JP2721362B2 - ラベルの貼着方法 - Google Patents

ラベルの貼着方法

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JP2721362B2
JP2721362B2 JP23333088A JP23333088A JP2721362B2 JP 2721362 B2 JP2721362 B2 JP 2721362B2 JP 23333088 A JP23333088 A JP 23333088A JP 23333088 A JP23333088 A JP 23333088A JP 2721362 B2 JP2721362 B2 JP 2721362B2
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守泰 須藤
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王子油化合成紙株式会社
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    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/02Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
    • B29C49/04Extrusion blow-moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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    • B29K2711/12Paper, e.g. cardboard
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラベル(ブランクを含む)を中空体に貼着さ
せる方法に関する。本発明の製造方法により得られる中
空体製品は、シヤンプー容器、食用油瓶、モーターオイ
ル容器、トイレ殺菌溶剤容器、絵付された田植機フロー
ト、玩具、サーフインボード等として利用できる。
〔従来の技術〕
従来、ラベル付きの樹脂成形容器を一体成形するに
は、金型内に予めブランク又はラベルをインサートし、
次いで射出成形、中空成形、差圧成形、発泡成形等によ
り容器を形成して、容器に絵付を行つている。このよう
なラベルとしてはグラビア印刷された樹脂フイルム、オ
フセツト多色印刷された合成紙(例えば、特公昭46−40
794号公報、特公昭54−31030号公報、英国特許第109005
9号明細書など)、あるいはアルミニウム箔の裏面にポ
リエチレンをラミネートし、その箔の表面にグラビア印
刷したアルミニウムラベルなどが知られている。
しかしながら、上記のラベルやブランクで加飾された
樹脂成形容器の製造方法は、射出成形のような高圧(10
0〜1000kg/cm2)でブランクと溶融樹脂容器を融着する
方法では外観の良好な製品が得られるが、差圧成形(2
〜7kg/cm2)や中空成形(1〜10kg/cm2)等の低圧で成
形する方法ではブランクと溶融容器間の空気の逃げが十
分でなく、該容器とブランクとの間にところどころブリ
スターが発生し、容器外観が阻害される。
かかる中空成形、差圧成形時のブリスターの改善と、
ラベルの多色印刷を可能ならしめるものとして、延伸フ
イルムの多層構造よりなる合成紙をラベルとして用いる
ことが提案(特開昭58−69015号)されている。この方
法は、ポリプロピレンの二軸延伸フイルム基材層の片面
に、無機微細粉末を8〜65重量%含有するポリプロピレ
ンの一軸延伸フイルムを紙状層として設け、この紙状層
とは反対側の表面を構成するポリエチレンよりなる肉厚
1〜10ミクロンのフイルムを接着層として設けた多層複
合フイルムである肉厚30〜300ミクロンのラベルを、該
ラベルの紙状層側が金型に接するように固定し、次いで
該ラベルの接着層側に溶融したポリエチレンを加圧下ま
たは減圧下に貼着させ、その後ポリエチレンを冷却する
ことを特徴とするラベルの貼着方法である。
この方法では、成形されるポリエチレンよりも高い融
点を有するプロピレン系樹脂をラベルの素材樹脂とする
ことによりラベルが延伸フイルムであるにもかかわらず
収縮による皺の発生という現象が生じない利点を有す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
中空容器の表面光沢をよくするために、中空金型の内
面をメツキ仕上げまたは鏡面仕上げすることが行われて
いる。
前記特開昭58−69015号公報記載のラベルを用いて
