JP2715409B2 - ドーム形スピーカ - Google Patents
ドーム形スピーカInfo
- Publication number
- JP2715409B2 JP2715409B2 JP61265948A JP26594886A JP2715409B2 JP 2715409 B2 JP2715409 B2 JP 2715409B2 JP 61265948 A JP61265948 A JP 61265948A JP 26594886 A JP26594886 A JP 26594886A JP 2715409 B2 JP2715409 B2 JP 2715409B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dome
- shaped
- diaphragm
- speaker
- top plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は各種音響機器に利用されるドーム形スピーカ
に関するものである。 従来の技術 従来、ドーム形スピーカの構造は、第６図のようであ
り、ポールピース付プレート１とトッププレート３の間
にマグネット２をはさみ接合し、ポールピースとトップ
プレート３の間に磁気ギャップＧを設けてある。ドーム
形状振動板４はリング形状部品５を介してトッププレー
ト３に接合され、ドーム形状振動板４に接合されたボイ
スコイル６の線輪６′が、ポールピース、プレートに触
れないようにこれをささえている。さらにバッフル板７
がトッププレート３に接合され、スピーカの箱等への取
り付けを容易にしている。 スピーカとしての動作は、ボイスコイル６の線輪６′
にソース電流が流れると、線輪６′は磁気ギャップＧ中
の磁束より図中の矢印方向の力を受けこれに接合してい
るドーム形状振動板４を動かす。そしてドーム形状振動
板４はその前後の空気を振動させ音を発生するのであ
る。 発明が解決しようとする問題点 スピーカの性能評価項目に、一定の入力（通常は1W）
を加えた時の一定距離の受聴点での音の強さを表現する
項目（能率）であるが、この値は、スピーカの振動板直
径以外のすべての条件が同一であったとしても、直径の
４乗に比例して大きくなる。この原理によって、ドーム
形スピーカは、振動板直径が一般的なコーン形スピーカ
に比べ小さいので、振動板直径以外が同一条件の他のス
ピーカに比べ、この値（能率）がかなり小さくなる。さ
らに、ドーム形のスピーカは、高音域専用スピーカとし
て設計される場合が多く、他のコーン形のスピーカと組
合わせて使用される場合が多いので、２者の能率のバラ
ンスを取るためにマグネット２を大きくし、磁気ギャッ
プＧに生じる磁束の密度を高め、ボイスコイル６の線輪
６′に加わる力を増加させ、能率を高くすることにより
２者のバランスを取っている。したがってドーム形のス
ピーカはコスト的には不利であるが、一方では周波数−
音圧特性のフラットさ、高音域再生限界の広さ、歪の低
さ等に特長があり、一部特殊な用途に使用されている。 本発明はドーム形スピーカの欠点である低能率を改善
したドーム形スピーカを提供するものである。 問題点を解決するための手段 この問題点を解決するため本発明では、前記した原理
に基づき、ドーム形状振動板の直径を大きくした。具体
的には、ドーム形状振動板に他の振動板を接合し、更に
振動板の外周はエッジを介しバッフル板に固定した構成
とするものである。 作用 これにより、従来のドーム形状振動板に比べ、振動板
直径を大きくできるため能率を高くすることができる。
この時振動板の重量が増すため、一部の周波数帯域では
能率が低下するが、スピーカの使用帯域では高能率化す
ることができるのである。 実施例 実施例の説明の前にまず本発明に至るまでの改善事例
について第１図により説明する。 この第１図の改善例のドーム形スピーカは、ポールピ
ース付プレート11上にリング状のマグネット12、このマ
グネット12上にリング状のトッププレート13を配置して
磁気回路を構成し、この磁気回路の上記トッププレート
13上にリング形状部品15を取付け、このリング形状部品
15上にドーム形状振動板14の周縁部を配置し、上記トッ
ププレート13上に取付けるバッフル板17でドーム形状振
動板14の周縁部を押えつけて固定し、上記ドーム形状振
動板14には磁気回路の磁気ギャップ19にはまりこむ線輪
16′を備えたボイスコイル16を接合し、このドーム形状
振動板14のボイスコイル16との接合部分と反対の面にコ
ニカル形状の他の振動板18を接合して構成されている。
これにより、改善例のドーム形スピーカは従来のスピー
カより振動板直径が大きくなり、ドーム形スピーカの使
