JP2713246B2 - β−アラニン誘導体およびその製造法 - Google Patents

β−アラニン誘導体およびその製造法

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裕義 酒井
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    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
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    • A61K31/44Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β−アラニン誘導体お
よびその塩に関する。より詳しくは、本発明は、糖蛋白
質IIb/IIIa拮抗物質であり、血小板凝集阻害物
質であり、フィブリノーゲンの血小板への結合を阻害す
る物質であるβ−アラニン誘導体およびその塩に関す
る。
【0002】
【従来の技術】欧州特許出願No.512,831A1
には、フィブリノーゲン受容体拮抗剤が開示されてい
る。欧州特許出願No.445,796A2には、血小
板凝集阻害剤が開示されている。
【0003】本発明は、β−アラニン誘導体およびその
塩に関する。より詳しくは、本発明は、糖蛋白質IIb
/IIIa拮抗物質であり、血小板凝集阻害物質であっ
て、血栓形成により惹起される疾患、たとえば動脈血栓
症;動脈硬化;虚血性心疾患[たとえば狹心症(たとえ
ば安定狹心症、切迫梗塞を含めての不安定狹心症、心筋
梗塞(たとえば急性心筋梗塞など)、冠血栓症など];
虚血性脳疾患[たとえば脳梗塞{たとえば脳血栓症(た
とえば急性脳血栓症など)、脳塞栓症など}、一過性脳
虚血(たとえば一過性虚血発作など)、脳出血後の脳血
管けいれん(たとえばくも膜下出血後の脳血管けいれん
など)など];肺血管疾患(たとえば肺血栓症、肺塞栓
症など);末梢循環障害[たとえば閉塞性動脈硬化症、
閉塞性血栓血管炎(すなわちバージャー病)、レイノー
病、糖尿病合併症(たとえば糖尿病性血管障害、糖尿病
性神経障害など)、静脈血栓症(たとえば深部静脈血栓
症など)など]などの予防および/または治療用薬物;
再狹窄および/または再閉塞、たとえば経皮経管冠形成
(PTCA)後の再狹窄および/または再閉塞、血栓溶
解薬(たとえば組織プラスミノゲン活性化因子(TP
A)投与後の再狹窄および/または再閉塞など)などの
予防および/または治療用薬物;血栓溶解薬(たとえば
TPAなど)または抗凝固薬(たとえばヘパリンなど)
との併用療法用薬物;血管手術、弁置換、体外循環[た
とえば手術(たとえば直視下心臓手術、人工心肺な
ど)、血液透析など]、移植などの場合の血栓形成の予
防および/または治療用薬物;播種性血管内凝固(DI
C)、血栓性血小板減少、本態性血小板増加、炎症(た
とえば腎炎など)、免疫疾患などの予防および/または
治療用の薬物;癌転移防止用薬物などとして有用なβ−
アラニン誘導体およびその塩に関する。
【0004】また、本発明のβ−アラニン誘導体は、細
胞付着阻害剤として有用であると期待され、それゆえ、
播種性血管内凝固(DIC)、血栓性血小板減少、本態
性血小板増加、炎症(たとえば腎炎など)、免疫疾患な
どの予防および/または治療用の薬物;癌転移防止用薬
物などとして有用であると期待できる。
【0005】
【発明の目的】従って、本発明の一目的は、上述のごと
く有用なβ−アラニン誘導体またはその塩を提供するこ
とである。
【0006】本発明の他の一目的は、該β−アラニン誘
導体またはその塩の製造法を提供することである。
【0007】本発明のさらに一つの目的は、該β−アラ
ニン誘導体またはその塩を活性成分として含有する医薬
を提供することである。
【0008】本発明のなお一つの目的は、ヒトまたは動
物における上記疾患の予防および/または治療のため
に、該β−アラニン誘導体またはその塩を使用する方法
を提供することである。
【0009】
【発明の構成】本発明が目的とするβ−アラニン誘導体
は次式(I)によって示すことができる:
【化43】 [式中、R1 は1個以上の適当な置換基を有していても
よいN−含有シクロアルキルであり、R2 はカルボキシ
または保護されたカルボキシであり、A1 は、各々に1
個以上の適当な置換基を有していてもよい低級アルキレ
ン、低級アルカニル−イリデンまたは低級アルケニレン
であり、A2 は低級アルキレンであり、A3 は1個以上
の適当な置換基を有していてもよい低級アルキレンであ
り、
【化44】 (ここに、
【化45】 は1個以上の適当な置換基を有していてもよいN−含有
複素環基である)の基であり、XはO、SまたはNHで
あり、YはNHであり、Zは式:
【化46】 (ここに、R3 は水素または低級アルキルである)であ
り、l、mおよびnは各々同一または異って、整数0ま
たは1である。]
【0010】目的化合物(I)またはその塩は、次の諸
方法により製造できる。
【0011】製造法1
【化47】
【0012】製造法2
【化48】
【0013】製造法3
【化49】
【0014】製造法4
【化50】
【0015】製造法5
【化51】
【0016】製造法6
【化52】
【0017】製造法7
【化53】
【0018】製造法8
【化54】
【0019】製造法9
【化55】 ここに、R1 、R2 、R3 、A1 、A2 、A3
【化56】 X、Y、Z、l、mおよびnは各々上に定義した通りで
あり、R1 aは、アミノ保護基を有し、1個以上の適当な
置換基を有していてもよいN−含有シクロアルキルであ
り、R1 bは1個以上の適当な置換基を有していてもよい
N−含有シクロアルキルであり、R2 aは保護されたカル
ボキシであり、A3 aは保護されたアミノを有する低級ア
ルキレンであり、A3 bはアミノを有する低級アルキレン
であり、A3 cはアシルアミノである。
【0020】出発化合物(IV)またはその塩は、新規
であり、次の各方法により調製できる。
【0021】製造法A
【化57】
【0022】製造法B
【化58】 ここに、R1 、A1 、A2
【化59】 X、lおよびnは各々上に定義した通りであり、R5
保護されたカルボキシである。
【0023】出発化合物(V)またはその塩は、新規で
あり、次の各方法により調製できる。
【0024】製造法C
【化60】
【0025】製造法D
【化61】 ここに、A4 は低級アルキニレンであり、3つのR6
それぞれ独立して低級アルキルであり、R7 は低級アル
キルであり、2つのR8 はそれぞれ独立してハロゲンで
あり、3つのR9 はそれぞれ独立して低級アルキルであ
り、R11は低級アルキルである。
【0026】出発化合物(II)、(III)、(I
V)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)お
よび(IX)のうちには、新規化合物がある。それら
は、既知の化合物から、この技術分野での常法により、
または本明細書において後述する調製例および/または
実施例で開示した方法と同様にして、調製できる。
【0027】目的化合物(I)の塩は、慣用的な無毒性
であって、それらとしては、アルカリ金属塩[たとえば
ナトリウム塩、カリウム塩など]、アルカリ土類金属塩
[たとえばカルシウム塩、マグネシウム塩など]などの
金属塩、アンモニウム塩、有機塩基塩[たとえばトリメ
チルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコ
リン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベン
ジルエチレンジアミン塩など]、有機酸付加塩[たとえ
ば蟻酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸
塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン
酸塩、トルエンスルホン酸塩など]、無機酸塩[たとえ
ば塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、硫酸塩、燐酸
塩など]、アミノ酸との塩[たとえばアルギニン塩、ア
スパラギン酸塩、グルタミン酸塩など]などが挙げられ
る。
【0028】この明細書の上記および以下の説明におけ
る種々の定義の好適な例を詳細に説明すれば、次の通り
である:
【0029】「低級」なる語は、とくに断わらない限
り、炭素原子数が1〜6であることを意味するものとす
る。
【0030】「高級」なる語は、とくに断わらない限
り、炭素原子数7〜20の基を意味するために使用す
る。
【0031】「1個以上の適当な置換基」なる表現にお
ける「1個以上」の好適な数としては1〜4が挙げられ
る。
【0032】好適な「低級アルキル」としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、第二級ブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシ
ルなどの直鎖状または分枝鎖状のものが挙げられる。
【0033】好適な「保護されたカルボキシ」は、エス
テル化されたカルボキシ基などの慣用のものであってよ
く、該エステル化されたカルボキシ基におけるエステル
部分の具体例としては、低級アルキルエステル[たとえ
ばメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステ
ル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチ
ルエステル、第三級ブチルエステル、ペンチルエステ
ル、ヘキシルエステル、1−シクロプロピルエチルエス
テルなど]、適当な置換基を有する低級アルキルエステ
ル、たとえば低級アルカノイルオキシ低級アルキルエス
テル[たとえばアセトキシメチルエステル、プロピオニ
ルオキシメチルエステル、ブチリルオキシメチルエステ
ル、バレリルオキシメチルエステル、ピバロイルオキシ
メチルエステル、1−アセトキシエチルエステル、1−
プロピオニルオキシエチルエステル、ピバロイルオキシ
エチルエステル、2−プロピオニルオキシエチルエステ
ル、ヘキサノイルオキシメチルエステルなど]、低級ア
ルカンスルホニル低級アルキルエステル[たとえば2−
メシルエチルエステルなど]またはモノ(またはジまた
はトリ)ハロ低級アルキルエステル[たとえば2−ヨー
ドエチルエステル、2,2,2−トリクロロエチルエス
テルなど];高級アルキルエステル[たとえばヘプチル
エステル、オクチルエステル、3,5−ジメチルオクチ
ルエステル、3,7−ジメチルオクチルエステル、ノニ
ルエステル、デシルエステル、ウンデシルエステル、ド
デシルエステル、トリデシルエステル、テトラデシルエ
ステル、ペンタデシルエステル、ヘキサデシルエステ
ル、ヘプタデシルエステル、オクタデシルエステル、ノ
ナデシルエステル、アダマンチルエステルなど];低級
アルケニルエステル[たとえばC2〜C6アルケニルエス
テル(たとえばビニルエステル、アリルエステルな
ど)];低級アルキニルエステル[たとえばC2〜C6
ルキニルエステル(たとえばビニルエステル、プロピニ
ルエステルなど)];1個以上の適当な置換基を有して
いてもよいアル低級アルキルエステル[たとえば1〜4
個の低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、
低級アルキル、フェニルまたはハロ低級アルキルを有し
ていてもよいフェニル低級アルキルエステル(たとえば
ベンジルエステル、4−メトキシベンジルエステル、4
−クロロベンジルエステル、4−ニトロベンジルエステ
ル、フェネチルエステル、トリチルエステル、ベンズヒ
ドリルエステル、ビス(メトキシフェニル)メチルエス
テル、3,4−ジメトキシベンジルエステル、4−ヒド
ロキシ−3,5−ジ第三級ブチルベンジルエステル、4
−トリフルオロメチルベンジルエステルなど);1個以
上の適当な置換基を有していてもよいアリールエステル
[たとえば1〜4個の低級アルキルまたはハロゲンを有
していてもよいアリールエステル(たとえばフェニルエ
ステル、4−クロロフェニルエステル、トリルエステ
ル、4−第三級ブチルフェニルエステル、キシリルエス
テル、メシチルエステル、クメニルエステルなど)];
低級アルキルを有していてもよいシクロアルキルオキシ
カルボニルオキシ低級アルキルエステル(たとえばシク
ロペンチルオキシカルボニルオキシメチルエステル、シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシメチルエステル、
シクロヘプチルオキシカルボニルオキシメチルエステ
ル、1−メチルシクロヘキシルオキシカルボニルオキシ
メチルエステル、1−(または2−)[シクロペンチル
オキシカルボニルオキシ]エチルエステル、1−(また
は2−)[シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ]エ
チルエステル、1−(または2−)[シクロヘプチルオ
キシカルボニルオキシ]エチルエステルなど)など];
(5−低級アルキル−2−オキソ−1,3−ジオキソー
ル−4−イル)低級アルキルエステル[たとえば(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)メチルエステル、(5−エチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソール−4−イル)メチルエステル、(5−
プロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)メチルエステル、1−(または2−)(5−メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)エチ
ルエステル、1−(または2−)(5−エチル−2−オ
キソ−1,3−ジオキソール−4−イル)エチルエステ
ル、1−(または2−)(5−プロピル−2−オキソ−
1,3−ジオキソール−4−イル)エチルエステルな
ど]などのものが挙げられ、これらのうちでも好ましい
ものは、低級アルキルエステル、低級アルカノイルオキ
シ低級アルキルエステル、1個以上の適当な置換基を有
していてもよいアル低級アルキルエステル、低級アルキ
ルを有していてもよいシクロアルキルオキシカルボニル
オキシ低級アルキルエステル、高級アルキルエステルお
よび(5−低級アルキル−2−オキソ−1,3−ジオキ
ソール−4−イル)低級アルキルエステルであり、より
好ましいものは、メチルエステル、エチルエステル、イ
ソブチルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステ
ル、ヘキシルエステル、ベンジルエステル、4−トリフ
ルオロメチルベンジルエステル、4−クロロベンジルエ
ステル、アダマンチルエステル、(5−メチル−2−オ
キソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチルエステ
ル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エ
チルエステルおよびピバロイルオキシメチルエステルで
ある。好適な「低級アルカニル−イリデン」としては、
メチン、1−エタニル−2−イリデン、1−プロパニル
−3−イリデン、2−メチル−1−プロパニル−3−イ
リデン、1−ペンタニル−5−イリデン、1−ヘキサニ
ル−6−イリデンなどの直鎖状または分枝鎖状のものが
挙げられ、なかでも好ましいのはC1〜C4アルカニル−
イリデンであり、より好ましいのはメチンである。
【0034】好適な「低級アルキレン」としては、メチ
レン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペン
タメチレン、ヘキサメチレン、メチルメチレン、1−エ
チルエチレン、2−エチルプロピレンなどの直鎖状また
は分枝鎖状のものが挙げられ、なかでも好ましいのはC
1〜C4アルキレンであり、より好ましいのはメチレン、
エチレンおよびトリメチレンである。好適な「低級アル
ケニレン」としては、ビニレン、プロペニレン、ブテニ
レン、1−または2−または3−ペンテニレン、1−ま
たは2−または3−ヘキセニレン、メチルビニレン、エ
チルビニレン、1−または2−または3−メチルプロペ
ニレン、1−または2−または3−エチルプロペニレ
ン、1−または2−または3−または4−メチル−1ま
たは2−ブテニレンなどの、炭素原子数2〜6の直鎖状
または分枝鎖状のものが挙げられる。
【0035】好適な「アミノ保護基」としては、以下で
説明するアシル基、1〜3個の適当な置換基を有してい
てもよいアル低級アルキル(たとえばベンジル、フェネ
チル、1−フェニルエチル、ベンズヒドリル、トリチル
など)、(5−低級アルキル−2−オキソ−1,3−ジ
オキソール−4−イル)低級アルキル[たとえば(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)メチルなど]などの慣用の保護基が挙げられる。
【0036】好適な「アシル基」および「アシル」とし
ては、カルボン酸、炭酸、カルバミン酸、スルホン酸な
どから導かれた脂肪族アシル、芳香族アシル、芳香脂肪
族アシルおよび複素環−脂肪族アシルが挙げられる。
【0037】該「アシル基」の好適な例を以下に具体的
に示す。
【0038】脂肪族アシルとしては、たとえば低級また
は高級アルカノイル(たとえばホルミル、アセチル、プ
ロパノイル、ブタノイル、2−メチルプロパノイル、ペ
ンタノイル、2,2−ジメチルプロパノイル、ヘキサノ
イル、ヘプタノイル、オクタノイル、ノナノイル、デカ
ノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイ
ル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカ
ノイル、ヘプタデカノイル、オクタデカノイル、ノナデ
カノイル、イコサノイルなど);低級または高級アルコ
キシカルボニル(たとえばメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、t−ブトキシカルボニル、t−ペンチル
オキシカルボニル、ヘプチルオキシカルボニルなど);
低級または高級アルキルスルホニル(たとえばメチルス
ルホニル、エチルスルホニルなど);低級または高級ア
ルコキシスルホニル(たとえばメトキシスルホニル、エ
トキシスルホニルなど);
【0039】芳香族アシルとしては、たとえばアロイル
(たとえばベンゾイル、トルオイル、ナフトイルな
ど);アル低級アルカノイル[たとえばフェニル(C1
〜C6)アルカノイル(たとえばフェニルアセチル、フ
ェニルプロパノイル、フェニルブタノイル、フェニルイ
ソブタノイル、フェニルペンタノイル、フェニルヘキサ
ノイルなど)、ナフチル(C1〜C6)アルカノイル(た
とえばナフチルアセチル、ナフチルプロパノイル、ナフ
チルブタノイルなど)など];アル低級アルケノイル
[たとえばフェニル(C3〜C6)アルケノイル(たとえ
ばフェニルプロペノイル、フェニルブテノイル、フェニ
ルメタクリロイル、フェニルペンテノイル、フェニルヘ
キセノイルなど)、ナフチル(C3〜C6)アルケノイル
(たとえばナフチルプロペノイル、ナフチルブテノイル
など)など];アル低級アルコキシカルボニル[たとえ
ばフェニル(C1〜C6)アルコキシカルボニル(たとえ
ばベンジルオキシカルボニルなど)など];アリールオ
キシカルボニル(たとえばフェノキシカルボニル、ナフ
チルオキシカルボニルなど);アリールオキシ低級アル
カノイル(たとえばフェノキシアセチル、フェノキシプ
ロピオニルなど);アリールカルバモイル(たとえばフ
ェニルカルバモイルなど);アリールチオカルバモイル
(たとえばフェニルチオカルバモイルなど);アリール
グリオキシロイル(たとえばフェニルグリオキシロイ
ル、ナフチルグリオキシロイルなど);1〜4個の低級
アルキルを有していてもよいアリールスルホニル(たと
えばフェニルスルホニル、p−トリルスルホニルな
ど);など;
【0040】複素環アシルとしては、たとえば複素環カ
ルボニル;複素環低級アルカノイル(たとえば複素環ア
セチル、複素環プロパノイル、複素環ブタノイル、複素
環ペンタノイル、複素環ヘキサノイルなど);複素環低
級アルケノイル(たとえば複素環プロペノイル、複素環
ブテノイル、複素環ペンテノイル、複素環ヘキセノイル
など);複素環グリオキシロイル;など;ここに、上記
「複素環カルボニル」、「複素環低級アルカノイル」、
「複素環低級アルケノイル」および「複素環グリオキシ
ロイル」なる表現における好適な「複素環部分」は、よ
り詳細には、酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテ
ロ原子を少なくとも1個含有する飽和または不飽和の単
環式または多環式複素環基を意味する。
【0041】そして、とくに好ましい複素環基として
は、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和3〜8員(よ
り好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばピロ
リル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジ
ル、ジヒドロピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリ
ダジニル、トリアゾリル(たとえば4H−1,2,4−
トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H
−1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル(た
とえば1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルなど)
など;1〜4個の窒素原子を含有する飽和3〜8員(よ
り好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばピロ
リジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ピペラジニ
ルなど;1〜4個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素
環基、たとえばインドリル、イソインドリル、インドリ
ニル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリ
ル、ジヒドロキノリル、イソキノリル、インダゾリル、
キノキサリニル、ジヒドロキノキサリニル、ベンゾトリ
アゾリルなど;1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原
子とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5また
は6員)複素単環基、たとえばオキサゾリル、イソオキ
サゾリル、オキサジアゾリル(たとえば1,2,4−オ
キサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,
2,5−オキサジアゾリルなど)など;1〜2個の酸素
原子と1〜3個の窒素原子とを含有する飽和3〜8員
(より好ましくは5または6員)複素単環基、たとえば
モルホリニル、シドノニルなど;1〜2個の酸素原子と
1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基、
たとえばベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル
など;1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含
有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)
複素単環基、たとえばチアゾリル、イソチアゾリル、チ
アジアゾリル(たとえば1,2,3−チアジアゾリル、
1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾ
リル、1,2,5−チアジアゾリルなど)、ジヒドロチ
アジアゾリルなど;1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒
素原子とを含有する飽和3〜8員(より好ましくは5ま
たは6員)複素単環基、たとえばチアゾリジニルなど;
1〜2個の硫黄原子を含有する不飽和3〜8員(より好
ましくは5または6員)複素単環基、たとえばチエニ
ル、ジヒドロチエニル、ジヒドロジチイニルなど;1〜
2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽
和縮合複素環基、たとえばベンゾチアゾリル、ベンゾチ