も、中空成形品の容器のラベルにブリスターが発生する
製品が製品中の0.6%位見受けられるようになつた。
これは、金型の内面の平滑性が向上したことに起因
し、パリソンとラベルとの間に逃げ遅れた空間溜りがブ
リスターとなつたものと思われる。
本発明は、かかる鏡面仕上げまたはメツキ仕上げした
金型を用いてもブリスターや収縮による皺の発生のない
ラベル貼着中空体を製造するラベルと中空体との貼着方
法を提供する。
〔課題を解決する具体的手段〕
本発明においては、ラベルの接着層の表面の粗さを特
開昭58−69015号公報のラベルの接着層(裏面層)より
も、より粗面化して空気の接着層表面からの逸散を容易
として中空体製品とラベルの間に空気溜りができるのを
なくすことによりブリスターの発生を解消した。
すなわち、接着層としてスチレン改質エチレン系樹脂
とエチレン・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重
合体を含有する樹脂組成物よりなるフイルムを用い、接
着層の表面のJIS P−8119による表面平滑度を1〜1,000
秒と粗面化する。
即ち、本発明は、無機微細粉末を5〜30重量%および
プロピレン系樹脂を95〜70重量%の割合で含有する樹脂
組成物の二軸延伸フイルム基材層(A)の片面に、無機
微細粉末を35〜65重量%およびプロピレン系樹脂を65〜
35重量%の割合で含有する樹脂組成物の一軸延伸フイル
ムの紙状層(B)を、この紙状層(B)とは反対の基材
層(A)の片面には無機微細粉末を35〜65重量%および
プロピレン系樹脂65〜35重量%の割合で含有する樹脂組
成物の一軸延伸フイルムよりなる紙状層(C)と、この
紙状層(C)の表面に、(a)エチレン系樹脂100重量
部存在下にスチレン50〜400重量部を重合して得たスチ
レン改質エチレン系樹脂を10〜70重量%および、(b)
融点が80〜130℃の、エチレン・アクリル酸アルキルエ
ステル共重合体および/またはエチレン・メタクリル酸
アルキルエステル共重合体を90〜30%の割合で含有する
樹脂組成物の一軸延伸フイルムよりなる肉厚が1〜10ミ
クロン、JIS P−8119の表面平滑度が1,000秒以下の接着
層(D)の少くとも四層を有する複層樹脂フイルムより
なる肉厚が30〜300ミクロンのラベルを、該ラベルの紙
状層(B)側が金型に接するように固定し、次いで該ラ
ベルの接着層(D)側に密着が0.945〜0.970g/cm3の高
密度ポリエチレンまたは密度が0.910〜0.965g/cm3の直
鎖線状ポリエチレンの溶融パリソンを導き、ついで該溶
融パリソンを膨脹させる中空成形を行うことによりパリ
ソンとラベルを貼着させることを特徴とするラベルの貼
着方法を提供するものである。
以下、図面を用いて本発明を説明する。第1図はラベ
ル1の断面図である。図中、Aは二軸延伸フイルムより
なる基材層、BとCは一軸延伸フイルムよりなる紙状
層、Dは接着層であり、多層複合フイルム2はこれらフ
イルム層を含有する。3は紙状層(B)になされた印刷
である。
多層複合フイルムの各層A、B、Cは単層体であつて
も、複層であつてもよく、第1図では、組成を変えた紙
状層B1とB2の二層の例を図示した。
多層複合フイルムは、予じめA層を形成する樹脂組成
物をロール群の周速差を利用してプロピレン系樹脂の融
点より低い温度、例えば134〜155℃で3.5〜7倍縦延伸
して得られたフイルムの片面に、B層を形成する樹脂組
成物の溶融フイルムをラミネートし、他方の面に、別々
の押出機を用い、C層とD層を形成する樹脂組成物を一
台のダイに供給し、これをダイ内で積層し、共押出した
溶融シートをD層が外側となるようにラミネートし、次
いで接着層(D)は溶融し、プロピレン系樹脂を含有す
る紙状層(B)、基材層(A)は溶融しない温度(プロ
ピレン系樹脂の融点未満の温度)で横延伸することによ
り得られる。
延伸により、基材層(A)、紙状層(B)、(C)に
おいては無機粉末を核としてマイクロボンド(空孔)が
多数発生し、密度が小さくなり、多層複合フイルムは軽
量化される。また、紙状層(B)の表面においては無機
微細粉末を核として亀裂が発生し、印刷インクの接着
性、乾燥性が良好となる。紙状層(B)が2軸延伸配向
フイルムとなると無機微細粉末が脱落する機会が多くな
るとともに、一軸延伸により形成された深みのある亀裂
が更に延伸されることにより消滅することがありオフセ
ツト印刷性が1軸方向フイルムより劣る。
多層複合延伸フイルムの他の製造方法としては、基材
層(A)用樹脂の縦延伸フイルムの両面に、同一組成の
紙状層(B、C)用樹脂の溶融フイルムをラミネート
