JP2715060B2 - 自動扉の駆動制御装置 - Google Patents
自動扉の駆動制御装置Info
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Description
御を行う自動扉の、駆動制御方法に関するものである。
動プーリと従動プーリとに亘ってベルトを巻き掛け、こ
のベルトを扉に連結し、モータを正逆転することで扉を
自動的に開閉するものである。扉を高速度で開閉する自
動扉は、扉の開き終りと閉じ終りの停止位置で扉を停止
させるだけでなく、扉が停止する際の衝撃を緩和するた
め、各停止位置の手前にそれぞれ開および閉の制動位置
を設け、扉が停止位置付近まで高速度で移動してきてこ
の制動位置を通過すると扉に制動を加え、十分速度を落
としてから微速度で停止位置まで駆動する停止緩衝制御
を行っている。
扉装置では、一般に扉が制動位置を通過したことを検知
するため、リードスイッチ等のセンサを扉の走行機構部
の固定側に配置し、これに対向して走行する扉の吊り金
具部等にマグネット等を取り付けて、制動位置で両者を
対向させセンサを作動させていた。一般に扉重量などに
より制動位置は前後に調整する必要があるため、扉設置
後に現地でセンサを前後に移動調整してから固定できる
ような構造になっている。
一般に4極のモータを使用し、最高回転数はインダクシ
ョンモータの特性上から必然的に50Hzで約1,30
0rpm、60Hz約1,600rpmぐらいとなる。
扉の開閉速度を変えるための速度制御は、モータに直結
した12極の交流速度発電機で速度を検出し、これを速
度指令電圧と比較しサイリスタコントロールでインダク
ションモータを速度制御するのが一般的な方法である。
最高速度と最低速度の比は10:1程度までが一般的で
あり、これ以上低速で滑らかな回転をさせるのは難し
い。またインダクションモータを低速高トルクで使用す
ると温度上昇も大きくなるという問題があった。
極の位置を検出するセンサを備えており、この信号を用
いて固定子巻線電流の方向を切り換えてブラシレス駆動
を行っている。そこでロータの回転角と扉の移動量の間
にスベリが無い構造にしておけば、モータの磁極位置セ
ンサの信号を計数カウントすることにより、扉の位置を
求めることができる。すなわち全開や全閉点からの移動
距離を計数カウントすることにより、制動位置を求める
ことができるので、前述のリードスイッチ等を用いた特
別な制動位置センサを省略することができる。モータの
磁極位置センサを扉の位置検出に兼用しないで、一般的
なインクリメンタルエンコーダを利用することもでき、
分解能を大きくできるので位置精度も当然良くできる
が、コストアップになるので自動扉装置として一般的に
採用するのは困難である。
トルクが大きく、インダクションモータに比較し、高頻
度の起動停止に耐えられる利点もあり多く使われるよう
になってきている。ブラシレスDCモータを使用した自
動扉には、これまで3相4極のブラシレスDCモータを
使用し、最高回転数はインダクションモータのような電
源周波数による制約が無いので、3,000rpm程度
の高速回転で使用するとが多かった。この理由の一つ
は、4極のモータの磁極検出センサの信号は1回転につ
き2パルスなので、3相分を合成しても最大12ppr
の信号しか得られないため、扉の開閉速度の最大値を5
00m/sとし、このときのモータの回転数3,000
rpmとすると、合成後のパルス信号の1パルスは移動
距離0.833mmに相当するので、この信号で扉の位
置や速度を制御するのにほぼ限界に近い分解能であり、
これ以上低い回転で設計すると1パルス当たりの移動距
離が大きくなって制御性が悪くなってしまうためであ
る。
て減速比を大きくした方が、起動トルクの小さなモータ
で大きなトルクが出せるため、このクラスのモータが比
較的世の中で入手しやすくなるためである。
速機を用いるが、モータの出力軸と減速機の結合に最初
からギヤを用いるとモータ軸の回転数が高いためギヤか
ら騒音を発生しやすいので、モータ軸にはベルトとプー
リを用いた減速方法が一般に用いられる。
を用いた自動扉では、一般にモータ軸にVベルト方式の
減速方法が用いられるが、ロータの磁極位置センサの信
号を用いて扉の位置と速度を制御するときは、ロータの
回転角と扉の移動量との間にスベリが有ってはまずいの
で、Vベルトの代わりにスベリの無い歯付きベルトを用
いる。しかし回転数が高いとベルトの歯当たり音による
騒音が発生し、従来のインダクションモータを用いた装
置より騒音が大きくなってしまう。特にベルトの張力を
大きくすると騒音を発生しやすく、逆に張力を弱くしす
ぎると歯飛びを生じて位置の検出に誤差を生じてしまう
ので、あまり弱くすることはできない。
は、ロータ軸の回転数を少なくとも従来のインダクショ
ンモータの最高回転数である1,600rpmより低い
値で使用することが望ましい。しかし3相4極のブラシ
レスDCモータの場合、最高回転数を1,600rpm
とすると、扉の開閉速度が500mm/sのとき磁極位
置センサの1パルス当たりの扉の移動距離は1.56m
mと大きくなり、扉の位置精度が悪くなってしまい、実
用的でない。
は微速度の値を30mm/sとすると速度検出周波数は
19.2Hzしか得られず、これでは速度制御は難しく
扉の滑らかな走行はほとんど不可能である。
騒音を抑制するためには、モータの出力軸の回転数は少
なくとも従来のインダクションモータの最高回転数であ
る1,600rpm以下にする必要がある。モータの最
高回転数を1,600rpm以下に制限して、扉の速度
と位置制御の精度を良くするためには、ロータ磁極位置
センサのパルス数を増やしてやる必要がある。
ることができれば、パルス数は3相分を合成したとき4
8pprに増やすことができる。こうすれば、前述の条
件で1パルス当りの扉の走行距離は0.39mmと分解
能を高くすることができ、また低速度30mm/sのと
きの速度検出周波数も76.8Hzに高めることができ
るので、扉の速度ならびに位置をモータの磁極位置セン
サのパルス信号で制御することが可能となる。
開閉速度や加速特性を同じにするにはモータのトルクを
大きくしなければならないが、高性能なマグネットが実
用化されているので、ブラシレスDCモータの高トルク
化は可能であり、極数の増加もアウターロータすなわち
マグネット外転型の構造で比較的容易に実現できる。
いた減速方法を使用したとき、モータの最高回転数を
