JP2717015B2 - カラーセンサ - Google Patents

カラーセンサ

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JP2717015B2
JP2717015B2 JP2067648A JP6764890A JP2717015B2 JP 2717015 B2 JP2717015 B2 JP 2717015B2 JP 2067648 A JP2067648 A JP 2067648A JP 6764890 A JP6764890 A JP 6764890A JP 2717015 B2 JP2717015 B2 JP 2717015B2
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哲啓 奥野
智弘 町田
喜彦 竹田
実 兼岩
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は非晶質シリコン層を光電変換層としたカラー
センサに関するものである。
<従来の技術> 従来のカラーセンサは第4図の断面模式図に示すよう
な構造をしていた。これは、光の入射する透明基板2、
紫外光カットフィルタ3、赤外光カットフィルタ8、R.
G及びBのカラーフィルタ4c.4b及び4a、透明電極からな
る第1の電極5、光電変換層6、第2の電極7がこの順
に積層されて形成されたものである。
<発明が解決しようとする課題> 光電変換層6が結晶シリコンの場合には、長波長感度
が大きいために、赤外光カットフィルタ8は不可欠であ
る。
これに対して、非晶質シリコンを光電変換層6に用い
た場合には、長波長光に対する感度が小さいので赤外光
カットフィルタ8を省くことが可能である。第5図に非
晶質シリコンを光電変換層6に用いて赤外カットフィル
タ8を除いたカラーセンサの分光感度特性を示す。同図
中21はフィルタ4a.4b.4cを除いた場合の光電変換層6の
分光感度特性、同図中22.23及び24はそれぞれB(ブル
ー)のフィルタ4a、G(グリーン)のフィルタ4b及びR
(レッド)のフィルタ4cの下での光電変換層6の分光感
度特性である。
しかしながら、同図からもわかるように、このカラー
センサでは赤から赤外にかけての波長領域において、分
光感度特性に異常が生じる。このために、従来は非晶質
シリコンを光電変換層6に用いた場合も、赤外光カット
フィルタ8を設けて上記異常の発生を防いでいる。
以上に鑑み、本発明は非晶質シリコンを光電変換層に
用いて赤外カットフィルタを用いないカラーセンサを提
供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明では、光電変換層
が第1の電極と第2の電極に挾まれ、上記第1の電極側
を入射側として該入射側にカラーフィルタを有するカラ
ーセンサにおいて、上記光電変換層を非晶質シリコン層
とし、該非晶質シリコン層と上記第2の電極の間に光吸
収層を設ける。
上記光吸収層としては、吸収係数の大きいものが良
く、また屈折率がその界面の非晶質シリコン層の屈折率
に等しいものが良い。さらに、上記光吸収層は非晶質シ
リコン層及び第2の電極とオーミック接触がとれるもの
が良く、導電率が大きいものが良い。該誘電率は1×10
-6(Ω・cm)-1以上であるのが良い。以上の条件を満た
す材料としては、例えばa−Si、a−SiGeがある。
<作 用> 上記第5図に示した赤外カットフィルタを除いた場合
に生じる分光感度特性の異常は、光電変換層である非晶
質シリコン層が薄膜であるために生じる光の干渉効果が
原因となっている。すなわち光電変換層として用いる非
晶質シリコン層は劣化による感度低下を防ぐために薄く
形成する。この非晶質シリコン層は長波長の光に対する
吸収係数が小さいために、B.Gのフィルタを通過してく
る入射光をほぼ全部吸収するが、Rのフィルターを通過
してくる入射光は十分に吸収せず、特に赤外光はほとん
ど吸収しない。ところが、非晶質シリコン層で吸収され
なかった上記の入射光は、第2の電極と非晶質シリコン
層界面で反射され、さらに該反射された光が非晶質シリ
コン層と第1の電極の界面で反射されて、多重反射をす
ることになる。そしてこれらの光が互いに干渉して、上
記第5図に示したような分光感度特性の異常が生じる。
分光感度特性の異常の生じる原因が上記のようなもの
であるので、本発明によって光吸収層を設ければ、該光
吸収層により上記入射光の第2の電極での反射光の発生
を防止して、光の干渉をなくし、分光感度特性の異常が
生じるのを防ぐ。
したがって、上記光吸収層は、第2の電極の形成され
る、反射を防止したい場所にのみ形成すれば足りる。
また、一般に吸収される光の量Iは I=I0(1−e−αd).I0:入射光量 で与えられるために、吸収係数αが大きいと、膜厚dを
うすくすることができる。尚、膜厚をうすくすることで
形成時間の短縮化がはかれて有利となる。
また、上記光吸収層の屈折率がその界面の非晶質シリ
コン層の屈折率に等しいと、その界面での反射が防止さ
れる。
さらに、導電率が大きいとジュール熱による信号損失
が小さくなり、オーミック接触がとれていることと共に
集電効率を良くする。
<実施例> 第1図は本発明の一実施例を示すカラーセンサの断面
模式図である。
本カラーセンサは以下のようにして作製する。
まず、ガラスの透明基板2上にTiO2.SiO2.Al2O3等を
電子ビーム蒸着により膜として形成して紫外光カットフ
ィルタ3を形成する。次に該カットフィルタ3上にR.G
及びBのカラーフィルタ4c.4b及び4aを印刷により形成
し、続いてITOを電子ビーム蒸着して透明電極からなる
第1の電極5を形成する。次に、第1の電極5上にp
型.i型及びn型の非晶質シリコン層6a.6b及び6cをこの
順に下記表1に示す条件でグロー放電分解法により形成
する。そして、上記n型の非晶質シリコン層6cの上に光