し、更に一方の紙状層(C)用樹脂フイルムの上に、接
着層(D)用溶融フイルムをラミネートし、ついでこの
積層フイルムをプロピレン系樹脂の融点より低い温度で
あつて、高密度ポリエチレンの溶融以上の温度で横延伸
して製造してもよい。
プロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体、
プロピレンを主成分とし、これとエチレン、ブテン−
1、ヘキセン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン
−1等のα−オレフインより選ばれた一種または二種以
上のものとのランダムもしくはブロツク共重合体等、結
晶化度が40%以上、好ましくは70%以上のものが使用で
きる。
無機微細粉末としては粒径が15ミクロン以下、好まし
くは0.05〜5ミクロンのタルク、けいそう土、重質炭酸
カルシウム、焼成クレイ、酸化チタン、硫酸バリウム、
マイカ等が利用される。
プロピレン系樹脂の一部(10重量%以下)を高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体、エチレン・アクリル酸アルキルエステル
共重合体、エチレン・メタクリル酸アルキルエステル高
重合体(アルキル基の炭素数は1〜8)、エチレン・メ
タクリル酸共重合体の金属塩(Zn、Al、Li、K、Na)等
のエチレン系樹脂やポリスチレンにおきかえてもよい。
これらプロピレン系樹脂の融点よりも低い融点を有する
エチレン系樹脂は、接着剤層(D)の成分または、改質
前のエチレン系樹脂として用いられるが、基材層、紙状
層に配合してこれら層のマトリツクス樹脂のプロピレン
系樹脂の延伸を容易とすると共に、各層間のラミネート
強度を強固なものとする。
無機微細粉末の含有率は、基材層(A)よりも紙状層
(B、C)の含有率を多くする。基材層は、二軸に延伸
配向されるので、マイクロボンドの大きさも、一軸に延
伸配向された紙状層のそれよりも大きい。基材層はラベ
ルの縦、横の強度バランスをとり、ラベルの引裂を防止
する効果がある。従つて、過度のマイクロボンドの存在
は基材層の強度低下につながるので、基材層においては
高々30重量%とする。
紙状層(B、C)における無機微細粉末の含有率は、
印刷性、筆記性を良好とするために35〜65重量%、好ま
しくは35〜52重量%と多量に用いる。無機微細粉末によ
りラベルの印刷性、不透明性は向上する。
接着層(D)は、 a) エチレン系樹脂100重量部存在下にスチレン50〜4
00重量部を重合して得たスチレン改質エチレン系樹脂10
〜70重量% b) 融点が80〜130℃の、エチレン・アクリル酸アル
キルエステル共重合体および/またはエチレン・メタク
リル酸アルキルエステル共重合体 90〜30重量%。
を含有する樹脂組成物の一軸延伸物よりなる無配向フイ
ルムである。
上記a)成分のスチレン改質エチレン系樹脂は、エチ
レン系樹脂粒子100重量部を水に懸濁させ、これにスチ
レン50〜400重量部を滴下し、重合開始剤の存在下に懸
濁重合することにより得られる(特開昭56−55433号、
同49−5473号、同50−127965号)。
エチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエ
チレン、エチレン・酢酸ビニル(酢酸ビニル含量8重量
%以下)共重合体等の融点が80〜135℃のものが使用さ
れる。
スチレンは、単独で用いても、一部(50重量%以下)
をアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイ
ン酸、アクリル酸低級アルキル(C1〜C8)エステル、メ
タクリル酸低級アルキル(C1〜C8)エステル等におきか
えてもよい。
b)成分のエチレン・アクリル酸低級アルキルエステ
ル共重合体およびエチレン・メタクリル酸低級アルキル
エステル共重合体は、融点が80〜130℃のものである。
これは、エチレンと、アクリル酸低級アルキルエステル
またはメタクリル酸低級アルキルエステルを主成分とす
るもので、二元系共重合体であつても、三元系共重合体
であつても、これ以外の他のビニル単量体を8重量%以
下の割合で含む三元系以上の共重合体であつてもよい。
具体的には、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、
エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アク
リル酸プロピル共重合体、エチレン・アクリル酸t−ブ
チル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル・アクリル
