1、“H"としてゲート41に出力し、その出力Oを“H"
に固定するので、プリアンブル検出部43およびアドレス
比較部44はリセットされる。
受信が終了すると、受信検知信号▲▼は“H"に
反転し、ゲート36の出力が“H"になり、タイマ部90のリ
セットが解除され、ガードタイムTC後にタイマ部90は出
力信号TAをイネーブルとし、続いてACK信号部40のリセ
ットも解除され、次の呼を受け入れる待機状態となる。
次に発着信が衝突したケースを第14図で説明する。端
末が発信すると、コントローラ2は送信要求信号▲
▼および送信データRXDを出力する。コントローラ70
は送信信号▲▼を入力し、動作を開始し、イネー
ブル信号SBを衝突検出部80に出力する。一方、送受信器
より着信があり、MED1が受信検知信号▲▼、受信
データRXDを出力する。信号SBを入力している衝突検出
部80は、信号G(受信信号RXD)の入力により、衝突と
判定しリセット信号Rをシーケンスコントローラ70に出
力してリセットし、かつ衝突検出信号Eをゲート31より
コントローラ2へ出力し、端末の送信要求信号▲
▼を停止させる。また信号EをACK信号部40の受信検知
信号▲▼によりリセットを解除されたラッチ47へ
も出力する。ラッチ47は信号Eをラッチし、出力信号
F、“H"をゲート41へ出力する。ゲート41のイネーブル
信号Oは否定され、ACK信号部40は動作を停止する。し
たがって、ACK信号発生部46は送信信号Kを出力しない
ので、タイマ部90も状態を変えず、ガードタイムは発生
しない。自局宛でないACK信号を受信したときも、タイ
マ部90は動作しないので、ガードタイムは発生しない。
タイマ部90の構成を第11図に示す。カウンタ91は例え
ば、TTLシリーズのLS393などを用いる。カウンタ91は第
10図のゲート36からのリセット入力が“L"になると、ク
リアされ、出力Qが“L"となる。リセット入力が“H"に
なると、オシレータ92からのクロック信号“L"をゲート
93より入力してカウントし、所定数のカウント、計数す
ると、すなわちガードタイムTCを出力Qを“H"に反転す
る。これがゲート93よりカウンタ91に帰還され、カウン
トが停止する。出力Qは“H"にある。この状態がタイム
アウトである。
次に第3の実施例を説明する。本実施例の通信制御装
置は、同報通信を行なうとき、発信側は同報信号または
一斉同報信号を送出し、着信側はACK信号を返送しな
い。発信側は、この場合コリジョン信号を端末へ出力す
ることなく、送信を継続させる。本実施例は、第1図の
通信制御装置のブロック図においてシーケンスコントロ
ーラ7、衝突検出部8を第15図(a)衝突検出回路で置
換し、さらに第15図(b)同報識別回路(b)を付加し
たものである。
衝突検出回路(a)は、タイマコントロール信号発生
回路100、タイマ回路101、受信信号検出回路102および1
03、衝突検出回路104よりなる。回路100は、第1図のタ
イマ部20の出力信号C、コントローラ2の送信要求信号
▲▼(D)を入力する。送信要求信号▲▼
が“L"になり送信が開始されると、信号をタイマ回路
101に出力する。一方、送信要求信号▲▼の立下
りで衝突検出回路104がリセットされ、104がイネーブル
になる。タイマ回路101は、タイマ信号発生回路の出
力によって起動されると、第1の所定時間T11の間、端
より受信信号検出回路102にイネーブル信号を出
力し、次に第2の所定期間T12の間、端子より受信
検出回路103CLR入力にイネーブル信号を出力する。一
方、受信検出回路102および103は、受信検知信号▲
▼をそれぞれ端子INより入力し、ACK信号の入力時期
を監視している。受信検知信号▲▼が期間T11
に入力すると、この場合は衝突で、回路102が端子Qよ
り出力信号を出力し、期間(T11+T12)以降になっても
ACK信号の返送がないときは、衝突として処理するた
め、端子Q2が出力する。端子QまたはQ2の出力はゲート
200より衝突検出回路104およびゲート201へ入力し、同
回路104が衝突検出信号Hを出力し、ゲート201の出力が
タイマ信号発生回路100のCLR入力に入力し、この回路を
リセットして、本回路の動作が終了する。一方受信検知
信号▲▼が期間T12に入力した場合、すなわちACK
信号を正常に受信すると、端子Q1より出力信号がゲート
201に出力され、タイマ信号発生回路100をリセットす
る。
第15図(b)は同報識別回路で、プリアンブル検出回
