JP2715006B2 - 給湯器の制御装置 - Google Patents

給湯器の制御装置

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JP2715006B2
JP2715006B2 JP3046993A JP4699391A JP2715006B2 JP 2715006 B2 JP2715006 B2 JP 2715006B2 JP 3046993 A JP3046993 A JP 3046993A JP 4699391 A JP4699391 A JP 4699391A JP 2715006 B2 JP2715006 B2 JP 2715006B2
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光男 池永
秀彦 高木
績 広沢
竜太郎 三輪
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リンナイ 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器によって加熱
される湯水の温度を、時間変化に応じて変化させるゆら
ぎ動作を行なう給湯器の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器では、一定の温度で給湯を行なう
ため、目的の温度を設定するために、リモコン等の温度
設定器が備えられている。他方、給湯使用のひとつとし
てシャワーを使用する際に、シャワーヘッドから噴出す
る湯温を所定のパターンで変化させることによって、シ
ャワーによるマッサージ効果を与えるマッサージシャワ
ーが考えられている。このマッサージシャワーを行なう
場合には、スイッチ操作を行ない、通水を開始すると、
例えば給湯目標温度が所定のパターンで変化し、それに
応じてバーナの燃焼量等の加熱量が変化し、それに伴っ
てシャワーヘッドの出湯温度が変化する。この場合、給
湯目標温度をどの範囲で変化させるかを決めるために、
例えば、特公平2−12328号公報の発明では、湯温
変化のための信号発生部の信号を出湯温度設定部の設定
信号に加算している。すなわち、給湯目標温度は、出湯
温度設定部の設定温度を中心として、信号発生部の信号
によって与えられる温度範囲内で変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常の給湯器
において、マッサージシャワー用に加熱源の加熱量を変
化させる動作(以下ゆらぎ動作という)を行う場合、上
記のように、出湯温度設定部の設定温度を中心として所
定の温度範囲内で給湯目標温度を変更できるとしても、
加熱状態の変化によって出湯温度がどのくらい変化し、
どの程度の熱さを感ずるかを使用者が予測するのは困難
であり、予想外の高温でシャワーが行われる不安を抱き
やすく、安心して給湯目標温度を変更しにくいという問
題がある。
【0004】本発明は、マッサージシャワー等のための
ゆらぎ動作において、使用者が不安を抱くことなく、安
心して設定温度を変更することができる給湯器の制御装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱手段を備
えた水加熱回路によって加熱される湯水の目標温度を設
定するための目標温度設定器を備え、該目標温度設定器
によって設定される目標温度に基づいて前記加熱手段を
制御する給湯器の制御装置において、前記水加熱回路に
よって加熱される湯水の温度を所定の温度幅内で時間変
化に応じて変化させるゆらぎ運転を指示するためのゆら
ぎ指示スイッチを備え、該ゆらぎ指示スイッチにより前
記ゆらぎ運転が指示されると、前記目標温度設定器によ
って設定可能な設定最高温度と設定最低温度の設定温度
範囲内であらかじめ制限された制限最高温度と制限最低
温度との間の制限温度範囲内で、前記ゆらぎ運転におけ
る湯水の上限温度を前記目標温度設定器によって設定さ
れた前記目標温度に基づいて設定すると共に、該上限温
度を前記制限最低温度としたとき、前記ゆらぎ運転にお
ける湯水のゆらぎ最低温度は、前記設定最低温度より低
いことを技術的手段とする。
【0006】
【作用】本発明では、ゆらぎ動作が行われない場合に
は、目標温度設定器によって設定された目標温度に基づ
いて、加熱手段が制御されて、出湯温度は一定の温度に
加熱される。一方、ゆらぎ動作が行われる場合には、ゆ
らぎ動作における目標温度の上限温度を目標温度設定器
によって設定できる。この場合、上限温度は、目標温度
設定器で設定可能な設定最高温度と設定最低温度の設定
温度範囲内のすべての温度に設定されるわけではなく、
あらかじめ制限された制限最高温度と制限最低温度との
間の制限温度範囲で設定されるため、使用者の設定が適
切でない場合でも、出湯温度が高すぎたり、低過ぎたり
することがなく、適切な範囲に設定することができる。
従って、使用者は、ゆらぎ動作に伴って変化する出湯温