酸共重合体、エチレン・アクリル酸メチル・メタクリル
酸共重合体、エチレン・アクリル酸メチル・イタコン酸
共重合体、エチレン・アクリル酸メチル・無水マレイン
酸共重合体、エチレン・アクリル酸メチル・アクリル酸
n−ブチル共重合体、エチレン・アクリル酸n−ブチル
・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル
酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸エチル共重
合体、エチレン・メタクリル酸プロピル共重合体、エチ
レン・メタクリル酸ブチル共重合体、エチレン・メタク
リル酸メチル・アクリル酸・メタクリル酸共重合体、エ
チレン・メタクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘ
キシル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル・アクリ
ロニトリル共重合体等が利用できる。
接着層(D)は前記a)成分、b)成分の他に、スチ
レンで改質されていないエチレン系樹脂や、無機微細粉
末を含有していてもよい。
接着層(D)のa)成分の量は10〜70重量%、好まし
くは15〜50重量%である。10重量%未満であると、スチ
レン改質エチレン系樹脂粒子のサイズが少なくなり、ま
た、接着層の表面平滑性が上がり接着層表面からの空気
の逸散が容易でなく、中空体製品とラベル間に空気溜り
ができブリスターの発生の原因となる。また、70重量%
を越えては、中空体製品とラベル接着層面との接着力が
低下し、中空体製品の冷却時の収縮(型収縮)過程で容
易にラベルが剥離し製品の外観が不良となる。接着層
(D)中のb)成分の量は90〜30重量%、好ましくは85
〜50重量%である。各重量%を越えては、a)成分の表
面粗化効果が失なわれ平滑になりすぎて中空体製品とラ
ベル表面の間に空気溜りができブリスターが発生する。
逆に30重量%未満では、中空体との接着力が低下し、中
空体製品の冷却過程で起る型収縮時にラベルの剥離が発
生し製品の外観が不良となる。
接着層(D)の表面平滑度(JIS P−8119)は1〜100
0秒、好ましくは450秒以下で、表面の平均粗さ(Ra)
は、0.5〜5ミクロン好ましくは1.0〜3.5ミクロンであ
る。
接着層(D)の混合系の見掛の融点が、パリソンの樹
脂の融点よりも低く、かつ、その温度差が大きい程、中
空容器とラベルとの接着強度は良好となる。
しかし、b)成分の低い融点の樹脂のみを用いれば接
着強度は高いが、空気溜りを生じ、ラベルの外観が損わ
れるので、a)成分のスチレン改質エチレン系樹脂を配
合し、ラベルの接着層(D)側の表面を粗くして中空成
形時の空気逸散を良好とする。
接着層(D)に無機微細粉末を5〜35重量%配合し、
表面を粗すことも空気溜りを防ぐ目的で得策であり、ま
た、ラベルの接着層(D)側のエンボス加工して空気溜
りを防いでもよい。BEKK指数が1,000秒を越えては中空
成形時の空気の逸散が十分でなく、中空体とラベル間に
空気溜が生じ、しばしばブリスターが発生する。
パリソンの素材の高密度ポリエチレンとしては、エチ
レンの単独重合体、エチレン・プロピレンランダム共重
合体、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・プロ
ピレン・ブテン−1共重合体等線状または分岐状ポリエ
チレンが利用できる。また、直鎖線状ポリエチレンとし
てはエチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・4−メ
チルペンテン−1共重合体が利用できる。
本発明の貼着方法に用いられるラベルの肉厚は30〜30
0μ、好ましくは45〜150μであり、また、接着層の肉厚
は1〜10μ、好ましくは2〜8μである。ラベル肉厚が
30μより薄いと給紙、オフセツト印紙が困難である。肉
厚が300μを越えると経済的に不利である。
接着層(D)の肉厚は中空成形時に接着剤層のフイル
ムがパリソンの溶融ポリエチレンの熱により溶解し、成
形品とラベルが強固に接着するために1μ以上必要であ
る。また、10μを越えるとラベルがカールし、オフセツ
ト印刷が困難となつたり、ラベルを金型へ固定すること
が困難となるので好ましくない。
ラベルを金型に固定する手段は従来の静電付着方法ま
たは減圧(真空)方法を利用することができる。
中空成形時にラベルは溶融したポリエチレンのパリソ
ンと接するが、オフセツト印刷がなされているラベルの
紙状層側は金型に接して冷却されているので紙状層の表