用帯域において高能率化できる。この改善例の周波数−
音圧特性を第２図に示す。 しかし、ここで課題となるのは改善された高音圧帯域
の拡大である。すなわち改善例では、従来のスピーカの
低域の再生限界周波数1kHzに対し、5kHzになりスピーカ
の再生周波数帯域が狭くなると言う問題が生じた。この
原因は、他の振動板の前後面に発生する音波が波長の長
い5kHz以下ではキャンセルされ音圧として加算されない
ことによるものである。 そこで本発明は上記課題を更に解決したものであり、
第３図により説明する。 第１図の改善例ではコニカル形状の他の振動板18の外
周を固定しないで、フリーにしておいたが、本例では、
外周をバッフル板17にフレキシブルに接合したものであ
り、これによって、改善例の特性（第２図）を大幅に広
帯域化することができる。この周波数−音圧特性を第４
図に示す。また、他の振動板18の外周のバッフル板17へ
の接合は第５図Ａ〜Ｃに示すように粘弾性材料20、フィ
ックスドエッジ21、フリーエッジ22を用いて行うことが
できる。 発明の効果 以上のように本発明は、ドーム形スピーカのドーム形
状振動板にコニカル形状またはコニカル形状に類似の他
の振動板を接合し、エッジを介してバッフル板に接合す
ることによって従来のドーム形スピーカを広帯域高能率
化することができるので、従来のドーム形スピーカより
小さなマグネットで同一の能率を得ることができ、スピ
ーカのコストダウンが図れる画期的なものである。
に関するものである。 従来の技術 従来、ドーム形スピーカの構造は、第６図のようであ
り、ポールピース付プレート１とトッププレート３の間
にマグネット２をはさみ接合し、ポールピースとトップ
プレート３の間に磁気ギャップＧを設けてある。ドーム
形状振動板４はリング形状部品５を介してトッププレー
ト３に接合され、ドーム形状振動板４に接合されたボイ
スコイル６の線輪６′が、ポールピース、プレートに触
れないようにこれをささえている。さらにバッフル板７
がトッププレート３に接合され、スピーカの箱等への取
り付けを容易にしている。 スピーカとしての動作は、ボイスコイル６の線輪６′
にソース電流が流れると、線輪６′は磁気ギャップＧ中
の磁束より図中の矢印方向の力を受けこれに接合してい
るドーム形状振動板４を動かす。そしてドーム形状振動
板４はその前後の空気を振動させ音を発生するのであ
る。 発明が解決しようとする問題点 スピーカの性能評価項目に、一定の入力（通常は1W）
を加えた時の一定距離の受聴点での音の強さを表現する
項目（能率）であるが、この値は、スピーカの振動板直
径以外のすべての条件が同一であったとしても、直径の
４乗に比例して大きくなる。この原理によって、ドーム
形スピーカは、振動板直径が一般的なコーン形スピーカ
に比べ小さいので、振動板直径以外が同一条件の他のス
ピーカに比べ、この値（能率）がかなり小さくなる。さ
らに、ドーム形のスピーカは、高音域専用スピーカとし
て設計される場合が多く、他のコーン形のスピーカと組
合わせて使用される場合が多いので、２者の能率のバラ
ンスを取るためにマグネット２を大きくし、磁気ギャッ
プＧに生じる磁束の密度を高め、ボイスコイル６の線輪
６′に加わる力を増加させ、能率を高くすることにより
２者のバランスを取っている。したがってドーム形のス
ピーカはコスト的には不利であるが、一方では周波数−
音圧特性のフラットさ、高音域再生限界の広さ、歪の低
さ等に特長があり、一部特殊な用途に使用されている。 本発明はドーム形スピーカの欠点である低能率を改善
したドーム形スピーカを提供するものである。 問題点を解決するための手段 この問題点を解決するため本発明では、前記した原理
に基づき、ドーム形状振動板の直径を大きくした。具体
的には、ドーム形状振動板に他の振動板を接合し、更に
振動板の外周はエッジを介しバッフル板に固定した構成
とするものである。 作用 これにより、従来のドーム形状振動板に比べ、振動板
直径を大きくできるため能率を高くすることができる。
この時振動板の重量が増すため、一部の周波数帯域では
能率が低下するが、スピーカの使用帯域では高能率化す
ることができるのである。 実施例 実施例の説明の前にまず本発明に至るまでの改善事例
について第１図により説明する。 この第１図の改善例のドーム形スピーカは、ポールピ
ース付プレート11上にリング状のマグネット12、このマ
グネット12上にリング状のトッププレート13を配置して
磁気回路を構成し、この磁気回路の上記トッププレート
13上にリング形状部品15を取付け、このリング形状部品
15上にドーム形状振動板14の周縁部を配置し、上記トッ
ププレート13上に取付けるバッフル板17でドーム形状振