度の上限温度を容易に把握でき、また温度の設定を誤る
心配をすることなく、自由に目標温度を変更することが
できる。、通常の給湯では、設定最低温度を、給湯で
あまり長い時間継続すると、ドレンが生ずる不都合があ
るので、設定最低温度をあまり低くできない。一方、ゆ
らぎでは、時々冷感を生ずるようにしたいが、上記の設
定最低温度はゆらぎでは高すぎる。そこで、ゆらぎで
の上限温度を上記の制限最低温度としたとき、ゆらぎの
最低温度を設定最低温度より低くした。ゆらぎでの低い
温度は一時的なので、ドレンは生じない。
【0007】
【発明の効果】本発明では、目標温度設定器によって設
定される目標温度は、通常の給湯使用時およびゆらぎ動
作による給湯使用時において、常に水加熱回路によって
加熱される出湯温度の上限温度である。このため、容易
に温度設定を行うことができる。特に、ゆらぎ運転にお
いては、目標温度設定器によって設定される目標温度が
そのまま上限温度にはならず、あらかじめ制限された制
限温度範囲内の温度に設定されるため、設計時にこの制
限温度範囲を適切な温度に設定しておくことによって、
使用者は、熱すぎることや冷たすぎることの心配をする
ことなく、自由に変更することができる。従って、非常
に自由に温度変更を行なうことができ、変化に富んだゆ
らぎ運転を楽しむことができる。、通常の給湯では、
設定最低温度を、給湯であまり長い時間継続すると、ド
レンが生ずる不都合があるので、設定最低温度をあまり
低くできない。一方、ゆらぎでは、時々冷感を生ずるよ
うにしたいが、上記の設定最低温度はゆらぎでは高すぎ
る。そこで、ゆらぎでその上限温度を上記の制限最低温
度としたとき、ゆらぎの最低温度を設定最低温度より低
くした。ゆらぎでの低い温度は一時的なので、ドレンは
生じない。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいて説明する。図
2に示すガス自動給湯器1は、通常の給湯機能に加えて
浴槽Bへの自動湯張り機能、追焚き機能および保温機能
を有する全自動給湯器であって、その構成は、給湯およ
び湯張りのための主熱交換器11、追焚きのための風呂
熱交換器12、これらの熱交換器11、12と浴槽Bと
を接続するための幾つかの配管部材および配管部材に備
えられた幾つかの制御用部材、各熱交換器11、12を
加熱するための主バーナ2、風呂バーナ3、各バーナ
2、3へ燃料ガスを供給するガス供給管4、ガス供給管
4のガス制御のための幾つかの制御用弁部材からなる。
【0009】主熱交換器11へ水を供給する給水管13
は、水バイパス管14によって主熱交換器11の流出部
と接続されており、その下流は出湯管15となってい
る。給水管13には、供給される水の流量を検出するた
めの給水流量センサ31と給水温度を検知するための給
水温サーミスタ32が備えられ、出湯管15には、出湯
流量を調整するための湯量サーボ16と湯温検知の出湯
温サーミスタ33とが備えられ、出湯管15は出湯温サ
ーミスタ33の下流で給湯管17と湯張り用接続管18
とに分岐している。なお、水バイパス管14には、運転
状態に応じて開閉される水バイパス電磁弁19(以下水
バイパス弁という)が備えられている。
【0010】湯張り用接続管18には、湯張り制御のた
めの湯張り電磁弁(以下湯張り弁という)20、湯張り
流量を検出するための湯張り流量センサ34、上水道に
おける断水等の圧力低下時の逆流を防止するためのホッ
パ付の逆流防止装置21、第1二方弁22が順に設けら
れ、湯張り用接続管18は第1二方弁22の下流で風呂
循環回路23と接続されている。逆流防止装置21は、
2つの逆止弁21a、21bを湯張り用接続管18に対
して2重に配するとともに、逆止弁21a、21b間に
上流側の逆止弁21aの開閉と可逆的に開閉される開口
21cを設けたもので、開口21cの外側には、逆止弁
21aの開閉時に開口21cから流出する少量の湯水を
溜めるためのホッパ21dが備えられ、また、ホッパ2
1d内に溜まった湯水を排出するために、湯張り終了時
に開かれる排水電磁弁21eが備えられている。
【0011】風呂循環回路23は浴槽Bと風呂熱交換器
12と間で閉回路を形成したもので、湯張り用接続管1
8との接続部23aと風呂熱交換器12とを結ぶ第1管
路23A、接続部23aと浴槽Bとを結ぶ第2管路23
B、風呂熱交換器12と浴槽とを直接結ぶ第3管路23
Cからなり、第1管路23Aには、浴槽B内の湯水を循
環させる際および浴槽B内の湯水の有無を判別する際に
作動して浴槽B内の湯水を風呂熱交換器12へ向かって
移動させる循環用のポンプ24、風呂循環回路23内の
湯水の流動を検知するための水流スイッチ35、浴槽B
内の湯温検知のための風呂サーミスタ36が備えられ、
第2管路23Bには、第2二方弁25、浴槽Bの水位を
検知するための水位センサ37が備えられている。ま
た、第1管路23Aと第3管路23Cとの間には、追焚
き時に浴槽B内へ吐出される湯水の温度を抑えるため
に、湯水の一部を風呂熱交換器12を通さないで循環さ