面は溶融することがない。即ち、多色刷りされた印刷は
その鮮明さを失わない。また、加圧下に、かつ、ラベル
の紙状層のポリプロピレンの全部が溶融しない状態でラ
ベルの溶融ポリエチレン成形体への貼着が行われるので
ラベルの収縮が防止される。
ラベル貼着時の溶融ポリエチレンのパリソンの温度は
170〜230℃である。成形時の空気吹込圧は0.5〜7kg/cm2
Gが一般である。
本発明のラベルの貼着方法に従えば、延伸フイルムを
用いているのにもかかわらず、熱収縮、印刷が不鮮明と
なる等の問題もなく成形体にラベルを強固に貼着するこ
とができる。更にラベル材料に耐水性、耐薬品性に富む
ポリエチレン、ポリプロピレンを用いているので本発明
の実施により得られた成形体をシヤンプー、冷凍液、モ
ーターオイル等の液体容器として用いてもラベルは容器
本体から剥れることはない。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
スチレン改質エチレン系樹脂の製造例 例1 内容量3のオートクレーブ内に純水1400gおよび懸
濁剤としてポリビニルアルコール14gを加えて水性媒質
となし、これに粒径2〜3mmの低密度ポリエチレン粒子
(三菱油化製ユカロンLM−40:、密度0.910)700gをかく
はんにより懸濁させた。別に重合開始剤としてt−ブチ
ルパーオキシベンゾエート0.50gをスチレン735g(ポリ
エチレン100部に対し105部)に溶解させ、これを前記懸
濁系に投入し、オートクレーブ内温度を90℃に昇温さ
せ、該温度で4時間保持して、重合開始剤を含むスチレ
ンを低密度ポリエチレン粒子中に含浸させた。
この水性懸濁液を105℃に昇温し、該温度で2時間維
持して重合を行なわせ、更に120℃に昇温し、該温度で
5時間維持して重合を完結させた。
冷却後、内容物を取り出し、水洗して、粒径3〜4mm
のスチレン改質低密度ポリエチレン粒子1000gを得た。
例2 ポリエチレン700gに対するスチレンの量を300gとする
他は例1と同様にしてスチレン改質低密度ポリエチレン
を得た。
例3 低密度ポリエチレンの代りに、密度が0.960g/cm3の高
密度ポリエチレン“EY−40"を用いる他は例1と同様に
してスチレン改質高密度ポリエチレンを得た。
例4 低密度ポリエチレンの代りに、エチレン・酢酸ビニル
共重合体(酢酸ビニル含量2.8重量%)を用いる他は例
1と同様にしてスチレン改質エチレン・酢酸ビニル共重
合体を得た。
例5 低密度ポリエチレンの代りに、直鎖線状低密度ポリエ
チレンを用いる他は例1と同様にしてスチレン改質直鎖
線状ポリエチレンを得た。
合成紙の製造例 例1 (1).三菱油化(株)製ポリプロピレン「三菱ノーブ
レンMA−6」(商品名、融点=164℃)81部、三菱油化
(株)製高密度ポリエチレン「ユカロンハードEY−40」
(商品名、融点=130℃、密度0.950g/c.c.)3部および
粒径1.5μの重質炭酸カルシウム16部よりなる組成物
(A)を押出機を用いて溶融混練したのち、ダイより25
0℃の温度でシート状に押出し、約50℃の温度となるま
でこのシートを冷却した。
次いで、このシートを約153℃に加熱したのち、ロー
ル群の周速差を利用して縦方向に4倍延伸して、一軸延
伸フイルムを得た。
(2).別に、三菱油化(株)製ポリプロピレン「三菱
ノーブレンMA−3」(商品名、融点=163℃)52重量
部、密度が0.960g/cm3の高密度ポリエチレン「ユカロン
ハードEY−40」3重量部および重質炭酸カルシウム45重
量部よりなる組成物(B2)と、ポリプロピレン「MA−
3」47重量部、三菱油化(株)の無水マレイン酸(0.5
重量%)グラフトポリプロピレン5重量部、高密度ポリ
エチレン「EY−40」3重量部および重質炭酸カルシウム
45重量部よりなる組成物(B1)とをそれぞれ別の2台の
押出機を用いて溶融混練し、一台のダイに供給し、ダイ
内で積層し、(1)の縦延伸フイルムの片面に250℃でB
1層側が外側となるように押出し、ラミネートした。
一方、ポリプロピレン「MA−3」52重量部、高密度ポ
リエチレン「EY−40」3重量部および重質炭酸カルシウ
ム45重量部よりなる組成物(C)と、例1で得たスチレ
ン(105部)改質低密度ポリエチレン(100部)50重量部
と、密度が0.94g/cm3のエチレン・アクリル酸メチル共
重合体50重量部との組成物(D)をそれぞれ別々の押出
機で溶融混練し、一台のダイに供給し、ダイ内で積層
後、前記縦延伸フイルム(A)の他方の面に250℃で
(D)側が外側となるように溶融ラミネートして五層シ
ートを得た。
この五層シートを、一旦、60℃まで冷却後、約163℃
