JP2719519B2 - 移動式搬送装置 - Google Patents

移動式搬送装置

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JP2719519B2
JP2719519B2 JP13966390A JP13966390A JP2719519B2 JP 2719519 B2 JP2719519 B2 JP 2719519B2 JP 13966390 A JP13966390 A JP 13966390A JP 13966390 A JP13966390 A JP 13966390A JP 2719519 B2 JP2719519 B2 JP 2719519B2
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stage telescopic
transport mechanism
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operating portion
telescopic
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弘 丸山
慎二 八幡
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株式会社丸山瓦ブロック工業所
北栄鉄工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、瓦等のように建造物高所で使用する被搬
送物を、所定の高さ位置まで連続して搬送する必要のあ
る作動箇所で利用されるものであって、目的の箇所まで
車両に搭載して自由に移動した上、被搬送物の送り出し
箇所と被搬送物の受け取り箇所との水平離反距離および
高低差に適応した最適な角度の搬送姿勢の選択が必要で
あって、効率的且つ安全な作業を実施しなければならな
いあらゆる分野での利用を可能とするものである。
[従来の技術] これまで、建造物高所で使用する被搬送物、例えば、
最も代表的な建築資材の一つである瓦を屋根に搬送する
際には、ベルトコンベアの上端部を軒に掛けた傾斜配置
にコンベアを配置し、地上部の作業者が葺数毎毎に束ね
られた瓦をトラックから降ろして当該コンベア上に載
せ、コンベアによってそれら瓦を地上からかなりの高さ
位置にある屋根葺面まで連続的に送り出し、屋根葺面に
上っている他の作業者が、持ち上げられてくる束ねられ
た瓦を次々にコンベアから降ろして屋根葺面上に安全に
据え置き、束を解いて瓦1枚毎を所定の如く敷き並べて
いるのが実情である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来方法では、作業を必要
とする箇所に移動したところで、先ず積み込んできたベ
ルトコンベアをトラック等車両から降ろし、先端側が搬
送すべき高さ位置に支持させ、後端側を地上に固定させ
た傾斜配置となるような据付作業を予め時間を掛けて実
施するようにしていたので、コンベアの配設作業に極め
て手間取るだけではなく、その作業もかなり重労働にな
るという不都合があった。
また、このベルトコンベアの据付作業後、それらコン
ベアを使って瓦その他の資材を所定高さ位置にまで送り
込むためには、瓦等の被搬送物を、一旦積み込んできた
トラックから降ろしてコンベアの地上部にある送り出し
近傍にまとめ、その後、地上部の作業者がそれら資材を
改めてコンベア上に載置する作業を必要とし、荷降ろし
と資材送り出しとが別々の作業になるという煩雑さを伴
っていたし、搬送作業終了後には、折角据え付けたコン
ベアを安全に取り外し、再び運んできたトラック等車両
に納めて他の場所まで移動していかなければならないと
いう無駄な作業を伴うものであった。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記のような実情に鑑みてなされたもの
であって、被搬送物の搬送作業自体が極めて効率的に実
施されるようにするだけではなく、搬送作業を遂行する
ための搬送装置、即ち従前までのコンベアに相当する装
置の据付作業等を極めて簡易に行えるようにする新規な
構造の移動式搬送装置を提供しようとするものである。
即ち、この発明は、伸縮駆動装置部により伸縮自在に
作動する如くした搬送機構部支持用の多段式伸縮作動部