動板14の周縁部を押えつけて固定し、上記ドーム形状振
動板14には磁気回路の磁気ギャップ19にはまりこむ線輪
16′を備えたボイスコイル16を接合し、このドーム形状
振動板14のボイスコイル16との接合部分と反対の面にコ
ニカル形状の他の振動板18を接合して構成されている。
これにより、改善例のドーム形スピーカは従来のスピー
カより振動板直径が大きくなり、ドーム形スピーカの使
用帯域において高能率化できる。この改善例の周波数−
音圧特性を第２図に示す。 しかし、ここで課題となるのは改善された高音圧帯域
の拡大である。すなわち改善例では、従来のスピーカの
低域の再生限界周波数1kHzに対し、5kHzになりスピーカ
の再生周波数帯域が狭くなると言う問題が生じた。この
原因は、他の振動板の前後面に発生する音波が波長の長
い5kHz以下ではキャンセルされ音圧として加算されない
ことによるものである。 そこで本発明は上記課題を更に解決したものであり、
第３図により説明する。 第１図の改善例ではコニカル形状の他の振動板18の外
周を固定しないで、フリーにしておいたが、本例では、
外周をバッフル板17にフレキシブルに接合したものであ
り、これによって、改善例の特性（第２図）を大幅に広
帯域化することができる。この周波数−音圧特性を第４
図に示す。また、他の振動板18の外周のバッフル板17へ
の接合は第５図Ａ〜Ｃに示すように粘弾性材料20、フィ
ックスドエッジ21、フリーエッジ22を用いて行うことが
できる。 発明の効果 以上のように本発明は、ドーム形スピーカのドーム形
状振動板にコニカル形状またはコニカル形状に類似の他
の振動板を接合し、エッジを介してバッフル板に接合す
ることによって従来のドーム形スピーカを広帯域高能率
化することができるので、従来のドーム形スピーカより
小さなマグネットで同一の能率を得ることができ、スピ
ーカのコストダウンが図れる画期的なものである。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明に至るまでの改善例のドーム形スピーカ
の半断面図、第２図は同周波数−音圧特性図、第３図は
本発明の一実施例の半断面図、第４図は同周波数−音圧
特性図、第５図Ａ〜Ｃは本発明の実施例の要部である他
の振動板とバッフル板の接合を説明する拡大断面図、第
６図は従来のドーム形スピーカの半断面図である。 11……ポールピース付プレート、12……マグネット、13
……トッププレート、14……ドーム形状振動板、15……
リング形状部品、16……ボイスコイル、16′……ボイス
コイル線輪、17……バッフル板、18……第２の振動板、
19……磁気ギャップ、20……粘弾性材料、21……フィッ
クスドエッジ、22……フリーエッジ。
の半断面図、第２図は同周波数−音圧特性図、第３図は
本発明の一実施例の半断面図、第４図は同周波数−音圧
特性図、第５図Ａ〜Ｃは本発明の実施例の要部である他
の振動板とバッフル板の接合を説明する拡大断面図、第
６図は従来のドーム形スピーカの半断面図である。 11……ポールピース付プレート、12……マグネット、13
……トッププレート、14……ドーム形状振動板、15……
リング形状部品、16……ボイスコイル、16′……ボイス
コイル線輪、17……バッフル板、18……第２の振動板、
19……磁気ギャップ、20……粘弾性材料、21……フィッ
クスドエッジ、22……フリーエッジ。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．ポールピース付プレート上にマグネットとトッププ
レートを設け、ポールピースとトッププレートで構成す
る磁気ギャップに、周縁部を固定したドーム形状振動板
に接合したボイスコイルの線輪をポールピース、トップ
プレートに触れないように配設し、上記ドーム形状振動
板の上記ボイスコイル接合面と反対の面に上記ボイスコ
イルとほぼ同等の内径寸法を持ったコニカル形状あるい
はこれに類似した形状の他の振動板を接合するととも
に、この他の振動板の外周をエッジを介して上記トップ
プレートに装着されたバッフル板に固定したドーム形ス
ピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61265948A JP2715409B2 (ja) | 1986-11-07 | 1986-11-07 | ドーム形スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61265948A JP2715409B2 (ja) | 1986-11-07 | 1986-11-07 | ドーム形スピーカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63120588A JPS63120588A (ja) | 1988-05-24 |
