JP2715445B2 - リモコン装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ヘッドホンを使用する小型携帯型のテープ
レコーダ等の音響機器のリモコン装置に関するものであ
る。

従来の技術 近年、携帯型のテープレコーダの操作性を向上するた
め、ヘッドホンとテープレコーダ本体とを中継するコー
ド中間部にリモコン装置を設け、テープレコーダ本体の
操作をしなくとも、上記リモコン装置を操作することに
よってテープレコーダ本体の動作を切替えられるように
構成したものが普及してきた。

以下図面を参照しながら従来のリモコン装置について
説明する。

第２図は従来のリモコン装置を示すものである。第２
図において、１はヘッドホン部、２はリモコン部、３は
テープレコーダ本体、４はリモート操作スイッチ、５は
直流電源、６は制御回路、７はスイッチング用トランジ
スタ、８は直流モータ、９及び10はヘッドホンドライブ
用増幅器である。

上記した構成において、テープレコーダ本体３の停止
状態からヘッドホンコード中間部のリモコン部２のリモ
ート操作スイッチを押すと、テープレコーダ本体３の制
御回路６に信号が入力され、制御回路６よりスイッチン
グ用トランジスタ７をONさせる出力を出し、モータ８及
び増幅器9,10を動作させる。以降、メカニズムの動作切
替及び停止もリモート操作スイッチ４により制御回路６
に信号入力され、制御回路６の出力により動作制御され
る。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来構成では、リモート
操作スイッチ４を押してテープレコーダ本体３側の動作
を制御する時、確実に動作が切替ったか否かの判別がし
にくく、テープレコーダ本体を見て動作を確認する必要
があり、操作性が非常に悪いという課題を有していた。

本発明は、上記課題に鑑み、リモート操作スイッチの
入力受付及び動作開始，動作切替，動作停止を使用者に
音声で告知して操作性を格段に向上させて優れたリモコ
ン装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明のリモコン装置は、
ヘッドホンと音声機器本体を中継するコード中間部に設
けられたリモコン部のリモート操作スイッチの信号を入
力し処理する制御回路と、その制御回路の出力により動
作する低周波発振器とを備え、その操作に対応して低周
波発信器の出力を瞬時にヘッドホンに印可するように構
成したものである。

作用 本発明は上記した構成によって、ヘッドホンと音響機
器本体を中継するコード中間部に設けたリモコン部のリ
モート操作スイッチの操作がなされたとき、上記制御回
路の出力により瞬時に上記低周波発振器を動作させ、そ
の低周波発振器の出力をヘッドホンに印加することによ
って、ヘッドホン使用時にリモコン操作の状態をその操
作に対応して使用者に発信音で瞬時に告知することがで
きる。

実 施 例 以下本発明の一実施例のリモコン装置について、図面
を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるリモコン装置の回
路図を示すものである。第１図において、１はヘッドホ
ン部、２はリモコン部、３はテープレコーダ本体、４は
リモート操作スイッチ、５は直流電源、６は制御回路、
７はスイッチング用トランジスタ、８は直流モータ、９
及び10はヘッドホンドライブ用増幅器、11はスイッチン
グ用トランジスタ、12は低周波発振器である。

第１図において、ヘッドホン１の装着時に、テープレ
コーダ本体３との中継コードの中間部に設けたリモコン
部２のリモート操作スイッチ４を押すと、その信号はテ
ープレコーダ本体３に内蔵される制御回路６に入力され
る。入力を受付けると制御回路６よりスイッチング用ト
ランジスタ11を瞬時ONさせる出力を出す。この制御回路
６からの出力によりスイッチング用トランジスタ11がオ
ンして低周波発振器12が動作して可聴周波数の発信音を
発生させ、これをヘッドホン出力に印加することによっ
て、ヘッドホン装着時、その使用者にテープレコーダ本
体３がリモート操作スイッチ４の指令を受付けて動作を
切替えることを告知することができる。

また、リモコン部２のリモート操作スイッチ４を操作
したときは制御回路６より出力してトランジスタ11をON
させて発信音をヘッドホンに印加させるのが、テープレ
コーダ本体の操作スイッチを操作したときには、制御回
路６よりトランジスタ11をONさせる出力を出さないよう
にすれば、リモコン操作との識別は可能である。

発明の効果 以上のように本発明は、テープレコーダ等の音響機器
本体に接続するヘッドホンの中継コードの中間部に設け
たリモコン部のリモート操作スイッチにより音響機器本
体の動作を切替えるとき、上記リモート操作スイッチの
信号を入力する制御回路を備え、この制御回路の出力に
より低周波発振器を瞬時動作させて発信音を発生させ、
これをヘッドホンに印加することにより、ヘッドホンの
装着時、その使用者にリモート操作スイッチの入力を受
付けて動作を切替える事を操作に対応して瞬時に告知す
ることができる。これにより、リモコン装置を操作した
あとに音響機器本体を見て動作確認をする必要がなくな
り、操作感，操作性を大幅に向上することができる。

また、制御回路を、音響機器本体側の操作スイッチを
操作したときは、音響機器本体へのヘッドホン装着時に
かかわらずヘッドホンへの告知音を出力しないように構
成することにより、リモコン操作時との識別することが
でき、その操作性は更に高まるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるリモコン装置の回路
図、第２図は従来のリモコン装置の回路図である。 １……ヘッドホン部、２……リモコン部、３……テープ
レコーダ本体、４……リモート操作スイッチ、５……直
流電源、６……制御回路、７……スイッチング用トラン
ジスタ、８……直流モータ、9,10……ヘッドホンドライ
ブ用増幅器、11……スイッチング用トランジスタ、12…
…低周波発振器。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯型のテープレコーダ等の音響機器本体
   に接続するヘッドホンの中継コードの中間部に設けら
   れ、上記音響機器本体の動作開始，動作切替，停止等の
   操作が可能なリモコン部と、上記リモコン部に設けたリ
   モート操作スイッチの信号を入力処理する制御回路と、
   この制御回路からのリモート操作スイッチに対応した出
   力により瞬時に動作される上記音響機器本体に内蔵の低
   周波発振器とを備え、上記音響機器本体へのヘッドホン
   装着時に上記低周波発振器の出力を上記ヘッドホンに印
   可して上記リモート操作スイッチの操作に対応した指令
   を受付けたことを発信音で瞬時に告知するように構成し
   たことを特徴とするリモコン装置。
2. 【請求項２】制御回路は、音響機器本体側の操作スイッ
   チを操作したときは、音響機器本体へのヘッドホン装着
   時にかかわらずヘッドホンへの告知音を出力しないよう
   に構成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の装置。