の温度となる迄再加熱し、テンターを用いて横方向に7
倍延伸し、次いで165℃に設定したオーブン中に通過さ
せて熱セツトしたのち、約60℃迄冷却し、(B1)層をコ
ロナ放電処理した後、耳部をスリツトして各層〔B1/B2/
A/C/D〕の肉厚が5μ/15μ/70μ/18μ/2μの(総肉厚11
0μ)五層複合延伸フイルムを得た。
(D)層の表面平滑度は12秒、平均粗さは1.9ミクロ
ンであつた。
この五層複合延伸フイルムの物性を表1に示す。
例2〜例5 例1において、スチレン改質低密度ポリエチレンの代
りに、例2〜例5で得たスチレン改質エチレン系樹脂を
用いる他は同様にして表1に示す物性の五層複合延伸フ
イルムを得た。
例6〜例19 例1において、接着剤層の組成を表1に示すように変
更する他は同様にして表1に示す物性の五層複合延伸フ
イルムを得た。
例20〜例22 例1において、ダイのスリツトの幅を変更して接着層
(D)の肉厚を0.3ミクロン、5ミクロン、8ミクロン
と変更する他は同様にして表1に示す物性の五層複合延
伸フイルムを得た。
ラベルの製造例1〜21 前記製造例1〜21で得た五層複合延伸フイルムの表面
(B1)に三菱油化(株)製アクリル系帯電防止剤溶液ST
−1300を塗布し、乾燥し、ついでこのB1層の表面に多色
オフセツト印刷し、縦50mm、横50mmに断裁してラベルを
製造した。
〔実施例、比較例〕
実施例1〜 縦50mm、横50mmのラベルを紙状層側を41℃金型に接し
て真空減圧作用により定着させた後、三菱油化(株)製
高密度ポリエチレン「ユカロンハードEY−40」を180℃
でパリソン状に押出し、次いでパリソンを金型ではさみ
つけた後、圧力5kg/cm2の圧空をパリソン内に供給し、
成形するとともに、金型により成形体を冷却し、型開き
して胴直径60mm、高さ200mmの中空容器(肉厚1mm)を得
た。
得たラベル貼着中空容器20個について、空気巻込の箇
数の測定をした。
結果を表1に示す。
なお、空気巻込の箇数の測定は次の方法による。
(1) 容器1個につき、貼着されたラベルが空気巻込
みの全くなかつたものを5点、ラベル面積の10%以下の
空気巻込みがあつたものを4点、10%以上、20%未満の
面積で空気巻込のあつたものを3点、20%以上、50%未
満の面積で空気巻込のあつたものを2点、50%以上の面
積の割合で空気の巻込のあつたものを1点として容器20
個の総点数で評価した。
【図面の簡単な説明】 第1図はラベルの断面図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機微細粉末を5〜30重量%およびプロピ
    レン系樹脂を95〜70重量%の割合で含有する樹脂組成物
    の二軸延伸フイルム基材層(A)の片面に、無機微細粉
    末を35〜65重量%およびプロピレン系樹脂を65〜35重量
    %の割合で含有する樹脂組成物の一軸延伸フイルムの紙
    状層(B)を、この紙状層(B)とは反対の基材層
    (A)の片面には無機微細粉末を35〜65重量%およびプ
    ロピレン系樹脂65〜35重量%の割合で含有する樹脂組成
    物の一軸延伸フイルムよりなる紙状層(C)と、この紙
    状層(C)の表面に、(a)エチレン系樹脂100重量部
    存在下にスチレン50〜400重量部を重合して得たスチレ
    ン改質エチレン系樹脂を10〜70重量%および、(b)融
    点が80〜130℃の、エチレン・アクリル酸アルキルエス
    テル共重合体および/またはエチレン・メタクリル酸ア
    ルキルエステル共重合体を90〜30%の割合で含有する樹
    脂組成物の一軸延伸フイルムよりなる肉厚が1〜10ミク
    ロン、JIS P−8119の表面平滑度が1,000秒以下の接着層
    (D)の少くとも四層を有する複層樹脂フイルムよりな
    る肉厚が30〜300ミクロンのラベルを、該ラベルの紙状
    層(B)側が金型に接するように固定し、次いで該ラベ
    ルの接着層(D)側に密度が0.945〜0.970g/cm3の高密
    度ポリエチレン、または密度が0.910〜0.965g/cm3の直
    鎖線状ポリエチレンの溶融パリソンを導き、ついで該溶
    融パリソンを膨張させる中空成形を行うことによりパリ
    ソンとラベルを貼着させることを特徴とするラベルの貼
    着方法。
  2. 【請求項2】紙状層(B)の表面平均粗さ(Ra)が0.5
    〜5ミクロンであることを特徴とする請求項第1項記載
    の貼着方法。
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