JP2723006B2 - 鋼製曲げダンパ - Google Patents
鋼製曲げダンパInfo
- Publication number
- JP2723006B2 JP2723006B2 JP5223395A JP22339593A JP2723006B2 JP 2723006 B2 JP2723006 B2 JP 2723006B2 JP 5223395 A JP5223395 A JP 5223395A JP 22339593 A JP22339593 A JP 22339593A JP 2723006 B2 JP2723006 B2 JP 2723006B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bending
- damper
- members
- shaft fixing
- steel bending
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築構造物や橋梁の柱
脚、構造部材間に適用し、地震時に構造物に作用する振
動エネルギを吸収するダンパに関する。
脚、構造部材間に適用し、地震時に構造物に作用する振
動エネルギを吸収するダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】地震等により構造物に作用する振動エネ
ルギを吸収する装置として、従来はオイルダンパ、摩擦
ダンパ、粘性剪断ダンパが用いられて来た。オイルダン
パはオイルの粘性抵抗によってエネルギの吸収を図り、
摩擦ダンパ、粘性剪断ダンパは、それぞれ固体と固体の
摩擦抵抗、粘性流体の剪断抵抗によってエネルギを吸収
するものである。
ルギを吸収する装置として、従来はオイルダンパ、摩擦
ダンパ、粘性剪断ダンパが用いられて来た。オイルダン
パはオイルの粘性抵抗によってエネルギの吸収を図り、
摩擦ダンパ、粘性剪断ダンパは、それぞれ固体と固体の
摩擦抵抗、粘性流体の剪断抵抗によってエネルギを吸収
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のオイルダンパや
粘性剪断ダンパは、封入されたオイルや粘性体の保守点
検を必要とし、また、摩擦ダンパでは、摩擦の調整が難
しい等の問題があった。特にオイルダンパや粘性剪断ダ
ンパでは、温度によって、特性が変化し安定した振動エ
ネルギの吸収が得られないという欠点があった。本発明
はこのような問題点を解決するよう工夫されたものであ
る。
粘性剪断ダンパは、封入されたオイルや粘性体の保守点
検を必要とし、また、摩擦ダンパでは、摩擦の調整が難
しい等の問題があった。特にオイルダンパや粘性剪断ダ
ンパでは、温度によって、特性が変化し安定した振動エ
ネルギの吸収が得られないという欠点があった。本発明
はこのような問題点を解決するよう工夫されたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数本よりな
る一平面内に並べた曲げ部材3の両端が、前記相互の曲
げ部材3を連結する連結部4を形成し、前記曲げ部材3
の中央部には、複数の曲げ部材3が構成する面と直角方
向に、互いに反対方向に変位する建築物の構成部材に接
合する第一軸固定部1及び第二軸固定部2を設け、第一
固定軸部1と第二固定軸部2が互いに反対方向に変位し
て、その曲げ剪断抗力で振動エネルギを吸収するものと
する。
る一平面内に並べた曲げ部材3の両端が、前記相互の曲
げ部材3を連結する連結部4を形成し、前記曲げ部材3
の中央部には、複数の曲げ部材3が構成する面と直角方
向に、互いに反対方向に変位する建築物の構成部材に接
合する第一軸固定部1及び第二軸固定部2を設け、第一
固定軸部1と第二固定軸部2が互いに反対方向に変位し
て、その曲げ剪断抗力で振動エネルギを吸収するものと
する。
【0005】
【作用】本ダンパに振動荷重を負荷した時の応力σ・歪
ε線図を示すと図6のようになる。即ちO点から荷重が
増加していくと弾性限界A点を通過し、ダンパの曲げ部
材は降伏しB点に達する。負荷が除去されると負荷直線
OAにほぼ平行にBCをたどり、さらに逆負荷がかかる
と、DB’を経由し再び正荷重によってB’C’の履歴
を辿る。このように振動による応力σ・歪ε曲線はヒス
テリシスループを描きループに囲まれた面積に相当する
エネルギが塑性変形抵抗により消費され吸収される。
ε線図を示すと図6のようになる。即ちO点から荷重が
増加していくと弾性限界A点を通過し、ダンパの曲げ部
材は降伏しB点に達する。負荷が除去されると負荷直線
OAにほぼ平行にBCをたどり、さらに逆負荷がかかる
と、DB’を経由し再び正荷重によってB’C’の履歴
を辿る。このように振動による応力σ・歪ε曲線はヒス
テリシスループを描きループに囲まれた面積に相当する
エネルギが塑性変形抵抗により消費され吸収される。
【0006】
【実施例】図1に実施例の上面図を示す。複数の曲げ部
材3の両端は連結部4を形成し曲げ部材3の中央部は第
一軸固定部1及び第二軸固定部2を形成する。第一軸固
定部1と第二軸固定部2には、それぞれ相対的に反対方
向に変位する構造物の軸を連結する。従って相対変形は
曲げ部材3を並べて構成する面と直角である。図2に図
1の正面図を表し、図3に曲げダンパの作動状況を示
す。図4は、また別の曲げダンパの例であり、該曲げダ
