JP2718330B2 - 睡眠時の無呼吸状態判定装置 - Google Patents
睡眠時の無呼吸状態判定装置Info
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- JP2718330B2 JP2718330B2 JP4221631A JP22163192A JP2718330B2 JP 2718330 B2 JP2718330 B2 JP 2718330B2 JP 4221631 A JP4221631 A JP 4221631A JP 22163192 A JP22163192 A JP 22163192A JP 2718330 B2 JP2718330 B2 JP 2718330B2
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、人の睡眠時における
無呼吸状態を判定する無呼吸状態判定装置に関するもの
である。
無呼吸状態を判定する無呼吸状態判定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】睡眠中に一時的に呼吸が停止する睡眠時
無呼吸症がある。
無呼吸症がある。
【0003】従来、このような睡眠時における無呼吸状
態の判定は、例えば心臓の心拍数の変化や呼吸音、いび
き音などを測定することによって行うようにしていた。
態の判定は、例えば心臓の心拍数の変化や呼吸音、いび
き音などを測定することによって行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記心拍数の
測定方法は、複数の電極を胸部に取付けて行うために、
心理的に十分な入眠を不可能にする恐れがあり、必ずし
も正確な判定を下すことができない問題がある。
測定方法は、複数の電極を胸部に取付けて行うために、
心理的に十分な入眠を不可能にする恐れがあり、必ずし
も正確な判定を下すことができない問題がある。
【0005】また、呼吸音やいびき音の測定による方法
は、明瞭な呼吸音やいびき音を伴わない人に対して適用
できない問題がある。
は、明瞭な呼吸音やいびき音を伴わない人に対して適用
できない問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1および2
記載の発明は、各々上記の問題を解決することを目的と
してなされたものであって、それぞれ次のように構成さ
れている。
記載の発明は、各々上記の問題を解決することを目的と
してなされたものであって、それぞれ次のように構成さ
れている。
【0007】(1) 請求項1記載の発明の構成 請求項1記載の発明は、人体の腹部に対して取付けられ
る伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ当該
腹巻き部の伸縮に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器
と、この可変抵抗器に電流を流す電源供給手段と、上記
可変抵抗器の抵抗値の変化に応じた上記可変抵抗器を流
れる電流値の変化を検出する電流検出手段と、この電流
検出手段によって検出された電流値の変化から睡眠時の
無呼吸状態を判定する無呼吸状態判定手段とを備えて構
成されている。
る伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ当該
腹巻き部の伸縮に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器
と、この可変抵抗器に電流を流す電源供給手段と、上記
可変抵抗器の抵抗値の変化に応じた上記可変抵抗器を流
れる電流値の変化を検出する電流検出手段と、この電流
検出手段によって検出された電流値の変化から睡眠時の
無呼吸状態を判定する無呼吸状態判定手段とを備えて構
成されている。
【0008】(2) 請求項2記載の発明の構成 請求項2記載の発明は、人体の腹部に対して取付けられ
る伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ当該
腹巻き部の伸縮に応じて歪み応力が変化する歪み計と、
この歪み計の歪み応力の変化を電流値の変化に変える歪
み−電流変換手段と、上記歪み計の歪み応力の変化に応
じた上記歪み−電流変換手段の出力電流値の変化を検出
する電流検出手段と、この電流検出手段によって検出さ
れた電流値の変化から睡眠時の無呼吸状態を判定する無