せるためのバイパス管路23Dが水流スイッチ35、風
呂サーミスタ36および風呂熱交換器12をバイパスす
るようにして設けられており、これにより火傷等に対す
る安全を確保しつつ追焚きを速やかに行なうことができ
るとともに、後述するマッサージ用の気泡を円滑に発生
できる。
【0012】なお、風呂循環回路23は、第2管路23
B内に第3管路23Cが同心的に配された二重構造の循
環用金具26を用いて浴槽Bの壁部と接続されており、
循環用金具26には、別途設けられた空気管27の開口
が第3管路23C内に配され、所定の制御によってポン
プ24の作動時に空気電磁弁28を開くと、浴槽Bに向
かってマッサージ用の気泡を発生する。
【0013】上記の主熱交換器11および風呂熱交換器
12には、ガス供給管4によって燃料ガスが供給される
主バーナ2および風呂バーナ3が備えられ、各バーナ
2、3は、後述する制御装置40によって制御される。
制御装置40は、通常の設置状態では図示しない電源ス
イッチが投入されていて、常時電力が供給されており、
キッチン等に設けられるメーンリモコン50と、浴室内
に設けられる風呂リモコン60とを備え、各リモコン5
0、60からの操作信号に応じて後述するそれぞれの運
転動作を行ない、そのために、図3に示すとおり、通信
制御部41、運転制御部42、温調制御部43、燃焼制
御部44、水量制御部45、風呂制御部46の各機能部
を有する。
【0014】通信制御部41には、各リモコン50、6
0との間に2線のケーブルが設けられ、各リモコン5
0、60に対して給電を行なうとともに、同一のケーブ
ルを用いて給電電圧に重畳して伝送される各リモコン5
0、60からの操作信号を受信し、各リモコン50、6
0に対して運転信号および表示信号を送信する。運転制
御部42は、操作優先権が与えられた一方のリモコンの
操作状態に応じて、湯張り運転、給湯運転、追焚き運転
等の制御を行ない、運転制御部42には、各運転間の制
御のために作動時間、待機時間等を計時するためのタイ
マ部42aがある。
【0015】操作優先権は、主に図1に示す風呂リモコ
ン60に設けられた優先切替スイッチ61の操作状態に
応じて決定され、優先切替スイッチ61の1回の押し操
作が行なわれる毎に、メーンリモコン50あるいは風呂
リモコン60の操作優先権が交互に変更され、操作優先
権が与えられたリモコンにその旨が表示される。また、
本実施例では、操作優先権がメーンリモコン50に与え
られている場合に、風呂リモコン60に設けられたゆら
ぎスイッチ62によって後述するゆらぎ動作が指示され
た場合には、優先切替スイッチ61による風呂リモコン
60への操作優先権の切替操作が行なわれなくても、自
動的に風呂リモコン60への操作優先権の切替動作が行
なわれ、風呂リモコン60に操作優先権が与えられる。
【0016】湯張り運転は、各リモコン50、60に設
けられた湯張り用スイッチを操作すると、湯張り弁2
0、第1二方弁22、第2二方弁25が所定の順序で開
かれて浴槽Bへの給湯を開始し、設定水位に応じた所定
量の湯張りが行なわれたことが湯張り流量センサ34に
よって検知されると、水位センサ37による検知水位に
基づいた湯張り動作に切り替わり、設定水位が検知され
ると湯張り動作を終了する。この間、風呂リモコン60
の湯張り設定温度に応じて温調制御部43、燃料制御部
44、水量制御部45をそれぞれ制御して主バーナ2に
よる主熱交換器11の加熱を行う。その後、浴槽B内の
湯温を湯張り設定温度にするために、ポンプ24を駆動
して浴槽B内の湯温を風呂サーミスタ36によって検知
し、湯張り設定温度に達していない場合には、風呂制御
部46を制御して追焚き運転を行ない、湯張り設定温度
に達するまで風呂バーナ3によって風呂熱交換器12の
加熱を行なう。
【0017】給湯運転において加熱される湯水の給湯目
標温度は、通常は、操作優先権が与えられたリモコンの
給湯設定温度に基づいて決定される一定の温度である
が、本実施例では、給湯使用のひとつとしてのシャワー
使用時に、出湯温度を所定のパターンで変化させて温水
によるマッサージ効果を得るための「ゆらぎシャワー」
を行なうためのゆらぎ動作機能が与えられている。この
ため、本実施例の給湯運転には、出湯温度を一定の目標
温度に維持する通常の給湯を行なう給湯モードと、「ゆ
らぎシャワー」を行なうためのゆらぎモードとがある。
給湯モードは、ゆらぎスイッチ62によってゆらぎモー
ドが指示されていない場合に一定の設定給湯温度に対し
て行なう給湯動作で、給湯モードでは、各リモコン5
0、60の運転スイッチへの操作に応じて給湯待機状態
となり、図示しない給湯栓が開かれて主熱交換器11内
を作動開始流量以上の水が通過することが給水流量セン
サ31によって検知されると、操作優先権が与えられた
リモコンの給湯設定温度に基づいて温調制御部43、燃
料制御部44、水量制御部45を制御して主バーナ2に
よる加熱を行なう。
【0018】ゆらぎモードは、風呂リモコン60に設け
