JP2718631B2 - 家屋における空調方法 - Google Patents
家屋における空調方法Info
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Description
図る上で有用な家屋における空調方法に関するものであ
る。
して、ストーブや温風機、また冷却機などの冷暖房装置
が用いられ、一般にはそれら装置を各室に配し、部屋単
位の個別冷暖房が成されている。
そこから各室に熱源を供給するシステム、所謂セントラ
ルヒーティング方式の利用も顕著である。
ブや温風機、また冷却機による各室の個別冷暖房によれ
ば、室内を適温に維持することはできるものの、冷暖房
を行っている部屋と行っていない部屋・廊下などとの温
度差が大きくなって結露を生じ、建材の腐食や劣化を招
くという欠点がある。
れが原因の一つとされている脳溢血や心臓麻痺などの危
険性が増大するなど健全な生活環境を害し、しかも結露
が生ずると、小児喘息などのアレルギー性呼吸器系疾患
の原因とされるカビやダニの発生を促すことにもなる。
密閉空間での使用が通例であるので、定期的に窓の開放
や換気扇などによる換気を行わなければならない煩わし
さがあり、またそういった換気手段によれば莫大なエネ
ルギー損失を招く欠点がある。
ば、全室同時に冷暖房を行うために脳溢血や心臓麻痺な
どの危険性を低減できるものの、莫大な光熱費を要する
という欠点がある。
み、外壁に空気層を設けた断熱構造の家屋にして、その
屋根裏に熱交換器を配置するとともに、地中には地下ダ
クトとして蛇腹状のパイプを層状にして埋設し、その地
下ダクトを通じて外気を前記熱交換器に送り込み、更に
その外気を床下に送り床面に設けた通気口より家屋の各
室へ流入させるとともに、室内空気を各室の上方から前
記熱交換器に引き込み該熱交換器を通して家屋の外部に
排出するようにしている。
る際、その外気は地熱と熱交換して吸熱または放熱す
る。また、その外気は熱交換器を通過する際にも室内空
気と熱交換して吸熱または放熱する。
する外気によって加熱または冷却され、更に各室の上方
から引き込まれて外部に排出される際に熱交換器を通過
し、このとき前述の如く外気と熱交換して吸熱または放
熱する。
され、また取り入れられる外気は、室内空気と地熱を利
用して予熱または予冷されることになる。
図1は家屋の内部構造を示す概略図であり、図中10は
地下ダクトを示す。
且つ耐食性に優れる塩化ビニール製から成る口径150
mm、全長50m程度の蛇腹状のパイプであり、家屋h
の地下3m程度の箇所に層状に屈曲された状態で埋設さ
れている。
を介して外部の吸気口12に接続され、他端10bはダ
クト13を介して熱交換器14に接続してある。
5に延びるダクト16が接続してあり、更にこの熱交換
器14には排気ダクト19が貫通させてある。その排気
ダクト19は、各室R1,R2,・・・の上方に位置する
天井面17の排気口18と家屋hの外部とを連通してい
る。
14に送り込まれた外気と、排気ダクト19で引き込ん
だ室内空気とを該熱交換器にて熱交換し、取り入れた外
気はダクト16から床下15へ送り込み、室内空気は排
気ダクト19を介して家屋hの外部に排出するようにし
ている。
10を通過する際に地熱を吸収し、更に熱交換器14を
通過する際に暖房装置などで加熱された排気ダクト19
内の室内空気と熱交換して吸熱し、その後これがダクト
16を介して床下15に流入する。
0を通過する際に放熱し、更に熱交換器14を通過する
際に冷房装置などで冷却された排気ダクト19内の室内
空気と熱交換して放熱し、その後これがダクト16を介
して床下15に流入する。
気口21,・・・が貫通してあり、床下15に流入した
外気はその通気口21,・・・から各室R1,R2,・・
・に流入する。
房装置で冷却すると、その部屋R1の空気と地熱とで取
り込む外気が予冷され、また冬期においては暖房装置で
加熱された部屋R1 の空気と地熱とで取り込む外気が予
熱されるのであり、且つ各部屋R1,R2,・・・の空気
が熱交換後に外部に排出されることによって室内空気は
常に対流し、そして浄化されるようになるのである。
より、密閉空間での冷暖房時にみられる結露現象がなく
なり、建材の腐食や劣化が防止されるようになるととも
に、これと相まって、小児喘息やアレルギー性呼吸器系
疾患などの原因とされるカビやダニの発生がなくなり、
快適な居住空間が作り出されるようになる。
いる熱交換型の換気扇で、内部に備えられているファン
で空気を引き込み、或いは送り出し、また引き込んだ空
気と送り出す空気の温度差を利用して隔板を介した熱交
換を行う機能を有するものである。
換器の利用も可能であり、例えばダクト11、ダクト1
3、或いはダクト16にファンを介在し、また排気ダク
ト19にもファンを介在させて、そのファンで並流式、
向流式、或いは直交流式熱交換器に外気や室内空気を送
り込むようにしてもよい。
上では太陽熱の利用が好ましく、その手段として、例え
ば図示するようにソーラーパネル30を屋根31に配
し、且つその内部に屋根裏32の熱気を通し、それをダ
クト33を介して床下15に送り込めるようにしてあ
る。
は、図示する如く逆止弁34を介したパイプ35を貫通
し、また他端には温度センサー付きのファンFを介した
ダクト33を貫通してある。
になったとき、ファンFが作動するようになっていて、
冬期においてその空気は床下15に送り込まれ、夏期に
おいては家屋hの外部に排出されるようにしてある。
示する如く屋根裏32に設け、またダクト13,16,