アジアゾリルなど;1個の酸素原子を含有する不飽和3
〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基、た
とえばフリルなど;1個の酸素原子と1〜2個の硫黄原
子とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5また
は6員)複素単環基、たとえばジヒドロオキサチイニル
など;1〜2個の硫黄原子を含有する不飽和縮合複素環
基、たとえばベンゾチエニル、ベンゾジチイニルなど;
1個の酸素原子と1〜2個の硫黄原子とを含有する不飽
和縮合複素環基、たとえばベンゾオキサチイニルなど;
などの複素環基が挙げられる。
【0042】上記のアシル部分は、同一または異なる1
〜10個の適当な置換基、たとえば低級アルキル(たと
えばメチル、エチル、プロピルなど);低級アルコキシ
(たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシなど);低
級アルキルチオ(たとえばメチルチオ、エチルチオな
ど);低級アルキルアミノ(たとえばメチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノなど);シクロ低級アルキ
ル[たとえばシクロ(C3〜C6)アルキル(たとえばシ
クロペンチル、シクロヘキシルなど)];シクロ低級ア
ルケニル[たとえばシクロ(C3〜C6)アルケニル(た
とえばシクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルな
ど)];ハロゲン(たとえば弗素、塩素、臭素、沃
素);アミノ;前述のアミノ保護基;ヒドロキシ;後述
の保護されたヒドロキシ;シアノ;ニトロ;カルボキ
シ;前述の保護されたカルボキシ;スルホ;スルファモ
イル;イミノ;オキソ;アミノ低級アルキル(たとえば
アミノメチル、アミノエチルなど);カルバモイルオキ
シ;ヒドロキシ低級アルキル(たとえばヒドロキシメチ
ル、1−または2−ヒドロキシエチル、1−または2−
または3−ヒドロキシプロピルなど)などを有していて
もよい。
【0043】好適な「保護されたヒドロキシ」の保護基
としては、前述のアシル、1個以上の適当な置換基を有
していてもよいフェニル低級アルキル(たとえばベンジ
ル、4−メトキシベンジル、トリチルなど)、三置換シ
リル[たとえばトリ低級アルキルシリル(たとえばトリ
メチルシリル、t−ブチルジメチルシリルなど)な
ど]、テトラヒドロピラニルなどが挙げられる。
【0044】「アミノ保護基」のより好ましい例として
は、低級アルコキシカルボニルまたはアル低級アルコキ
シカルボニルが挙げられ、とくに好ましいのはt−ブト
キシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルであ
る。
【0045】「1個以上の適当な置換基を有していても
よい低級アルキレン」なる表現における好適な「低級ア
ルキレン」としては、上に例示したものと同じものを挙
げることができる。
【0046】「1個以上の適当な置換基を有していても
よい低級アルキレン」なる表現における「適当な置換
基」の好適な例としては、低級アルキル(たとえばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、t−ペン
チル、ヘキシルなど);低級アルコキシ(たとえばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、イソブ
トキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ネオペンチル
オキシ、t−ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなど);
低級アルケニル[たとえばC2〜C6アルケニル(たとえ
ばビニル、1−プロペニル、アリル、1−メチルアリ
ル、1−または2−または3−ブテニル、1−または2
−または3−または4−ペンテニル、1−または2−ま
たは3−または4−または5−ヘキセニルなど)];低
級アルキニル[たとえばC2〜C6アルキニル(たとえば
エチニル、1−プロピニル、プロパルギル、1−メチル
プロパルギル、1−エチルプロパルギル、1−または2
−または3−ブチニル、1−または2−または3−また
は4−ペンチニル、1−または2−または3−または4
−または5−ヘキシニルなど)];モノ(またはジまた
はトリ)ハロ低級アルキル(たとえばフルオロメチル、
ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチ
ル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ブロモメチ
ル、ジブロモメチル、トリブロモメチル、1−または2
−フルオロエチル、1−または2−ブロモエチル、1−
または2−クロロエチル、1,1−ジフルオロエチル、
2,2−ジフルオロエチルなど);ハロゲン(たとえば
塩素、臭素、弗素、沃素);カルボキシ;前述の保護さ
れたカルボキシ;ヒドロキシ;前述の保護されたヒドロ
キシ;アリール(たとえばフェニル、ナフチルなど);
前述の複素環基[たとえば1〜4個の窒素原子を含有す
る不飽和縮合複素環基(たとえばインドリル、イソイン
ドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンゾイミダ
ゾリル、キノリル、ジヒドロキノリル、イソキノリル、
インダゾリル、キノキサリニル、ジヒドロキノキサリニ
ル、ベンゾトリアゾリルなど)];アル低級アルキル、
たとえばフェニル低級アルキル(たとえばベンジル、フ
ェネチル、フェニルプロピルなど);1個以上の適当な
置換基を有するアル低級アルキル、たとえば1個以上
(好ましくは1〜4個)の低級アルコキシ、ハロゲン、
シアノ、ハロ低級アルキル、低級アルキレンジオキシな
どを有するアル低級アルキル;カルボキシ低級アルキ
ル;保護されたカルボキシ低級アルキル;ニトロ;アミ
ノ;保護されたアミノ、すなわち前記「アミノ保護基」
により保護されたアミノ、好ましくはアシルアミノ(こ
こにアシル部分は前述の「アシル」であってよい)、た
とえば低級または高級アルカノイルアミノ(たとえばホ
ルミルアミノ、アセチルアミノ、プロパノイルアミノ、
ブタノイルアミノ、2−メチルプロパノイルアミノ、ペ
ンタノイルアミノ、2,2−ジメチルプロパノイルアミ
ノ、ヘキサノイルアミノ、ヘプタノイルアミノ、オクタ
ノイルアミノ、ノナノイルアミノ、デカノイルアミノ、
ウンデカノイルアミノ、ドデカノイルアミノ、トリデカ
ノイルアミノ、テトラデカノイルアミノ、ペンタデカノ
イルアミノ、ヘキサデカノイルアミノ、ヘプタデカノイ
ルアミノ、オクタデカノイルアミノ、ノナデカノイルア
ミノ、イコサノイルアミノなど)、シクロ低級アルキル
カルボニルアミノ[たとえばシクロ(C3〜C6)アルキ
ルカルボニルアミノ(たとえばシクロプロピルカルボニ
ルアミノ、シクロブチルカルボニルアミノ、シクロペン
チルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミ
ノなど)]、低級または高級アルコキシカルボニルアミ
ノ(たとえばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカル
ボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、ペンチ
ルオキシカルボニルアミノ、ヘプチルオキシカルボニル
アミノなど)、低級アルコキシ低級アルカノイルアミノ
(たとえばメトキシアセチルアミノ、2−または3−メ
トキシプロピオニルアミノ、エトキシアセチルアミノ、
2−または3−エトキシプロピオニルアミノなど)、低
級アルキニルカルボニルアミノ[たとえばC2〜C6アル
キニルカルボニルアミノ(たとえばプロパルギルカルボ
ニルアミノ、1−メチルプロパルギルカルボニルアミ
ノ、1−または2−または3−ブチニルカルボニルアミ
ノなど)、低級または高級アルキルスルホニルアミノ
(たとえばメチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノ、プロピルスルホニルアミノ、n−ブチルスルホ
ニルアミノ、第二級ブチルスルホニルアミノ、第三級ブ
チルスルホニルアミノ、n−ペンチルスルホニルアミ
ノ、ネオペンチルスルホニルアミノ、ヘキシルスルホニ
ルアミノなど)、低級または高級アルコキシスルホニル
アミノ(たとえばメトキシスルホニルアミノ、エトキシ
スルホニルアミノなど)、1個以上(好ましくは1〜3
個)の適当な置換基を有していてもよいアロイルアミノ
(たとえばベンゾイルアミノ、トルオイルアミノ、ナフ
トイルアミノ、2−または3−または4−ヒドロキシベ
ンゾイルアミノ、2−または3−または4−メトキシベ
ンゾイルアミノ、2−または3−または4−クロロベン
ゾイルアミノ、フェニルベンゾイルアミノなど)、アル
低級アルカノイルアミノ[たとえばフェニル(C1
6)アルカノイルアミノ(たとえばフェニルアセチル
アミノ、フェニルプロパノイルアミノ、フェニルブタノ
イルアミノ、フェニルイソブタノイルアミノ、フェニル
ペンタノイルアミノ、フェニルヘキサノイルアミノな
ど)、ナフチル低級アルカノイルアミノ(たとえばナフ
チルアセチルアミノ、ナフチルプロパノイルアミノ、ナ
フチルブタノイルアミノなど)など]、アル低級アルケ
ノイルアミノ[たとえばフェニル(C3〜C6)アルケノ
イルアミノ(たとえばフェニルプロペノイルアミノ、フ
ェニルブテノイルアミノ、フェニルメタクリロイルアミ
ノ、フェニルペンテノイルアミノ、フェニルヘキセノイ
ルアミノなど)、ナフチル(C3〜C6)アルケノイルア
ミノ(たとえばナフチルプロペノイルアミノ、ナフチル
ブテノイルアミノなど)など]、アル低級アルコキシカ
ルボニルアミノ[たとえばフェニル(C1〜C6)アルコ
キシカルボニルアミノ(たとえばベンジルオキシカルボ
ニルアミノ、フェネチルオキシカルボニルアミノなど)
など]、アリールオキシカルボニルアミノ(たとえばフ
ェノキシカルボニルアミノ、ナフチルオキシカルボニル
アミノなど)、アリールオキシ低級アルカノイルアミノ
(たとえばフェノキシアセチルアミノ、フェノキシプロ
ピオニルアミノなど)、アリールカルバモイルアミノ
(たとえばフェニルカルバモイルアミノなど)、アリー
ルチオカルバモイルアミノ(たとえばフェニルチオカル
バモイルアミノなど)、アリールグリオキシロイルアミ
ノ(たとえばフェニルグリオキシロイルアミノ、ナフチ
ルグリオキシロイルアミノなど)などの脂肪族アシルア
ミノ;ジ低級アルキルアミノ(たとえばジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、エチルメ
チルアミノ、イソプロピルメチルアミノ、エチルプロピ
ルアミノなど);ヒドロキシ低級アルキル;保護された
ヒドロキシ低級アルキル;前述のアシル;シアノ;メル
カプト;オキソ;低級アルキルチオ低級アルキル(たと
えばメチルチオメチル、エチルチオメチル、プロピルチ
オメチル、イソプロピルチオメチル、ブチルチオメチ
ル、メチルチオメチル、エチルチオエチルなど);アリ
ールチオ低級アルキル(たとえばフェニルチオメチル、
フェニルチオエチルなど);アリールスルホニル低級ア
ルキル(たとえばフェニルスルホニルメチル、フェニル
スルホニルエチル、p−トリルスルホニルメチル、p−
トリルスルホニルエチルなど);低級アルキルスルホニ
ル低級アルキル(たとえばメチルスルホニルメチル、エ
チルスルホニルメチル、プロピルスルホニルメチルな
ど);アシルアミノ低級アルキル(アシル部分は前述の
「アシル」であってよい)[たとえばアリールスルホニ
ルアミノ低級アルキル(たとえばフェニルスルホニルア
ミノメチル、フェニルスルホニルアミノエチル、p−ト
リルスルホニルアミノメチル、p−トリルスルホニルア
ミノエチルなど)、低級アルキルスルホニルアミノ低級
アルキル(たとえばメチルスルホニルアミノメチル、エ
チルスルホニルアミノメチル、プロピルスルホニルアミ
ノメチル、ブチルスルホニルアミノメチル、t−ブチル
スルホニルアミノメチル、ペンチルスルホニルアミノエ
チルなど)など];低級アルキルカルボニル低級アルキ
ル(たとえばメチルカルボニルメチル、エチルカルボニ
ルメチル、プロピルカルボニルメチルなど);アロイル
低級アルキル(たとえばベンゾイルメチル、ナフトイル
メチル、トルオイルメチル、アニソイルメチルなど);
複素環低級アルキル、たとえば上に例示した複素環基を
有する低級アルキル[たとえば1〜4個の窒素原子を含
む不飽和縮合複素環基を有するC1〜C6アルキル(たと
えばインドリルエチル、イソインドリルエチル、インド
リニルメチル、インドリジニルエチル、ベンゾイミダゾ
リルメチル、キノリルエチル、ジヒドロキノリルメチ
ル、イソキノリルエチル、インダゾリルエチル、キノキ
サリニルエチル、ジヒドロキノキサリニルメチル、ベン
ゾトリアゾリルエチルなど)];低級アルキルスルファ
モイル低級アルキル(たとえばメチルスルファモイルメ
チル、エチルスルファモイルメチル、n−プロピルスル
ファモイルメチル、イソプロピルスルファモイルメチ
ル、n−ブチルスルファモイルメチル、t−ブチルスル
ファモイルメチル、メチルスルファモイルエチルな
ど);アリールスルファモイル低級アルキル(たとえば
フェニルスルファモイルメチル、トリルスルファモイル
メチル、フェニルスルファモイルエチル、ナフチルスル
ファモイルメチルなど);低級アルキルカルバモイル低
級アルキル(たとえばメチルカルバモイルメチル、エチ
ルカルバモイルメチル、n−プロピルカルバモイルメチ
ル、イソプロピルカルバモイルメチル、n−ブチルカル
バモイルメチル、t−ブチルカルバモイルメチル、メチ
ルカルバモイルエチルなど);アリールカルバモイル低
級アルキル(たとえばフェニルカルバモイルメチル、ト
リルカルバモイルメチル、フェニルカルバモイルエチ
ル、ナフチルカルバモイルメチルなど);1個以上の適
当な置換基を有していてもよいアル低級アルキルカルバ
モイル[たとえば1〜3個の低級アルコキシを有してい
てもよいフェニル(C1〜C6)アルキルカルバモイル
(たとえば2−メトキシフェネチルカルバモイル、3−
メトキシフェネチルカルバモイル、4−メトキシフェネ
チルカルバモイルなど)などが挙げられ、
【0047】これらのうちでより好ましいのは、C1
6アルキル;C2〜C6アルケニル;C 2〜C6アルキニ
ル;フェニル;フェニル(C1〜C6)アルキル;1〜4
個のC1〜C6アルコキシ、ハロ(C1〜C6)アルキルま
たはC1〜C6アルキレンジオキシを有するフェニル(C
1〜C6)アルキル;1〜4個の窒素原子を含有する不飽
和縮合複素環基を有するC1〜C6アルキル;シアノ;ア
ミノ;C1〜C6アルカノイルアミノ;1〜3個のヒドロ
キシ、C1〜C6アルコキシ、ハロゲンまたはフェニルを
有していてもよいアロイルアミノ;シクロ(C3〜C6
アルキルカルボニルアミノ;C1〜C6アルコキシ(C1
〜C6)アルキルカルボニルアミノ;C2〜C6アルキニ
ルカルボニルアミノ;C1〜C6アルキルスルホニルアミ
ノ;フェニルスルホニルアミノ;フェニル(C1〜C6
アルキルカルバモイルであり、
【0048】さらに好ましいのは、メチル、エチル、ビ
ニル、エチニル、シアノ、フェニル、フェネチル、2−
メトキシフェネチル、3−メトキシフェネチル、4−メ
トキシフェネチル、3,4−ジメトキシフェネチル、3
−トリフルオロメチルフェネチル、3,4−メチレンジ
オキシフェネチル、2−インドリルエチル、4−メトキ
シフェネチルカルバモイル、フェニルスルホニルアミ
ノ、n−ブチルスルホニルアミノメチル、ベンゾイルア
ミノ、アミノ、アセチルアミノ、p−ヒドロキシベンゾ
イルアミノ、p−メトキシベンゾイルアミノ、p−クロ
ロベンゾイルアミノ、n−ブタノイルアミノ、シクロプ
ロピルカルボニルアミノ、3−メトキシプロピオニルア
ミノ、ビフェニルカルボニルアミノおよびプロパルギル
カルボニルアミノである。
【0049】好適な「N含有複素環基」としては、少な
くとも1個の窒素原子を含有し、酸素原子、硫黄原子な
どの他のヘテロ原子をも含有していてよい飽和または不
飽和単環式または多環式複素環基が挙げられる。
【0050】そして、とくに好ましいN含有複素環基と
しては、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和3〜8員
(より好ましくは5または6員)複素単環基、たとえば
ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピ
リジル、ジヒドロピリジル、ピリミジル、ピラジニル、
ピリダジニル、トリアゾリル(たとえば4H−1,2,
4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、
2H−1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル
(たとえば1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルな
ど)など;1〜4個の窒素原子を含有する飽和3〜8員
(より好ましくは5または6員)複素単環基、たとえば
ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ピペラ
ジニルなど;1〜4個の窒素原子を含有する不飽和縮合
複素環基、たとえばインドリル、イソインドリル、イン
ドリニル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノ
リル、テトラヒドロキノリル(たとえば1,2,3,4
−テトラヒドロキノリルなど)、ジヒドロキノリル、イ
ソキノリル、インダゾリル、キノキサリニル、ジヒドロ
キノキサリニル、ベンゾトリアゾリルなど;1〜2個の
酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜
8員(より好ましくは5または6員)複素単環基、たと
えばオキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリ
ル(たとえば1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,
4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル
など)など;1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子
とを含有する飽和3〜8員(より好ましくは5または6
員)複素単環基、たとえばモルホリニル、シドノニルな
ど;1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含有
する不飽和縮合複素環基、たとえばベンゾオキサゾリ
ル、ベンゾオキサジアゾリルなど;1〜2個の硫黄原子
と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員(よ
り好ましくは5または6員)複素単環基、たとえばチア
ゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル(たとえば
1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾ
リル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チア
ジアゾリルなど)、ジヒドロチアジニルなど;1〜2個
の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する飽和3〜
8員(より好ましくは5または6員)複素単環基、たと
えばチオモルホリニル、チアゾリジニルなど;1〜2個
の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮
合複素環基、たとえばベンゾチアゾリル、ベンゾチアジ
アゾリルなどが挙げられ、
【0051】これらのうちで、さらに好ましいのは、1
〜4個の窒素原子を含有する飽和5または6員複素単環
基、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基
または1〜2個の酸素原子と1〜3個の窒素原子とを含
有する飽和5または6員複素単環基であり;とりわけ好
ましいのは、ピペリジル、ピロリジニル、モルホリニル
および1,2,3,4−テトラヒドロキノリルである。
【0052】「1個以上の適当な置換基を有していても
よいN−含有シクロ低級アルキル」なる表現における好
適な「N−含有シクロ低級アルキル」としては、1〜3
個の窒素原子を含有する3〜8員シクロアルキル、たと
えばアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラ
ジニルなどが挙げられる。
【0053】「1個以上の適当な置換基を有していても
よいN−含有シクロ低級アルキル」なる表現における好
適な「適当な置換基」としては、オキソ、前記のアミノ
保護基が挙げられる。
【0054】「各々に1個以上の適当な置換基を有して
いてもよい低級アルキレン、低級アルカニル−イリデン
または低級アルケニレン」なる表現における好適な「適
当な置換基」としては、低級アルキル、フェニル、ハロ
ゲン、オキソが挙げられる。
【0055】1個以上の適当な置換基を有していてもよ
いN−含有複素環基なる表現における好適な「適当な置
換基」としては低級アルキル、フェニル、ハロゲン、オ
キソが挙げられる。
【0056】好適な「低級アルキニレン」としては、エ
チニレン、2−プロピニレン、2−または3−ブチニレ
ン、2−または3−または4−ペンチニレン、2−また
は3−または4−または5−ヘキシニレンなどの炭素数
2〜6のものが挙げられる。
【0057】上に説明した化合物(I)において、好ま
しいものは、次の化合物(I−A)である: 化合物(I−A):
【化62】 式中、R1 は、1〜3個の窒素原子を含有し、1個以上
の適当な置換基を有していてもよい3〜8員シクロアル
キルであり、R2 はカルボキシまたはエステル化された
カルボキシであり、A1 は、各々に1個以上の適当な置
換基を有していてもよい低級アルキレン、低級アルカニ
ル−イリデンまたは低級アルケニレンであり、A2 は低
級アルキレンであり、A3 は1個以上の適当な置換基を
有していてもよい低級アルキレンであり、
【化63】 [ここに、
【化64】 は、1〜4個の窒素原子を含有し、1個以上の適当な置
換基を有していてもよい飽和3〜8員複素単環基、1〜
4個の窒素原子を含有し、1個以上の適当な置換基を有
していてもよい不飽和縮合複素環基または1〜2個の酸
素原子と1〜3個の窒素原子とを含有し、1個以上の適
当な置換基を有していてもよい飽和3〜8員複素単環基
である]の基であり、XはO、SまたはNHであり、Y
はNHであり、
【化65】 (ここに、R3 は水素または低級アルキルである)であ
り、lは整数0または1であり、mは整数0または1で
あり、nは整数0または1である。
【0058】そして、より好ましいのは、上記化合物
(I−A)であり、そこでは、R1 は、1または2個の
オキソもしくは[5−低級アルキル−2−オキソ−1,
3−ジオキソール−4−イル]低級アルキルを有してい
てもよいピペリジルであり、
【化66】 はピペリジル、モルホリニル、テトラヒドロキノリルま
たはピロリジニルであり、A3 は低級アルキレンであっ
て、つぎの群から選ばれた1〜3個の適当な置換基を有
していてもよい;C1〜C6アルキル;C2〜C6アルケニ
ル;C2〜C6アルキニル;フェニル、フェニル(C1
6)アルキル;1〜4個のC1〜C6アルコキシ、ハロ
(C1〜C6)アルキルまたはC1〜C6アルキレンジオキ
シを有するフェニル(C1〜C6)アルキル;1〜4個の
窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基を有するC1
6アルキル;シアノ;アミノ;C1〜C6アルカノイル
アミノ;1〜3個のヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、
ハロゲンまたはフェニルを有していてもよいアロイルア
ミノ;シクロ(C3〜C6)アルキルカルボニルアミノ;
1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキルカルボニルア
ミノ;C2〜C6アルキニルカルボニルアミノ;C1〜C6
アルキルスルホニルアミノ;フェニルスルホニルアミノ
およびフェニル(C1〜C6)アルキルカルバモイル;R
2 、R3 、A1 、A2 、X、Y、Zは各々上に定義した
通りであり、lは整数0であり、mは整数0であり、n
は整数0である。
【0059】そして、なお一層好ましいのは、前記化合
物(I−A)であって、そこでは、R1 はピペリジルで
あり、A1 は低級アルキレンまたは低級アルカニル−イ
リデンであり、A3 は、低級アルキル・低級アルキニル