られたゆらぎスイッチ62の操作に応じて行なわれるも
ので、給湯される湯水の出湯温度を所定のパターンで変
化させ、特に、シャワー使用によって「ゆらぎシャワ
ー」を行なう場合に利用される。ゆらぎモードとして、
給湯モードにおける通常の給湯中にゆらぎスイッチ62
が操作されてゆらぎモードが指示された場合には、その
スイッチ操作に応じてゆらぎ動作が開始されて、出湯温
度が所定の変化をする。給湯モードにおいて給湯運転が
可能な給湯待機状態にゆらぎスイッチ62によってゆら
ぎモードが指示された場合には、ゆらぎスイッチ62が
操作されるとゆらぎモードになってゆらぎ待機状態とな
り、その後シャワーヘッド等の給湯口と連通する止水栓
が開かれて給湯が開始されると、ゆらぎ動作が開始され
て出湯温度が所定のパターンで変化する。
【0019】ゆらぎ動作における出湯温度の変化は、給
湯目標温度が所定のパターンで変化し、それに応じて温
調制御部43における目標温度と、燃焼制御部44にお
けるガス供給量がそれぞれ変化することによって行なわ
れる。給湯モードにおいて、給湯運転が行なわれていな
い給湯待機状態にゆらぎスイッチ62の操作によってゆ
らぎモードになった場合のゆらぎ待機状態は、ゆらぎ待
機状態になってから所定時間(例えば15分間)だけ維
持され、所定時間が経過するとゆらぎモードは自動的に
解除されて給湯モードになり、給湯待機状態となる。ま
た、ゆらぎモードとしてのゆらぎ待機状態においてゆら
ぎモードになってから所定時間以内に給湯が行なわれて
ゆらぎ動作が開始された場合、あるいは給湯運転中にゆ
らぎスイッチ62の操作によってゆらぎモードに切り換
えられてゆらぎ動作が開始された場合には、それぞれの
ゆらぎ動作が開始されてから所定時間(例えば15分
間)のみゆらぎ動作が可能であり、ゆらぎ動作の開始か
ら所定時間(例えば15分間)以上継続された場合に
は、所定時間が経過したとき自動的にゆらぎモードが解
除されてゆらぎ動作は終了し、その後は、給湯モードと
して通常の給湯運転に変更される。さらに、ゆらぎモー
ドにおけるゆらぎ動作中に、止水栓を閉じるなどして、
給湯流量センサ31の検知流量が作動停止流量より少な
くなって給湯を終えたときにも、ゆらぎ動作が主バーナ
3の燃焼とともに停止するときにゆらぎモードが自動的
に解除されて給湯モードになり、その後、再び給湯を行
なった場合には、それがゆらぎモードへの切替えあるい
はゆらぎ動作の開始から所定時間以内であったとしても
ゆらぎ動作は行なわれず、給湯モードとして通常の給湯
運転が行なわれる。
【0020】一方、前述の湯張り運転中にゆらぎスイッ
チ62が操作された場合には、湯張り運転が一旦中断さ
れて給湯運転におけるゆらぎモードとしてのゆらぎ待機
状態となり、ゆらぎ待機状態の解除あるいはゆらぎ動作
の終了によってゆらぎモードが解除されたときに、中断
されていた湯張り運転が復帰して、中断前の状態から継
続するようにして湯張り運転が行なわれる。なお、上記
のゆらぎ待機状態あるいはゆらぎ動作中にゆらぎスイッ
チ62の操作によってゆらぎ動作の停止が指示された場
合や優先切替スイッチ61の操作によって操作優先権が
風呂リモコン60からメーンリモコン50へ切り換えら
れた場合には、ゆらぎ動作のためのゆらぎモードが解除
されて、ゆらぎ待機状態から通常の給湯待機状態へある
いはゆらぎ動作から通常の給湯動作に変更される。
【0021】温調制御部43は、フィードフォワード制
御部(以下「FF制御部」という)43aと、フィード
バック制御部(以下「FB制御部」という)43bとを
有し、通信制御部41を介して各リモコン50、60か
ら伝送される各設定温度、給水温サーミスタ32、出湯
温サーミスタ33、給湯流量センサ31の各検知情報に
基づいて主バーナ2の目標加熱量を決定する。通常の給
湯運転と湯張り運転においては、FF制御部43aによ
って各設定温度に基づく目標温度、給水流量、給水温度
に基づいて目標加熱量を決定するフィードフォワード制
御を行い、出湯温サーミスタ33によって検知される出
湯温度が所定の条件を満たした場合に、さらに出湯温度
に基づいたFB制御部43bによるフィードバック制御
をフィードフォワード制御とともに行なって、出湯温度
の安定化を図る。本実施例のFF制御部43aでは、フ
ィードフォワード制御による目標加熱量(ガス供給量)
Qffは、次式によって与えられる。 Qff=(Tset−Tin)×W÷EX ここで、Tsetはリモコンで設定された目標温度、T
inは給水温サーミスタ32で検知された給水温度、W
は給水流量センサ31で検知された給水流量、EXは熱
交換率である。また、FB制御部43bによるフィード
バック制御をフィードフォワード制御とともに行なう場
合の目標加熱量(ガス供給量)Qは、次式で与えられ
る。 Q=Qff+P+I+D ここで、Pはフィードバック制御における比例補正量、
Iはフィードバック制御における積分補正量、Dはフィ