と、前記多段式伸縮作動部に並設され、該多段式伸縮作
動部の伸縮作動に連動して伸縮自在であって、且つ先端
側所定長さ範囲部分が略垂直面内での回動を自在とする
ステップ部に形成されてなる如くした搬送機構部とから
なり、多段式伸縮作動部の基端部は、同基端部を中心と
して略垂直面内にて回動自在とする構造を介して車両に
取り付けられるようにすると共に、多段式伸縮作動部の
先端部は、前記搬送機構部のステップ部角度操作用の回
動装置部を介してステップ部に接続されてなるものとし
た構成をその基本的な要旨とする移動式搬送装置であ
る。
更に望ましくは、伸縮駆動装置部により伸縮自在に作
動する如くした搬送機構部支持用の多段式伸縮作動部
と、前記多段式伸縮作動部に並設され、該多段式伸縮作
動部の伸縮作動に連動して伸縮自在であって、且つ先端
側所定長さ範囲部分が略垂直面内での回動を自在とする
ステップ部に形成されてなる如くした搬送機構部とから
なり、多段式伸縮作動部の基端部は、同基端部を中心と
して略垂直面内にて回動自在であって、且つ略垂直軸回
りでの旋回を可能とする構造を介して車両に取り付けら
れるようにすると共に、多段式伸縮作動部の先端部は、
前記搬送機構部のステップ部角度操作用の回動装置部を
介してステップ部に接続されてなるものとした移動式搬
送装置とするものである。
そして、上記したこの発明の基本的な構成からなる移
動式搬送装置における搬送機構部は、その搬送部が、外
周面に係止突片を所定間隔で配設してなる無端ベルトか
らなるものとされ、搬送機構部における可動フレームに
は、多段式伸縮作動部の伸縮作動に連動して伸縮する搬
送機構部全長の変化に応じ、無端ベルトの巻回経路を変
更可能とする分割構造のリターンローラが、少なくとも
1個組み込まれてなるものとした移動式搬送装置とする
ことによって、従前どおり、ベルトコンベア、即ち無端
ベルトを組み込んだ構造の移動式搬送装置とすることが
可能となる。
なお、この搬送機構部の搬送部の構造は、ベルトコン
ベアに代表されるその他のあらゆる公知の搬送手段が均
等な手段として採用し得ることは、勿論いうまでもない
ことである。
[作 用] その結果、この発明では、伸縮作動部として既に実用
化され、様々な作業機に使用されている公知の伸縮機
構、例えば、商品名「ユニック」等と称されている簡易
な箱型ブーム式クレーンの伸縮機構を応用し、それに搬
送機構部を並設、連動構造とすることが可能となり、公
知の当該伸縮作動部の伸縮作動によって搬送機構部の搬
送方向長さを調整して最適な搬送長さおよび傾斜角度を
実現することができる上、搬送機構部のステップ部が、
適宜垂直面内で最適な角度に回動調整できる構造として
いることから、車両と搬送先高所までの水平離反距離と
高低差とによって決まる搬送機構部の全体傾斜角度に係
わらず、搬送先辺りのステップ部を略水平かそれに近い
角度にセット可能となり、持ち上げられてくる被搬送物
の受け取り側に止どまる高所作業者は、高所に居ながら
略水平かそれに近い姿勢に持ち直した状態で被搬送物を
受け取ることができることになる。
したがって、この発明の搬送装置を搭載した車両の、
残っている荷台空間部分に共に積み込んできた被搬送物
を、搬送装置の最適な調整後、直ちに車両側に取り付け
た搬送装置基端部から先端部に向けて被搬送物を送り出
す作業に移行することができる、即ち、従前までのよう
に車両からの被搬送物の荷降ろし作業を省略したままで
被搬送物の高所所定箇所への搬送が可能となる。
特に、車両に対して水平面内旋回自在としたもので
は、その作業効率をより高める上で大いに威力を発揮で
きるものとすることができる。
また、搬送機構部の搬送部に無端ベルトを採用、巻回
組み込みしたものでは、略従前までのベルトコンベアと
同様の取り扱い作業で操作が可能になるという、従前ま
での操作性をそのまま踏襲することを可能とする実用上
で有効な作用を発揮できる。
[実施例] 以下、第1図〜第13図に示すこの発明を代表する一実
施例を詳述することにより、この発明が包含する技術的
思想の理解をし易いものとなるようにすることとする。
第1図全体側面図が示すとおり、車両としての小型ト
ラック1の後端部には基台2が取付けられ、この基台2
に旋回装置としてのターンテーブル3が取付けられてい
る。このターンテーブル3は、上板が略垂直軸を回動中
心として水平面内を旋回するようになっている。そし
て、ターンテーブル3の上板にはプラケット4が取り付