呼吸状態判定手段とを備えて構成されている。
る伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ当該
腹巻き部の伸縮に応じて歪み応力が変化する歪み計と、
この歪み計の歪み応力の変化を電流値の変化に変える歪
み−電流変換手段と、上記歪み計の歪み応力の変化に応
じた上記歪み−電流変換手段の出力電流値の変化を検出
する電流検出手段と、この電流検出手段によって検出さ
れた電流値の変化から睡眠時の無呼吸状態を判定する無
呼吸状態判定手段とを備えて構成されている。
【0009】
(1) 請求項1記載の発明の作用 本願の請求項1記載の発明の睡眠時の無呼吸状態判定装
置の構成では、上述のように、人体の腹部に対して取付
けられる伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けら
れ当該腹巻き部の伸縮に応じて抵抗値が変化する可変抵
抗器と、この可変抵抗器に電流を流す電源供給手段と、
上記可変抵抗器の抵抗値の変化に応じた上記可変抵抗器
を流れる電流値の変化を検出する電流検出手段と、この
電流検出手段によって検出された電流値の変化から睡眠
時の無呼吸状態を判定する無呼吸状態判定手段とが設け
られている。
置の構成では、上述のように、人体の腹部に対して取付
けられる伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けら
れ当該腹巻き部の伸縮に応じて抵抗値が変化する可変抵
抗器と、この可変抵抗器に電流を流す電源供給手段と、
上記可変抵抗器の抵抗値の変化に応じた上記可変抵抗器
を流れる電流値の変化を検出する電流検出手段と、この
電流検出手段によって検出された電流値の変化から睡眠
時の無呼吸状態を判定する無呼吸状態判定手段とが設け
られている。
【0010】したがって、睡眠中の人が呼吸をすると、
上記腹巻き部が伸縮して上記可変抵抗器の抵抗値が変化
し、それに応じて流れる電流の値も変わる。
上記腹巻き部が伸縮して上記可変抵抗器の抵抗値が変化
し、それに応じて流れる電流の値も変わる。
【0011】通常、人の睡眠中の呼吸は腹式呼吸とな
る。腹式呼吸では吸気時に吸気によって肺が膨張し、横
隔膜が下降する。そして、それに伴って腹部が上方に膨
張する。一方、呼気時には、呼気によって肺が収縮し、
それに伴って、横隔膜が上昇して、腹部が下方に収縮す
る。このような一連の運動により、睡眠中は規則正しい
腹部の上下運動が行われる。しかし、無呼吸状態では呼
吸停止と同時に、腹部の上下運動も停止する。
る。腹式呼吸では吸気時に吸気によって肺が膨張し、横
隔膜が下降する。そして、それに伴って腹部が上方に膨
張する。一方、呼気時には、呼気によって肺が収縮し、
それに伴って、横隔膜が上昇して、腹部が下方に収縮す
る。このような一連の運動により、睡眠中は規則正しい
腹部の上下運動が行われる。しかし、無呼吸状態では呼
吸停止と同時に、腹部の上下運動も停止する。
【0012】規則的な呼吸が行われていると、上記電流
検出部で検出される電流変化はほぼ一定の周期と振幅に
なる。一方、呼吸が停止すると、電流変化がなくなる。
そして、呼吸が再開すると、電流値は一旦大きくなる。
そして、周期は短く、振幅は大きくなる。そして、その
後、再び電流変化は小さくなり、周期と振幅は元の状態
になる。したがって、これにより無呼吸時間、無呼吸周
期、無呼吸回数および正常な呼吸回数等を測定すること
ができる。さらに、また呼吸量も推算可能となる。
検出部で検出される電流変化はほぼ一定の周期と振幅に
なる。一方、呼吸が停止すると、電流変化がなくなる。
そして、呼吸が再開すると、電流値は一旦大きくなる。
そして、周期は短く、振幅は大きくなる。そして、その
後、再び電流変化は小さくなり、周期と振幅は元の状態
になる。したがって、これにより無呼吸時間、無呼吸周
期、無呼吸回数および正常な呼吸回数等を測定すること
ができる。さらに、また呼吸量も推算可能となる。
【0013】(2) 請求項2記載の発明の作用 本願の請求項2記載の発明の睡眠時の無呼吸状態判定装
置の構成では、上述のように人体の腹部に対して取付け
られる伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ
当該腹巻き部の伸縮に応じて歪み応力が変化する歪み計
と、この歪み計の歪み応力の変化を電流値の変化に変え