ードバック制御における微分補正量であって、 P=E(Tset−Tout)×W I=I{n−1}+bWn×(Tset−Tout) D=ΔTout×d でそれぞれ与えられる。なお上各式において、Eは比例
定数、Toutは出湯温サーミスタ33に検知される出
湯温度、I{n−1}は前回求められた積分補正量、b
は積分定数、Wnは今回の流量、ΔToutは今回と前
回との出湯温度の差、dは負の定数である。一方、給湯
運転におけるゆらぎ動作では、上記のフィードバック制
御を一切行なわず、フィードフォワード制御のみによっ
て目標温度を決定する。すなわち、上記の比例補正量
P、積分補正量I、微分補正量Dを用いない目標加熱量
Qffのみによって燃焼制御を行なう。これによってゆ
らぎ動作における出湯温度を目標温度に応じて速やかに
変更でき、出湯湯水の温度変化特性が向上し、すぐれた
マッサージ効果が得られる。
【0022】燃焼制御部44は、給水流量センサ31の
検知流量が作動流量以上になると、図示しない点火装置
を作動させるとともに、主バーナ2へのガス供給路4に
配されたガス比例弁5、ガス電磁弁6、6a、送風機7
をそれぞれ所定のシーケンスで制御して点火動作を行な
うとともに、図示しないフレームロッドあるいはサーモ
カップル等の炎検知部材によって着火検知が行なわれる
と、温調制御部43で決定された目標加熱量に基づいて
ガス供給量を決定し、それに応じて送風機7を駆動し、
送風機7の回転数を検出して上記各弁を制御して、主熱
交換器11内を通過する水を目標温度に加熱する。ま
た、安全制御として、加熱中に、上記炎検知部材によっ
て失火が検知された場合には、各ガス電磁弁6、6aを
閉じて主バーナ2への燃料ガスの供給を停止する。
【0023】水量制御部45は、湯量サーボ16の開度
と水バイパス電磁弁19の開閉状態を制御して、給水管
13によって供給される水の流量を主バーナ2の加熱能
力に応じた流量に調整し、給湯流量を確保するととも
に、ドレンの発生を防止する。風呂制御部46は、湯張
り運転の最終動作としての沸き上げおよび追焚き運転に
おいて、運転制御部42からの制御によって第1二方弁
22が閉じられ第2二方弁25が開かれてポンプ24が
駆動されたとき、水流スイッチ35によって水流が検知
されると、図示しない点火装置を作動させるとともに、
風呂電磁弁8および風呂ファン9を作動させて、風呂バ
ーナ3の燃焼制御を行い、風呂サーミスタ36によって
所定の温度が検知されたとき、または、所定の時間が経
過したときに、風呂バーナ3の燃焼を停止する。なお、
ガス供給路4中の4Aは、各バーナ2、3へのガス供給
をすべて停止するための元電磁弁であり、8aは、ガス
供給圧力を一定にするためのガスガバナである。
【0024】各リモコン50、60は、制御装置40か
ら供給される電力によって作動するマイクロコンピュー
タを有し、それぞれ図示しない運転スイッチ、湯張り用
スイッチ等を備えるとともに、各運転における目標温度
としての給湯温度あるいは湯張り温度の設定等を行なう
ための幾つかの設定スイッチと、それぞれの操作状態お
よび運転状態を表示するための液晶表示装置を備え、各
スイッチの操作に応じて給湯運転、湯張り運転等の各運
転の指示および設定情報を制御装置40に伝送する。特
に、風呂リモコン60には、メーンリモコン50に対し
て給湯温度の設定を優先的に行なうための優先切替スイ
ッチ61が備えられるとともに、給湯運転におけるシャ
ワー使用時にマッサージ効果を与えるために出湯温度を
所定のパターンで変化させる「ゆらぎシャワー」を行な
うためのゆらぎスイッチ62が備えられている。
【0025】以下、風呂リモコン60における給湯運転
のための機能構成とその機能について説明する。風呂リ
モコン60には、図1に示すとおり、給湯温度を設定す
るための1対の押しボタンスイッチからなる給湯温度設
定スイッチ63の信号に応じて給湯目標温度を設定する
給湯温度設定部71、ゆらぎスイッチ62へのゆらぎ動
作の指示に応じて給湯目標温度を変更するためのゆらぎ
温度発生部72と、給湯運転における給湯モードあるい
はゆらぎモードに応じてこれらの何れかを選択して、風
呂リモコン60による給湯目標温度とするための動作選
択部73がある。
【0026】給湯温度設定部71は、ゆらぎ動作が行な
われない給湯モードにおいて、給湯温度設定スイッチ6
3への押し操作に応じて、35℃〜75℃の間で温度を
1ステップずつ変更し、給湯目標温度として制御装置4
0へ伝送する。また、ゆらぎモードから給湯モードへの
切替えの際には、後述するゆらぎ温度発生部72の上限
温度決定部74で決定されているゆらぎ動作における上
限温度を給湯運転における給湯設定温度として設定す
る。
【0027】ゆらぎ温度発生部72は、ゆらぎモードに
おけるゆらぎ動作の際に、出湯温度を変化させるために
所定のパターンで変化する給湯目標温度を発生させるた
めの機能部であり、上限温度決定部74、基本信号発生
部75、信号選択部76、下限温度リミッタ77の機能
部を有する。
【0028】上限温度決定部74は、ゆらぎ動作におい