1,600rpm以下にしてベルトから発生する騒音の
増加を抑制し、モータの極数を16極以上に増加して、
モータの回転数が低下したことによるモータ磁極位置セ
ンンサを用いた位置や速度を制御するためのパルス信号
の減少を補うことにより、位置精度が確保でき滑らかな
微速度動作ができる自動扉装置を実現する。
付き小プーリ1が取り付けられ、歯付きベルト2を介し
て減速機4の入力軸の歯付き大プーリ3に連結され、減
速機4の出力軸に取り付けられた駆動プーリ5と従動プ
ーリ6とに扉駆動ベルト7が巻掛けてあると共に、ベル
ト7には扉8が連結具9で連結され、モータMを正逆転
することで扉8は開閉駆動するように構成されている。
駆動プーリ5の有効径を56mmとし、歯付き小プーリ
1と歯付き大プーリ3による減速比と減速機4の内部減
速比との積を1/9とすると、扉8の開閉速度が500
mm/sのときのモータMの出力軸の回転数は1,53
5rpmとなり、歯付きベルトを使用してても比較的低
騒音で駆動可能としている。
り、ロータの磁極位置を検出するためのホール素子やホ
ールICを用いた磁極位置センサ10を内蔵している。
3相のブラシレスDCモータの場合、一般に磁極位置信
号は3個のホールセンサを用いて120度位相差の3相
信号11として取り出され、モータMをブラシレス駆動
するための信号として、ブラレスロジック回路12で処
理され3相モータドライバ13を介してモータMをブラ
シレス駆動する。また3相信号11は扉8の位置と速度
を制御するための分解能を上げるため、パルス合成回路
14で合成されて位置速度パルス15と方向判別信号1
6に変換され、速度制御回路17を介してモータMの速
度制御を行う。扉8の開閉制御はマイコン及び周辺回路
18によって管理されており、マットスイッチや人体検
知センサからの扉開指令19がマイコン及び周辺回路1
8に入力されると、初期設定値20であらかじめ設定さ
れた扉開閉ストロークや開閉速度に基づいて、速度指令
21、回転方向指令22ならびにトルク指令23を速度
制御回路上7に出力する。トルク制御のため3相モータ
ドライバ13でモータ電流を検出し、電流信号24とし
て速度制御回路17にフィードバックしている。
ータであり、磁極位置信号11は1相当たり8pprで
120度位相差の3相信号となる。3相信号11の全て
の立ち上がりと立ち下がりのエッジを利用して、パルス
合成回路14でてい倍処理を行うと48pprの位置速
度パルス15が得られる。前述の実施例の減速比の場
合、すなわち扉8の開閉速度が500mm/sのときモ
ータMの回転数が1,535rpmであるように構成し
たとき、位置速度パルス15の1パルスは扉8の移動距
離0.407mmに相当することになり実用的な位置精
度で位置決め可能となる。また微速度30mm/sのと
きの速度パルス15は73.7Hzとなるので、この信
号を用いて扉8をほぼ安定に微速度で走行させることが
可能となる。
した減速方法で、モータ軸の最高回転数を従来のインダ
クションモータの最高回転数である1,600rpmか
それ以下で使用することによりベルトから発生する騒音
を抑制し、ブラシレスDCモータの極数を16極以上に
増やして、磁極位置センサの信号を用いて扉の位置と速
度の制御を行うためのパルス数を増加し、特別な制動位
置センサやモータに高価なエンコーダ等を取り付けるこ
となく、簡単な構成で高精度で低騒音な自動扉装置を実
用化できる。
成説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】扉を駆動するモータに、ブラシレスDCモ
ータを使用し、モータの磁極位置センサの信号を用いて
扉の位置と速度を制御する方式の自動扉駆動装置におい
て、ブラシレスDCモータの極数を16極以上とし、モ
ータの出力軸には歯付きベルト用のプーリを取り付け、
歯付きベルトを使用して減速するようにし、かつ扉の開
閉速度が最大のときのモータの回転数を1,600rp
m以下で使用するようにした自動扉の駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7126989A JP2715060B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 自動扉の駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7126989A JP2715060B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 自動扉の駆動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284526A JPH08284526A (ja) | 1996-10-29 |
JP2715060B2 true JP2715060B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=14948907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7126989A Expired - Fee Related JP2715060B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 自動扉の駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (5)
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JP4804890B2 (ja) * | 2005-11-21 | 2011-11-02 | 日本自動ドア株式会社 | ドア装置 |
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CN114368268B (zh) * | 2021-08-24 | 2023-11-03 | 华为数字能源技术有限公司 | 一种动力总成、噪声抑制方法和电动汽车 |
-
1995
- 1995-04-18 JP JP7126989A patent/JP2715060B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08284526A (ja) | 1996-10-29 |
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