JP2713804B2 - 縮環フェノール誘導体およびその用途 - Google Patents

縮環フェノール誘導体およびその用途

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Description

【発明の詳細な説明】 [目的] (産業上の利用分野) 本発明は、優れた神経成長因子(Nerve growth factr
o以下、NGFと略す)産生分泌促進作用を有する新規な化
合物に関するものである。
(産業上の利用技術及び従来の技術) 1954年Levi−Montaleiniらによって発見されたNGF
は、神経組織の成長や機能維持に必要な栄養、成長因子
の一つである。近年、末梢神経損傷の回復を早め、中枢
機能傷害、とくにアルツハイマー痴呆症や脳虚血病態モ
デルの治療に有効であることが知られるようになった
が、高分子蛋白(分子量、monomer 1万3千、dimer 2万
6千)であるため投与法や安全性に問題がある。
アドレナリン、ノルアドレナリンなどのカテコール類
神経伝達物質および類似のカテコール化合物がNGF生成
を促進することが知られているが、目的とする生理作用
以外の作用特に神経興奮作用などを持たないことが望ま
しい。
(当該発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は、神経成長因子産生分泌促進作用を有す
る誘導体の合成とその薬理活性について永年に亘り鋭意
研究を行なった結果、既知の神経成長因子産生分泌促進
剤とは全く構造を異にする新規な化合物が優れた神経成
長因子産生分泌促進作用を有することを見出し、本発明
を完成した。
[発明の構成] 本発明は、新規な神経成長因子産生増加作用を有する 一般式 [式中、R1は水素原子又は水酸基の保護基を示し、R2は
アルキル基、アリール基と縮環していてもよいシクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基または複素環基を
示し、R3は水素原子またはR2と同義語を有する基を示す
が、R2とR3は一緒になって隣接する窒素原子と共に環状
アミノ基を形成していても良い。nは1乃至3の整数を
示しい、lおよびmは0乃至3の整数を示す。nが2ま
たは3である場合には、R1は異なった上記の基を示すこ
とができる。点線部分は単結合又は二重結合を示す。] で表わされる縮環フェノール誘導体及びその薬理上許容
される塩に関するものである。
本発明における好適な化合物としては、前記一般式
(I)において、 R1は水素原子;水酸基の保護基、すなわち、反応にお
ける保護基並びに生体に投与する際のプロドラッグ化の
ための保護基を示し、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシルのような低級アルキル
基;ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イ
ソバレリル、ヘキサノイル、オクタノイル、ラウロイ
ル、パルミトイル、ステアロイルのようなアルキルカル
ボニル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリク
ロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲン
化アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのような低
級アルコキシアルキルカルボニル基、(E)−2−メチ
ル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル
基等の脂肪族アシル基;ベンゾイル、α−ナフトイル、
β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブ
ロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲ
ン化アリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾ
イル、4−トルオイルのような低級アルキル化アリール
カルボニル基、4−アニソイルのような低級アルコキシ
化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−
ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル
基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような低
級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−
フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボ
ニル基等の芳香族アシル基;テトラヒドロピラン−2−
イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−
メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロ
チオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオ
ピラン−4−イルのようなテトラヒドロピラニル又はテ
トラヒドロチオピラニル基;テトラヒドロフラン−2−
イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのようなテト
ラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基;ト
リメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメ
チルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソ
プロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイ
ソプロピルシリルのようなトリ低級アルキルシリル基、
ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジ
フェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピル
シリルのような1乃至2個のアリール基で置換されたト
リ低級アルキルシリル基等のシリル基;メトキシメチ
ル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメ
チル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブト
キシメチル、t−ブトキシメチルのような低級アルコキ
シメチル基、2−メトキシエトキシメチルのような低級
アルコキシ化低級アルコキシメチル基、2,2,2−トリク
ロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチ
ルのようなハロゲン化低級アルコキシメチル等のアルコ
キシメチル基;1−エトキシエチル、1−メチル−1−メ
トキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような
低級アルコキシ化エチル基;2,2,2−トリクロロエチルの
ようなハロゲン化エチル基;ベンジル、フェネチル、3
−フェニルプロピル、α−ナフチルメチル、β−ナフチ
ルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α
−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルの
ような1乃至3個のアリール基で置換された低級アルキ
ル基、4−メチルベンジル、2、4、6−トリメチルベ
ンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベ
ンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−
ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベン
ジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジル、4−
シアノベンジルジフェニルメチル、ビス(2−ニトロフ
ェニル)メチル、ピペロニルのような低級アルキル、低
級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリール
環が置換された1乃至3個のアリール基で置換された低
級アルキル基等のアラルキル基;メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブ
トキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル
基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリ
メチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又は
トリ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシ
カルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ビニルオキ
シカルボニル、アリルオキシカルボニルのようなアルケ
ニルオキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル、
4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメト
キシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオ
キシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル
のような、1乃至2個の低級アルコキシ又はニトロ基で
アリール環が置換されていてもよいアラルキルオキシカ
ルボニル基; nが2の場合には、オルト位のR1が一緒になって示す
メチレン、メチルメチレン、エチレン、プロピレン、ト
リメチレン、テトラメチレン、1−メチルトリメチレ
ン、2−メチルトリメチレン、3−メチルトリメチレ
ン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンのような炭素数1
乃至6個のアルキレン基;メチリデン、エチリデン、イ
ソプロピリデンのような低級アルキリデン基;ベンジリ
デンのようなアラルキリデン基又はメトキシエチリデ
ン、エトキシエチリデンのようなアルコキシエチリデン
基等の反応における保護基並びに前記の脂肪酸および芳
香族アシル基;ピバロイルオキシメチルオキシカルボニ
ルのような脂肪族アシルオキシアルキルオキシカルボニ
ル基;3−カルボキシプロバノイル、3−エトキシカルボ
ニルプロパノイル、4−カルボキシブタノイルのような
エステル化されてもよいカルボキシ置換脂肪族アシル
基;カルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカ
ルバモイルのようなアルキル化されていてもよいカルバ
モイル基;またはグリシル、N−アセチルグリシル、ア
ラニル、N−アセチルアラニル、アルギニル、リジルの
ようなアシル化されてもよいアミノ酸アシル基等のプロ
ドラッグを形成するための生体内で加水分解されやすい
保護基を示す。
R2は例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシル
のような炭素数1乃至18個の直鎖状若しくは分枝鎖状の
アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘ
キシル、ノルボルニル、アダマンチル、2−インダニル
のようなアリール基と縮環していてもよい炭素数3乃至
10個のシクロアルキル基;フェニル、ナフチルのような
炭素数6乃至10個のアリール基;ベンジル、フェネチ
ル、3−フェニルプロピルのような炭素数7乃至9個の
アラルキル基;またはフリル、チエニル、ベンゾ[b]
チエニル、テトラヒドロベンゾ[b]チエニル、ピロリ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキ
サゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、ピリジ
ニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イン
ドリル、キノリル、イソキノリル、ベンズイミダゾリ
ル、プリニルのような窒素原子、酸素原子または硫黄原
子を1乃至3個含有する縮合していてもよい5乃至7員
複素環基を示す。
上記のアリール基、アラルキル基および複素環基は、
環上に1乃至4個の下記より選択される置換基を有して
いてもよく、該置換基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシルのような低
級アルキル基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシのような低級アルコキシ基、水酸基、フッ
素、塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子、フルオロ
メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフ
ルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、2、
2、2−トリクロロエチル、2、2、2−トリフルオロ
エチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル、2−フ
ルオロエチル、2、2−ジブロモエチルのようなハロゲ
ン化低級アルキル基、メチレンジオキシ、エチレンジオ
キシ、プロピレンジオキシのようなオルト位置換の低級
アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノのようなジ低級アルキルアミノ
基、シアノ基、カルボキシ基、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポ
キシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル基、
カルボモイル基、アセチル、プロピオニル、ブチリルの
ような低級脂肪族アシル基、ベンゾイル、p−クロルベ
ンゾイル、p−アニソイルのような芳香族アシル基を挙
げることができる。
R3は水素原子または前記のR2と同意義を有する基を示
すが、例えば1−ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリ
ノ、チオモルホリノ、1−ピペラジニル、4−メチル−
1−ピペラジニルのようなR2とR3が一緒になって隣接す
る窒素原子と共に5乃至6員環状アミノ基を形成しても
よい。
本発明の化合物(I)は、薬理学上許容される無毒性
塩とすることができるが、そのような塩としては、好適
にはナトリウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩のよう
なアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩;弗化水素酸
塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロ
ゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩
等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタ
ンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アル
キルスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエ
ンスルホン酸塩のようなアリールスルホン酸塩、フマー
ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、
マレイン酸塩等の有機酸塩及びグルタミン酸塩、アスパ
ラギン酸塩のようなアミノ酸塩をあげることができる。
本発明の化合物は、R1又はR2に不斉炭素を含む場合、
立体異性体が存在するが、その各々、あるいはそれらの
混合物のいずれも本発明に包含される。
前記一般式(I)で表わされる特に好適な化合物とし
ては、 R1が水素原子;アセチル、ベンゾイル、ピバロイルオ
キシメチルオキシカルボニル、3−カルボキシプロパノ
イル、グリシルのようなプロドラッグを形成する水酸基
の保護基を示し、R2がアダマンチルのようなシクロアル
キル基;2乃至3個の塩素原子若しくは臭素原子で置換さ
れたフェニルのようなアリール基;メトキシカルボニル
で置換されたチエニル、テトラハイドロベンゾ[b]チ
エニルのような複素環基を示し、 R3としては水素原子を示し、 nが2または3を示し、 lが0又は1、mが1、2又は3を示す化合物を挙げ
ることができる。
本発明の化合物(I)は、以下に記載する方法によっ
て製造することができる。
上記式中、R1′は前記の水素基の保護基、Xはハロゲ
ン原子を示し、R1,R2及びR3は前述したものと同意義を
示す。
一般式で示される水酸基が保護された酸ハロゲン化物
(例えば、参考例に示すようにして得られた化合物)
と、式(III)で示されるアミン(これは既知の化合物
であるか、あるいは既知の手段を使用して容易に製造す
ることができる)との反応は、不活性溶媒、塩素化炭化
水素、エーテル又は炭化水素、例えば、塩化メチレン、
テトラハイドロフラン又はトルエン中でピリジン、トリ
エチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン等の塩基の
存在下、反応温度は−10℃乃至50℃で行なわれるが、好
適には、0℃乃至30℃である。反応時間は、主に反応温
度、原料化合物又は使用される溶媒の種類によって異な
るが、通常1時間乃至3時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物(I)は、常法に従
って反応混合物から採取される。例えば、反応混合物に
水と混和しない有機溶媒を加え、水洗後、溶剤を留去す
ることによって得られる。得られた目的化合物は必要な