または低級アルカノイルアミノを有していてもよい低級
アルキレンであり、
【化67】 はピペリジルであり、Zは
【化68】 であり、R2 、R3 、A2 、Y、l、mおよびnは各々
上記のより好ましいものについて定義した通りである。
【0060】別のなお一層好ましいものは、前記化合物
(I−A)であって、そこでは、R1 はピペリジルであ
り、A1 は低級アルキレンまたは低級アルカニル−イリ
デンであり、A3 は、低級アルキル・低級アルキニルま
たは低級アルカノイルアミノを有していてもよい低級ア
ルキレンであり、
【化69】 はモルホリニルであり、Zは
【化70】 であり、R2 、R3 、A2 、Y、l、mおよびnは各々
上記のより好ましいものについて定義した通りである。
【0061】上に説明した化合物(I)のうちで、別の
好ましいものは、次の化合物(I−B)である: 化合物(I−B):
【化71】 式中、R1 は、1個以上の適当な置換基を有していても
よいN−含有シクロアルキルであり、R2 はカルボキシ
またはエステル化されたカルボキシであり、A1 は、各
々に1個以上の適当な置換基を有していてもよい低級ア
ルキレン、低級アルカニル−イリデンまたは低級アルケ
ニレンであり、A2 は低級アルキレンであり、A3 は、
1個以上の適当な置換基を有していてもよい低級アルキ
レンであり、
【化72】 [ここに
【化73】 は、1個以上の適当な置換基を有していてもよいN−含
有複素環基である]の基であり、XはOであり、YはN
Hであり、Zは
【化74】 (ここに、R3 は水素または低級アルキルである)であ
り、lは整数1であり、mは整数0または1であり、n
は整数0または1である。
【0062】そして、より好ましいものは、前記の化合
物(I−B)であって、そこでは、R1 は、各々に1ま
たは2個のオキソもしくは[5−低級アルキル−2−オ
キソ−1,3−ジオキソール−4−イル]低級アルキル
を有していてもよいピペリジル、ピペラジニルまたはア
ゼチジニルであり、
【化75】 はピペリジル、モルホリニル、テトラヒドロキノリルま
たはピロリジニルであり、A3 は低級アルキレンであっ
て、つぎの群から選ばれた1〜3個の適当な置換基を有
していてもよい;C1〜C6アルキル;C2〜C6アルケニ
ル;C2〜C6アルキニル;フェニル;フェニル(C1
6)アルキル;1〜4個のC1〜C6アルコキシ、ハロ
(C1〜C6)アルキルまたはC1〜C6アルキレンジオキ
シを有するフェニル(C1〜C6)アルキル;1〜4個の
窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基を有するC1
6アルキル;シアノ;アミノ;C1〜C6アルカノイル
アミノ;1〜3個のヒドロキシ、ハロゲンまたはフェニ
ルを有していてもよいアロイルアミノ;シクロ(C3
6)アルカノイルアミノ;C1〜C6アルコキシ(C1
6)アルキルカルボニルアミノ;C2〜C6アルキニル
カルボニルアミノ;C1〜C6アルキルスルホニルアミ
ノ;フェニルスルホニルアミノおよびフェニル(C1
6)アルキルカルバモイル;R2 、R3 、A1
2 、X、Y、Z、lは各々上に定義した通りであり、
mは整数0であり、nは整数0である。
【0063】そして、さらに好ましいのは、前記の化合
物(I−B)であって、そこでは、R1 はピペリジルで
あり、A1 は低級アルキレンであり、A3 は、低級アル
キル・低級アルキニルまたは低級アルカノイルアミノを
有していてもよい低級アルキレンであり、
【化76】 はピペリジルであり、Zは
【化77】 であり、R2 、R3 、A2 、X、Y、l、mおよびnは
各々上記のより好ましいものについて定義した通りであ
る。
【0064】そして、さらに好ましいのは、前記の化合
物(I−B)であって、そこでは、R1 はピペリジルで
あり、A1 は低級アルキレンであり、A3 は低級アルキ
ル・低級アルキニルまたは低級アルカノイルアミノを有
していてもよい低級アルキレンであり、
【化78】 はモルホリニルであり、Zは
【化79】 であり、R2 、R3 、A2 、X、Y、l、mおよびnは
各々上記のより好ましいものについて定義した通りであ
る。
【0065】上に説明した化合物(I)のうちで、他の
好ましいものは、つぎの化合物(I−C)である: 化合物(I−C):
【化80】 ここに、R1 は、1または2個のオキソもしくは[5−
低級アルキル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4
−イル]低級アルキルを有していてもよいピペリジルで
あり、R2 はカルボキシまたはエステル化されたカルボ
キシであり、A1 は低級アルカニル−イリデンまたは低
級アルケニレンであり、A2 は低級アルキレンであり、
3 は、低級アルキル・低級アルキニルまたは低級アル
カノイルアミノを有していてもよい低級アルキレンであ
り、
【化81】 [ここに、
【化82】 はピペリジル、モルホリニル、テトラヒドロキノリルま
たはピロリジニルである]の基であり、YはNHであ
り、Zは
【化83】 (ここに、R3 は水素である)であり、lは0であり、
mは整数0または1であり、nは整数0または1であ
る。
【0066】そして、他の好ましいものは、上記の化合
物(I−C)であり、そこでは、A3 は、低級アルキニ
ルまたは低級アルカノイルを有する低級アルキレンであ
り、
【化84】 はピペリジルまたはモルホリノであり、R1 、R2 、R
3 、A1 、A2 、X、Y、Zおよびlは各々上に定義し
た通りであり、mは整数0であり、nは整数0である。
【0067】本発明の目的化合物(I)の製造法を以下
に詳細に説明する。
【0068】方法1 目的化合物(Ia)またはその塩は、化合物(II)ま
たはそのカルボキシ基における反応性誘導体もしくはそ
れらの塩を化合物(III)またはそのアミノ基におけ
る反応性誘導体もしくはそれらの塩と反応させることに
より製造できる。
【0069】化合物(II)のカルボキシ基における好
適な反応性誘導体としては、酸ハロゲン化物、酸無水
物、活性アミド、活性エステルなどが挙げられる。それ
ら反応性誘導体の好適な例としては、酸塩化物;酸アジ
化物;置換燐酸[たとえばジアルキル燐酸、フェニル燐
酸、ジフェニル燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲン化燐酸
など]、ジアルキル亜燐酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、
スルホン酸[たとえばメタンスルホン酸など]、脂肪族
カルボン酸[たとえば酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ
酪酸、ピバル酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、2−エ
チル酪酸、トリクロロ酢酸など];芳香族カルボン酸
[たとえば安息香酸など]などの酸との混合酸無水物;
対称酸無水物;イミダゾール、4−置換イミダゾール、
ジメチルピラゾール、トリアゾール、テトラゾールまた
は1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールとの活性
アミド;活性エステル[たとえばシアノメチルエステ
ル、メトキシメチルエステル、ジメチルイミノメチル
[(CH32+=C−]エステル、ビニルエステル、
プロパルギルエステル、p−ニトロフェニルエステル、
2,4−ジニトロフェニルエステル、トリクロロフェニ
ルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、メシルフ
ェニルエステル、フェニルアゾフェニルエステル、フェ
ニルチオエステル、p−ニトロフェニルチオエステル、
p−クレジルチオエステル、カルボキシメチルチオエス
テル、ピラニルエステル、ピリジルエステル、ピペリジ
ルエステル、8−キノリルチオエステルなど]、N−ヒ
ドロキシ化合物[たとえばN,N−ジメチルヒドロキシ
ルアミン、1−ヒドロキシ−2(1H)−ピリドン、N
−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイ
ミド、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールな
ど]との活性エステルなどが挙げられる。これらの反応
性誘導体は、使用する化合物(II)の種類に応じて、
それらの中から適宜選択することができる。
【0070】化合物(II)およびその反応性誘導体の
好適な塩としては、化合物(I)について例示したもの
を挙げることができる。
【0071】化合物(III)のアミノ基における好適
な反応性誘導体としては、化合物(III)とアルデヒ
ド、ケトンなどのカルボニル化合物との反応により形成
されるシッフ塩基型イミノ化合物またはその互変異性体
であるエナミン型異性体;化合物(III)とビス(ト
リメチルシリル)アセトアミド、モノ(トリメチルシリ
ル)アセトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素など
のシリル化合物との反応により形成されるシリル誘導
体;化合物(III)と三塩化燐またはホスゲンとの反
応により形成される誘導体などが挙げられる。
【0072】化合物(III)およびその反応性誘導体
の好適な塩としては化合物(I)について例示したもの
を挙げることができる。
【0073】反応は、通常、慣用の溶媒中で、たとえば
水、アルコール[たとえばメタノール、エタノールな
ど]、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロ
ホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピ
リジン、反応に悪影響を及ぼさないその他任意の有機溶
媒中で、実施する。これら慣用の溶媒は、水と混合して
使用してもよい。この反応において、化合物(II)を
遊離酸またはその塩の形で使用するときには、N,N’
−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロヘキシ
ル−N’−モルホリノエチルカルボジイミド、N−シク
ロヘキシル−N’−(4−ジエチルアミノシクロヘキシ
ル)カルボジイミド、N,N’−ジエチルカルボジイミ
ド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、N−エ
チル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド、N,N’−カルボニルビス(2−メチルイミダ
ゾール)、ペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシル
イミン、ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミ
ン、エトキシアセチレン、1−アルコキシ−1−クロロ
エチレン、亜燐酸トリアルキル、ポリ燐酸エチル、ポリ
燐酸イソプロピル、オキシ塩化燐(塩化ホスホリル)、
三塩化燐、塩化チオニル、塩化ホスホリルハロ、蟻酸低
級アルキル[たとえばクロロ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イ
ソプロピルなど]、トリフェニルホスフィン、2−エチ
ル−7−ヒドロキシベンゾイソオキサゾリウム塩、水酸
化2−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソオキサ
ゾリウム分子内塩、1−(p−クロロベンゼンスルホニ
ルオキシ)−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾール;
N,N−ジメチルホルムアミドと塩化チオニル、ホスゲ
ン、クロロ蟻酸トリクロロメチル、オキシ塩化燐、塩化
メタンスルホニルなどとの反応により調製されるいわゆ
るフィルスマイヤー試薬などの慣用の縮合剤の存在下で
反応を実施するのが好ましい。炭酸アルカリ金属、重炭
酸アルカリ金属、トリ低級アルキルアミン、ピリジン、
N−低級アルキルモルホリン、N,N−ジ低級アルキル
ベンジルアミンなどの無機または有機塩基の存在下で反
応を実施することもできる。反応温度はとくに限定され
ないが、通常は、冷却下ないし加温下に反応を実施す
る。
【0074】方法2 目的化合物(Ib)またはその塩は、化合物(IV)ま
たはそのカルボキシ基における反応性誘導体もしくはそ
れらの塩を化合物(V)またはそのアミノ基における反
応性誘導体もしくはそれらの塩と反応させることにより
製造できる。この反応は上記の方法1と同様にして実施
でき、従って、この反応の反応態様および反応条件[た
とえば反応性誘導体、溶媒、反応温度など]について
は、方法1のところでの説明を参照されたい。
【0075】方法3 目的化合物(Ic)またはその塩は、化合物(VII)
またはそのカルボキシ基における反応性誘導体もしくは
それらの塩を化合物(VI)またはそのアミノ基におけ
る反応性誘導体もしくはそれらの塩と反応させることに
より製造できる。この反応は上記の方法1と同様にして
実施でき、従って、この反応の反応態様および反応条件
[たとえば反応性誘導体、溶媒、反応温度など]につい
ては、方法1のところでの説明を参照されたい。
【0076】方法4 目的化合物(Ie)またはその塩は、化合物(Id)ま
たはその塩をアミノ保護基脱離反応に付すことにより製
造できる。この反応は、加水分解、還元などの常法に従
って実施する。加水分解は、塩基もしくはルイス酸を含
めての酸の存在下で実施するのが好ましい。
【0077】好適な塩基としては、アルカリ金属[たえ
ばナトリウム、カリウムなど]、アルカリ土類金属[た
とえばマグネシウム、カルシウムなど]、それらの水酸
化物または炭酸塩または重炭酸塩、トリアルキルアミン
[たとえばトリメチルアミン、トリエチルアミンな
ど]、ピコリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エンなどの無機塩基および有機塩基
が挙げられる。
【0078】好適な酸としては、有機酸[たとえば蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオ
ロ酢酸など]および無機酸[塩酸、臭化水素酸、硫酸、
塩化水素、臭化水素など]が挙げられる。トリハロ酢酸
[たとえばトリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸など]な
どのルイス酸を用いての脱離は、カチオン捕捉剤[たと
えばアニソール、フェノールなど]の存在下で実施する
のが好ましい。反応は、通常、水、アルコール[たとえ
ばメタノール、エタノールなど]、塩化メチレン、テト
ラヒドロフラン、それらの混合物などの溶媒または反応
に悪影響を及ぼさないその他の任意の溶媒中で実施す
る。液状の塩基または酸は溶媒としても用いることがで
きる。反応温度はとくに限定されないが、通常は、冷却
下ないし加温下に反応を実施する。
【0079】脱離反応に適用できる還元法としては、化
学還元および接触還元が挙げられる。化学還元に使用す
べき好適な還元剤としては、金属[たとえば錫、亜鉛、
鉄など]または金属化合物[たとえば塩化クロム、酢酸
クロムなど]と有機酸または無機酸[たとえば蟻酸、酢
酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンス
ルホン酸、塩酸、臭化水素酸など]との組合せが挙げら
れる。接触還元に使用すべき好適な触媒としては、白金
触媒[たとえば白金板、海綿状白金、白金黒、コロイド
状白金、酸化白金、白金線など]、パラジウム触媒[た
とえば海綿状パラジウム、パラジウム黒、酸化パラジウ
ム、パラジウム炭、コロイド状パラジウム、パラジウム
/硫酸バリウム、パラジウム/炭酸バリウムなど]、ニ
ッケル触媒[たとえば還元ニッケル、酸化ニッケル、ラ
ネーニッケルなど]、コバルト触媒[たとえば還元コバ
ルト、ラネーコバルトなど]、鉄触媒[たとえば還元
鉄、ラネー鉄など]、銅触媒[たとえば還元銅、ラネー
銅、ウルマン銅など]などの慣用のものが挙げられる。
【0080】還元は、通常、反応に悪影響を及ぼさない
慣用の溶媒、たとえば、水、メタノール、エタノール、
プロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド、これら
の混合物などの中で実施する。なお、化学還元に使用す
る上記の酸が液状である場合には、それらを溶媒として
使用することもできる。また、接触還元に使用すべき好
適な溶媒としては、上記の溶媒、ジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどの他の慣用の溶媒、
またはそれらの混合物が挙げられる。この還元の反応温
度はとくに限定されないが、通常は、冷却下ないし加温
下に反応を実施する。本発明は、R2 の保護されたカル
ボキシがカルボキシに変換される場合も発明の範囲内に
包含するものである。
【0081】方法5 目的化合物(Ig)またはその塩は、化合物(If)ま
たはその塩をカルボキシ保護基脱離反応に付すことによ
り製造できる。この反応は、上述の方法4と同様にして
実施でき、従って、この反応の反応態様および反応条件
[たとえば塩基、酸、触媒、溶媒、反応温度など]につ
いては、方法4のところでの説明を参照されたい。
【0082】方法6 目的化合物(Id)またはその塩は、化合物(Ie)ま
たはその塩をアミノ保護反応に付すことにより製造でき
る。この反応は、実施例に記載したごとき常法またはそ
れに類似の方法に従って実施できる。
【0083】方法7 目的化合物(If)またはその塩は、化合物(Ig)ま
たはその塩をカルボキシ保護反応に付すことにより製造
できる。この反応は、実施例に記載したごとき常法また
はそれに類似の方法に従って実施できる。
【0084】方法8 目的化合物(Ii)またはその塩は、化合物(Ih)ま
たはその塩をアミノ保護基脱離反応に付すことにより製
造できる。この反応は、上記の方法4と同様にして実施
でき、従って、この反応の反応態様および反応条件[た
とえば反応性誘導体、溶媒、反応温度など]については
方法4のところでの説明を参照されたい。
【0085】方法9 目的化合物(Ih)またはその塩は、化合物(Ii)ま
たはそのアミノ基における反応性誘導体もしくはそれら
の塩をアシル化反応に付すことにより製造できる。本ア
シル化反応に使用すべき好適なアシル化剤としては、式 R10−OH (X) (式中、R10は上述のアシルである)の化合物またはそ
の反応性誘導体もしくはそれらの塩が挙げられる。
【0086】化合物(Ii)のアミノ基における好適な
反応性誘導体としては、化合物(Ii)とアルデヒド、
ケトンなどのカルボニル化合物との反応により形成され
るシッフ塩基型イミノ化合物またはその互変異性体であ
るエナミン型異性体;化合物(Ii)とN,O−ビス
(トリメチルシリル)アセトアミド、N−トリメチルシ
リルアセトアミドなどのシリル化合物との反応により形
成されるシリル誘導体;化合物(Ii)と三塩化燐また
はホスゲンとの反応により形成される誘導体などが挙げ
られる。
【0087】化合物(X)の好適な反応性誘導体として
は、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性エステルなどが挙
げられる。好適な例としては、酸塩化物;酸アジド;置
換燐酸(たとえばジアルキル燐酸、フェニル燐酸、ジフ
ェニル燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲン化燐酸など)、
ジアルキル亜燐酸、亜硫酸、チオ硫酸、アルカンスルホ
ン酸(たとえばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸な
ど)、硫酸、アルキル炭酸、脂肪族カルボン酸(たとえ
ばピバル酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、2−エチル
酪酸、トリクロロ酢酸など)、芳香族カルボン酸(たと
えば安息香酸など)などの酸との混合酸無水物;対称酸
無水物;イミダゾール、4−置換イミダゾール、ジメチ
ルピラゾール、トリアゾールまたはテトラゾールとの活
性アミド;活性エステル(たとえばシアノメチルエステ
ル、メトキシメチルエステル、ジメチルイミノメチル
[(CH32+=CH−]エステル、ビニルエステ
ル、プロパルギルエステル、p−ニトロフェニルエステ
ル、2,4−ジニトロフェニルエステル、トリクロロフ
ェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、メシ
ルフェニルエステル、フェニルアゾフェニルエステル、
フェニルチオエステル、p−ニトロフェニルチオエステ
ル、p−クレジルチオエステル、カルボキシメチルチオ
エステル、ピラニルエステル、ピリジルエステル、ピペ
リジルエステル、8−キノリルチオエステルなど);N
−ヒドロキシ化合物(たとえばN,N−ジメチルヒドロ
キシルアミン、1−ヒドロキシ−2(1H)−ピリド
ン、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール、N−ヒドロキシフタルイミド、1−
ヒドロキシ−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾールな
ど)とのエステルなどが挙げられる。これらの反応性誘
導体は、使用する化合物(Ii)の種類に応じて、それ
らのなかから適宜選択できる。
【0088】反応は、通常、慣用の溶媒、たとえば水、
アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロホル
ム、塩化メチレン、塩化エチレン、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリ
ジン、反応に悪影響を及ぼさないその他の任意の有機溶
媒またはこれらの混合物中で実施する。
【0089】化合物(Ii)を遊離酸またはその塩の形
で使用するときには、N,N’−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、N−シクロヘキシル−N’−モルホリノエ
チルカルボジイミド、N−シクロヘキシル−N’−(4
−ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボジイミド、
N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチル
−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド、N,N’−カルボニルビス(2−メチルイミダゾー
ル)、ペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシルイミ
ン、ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミン、エ
トキシアセチレン、1−アルコキシ−1−クロロエチレ
ン、亜燐酸トリアルキル、ポリ燐酸イソプロピル、オキ
シ塩化燐(塩化ホスホリル)、三塩化燐、塩化チオニ
ル、塩化オキサリル、トリフェニルホスフィン、2−エ
チル−7−ヒドロキシベンゾイソオキサゾリウム塩、水
酸化2−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソオキ
サゾリウム分子内塩、1−(p−クロロベンゼンスルホ
ニルオキシ)−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾー
ル;N,N−ジメチルホルムアミドと塩化チオニル、ホ
スゲン、オキシ塩化燐との反応により調製されるいわゆ
るフィルスマイヤー試薬などの慣用の縮合剤の存在下で
反応を実施するのが好ましい。
【0090】アルカリ金属重炭酸塩、トリ低級アルキル
アミン、ピリジン、N−低級アルキルモルホリン、N,
N−ジ低級アルキルベンジルアミンなどの有機塩基また
は無機塩基の存在下で反応を実施することもできる。反
応温度はとくに限定されず、通常、冷却下ないし加熱下
に反応を実施する。出発化合物(IV)および(V)の
調製法を以下に詳細に説明する。
【0091】方法A 目的化合物(IX)またはその塩は、化合物(II)ま
たはそのカルボキシ基における反応性誘導体もしくはそ
れらの塩を化合物(VIII)またはそのアミノ基にお
ける反応性誘導体もしくはそれらの塩と反応させること
により調製できる。この反応は、前述の方法1と同様に
して実施でき、従って、この反応の反応態様および反応
条件[たとえば反応性誘導体、溶媒、反応温度など]に
ついては、方法1のところでの説明を参照されたい。
【0092】方法B 目的化合物(IV)またはその塩は、化合物(IX)ま
たはその塩をカルボキシ保護基脱離反応に付すことによ
り調製できる。この反応は、上述の方法4と同様にして
