JP2716198B2 - 円筒状物品の反転装置 - Google Patents

円筒状物品の反転装置

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JP2716198B2
JP2716198B2 JP7518589A JP7518589A JP2716198B2 JP 2716198 B2 JP2716198 B2 JP 2716198B2 JP 7518589 A JP7518589 A JP 7518589A JP 7518589 A JP7518589 A JP 7518589A JP 2716198 B2 JP2716198 B2 JP 2716198B2
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俊幸 榎本
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一定間隔でコンベア上に配列されて連続的
に送られてくる方向性の有る円筒状物品の向きを反転す
る円筒状物品の反転装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第7図は、円筒状物品の一例として、ガラス管1の開
口部にゴム製の蓋2が取り付けられた採血管Aを示す。
此のように方向性を有する採血官Aを、蓋2を一方に
向けてコンベア上に載置して搬送する途中で、採血管A
を一本おきに180度向きを変えて次工程に送り込み、交
互にむきを変えた採血管を、第4図に示す様な箱詰装置
Pに搬送し、一括吸着装置(図示しない)によって所定
数ずつ箱詰めすれば、箱内に無駄なペースが生じない利
点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
コンベア上に配列されて搬送される採血管Aのような
円筒状物品の向きを一本おきに変えようとすると、シリ
ンダーの先に回転装置を取付け、此の回転装置に吸着パ
ッドを取付た反転装置をコンベアに近設し、この反転装
置によりコンベア上の円筒状物品を吸着して持ち上げた
後に反転して、再びコンベア上に載置する方法が考えら
れるが、反転動作に可なりの時間を要するために非能率
的であり、反転装置に合わせてコンベアを間欠運転しよ
うとするコンベアの速度も低速となる欠点が有った。
従って、コンベア上に載置された多数の円筒状物品を
高速度で連続的に反転することが出来ない問題が有っ
た。
本発明は、かかる課題を解決することを目的としたも
のであり、コンベアで搬送する途中において、円筒状物
品を全て或いは任意の本数おきに反転することの出来る
反転装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、方向性のある円筒状物品
をコンベアの幅方向に向けて一定間隔で配列し、上記円
筒状物品を載置して走行する上記コンベアより、上記円
筒状物品を取り上げて反転して再び上記コンベアに載置
する反転装置において、上記コンベアに近設された架台
に上記コンベア上方に延びる分離軸を固着し、該分離軸
の外周面に溝を設けると共に該溝を圧空源に連通し、上
記分離軸に回動可能に設けられた分離本体の外周面に複
数個の吸着パッドを着設し、上記分離本体の内周面に上
記溝に接触可能な孔を設けると共に該孔に接続した管路
を真空発生装置を介して上記吸着パッドに接続して成る
分離ターレットと、上記架台に上記コンベアの上方に延
びる反転軸を固着し、該反転軸の外周面に複数の溝を設
けると共に該溝を圧空源に連通し、上記反転軸に回動可
能に設けられた反転本体の外周面に複数のロータリーア
クチュエーターを回動可能に嵌挿すると共に該ロータリ
ーアクチュエーターに吸着パッドを着設し、上記反転本
体の内周面に上記反転軸の複数の溝にそれぞれ接触可能
な孔を設けると共に該一部の孔に接続した管路を上記ア
クチュエーターに接続すると共に他部の孔に接続した管
路を真空発生装置を介して上記反転本体の吸着パッドに
接続して成る反転ターレットと、上記架台に上記搬送コ
ンベアの上方に延びる集合軸を固着し、該集合軸の外周
面に溝を設けると共に該溝を圧空源に連通し、上記集合
軸に回動可能に設けられた集合本体の外周面に吸着パッ
ドを着設し、上記集合本体の内周面に上記集合軸の溝に
接触可能な孔を設けると共に該孔に接続した管路を真空
発生装置を介して上記集合本体の吸着パッドに接続して
成る集合ターレットとを設け、上記分離本体、反転本体
及び集合本体にそれぞれ嵌着されたプーリーにベルトを
巻回し、上記コンベア上の円筒状物品を上記分離ターレ
ットに吸着して上記反転ターレットに移載し、上記反転
ターレットにより反転して上記集合ターレットを経て上
記コンベアに載置するように構成した。
〔作 用〕
上記のように構成された円筒状物品の反転装置は、方
向性の有る円筒状物品を一定間隔で向きを揃えて配列し
て載置したコンベアが走行し、円筒状物品が分離ターレ
ットの真下に到達すると、円筒状物品と同速度の周速度
で回転する分離ターレットの吸着パッドが円筒状物品に
接触すると共に円筒状物品を吸着して回転し、分離ター