る歪み−電流変換手段と、上記歪み計の歪み応力の変化
に応じた上記歪み−電流変換手段の出力電流値の変化を
検出する電流検出手段と、この電流検出手段によって検
出された電流値の変化から睡眠時の無呼吸状態を判定す
る無呼吸状態判定手段とが設けられている。
置の構成では、上述のように人体の腹部に対して取付け
られる伸縮自在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ
当該腹巻き部の伸縮に応じて歪み応力が変化する歪み計
と、この歪み計の歪み応力の変化を電流値の変化に変え
る歪み−電流変換手段と、上記歪み計の歪み応力の変化
に応じた上記歪み−電流変換手段の出力電流値の変化を
検出する電流検出手段と、この電流検出手段によって検
出された電流値の変化から睡眠時の無呼吸状態を判定す
る無呼吸状態判定手段とが設けられている。
【0014】したがって、睡眠中の人が呼吸をすると、
上記腹巻き部が伸縮して上記歪み計の歪み応力が変化
し、それに応じて歪み計の出力電圧を電圧−電流変換し
た電流値も変わる。
上記腹巻き部が伸縮して上記歪み計の歪み応力が変化
し、それに応じて歪み計の出力電圧を電圧−電流変換し
た電流値も変わる。
【0015】上述の如く、通常、人の睡眠中の呼吸は腹
式呼吸となる。腹式呼吸では吸気時に吸気によって肺が
膨張し、横隔膜が下降する。そして、それに伴って腹部
が上方に膨張する。一方、呼気時には、呼気によって肺
が収縮し、それに伴って、横隔膜が上昇して、腹部が下
方に収縮する。このような一連の運動により、睡眠中は
規則正しい腹部の上下運動が行われる。しかし、無呼吸
状態では呼吸停止と同時に、腹部の上下運動も停止す
る。
式呼吸となる。腹式呼吸では吸気時に吸気によって肺が
膨張し、横隔膜が下降する。そして、それに伴って腹部
が上方に膨張する。一方、呼気時には、呼気によって肺
が収縮し、それに伴って、横隔膜が上昇して、腹部が下
方に収縮する。このような一連の運動により、睡眠中は
規則正しい腹部の上下運動が行われる。しかし、無呼吸
状態では呼吸停止と同時に、腹部の上下運動も停止す
る。
【0016】規則的な呼吸が行われていると、上記検出
される電流の変化はほぼ一定の周期と振幅になる。とこ
ろが呼吸が停止すると、電流変化がなくなる。そして、
呼吸が再開すると、上記電流値は一旦大きくなる。そし
て、周期は短く、振幅は大きくなる。その後、再び電流
変化は小さくなり、周期と振幅は元の状態になる。従っ
て、これにより無呼吸時間、無呼吸周期、無呼吸回数お
よび正常な呼吸回数等を測定することができる。さら
に、また呼吸量も推算可能となる。
される電流の変化はほぼ一定の周期と振幅になる。とこ
ろが呼吸が停止すると、電流変化がなくなる。そして、
呼吸が再開すると、上記電流値は一旦大きくなる。そし
て、周期は短く、振幅は大きくなる。その後、再び電流
変化は小さくなり、周期と振幅は元の状態になる。従っ
て、これにより無呼吸時間、無呼吸周期、無呼吸回数お
よび正常な呼吸回数等を測定することができる。さら
に、また呼吸量も推算可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の睡眠時の無呼吸
状態判定装置によると、直接膚に触れないため、装着感
がなく、入眠に影響を与えない。そのため、十分な睡眠
状態が確保され、判定の信頼性が向上する。また、睡眠
中の体動に対しても、測定誤差が小さい。また、抵抗値
又は歪み値の変化により、比較的簡単に無呼吸時間、無
呼吸周期、無呼吸回数および正常な呼吸回数が算出で
き、さらに、呼吸1回当たりの呼吸量の推算ができるの
で、性能の割にコストも安い。
状態判定装置によると、直接膚に触れないため、装着感
がなく、入眠に影響を与えない。そのため、十分な睡眠
状態が確保され、判定の信頼性が向上する。また、睡眠
中の体動に対しても、測定誤差が小さい。また、抵抗値
又は歪み値の変化により、比較的簡単に無呼吸時間、無
呼吸周期、無呼吸回数および正常な呼吸回数が算出で
き、さらに、呼吸1回当たりの呼吸量の推算ができるの
で、性能の割にコストも安い。
【0018】
(1) 第1実施例 図1および図2は、本願発明の第1実施例に係る睡眠時
の無呼吸状態判定装置の構成および作用を示している。
の無呼吸状態判定装置の構成および作用を示している。
【0019】先ず、図1は同装置の構成を示すもので、
符号1は人体、2はその腹部を示している。
符号1は人体、2はその腹部を示している。