実施でき、従って、この反応の反応態様および反応条件
[たとえば塩基、酸、触媒、溶媒、反応温度など]につ
いては、方法4のところでの説明を参照されたい。本発
明は、R1 におけるアミノ保護基がアミノに変換される
場合をも発明の範囲に包含するものである。
【0093】方法C 目的化合物(Va)またはその塩は、化合物(6)を酸
と反応させることにより調製できる。化合物(6)は次
のようにして調製できる。化合物(1)をホルマリンと
反応させることにより化合物(2)を調製でき、化合物
(2)を化合物(3)とともにリパーゼ接触反応に付す
ことにより化合物(4)および化合物(5)の両者を調
製でき、化合物(5)をアンモニア水と反応させること
により化合物(6)を調製できる。各段階の反応は、調
製例に記載したような常法により実施できる。
【0094】方法D 目的化合物(Vb)またはその塩は、化合物(11)を
酸と反応させることにより調製できる。化合物(11)
は次のようにして調製できる。化合物(7)を化合物
(8)と反応させること(ヴィッティッヒ反応)により
化合物(9)を調製でき、化合物(9)を化合物(1
0)と反応させることにより化合物(11)を調製でき
る。各段階の反応は、調製例に記載したような常法によ
り実施できる。
【0095】上記諸方法により得た目的化合物(I)が
遊離の形であるときには、それを常法により塩の形に転
化することができる。他方、このようにして得た目的化
合物(I)が塩の形であるときには、やはり常法により
それを遊離の形または他の塩の形に転化することができ
る。方法の方法1〜9およびA〜Dによって得られた化
合物は、粉末化、再結晶、カラムクロマトグラフィー、
再沈殿などの常法により単離、精製できる。目的化合物
(I)の各々が、不斉炭素原子および二重結合による光
学異性体、幾何異性体などの立体異性体を1個以上包含
することもあるが、かかる異性体およびそれらの混合物
がすべてこの発明の範囲に含まれるものである。
【0096】目的化合物(I)の有用性を示すために、
本発明の代表的な化合物(I)の若干の薬理試験データ
を以下に示す。 試験1:アデノシン二燐酸(ADP)誘発血小板凝集に
対する作用 試験化合物 (1) 実施例21(3)の化合物 試験方法 ヒト血液から、3×108 個/mlの血小板を含有する
血小板に富む血漿(PRP)を調製する。225μlの
PRPに、薬物溶液* 25μlを加え、37℃で2分間
撹拌する。この溶液に、凝集誘発剤としてADP 5μ
l(最終2.5μM)を加える。血小板凝集計(NBS
ヘマトレーサー801)を用いて凝集を測定する。抑制
剤(試験化合物)の活性を、IC100 値、すなわち血小
板凝集を完全に阻止するのに要する用量として表わす。 薬物溶液* −試験化合物を水に溶解させる。
【0097】本発明の医薬は、目的化合物(I)または
その塩を活性成分として、直腸投与、肺吸入(鼻または
口腔からの吸入)、点鼻、点眼、外用(局所投与)、経
口または非経口(皮下、静脈内および筋肉内を含む)投
与に適した有機または無機担体または賦形剤との混合物
として含有するたとえば固体状、半固体状または液状の
医薬製剤の形で使用できる。
【0098】該活性成分は、たとえば、錠剤、顆粒剤、
トローチ剤、カプセル剤、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、
エアゾール剤、吸入用散剤、液剤、乳剤、懸濁剤、その
他使用に適した任意の形態用の通常の製薬上許容しうる
担体と混合できる。そして、必要ならば、さらに、補助
剤、安定剤、増粘剤、着色剤、香料を用いることができ
る。
【0099】目的化合物(I)またはその塩は、疾患の
経過または症状に対して所望の効果を奏するのに十分な
量を該医薬組成物に含有させる。本発明の医薬は、この
技術分野における常法により製造できる。必要ならば、
この技術分野において常用されている薬物生体内利用率
向上手法を、本発明の医薬に適用できる。
【0100】該医薬をヒトまたは動物に適用するに当っ
ては、静脈内(点滴静注を含む)、筋肉内、経肺または
経口投与あるいは定量吸入器、噴霧器または乾燥粉末吸
入器からのエアゾールの吸入または吹込みにより適用す
るのが好ましい。
【0101】目的化合物(I)の薬効量は、処置すべき
各個の患者の年令および症状により相異し、またそれら
に依存もするが、一般的には、静脈内投与の場合、ヒト
または動物の体重1kg当り目的化合物(I)0.00
1〜100mgという1日量を、筋肉内投与の場合、ヒ
トまたは動物の体重1kg当り目的化合物0.001〜
100mgという1日量を、経口投与の場合、ヒトまた
は動物の体重1kg当り0.001〜200mgという
1日量を、ヒトまたは動物における前記疾患の予防およ
び/または予防のために投与する。
【0102】以下の調製例および実施例は、本発明をよ
り詳細に説明するために挙げるものである。
【0103】調製例1 (1) (R)−ニペコチン酸エチル(1.86g)、
3−(1−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジ
ル)プロピオン酸(3.04g)および1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(1.60g)のN,N−ジメチル
ホルムアミド(20ml)中混合物に、0℃で撹拌下、
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド(2.16ml)を加える。外界温度で一夜
撹拌後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。
抽出液を水、食塩水で洗い、MgSO 4で乾燥し、減圧
下で蒸発させる。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製する。(CHCl3:MeOH)=(10
0:1)で溶出して、(R)−1−[3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]
−3−ピペリジンカルボン酸エチルを油状物(4.01
g)として得る。 IR (フィルム) : 2960, 2900, 2840, 1710, 1665, 1630 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.20 (1H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.48-1.88 (9H,m), 1.98-2.15 (1H,
m), 2.31-2.51 (3H,m), 2.62-3.12(4H,m), 3.35-3.47
(1/2H,m), 3.65-3.85 (1H,m), 4.00-4.22 (4H,m),4.56-
4.69 (1/2H,m) Mass (m/z) : 397 (M++1)
【0104】調製例1(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0105】(2) 1−[2−(1−ベンジルオキシ
カルボニル−4−ピペリジルオキシ)アセチル]−3−
ピペリジンカルボン酸エチル IR (フィルム) : 2930, 2860, 1720, 1690, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.25 (3H,t,J=7.1Hz), 1.46-1.94 (7
H,m), 2.00-2.16(1H,m), 2.40-2.59 (1H,m), 2.85-3.40
(4H,m), 3.56-3.64 (1H,m),3.73-3.98 (3H,m), 4.04-
4.32 (2+1/2H,m), 4.15 (2H,q,J=7.7Hz),4.49-4.60 (1/
2H,m), 5.12 (2H,s), 7.30-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 433 (M++1)
【0106】(3) (R)−1−[3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]
−3−ピペリジンカルボン酸エチル IR (フィルム) : 2980, 2920, 2840, 1715, 1690, 1630 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.05-1.30 (5H,m), 1.40-1.88 (8H,
m), 1.98-2.15 (1H,m),2.30-2.50 (3H,m), 2.70-3.10
および 3.35-3.47 (計 4H,m), 3.67-3.83(1H,m), 3.98-
4.21 および 4.55-4.66 (計 5H,m), 5.12 (2H,s), 7.29-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 431 (M++1)
【0107】(4) 1−[3−(1−第三級ブトキシ
カルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]−3−ピ
ロリジンカルボン酸メチル IR (フィルム) : 3450, 1730, 1680, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.07-1.18 (2H,m), 1.453 (9H,s),
1.57-1.69 (3H,m),1.63 (3H,s), 2.12-2.31 (3H,m), 2.
61-2.73 (2H,m), 3.02-3.20 (1H,m),3.45-3.75 (7H,m),
4.05-4.15 (2H,m) Mass (m/z) : 369 (M++1)
【0108】(5) 3−[3−(1−第三級ブトキシ
カルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]アミノピ
リジン mp : 152−153℃ IR(ヌジョール): 1680, 1600 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.20 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
40-1.51 (1H,m),1.61-1.75 (4H,m), 2.43 (2H,t,J=7.6H
z), 2.39-2.46 (2H,m), 4.03-4.14(2H,m), 7.28 (1H,t,
J=7.0Hz), 8.22 (1H,dd,J=5.7 および 2.3Hz),8.32 (1
H,dd,J=4.7 および 1.4Hz), 8.59 (1H,d,J=2.4Hz), 8.6
5 (1H,s) Mass (m/z) : 334 (M++1)
【0109】(6) (S)−1−[3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]
−3−ピペリジンカルボン酸エチル IR (フィルム) : 2930, 2860, 1720, 1680, 1635 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.23 (2H,m), 1.27 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.53-1.74 (9H,m), 1.98-2.15 (1H,
m), 2.32-2.51 (3H,m), 2.60-3.11(4H,m), 3.68-3.86
(1H,m), 4.03-4.22 (4H,m) Mass (m/z) : 397 (M++1)
【0110】(7) N−[(R)−(1−ベンジルオ
キシカルボニル)−3−ピペリジルカルボニル]−2
(S)−第三級ブトキシカルボニルアミノ−β−アラニ
ンエチルエステル IR (フィルム) : 3320, 2975, 2930, 2860, 1700, 1680, 16
60 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.23-1.32 (1H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.43 (9H,s),1.47-1.67 (4H,m), 1.72-2.03 (2H,
m), 2.23-2.40 (1H,m), 3.45-3.90(4H,m), 4.13-4.25
(3H,m), 4.31-4.42 (1H,m), 5.16 (2H,d,J=6.7Hz),7.36
-7.39 (5H,m) Mass (m/z) : 478 (M++1)
【0111】(8) N−(3−ピリジル)−3(S)
−(第三級ブトキシカルボニルアミノ)スクシナミン酸
メチルエステル IR (フィルム) : 2975, 1700, 1680, 1600 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.49 (9H,s), 2.77 (1H,dd,J=17.1
および 6.2Hz), 3.05(1H,dd,J=17.1 および 4.4Hz), 3.
74 (3H,s), 4.63-4.72 (1H,m),5.91-6.00 (1H,m), 7.23
-7.30 (1H,m), 8.11 (1H,dq,J=8.3 および1.0Hz), 8.36
(1H,dd,J=4.8 および 1.4Hz), 8.59 (1H,d,J=2.4Hz),
8.83-8.87 (1H,br) Mass (m/z) : 324 (M++1)
【0112】(9) N−[(3−ピリジル)−2
(S)−(第三級ブトキシカルボニルアミノ)スクシナ
ミン酸エチルエステル mp : 134−135℃ IR(ヌジョール): 3300, 1720, 1680, 1665 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.28 (3H,t,J=7.1Hz), 1.45 (9H,s),
2.96 (1H,dd,J=16.1および 4.6Hz), 3.09 (1H,dd,J=1
6.1 および 5.2Hz), 4.24 (2H,q,J=7.1Hz), 4.58 (1H,d
t,J=8.3 および 4.9Hz), 5.71-5.75 (1H,m),7.24-7.30
(1H,m), 8.13-8.20 (1H,m), 8.32-8.37 (1H,m), 8.43-
8.47(1H,m), 8.57-8.61 (1H,m) Mass (m/z) : 338 (M++1)
【0113】(10) N−[(3−ピリジル)−3
(R)−(第三級ブトキシカルボニルアミノ)]スクシ
ナミン酸ベンジルエステル IR (フィルム) : 2970, 1705, 1670 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.47 (9H,s), 2.83 (1H,dd,J=15.6
および 6.3Hz), 3.07(1H,dd,J=17.1 および 4.7Hz), 4.
65-4.75 (1H,m), 5.15 (2H,s), 5.93(1H,d,J=8.4Hz),
7.21-7.27 (1H,m), 7.33 (5H,s), 8.07 (1H,dq,J=8.3お
よび 1.0Hz), 8.35 (1H,dd,J=4.7 および 1.4Hz), 8.57
(1H,d,J=2.4Hz), 8.87 (1H,s) Mass (m/z) : 4.00 (M++1)
【0114】調製例2 (1) (R)−1−[3−(1−第三級ブトキシカル
ボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]−3−ピペリ
ジンカルボン酸エチル(3.99g)のメタノール(1
0ml)−テトラヒドロフラン(10ml)−水(10
ml)混合物溶液に、0℃で撹拌下、水酸化リチウム
(1.27g)を加える。外界温度で1時間撹拌後、混
合物を5%KHSO4 水溶液で酸性にし、酢酸エチルで
抽出する。抽出液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾
燥し、減圧下に蒸発させて、(R)−1−[3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル]−3−ピペリジンカルボン酸(3.34g)を得
る。 mp : 102−104℃ IR(ヌジョール): 1720, 1680, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.10 (2H,m), 1.38-1.76 (8
H,m), 1.38 (9H,s),1.82-2.01 (1H,m), 2.20-2.45 (3H,
m), 2.59-2.76 (2H,m), 2.89-3.09(1H,m), 3.28-3.40
(1H,m), 3.69-3.98 および 4.31-4.44 (計 4H,m)
【0115】調製例2(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0116】(2) (R)−1−[3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]
−3−ピペリジンカルボン酸 mp : 134−135℃ IR(ヌジョール): 1715, 1680, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.90-1.10 (2H,m), 1.30-1.73 (8
H,m), 1.85-1.98 (1H,m), 2.20-2.49 (3H,m), 2.65-2.8
6 (2H,m), 2.94-3.06 (1H,m), 3.27-3.38 (1H,m), 3.69
-3.84 および 4.34-4.42 (計 2H,m), 3.95-4.02 (2H,
m), 5.06 (2H,s), 7.27-7.41 (5H,m), 12.38 (1H,s) Mass (m/z) : 403 (M++1)
【0117】(3) (S)−1−[3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]
−3−ピペリジンカルボン酸 mp : 111−112℃ IR(ヌジョール): 3100, 1720, 1680, 1620, 1600 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.88-1.09 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.28-1.74 (8H,m),1.87-2.01 (1H,m), 2.15-2.79 (6H,
m), 2.94-3.08 (1H,m), 3.70-3.94(4H,m), 12.31-12.49
(1H,br) Mass (m/z) : 269 (M++1-Boc)
【0118】調製例3 (1) 1−[2−(1−ベンジルオキシカルボニル−
4−ピペリジルオキシ)アセチル]−3−ピペリジンカ
ルボン酸エチル(2.06g)と1N NaOH水溶液
(14.29ml)とのテトラヒドロフラン(10m
l)−エタノール(10ml)−水(10ml)中混合
物を外界温度で1時間撹拌する。混合物を10% KH
SO4 水溶液で酸性とし、酢酸エチルで抽出する。抽出
液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で
蒸発させる。残留物をジエチルエーテルから再結晶し
て、1−[2−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−
ピペリジルオキシ)アセチル]−3−ピペリジンカルボ
ン酸(1.51g)を得る。 mp : 102−104℃ IR(ヌジョール): 1720, 1690, 1615, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.34-2.00 (8H,m), 2.23-2.50 (1
H,m), 2.73-3.86(9H,m), 4.14-4.36 (2H,m), 5.07 (2H,
s), 7.28-7.42 (5H,m), 12.34-12.55 (1H,br) Mass (m/z) : 405 (M++1) 調製例3(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0119】(2) 1−[3−(1−第三級ブトキシ
カルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]−3−ピ
ロリジンカルボン酸 mp : 102−103℃ IR(ヌジョール): 1720, 1680, 1480 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.92-0.98 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.60-1.66 (2H,m),1.94-2.08 (2H,m), 2.11-2.23 (2H,
m), 2.52-2.66 (2H,m), 2.96-3.14(1H,m), 3.33-3.68
(7H,m), 3.88-3.94 (2H,m)
【0120】調製例4 (1) N−第三級ブトキシカルボニル−o−メシル−
(L)−セリンエチルエステル(5g)のN,N−ジメ
チルホルムアミド(50ml)溶液に、外界温度で撹拌
下、アジ化ナトリウム(2.09g)を加える。60℃
で30分間撹拌後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出する。抽出液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾
燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製する。n−ヘキサン:E
tOAc=7:1で溶出して、3−アジドメチル−2
(S)−(第三級ブトキシカルボニル)アミノプロピオ
ン酸エチル(1.5g)を得る。 IR (フィルム) : 3450, 2960, 2090, 1700 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.31 (3H,t,J=7.1Hz), 1.46 (9H,s),
3.73 (1H,d,J=3.6Hz), 4.26 (2H,q,J=7.1Hz), 4.41-4.
51 (1H,m), 5.34-5.45 (1H,m) Mass (m/z) : 159 (M++1-Boc)
【0121】調製例4(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0122】(2) N−(ベンジルオキシカルボニ
ル)−3(S)−アジドメチル−β−アラニン第三級ブ
チルエステル IR (フィルム) : 3300, 2100, 1720 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.44 (9H,s), 2.51 (2H,d,J=6.0Hz),
3.48-3.52 (2H,m),4.08-4.18 (1H,m), 5.11 (2H,s),
5.40 (1H,br), 7.34-7.36 (5H,m) Mass (m/z) : 333 (M+-1)
【0123】調製例5 (1) 3−アジド−2(S)−(第三級ブトキシカル
ボニル)アミノプロピオン酸エチル(0.5g)と10
% Pd−C(0.1g、50%湿潤)とのエタノール
(5ml)中混合物を大気圧下で1時間水素化処置す
る。触媒を濾去後、濾液を減圧下に蒸発させて、2
(S)−(第三級ブトキシカルボニル)アミノ−β−ア
ラニンエチルエステル(0.45g)を得る。 IR (フィルム) : 3350, 2960, 1720, 1680, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17 (3H,t,J=7.4Hz), 1.39 (9H,
s), 1.30-1.85 (3H,m),2.75-2.78 (1H,m), 3.33-3.49
(1H,m), 4.07 (2H,q,J=7.1Hz), 6.80-6.89および 7.11-
7.23 (計 1H,m)
【0124】調製例5(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0125】(2) 2(S)−アセチルアミノ−β−
アラニンエチルエステル [α]25 D = -35.9°(C=1.0, EtOH) IR (フィルム) : 1740, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20 (3H,t,J=7.1Hz), 1.89 (3H,
s), 2.99-3.23 (2H,m), 4.11 (2H,q,J=7.1Hz), 4.46-4.