レットと同速度で回転する反転ターレットの吸着パッド
が上記の円筒状物品に接触したときに、分離ターレット
の吸着パッドの吸引が解除されると共に反転ターレット
の吸着パッドが円筒状物品を吸着して円筒状物品が反転
ターレットに移載される。
反転ターレットの回転中に、ロータリーアクチュエー
ターが180度回転し、ロータリーアクチュエーターと共
に反転した円筒状物品が、反転タレットと同速度で回転
する集合ターレットの吸着パッドに接触したときに、反
転ターレットの吸着パッドの吸着が解除されると共に集
合ターレットの吸着パッドが円筒状物品を吸引し、集合
ターレットの吸着パッドはコンベアに接近したときに吸
着を解除して円筒状物品をコンベアに移載する。
斯くして、円筒状物品は180度反転されてコンベアに
より次工程に送られる。
反転装置の回転とコンベアの速度を加減すると、コン
ベア上の円筒状物品を全て反転するもとも出来るし、一
個おき或いは数個おきに反転することができる。
〔実施例〕
本発明の実施例について図面を参照しながら説明す
る。
第1図は反転装置の斜視図を示し、コンベア3の表面
には採血管Aを載置する受け台4(第3図参照)が長手
方向に一定間隔で設けられ、各受け台4には前工程のコ
ンベア5より移載された採血管Aが載置され、一列に配
列されて矢印F方向に搬送され、途中で受け台4が受け
台4を嵌挿するスライドバー(図示しない)に沿って一
個おきに左右に移動し二列に配列される。
採血管Aの二列の走行路の上方にはそれぞれ反転装置
Hが配設される。
反転装置Hを二台設けたのは、反転装置Hの能力をコ
ンベア3の採血管A搬送能力に合わせる為であり、両反
転装置Hは同一であるため、一方の反転装置Hについて
述べる。
反転装置Hは、コンベア3に近設された架台に設けら
れた支持壁10(第2図のIV−IV断面図である第6図参
照)に回動可能に設けられた分離ターレット6、反転タ
ーレット7及び集合ターレット8より構成される。
分離ターレット6は、分離軸9の端部フランジ9aが架
台の支持壁10にボルト11で締結され、分離軸9の外周面
にはベアリング12、13を介して分離本体14及び分離本体
14にボルト15で締結されたギヤープーリー16が嵌着さ
れ、分離軸9の外周面には円周方向に沿って一定長さの
複数の溝17が刻設され、溝17に穿設された孔18は分離軸
9の軸芯に設けられた孔19を経て、分離軸9の軸端に設
けられ圧空源に連通する管継手20につながる(第6図参
照)。
分離本体14には溝17につながる複数の孔21を有し、各
孔21に取付けられた真空発生装置22には、分離軸9に周
設された鍔部9bに設けられた複数の吸着パッド23につな
がる管路24が接続する(第4図参照)。
ギヤープーリー16には動力伝達用のギヤーベルト25
と、反転ターレット7及び集合ターレット8のギヤープ
ーリー26及び27を回動するギヤーベルト28が掛けられ、
第2図に示す様に、分離ターレット6が時計方向に、反
転ターレット7が反時計方向に、集合ターレット8が時
計方向に回転する。
尚、符号29、30はギヤーベルト28のアイドルブーリー
である。
集合ターレット8の構造は分離ターレット6と同様で
あるため説明を省略する。
反転ターレット7は、第6図に示すように、反転軸31
の端部フランジ31aが架台の支持壁10にボルト32で取付
けられ、反転軸31の外周面に反転本体33がベアリング3
4、35を介して嵌着され、第5図に示すように、反転軸3
1の外周面に刻設された溝36a及び溝36bに孔37が突設さ
れ、孔37は反転軸31軸芯に設けられた孔38に連通し、孔
38に取付けられた管継手39は圧空源に連通する(第6図
参照)。
反転本体33には溝36aに接続する孔40aと溝36aに接続
する孔40bが設けられ、孔40bは反転本体33に着設された
ロータリーアクチュエーター41に連通する管路42が接続
し、孔40aには真空発生装置22を介して吸着パッド43に
接続する管路44が接続する(第5図及び第6図参照)。
ロータリーアクチュエーター41は吸着パッド43を180
度だけ往復回転するものである。
次に、反転装置Hの作用を説明する。
第2図に示すように、コンベア3上に一定間隔に配置
された採血管Aはコンベア3と共に矢印F方向に走行
し、コンベア3と同じ周速度で回転する分離ターレット
6の吸着パッド23が採血管Aに接近すると、此の吸着パ
ッド23に繋がる孔21が溝17と重なり、圧空源の圧空が真
空発生装置22に流入して負圧となり、吸着パッド23が負
圧となる。
そして、吸着パッド23は採血管Aに接触したときに採
血管Aを吸着する。
分離ターレット6に同期して反時計方向に回転する反
転ターレット7の吸着パッド43は上記の採血管Aに接近
するときから負圧となり、吸着パッド43が採血管Aに接
触したときに分離パッド6の孔21が溝17より外れて吸着
パッド23の吸着が終わり、採血管Aが吸着パッド43に移
載される。
次に、ロータリーアクチュエーター41に接続する孔40
bが溝36bに重なり、ロータリーアクチュエーター41が18
0度回転する。