ンパは必要な剛性を得るために、曲げ部材3の長さを変
えたり、曲げ部材3の構成本数を変えたり曲げ部材の板
厚を変えることが可能である。図5は該曲げダンパ5を
建築物の構造部材6に応用した一例を示す図である。
材3の両端は連結部4を形成し曲げ部材3の中央部は第
一軸固定部1及び第二軸固定部2を形成する。第一軸固
定部1と第二軸固定部2には、それぞれ相対的に反対方
向に変位する構造物の軸を連結する。従って相対変形は
曲げ部材3を並べて構成する面と直角である。図2に図
1の正面図を表し、図3に曲げダンパの作動状況を示
す。図4は、また別の曲げダンパの例であり、該曲げダ
ンパは必要な剛性を得るために、曲げ部材3の長さを変
えたり、曲げ部材3の構成本数を変えたり曲げ部材の板
厚を変えることが可能である。図5は該曲げダンパ5を
建築物の構造部材6に応用した一例を示す図である。
【0007】
【発明の効果】従来のオイルダンパ、粘性剪断ダンパの
ようにオイルや粘性体の保守点検が不要で、又摩擦ダン
パのように困難な摩擦力の調整を伴わず、かつ性能が温
度に依存しないメンテナンスフリーなダンパを提供す
る。また曲げ部材の本数、長さ及び板厚を変えることに
より曲げ剛性を任意に調整出来る。形状もコンパクトで
あるため設計スペースが限られた部分での適用も容易で
ある。
ようにオイルや粘性体の保守点検が不要で、又摩擦ダン
パのように困難な摩擦力の調整を伴わず、かつ性能が温
度に依存しないメンテナンスフリーなダンパを提供す
る。また曲げ部材の本数、長さ及び板厚を変えることに
より曲げ剛性を任意に調整出来る。形状もコンパクトで
あるため設計スペースが限られた部分での適用も容易で
ある。
【図1】本発明の鋼製曲げダンパの上面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の曲げダンパの作動状況を示す図である。
【図4】曲げダンパの別の例を示す図である。
【図5】曲げダンパを建築物の部材に応用した例を示す
図である。
図である。
【図6】曲げダンパのヒステリシスループを示す図であ
る。
る。
1・・・第一軸固定部、2・・・第二軸固定部、3・・
・曲げ部材、4・・・連結部、5・・・曲げダンパ、6
・・・建築物の構造部材
・曲げ部材、4・・・連結部、5・・・曲げダンパ、6
・・・建築物の構造部材
Claims (1)
- 【請求項1】 複数本よりなる一平面内に並べた曲げ部
材3の両端が、前記相互の曲げ部材3を連結する連結部
4を形成し、前記曲げ部材3の中央部には、複数の曲げ
部材3が構成する面と直角方向に、互いに反対方向に変
位する建築物の構成部材に接合する第一軸固定部1及び
第二軸固定部2を設けてなることを特徴とする鋼製曲げ
ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5223395A JP2723006B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 鋼製曲げダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5223395A JP2723006B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 鋼製曲げダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776952A JPH0776952A (ja) | 1995-03-20 |
JP2723006B2 true JP2723006B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=16797479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5223395A Expired - Lifetime JP2723006B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 鋼製曲げダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723006B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4918016B2 (ja) * | 2007-11-09 | 2012-04-18 | 日立機材株式会社 | 制震構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5620280A (en) * | 1979-07-26 | 1981-02-25 | Okumura Constr Co Ltd | Earthquakeeproof structure of place frame |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP5223395A patent/JP2723006B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0776952A (ja) | 1995-03-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971028 |