33は壁面内に埋設している。
造の家屋での採用が最も効果的であり、例えば家屋hの
外壁は図2に示すような構造とされている。
ウレタンボード、43は石膏ボードであり、下地ボード
41にはモルタル44が塗着され、その下地ボード41
は胴縁45を介してウレタンボード42に固着され、ま
たウレタンボード42には柱46を介して石膏ボード4
3が固着してある。
42の間の空間と、ウレタンボード42と石膏ボード4
3の間の空間は、それぞれ空気層47,48とされてい
る。
を任意の四地点に仮設し、その各々について室内温度を
測定した結果を示す。
る1993年12月1日から3日間の、また図4は他の
家屋のうちの一つにおける同年12月29日から3日間
の測定結果であり、更に図5と図6は残る二つにおける
1994年1月28日から3日間の測定結果で、それぞ
れ縦軸が温度(℃)、横軸が時間(24時間単位)で、
図中の実線は室内温度、破線は外気温を示す。なお、各
家屋とも室内における暖房装置の設置はない。
中にあって、外気温は−5℃〜20℃で変動しているも
のの、室内温度は7℃〜20℃と変動幅が非常に小さい
ことが判る。
が約−5℃〜18℃に変動しているのに対し、室内温度
は約9℃〜13℃と安定しており、特に夜間における温
度降下が非常に少ないことが判る。
をほぼ一定に保った状態で換気が成されることが判る。
との比較データとして、図7に双方の室内温度のグラフ
を、図8に双方の室内湿度のグラフを示す。
8日から3日間の測定結果であり、Aは上記実施例の家
屋、Bはそれに隣接する従来の一般住宅で、縦軸は図7
において温度(℃)、また図8において湿度(%)で、
横軸がそれぞれ時間(24時間単位)である。
小さいが、上記実施例の家屋が換気を行っているにも拘
らず5℃以上上位で安定しており、双方の建物に気密
性、断熱性の相違があるものの、地熱による効果が非常
に大きいことが判る。
内湿度が高位で大きく変動しているのに対し、上記実施
例の家屋では低位で安定していることが判る。
は、室内空気の対流、換気が充分に成されていると云え
る。
た地下ダクトを通して熱交換器へ、また該熱交換器を通
して床下から各室に送り込む一方、室内空気を各室の上
方から引き込み、熱交換器を通して外部に排出するよう
にしたことにより、各室や床下で常に空気が対流するの
で、各室や床下での温度差がなくなり、結露の発生が防
止される。
た小児喘息などのアレルギー性呼吸器系疾患の原因とさ
れるカビやダニの発生も防止でき、且つ極端な温度差が
原因の一つとされている脳溢血や心臓麻痺などの危険性
も低減できる。
れ、空気中の煙、塵埃、臭気が外部に排出されるので、
衛生的かつ健康的な室内環境を作り出すことができる。
排出される室内空気と地熱によって予熱、予冷されるの
で、各室を適温に維持するための光熱費を節減できると
いう優れた効果を奏する。
入れられる外気と熱交換されるので、換気の際のエネル
ギー損失が極めて小さいという優れた効果を奏する。
フ
フ
フ
示すグラフ
示すグラフ
Claims (1)
- 【請求項1】 外壁に空気層を設けた断熱構造の家屋に
して、その屋根裏に熱交換器を配置するとともに、地中
には地下ダクトとして蛇腹状のパイプを層状にして埋設
し、その地下ダクトを通じて外気を前記熱交換器に送り
込み、更にその外気を床下に送り床面に設けた通気口よ
り家屋の各室へ流入させるとともに、室内空気を各室の
上方から前記熱交換器に引き込み該熱交換器を通して家
屋の外部に排出するようにしたことを特徴とする家屋に
おける空調方法。
Priority Applications (1)
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JP6042148A JP2718631B2 (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 家屋における空調方法 |
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JP6042148A JP2718631B2 (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 家屋における空調方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07248130A JPH07248130A (ja) | 1995-09-26 |
JP2718631B2 true JP2718631B2 (ja) | 1998-02-25 |
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Family Applications (1)
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JP6042148A Expired - Fee Related JP2718631B2 (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 家屋における空調方法 |
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1994
- 1994-03-14 JP JP6042148A patent/JP2718631B2/ja not_active Expired - Fee Related
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