JP2724610B2 - 熱転写プリンター用フイルム - Google Patents
熱転写プリンター用フイルムInfo
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- JP2724610B2 JP2724610B2 JP1044758A JP4475889A JP2724610B2 JP 2724610 B2 JP2724610 B2 JP 2724610B2 JP 1044758 A JP1044758 A JP 1044758A JP 4475889 A JP4475889 A JP 4475889A JP 2724610 B2 JP2724610 B2 JP 2724610B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- ethylene
- thermal transfer
- transfer printer
- copolymer
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写プリンターにより印字描画されるフ
ィルムに関する。
ィルムに関する。
オーバーヘッドプロジェクター用フィルムは、ゼロッ
クス等の静電方式複写機において汎く使用されている
が、近年、ワードプロセッサーとして、また多色プリン
ターとして、熱転写方式のプリンターが急速に普及し、
これに伴なって、熱転写方式プリンターにて印字描画で
きるフィルムに対する市場の要求が高まってきたが、エ
ンジニアリングプラスチックフィルム即ちポリエチレン
テレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等
のフィルム表面には、インクが転写せず印字できない。
また、すでに市販されている静電コピア用、インクジェ
ットプリンター用のフィルムにも印字ができない。
クス等の静電方式複写機において汎く使用されている
が、近年、ワードプロセッサーとして、また多色プリン
ターとして、熱転写方式のプリンターが急速に普及し、
これに伴なって、熱転写方式プリンターにて印字描画で
きるフィルムに対する市場の要求が高まってきたが、エ
ンジニアリングプラスチックフィルム即ちポリエチレン
テレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等
のフィルム表面には、インクが転写せず印字できない。
また、すでに市販されている静電コピア用、インクジェ
ットプリンター用のフィルムにも印字ができない。
そこで、熱転写方式プリンターで、優れた印字特性を
有するフィルムの開発が望まれていた。
有するフィルムの開発が望まれていた。
熱転写方式プリンターの印字描画機構は、インクリボ
ンに、サーマルヘッドを介して熱を与え、ワックスに顔
料を加えて成るインクを溶融し、フィルム表面に転写す
ることに依る。然るに、ワックスを主成分とするインク
は、溶融され、フィルム表面に移動して冷却固化した後
は、フィルム表面に強固に付着していなければならない
のであるが、汎用のポリエチレンテレフタレート、ポリ
塩化ビニル等のフィルムの表面には、インクは十分な強
度をもって付着しない。
ンに、サーマルヘッドを介して熱を与え、ワックスに顔
料を加えて成るインクを溶融し、フィルム表面に転写す
ることに依る。然るに、ワックスを主成分とするインク
は、溶融され、フィルム表面に移動して冷却固化した後
は、フィルム表面に強固に付着していなければならない
のであるが、汎用のポリエチレンテレフタレート、ポリ
塩化ビニル等のフィルムの表面には、インクは十分な強
度をもって付着しない。
本発明は、透光性フィルムの、少なくとも一方の表面
を、水に分散した微粒子ポリオレフィン樹脂で被覆して
成る熱転写プリンター用フィルムにおいて、該ポリオレ
フィン樹脂が、エチレン・アクリル酸共重合物またはエ
チレン・アクリル酸ナトリウム共重合物またはエチレン
・ビニルアルコール共重合物である事を特徴とする熱転
写プリンター用フィルムによって達成された。
を、水に分散した微粒子ポリオレフィン樹脂で被覆して
成る熱転写プリンター用フィルムにおいて、該ポリオレ
フィン樹脂が、エチレン・アクリル酸共重合物またはエ
チレン・アクリル酸ナトリウム共重合物またはエチレン
・ビニルアルコール共重合物である事を特徴とする熱転
写プリンター用フィルムによって達成された。
本発明において、基材として使用される透光性フィル
ムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート等特に制約は無いが、強度、耐熱性の観点からポ
リエチレンテレフタレートが最も好ましい。フィルムの
厚さは50ミクロン乃至200ミクロンが好ましい。50ミク
ロンより薄い場合はフィルムの腰が弱くなり取扱い難く
なる。また200ミクロンより厚い場合にも、板の様な手
触りとなって取扱いに適さない。
ムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート等特に制約は無いが、強度、耐熱性の観点からポ
リエチレンテレフタレートが最も好ましい。フィルムの
厚さは50ミクロン乃至200ミクロンが好ましい。50ミク
ロンより薄い場合はフィルムの腰が弱くなり取扱い難く
なる。また200ミクロンより厚い場合にも、板の様な手
触りとなって取扱いに適さない。
ポリエチレンテレフタレートフィルム表面に設けられ
るポリオレフィン樹脂相の素材としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合物、
エチレン・アクリル酸共重合物、エチレン・アクリル酸
ナトリウム共重合物、エチレン・アクリル酸エステル共
重合物、エチレン・ビニルアルコール共重合物、アイオ
ノマー樹脂が使用可能である。ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム表面を、これらのポリオレフィン樹脂で被
覆する方法として、ポリオレフィン樹脂の分散液をポリ
エチレンテレフタレートフィルム表面に塗布乾燥して皮
膜を形成する方法を採用することが好ましい。
るポリオレフィン樹脂相の素材としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合物、
エチレン・アクリル酸共重合物、エチレン・アクリル酸
ナトリウム共重合物、エチレン・アクリル酸エステル共
重合物、エチレン・ビニルアルコール共重合物、アイオ
ノマー樹脂が使用可能である。ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム表面を、これらのポリオレフィン樹脂で被
覆する方法として、ポリオレフィン樹脂の分散液をポリ
エチレンテレフタレートフィルム表面に塗布乾燥して皮