て所定のパターンで変化する給湯目標温度の上限温度を
決定する部分で、基本的には、給湯モードからゆらぎモ
ードに切り換えられたときの給湯温度設定部71の給湯
設定温度を、ゆらぎ動作における給湯目標温度の上限温
度として決定する。ただし、マッサージ効果を目的とし
た「ゆらぎシャワー」の目的および使用実体を考慮し
て、人体に対して必要以上に高い温度や低い温度は、安
全面や感覚面から好ましくないため、決定可能な上限温
度を39℃〜44℃の範囲に限定しており、図4に示す
とおり、給湯温度設定部71で設定された給湯目標温度
が44℃を越えている場合には上限温度の最高値として
の44℃とし、給湯目標温度が39℃を下回っている場
合には、上限温度の最低値としての39℃にし、39℃
〜44℃間の温度については、それぞれ給湯温度設定ス
イッチ63によって設定される温度を、それぞれ上限温
度として決定する。
【0029】基本信号発生部75は、「ゆらぎシャワ
ー」によるマッサージ効果のために、例えば図5に示す
とおり、温度変化のパワースペクトルがその振動数fに
対して1/fとなるようにあらかじめ決定された幾つか
の信号パターンS0、S1、S2、S3を記憶した信号
記憶部と、その信号パターンS0〜S3を読み出してそ
の上限値を上限温度決定部74の上限温度に合わせるよ
うにシフトさせる信号読出部とからなり、ゆらぎ動作が
開始されると、次に述べる信号選択部76によって指示
される所定の順序で各信号パターンS0〜S3を読み出
して、給湯目標温度の信号とする。本実施例では、出湯
温度が上限温度に達するまではゆらぎ動作による出湯温
度の変化は開始されず、出湯温サーミスタ33によって
上限温度が検知されたことが制御装置40から伝送され
ると、出湯温度の変化のための信号パターンの読み出し
が始まって、ゆらぎ動作の初期には、変化する信号パタ
ーンS1〜S3に含まれる最大値と最低値との間で温度
が単純に変化する初期信号S0が読み出され、その後、
信号選択部76の選択信号に応じて、所定の順序で各信
号パターンS1〜S3が読み出され、以後、初期信号S
0と信号選択部76に応じて選択される信号パターンS
1〜S3とが交互に読み出される。
【0030】信号選択部76は、基本信号発生部75に
記憶された複数の信号パターンS1〜S3の読出順序を
決定する部分で、その読出順序は、「ゆらぎシャワー」
の使用者が各信号パターンS1〜S3の順序を感知でき
ないようにするために、ゆらぎ動作が行なわれる度に異
なった順序で読み出される。ここでは、ゆらぎスイッチ
62によるゆらぎ動作の回数に基づいた所定の演算式に
よって読み出される信号パターンS1〜S3とその読出
順序が算出され、これはゆらぎ動作中にも順次算出され
るため、ゆらぎ動作が比較的長くなった場合でも、出湯
温度の変化のパターンが使用者に感じられることがな
い。
【0031】給湯目標温度として読み出された基本信号
発生部75の温度信号には、設定された上限温度によっ
ては、給湯目標温度として相応しくない低い目標温度が
含まれることがあり、そうした低い目標温度に応じて燃
焼制御が行なわれると、使用条件によってはドレンの発
生などの不良動作が発生する可能性が考えられる。下限
温度リミッタ77では、そうした不良動作を防止するた
めに、基本信号発生部75の温度信号に低い目標温度が
含まれた場合に備えて、最低目標温度を制限して、不良
動作を発生しない温度に補正する。本実施例では、基本
信号発生部75の信号読出部でシフトされた温度信号の
うち30℃以下の温度信号に対して、すべて30℃に補
正している。
【0032】動作選択部73は、ゆらぎスイッチ62の
操作状態等によって切り換えられる給湯モードあるいは
ゆらぎモードに応じて、給湯目標温度の設定状態を変更
するための機能部であって、ゆらぎモードとして、ゆら
ぎ温度発生部72によって給湯目標温度が決定されるゆ
らぎ待機状態あるいはゆらぎ動作の場合には、ゆらぎス
イッチ62の操作に応じて、あるいは上記の各条件に応
じてゆらぎ待機状態あるいはゆらぎ動作が終了してゆら
ぎモードが解除された情報が制御装置40から伝送され
た場合には、給湯温度設定部71による給湯目標温度の
設定への切替えを行う。これによって、給湯モードにお
いては、給湯待機状態および給湯運転のいずれの場合に
も給湯温度設定部71によって給湯目標温度が設定さ
れ、ゆらぎモードにおいては、ゆらぎ待機状態およびゆ
らぎ動作のいずれの場合にもゆらぎ温度発生部72によ
って給湯目標温度が設定されて、それに応じて出湯温度
を変化させる。
【0033】次に、以上の構成からなる本実施例のガス
自動給湯器1のゆらぎモードに関する作動を、図6に基
づいて説明する。ゆらぎスイッチ62がオン操作されて
ゆらぎモードが指示さると(ステップ1においてYE
S)、操作優先権がメーンリモコン50に与えられてい
るか否かが判別され、操作優先権が風呂リモコン60に
与えられていた場合には(ステップ2においてNO)、
給湯モードからゆらぎモードへの切替えが行なわれ(ス