57 (1H,m), 8.30 (2H,br), 8.63(1H,d,J=7.68Hz) Mass (m/z) : 175 (M++1)
【0126】調製例6 N−第三級ブトキシカルボニル−L−セリンエチルエス
テル(8.20g)のテトラヒドロフラン(300m
l)溶液に、−5℃で、トリフェニルホスフィン(1
0.15g、387ミリモル)、ジアゾ炭酸ジエチル
(6.09ml、38.7ミリモル)およびジフェニル
ホスホン酸(8.34ml、38.7ミリモル)を順次
加える。室温で3時間撹拌したのち、混合物を水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、飽和NaHC
3 水溶液および食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、
減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製する。EtOAc:n−ヘキサ
ン=10:90により溶出して、3−アジド−2(S)
−(第三級ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸エ
チル(5.0g)を得る。 IR (フィルム) : 3450, 2960, 2090, 1700 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.31 (3H,t,J=7.1Hz), 1.46 (9H,s),
3.73 (1H,d,J=3.6Hz), 4.26 (2H,q,J=7.1Hz), 4.41-4.
51 (1H,m), 5.34-5.45 (1H,m) Mass (m/z) : 159 (M++1-Boc)
【0127】調製例7 3−アジド−2(S)−(第三級ブトキシカルボニルア
ミノ)プロピオン酸エチル(0.5g)の酢酸エチル
(5ml)溶液に、0℃で、4N HCl酢酸エチル溶
液(5ml)を加える。室温で2時間撹拌後、混合物を
減圧下で蒸発させる。残留物をジエチルエーテルから再
結晶して、2(S)−アミノ−3−アジドプロピオン酸
エチル塩酸塩(0.3g)を得る。 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.25 (3H,t,J=7.1Hz), 3.97 (2H,
d,J=4.0Hz), 4.22 (2H,q,J=7.1Hz), 4.34 (1H,t,J=4.0H
z) Mass (m/z) : 159 (M++1) 遊離化合物
【0128】調製例8 (1) 3−アミノピリジン(1g)のジクロロメタン
(10ml)溶液に、0℃で撹拌下、トリエチルアミン
(1.63ml)および塩化3−メトキシカルボニルプ
ロピオニル(1.44ml)を加える。外界温度で1時
間撹拌後、混合物を水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出
する。抽出液を水、飽和NaHCO3 水溶液、水および
食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させ
る。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製する。CHCl3 :MeOH=100:1で溶出
し、ジエチルエーテルから再結晶して、N−(3−ピリ
ジル)スクシナミン酸メチルエステル(0.73g)を
得る。 mp : 78−79℃ IR(ヌジョール): 1730, 1685, 1610 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 2.66-2.81 (4H,m), 3.72 (3H,s), 7.
22-7.29 (1H,m),8.32 (1H,dd,J=8.3 および 1.2Hz), 8.
58 (2H,d,J=8.6Hz) Mass (m/z) : 209 (M++1)
【0129】調製例8(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0130】(2) 2(S)−アセチルアミノ−3−
アジドプロピオン酸エチル IR (フィルム) : 3300, 2100, 1720, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.32 (3H,t,J=7.1Hz), 2.07 (3H,s),
3.69-3.85 (2H,m),4.27 (2H,q,J=7.1Hz), 4.70-4.77
(1H,m), 6.36 (1H,br) Mass (m/z) : 201 (M++1)
【0131】調製例9 N−(3−ピリジル)−3(R)−(第三級ブトキシカ
ルボニルアミノ)スクシナミン酸ベンジルエステル
(4.28g)と10%Pd−C(0.86g、50%
湿潤)とのテトラヒドロフラン(50ml)中混合物
を、大気圧下で2時間水素化処理する。触媒を濾去後、
濾液を減圧下に濃縮する。残留物をジエチルエーテルか
ら再結晶して、N−(3−ピリジル)−3(R)−(第
三級ブトキシカルボニルアミノ)スクシナミン酸(2.
55g)を得る。 mp : 98−100℃ IR(ヌジョール): 3430, 1735, 1700, 1680 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.39 (9H,s), 2.57-2.77 (2H,m),
3.33-3.46 (1H,m),4.39-4.50 (1H,m), 7.27-7.38 (2H,
m), 8.03-8.07 (1H,m), 8.26-8.28(1H,m), 8.76 (1H,
s), 10.28 (1H,s)
【0132】調製例10 N−(3−ピリジル)−3(R)−(第三級ブトキシカ
ルボニルアミノ)スクシナミン酸(1g)と炭酸水素ナ
トリウム(0.54g)とのN,N−ジメチルホルムア
ミド(5ml)中懸濁液に、臭化エチル(1.76g)
のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を加え
る。室温で4日間撹拌後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出する。抽出液を水および食塩水で洗い、Mg
SO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製する。CHC
3 :MeOH=100:1で溶出して、N−(3−ピ
リジル)−3(R)−(第三級ブトキシカルボニルアミ
ノ)スクシナミン酸エチルエステル(0.63g)を油
状物として得る。 IR (フィルム) : 2980, 2940, 1715, 1675 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.28 (3H,t,J=7.1Hz), 1.49 (9H,s),
2.76 (1H,dd,J=17.2および 6.4Hz), 3.04 (1H,dd,J=1
7.2 および 4.3Hz), 4.19 (2H,q,J=7.1Hz), 4.60-4.72
(1H,m), 5.86-5.96 (1H,m), 7.23-7.30 (1H,m),8.10 (1
H,dq,J=8.3 および 1.1Hz), 8.36 (1H,dd,J=4.7 および
1.4Hz),8.59 (1H,d,J=2.4Hz), 8.76-8.81 (1H,br) Mass (m/z) : 338 (M++1)
【0133】調製例11 (1) N−(3−ピリジル)−3(S)−(第三級ブ
トキシカルボニルアミノ)スクシナミン酸メチルエステ
ル(3.91g)、4N HClジオキサン溶液(3.
36ml)およびPtO2 (0.39g)のメタノール
(40ml)中混合物を、大気圧下で2時間水素化処理
する。触媒を濾去後、濾液を減圧下で濃縮する。残留物
をジエチルエーテルから再結晶して、N−(3−ピペリ
ジル)−3(S)−(第三級ブトキシカルボニルアミ
ノ)スクシナミン酸メチルエステル塩酸塩(3.67
g)を得る。 IR(ヌジョール): 1740, 1680, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.38 (9H,s), 1.64-1.95 (4H,m),
2.48-2.92 (3H,m),3.08-3.20 (2H,m), 3.60 (3H,d,J=5.
1Hz), 3.83-4.04 (2H,m), 4.20-4.43(1H,m), 7.06-7.20
(1H,m), 8.12-8.29 (1H,m) Mass (m/z) : 330 (M++1) 遊離化合物 調製例11(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0134】(2) N−(3−ピペリジル)スクシナ
ミン酸メチルエステル塩酸塩 mp : 87−89℃ IR(ヌジョール): 3300, 2920, 1720, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.36-1.91 (5H,m), 2.34-2.40 (2
H,m), 2.47-3.01(3H,m), 3.04-3.20 (2H,m), 3.58 (3H,
s), 3.84-4.02 (1H,m), 8.23(1H,d,J=7.3Hz), 9.05-9.2
0 (1H,br), 9.28-9.40 (1H,br) Mass (m/z) : 215 (M++1) 遊離化合物
【0135】(3) N−(3−ピペリジル)−2
(S)−(第三級ブトキシカルボニルアミノ)スクシナ
ミン酸エチルエステル IR (フィルム) : 3400, 1840, 1700, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.16 (3H,t,J=7.1Hz), 1.17-1.79
(6H,m), 1.37 (9H,s), 2.22-2.58 (2H,m), 2.71-2.93
(2H,m), 3.49-3.64 (1H,m), 4.06(2H,q,J=7.1Hz), 4.29
(1H,q,J=7.4Hz), 7.04-7.10 (1H,m), 7.75 (1H,d,J=7.
8Hz) Mass (m/z) : 344 (M++1)
【0136】(4) 3−[[3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]アミ
ノ]ピペリジン IR (フィルム) : 3400, 2930, 1635 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.04 (2H,m), 1.27-1.49 (5
H,m), 1.38 (9H,s),1.55-1.77 (5H,m), 1.99-2.40 (2H,
m), 2.60-2.91 (5H,m), 3.46-3.64(2H,m), 3.86-3.96
(2H,m), 7.63-7.67 (1H,m) Mass (m/z) : 340 (M++1)
【0137】調製例12 N−(3−ピリジル)−3(R)−(第三級ブトキシカ
ルボニルアミノ)スクシナミン酸エチルエステル(0.
62g)とPtO2 (0.06g)との酢酸(12m
l)中混合物を、大気圧下で6時間水素化処理する。触
媒を濾去後、濾液を減圧下で濃縮する。残留物を水に溶
解させる。溶液を飽和炭酸カリウム水溶液でpH10に
調整し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水および食塩
水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下に蒸発させて、
N−(3−ピペリジル)−3(R)−(第三級ブトキシ
カルボニルアミノ)スクシナミン酸エチルエステル
(0.51g)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3500, 2980, 2940, 1710, 1660 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17 (3H,t,J=7.1Hz), 1.38 (9H,
s), 1.32-1.70 (6H,m),2.28-2.88 (4H,m), 3.50-3.64
(1H,br), 4.00 (2H,q,J=7.1Hz), 4.20-4.33 (1H,m), 7.
04-7.11 (1H,m), 7.59-7.63 (1H,m) Mass (m/z) : 344 (M++1)
【0138】調製例13 N−(ベンジルオキシカルボニル)−3(S)−ヒドロ
キシメチル−β−アラニン第三級ブチルエステル(3.
1g)とトリエチルアミン(1.35ml)とのジクロ
ロメタン(25ml)中混合物に、氷冷下、塩化メタン
スルホニル(1.35ml)のジクロロメタン(5m
l)溶液を加える。室温で1時間撹拌後、混合物を水中
に注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を水、食塩
水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させる。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製する。CHCl3 により溶出して、N−(ベンジルオ
キシカルボニル)−3(S)−メタンスルホニルオキシ
メチル)−β−アラニン第三級ブチルエステル(3.1
g)を無色油状物として得る。 IR (フィルム) : 3330, 1710 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.44 (9H,s), 2.56-2.59 (2H,m), 2.
74 (1H,br), 2.98(3H,s), 4.25-4.34 (3H,m), 5.11 (2
H,s), 5.44-5.48 (1H,m), 7.35-7.42(5H,m)
【0139】調製例14 N−ベンジルオキシカルボニル(L)アスパラギン酸ω
−第三級ブチルエステル(3.0g)とトリエチルアミ
ン(1.55ml)とのテトラヒドロフラン(30m
l)中混合物に、窒素雰囲気下、−30℃で、クロロ炭
酸エチル(1.06ml)を加える。1時間撹拌後、沈
殿を濾去し、濾液を、NaBH4 (1.05g)のテト
ラヒドロフラン(30ml)−水(6ml)溶液に、0
℃で、加える。30分間撹拌後、混合物を10%KHS
4 水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を
水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発
させる。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製する。2%MeOH/CHCl3 で溶出し
て、N−(ベンジルオキシカルボニル)−3(S)−ヒ
ドロキシメチル−β−アラニン第三級ブチルエステル
(2.5g)を無色油状として得る。 IR (フィルム) : 3320, 1700 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.43 (9H,s), 2.53-2.57 (3H,s), 3.
68-3.73 (2H,m),3.99-4.08 (1H,m), 5.10 (2H,m), 5.29
-5.52 (1H,m), 7.35-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 310 (M++1)
【0140】調製例15 (1) N−ベンジルオキシカルボニル−3(S)−ヒ
ドロキシメチル−β−アラニン第三級ブチルエステル
(2.0g)、トリフェニルホスフィン(1.87
g)、イミダゾール(0.66g)およびI2 (1.8
0g)からなる混合物を、室温で30分間撹拌する。沈
殿を濾去し、濾液を減圧下で蒸発させる。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製する。5%
EtOAc/n−ヘキサンで溶出して、N−ベンジルオ
キシカルボニル−3(S)−ヨードメチル−β−アラニ
ン第三級ブチルエステル(1.8g)を白色固体として
得る。 IR(ヌジョール): 3350, 1700 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.44 (9H,s), 2.48-2.64 (2H,m), 3.
41-3.43 (2H,m),3.91-3.98 (1H,m), 5.11 (2H,s), 5.30
-5.35 (1H,m), 7.35-7.37 (5H,m)
【0141】調製例15(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0142】(2) N−(ベンジルオキシカルボニ
ル)−3(S)−(n−ブタンスルホニル)アミノメチ
ル)−β−アラニン第三級ブチルエステル IR (CHCl3) : 1710 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.93 (3H,t,J=7.2Hz), 1.43 (9H,s),
1.66-1.83 (4H,m),2.54 (2H,d,J=6.0Hz), 2.95-3.03
(2H,m), 3.26-3.32 (2H,m), 4.00-4.10(1H,m), 4.84-4.
92 (1H,m), 5.10 (2H,s), 5.60-5.61 (1H,m), 7.35-7.3
7(5H,m) Mass (m/z) : 429 (M++1)
【0143】調製例16 チオフェノール(0.15ml)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(6ml)溶液に、氷冷下、NaH(58m
g)を加える。室温で30分間撹拌後、N−(ベンジル
オキシカルボニル)−3(S)−ヨードメチル−β−ア
ラニン第三級ブチルエステル(0.6g)を加え、さら
に1時間撹拌する。混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出する。抽出液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾
燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製する。5%EtOAc/
n−ヘキサンで溶出して、N−(ベンジルオキシカルボ
ニル)−3(S)−フェニルチオメチル−β−アラニン
第三級ブチルエステル(0.64g)を淡黄色油状物と
して得る。 IR (フィルム) : 3320, 1720 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.41 (9H,s), 2.50-2.66 (2H,m), 3.
02-3.25 (2H,m),4.10-4.38 (1H,m), 5.08 (2H,s), 5.45
-5.50 (1H,m), 7.18-7.38(10H,m) Mass (m/z) : 402 (M++1)
【0144】調製例17 N−(ベンジルオキシカルボニル)−3(S)−フェニ
ルチオメチル−β−アラニン第三級ブチルエステル
(0.60g)のクロロホルム(10ml)溶液に、0
℃で、m−クロロ過安息香酸(0.64g)を加える。
室温で2時間撹拌後、混合物を飽和NaHCO3 水溶液
中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。抽出液をNaHS
3 水溶液、水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、
減圧下で溶媒を蒸発させて、N−(ベンジルオキシカル
ボニル)−3(S)−フェニルスルホニルメチル−β−
アラニン第三級ブチルエステル(0.4g)を無色油状
物として得る。 IR (フィルム) : 3350, 1720, 1520 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.42 (9H,s), 2.64-2.79 (2H,m), 3.
36-3.46 (1H,m),3.58-4.61 (1H,m), 4.33-4.37 (1H,m),
5.02 (2H,s), 5.37-5.65 (1H,m), 7.33-7.36 (5H,m),
7.49-7.64 (3H,m), 7.88-7.92 (2H,m) Mass (m/z) : 434 (M++1)
【0145】調製例18 (1) N−(ベンジルオキシカルボニル)−3(S)
−フェニルスルホニルメチル−β−アラニン第三級ブチ
ルエステル(0.44g)と10%Pd−C(0.1
g、50%湿潤)との酢酸(5ml)中混合物を、水素
圧1気圧で1時間水素化処理する。触媒を濾去し、濾液
を減圧下で蒸発させる。残留物を酢酸エチルに溶解さ
せ、飽和NaHCO3 水溶液で洗う。有機層をMgSO
4 で乾燥し、減圧下に溶媒を蒸発させて、3(S)−フ
ェニルスルホニルメチル−β−アラニン第三級ブチルエ
ステル(0.3g)を無色油状物として得る。 IR (フィルム) : 3570, 3370, 1710 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.42 (9H,s), 2.31-2.52 (2H,m), 3.
21-3.30 (2H,m),3.68-3.78 (1H,m), 7.54-7.72 (3H,m),
7.91-7.96 (2H,m) Mass (m/z) : 300 (M++1) 調製例18(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0146】(2) 3(S)−(n−ブタンスルホニ
ルアミノ)メチル−β−アラニン第三級ブチルエステル NMR (DMSO-d6,δ) : 0.89 (3H,t,J=7.2Hz), 1.40 (9H,
s), 1.54-2.13 (4H,m),2.31-2.41 (1H,m), 2.81-2.87
(2H,m), 2.94-3.02 (4H,m) Mass (m/z) : 295 (M++1)
【0147】調製例19 N−[(R)−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−
ピペリジル)カルボニル]−2(S)−(第三級ブトキ
シカルボニルアミノ)−β−アラニンエチルエステル
(0.4g)の酢酸エチル(4ml)溶液に、0℃で撹
拌下、4N HCl酢酸エチル溶液(2.1ml)を加
える。外界温度で2時間撹拌後、生じた沈殿を濾取し
て、N−[(R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3
−ピペリジル)カルボニル]−2(S)−アミノ−β−
アラニンエチルエステル塩酸塩(0.31g)を得る。 IR(ヌジョール): 3300, 1735, 1680, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.02-1.91 (7H,m), 2.21-2.35 (1
H,m), 2.80-2.89 (2H,m), 3.42-3.67 (2H,m), 3.90-4.1
5 (5H,m), 5.07 (2H,d,J=2.7Hz), 7.28-7.42 (5H,m),
8.43-8.49 (1H,m), 8.64-8.73 (2H,br) Mass (m/z) : 378 (M++1) 遊離化合物
【0148】調製例20 N−[(R)−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−
ピペリジル)カルボニル]−2(S)−アミノ−β−ア
ラニンエチルエステル塩酸塩(300mg)のジクロロ
メタン(3ml)溶液に、0℃で撹拌下、トリエチルア
ミン(222μl)および塩化ベンゾイル(93μl)
を加える。外界温度で1時間撹拌後、混合物を水中に注
ぎ、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を水、飽和Na
HCO3水溶液、水および食塩水で洗い、MgSO4
乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をジエチルエーテ
ルから再結晶して、N−[(R)−(1−ベンジルオキ
シカルボニル−3−ピペリジル)カルボニル]−2
(S)−ベンゾイルアミノ−β−アラニンエチルエステ
ル(349mg)を得る。 mp : 135℃ IR(ヌジョール): 3290, 1730, 1685, 1655, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.30 (3H,t,J=7.1Hz), 1.33-2.10 (6
H,m), 2.26-2.43(1H,m), 3.26-4.03 (5H,m), 4.14-4.30
(2H,m), 4.78-4.89 (1H,m),5.10 (2H,d,J=3.9Hz), 7.2
4-7.55 (10H,m), 7.85-7.95 (1H,m) Mass (m/z) : 482 (M++1)
【0149】調製例21 (1) N−[(1R)−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−3−ピペリジル)カルボニル]−2(S)−アミ
ノ−β−アラニンエチルエステル塩酸塩の水溶液をK2
CO3 水溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出する。抽
出液をMgSO4で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留
物(198mg)を酢酸エチル(5ml)に溶解させ、
NaHCO3 (269mg)および塩化ベンゼンスルホ
ニル(136μl)を加える。混合物を4時間加熱還流
させる。不溶物を濾去後、濾液を減圧下で濃縮する。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
する。CHCl3 :MeOH=100:1で溶出して、
N−[(R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ピ
ペリジル)カルボニル]−2(S)−フェニルスルホニ
ルアミノ−β−アラニンエチルエステル(255mg)
を油状物として得る。 IR (フィルム) : 1720, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.12 (3H,t,J=7.1Hz), 1.40-2.11 (7
H,m), 2.23-2.50(1H,m), 3.33-3.83 (3H,m), 3.98 (2H,
q,J=7.1Hz), 3.93-4.19 (1H,m),5.16 (2H,q,J=10.0Hz),
7.31-7.40 (10H,m), 7.81-7.86 (2H,m) Mass (m/z) : 518 (M++1)
【0150】調製例21(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0151】(2) N−[(R)−(1−ベンジルオ
キシカルボニル−3−ピペリジル)カルボニル]−2
(S)−(n−ブタンスルホニルアミノ)−β−アラニ
ンエチルエステル IR (フィルム) : 2940, 2860, 1730, 1665 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.93 (3H,t,J=7.3Hz), 1.31 (3H,t,J
=7.2Hz), 1.37-1.48(4H,m), 1.56-1.84 (7H,m), 1.91-
2.43 (1H,m), 2.97-3.05 (2H,m),3.35-3.87 (4H,m), 4.