らば、常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフ
ィー等によって更に精製できる。使用される溶媒として
は、目的化合物をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、好適には、ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロ
ホルムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、酢
酸プロピルのようなエステル類;エーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエー
テル類;メタノール、エタノール、n−プロパノール、
イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、
イソアミルアルコールのようなアルコール類;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホ
スホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキ
シドのようなスルホキシド類を挙げることができる。
ついで、必要に応じて行なわれる水素基の保護基R1′
の除去は、その種類によって異なるが、一般にこの分野
の技術において周知の方法によって以下の様に実施され
る。
水酸基の保護基として、トリ低級アルキルシリル基を
使用した場合には、通常フッ化テトラブチルアンモニウ
ムのようなフッ素アニオンを生成する化合物で処理する
ことにより除去する。反応溶媒は反応を阻害しないもの
であれば特に限定はないが、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類が好適である。反応温度及び
反応時間は特に限定はないが、通常室温で10乃至18時間
反応させる。
水酸基の保護基が、アラルキルオキシカルボニル基又
はアラルキル基である場合には、通常、還元剤と接触さ
せることにより除去することができる。例えば、パラジ
ウム炭素、白金、ラネーニッケルのような触媒を用い、
常温にて接触還元を行なうことにより達成される。反応
は溶媒の存在下に行なわれ、使用される反応溶媒として
は本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、
メタノール、エタノールのようなアルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類、酢酸の
ような脂肪酸又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒が
好適である。反応温度及び反応時間は出発物質及び使用
する還元剤等によって異なるが、通常は0℃乃至室温
で、5分乃至12時間である。
又、液体アンモニア中若しくはメタノール、エタノー
ルのようなアルコール中において、−78℃〜−20℃で、
金属リチウム若しくはナトリウムを作用させることによ
っても除去できる。
水酸基の保護基が、脂肪族アシル基、芳香族アシル基
又はアルコキシカルボニル基である場合には、溶媒の存
在下に、塩基で処理することにより除去することができ
る。塩基としては、化合物の他の部分に影響を与えない
ものであれば特に限定はないが、好適にはナトリウムメ
トキシドのような金属アルコラート類、アンモニア水、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアル
カリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタノールを用い
て実施される。使用される溶媒としては通常の加水分解
反応に使用されるものであれば特に限定はなく、水、メ
タノール、エタノール、n−プロパノールのようなアル
コール類若しくはテトラヒドロフラン、ジオキサンのよ
うなエーテル類のような有機溶媒又は水と有機溶媒との
混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発物
質及び用いる塩基等によって異なり、特に限定はない
が、副反応を抑制するために、通常は0℃乃至150℃
で、1乃至10時間である。
水酸基の保護基が、アルコキシメチル基、テトラヒド
ロピラニル基、テトラヒドロフラニル基又は置換された
エチル基である場合には、通常溶媒中で酸で処理するこ
とにより除去することができる。使用される酸として
は、好適には塩酸、酢酸−硫酸、p−トルエンスルホン
酸又は酢酸等である。使用される溶媒としては本反応に
関与しないものであれば特に限定はないが、メタノー
ル、エタノールのようなアルコール類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンのようなエーテル類又はこれらの有機
溶媒と水との混合溶媒が好適である。反応温度及び反応
時間は出発物質及び用いる酸の種類等によって異なる
が、通常は0℃乃至50℃で、10分乃至18時間である。
水酸基の保護基が、アルケニルオキシカルボニル基で
ある場合は、通常前記水酸基の保護基が脂肪族アシル
基、芳香族アシル基又はアルコキシカルボニル基である
場合の除去反応の条件と同様にして塩基と処理すること
によって脱離させることができる。尚、アリルオキシカ
ルボニルの場合は、特にパラジウム及びトリフェニルホ
スフィン若しくはニッケルテトラカルボニルを使用して
除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施することが
できる。
以下の参考例および実施例は既知の原料化合物から本
発明の化合物を製造する方法を例示するものである。前
記に記述されている本発明は、これらの例により制限さ
れるものではない。
参考例1 6,7−ジメトキシ−2−メトキシカルボニル−1−テト
ラロン 窒素気流下、6,7−ジメトキシ−1−テトラロン2.78g
(0.0135mol)を100mlの炭酸ジメチルに溶解し、0.26g
のナトリウムメトキシドを加え、5時間加熱還流した。
冷却後反応液を、2N酢酸水溶液で中和し、酢酸エチルを