テップ3)、このとき、タイマ部42aにおいて15分
タイマの計時がスタートする。 操作優先権がメーンリ
モコン50に与えられている場合には(ステップ2にお
いてYES)、操作優先権の切替が行なわれ(ステップ
4)、風呂リモコン60に操作優先権が与えられ、その
後、ステップ3へ移行して、給湯モードからゆらぎモー
ドへの切替えが行なわれ、15分タイマの計時が開始さ
れる。なお、給湯モードからゆらぎモードへの切替えが
行なわれると、風呂リモコン60およびメーンリモコン
50では、それぞれの液晶表示装置において、ゆらぎモ
ードになったことが表示される。また、操作優先権の切
替えによって風呂リモコン60に操作優先権が切り換え
られた場合には、それに応じて操作優先権を示す表示が
メーンリモコン50から風呂リモコン60へ移る。ゆら
ぎモードになると、ゆらぎ温度発生部72の上限温度決
定部74では、給湯温度設定スイッチ63によって設定
された温度に応じてゆらぎ動作における上限温度が決定
され、これは、ゆらぎモード中には、給湯温度設定スイ
ッチ63の操作によってその後も変更できる。
【0034】ゆらぎモードになると、運転状態の判別と
して、給湯運転が行なわれているか否かが判別される
(ステップ5)。給湯運転が行なわれている場合には
(ステップ5においてYES)、ステップ20へ移行し
て、ゆらぎ動作を開始し、それによって給湯目標温度が
所定のパターンで変化し、それに応じて出湯温度が変化
する。給湯運転が行なわれていない場合には(ステップ
5においてNO)、湯張り運転が行なわれているか否か
が判別される(ステップ6)。湯張り運転が行なわれて
いない場合には(ステップ6においてNO)、主熱交換
器11を通過する水の流量が主バーナ2の作動開始のた
めの作動流量以上になるか否かを判別する(ステップ
9)。湯張り運転が行なわれている場合には(ステップ
6においてYES)、一旦湯張り運転を中断し(ステッ
プ7)、湯張り運転の中断の処理を始めてから3秒経過
後に(ステップ8においてYES)、ステップ9へ移行
する。
【0035】給水流量センサ31の検知流量が作動流量
以上でない場合には(ステップ9においてNO)、ゆら
ぎスイッチ62によるゆらぎ動作の停止の指示があった
か否かを判別し(ステップ10)、ゆらぎスイッチ62
のオフ操作がない場合には(ステップ10においてN
O)、さらに優先切替スイッチ61によって風呂リモコ
ン60からメーンリモコン50への操作優先権の切替操
作があったか否かを判別し(ステップ11)、操作優先
権の切替操作がない場合には(ステップ11においてN
O)、15分タイマの計時開始から15分が経過したか
否かを判別し(ステップ12)、15分が経過しない場
合には(ステップ12においてNO)、ステップ9へ移
行して、上記のステップ9〜12の各判別を繰り返す。
以上のステップ9からステップ12において、いずれも
NOである場合には、制御装置40は、止水栓が開かれ
てゆらぎ動作による給湯運転が開始されるまでステップ
9からステップ12のループを繰り返して待機するゆら
ぎ待機状態となる。
【0036】上記のゆらぎ待機状態において、止水栓が
開かれるなどによって、給水流量センサ31の検知流量
が作動流量以上になった場合には(ステップ9において
YES)、その時点でタイマ部42aの15分タイマを
クリアして再スタートさせた後(ステップ13)、ステ
ップ20へ移行してゆらぎ動作を行なう。一方、ゆらぎ
待機状態において、ゆらぎスイッチ62がオフ操作され
た場合には(ステップ10においてYES)、ゆらぎモ
ードが解除され(ステップ14)、ゆらぎスイッチ62
がオン操作される前の状態に戻る。同様に、ゆらぎ待機
状態において、優先切替スイッチ61によって操作優先
権の切替操作が行なわれて、操作優先権が風呂リモコン
60からメーンリモコン50への切り換えられた場合に
は(ステップ11においてYES)、ゆらぎモードが解
除される(ステップ14)。また、ゆらぎ待機状態が1
5分を経過すると(ステップ12においてYES)、上
記の各解除操作が行なわれなくても、自動的にゆらぎモ
ードが解除される(ステップ14)。ゆらぎ待機状態に
おいてゆらぎモードが解除されると、ゆらぎ待機状態か
ら給湯待機状態へ、あるいは、湯張り中断状態から湯張
り運転へ戻る。
【0037】次に、ステップ20におけるゆらぎ動作に
ついて、図7を参考に説明する。ここで、ゆらぎ動作と
は、ゆらぎモードにおいて実際に給湯が行なわれてい
て、その際、出湯温度が所定のパターンで変化すること
を指す。上記のステップ5あるいはステップ9における
判別によってステップ20へ移行すると、ゆらぎ動作が
開始され(ステップ21)、風呂リモコン60における
給湯温度設定部71の給湯目標温度に応じて上限温度が
決定され、この上限温度に合わせて所定のパターンで変
化するゆらぎ温度が制御装置40の通信制御部41を経
て温調制御部43へ伝送される。このとき、温調制御部
43では、FF制御部43aのみよって目標加熱量を決