けられ、このプラケット4の上端部に、油圧式の伸縮駆
動装置部5の基端部が略水平軸を中心として略垂直面内
にて回動自在に取付けられている。
前記伸縮駆動装置部5には、前記プラケット4に略垂
直面内にて回動自在に取付けられた箱型断面状の固定フ
レーム6の基端部が設けられ、この固定フレーム6の先
端部に第1ブーム7の基端部が長手方向に摺動自在に取
り付けられ、該第1ブーム7の先端部には、第2ブーム
8の基端部が長手方向に出入り自在に取付けられてい
る。
これら第1および第2ブーム7,8は、図示しない油圧
シリンダにより駆動されて長手方向に出入りするように
なっている。
また、前記固定フレーム6には、箱型断面状のコンベ
ア用フレーム9が固定されていて、その先端中空部に
は、第2図および第3図に示すように、ガイドフレーム
10が長手方向に延設されて取り付けられている。前記コ
ンベア用フレーム9の先端部には、可動フレーム11の基
端部が長手方向に摺動自在となるよう、前記ガイドフレ
ーム10に支持されて取り付けられている。
前記可動フレーム11の先端部両側には、第3図および
第4図に示すように、プラケット12が夫々取り付けら
れ、プラケット12の先端部には、平坦状のステップ部材
13が略垂直面内を回動自由に取り付けられている。具体
的には、第5図に示すように、前記プラケット12間に差
し渡されて前記プラケット12にシャフト14が回転自由に
取り付けられ、このシャフト14の中央部に、筒状の第1
従動ローラ15が取り付けられると共に、該シャフト14の
両側部には、前記ステップ部13の両側部が、略垂直面内
を回動自在として取り付けられている。ここでは、コン
ベア用フレーム9と可動フレーム11とによって伸縮可能
な伸縮作動部を構成するようにしている。
前記可動フレーム11の先端部は、前記第2ブーム8の
先端部にプラケット16を介して接続、一体化されてい
る。したがって、第1および第2ブーム7,8の長手方向
への移動に伴って、当該可動部材11がコンベア用フレー
ム9の長手方向に移動するようになっている。
また、前記第2ブーム8の先端部には、第4図に示す
ように、ステップ部13の回動装置部となるネジ機構を備
えた油圧シリンダ17の基端部が、略垂直面内において回
動自在となるように取り付けられ、該油圧シリンダ17の
ピストンロッド先端部は、前記ステップ部13の中間部に
略垂直面内における回動が自在となるようにして取り付
けられていて、回動操作部である該油圧シリンダ17の操
作により、前記ステップ部13がシャフト14を中心に回動
され、前記可動フレーム11に対して最適な傾斜角度が選
択可能となるように構成されている。
コンベア用フレーム9の基端部には、筒状の第2従動
ローラ18と駆動ローラ19とが、第2図に示すように、回
動自在に取り付けられている。前記第2従動ローラ18の
一側部には、第9図に示すように、第2従動ローラ18の
回転を規則する電磁クラッチ20が取り付けられると共
に、前記駆動ローラ19の一側部には駆動ローラ19を回転
駆動するための電動モータ等の動力原(図示せず)が取
り付けられている。
また、コンベア用フレーム9の中間下部には、第2図
に示すように、第1リターンローラ21が回動自在に取り
付けられ、当該第1リターンローラ21は、第9図に示す
ように、コンベア用フレーム9に回動自在に取り付けら
れたシャフト21aに3枚の円板21b,21b,21bが一定間隔で
取り付けられた分割構造のローラに形成されていて、こ
れら円板21b,21b,21bの間隙を搬送機構部の搬送部であ
る無端ベルト22に一定間隔で取り付けられた係止片とし
てのフィン22a,22a,22a,……が支障なく通過できるよう
にしてある。
一方、コンベア用フレーム9の先端下部には、筒状の
第2リターンローラ23が回転自在に取り付けられてい
る。
前記可動フレーム11の基端部には、テンション調整用
であって、該可動フレーム11と共に進退することによ
り、搬送機構部全長の変化に対応可能となる無端ベルト
22の巻回経路を変更するための分割構造によるリターン
ローラ24が、長手方向に摺動自在でかつ回転自在に取り
付けられている。この分割型リターンローラ24は、第1
リターンローラ21と同様に、3枚の円板が所定間隔でシ
ャフトに取り付けられた分割構造のものに形成されてい
る。更に具体的に説明すると、第8図に示すように、可