吸収層1を非晶質ゲルマアロイ(a−SiGe)膜で形成す
る。該a−SiGe膜は上記非晶質シリコン層と同じ装置を
用いて下記表1に示す条件でグロー放電分解法により連
続して形成した。最後に第2の電極7を電子ビーム蒸着
によりニッケルで形成する。
本実施例のa−SiGe膜はPH3ガスを導入することによ
りn型の半導体となっている。これはa−SiGe膜からな
る光吸収層1とこれと接するn型の非晶質シリコン層6c
との間にバリアーが形成されるのを防ぎ、オーミック接
触がとれるようにして、非晶質シリコン層に光が入射し
て発生する電流の第2の電極7への流入効果を良くする
ためである。したがって、光電変換層が本実施例のp−
i−n構造からn−i−p構造となり、光吸収層1がp
型の非晶質シリコン層と接する場合には、a−SiGe膜は
p型とする。しかしながら、光電変換層は本実施例のよ
うにp−i−n構造としてp型の非晶質シリコン層側か
ら光を入射した方が光電変換層の劣化が少なく好まし
い。
また、PH3ガスの導入によりa−SiGe膜中にpがドー
ピングされてイントリンシックな膜に比べてa−SiGe膜
の導電率が上げられており上記の接触する非晶質シリコ
ン層の導電型とa−SiGe膜の導電型とを同じにする事と
あいまって、光発生電流の第2の電極7への流入効率を
上げている。この導電率はPH3ガスの導入量を増加して
pのドーピング量を増やすことでさらに上げることがで
きる。
本実施例のa−SiGe膜厚は1000Åに設定されており、
これは入射光の80%以上を吸収するという条件を満たす
ように決められたものである。第3図に本実施例の条件
で作製されたa−SiGe膜の光エネルギーによる吸収係数
を示す。該吸収係数は、SiH4ガスとGeH4ガスの流量比を
調節してa−SiGe膜中のGeの組成比を変えることで変化
し、GeH4ガスの流量比が小さくなるにつれて小さくな
る。したがって、所定の光吸収量を得るのに必要となる
a−SiGe膜厚もこれによって変わる。例えば、上記80%
の吸収条件を満たすように、SiH4ガスを8〜10SCCM.GeH
4ガスを2〜0SCCMの範囲でトータルの流量が10SCCMとな
るようにして上記と同様にa−SiGe膜を形成するとその
膜厚は1000Å〜5000Åとなる。尚、この時同時に屈折率
も変化する。
GeH4ガスが0SCCMの場合は、すなわちa−Si膜を形成
することになっており、この時に最も厚い5000Åが必要
となる。この場合には膜厚が厚いために、膜に要求され
る導電率はより大きく、少なくとも1×10-6(Ω・cm)
-1ははなければ、センサとしての実用に耐えなくなる。
導電率を大きくするには、例えばPH3ガスの導入量を増
やし、ドーパンの量を多くすれば良い。
第2図に本カラーセンサの分光感度特性を示す。前記
第5図に示した従来の赤外カットフィルターを用いない
カラーセンサの分光感度特性と比べると、分光感度特性
の異常がなくなり、R感度特性が著しく改善されている
のがわかる。
本実施例では、光吸収層にa−SiGe膜を用いたので、
光電変換層である非晶質シリコン層と共に連続形成する
ことが可能であり、また光吸収層の厚さも薄くでき、赤
外カットフィルタを用いる場合に比べてプロセスが簡単
となり、コスト面でも有利となる。
さらに、ドーピング量を調節して導電率を容易に変え
ることができ、ゲルマンガス流量を調節して吸収係数さ
らに屈折率を変えることが可能であり、適宜必要な特性
の光吸収層を形成することができる。また、膜厚方向に
膜特性を変化させることも容易である。
尚、光吸収層にa−Siを用いることも可能であり、こ
の場合には光吸収層の膜厚は厚くなるものの、ゲルマン
ガスを用いる必要がないという利点がある。
<発明の効果> 本発明によれば、非晶質シリコンを光電変換層に用い
て赤外カットフィルタを必要としないカラーセンサを作
成することができ、しかも、光吸収層は光電変換層であ
る非晶質シリコンと共に連続形成が可能であり、赤外カ
ットフィルタを用いる場合に比べてプロセスが簡単にな
り、コスト面でも有利となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例であるカラーセンサの断面模式
図、第2図は上記実施例のカラーセンサの分光感度特性
図、第3図は本実施例に用いたa−SiGe膜の吸収係数を
示す図、第4図は従来のカラーセンサの断面模式図、第
5図は従来の赤外カットフィルタを用いないカラーセン
サの分光感度特性図である。 1……光吸収層、4a……Bのカラーフィルタ、4b……G
のカラーフィルタ、4c……Rのカラーフィルタ、5……
第1の電極、6……光電変換層、6a……p型の非晶質シ
リコン層、6b……i型の非晶質シリコン層、6c……n型
の非晶質シリコン層、7……第2の電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼岩 実 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−125865(JP,A) 特開 昭61−73369(JP,A) 特開 昭59−182581(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電変換層が第1の電極と第2の電極に挟
    まれ、上記第1の電極側を入射側として該入射側にカラ
    ーフィルタを有するカラーセンサにおいて、上記光電変
    換層が非晶質シリコン層からなり上記光電変換層と上記
    第2の電極の間に反射を防止するための光吸収層を有し
    ていることを特徴とするカラーセンサ。
JP2067648A 1990-03-16 1990-03-16 カラーセンサ Expired - Lifetime JP2717015B2 (ja)

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