膜を形成する方法を採用することが好ましい。
本発明のオーバーヘッドプロジェクターフィルムは表
面がポリオレフィンであれば良いので、ポリオレフィン
被覆層の厚さには特に制約は無く、通常工業的に可能な
0.2ミクロン乃至50ミクロンで良い。ポリオレフィンに
よる被覆は、印字描画に供する一方の面でもよいし、フ
ィルム表裏の差を無くす目的で、両面でもよい。また被
覆層中に滑り性、インク受容性を改善する目的で種々の
添加剤を加えることもできる。
面がポリオレフィンであれば良いので、ポリオレフィン
被覆層の厚さには特に制約は無く、通常工業的に可能な
0.2ミクロン乃至50ミクロンで良い。ポリオレフィンに
よる被覆は、印字描画に供する一方の面でもよいし、フ
ィルム表裏の差を無くす目的で、両面でもよい。また被
覆層中に滑り性、インク受容性を改善する目的で種々の
添加剤を加えることもできる。
ポリオレフィン樹脂を含む液を塗布する場合は、ポリ
エチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合物、アイオノマ
ー樹脂の微粒子を水に分散させたもの、あるいはエチレ
ン・アクリル酸共重合物、またはエチレン・アクリル酸
ナトリウム共重合物を水に分散したものが好ましく使わ
れる。
エチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合物、アイオノマ
ー樹脂の微粒子を水に分散させたもの、あるいはエチレ
ン・アクリル酸共重合物、またはエチレン・アクリル酸
ナトリウム共重合物を水に分散したものが好ましく使わ
れる。
また熱転写プリンターは、加熱溶融転写タイプのもの
であれば、他の特別な制約は無く、インクの色も、黒は
勿論赤、青、黄等いずれでもよい。
であれば、他の特別な制約は無く、インクの色も、黒は
勿論赤、青、黄等いずれでもよい。
本発明のフィルムを用いて画像形成したフィルムはオ
ーバーヘッドプロジェクタ用あるいはディスプレー用に
利用することができる。
ーバーヘッドプロジェクタ用あるいはディスプレー用に
利用することができる。
実施例1. 厚さ100ミクロンの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの一方の面をコロナ放電処理により活性化
し、エチレン92モル%、アクリル酸ナトリウム8モル%
から成る共重合物を20%含む水エマルジョンを塗布し、
100℃で乾燥して被覆フィルムを得た。乾燥後のエチレ
ン・アクリル酸ナトリウム共重合物皮膜の厚さは約1μ
であった。
ートフィルムの一方の面をコロナ放電処理により活性化
し、エチレン92モル%、アクリル酸ナトリウム8モル%
から成る共重合物を20%含む水エマルジョンを塗布し、
100℃で乾燥して被覆フィルムを得た。乾燥後のエチレ
ン・アクリル酸ナトリウム共重合物皮膜の厚さは約1μ
であった。
このフィルムのエチレン・アクリル酸ナトリウム共重
合物側表面にワックス系の4色インクリボンを用いて多
色の画像を描いたところ、像は鮮明でインクの付着性は
完全であった。
合物側表面にワックス系の4色インクリボンを用いて多
色の画像を描いたところ、像は鮮明でインクの付着性は
完全であった。
Claims (1)
- 【請求項1】透光性フィルムの、少なくとも一方の表面
を、水に分散した微粒子ポリオレフィン樹脂で被覆して
成る熱転写プリンター用フィルムにおいて、該ポリオレ
フィン樹脂が、エチレン・アクリル酸共重合物またはエ
チレン・アクリル酸ナトリウム共重合物またはエチレン
・ビニルアルコール共重合物である事を特徴とする熱転
写プリンター用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1044758A JP2724610B2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-02-23 | 熱転写プリンター用フイルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-4445 | 1989-01-11 | ||
JP444589 | 1989-01-11 | ||
JP1044758A JP2724610B2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-02-23 | 熱転写プリンター用フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02276685A JPH02276685A (ja) | 1990-11-13 |
JP2724610B2 true JP2724610B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=26338209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1044758A Expired - Fee Related JP2724610B2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-02-23 | 熱転写プリンター用フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724610B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60154096A (ja) * | 1984-01-23 | 1985-08-13 | Sony Corp | 熱溶融転写に用いられる熱溶融インクの被転写体 |
JPS60244536A (ja) * | 1984-05-19 | 1985-12-04 | キヤノン株式会社 | オ−バ−ヘツドプロジエクタ用紙 |
JPS61135791A (ja) * | 1984-12-06 | 1986-06-23 | Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd | 感熱転写記録用シ−ト |
JPH0784106B2 (ja) * | 1987-04-13 | 1995-09-13 | 三菱製紙株式会社 | 昇華型熱転写記録受像シ−ト |
-
1989
- 1989-02-23 JP JP1044758A patent/JP2724610B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02276685A (ja) | 1990-11-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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