動フレーム11に移動部材25が長手方向に摺動自在に取り
付けられ、該摺動部材25にこの分割型リターンローラ24
が回転自在に取り付けられる構造となっている。
また、前記移動部材25には、ロッド26の一端部が取り
付けられ、該ロッド26の中間部に、前記可動フレーム11
に取り付けられたプラケット27が長手方向摺動自在に支
持されると共に、該ロッド26には、テンション調整用ス
プリング28が挿通状であって、移動部材24とプラケット
27との間に位置するようにして取り付けられており、こ
のスプリング28の付勢力によって移動部材25および分割
型リターンローラ24が、第8図中右方向に弾性付勢さ
れ、無端ベルト22のテンションを略一定に保持するよう
になっている。
前記可動フレーム11の中間部および先端部には、第3
図に示すように、第3リターンローラ29a,29bが所定間
隔で複数配設されている。これら第3リターンローラ29
a,29bも、第7図に示すように、3枚の円板が所定間隔
でシャフトに取り付けられた分割構造のローラから構成
され、先のリターンローラの場合同様に、無端ベルト22
外側表面に所定間隔置きに突設されているフィン(係止
片)22a,22a,……が、これら第3リターンローラ29a,29
bに邪魔されることなく回遊できるような構造としてい
る。
一方、ステップ部13の基端下部には、第3図および第
4図が示すように、第4および第5リターンローラ30,3
1が回転自在に取り付けられている。
前記第4リターンローラ30は、第6図に示すように、
筒状体がシャフトに取り付けられて構成され、第5リタ
ーンローラ31は3枚の円板が所定間隔でシャフトに取り
付けられて構成される。
また、前記ステップ部13の先端部には、筒状の第3従
動ローラ32が長手方向に摺動自在で且つ回転自在に取り
付けられている。更に詳細には、第10図および第11図に
示されているとおり、前記ステップ部13の両側部に長孔
33が複数長手方向に延設されて夫々形成され、軸受部材
34がボルト35を介してこれら長孔33に沿って長手方向に
摺動自在に取り付けられている。
前記軸受部材34は、ステップ部13に取り付けられたガ
イドレール36に長手方向に摺動自在に支持され、この軸
受部材34にアジャストボルト37の一端部が回転自在に取
り付けられる一方、該アジャストボルト37の中間部は、
前記ステップ部13に取り付けられたアジャスト用メネジ
部材38に螺合されている。そして、軸受部材34に差し渡
して第3従動ローラ32が回転自在に取り付けられてい
る。その結果、アジャストボルト37を回動させることに
より、軸受部材34および第3従動ローラ32を長手方向に
移動させ、無端ベルト22のテンションを調整するように
なっている。
以上のようにして配設された第1〜第3従動ローラ1
4,18,32,第1,第5リターンローラ,21,29a,29b,30,31,3
2、および駆動ローラ19には、第2図〜第4図に示すよ
うに、ゴム製(例えば、セメント骨材等の搬送用搬送ベ
ルト等に既に採用されているものと略同質の)帯状の無
端ベルト22がエンドレスに巻回されている。そして、こ
の無端ベルト22の外周面には、第9図が示すとおり、フ
ィン22a,22a,……が無端ベルト22の移動方向(搬送方
向)と略直交する方向に所定間隔で且つ夫々横一線上に
一対配設されていて、これらフィン22a,22a,……個々
に、第2図が示すとおり、無端ベルト22上に次々に瓦W
等の被搬送物を係止した状態で搬送するようになってい
る。
また、第1図中、40は、多段式伸縮作動部5および搬
送機構部を略垂直面内にて回動させる第1回動装置部と
しての油圧装置を、また、41は、多段式伸縮作動部5の
先端部を支持する支持部材を、更に、42は、各部の駆動
源となる発電機、油圧モータ等の動力原を、更にまた、
43は、アウトリガを夫々示すものである。
次に、上記した実施例の作用を第12図および第13図に
よって説明することとする。
先ず、小型トラック1の後部を建物に向けて位置させ
た後、油圧装置40によって伸縮作動部5および搬送機構
部を略垂直面内にて回動させ、それらの先端部を小型ト
ラック1の上方に移動させる。そして、伸縮作動部5お
よび搬送機構部をターンテーブル3により水平面内にて
旋回させ、それらの先端部を屋根の上方に位置させた
上、更に、油圧シリンダ17の操作によってステップ部13
を略垂直面内にて回動させ、ステップ部13がやや水平状