反転ターレット7に同期して集合軸8aの周りの時計方
向に回転する集合ターレット8の集合本体8bに設けられ
た吸着パッド23が採血管Aに接近するときから負圧にな
り、吸着パッド23が採血管Aを接触するときに吸着パッ
ド43の吸引が終わり、採血管Aは集合ターレット8に移
載され、更に、コンベア3に接近したときに吸着パッド
23の吸引が終わってコンベア3に移載される。
このようにして、コンベア3上の採血管Aは一本おき
に反転装置に取り上げられて180度向きを変えられ、取
り上げられて空所となった場所に戻される動作が次々と
行われる。
この様な反転装置Hにより、コンベア上の円状物品を
全て反転することも、或いは、複数個おきに反転するこ
とも可能であり、又、ロータリーアクチュエーターの回
転量を変えれば180度以外の角度に反転することも可能
である。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に示す様な効果を奏する。
反転装置の各ターレットには複数個の吸着パッドを設
けて連続的に円筒状物品を反転することが出来るので、
コンベア上に多数配列された円筒状物品を連続的に能率
良く反転することができる。
反転装置は円筒状物品に衝撃を加えないので破損し易
いガラス管の様な物でも反転することができる。
又、吸着パッドに吸着し得る物であれば比較的重い物
でも反転することができるの利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図本発明の実施例を示し、 第1図は反転装置の斜視図、 第2図は反転装置の正面図、 第3図はコンベア部分平面図、 第4図は採血管Aを箱詰装置に搬送するコンベア上に設
けられた反転装置の斜視図、 第5図は分離ターレットの要部を示す一部破断斜視図、 第6図は第2図のVI−VI断面図、 第7図は本反転装置に使用する採血管の正面図である。 A……採血管、1……ガラス管、2……蓋、3……コン
ベア、6……分離ターレット、7……反転ターレット、
8……集合ターレット、9……分離軸、14……分離本
体、17……溝、18、19、21……孔、22……真空発生装
置、23……吸着パッド、31……反転軸、33……反転本
体、36a,36b……溝、37、38、40a,40b……孔、41……ロ
ータリーアクチュエーター、43……吸着パッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方向性のある円筒状物品をコンベアの幅方
    向に向けて一定間隔で配列し、上記円筒状物品を載置し
    て走行する上記コンベアより、上記円筒状物品を取り上
    げて反転して再び上記コンベアに載置する反転装置にお
    いて、上記コンベアに近設された架台に上記コンベア上
    方に延びる分離軸を固着し、該分離軸の外周面に溝を設
    けると共に該溝を圧空源に連通し、上記分離軸に回動可
    能に設けられた分離本体の外周面に複数個の吸着パッド
    を着設し、上記分離本体の内周面に上記溝に接触可能な
    孔を設けると共に該孔に接続した管路を真空発生装置を
    介して上記吸着パッドに接続して成る分離ターレット
    と、上記架台に上記コンベアの上方に延びる反転軸を固
    着し、該反転軸の外周面に複数の溝を設けると共に該溝
    を圧空源に連通し、上記反転軸に回動可能に設けられた
    反転本体の外周面に複数のロータリーアクチュエーター
    を回動可能に嵌挿すると共に該ロータリーアクチュエー
    ターに吸着パッドを着設し、上記反転本体の内周面に上
    記反転軸の複数の溝にそれぞれ接触可能な孔を設けると
    共に該一部の孔に接続した管路を上記ロータリーアクチ
    ュエーターに接続すると共に他部の孔に接続した管路を
    真空発生装置を介して上記反転本体の吸着パッドに接続
    して成る反転ターレットと、上記架台に上記搬送コンベ
    アの上方に延びる集合軸を固着し、該集合軸の外周面に
    溝を設けると共に該溝を圧空源に連通し、上記集合軸に
    回動可能に設けられた集合本体の外周面に吸着パッドを
    着設し、上記集合本体の内周面に上記集合軸の溝に接触
    可能な孔を設けると共に該孔に接続した管路を真空発生
    装置を介して上記集合本体の吸着パッドに接続して成る
    集合ターレットとを設け、上記分離本体、反転本体及び
    集合本体にそれぞれ嵌着されたブーリーにベルトを巻回
    し、上記コンベア上の円筒状物品を上記分離ターレット
    に吸着して上記反転ターレットに移載し、上記反転ター
    レットにより反転して上記集合ターレットを経て上記コ
    ンベアに載置するようにしたことを特徴とする円筒状物
    品の反転装置。
JP7518589A 1989-03-29 1989-03-29 円筒状物品の反転装置 Expired - Lifetime JP2716198B2 (ja)

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