15-4.31 (3H,m), 5.10-5.25 (2H,m), 5.82-6.01(1/2H,
m), 6.63-6.83 (1/2H,m), 7.33-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 498 (M++1)
【0152】調製例22 トリメチルシリルアセチレン(1715ml)のテトラ
ヒドロフラン(18.0l)溶液に、窒素雰囲気下−3
0℃以下で、塩化エチルマグネシウム(2.0Mテトラ
ヒドロフラン溶液;6.19l)を滴下する。反応混合
物を0℃までもどし、1時間撹拌する。−30℃に冷却
後、4−アセトキシ−2−アゼチジノン(320g)を
加え、室温まで温め、2時間撹拌する。−20℃まで冷
却後、飽和塩化アンモニウム(4.0l)を加える。酢
酸エチル(20l)を加え、水(10l×2)および食
塩水で洗う。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、減圧下で溶媒を蒸発させて、4−(2−トリメチル
シリルエチニル)−2−アゼチジノン(425g)を得
る。このものは実質的に純粋であり、従って、それ以上
精製せずに、次工程に使用する。 IR(ヌジョール): 3150, 2130, 1740, 1330, 1240, 10
90, 1060, 950, 840,750, 740 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.16 (9H,s), 3.02 (1H,ddd,J=14.7
および 2.7 および1.6Hz), 3.30 (1H,ddd,J=14.7 およ
び 5.3 および 1.8Hz), 4.24 (1H,dd,J=5.3 および 2.7
Hz), 6.41 (1H,br)
【0153】調製例23 4−(2−トリメチルシリルエチニル)−2−アゼチジ
ノン(485g)とパラホルムアルデヒド(261g)
とを、135℃に45分間加熱する。生じた混合物を室
温まで冷却し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(CH2Cl2:EtOAc=8:2)により精製して、
N−ヒドロキシメチル−4−(2−トリメチルシリルエ
チニル)−2−アゼチジノン(429g)を得る。 IR(ヌジョール): 3300, 1710, 1280, 1230, 1020, 82
0 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.18 (9H,s), 3.02 (1H,dd,J=14.8
および 2.7Hz), 3.26(1H,dd,J=14.8 および 5.4Hz), 3.
69 (1H,dd,J=9.4 および 5.3Hz),4.41 (2H,m), 5.01 (1
H,dd,J=11.8 および 5.2Hz) FAB-Mass : 197 (M++1)
【0154】調製例24 N−ヒドロキシメチル−4−(2−トリメチルシリルエ
チニル)−2−アゼチジノン(250g)のジクロロメ
タン(6.5l)溶液に、酢酸ビニル(350ml)お
よびリパーゼPS(商標;天野製薬株式会社)(190
g)を加える。混合物を37℃に加温し、32時間撹拌
する。触媒を濾別し、ジクロロメタンで洗う。溶媒を減
圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、n−ヘキサン:EtOAc=8:2
→0:1で溶出して、(R)−N−ヒドロキシメチル−
4−(2−トリメチルシリルエチニル)−2−アゼチジ
ノン(192g)を得る。 [α]20 D = -133.9°(C=1.12, CHCl3) IR(ヌジョール): 3300, 1710, 1280, 1230, 1020, 82
0 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.18 (9H,s), 3.02 (1H,dd,J=14.8
および 2.7Hz), 3.26(1H,dd,J=14.8 および 5.4Hz), 3.
69 (1H,dd,J=9.4 および 5.3Hz), 4.41(2H,m), 5.01 (1
H,dd,J=11.8 および 5.2Hz) FAB-Mass : 197.8 (M+)
【0155】調製例25 アンモニア水(300ml)とメタノール(1000m
l)とに、(S)−N−ヒドロキシメチル−4−(2−
トリメチルシリルエチニル)−2−アゼチジノン(10
1g)を加える。生じた混合物を室温で一夜撹拌する。
溶媒を減圧下に蒸発させ、残留物に酢酸エチル(1.5
l)を加え、水(100ml×3)および食塩水で洗
う。有機層をMgSO4 で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸
発させる。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製する。CH2Cl2 :EtOAc=9:1
で溶出して、(S)−4−エチニル−2−アゼチジノン
(29.8g)を得る。 [α]20 D = -63.3°(C=1.09, CHCl3) IR(ヌジョール): 3200, 2080, 1400, 1320, 1160 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 2.46 (1H,d,J=2.0Hz), 3.11 (1H,dd
d,J=14.8 および 2.5および 1.6Hz), 3.35 (1H,ddd,J=1
4.8 および 5.3 および 1.8Hz), 4.27(1H,m), 6.46 (1
H,br)
【0156】調製例26 (S)−4−エチニル−2−アゼチジノン(28.5
g)のエタノール(140ml)溶液に、10℃以下
で、HClエタノール溶液(5.86N)を加え、室温
で1時間撹拌する。混合物を減圧下に蒸発させる。残留
物をジエチルエーテルで洗い、濾取して、(S)−3−
アミノ−4−ペンチン酸エチル塩酸塩(50.3g)を
白色結晶として得る。クラウンパックCR(+)(商
標;ダイセル化学工業株式会社)を用いてのキラルHP
LCによりエナンチオマー比を求めると、98.5:
1.5である。 [α]20 D = -6.27°(C=1.11, MeOH) IR(ヌジョール): 3210, 2190, 1710, 1560 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21 (3H,t,J=7.1Hz), 2.84 (1H,d
d,J=16.1 および9.1Hz), 3.07 (1H,dd,J=16.1 および
5.0Hz), 4.13 (2H,q,J=7.1Hz),4.29 (1H,m), 8.94 (3H,
br) Mass (m/z) : 142 (M++1)
【0157】調製例27 CBr4(3.11g)のジクロロメタン(15ml)
溶液に、0℃で、トリフェニルホスフィン(4.92
g)のジクロロメタン(15ml)溶液を滴下する。1
0分間撹拌後、0℃で、(S)−N−第三級ブチルジメ
チルシリル−4−ホルミル−2−アゼチジノン(1.0
g)のジクロロメタン(10ml)溶液を滴下し、20
分間撹拌する。混合物を飽和NaHCO3 水溶液中に注
ぎ、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を水で洗い、M
gSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーにより精製する。ジエチルエ
ーテル:n−ヘキサン=1:5で溶出して、(S)−N
−第三級ブチルジメチルシリル−4−(2,2−ジブロ
モエテニル)−2−アゼチジノン(0.83g)を淡黄
色油状物として得る。 IR (フィルム) : 3450, 3300, 1740, 1600 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.12 (3H,s), 0.16 (3H,s), 0.85 (9
H,s), 2.75 (1H,dd,J=2.8 および 15.6Hz), 3.30 (1H,d
d,J=5.6 および 15.6Hz), 4.13-4.22(1H,m), 6.38 (1H,
d,J=8.8Hz) Mass (m/z) : 370 (M++1)
【0158】調製例28 (S)−N−第三級ブチルジメチルシリル−4−(2,
2−ジブロモエテニル)−2−アゼチジノン(0.63
g)の溶液に、−75℃で、リチウムビス(トリメチル
シリル)アミド(3.75ml、1モルn−ヘキサン溶
液)を加える。−75℃で1時間撹拌後、飽和NH4
l 水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水
および食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で蒸
発させる。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製する。ジエチルエーテル:n−ヘキサン=1:5
で溶出して、(S)−N−第三級ブチルジメチルシリル
−4−エチニル−2−アゼチジノン(0.20g)を無
色油状物として得る。 [α]20 D = -61.5°(C=1.0, MeOH) IR (フィルム) : 3420, 3250, 2100, 1720 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.19 (6H,s), 0.88 (9H,s), 2.35 (1
H,d,J=2.2Hz), 3.02(1H,dd,J=3.0 および 15.1Hz), 3.2
8 (1H,dd,J=5.6 および 15.1Hz),4.00-4.05 (1H,m) Mass (m/z) : 210 (M++1)
【0159】調製例29 (S)−N−第三級ブチルジメチルシリル−4−エチニ
ル−2−アゼチジノン(120mg)の溶液に、室温
で、4N HClエタノール溶液(2ml)を加える。
1時間撹拌後、混合物を減圧下で蒸発させる。残留物を
ジエチルエーテルから再結晶して、(S)−3−アミノ
−4−ペンチン酸エチル塩酸塩(50mg)を白色固体
として得る。クラウンパックCR(+)を用いてのキラ
ルHPLCによりエナンチオマー比を求めると、99.
5:0.5である。 [α]20 D = -7.1°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 3210, 2190, 1710, 1560 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21 (3H,t,J=7.1Hz), 2.84 (1H,d
d,J=16.1 および9.1Hz), 3.07 (1H,dd,J=16.1 および
5.0Hz), 4.13 (2H,q,J=7.1Hz),4.29 (1H,m), 8.94 (3H,
br) Mass (m/z) : 142 (M++1)
【0160】調製例30 亜鉛(11.9g)のテトラヒドロフラン(215m
l)中混合物に、外界温度で、チタン(IV)イソプロ
ポキシド(6.0ml)を加え、生じた混合物を1時間
撹拌する。つぎに、この混合物に、沃化メチレン(8.
1ml)の溶液を加え、30分間撹拌する。生じた混合
物に、(S)−N−第三級ブチルジメチルシリル−4−
ホルミル−2−アゼチジノン(4.3g)のテトラヒド
ロフラン(130ml)溶液を滴下し、2時間撹拌す
る。混合物をジエチルエーテル(500ml)と1N
HCl(300ml)との中に注ぐ。有機層を水、飽和
NaHCO3 水溶液および食塩水で洗い、MgSO4
乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフにより精製する。EtOAc:n−ヘキサン
=1:10で溶出して、(S)−N−第三級ブチルジメ
チルシリル−4−ビニル−2−アゼチジノン(2.13
g)を無色油状物として得る。 [α]20 D = -15.6°(C=1.0, MeOH) IR (フィルム) : 2940, 2860, 1730 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.17 (3H,s), 0.19 (3H,s), 0.96 (9
H,s), 2.77 (1H,dd,J=2.8 および 14.7Hz), 3.30 (1H,d
d,J=5.6 および 14.7Hz), 3.97-4.06(1H,m), 5.15-5.13
(2H,m), 5.58-5.76 (1H,m) Mass (m/z) : 212 (M++1)
【0161】調製例31 (S)−N−第三級ブチルジメチルシリル−4−ビニル
−2−アゼチジノン(1.0g)のエタノール(5m
l)溶液に、0℃で、6N HClエタノール溶液(5
ml)を加える。1時間撹拌後、混合物を減圧下で蒸発
させ、生じた固体をジエチルエーテルで洗って、(S)
−3−アミノ−4−ペンテン酸エチル塩酸塩(0.67
g)を白色固体として得る。 [α]20 D = -8.9°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 3420, 2100, 1720, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.19 (3H,t,J=7.1Hz), 2.70 (1H,d
d,J=8.4 および16.0Hz), 2.91 (1H,dd,J=5.7 および 1
6.0Hz), 3.93-4.00 (1H,m), 4.05(2H,q,J=7.1Hz), 5.31
(1H,d,J=8.0Hz), 5.38 (1H,d,J=15.0Hz), 5.80-5.97
(1H,m), 8.54 (3H,br) 元素分析:C7H13NO2・HCl・0.2C2H5OHとして 計算値:C 47.11, H 8.01, N 7.42 実測値:C 47.26, H 8.37, N 7.79
【0162】実施例1 (1) 3−アミノ−2−エチニルプロピオン酸エチル
塩酸塩(0.5g)、(R)−1−[3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル]
−3−ピペリジンカルボン酸(1.04g)および1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.38g)のN,N
−ジメチルホルムアミド(5ml)中混合物に、0℃で
撹拌下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド(0.51ml)を加える。外界温
度で一夜撹拌後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽
出する。抽出液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥
し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィーにより精製する。CHCl3 :MeOH=1
00:1で溶出して、N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−エチニル−
β−アラニンエチルエステル(1.38g)を油状物と
して得る。 IR (フィルム) : 3440, 3270, 2960, 2920, 2850, 1720, 17
10, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.98-1.20 (1H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.45-1.78 (8H,m), 1.89-2.07 (2H,
m), 2.26-2.39 (4H,m), 2.61-2.74(4H,m), 3.20-3.34
(2H,m), 3.53-3.69 および 3.82-3.97 (計 1H,m),4.02-
4.50 (5H,m), 5.03-5.18 (1H,m), 6.80-6.90 および 7.
06-7.16(計 1H,m) Mass (m/z) : 492 (M++1)
【0163】実施例1(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0164】(2) (3R)−N−[(R)−1−
{3−(1−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3
−メチル−β−アラニンメチルエステル IR (フィルム) : 3350, 2980, 2930, 2860, 1710, 1620 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.02-1.15 (2H,m), 1.22 (3H,d,J=6.
8Hz), 1.45 (9H,s),1.34-1.79 (9H,m), 1.99-2.16 (1H,
m), 2.05-2.73 (7H,m), 3.18-3.58(2H,m), 3.67-3.70
(3H,m), 3.85-4.14 (3H,m), 4.29-4.49 (1H,m),6.32-6.
43 および 6.69-6.79 (計 1H,m) Mass (m/z) : 468 (M++1)
【0165】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−メチル−β
−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3420, 3300, 2920, 2850, 1725, 1665, 16
30 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.21 (2H,m), 1.27 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.52-1.77 (7H,m), 1.83-2.09 (2H,
m), 2.17-2.39 (3H,m), 2.48-2.73(4H,m), 3.16-3.68
および 3.83-3.96 (計 5H,m), 4.02-4.25 および4.36-
4.99 (計 3H,m), 4.16 (2H,q,J=7.2Hz), 6.23-6.26 お
よび 6.55-6.66 (計 1H,m) Mass (m/z) : 468 (M++1)
【0166】(4) N−[1−{2−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジルオキシ)アセチル}
−3−ピペリジルカルボニル]−β−アラニンメチルエ
ステルIR (フィルム) : 3320, 3000, 2940, 2860, 1730, 16
40 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.40-2.01 (9H,m), 2.21-2.36 (1H,
m), 2.53 (2H,t,J=5.9Hz), 3.13-3.34 (3H,m), 3.48-3.
61 (3H,m), 3.70 (3H,s), 3.97-4.00 (3H,
m), 4.11−4.41 (3H,m),5.12
(2H,s), 6.20−6.30 および6.42-
6.51 (計 1H,m), 7.30-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 490 (M++1)
【0167】(5) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−(4
−メトキシフェネチル)アミノカルボニル−β−アラニ
ンベンジルエステル mp : 143℃ IR(ヌジョール): 3280, 1735, 1680, 1635 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.98-1.26 (3H,m), 1.34-1.84 (9H,
m), 1.45 (9H,s), 2.19-2.36 (3H,m), 2.52-2.82 (6H,
m), 3.01-3.28 (1H,m), 3.39-3.64 (3H,m), 3.78 (3H,
s), 4.01-4.44 (3H,m), 4.76-4.86 (1H,m), 5.17 (2H,
s),5.64-5.72 (1/3H,m), 6.00-6.07 (2/3H,m), 6.83 (2
H,d,J=8.6Hz),6.86-7.20 (3H,m), 7.34 (5H,s) Mass (m/z) : 607 (M++1-Boc)
【0168】(6) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−フェ
ネチル−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3450, 3310, 2980, 2930, 2860, 1720, 16
40 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.20 (2H,m), 1.22-1.30 (3H,
m), 1.45 (9H,s),1.45-2.05 (13H,m), 2.28-2.72 (8H,
m), 3.16-3.59 (2H,m), 3.91-4.48(4H,m), 4.11 (2H,q,
J=7.1Hz), 6.40 (1/3H,d,J=9.0Hz), 6.76 (2/3H,d,J=8.
8Hz), 7.16-7.31 (5H,m) Mass (m/z) : 572 (M++1)
【0169】(7) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−β−アラニンベ
ンジルエステル IR (フィルム) : 2910, 2840, 1720, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.22 (3H,m), 1.45 (9H,s), 1.
33-2.00 (6H,m),2.18-2.35 (3H,m), 2.54-2.73 (5H,m),
3.15-3.32 (2H,m), 3.45-3.65(3H,m), 3.81-3.95 (1/2
H,m), 4.02-4.19 (3H,m), 4.35-4.49 (1/2H,m),5.14 (2
H,s), 6.12-6.25 (1/3H,m), 6.54-6.63 (2/3H,m), 7.36
(5H,s) Mass (m/z) : 530 (M++1)
【0170】(8) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−β−アラニン1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチルエ
ステル IR (フィルム) : 2920, 2850, 1740, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.00-1.83 (13H,m), 1.45 (9H,s),
1.53 (3H,d,J=5.5Hz), 1.89-2.08 (5H,m), 2.02-2.44
(4H,m), 2.52-2.73 (5H,m),3.11-3.29 (2H,m), 3.39-3.
72 (3H,m), 3.88-4.31 (4H,m), 3.87-4.48(1H,m), 6.30
-6.40 (1/3H,m), 6.60-6.69 (2/3H,m), 6.72-6.77 (1H,
m) Mass (m/z) : 610 (M++1)
【0171】(9) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−フェ
ニルスルホニルメチル−β−アラニン第三級ブチルエス
テル IR (フィルム) : 3300, 1720, 1660, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.14 (2H,m), 1.42 (9H,s), 1.
45 (9H,s), 1.52-1.87(8H,m), 2.20-2.36 (3H,m), 2.67
-2.72 (4H,m), 3.27-3.38 (3H,m), 3.60-3.70 (2H,m),
3.86-4.15 (3H,m), 4.48-4.60 (2H,m), 7.58-7.62 (3H,
m), 7.90-7.94 (2H,m) Mass (m/z) : 650 (M++1)
【0172】(10) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−
(n−ブタンスルホニルアミノメチル)−β−アラニン
第三級ブチルエステル IR (フィルム) : 3280, 1720, 1650, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.95 (3H,t,J=7.2Hz), 1.18-1.20 (2
H,m), 1.45 (18H,s),1.50-2.10 (15H,m), 2.36-2.40 (3
H,m), 2.48-2.72 (4H,m), 2.89-3.05(3H,m), 3.28-3.35
(2H,m), 3.42-3.55 (1H,m), 3.98-4.24 (3H,m),4.90-
5.10 (1H,m) Mass (m/z) : 645 (M+1)
【0173】(11) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(4−メトキシフェネチル)−β−アラニンメチルエス
テル IR (フィルム) : 2930, 2860, 1730, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.02-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
53-1.89 (10H,m),2.00-2.23 (1H,m), 2.29-2.73 (9H,
m), 3.16-3.59 (3H,m), 3.66 (3H,s), 3.78 (3H,s), 3.
91 (1H,dd,J=13.8 および 3.6Hz), 4.08 (2H,d,J=12.7H
z), 4.23-4.37 (1H,m), 6.72-6.80 (1H,m), 6.82 (2H,
d,J=8.6Hz), 7.09 (2H,d,J=8.6Hz) Mass (m/z) : 588 (M++1)
【0174】(12) [N−[(R)−1−{3−
(1−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プ
ロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−ピペ
リジル]酢酸エチル IR (フィルム) : 2980, 2930, 2860, 1720, 1675, 1625 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.30 (4H,m), 1.45 (9H,s), 1.