路105および同報信号識別回路106よりなる。回路105
は、第1図の通信制御装置より、送信要求信号▲
▼、送信メッセージTXD、そのクロック信号TXCを入力
し、先頭のプリアンブルを検出し、その終了で端子Qよ
りイネーブル信号を回路106に出力する。回路106は端子
INへ入力される送信メッセージTXDのプリアンブルに続
く宛先アドレスをクロックTXCに同期して読みとり、同
報信号を検出すると、端子Qより信号をゲート202に出
力し、これより同図(a)のタイマ信号発生回路100のC
LR入力に出力し、同回路103をリセットし、衝突検出信
号Hの出力を停止させる。ゲート202は同図(a)のゲ
ート201に相当する。第15図(c)は、ゲート202を用い
ない、衝突検出信号阻止回路で、回路104の出力する衝
突検出信号Hをゲート203に入力し、かつ回路106の同報
検出出力をゲート203のオフ信号として入力し、この入
力があった時、衝突検出信号Hの出力を阻止する。
第16図は、第15図(b)のプリアンブル検出回路105
および同報識別回路106の内部構成を示す図であり、同
報送信を第17図、一般送信を第18図の動作図に示す。
Ethernetシステムの場合、プリアンブルに続く宛先ア
ドレスのデータの先頭1ビットが“1"のとき同報送信、
“0"のとき個別送信を示す。本回路はこれを識別して、
最終的に、出力信号S7を同報送信のとき“H"、個別送信
のとき“L"を出力する。
プリアンブル検出回路105はカウンタ107およびD型フ
リップフロップ108よりなり、前者は入力CLRの“L"入力
でクリアされ、後者は入力CLRの“H"入力でクリアさ
れ、送信要求信号▲▼が出力され、送信メッセー
ジTXDの最初に“1"、“0"、“1"、“0"…を数回繰り返
し、2ビットの“1"が連続することによって終了するプ
リアンブルは、EX−OR回路210に入力され、その出力信
号S1がカウンタ107の入力CLRに印加されるので、カウン
タ107が入力Aより入力するクロックTXCのカウントは、
信号S1の立下りでリセットされ、その出力QBは変化しな
い。出力QBは二進出力の下から2桁目の出力である。し
かし、プリアンブルの最後に2ビット単位で連続する
“1"が現われると、クロック信号TXCを2個カウントす
ることができ、出力QBの出力信号S2が“L"から“H"に立
ち上る。信号S2を入力するフリップフロップ(FF)108
は入力Dが“H"レベル(VCC)に固定されており、CLR入
力に“L"(送信要求信号▲▼)が入力するとイネ
ーブルとなり、入力CKの入力信号S2が“H"になると、出
力Qの信号S3が“H"に、出力の信号S4が“L"に反転す
る。
プリアンブルの終了により、同報識別回路106では、
各入力CLRに信号S3およびS4を入力するカウンタ110およ
びFF109がイネーブルとなる。FF109が、入力Dより宛先
アドレスの先頭1ビット(TXD)を入力し、それに同期
するクロックCKが入力し、この1ビットが同報送信を示
す“1"ならば出力Qの信号S7が“H"に反転する(第17
図)。個別送信を示す“0"ならば信号S8は“L"を保つ
(第18図)。一方カウンタ110においては、前述の1ビ
ットに対応するクロックTXCがカウントされ、出力QA
力が“H"に反転し、これがゲート211に入力し、FF109お
よびカウンタ110へのクロックTXCの入力をしゃ段し、FF
109の出力を固定する。
送信が終了し、送信要求信号▲▼が“H"になる
と、回路105,106はクリヤされて初期状態に戻る。
効 果 本発明によれば、上述のように構成したことによっ
て、次のような効果がある。
1.送信の場合、その成功、不成功を速やかに検知できる
ため、再送の効率を上げることができる。受信の場合、
宛先アドレスを確認しACK信号を返送するので、アドレ
スの概念がネットワーク側に依存せず、ネットワーク構
築の自由度が大きい。また最初の送信メッセージに対し
てACK信号が返送された後、送受信端末間の通信路が固
定できるネッワークにおいては、全二重通信が行なえる
ので、テレビ電話、テレビ会議システム等の端末にも有
利に適用できる。
2.通信が不成功に終った場合は次のリトライのために、
あるいは他の端末からの別の通信のために待機状態を維
持しているため、ネットワークの効率的な使用ができ
る。この状態は、リトライ等、端末のタイムシーケンス
については一斉制約を与えないので、あらゆるアプリケ
ーションに適用できる。