に近い傾斜状に調整、配置されるようにする。
そして、無端ベルト22を駆動させ、小型トラック1の
荷台上であって、この発明の移動式搬送装置に邪魔され
ていない空間部に載置してきたままの瓦Wを、第2図に
示すように、小型トラック1上の作業者が、無端ベルト
22外周面のフィン22aにて係止されるような状態となる
ような載置作業を実施する。
一方、無端ベルト22により搬送されてきてステップ部
13上で姿勢を正して上げられてきた瓦Wを、屋根上で待
ち受ける他の作業者が、両手で持ち上げて搬送部である
無端ベルト22から降ろし、屋根葺面上の適所に安全に止
どめ置き、所定量溜ったところで順次敷き並べていく。
作業が進んで、所定箇所の屋根葺が終えられた段階で、
搬送機構部等をターンテーブル3によって、第13図に示
すように所定量旋回させ、既に敷き並べられてしまって
いる瓦葺部分の隣の屋根葺面近傍にステップ部13を含む
搬送機構部全体の方向が向くようにした上、適宜ステッ
プ部13の角度も調整した後、上記と同様の作業を繰り返
し、再び瓦Wを屋根葺面上に搬送していく。
このようにすると、搬送機構部の配設作業が従来例よ
り極めて簡易にすることができる上、搬送機構部の先端
側所定範囲に組み込まれた角度調整可能で平坦なステッ
プ部13上に瓦W等の被搬送物を搬送するようにしたこと
から、屋根の上に止どまる作業者が、瓦W等の被搬送物
を極めて容易且つ安全にステップ部13上から受け取るこ
とができることになる。
また、搬送機構部を旋回使用することができることか
ら、広い範囲に渡る瓦W等の被膜搬送物の高所への搬送
も、小型トラック1を何等移動させることなく、単に伸
縮作動部5の長さと角度とを調整し、併せてステップ部
13の角度調整するだけで実現することができ、それだけ
被搬送物の搬送作業を効率的且つ安全に実施できるよう
にするものである。
なお、小型トラック1は、第13図中一点鎖線に示すよ
うに、横付けしてもよく、また、搬送部である無端ベル
ト22を各コンベア用フレーム9と可動フレーム11とに独
立して取り付けてもよい。但し、その場合には、無端ベ
ルト22の巻回経路変更用の分割型リターンローラ24の組
み込みは不要となる。
また、平屋根等、比較的低い箇所に瓦等の被搬送物を
搬送するときには、第12図および第13図中二点鎖線に示
すように、小型トラック1を所定量だけ前進させるよう
にした使用方法もあり得る。
[発明の効果] この発明の移動式搬送装置は、以上のとおりの構成か
らなるものであって、伸縮作動部としては、様々な作業
機に使用されている公知の伸縮機構、例えば、商品名
「ユニック」等と称されている簡易な箱型ブーム式クレ
ーンの伸縮機構を応用し、それに搬送機構部を並設、連
動した構造のものとすることによって実現可能なもので
あることから、極めて経済的な搬送装置とすることがで
きるという大きな特徴を有している。
また、それら伸縮作動部の伸縮作動によって搬送機構
部の搬送方向長さを調整して最適な搬送長さおよび傾斜
角度を簡単に実現できる上、搬送機構部の先端側所定範
囲に設けたステップ部が、適宜垂直面内で最適な角度に
回動調整できる構造としていて、車両と搬送先高所まで
の水平離反距離と高低差とによって決まる搬送機構部の
全体傾斜角度に係わらず、搬送先辺りのステップ部を略
水平かそれに近い角度にセットすることができることか
ら、持ち上げられてくる被搬送物の受け取り側に止どま
る高所作業者は、高所に居ながら、恰も略水平かそれに
近い姿勢の搬送部に載置されてきた被搬送物のように、
その姿勢を持ち直した状態で被搬送物を受け取ることが
できるという、作業安全上から極めて有利な搬送作業の
実施が保証されるものとなる。
更にまた、この発明の搬送装置を搭載した車両の、残
っている荷台空間部分に被搬送物を共に積み込んで移動
することができることから、搬送装置の最適な調整後、
直ちに車両側に取り付けた搬送装置基端部から先端部に
向けて被搬送物を送り出す作業に移行することができ、
従前までのように車両からの被搬送物の荷降ろし作業を
全く必要としないで、直ぐに被搬送物の高所所定箇所へ
の搬送作業に掛かることができるという極めて作業効率
上でも秀れた搬送装置となる。
特に、実施例に代表されるこの発明の移動式搬送装置
では、車両に対して水平面内旋回自在の構造を採用して
いて、その作業効率をより高めることが可能なものとし