加えた後、これを炭酸水素ナトリウム水、0.5N塩酸で順
次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製すると、表記目的化合物が白色結晶2.8g(0.0106mo
l,74.5%)として得られた。
参考例2 6,7−ジメトキシ,1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフト
エ酸メチルエステル 参考例1の化合物1g(0.038mol)を、酢酸50mlメタノ
ール30mlの混合溶媒に溶解し、10%パラジウム炭素触媒
で水素添加を行なった。約170mlの水素を吸収させたの
ち、パラジウム炭素触媒を濾別し、溶媒を留去して、表
記目的化合物0.91g(3.64mmol,96.3%)の白色結晶を得
た。
参考例3 6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフト
エ酸 0.9gの参考例2の化合物を47%臭化水素水30mlに溶解
し4時間加熱還流した。濃縮後、氷冷下水を加え撹拌し
て得られる結晶を濾取すると、表記目的化合物の淡黄色
結晶0.7g(3.36mmol,98.8%)が得られた。
参考例4 6,7−ジアセトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフ
トエ酸 0.7gの参考例3の化合物を無水酢酸30mlに溶解し、硫
酸1滴を加え2時間攪拌した。ここに水を30ml加えさら
に2時間攪拌した。エーテルを加えて、水、飽和食塩水
で順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を留去した。残渣にトルエンを加え残存する酢酸を共沸
して除くと、0.96g(3.28mmol,97.8%)の表記目的化合
物を得た。
参考例5 1−ヒドロキシ−6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−2−ナフトエ酸メチルエステル 1.9g(7.19mmol)の参考例1の化合物をメタノール30
mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム4gを45℃で20分間
で加えた。さらに40分攪拌の後、溶媒を約半分濃縮し酢
酸エチルを加えて炭酸水素ナトリウム水、0.5N塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。これを無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を留去すると、1.9g(7.14mmol,99.3
%)の表記化合物を得た。
参考例6 6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−2−ナフトエ酸 1.9gの参考例5の化合物を70mlのジクロルメタンに溶
解し0℃でトリエチルアミン2.98ml、塩化チオニル0.78
mlを順次加え室温として1時間攪拌した。ここに0℃で
水、及び酢酸エチルを加え炭酸水素ナトリウム水、0.5N
塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し溶媒を留去し、表記化合物を得た。
参考例7 6,7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2−ナフトエ酸 参考例6で得られた化合物を5mlのジクロルメタンに
溶解し窒素気流下−78℃で3臭化ホウ素の1Mジクロルメ
タン溶液を30ml滴下した。室温まで昇温し3時間攪拌し
た。冷却後反応液を氷水にあけ1時間攪拌し酢酸エチル
で抽出した。これを飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリ
ウム、活性炭と処理したのち溶媒を留去した。残渣はシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製して、0.
63g(3.06mmol,42.9%)の白色結晶の表記目的化合物を
得た。
参考例8 6,7−ジアセトキシ−3,4−ジヒドロ−2−ナフトエ酸 0.7gの参考例7の化合物を無水酢酸30mlに溶解し硫酸
1滴を加え2時間攪拌した。ここに水を30ml加えさらに
2時間攪拌した。エーテルを加えて、水、飽和食塩水で
順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後溶媒を留
去した。残渣にトルエンを加え残存する酢酸を共沸して
除くと、0.96g(3.28mmol,97.8%)の表記目的化合物を
得た。
実施例1 N−(2,4−ジクロルフェニル)−6,7−ジアセトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフトエ酸アミド 0.17g(0.58mmol)の参考例4の化合物(6mlジクロル
メタン溶液)にジメチルホルムアミド1滴を加え0℃に
冷却した。ここに塩化オキザリル0.4gを加え、室温に昇
温して2時間攪拌したのち溶媒を完全に留去し乾固し
た。これを6mlのジクロルメタンに溶解し、2,4−ジクロ
ルアニリン0.113g(0.7mmol)およびトリエチルアミン
0.071mg(0.7mmol)を加え3時間攪拌した。ここに酢酸
エチルを加え水、および希炭酸水素ナトリウム水、飽和
食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製すると、0.201g(0.461mmo
l,79.2%)の表記目的化合物を得た。
融点166〜168℃ 実施例2 N−(3−キノリル)−6,7−ジアセトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−2−ナフトエ酸アミド 0.17g(0.58mmol)の参考例4の化合物(6mlジクロル
メタン溶液)にジメチルホルムアミド1滴を加え0℃に
冷却した。ここに塩化オキザリル0.4gを加え、室温に昇
温して2時間攪拌したのち溶媒を完全に留去し乾固し
た。これを6mlのジクロルメタンに溶解し、3−アミノ
キノリン0.084g(0.58mmol)およびトリエチルアミン0.