定し、燃焼制御部44ではそれに応じて主バーナ2の燃
焼制御が行なわれる。ゆらぎ動作が一旦開始されると、
その動作は、次の各判別結果に応じて停止される。ゆら
ぎ動作の停止のための条件は、上述のゆらぎ待機状態に
おけるゆらぎモードの解除の条件とほぼ同じで、給水流
量センサ31の検知流量が作動停止流量以下になった場
合(ステップ22においてYES)、ゆらぎスイッチ6
2によってゆらぎ動作のオフ操作が行なわれた場合(ス
テップ23においてYES)、優先切替スイッチ61に
よって操作優先権が風呂リモコン60からメーンリモコ
ン50へ切り替えられた場合(ステップ24においてY
ES)、ゆらぎ動作の継続時間が15分を越えた場合
(ステップ25においてYES)であり、これらのいず
れかの場合に、ゆらぎ動作が終了して(ステップ2
6)、その後、ステップ14へ移行して、ゆらぎ動作の
終了とともにゆらぎモードが自動的に解除される。な
お、ステップ20において所定の条件に応じてゆらぎ動
作が終了したとき、ステップ23、24、25からステ
ップ26へ移行した場合には、作動停止流量以下になる
まで、上限温度を給湯目標温度とした給湯運転が継続さ
れる。またステップ22からステップ26へ移行してゆ
らぎ動作を終了した場合には、ゆらぎモードになる前の
湯張り運転あるいは給湯待機状態に戻る。
【0038】以上のとおり、本発明では、風呂リモコン
60によって設定される目標温度は、ゆらぎモードにお
いては、ゆらぎ動作における上限温度として設定される
ため、出湯温度の上限が感覚的に分かりやすく、安心し
て目標温度の設定変更をすることができる。本発明で目
標温度設定器で設定した温度とは、使用者が設定した温
度である場合と、目標温度設定器において望ましい温度
に自動的に補正された場合がある。なお自動的に補正さ
れる場合とは、前回の給湯時に設定した温度が高温であ
って、その設定温度を変えないでゆらぎを開始しようと
した場合や、温度を設定しても、その温度がシャワーし
て相応しくなく不快を感じる温度である場合等がある。
本実施例では、給水管13と出湯管15とバイパスする
水バイパス管14および水バイパス弁19を備えたもの
を示したが、それぞれ備えないものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すガス自動給湯器における
風呂リモコンの機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示すガス自動給湯器の構成を
示す概略構成図である。
【図3】本発明の実施例を示すガス自動給湯器の制御装
置の機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施例を示す風呂リモコンにおける給
湯目標温度とゆらぎ上限温度との関係を示す特性図であ
る。
【図5】本発明の実施例のガス自動給湯器の風呂リモコ
ンにおけるゆらぎ温度発生部による目標温度の波形を示
す波形図である。
【図6】本発明の実施例のガス自動給湯器におけるゆら
ぎモードに関する作動説明のための流れ図である。
【図7】本発明の実施例のガス自動給湯器におけるゆら
ぎ動作の作動説明のための流れ図である。
【符号の説明】
1 ガス自動給湯器(給湯器) 2 主バーナ(加熱手段) 11 主熱交換器(水加熱回路) 40 制御装置(給湯器の制御装置) 60 風呂リモコン(目標温度設定器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 滝本 静雄 審判官 歌門 恵 審判官 齋藤 恭一 (56)参考文献 実開 平2−30840(JP,U) 実開 平1−134849(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段を備えた水加熱回路によって加熱
    される湯水の目標温度を設定するための目標温度設定器
    を備え、該目標温度設定器によって設定される目標温度
    に基づいて前記加熱手段を制御する給湯器の制御装置に
    おいて、 前記水加熱回路によって加熱される湯水の温度を所定の
    温度幅内で時間変化に応じて変化させるゆらぎ運転を指
    示するためのゆらぎ指示スイッチを備え、 該ゆらぎ指示スイッチにより前記ゆらぎ運転が指示され
    ると、 前記目標温度設定器によって設定可能な設定最高温度と
    設定最低温度の設定温度範囲内であらかじめ制限された
    制限最高温度と制限最低温度との間の制限温度範囲内
    で、前記ゆらぎ運転における湯水の上限温度を前記目標
    温度設定器によって設定された前記目標温度に基づいて
    設定すると共に、該上限温度を前記制限最低温度とした
    とき、前記ゆらぎ運転における湯水のゆらぎ最低温度
    は、前記設定最低温度より低いことを特徴とする給湯器
    の制御装置。
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