ている上、搬送機構部の搬送部としてゴム製の無端ベル
ト22による構造としていることから、装置自体の製造コ
ストを押さえると共に、搬送機構部全長の変化に応じた
無端ベルトの巻回経路を変更する上でも、単に分割型リ
ターンローラの移動によるアジャストだけではなく、無
端ベルト22自体の弾性追随変形も手伝って、無端ベルト
22の経路変更をより円滑にできるという有利な特徴を備
え、経済的な効果の外、メインテナス上でも秀れた装置
とすることができるものとすることができる。
叙上の如く、この発明の移動式搬送装置は、装置自体
の単価が極力押さえられて導入し易い構造のものに形成
されている上、その搬送作業の作業性、安全性等の点で
も極めて秀れたものとなっていることから、高所に被搬
送物を持ち上げる作業を必要とするあらゆる分野の人々
にとって、欠くことができない略理想的な搬送装置とし
て高い評価がなされるものと予想される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す全体図、第2図
は、同上の要部拡大図、第3図は、同上の他の要部拡大
図、第4図は、更に同上の他の要部拡大図、第5図は、
第4図のV−V矢視図、第6図は、第3図のVI−VI矢視
図、第7図は、第3図のVII−VII矢視図、第8図は、第
3図の要部拡大図、第9図は、第2図のIV−IV矢視図、
第10図は、第4図の要部拡大図、第11図は、第10図の平
面図、第12図は、同上の作用を説明するための全体図、
第13図は、第12図の平面図である。 1……小型トラック、11……可動フレーム 3……ターンテーブル、13……ステップ部 5……伸縮作動部、17……油圧シリンダ(回動装置部) 6……固定フレーム、22……無端ベルト(搬送部) 7……第1ブーム、22a……フィン(係止片) 8……第2ブーム、24……分割構造のリターンローラ 9……コンベア用フレーム、40……油圧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 11/04 B66F 11/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮駆動装置部により伸縮自在に作動する
    如くした搬送機構部支持用の多段式伸縮作動部と、前記
    多段式伸縮作動部に並設され、該多段式伸縮作動部の伸
    縮作動に連動して伸縮自在であって、且つ先端側所定長
    さ範囲部分が略垂直面内での回動を自在とするステップ
    部に形成されてなる如くした搬送機構部とからなり、多
    段式伸縮作動部の基端部は、同基端部を中心として略垂
    直面内にて回動自在とする構造を介して車両に取り付け
    られるようにすると共に、多段式伸縮作動部の先端部
    は、前記搬送機構部のステップ部角度操作用の回動装置
    部を介してステップ部に接続されてなるものとした移動
    式搬送装置。
  2. 【請求項2】伸縮駆動装置部により伸縮自在に作動する
    如くした搬送機構部支持用の多段式伸縮作動部と、前記
    多段式伸縮作動部に並設され、該多段式伸縮作動部の伸
    縮作動に連動して伸縮自在であって、且つ先端側所定長
    さ範囲部分が略垂直面内での回動を自在とするステップ
    部に形成されてなる如くした搬送機構部とからなり、多
    段式伸縮作動部の基端部は、同基端部を中心として略垂
    直面内にて回動自在であって、且つ略垂直軸回りでの旋
    回を可能とする構造を介して車両に取り付けられるよう
    にすると共に、多段式伸縮作動部の先端部は、前記搬送
    機構部のステップ部角度操作用の回動装置部を介してス
    テップ部に接続されてなるものとした移動式搬送装置。
  3. 【請求項3】搬送機構部の搬送部が、外周面に係止突片
    を所定間隔で配設してなる無端ベルトからなるものとさ
    れ、搬送機構部における可動フレームには、多段式伸縮
    作動部の伸縮作動に連動して伸縮する搬送機構部全長の
    変化に応じ、無端ベルトの巻回経路を変更可能とする分
    割構造のリターンローラが少なくとも1個組み込まれて
    なるものとしたことを特徴とする請求項1または請求項
    2何れか記載の移動式搬送装置。
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