【0020】そして、上記腹部2には内部に可変抵抗器
4を組込んだ腹巻3が取り外し可能に巻かれている。該
腹巻3は、例えばゴム等の弾性部材を使用して伸縮自在
に構成されており、上記可変抵抗器4は該腹巻3の伸縮
に応じて、その抵抗値Rが可変ならしめられるようにな
っている。
4を組込んだ腹巻3が取り外し可能に巻かれている。該
腹巻3は、例えばゴム等の弾性部材を使用して伸縮自在
に構成されており、上記可変抵抗器4は該腹巻3の伸縮
に応じて、その抵抗値Rが可変ならしめられるようにな
っている。
【0021】また、符号5は上記可変抵抗器4に対して
常時一定の電圧を印加する定電圧電源であり、該定電圧
電源5により上記可変抵抗器4には、その時の抵抗値R
に応じた大きさの電流が流されるようになっている。
常時一定の電圧を印加する定電圧電源であり、該定電圧
電源5により上記可変抵抗器4には、その時の抵抗値R
に応じた大きさの電流が流されるようになっている。
【0022】一方、符号6は電流検出部であり、該電流
検出部6は上記可変抵抗器4を流れる電流値を連続的に
検出し、ディスプレイ部8に例えば図2に示すように経
時的な変化が分かる形で表示する。
検出部6は上記可変抵抗器4を流れる電流値を連続的に
検出し、ディスプレイ部8に例えば図2に示すように経
時的な変化が分かる形で表示する。
【0023】通常、人の睡眠中の呼吸は腹式呼吸とな
る。腹式呼吸では、吸気時に吸気によって肺が膨張し、
人体下方側足部方向(矢印ハ方向)に押し下げられて横隔
膜が下降する。そして、それに伴って腹部2が上方(矢
印ロ方向)に膨張する。一方、呼気時には、呼気によっ
て肺が収縮し、人体上方側頭部方向(矢印イ方向)に押し
上げられる。その結果、横隔膜が上昇して、腹部2が下
方(矢印ニ方向)に収縮する。このような一連の運動によ
り、睡眠中は本来規則正しい腹部2の上下運動が行われ
る。
る。腹式呼吸では、吸気時に吸気によって肺が膨張し、
人体下方側足部方向(矢印ハ方向)に押し下げられて横隔
膜が下降する。そして、それに伴って腹部2が上方(矢
印ロ方向)に膨張する。一方、呼気時には、呼気によっ
て肺が収縮し、人体上方側頭部方向(矢印イ方向)に押し
上げられる。その結果、横隔膜が上昇して、腹部2が下
方(矢印ニ方向)に収縮する。このような一連の運動によ
り、睡眠中は本来規則正しい腹部2の上下運動が行われ
る。
【0024】したがって、この腹部2の上下運動に応じ
て上記腹巻3が伸縮し、それに対応して上記可変抵抗器
4も摺動して抵抗値Rが大小変化する。
て上記腹巻3が伸縮し、それに対応して上記可変抵抗器
4も摺動して抵抗値Rが大小変化する。
【0025】その結果、当該可変抵抗器4を流れる電流
の値Iは、それと逆の関係で大小変化することになり、
それが上記電流検出部6で検出され、無呼吸状態判定部
7を形成するディスプレイ部8に例えば図2のようにサ
インカーブ状に表示される。
の値Iは、それと逆の関係で大小変化することになり、
それが上記電流検出部6で検出され、無呼吸状態判定部
7を形成するディスプレイ部8に例えば図2のようにサ
インカーブ状に表示される。
【0026】しかし、無呼吸状態では呼吸停止と同時
に、腹部2の上下運動も停止する。そして、通常、無呼
吸状態は呼気終了後に開始される。したがって、該無呼
吸状態では血液中の酸素濃度が減少し、二酸化炭素濃度
が増加する。無呼吸時間は図2に示すように20〜60
秒程度で、再び、呼吸を再開する。そして、呼吸開始直
後は酸素不足により、激しい呼吸により、腹部も激しい
上下運動をする。
に、腹部2の上下運動も停止する。そして、通常、無呼
吸状態は呼気終了後に開始される。したがって、該無呼
吸状態では血液中の酸素濃度が減少し、二酸化炭素濃度
が増加する。無呼吸時間は図2に示すように20〜60
秒程度で、再び、呼吸を再開する。そして、呼吸開始直
後は酸素不足により、激しい呼吸により、腹部も激しい
上下運動をする。
【0027】すなわち、規則的な呼吸が行われている
と、上記電流検出部6で検出される電流の変化はほぼ一
定の周期と振幅になる。ところが、呼吸が停止すると、
図2に示すようにその電流変化がなくなる。やがて呼吸
が再開すると、上記電流値は一旦大きくなる。そして、
周期は短く、振幅は大きくなる。その後、再び電流変化
は小さくなり、周期と振幅は図示の如く元の状態にな
る。
と、上記電流検出部6で検出される電流の変化はほぼ一
定の周期と振幅になる。ところが、呼吸が停止すると、