088mg(0.82mmol)を加え3時間攪拌した。ここに酢酸
エチルを加え水、および希炭酸水素ナトリウム水、飽和
食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製すると、0.207g(0.495mmo
l,84.1%)の表記目的化合物を得た。
融点194〜196℃ 実施例3 N−(1−アダマンチル)−6,7−ジアセトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−2−ナフトエ酸アミド 0.13g(0.45mmol)の参考例4の化合物(6mlジクロル
メタン溶液)にジメチルホルムアミド1滴を加え0℃に
冷却した。ここに塩化オキザリル0.4gを加え、室温に昇
温して2時間攪拌したのち溶媒を完全に留去し乾固し
た。これを6mlのジクロルメタンに溶解し、1−アダマ
ンチルアミン0.067g(0.58mmol)およびトリエチルアミ
ン0.068mg(0.67mmol)を加え3時間攪拌した。ここに
酢酸エチルを加え水、および希炭酸水素ナトリウム水、
飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離精製して、0.114g(0.268m
mol,60.3%)の表記目的化合物を得た。
融点234〜235℃ 実施例4 N−(2,4−ジクロルフェニル)−6,7−ジアセトキシ−
3,4−ジヒドロ−2−ナフトエ酸アミド 0.075g(0.26mmol)の参考例8の化合物(5mlのジク
ロルメタン溶液)にジメチルホルムアミド1滴を加え0
℃に冷却した。ここに塩化オキザリル0.3gを加え、室温
に昇温して2時間攪拌したのち溶媒を完全に留去し乾固
した。これを5mlのジクロルメタンに溶解し、2,4−ジク
ロルアニリン0.050g(0.31mmol)およびトリエチルアミ
ン0.039mg(0.39mmol)を加え3時間攪拌した。ここに
酢酸エチルを加え水、および希炭酸水素ナトリウム水、
飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離精製して、表記目的化合物
を0.100g(0.23mmol,89.4%)得た。
融点180〜182℃ 実施例5 N−(3−キノリル)−6,7−ジアセトキシ−3,4−ジヒ
ドロ−2−ナフトエ酸アミド 0.082g(0.28mmol)の参考例8の化合物(5mlのジク
ロルメタン溶液)にジメチルホルムアミド1滴を加え0
℃に冷却した。ここに塩化オキザリル0.3gを加え室温に
昇温して2時間攪拌したのち溶媒を完全に留去し乾固し
た。これを5mlのジクロルメタンに溶解し、3−アミノ
キノリン0.049g(0.34mmol)およびトリエチルアミン0.
043mg(0.34mmol)を加え3時間攪拌した。ここに酢酸
エチルを加え水、および希炭酸水素ナトリウム水、飽和
食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を留去した。残渣はシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製して、表記目的化合物を0.
096g(0.231mmol,81.6%)得た。
融点214〜216℃ 実施例6 N−(1−アダマンチル)−6,7−ジアセトキシ−3,4−
ジヒドロ−2−ナフトエ酸アミド 0.072g(0.25mmol)の参考例8の化合物(5mlのジク
ロルメタン溶液)にジメチルホルムアミド1滴を加え0
℃に冷却した。ここに塩化オキザリル0.3gを加え室温に
昇温して2時間攪拌したのち溶媒を完全に留去し乾固し
た。これを5mlのジクロルメタンに溶解し、1−アダマ
ンチルアミン0.045g(0.30mmol)およびトリエチルアミ
ン0.038mg(0.37mmol)を加え3時間攪拌した。ここに
酢酸エチルを加え水、および希炭酸水素ナトリウム水、
飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離精製して、表記目的化合物
を0.082g(0.194mmol,78.4%)得た。
融点224〜226℃ [効果] (作用の測定法) Furukawaらは,マウス結合組織由来の線維芽細胞樹立
株L−M細胞が、比較的多量のNGFを産生、分泌するこ
と、カテコールアミン類がこのNGF産生、分泌を促進す
ることを報告している(J.Biol.Chem.,261,6039−6047,
1986)。そこで、本報告に準じて被験化合物のNGF産
生、分泌促進作用の有無を検討した。
L−M細胞の培養には、0.5%ペプトン含有199培地を
用いた。L−M細胞を24孔培養プレートに各孔約5x104
個まき、CO2インキュベーター中(37℃,5%CO2)でコン
フルエントに達するまで培養した。培養液を除去後、0.