| JP2715409B2 true JP2715409B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=17424294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61265948A Expired - Lifetime JP2715409B2 (ja) | 1986-11-07 | 1986-11-07 | ドーム形スピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2715409B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3190806A4 (en) * | 2014-09-01 | 2018-03-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Loudspeaker |
| JP6471346B2 (ja) * | 2014-09-02 | 2019-02-20 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | ラウドスピーカ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5185729U (ja) * | 1974-12-28 | 1976-07-09 | ||
| JPS60192596U (ja) * | 1984-05-29 | 1985-12-20 | パイオニア株式会社 | スピ−カ |
-
1986
- 1986-11-07 JP JP61265948A patent/JP2715409B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63120588A (ja) | 1988-05-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101515815B1 (ko) | 다이나믹 스피커와 압전 소자를 이용한 스피커 | |
| KR20120116368A (ko) | 저 프로화일 라우드스피커 트랜스듀서용 보강 다이어프램 | |
| US6578661B2 (en) | Speaker apparatus | |
| US8155372B2 (en) | Wire suspension for speakers | |
| GB2076257A (en) | Electro-acoustic transducers | |
| CN213754942U (zh) | 一种发声器 | |
| JP2715409B2 (ja) | ドーム形スピーカ | |
| WO2006088279A1 (en) | Double diaphragm micro speaker | |
| KR101830761B1 (ko) | 다이나믹 스피커와 압전 소자를 이용한 스피커 | |
| JPH11205895A (ja) | スピーカ | |
| JPH03175800A (ja) | 圧電型スピーカ | |
| JPH067711B2 (ja) | スピ−カ | |
| JP2000078689A (ja) | 電気・音響変換装置 | |
| WO2003061337A1 (fr) | Circuit magnetique pour haut-parleur et haut-parleur contenant un tel circuit | |
| JP4015565B2 (ja) | 超高域再生用スピーカ | |
| JPS5864899A (ja) | ラウドスピ−カ | |
| JP2000152363A (ja) | 動電形スピーカユニット | |
| CN210725322U (zh) | 一种能提升高音频响的扬声器 | |
| JPS5912700A (ja) | 複合型スピ−カ | |
| KR100675507B1 (ko) | 분리형 다이어프램을 갖는 마이크로 스피커 | |
| KR20060102199A (ko) | 스피커 | |
| KR101087493B1 (ko) | 평판 디스플레이에 내장된 자기변형 스피커 | |
| JP2004350317A (ja) | スピーカ | |
| JP2004336819A (ja) | スピーカ | |
| JPH0332157Y2 (ja) |