53-1.87 (14H,m),2.31-3.28 (11H,m), 3.61-3.89 (2H,
m), 4.03-4.16 (4H,m), 4.50-4.69(2H,m), 4.69-4.75
(1/3H,m), 5.13-5.28 (2/3H,m) Mass (m/z) : 522 (M++1)
【0175】(13) N−[4−{3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−2−モルホリニルカルボニル]−β−アラニンエチル
エステル IR (フィルム) : 2910, 2850, 1720, 1600 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.21 (1H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,m),1.45-1.73 (6H,m), 2.30-2.47 (2H,
m), 2.52-2.93 (5H,m), 3.04-3.16(1H,m), 3.49-3.62
(3H,m), 3.86-4.38 (6H,m), 4.18 (2H,q,J=7.2Hz),7.09
-7.19 (1H,m) Mass (m/z) : 470 (M++1)
【0176】(14) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−フェニル
−β−アラニンメチルエステル IR (フィルム) : 2940, 2860, 1735, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.99-1.24 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
45-1.89 (9H,m),2.00-2.16 (1H,m), 2.25-2.44 (3H,m),
2.61-2.96 (4H,m), 3.19-3.55(2H,m), 3.55 (3H,s),
3.62-4.48 (4H,m), 5.37-5.47 (1H,m), 7.28-7.35(5H,
m) Mass (m/z) : 530 (M++1)
【0177】(15) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(3,4−ジメトキシフェネチル)−β−アラニンメチ
ルエステル IR (フィルム) : 3290, 2980, 2925, 2850, 1720, 1650, 16
20 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.02-1.23 (3H,m), 1.45 (9H,s), 1.
45-1.94 (9H,m),2.03-2.73 (11H,m), 3.18-3.67 (3H,
m), 3.66 (3H,s), 3.85 (3H,s),3.88 (3H,s), 3.92-4.1
1 (2H,m), 4.23-4.47 (1H,m), 6.69-6.81 (4H,m) Mass (m/z) : 618 (M++1)
【0178】(16) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−ヒ
ドロキシメチル−β−アラニン第三級ブチルエステル NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.18 (3H,m), 1.45 (18H,s),
1.56-1.99 (8H,m),2.32-2.36 (3H,m), 2.50-2.73 (4H,
m), 3.00-3.33 (2H,m), 3.52-3.62(1H,m), 3.69 (3H,t,
J=5.2Hz), 4.04-4.20 (4H,m), 6.92 および 7.27(計 1
H,br)
【0179】(17) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(3−メトキシフェネチル)−β−アラニンメチルエス
テル IR (フィルム) : 3280, 1640, 1420, 1240, 1150, 860, 74
0, 680 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.80-1.15 (6H,m), 1.38 (9H,s),
1.50-1.96 (6H,m),2.02-3.10 (16H,m), 3.55 (3H,s),
3.72 (3H,s), 3.95 (2H,m), 4.08-4.22 (1H,m), 6.73
(3H,m), 7.17 (1H,m), 7.84 (1H,m), 8.31 (1H,s) Mass (m/z) : 588 (M++1)
【0180】(18) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
[2−(3−インドリル)エチル]−β−アラニンメチ
ルエステル IR (フィルム) : 3450, 1710, 1660, 1610 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.14 (1H,m), 1.42 (9H,s), 1.
45-2.24 (18H,m),2.34-2.79 (7H,m), 3.35-3.50 (1H,
m), 3.64 および 3.68 (計 1H,s),3.91-4.11 (2H,m),
4.37 (1H,br), 6.67-6.71 (1H,m), 7.01 (1H,s),7.04-
7.26 (2H,m), 7.32-7.37 (1H,m), 7.56-7.60 (1H,m),
8.14-8.20(1H,m) Mass (m/z) : 597 (M++1)
【0181】(19) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(3−トリフルオロメチルフェネチル)−β−アラニン
メチルエステル IR (フィルム) : 2980, 2925, 2860, 1720, 1645 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
45-1.72 (9H,m),1.84-2.20 (3H,m), 2.34-2.77 (9H,m),
3.39-3.50 (1H,m), 3.63-3.69(4H,m), 3.80-3.81 (1H,
m), 4.02-4.17 (2H,m), 4.25-4.39 (1H,m),6.45-6.53
(1/3H,m), 6.89-6.93 (2/3H,m), 7.35-7.43 (4H,m) Mass (m/z) : 626 (M++1)
【0182】(20) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(2−メトキシフェネチル)−β−アラニンメチルエス
テル IR (フィルム) : 2990, 2930, 2860, 1725, 1660, 1620 cm
-1 NMR (CDCl3.δ) : 1.00-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
53-2.15 (11H,m),2.21-2.38 (3H,m), 2.48-2.66 (6H,
m), 3.15-3.60 (2H,m), 3.65 (3H,s),3.81 (3H,s), 3.8
6-4.50 (4H,m), 6.23-6.35 (1H,m), 6.64 (1H,d,J=8.6H
z), 6.81-6.91 (2H,m), 7.09-7.19 (2H,m) Mass (m/z) : 588 (M++1)
【0183】(21) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(3,4−メチレンジオキシフェネチル)−β−アラニ
ンメチルエステル IR (フィルム) : 2980, 2925, 2860, 1725, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
56 (2H,d,J=7.4Hz),1.45-2.11 (8H,m), 2.34-2.73 (10
H,m), 3.16-3.60 (3H,m), 3.66 (3H,s), 3.91 (1H,dd,J
=13.7 および 3.5Hz), 4.02-4.15 (2H,m), 4.20-4.34(1
H,m), 5.91 (2H,s), 6.59-6.74 (3H,m), 6.79 (1H,d,J=
8.7Hz) Mass (m/z) : 602 (M++1)
【0184】(22) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−ビ
ニル−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3300, 1720, 1680, 1630, 1530 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.21 (2H,m), 1.26 (3H,t,J=7.
2Hz), 1.45 (9H,s),1.52-2.05 (10H,m), 2.33-2.41 (3
H,m), 2.55-2.73 (4H,m), 3.27-3.54(2H,m), 4.07-4.18
(5H,m), 4.62-4.90 (1H,m), 5.12-5.24 (2H,m),5.76-
5.92 (1H,m), 6.64-6.68, 6.88-6.92 (計 1H,m) Mass (m/z) : 494 (M++1)
【0185】(23) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エ
チニル−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3250, 1730, 1670, 1630, 1610 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.21 (2H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
2Hz), 1.50 (9H,s),1.52-2.03 (9H,m), 1.98 (1H,s),
2.28-2.40 (4H,m), 2.62-2.73 (4H,m),3.21-3.62 (2H,
m), 4.07-4.23 (5H,m), 5.08-5.12 (1H,m), 7.06 およ
び7.28 (計 1H,br)
【0186】(24) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−プ
ロパルギルアミノカルボニル−β−アラニンベンジルエ
ステル IR (フィルム) : 3020, 2910, 2840, 1720, 1640, 1620 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.98-1.19 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
51-1.71 (7H,m),1.84-2.04 (2H,m), 2.20-2.40 (4H,m),
2.60-3.10 (5H,m), 3.16-3.36(2H,m), 3.54-3.91 (1H,
m), 3.97-4.44 (5H,m), 4.79 (1H,q,J=6.4Hz),5.14 (2
H,s), 6.81-6.89 (1H,m), 7.35 (5H,s) Mass (m/z) : 611 (M++1)
【0187】(25) N−[1−{3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピロリジニルカルボニル]−3(S)−エチニル
−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3280, 1730, 1670, 1630, 1530 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.18 (2H,m), 1.26-1.33 (3H,
t,J=7.4Hz), 1.45 (9H,s), 1.59-1.69 (2H,m), 1.64 (3
H,s), 2.09-2.31 (5H,m), 2.61-2.96(5H,m), 3.44-3.76
(4H,m), 4.15-4.19 (2H,m), 4.22 (2H,q,J=7.4Hz),5.0
5-5.12 (1H,m), 6.50-6.70 (1H,m)
【0188】(26) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−メチル−
β−アラニンメチルエステル IR (フィルム) : 3260, 1720 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.45 (4H,m), 1.52 (9H,s), 1.
60-1.63 (7H,m),1.92-1.97 (2H,m), 2.25-2.39 (3H,m),
2.62-2.73 (3H,m), 3.24-3.56(5H,m), 3.71 (3H,s),
3.56-3.70 (1H,m), 4.05-4.11 (3H,m), 6.42-6.58(1H,
m) Mass (m/z) : 468 (M++1)
【0189】(27) N−[(S)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−エチニル
−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 2980, 2930, 2860, 1730, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.21 (2H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.40-1.80 (7H,m), 1.88-2.00 (2H,
m), 2.28 (1H,d,J=2.4Hz), 2.32-2.46(3H,m), 2.61-2.7
4 (6H,m), 3.33 (1H,dd,J=13.6 および 9.2Hz), 4.02-
4.14 (3H,m), 4.19 (2H,q,J=7.1Hz), 5.03-5.14 (1H,
m), 6.68-7.02(1H,m) Mass (m/z) : 492 (M++1)
【0190】(28) 4−[3−{3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニルア
ミノ}−1−ピペリジル]−4−オキソ酪酸メチルエス
テル IR (フィルム) : 2970, 2920, 2850, 1725, 1650, 1630 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.98-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
53-1.92 (9H,m),2.23 (2H,q,J=7.0Hz), 2.36-2.99 (6H,
m), 3.15-3.59 (3H,m), 3.69(3H,s), 3.74-3.92 (1H,
m), 4.00-4.13 (3H,m), 6.09 および 6.24(計 1H,d,J=
6.5 および 7.6Hz) Mass (m/z) : 354 (M++1-Boc)
【0191】(29) 4−[3−{3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニルア
ミノ}ピペリジル]−4−オキソ−2(S)−ベンジル
オキシカルボニルアミノ酪酸第三級ブチルエステル IR (フィルム) : 2950, 2900, 2850, 1700, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.97-1.19 (2H,m), 1.43 (9H,s), 1.
44 (9H,s), 1.52-2.05(9H,m), 2.14-2.33 (2H,m), 2.45
-2.74 (4H,m), 2.88-3.58 (3H,m),3.73-4.48 (5H,m),
4.81-5.19 (3H,m), 6.75-6.79 および 6.76-6.82 (計1
H,m), 7.34 (5H,s) Mass (m/z) : 645 (M++1)
【0192】(30) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−ア
セチルアミノ−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3300, 1730, 1660 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.13 (2H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.54-1.74 (10H,m), 2.06 (3H,s),
2.25-2.47 (4H,m), 2.62-2.74(2H,m), 3.25-3.38 (2H,
m), 3.82-3.90 (1H,m), 4.03-4.26 (6H,m),4.72-4.76
(1H,m), 7.19-7.26 (1H,m) Mass (m/z) : 525 (M++1)
【0193】(31) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−ピペリジ
ルカルボン酸エチル NMR (DMSO-d6,δ) : 0.82-1.09 (2H,m), 1.17 (3H,t,J=
7.1Hz), 1.38 (9H,s), 1.31-1.99 (11H,m), 2.25-2.39
(2H,m), 2.53-3.14 (8H,m), 3.32-4.08 (6H,m), 4.03
(2H,q,J=7.1Hz), 4.16-4.37 (2H,m) Mass (m/z) : 508 (M++1)
【0194】(32) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−ベンジル
−β−アラニンエチルエステル NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.21 (5H,m), 1.38 (9H,s),
1.38-1.89 (11H,m),2.26-2.37 (2H,m), 2.52-3.29 (9H,
m), 3.68-4.08 (4H,m), 4.13-4.41(1H,m), 7.14-7.31
(5H,m), 7.95-8.12 (1H,m) Mass (m/z) : 558 (M++1)
【0195】(33) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−フェニル
−β−アラニンエチルエステル NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.07 (2H,m), 1.14 (3H,t,J=
7.1Hz), 1.38 (9H,s),1.38-1.86 (9H,m), 1.99-2.43 (3
H,m), 2.51-3.08 (4H,m), 3.33-4.34(9H,m), 7.28-7.38
(5H,m), 7.96-8.12 (1H,m) Mass (m/z) : 544 (M++1)
【0196】実施例2 (1) 2(S)−(第三級ブトキシカルボニル)アミ
ノ−β−アラニンエチルエステル(2.89g)、
(R)−1−[3−(1−ベンジルオキシカルボニル−
4−ピペリジル)プロピオニル]−3−ピペリジンカル
ボン酸(5.02g)および1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(1.69g)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド(2.27ml)中混合物に、0℃で撹拌下、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド(2.27ml)を加える。外界温度で一夜撹拌
後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出
液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で
蒸発させる。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製する。CHCl3 :MeOH=100:1で溶
出して、N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−2(S)−(第三級ブトキシ
カルボニル)アミノ−β−アラニンエチルエステル
(6.0g)を得る。 IR (フィルム) : 2970, 2930, 2850, 1720, 1680 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.04-1.34 (6H,m), 1.47 (9H,s), 1.
47-1.81 (9H,m),2.18-2.49 (3H,m), 2.70-2.82 (2H,m),
3.18-3.40 (2H,m), 3.46-3.60(2H,m), 3.91-4.25 (6H,
m), 4.33-4.45 (1H,m), 5.12 (2H,s), 5.86-5.96および
7.09-7.17 (計 1H,m), 7.32-7.36 (5H,m) Mass (m/z) : 617 (M++1) 実施例2(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0197】(2) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジルカルボニル]−3−メチル−β−アラニ
ンメチルエステル IR (フィルム) : 3050, 2930, 2850, 1730, 1680, 1635 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.02-1.30 (5H,m), 1.40-2.69 (14H,
m), 2.76 (2H,t,J=12.9Hz), 3.19-3.68 (5+1/2H,m), 3.
83-4.01 (1/2H,m), 4.10-4.50(4H,m), 5.12 (2H,s), 6.
30-6.39 (1/3H,m), 6.50-6.54 (1/3H,m),6.68-6.72 (1/
3H,m), 7.30-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 502 (M++1)
【0198】(3) N−[(R)−1−{2−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジルオキシ)ア
セチル}−3−ピペリジルカルボニル]−β−アラニン
エチルエステル IR (フィルム) : 3300, 2940, 2870, 1720, 1680, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.27 (3H,t,J=7.1Hz), 1.43-1.96 (8
H,m), 2.19-2.34(1H,m), 2.51 (2H,t,J=6.0Hz), 3.05-
3.31 (4H,m), 3.47-3.63 (3H,m),3.69-3.96 (3H,m), 4.
15 (2H,q,J=7.1Hz), 4.17-4.37 (3H,m), 5.12(2H,s),
6.30-6.38 (1/3H,m), 6.51-6.59 (2/3H,m), 7.30-7.37
(5H,m) Mass (m/z) : 504 (M++1)
【0199】(4) N−[(R)−1−{2−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジルオキシ)ア
セチル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−エチニル
−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 2930, 2860, 1720, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.28 (3H,t,J=7.1Hz), 1.45-1.97 (8
H,m), 2.23-2.38(1H,m), 2.27 (1H,d,J=1.5Hz), 2.70
(2H,t,J=5.7Hz), 3.13-3.29 (4H,m), 3.54-3.64 (1H,
m), 3.75-4.04 (3H,m), 4.07-4.37 (5H,m), 5.03-5.12
(1H,m), 5.12 (2H,s), 6.66-6.97 (1H,m), 7.30-7.36
(5H,m) Mass (m/z) : 528 (M++1)
【0200】(5) N−[(S)−1−{2−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジルオキシ)ア
セチル}−3−ピペリジルカルボニル]−β−アラニン
エチルエステル IR (フィルム) : 3305, 2940, 2860, 1720, 1680, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.27 (3H,t,J=7.1Hz), 1.41-1.68 (4
H,m), 1.76-1.97(4H,m), 2.19-2.34 (1H,m), 2.51 (2H,
t,J=5.9Hz), 3.06-3.31 (4H,m),3.47-3.61 (3H,m), 3.7
0-4.00 (3H,m), 4.15 (2H,q,J=7.1Hz), 4.14-4.37(3H,
m), 5.12 (2H,s), 6.23-6.34 (1/3H,m), 6.44-6.53 (2/
3H,m),7.32-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 504 (M++1)
【0201】(6) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(R)−第三
級ブトキシカルボニルアミノ−β−アラニンメチルエス
テル IR (フィルム) : 3000, 2970, 2930, 2850, 1740, 1680, 16
50, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.24 (2H,m), 1.44 (9H,s), 1.
53-2.05 (9H,m), 2.20-2.44 (3H,m), 2.60-2.84 (2H,
m), 3.19-3.61 (4H,m), 3.75 (3H,s),3.85-4.47 (5H,
m), 5.12 (2H,s), 5.51-5.67 (1H,m), 6.44-6.51 およ
び6.74-6.81 (計 1H,m), 7.30-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 603 (M++1)
【0202】実施例3 (1) N−[(3−ピペリジル)カルボニル]−β−
アラニンメチルエステル塩酸塩(1.57g)、3−
(1−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プ
ロピオン酸(1.61g)および1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.96g)のN,N−ジメチルホルム
アミド(16ml)中混合物に、0℃で撹拌下、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド(1.14ml)を加える。外界温度で1時間撹拌
後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出
液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で
蒸発させる。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製する。CHCl3 :MeOH=100:1で溶
出して、N−[1−{3−(1−第三級ブトキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−β−アラニンメチルエステル(2.1
9g)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3410, 3280, 3070, 2910, 2850, 1725, 16
80, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
45-2.05 (10H,m),2.23-2.39 (3H,m), 2.49-2.73 (4H,
m), 3.18-3.64 (4H,m), 3.32 (3H,s),3.81-4.23 および
4.36-4.49 (計 3H,m), 6.23-6.35 および 6.52-6.62
(計 1H,m) Mass (m/z) : 454 (M++1)
【0203】実施例3(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0204】(2) N−[1−{3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
4−ピペリジルカルボニル]−β−アラニンメチルエス
テル mp : 79℃ IR(ヌジョール): 3290, 3100, 1740, 1690, 1640, 16
15 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.20 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
52-1.77 (7H,m),1.77-1.92 (2H,m), 2.23-2.38 (3H,m),
2.54 (2H,t,J=5.8Hz), 2.62-2.73 (3H,m), 2.99-3.10
(1H,m), 3.52 (2H,q,J=5.8Hz), 3.71 (3H,s),3.82-3.95
(1H,m), 4.02-4.15 (2H,m), 4.53-4.67 (1H,m), 6.20-
6.29(1H,m) Mass (m/z) : 454 (M++1)
【0205】(3) N−[2−[1−{3−(1−第
三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−4−ピペリジル]アセチル]−β−アラニンメチ
ルエステル IR (フィルム) : 3300, 1730, 1660 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.14 (4H,m), 1.45 (9H,s), 1.
52-1.76 (9H,m),2.05-2.07 (2H,m), 2.29-2.37 (2H,m),
2.52-2.73 (4H,m), 2.96-3.01(1H,m), 3.48-3.57 (2H,
m), 3.71 (3H,s), 3.78-3.82 (1H,m), 4.04-4.08(2H,
m), 4.58-4.64 (1H,m), 6.04-6.08 (1H,m) Mass (m/z) : 468 (M++1)
【0206】(4) N−[1−{3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジルカルボニル]−N−メチル−β−アラニ
ンメチルエステル IR (フィルム) : 3450, 2900, 1720, 1670, 1650, 1620 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.08-1.36 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
50-1.87 (10H,m),2.36-2.45 (2H,m), 2.53-2.72 (6H,
m), 2.91, 3.11 (計 3H,s), 3.60-3.70 (3H,m), 3.80-
3.88 (1H,m), 4.05-4.60 (2H,m), 4.60-4.66 (1H,m) Mass (m/z) : 468 (M+)
【0207】(5) N−[2−[1−{2−(1−第
三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)アセチル}
−3−ピペリジル]アセチル]−β−アラニンメチルエ
ステル IR (フィルム) : 3300, 2920, 2850, 1730, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.30 (3H,m), 1.30-2.11 (12H,
m), 1.45 (9H,s),2.13-2.19 (1/2H,m), 2.25 (2H,d,J=
6.5Hz), 2.52-2.60 (2H,m), 2.64-2.81 (2+1/2H,m), 3.
05-3.15 (1/2H,m), 3.23-3.36 (1/2H,m), 3.48-3.57(2+
1/2H,m), 3.70 (3H,d,J=1.5Hz), 4.31-4.44 (1/2H,m),
6.07-6.17(1/2H,m), 6.59-6.69 (1/2H,m) Mass (m/z) : 454 (M++1)
【0208】(6) N−[1−{4−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)ブチリル}−3−
ピペリジルカルボニル]グリシンメチルエステル IR (フィルム) : 3280, 2910, 2650, 1740 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.99-1.36 (4H,m), 1.45 (9H,s), 1.