図2に示すようにその電流変化がなくなる。やがて呼吸
が再開すると、上記電流値は一旦大きくなる。そして、
周期は短く、振幅は大きくなる。その後、再び電流変化
は小さくなり、周期と振幅は図示の如く元の状態にな
る。
【0028】したがって、これにより無呼吸時間、無呼
吸周期、無呼吸回数および正常な呼吸回数などを測定す
ることができる。さらに、呼吸量も推算可能となり、無
呼吸状態を高精度に判定し得るようになる。
吸周期、無呼吸回数および正常な呼吸回数などを測定す
ることができる。さらに、呼吸量も推算可能となり、無
呼吸状態を高精度に判定し得るようになる。
【0029】(2) 第2実施例 図3および図4は、本願発明の第2実施例に係る睡眠時
の無呼吸状態判定装置の構成および作用を示している。
の無呼吸状態判定装置の構成および作用を示している。
【0030】先ず、図3は同装置の構成を示すもので、
第1実施例同様符号1は人体、2はその腹部を示してい
る。
第1実施例同様符号1は人体、2はその腹部を示してい
る。
【0031】そして、上記腹部2には内部に歪み計11
を組込んだ腹巻3が取り外し可能に巻かれている。該腹
巻3は、例えばゴム等の弾性部材を使用して伸縮自在に
構成されており、上記歪み計11は該腹巻3の伸縮に対
応した歪み応力の変化に応じて、その出力電圧が可変な
らしめられるようになっている。
を組込んだ腹巻3が取り外し可能に巻かれている。該腹
巻3は、例えばゴム等の弾性部材を使用して伸縮自在に
構成されており、上記歪み計11は該腹巻3の伸縮に対
応した歪み応力の変化に応じて、その出力電圧が可変な
らしめられるようになっている。
【0032】また、符号5は上記歪み計11に対して常
時一定の作動電源を印加する定電圧電源であり、該定電
圧電源5により上記歪み計11は、その時の歪み応力に
応じた大きさの電圧Vを出力するようになっている。
時一定の作動電源を印加する定電圧電源であり、該定電
圧電源5により上記歪み計11は、その時の歪み応力に
応じた大きさの電圧Vを出力するようになっている。
【0033】一方、符号12は電圧−電流変換部であ
り、該電圧−電流変換部12は上記歪み計11の出力電
圧Vを電流値Iに連続的に変換し、ディスプレイ部8に
例えば図4に示すように経時的な変化が分かる形で表示
する。
り、該電圧−電流変換部12は上記歪み計11の出力電
圧Vを電流値Iに連続的に変換し、ディスプレイ部8に
例えば図4に示すように経時的な変化が分かる形で表示
する。
【0034】第1実施例について述べたように、通常、
人の睡眠中の呼吸は腹式呼吸となる。腹式呼吸では、吸
気時に吸気によって肺が膨張し、人体下方側足部方向に
押し下げられて横隔膜が下降する。そして、それに伴っ
て腹部2が上方に膨張する。一方、呼気時には、呼気に
よって肺が収縮し、人体上方側頭部方向に押し上げられ
る。その結果、横隔膜が上昇して、腹部2が下方に収縮
する。このような一連の運動により、睡眠中は本来規則
正しい腹部2の上下運動が行われる。
人の睡眠中の呼吸は腹式呼吸となる。腹式呼吸では、吸
気時に吸気によって肺が膨張し、人体下方側足部方向に
押し下げられて横隔膜が下降する。そして、それに伴っ
て腹部2が上方に膨張する。一方、呼気時には、呼気に
よって肺が収縮し、人体上方側頭部方向に押し上げられ
る。その結果、横隔膜が上昇して、腹部2が下方に収縮
する。このような一連の運動により、睡眠中は本来規則
正しい腹部2の上下運動が行われる。
【0035】したがって、この腹部2の上下運動に応じ
て上記腹巻3が伸縮し、それに対応して上記歪み計11
も応力変位する。
て上記腹巻3が伸縮し、それに対応して上記歪み計11
も応力変位する。
【0036】その結果、当該歪み計11は、それに対応
した電圧レベルの出力を発生することになり、その電圧
値Vが上記電圧−電流変換部12で電流値Iに変換さ
れ、無呼吸状態判定部7のディスプレイ部8に例えば図
4のようにサインカーブ状に表示される。
した電圧レベルの出力を発生することになり、その電圧
値Vが上記電圧−電流変換部12で電流値Iに変換さ
れ、無呼吸状態判定部7のディスプレイ部8に例えば図
4のようにサインカーブ状に表示される。
【0037】無呼吸状態では呼吸停止と同時に、腹部2
の上下運動も停止する。無呼吸状態は呼気終了後に開始
される。したがって、無呼吸状態では血液中の酸素濃度
が減少し、二酸化炭素濃度が増加する。無呼吸時間は2