5%牛血清アルブミン(Fraction V,Sigma)含有199培地
で細胞を一度洗浄した。被験化合物は0.5%牛血清アル
ブミン含有199培地に規定の濃度で含有させ、0.5ml L−
M細胞に処置した。L−M細胞を24時間CO2インキュベ
ーター中で培養した後、培養液を回収し、培養液中のNG
Fを定量した。
NGFは酵素免疫測定法(KorschingとThoenen,Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA,80,3513−3516,1983)により定量し
た。ポリスチレン製の96孔プレートに抗マウスβNGF抗
体(Boehringer Mannheim)溶液(0.3μg/ml,pH9.6)を
各孔75μlずつ分注し、室温で1時間放置した。抗体を
除去後、洗浄液で各孔を3回洗浄した。標準βNGF(和
光純薬)溶液あるいは試料溶液50μlを各孔に分注し、
室温で6〜8時間放置した。標準βNGFあるいは試料溶
液を除去し、各孔3回の洗浄を行なった後、β−Galact
osidase標識抗βNGFモノクロナール抗体(Boehringer M
annheim)溶液(100mU/ml、pH7.0)50μlを各孔に分注
し、4℃で15−18時間放置した。酵素標識抗体を除去し
3回の洗浄を行なった後、Chlorophenolred−β−D−g
alactopyranoside(Boehringer Mannheim)溶液(1mg/m
l,pH7.3)を各孔100μlずつ分注した。適度の発色が得
られた後(室温で2−3時間後)、570nmの吸光度を測
定した。標準曲線よりNGF量を算出し、結果は被験化合
物無処置細胞の産生、分泌するNGF量に対する相対値
(%)で表わした。
(結果) 既知化合物 % control(化合物濃度:20γ/ml) Epinephrin 140±24 Isoproterenol 168±22 L−DOPA 117± 7 Caffeic Acid 123±14 実施例化合物 % control(化合物濃度:10γ/ml) 1 575 2 167 3 941 4 459 5 341 6 558 数値(% control)は対照(化合物無添加)の3回実
験(3 well)の平均値で示した。
本発明の新規な化合物は、優れた神経成長因子産生分
泌促進作用を有し、且つ、毒性も少ないので、痴呆症、
脳虚血障害及び各種神経損傷の治療剤として有用であ
る。
本発明の化合物の投与形態としては、例えば、錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による
経口投与又は注射剤若しくは坐剤等による非経口投与を
挙げることができる。これらの製剤は、賦形剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を
用いて周知の方法で製造される。その使用量は症状、年
齢等により異なるが、1日1−1000mgを通常、成人に対
して、1日1回又は数回に分けて投与することができ
る。
製剤例(カプセル剤) N−(1−アダマンチル)−6,7− ジアセトキシ−1,2,3,4− テトラヒドロ−2−ナフトエ 酸アミド (実施例3の化合物) 25mg 乳糖 153.6mg トウモロコシ澱粉 100mg ステアリン酸マグネシウム 1.4mg 計 280mg 上記の処方の粉末を混合し、60メツシュのふるいを通
すした後、この粉末280mgを3号ゼラチンカプセルに入
れ、カプセル剤とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 215/38 C07D 521/00 521/00 209/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I [式中、R1は水素原子又は水酸基の保護基を示し、R2は
    アルキル基、アリール基と縮環していてもよいシクロア
    ルキル基、アリール基、アラルキル基または複素環基を
    示し、R3は水素原子またはR2と同意義を有する基を示す
    が、R2とR3は一緒になって隣接する窒素原子と共に環状
    アミノ基を形成していても良い。nは1乃至3の整数を
    示し、lおよびmは0乃至3の整数を示す。nが2また
    は3である場合には、R1は異なった上記の基を示すこと
    ができる。点線部分は単結合又は二重結合を示す。] で表わされる縮環フェノール誘導体及びその薬理上許容
    される塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の縮環フェノール誘導体及び
    その薬理上許容される塩を有効成分とする神経成長因子
    産生及び分泌促進剤。
JP2206008A 1989-08-07 1990-08-03 縮環フェノール誘導体およびその用途 Expired - Fee Related JP2713804B2 (ja)

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