3.同報信号についても通信を行なうことができるように
なるため、既存の通信システムのあらゆるアプリケーシ
ョンに本通信制御装置を使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の通信制御装置の実施例を示すブロック
図、 第2図は、衝突検出部の回路図、 第3図はタイマ部の動作図、 第4図はACK信号部の動作図、 第5図は送信が成功した場合の動作図、 第6図、第7図は送信が不成呼となった場合の動作図、 第8図は、従来例のブロック図、 第9図はマンチェスタコードの説明図、 第10図は本発明の通信制御装置の第2の実施例を示すブ
ロック図、 第11図は同実施例のタイマ部の構成例を示す図、 第12図は第2の実施例の発信動作図、 第13図は同実施例の着信の動作図、 第14図は同実施例の衝突の場合の動作図、 第15図(a),(b),(c)は、それぞれ第3の実施
例の衝突検出回路、同報識別回路および衝突検出阻止回
路の例を示す回路図、 第16図は第3の実施例のプリアンブル検出回路および同
報識別回路の例を示す回路図、 第17図は第3の実施例の同報送信の動作図、 第18図は同実施例の個別送信の動作図である。 主要部分の符号の説明 1……マンチェスタコードデコーダ/エンコーダ 2,70……コントローラ 8,80……衝突検出部 20,90……タイマ部 30,40……ACK信号部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全二重の伝送路を有する通信網において、
    発信端末が、宛先端末のアドレスを含む往信号を送出
    し、該宛先端末から前記アドレスを確認した復信号を受
    信して通信を行なう通信システムの端末の通信制御装置
    において、該装置は、 送信を開始すると、第1の所定期間の時限を開始し、第
    1の所定期間の時限が終了すると、第2の所定期間の時
    限を開始し、第1の所定期間において復信号を受信した
    場合、および第2の所定期間の終了後も復信号が受信さ
    れない場合に送信を停止させる第1の制御手段と、 前記往信号を検出すると、その中に含まれるアドレスと
    自端末のアドレスを比較し、両者が一致すると前記復信
    号を送出する応答信号送出手段と、 前記伝送路に信号が無い状態が所定期間継続されるま
    で、第1の制御手段および前記応答信号送出手段の起動
    を制限する時限手段とを備えたことを特徴とする通信制
    御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の通信制御装置において、
    該装置は、宛先端末のアドレスを含む往信号を送出し、
    前記第2の所定時間内に前記復信号が受信された場合、
    または、待機状態から信号を受信し、該受信信号が自局
    宛の信号であった場合、前記時限手段を起動させる第2
    の制御手段を有することを特徴とする通信制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の通信制御装置において、
    該装置は、 送信信号および受信信号が実質的に同時に発生したこと
    を検出したとき、または前記第2の所定期間が終了して
    も復信号が受信されない場合、衝突検出信号を出力する
    衝突検出手段と、 該衝突検出信号により、前記応答信号送出手段の動作を
    停止させる第3の制御手段とを有し、 前記衝突検出手段は、前記時限手段の起動を制限するこ
    とを特徴とする通信制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の通信制御装置において、
    該装置は、 前記往信号の宛先端末のアドレスに含まれる同報信号を
    識別する同報識別手段と、 前記同報信号を識別した場合、前記第2の所定の期間の
    終了後も復信号が受信されなくても、送信を停止させな
    い第4の制御手段とを有することを特徴とする通信制御
    装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の通信制御装置において、
    同報信号を識別した場合、前記衝突検出信号を出力させ
    ない第5の制御手段を有することを特徴とする通信制御
    装置。
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