0〜60秒程度で、再び、呼吸を再開する。そして、呼
吸開始直後は酸素不足により、激しい呼吸により、腹部
も激しい上下運動をする。
の上下運動も停止する。無呼吸状態は呼気終了後に開始
される。したがって、無呼吸状態では血液中の酸素濃度
が減少し、二酸化炭素濃度が増加する。無呼吸時間は2
0〜60秒程度で、再び、呼吸を再開する。そして、呼
吸開始直後は酸素不足により、激しい呼吸により、腹部
も激しい上下運動をする。
【0038】すなわち、規則的な呼吸が行われている
と、上記検出される電流変化は図4に示すようにほぼ一
定の周期と振幅になる。一方、呼吸が停止すると、同電
流変化がなくなる。そして呼吸が再開すると、電流値は
一旦大きくなる。そして、周期は短く、振幅は大きくな
る。その後、電流変化は小さくなり、周期と振幅は元の
状態になる。
と、上記検出される電流変化は図4に示すようにほぼ一
定の周期と振幅になる。一方、呼吸が停止すると、同電
流変化がなくなる。そして呼吸が再開すると、電流値は
一旦大きくなる。そして、周期は短く、振幅は大きくな
る。その後、電流変化は小さくなり、周期と振幅は元の
状態になる。
【0039】したがって、これにより無呼吸時間、無呼
吸周期、無呼吸回数および正常な呼吸回数などを測定す
ることができる。さらに、呼吸量も推算可能となるの
で、高精度な無呼吸状態が可能となる。
吸周期、無呼吸回数および正常な呼吸回数などを測定す
ることができる。さらに、呼吸量も推算可能となるの
で、高精度な無呼吸状態が可能となる。
【図1】図1は、本願発明の第1実施例に係る睡眠時の
無呼吸状態判定装置の判定システム図である。
無呼吸状態判定装置の判定システム図である。
【図2】図2は、同装置の検出電流の波形図である。
【図3】図3は、本願発明の第2実施例に係る睡眠時の
無呼吸状態判定装置のシステム図である。
無呼吸状態判定装置のシステム図である。
【図4】図4は、同装置の検出電流の波形図である。
1は人体、2は腹部、3は腹巻、4は可変抵抗器、5は
定電圧電源、6は電流検出部、7は無呼吸状態判定部、
8はディスプレイ部、11は歪み計、12は電圧−電流
変換部である。
定電圧電源、6は電流検出部、7は無呼吸状態判定部、
8はディスプレイ部、11は歪み計、12は電圧−電流
変換部である。
Claims (2)
- 【請求項1】 人体の腹部に対して取付けられる伸縮自
在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ当該腹巻き部
の伸縮に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器と、この可
変抵抗器に電流を流す電源供給手段と、上記可変抵抗器
の抵抗値の変化に応じた上記可変抵抗器を流れる電流値
の変化を検出する電流検出手段と、この電流検出手段に
よって検出された電流値の変化から睡眠時の無呼吸状態
を判定する無呼吸状態判定手段とを備えてなる睡眠時の
無呼吸状態判定装置。 - 【請求項2】 人体の腹部に対して取付けられる伸縮自
在な腹巻き部と、この腹巻き部に設けられ当該腹巻き部
の伸縮に応じて歪み応力が変化する歪み計と、この歪み
計の歪み応力の変化を電流値の変化に変える歪み−電流
変換手段と、上記歪み計の歪み応力の変化に応じた上記
歪み−電流変換手段の出力電流値の変化を検出する電流
検出手段と、この電流検出手段によって検出された電流
値の変化から睡眠時の無呼吸状態を判定する無呼吸状態
判定手段とを備えてなる睡眠時の無呼吸状態判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4221631A JP2718330B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 睡眠時の無呼吸状態判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4221631A JP2718330B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 睡眠時の無呼吸状態判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663031A JPH0663031A (ja) | 1994-03-08 |
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