53-2.30 (9H,m),2.31-2.54 (3H,m), 2.61-2.75 (2H,m),
3.44-3.55 (1H,m), 3.73 (3H,s),3.78-4.20 および 4.
37-4.52 (計 7H,m), 6.25-6.35 および 6.96-7.04(計 1
H,m) Mass (m/z) : 454 (M++1)
【0209】(7) N−[2−[1−{2−(1−第
三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジリデン)アセチ
ル}−3−ピペリジル]アセチル]−β−アラニンメチ
ルエステル mp : 121℃ IR(ヌジョール): 3320, 1735, 1680, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.15-1.80 (3H,m), 1.47 (9H,s), 1.
80-2.11 (4H,m),2.25 (2H,t,J=5.0Hz), 2.46 (2H,t,J=
5.7Hz), 2.56 (2H,q,J=6.3Hz),2.74-2.87 (1H,m), 3.10
-3.40 (1H,m), 3.43-3.55 (6+1/2H,m), 3.70(3H,s), 3.
82-3.96 (1H,m), 4.29-4.42 (1/2H,m), 5.86 (1H,s),
6.10-6.23 および 6.65-6.80 (計 1H,m) Mass (m/z) : 452 (M++1)
【0210】(8) N−[1−{3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]スクシナミン酸メチルエステル IR (フィルム) : 2960, 2920, 2850, 1725, 1650, 1620 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
53-1.99 (9H,m),2.31-2.48 (4H,m), 2.60-2.76 (4H,m),
3.04-3.44 (2H,m), 3.60-3.95(3H,m), 3.69 (3H,s),
4.03-4.11 (2H,m), 5.70-5.93 (1H,m) Mass (m/z) : 454 (M++1)
【0211】(9) N−[2−[1−{3−(1−ベ
ンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジル]アセチル]グリシンメチルエス
テル IR (フィルム) : 2920, 2850, 1740, 1675, 1615 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.80 (10H,m), 1.80-2.43 (6H,
m), 2.63-2.88 (3H,m), 3.37-3.69 (2H,m), 3.75 (3H,
s), 3.82-3.95 (1/2H,m), 4.01-4.29(4H,m), 4.29-4.42
(1/2H,m), 5.12 (2H,s), 6.01-6.10 (1/2H,m),6.99-7.
08 (1/2H,m), 7.30-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 488 (M++1)
【0212】(10) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピペリジル]−2(S)−(第三級ブトキシカル
ボニルアミノ)スクシナミン酸エチルエステル IR (フィルム) : 3300, 2930, 2860, 1735, 1680, 1635 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.27 (2H,m), 1.27 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.49-1.98 (9H,m), 2.30-2.40 (2H,
m), 2.68-2.84 (4H,m), 2.96-3.17(1H,m), 3.35-3.53
(1H,m), 3.62-4.23 (5H,m), 4.21 (2H,q,J=7.1Hz),4.43
-4.54 (1H,m), 5.12 (2H,s), 5.58-5.74 (1H,m), 5.83-
5.96 (1H,m),7.35-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 617 (M++1)
【0213】(11) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピペリジル]−3(S)−(第三級ブトキシカル
ボニルアミノ)スクシナミン酸メチルエステル IR (フィルム) : 3000, 2940, 2860, 1720, 1680, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.24 (2H,m), 1.46 (9H,s), 1.
52-1.78 (11H,m),2.30-2.40 (2H,m), 2.60-3.39 (6H,
m), 3.70 (3H,d,J=2.6Hz), 3.64-3.95(2H,m), 4.11-4.2
3 (2H,m), 4.38-4.49 (1H,m), 5.12 (2H,s), 5.62-5.75
および 6.55-6.69 (計 1H,m), 7.35-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 603 (M++1)
【0214】(12) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル−
3−ピペリジル]−3(R)−(第三級ブトキシカルボ
ニルアミノ)スクシナミン酸エチルエステル IR (フィルム) : 2960, 2910, 2840, 1710, 1680, 1660, 16
40 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.26 (3H,t,J=7.1Hz), 1.46 (9
H,s), 1.46-1.98(9H,m), 2.35 (2H,t,J=7.9Hz), 2.59-
3.52 (6H,m), 3.65-3.98 (3H,m),4.14 (2H,q,J=7.1Hz),
4.09-4.20 (2H,m), 4.39-4.49 (1H,m), 5.12(2H,s),
5.62-5.76 (1H,m), 6.59-6.61 (1H,m), 7.29-7.37 (5H,
m) mass (m/z) : 617 (M++1)
【0215】実施例4 (1) N−[(R)−3−(1−ベンジルオキシカル
ボニル)ピペリジルカルボニル−2(S)−ベンゾイル
アミノ−β−アラニンエチルエステル(230mg)と
10%Pd−C(50mg、50%湿潤)とのエタノー
ル(5ml)とテトラヒドロフラン(3ml)中混合物
を、大気圧下で1時間水素化処理する。触媒を濾去後、
濾液を減圧下で濃縮する。残留物、3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオン酸(1
23mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(65mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(5m
l)に溶解させ、0℃で撹拌下、1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(87μ
l)を加える。外界温度で一夜撹拌後、混合物を水中に
注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、食塩水で洗
い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物
をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製する。CH
Cl3 :MeOH=100:1で溶出して、N−
[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキシカルボニル
−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカ
ルボニル]−2(S)−ベンゾイルアミノ−β−アラニ
ンエチルエステル(213mg)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 2960, 2920, 2850, 1730, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.85-1.33 (2H,m), 1.29 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.45 (9H,s),1.45-2.12 (9H,m), 2.20-2.70 (7H,
m), 3.14-3.79 (4H,m), 3.97-4.30(5H,m), 4.80-4.96
(1H,m), 7.39-7.48 (3H,m), 7.51-7.60 (2/3H,m),7.8-
7.84 (1/3H,m), 7.96-8.04 (2H,m) Mass (m/z) : 587 (M++1)
【0216】実施例4(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0217】(2) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−(n
−ブチルスルホニルアミノ−β−アラニンエチルエステ
ル IR (フィルム) : 2910, 2850, 1720, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.94 (3H,t,J=7.3Hz), 1.02-1.38 (2
H,m), 1.30 (3H,t,J=7.1Hz), 1.45 (9H,s), 1.45-1.89
(13H,m), 1.27-2.51 (4H,m), 2.61-2.73 (2H,m), 2.97-
3.05 (2H,m), 3.25-3.40 (2H,m), 3.60-3.75 (1H,m),4.
01-4.30 (7H,m), 6.18 (1H,d,J=8.9Hz), 7.35-7.42 (1
H,m) Mass (m/z) : 603 (M++1)
【0218】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−フェ
ニルスルホニルアミノ−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3400, 1720, 1645, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.14 (2H,t,J=7.1Hz), 1.08-1.17 (3
H,m), 1.46 (9H,s),1.46-1.77 (9H,m), 2.24-2.50 (4H,
m), 2.56-2.78 (2H,m), 3.17-3.34(2H,m), 3.58-3.73
(1H,m), 3.87-4.23 (7H,m), 6.48 (1H,d,J=9.3Hz),7.19
-7.27 (1H,m), 7.45-7.56 (3H,m), 7.81-7.88 (2H,m) Mass (m/z) : 623 (M++1)
【0219】実施例5 3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジ
ル)プロピオン酸(0.18g)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(3ml)溶液に、−15℃で撹拌下、N−
メチルモルホリン(0.09ml)とクロロ蟻酸イソブ
チル(0.1ml)とを加える。−15℃で2時間撹拌
後、テトラヒドロフラン(2ml)中のN−[(1,
2,3,4−テトラヒドロ−3−キノリン)カルボニ
ル]−β−アラニンエチルエステル(0.22g)とN
−メチルモルホリン(0.12ml)を加える。0℃で
2時間および外界温度で一夜撹拌後、混合物を水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を5%KHSO4
溶液、飽和NaHCO3 水溶液および食塩水で洗い、M
gSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーにより精製する。CHC
3 :MeOH=100:1で溶出して、N−[1−
{3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−
3−キノリルカルボニル]−β−アラニンエチルエステ
ル(0.18g)を油状物として得る。 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.14 (2H,m), 1.27 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.54-1.65(4H,m), 2.48-2.56 (4H,m), 2.65-2.83
(3H,m), 2.95-3.07 (2H,m),3.53 (2H,q,J=6.0Hz), 3.7
2-3.87 (1H,m), 4.05-4.21 (4H,m), 4.16(2H,q,J=7.2H
z), 5.10 (2H,s), 6.60-6.67 (1H,m), 7.00-7.36 (9H,
m) Mass (m/z) : 550 (M++1)
【0220】実施例6 N−フルオレニルメトキシカルボニル−3−アミノ−3
(S)−シアノプロピオン酸第三級ブチルエステル
(0.3g)のジエチルアミン(6ml)溶液を1時間
撹拌し、減圧下に濃縮する。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製する。CHCl3 :Me
OH=100:3で溶出して、油状物を得る。この油状
物212mg、(R)−1−[3−(第三級ブトキシカ
ルボニル)−4−ピペリジル)プロピオニル]−3−ピ
ペリジン]カルボン酸(571mg)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(209mg)のN,N−ジメチル
ホルムアミド(4ml)中混合物に、0℃で撹拌下、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド(283mg)を加える。外界温度で一夜撹拌
後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出
液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で
蒸発させる。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製する。CHCl3 :MeOH=100:1で溶
出して、N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−3(S)−シアノ−β−アラ
ニン第三級ブチルエステル(0.4g)を得る。 IR (フィルム) : 2980, 2930, 2860, 2250, 1720, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.05-1.25 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
49 (9H,s), 1.54-2.09(10H,m), 2.32-2.39 (3H,m), 2.6
1-2.79 (2H,m), 2.74 (2H,d,J=5.6Hz),3.23-3.62 (3H,
m), 4.00-4.14 (2H,m), 5.12-5.22 (1H,m), 7.51 (1H,
d,J=8.4Hz) Mass (m/z) : 521 (M++1)
【0221】実施例7 (1) N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−2(S)−(第三級ブトキシ
カルボニル)アミノ−β−アラニンエチルエステル
(5.98g)の酢酸エチル(60ml)溶液に、0℃
で撹拌下、4N HCl酢酸エチル溶液(24.2m
l)を加える。外界温度で2時間撹拌後、生じた沈殿を
濾取して、N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオ
キシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3
−ピペリジルカルボニル]−2(S)−アミノ−β−ア
ラニンエチルエステル塩酸塩(3.41g)を得る。 IR(ヌジョール): 1745, 1695, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.89-1.10 (2H,m), 1.19-1.91 (13
H,m), 2.11-2.43 (3H,m), 2.57-3.17 (4H,m), 3.46-4.3
8 (4H,m), 5.06 (7H,s), 7.28-7.42(5H,m) Mass (m/z) : 517 (M++1) 遊離化合物 実施例7(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0222】(2) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−2(S)−アミノスクシナミン酸エ
チルエステル塩酸塩 IR(ヌジョール): 1730, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17 (3H,t,J=7.1Hz), 1.33-1.51
(6H,m), 1.60-1.84(5H,m), 2.22-2.37 (2H,m), 2.69-3.
06 (7H,m), 3.51-3.87 (2H,m),3.94-4.05 (1H,m), 4.12
-4.29 (4H,m), 5.06 (2H,s), 7.30-7.42 (5H,m),8.27-
8.43 (1H,m) Mass (m/z) : 517 (M++1) 遊離化合物
【0223】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(R)−アミ
ノ−β−アラニンメチルエステル塩酸塩 IR(ヌジョール): 1740, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.90-1.09 (2H,m), 1.21-1.91 (13
H,m), 2.11-2.43(4H,m), 2.61-3.17 (6H,m), 3.45-4.46
(5H,m), 5.06 (2H,s), 7.30-7.42(5H,m), 8.38-8.59
(1H,m) Mass (m/z) : 503 (M++1) 遊離化合物
【0224】(4) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−3(S)−アミノスクシナミン酸メ
チルエステル塩酸塩 mp : 75℃ IR(ヌジョール): 1725, 1670, 1640, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.90-1.09 (2H,m), 1.31-1.88 (11
H,m), 2.20-2.38(2H,m), 2.60-3.25 (7H,m), 3.49-3.74
(2H,m), 3.91-4.09 (4H,m),5.06 (2H,s), 7.35 (5H,
s), 8.66-8.84 (1H,m) Mass (m/z) : 503 (M++1) 遊離化合物
【0225】(5) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−3(R)−アミノスクシナミン酸エ
チルエステル塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 2939, 2864, 1732, 1684, 1616 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.90-1.09 (2H,m), 1.20 (3H,t,J=
7.0Hz), 1.37-1.53(6H,m), 1.60-1.86 (4H,m), 2.20-2.
39 (2H,m), 2.60-3.26 (6H,m),3.51-3.73 (2H,m), 3.88
-4.28 (3H,m), 4.09 (2H,q,J=7.0Hz), 5.06(2H,s), 7.3
0-7.42 (5H,m), 8.64-8.75 (1H,m) Mass (m/z) : 517 (M++1) 遊離化合物
【0226】実施例8 N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−2(S)−アミノ−β−アラニンエチ
ルエステル塩酸塩(270mg)のジクロロメタン(4
ml)溶液に、0℃で撹拌下、トリエチルアミン(15
0μl)および塩化アセチル(38μl)を加える。外
界温度で2時間撹拌後、混合物を水中に注ぎ、ジクロロ
メタンで抽出する。抽出液を水、飽和NaHCO3 水溶
液、水および食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧
下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製する。CHCl3 :MeOH=10
0:1で溶出して、N−[(R)−1−{3−(1−ベ
ンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−アセチ
ルアミノ−β−アラニンエチルエステル(130mg)
を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3290, 3060, 3000, 2930, 2850, 1725, 16
75, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.06-1.34 (2H,m), 1.27 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.41-1.76(10H,m), 2.09 (3H,s), 2.31-2.50 (3
H,m), 2.70-2.83 (2H,m), 3.16-3.31 (3H,m), 3.64-3.7
4 (1H,m), 4.05-4.34 (6H,m), 4.70-4.80 (1H,m),5.12
(2H,m), 7.05-7.22 (1H,m), 7.26-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 559 (M++1)
【0227】実施例8(1)と同様にして、次の化合物
を得る。
【0228】(2) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−n−
ヘキサノイルアミノ−β−アラニンエチルエステル IR (フィルム) : 3000, 2940, 2870, 1735, 1655, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.89 (3H,t,J=7.1Hz), 1.12-1.38 (1
2H,m), 1.51-1.75(7H,m), 2.24-2.51 (5H,m), 2.70-2.8
4 (2H,m), 3.25-3.70 (7H,m),4.05-4.25 (5H,m), 4.69-
4.80 (1H,m), 5.12 (2H,s), 7.03-7.15 (1H,m),7.30-7.
38 (5H,m) Mass (m/z) : 615 (M++1)
【0229】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−(4
−クロロベンゾイルアミノ)−β−アラニンエチルエス
テル IR (フィルム) : 3000, 2930, 2860, 1740, 1680, 1650, 16
00 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.89-1.13 (2H,m), 1.29 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.29-1.80(11H,m), 2.20-2.55 (3H,m), 2.65-2.8
0 (2H,m), 3.12-3.28 (2H,m),3.32-3.42 (1H,m), 3.61-
3.79 (1H,m), 4.07-4.42 (5H,m), 4.90-4.98(1H,m), 5.
12 (2H,s), 7.35-7.43 (6H,m), 7.41 (2H,d,J=8.6Hz),
8.00 (2H,d,J=8.6Hz) Mass (m/z) : 655 (M++1)
【0230】(4) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−4−
メトキシベンゾイルアミノ−β−アラニンエチルエステ
ル IR (フィルム) : 2920, 1730, 1685, 1630, 1600 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.84-1.80 (13H,m), 1.29 (3H,t,J=
7.1Hz), 2.26-2.56(3H,m), 2.64-2.80 (2H,m), 3.15-3.
86 (3H,m), 3.83 (3H,s), 4.05-4.38および 5.87-5.97
(計 6H,m), 5.11 (2H,s), 5.92 (2H,d,J=8.8Hz),7.33-
7.45 (6H,m), 7.75-7.81 (1H,m), 8.00 (2H,d,J=8.8Hz) Mass (m/z) : 651 (M++1)
【0231】(5) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−2(S)−ベンゾイルアミノスクシ
ナミン酸エチルエステル IR (フィルム) : 2920, 1730, 1680, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.33 (3H,m), 1.29 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.38-1.97(8H,m), 2.22-2.40 (2H,m), 2.64-3.13
(5H,m), 3.34-4.00 (4H,m),4.08-4.28 (2H,m), 4.26
(2H,q,J=7.1Hz), 4.91-5.01 (1H,m), 5.12(2H,s), 5.86
-6.00 (1H,m), 7.28-7.36 (5H,m), 7.41-7.56 (4H,m),
7.78-7.87 (2H,m) Mass (m/z) : 621 (M++1)
【0232】(6) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−シク
ロプロピルカルボニルアミノ−β−アラニンエチルエス
テル IR (フィルム) : 3000, 2930, 2860, 1730, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.73-1.37 (6H,m), 1.27 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.40-1.80(11H,m), 2.31-2.54 (3H,m), 2.68-2.8
8 (2H,m), 3.20-3.40 (2H,m),3.62-3.75 (1H,m), 4.08-
4.32 (6H,m), 4.72-4.81 (1H,m), 5.12 (2H,s), 6.70-
6.80 および 7.08-7.15 (計 1H,m), 7.21-7.48 (6H,m) Mass (m/z) : 585 (M++1)
【0233】(7) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(R)−ベン
ゾイルアミノ−β−アラニンメチルエステル IR (フィルム) : 3060, 3010, 2960, 2860, 1740, 1690, 16
40, 1610 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.99-1.21 (2H,m), 1.32-1.87 (8H,
m), 2.03-2.48 (2H,m),2.33 (2H,t,J=7.7Hz), 2.62-2.8
3 (2H,m), 3.36-3.45 (2H,m), 3.62-3.80および 4.33-
4.44 (計 4H,m), 3.77 (3H,s), 4.10-4.22 (2H,m), 4.7
0-4.86 (1H,m), 5.11 (2H,s), 7.29-7.59 (9H,m), 7.81
-7.89 (2H,m),8.04-8.09 (1H,m) Mass (m/z) : 607 (M++1)
【0234】(8) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−3(S)−ベンゾイルアミノスクシ
ナミン酸メチルエステル IR (フィルム) : 3000, 2940, 2860, 1735, 1680, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.98-1.24 (2H,m), 1.34-1.95 (9H,
m), 2.16-2.40 (2H,m),2.66-2.83 (3H,m), 3.01-4.00
(6H,m), 4.15 (3H,s), 4.07-4.23 (2H,m),4.89-5.00 (1
H,m), 5.12 (2H,s), 6.88-7.20 (1H,m), 7.31-7.37 (5
H,m),7.43-7.56 (3H,m), 7.78-7.89 (3H,m) Mass (m/z) : 607 (M++1)
【0235】(9) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−2(S)−アセチルアミノスクシナ
ミン酸エチルエステル IR (フィルム) : 3050, 2990, 2920, 2850, 1725, 1650, 16
20 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.04-1.24 (2H,m), 1.27-1.28 (計 3
H,t,J=7.1Hz),1.41-1.99 (9H,m), 2.03 (3H,s), 2.31-
2.41 (2H,m), 2.69-3.16 (5H,m),3.34-4.05 (4H,m), 4.
11-4.24 (2H,m), 4.22 (2H,q,J=7.1Hz), 4.71-4.82(1H,
m), 5.12 (2H,s), 6.02 および 6.09 (計 1H,d,J=7.1H
z), 6.71-6.88(1H,m), 7.30-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 559 (M++1)
【0236】(10) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(R)−ア
セチルアミノ−β−アラニンメチルエステル IR (フィルム) : 2940, 2850, 1740, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.28 (2H,m), 1.40-1.79 (9H,
m), 2.03 (3H,s),2.20-2.40 (3H,m), 2.64-2.84 (2H,
m), 3.20-3.69 (5H,m), 3.75 (3H,s),3.82-3.89 (1H,
m), 4.11-4.23 (2H,m), 4.55-4.68 (1H,m), 5.12 (2H,
s),7.00-7.09 (2H,m), 7.27-7.37 (5H,m) Mass (m/z) : 545 (M++1)
【0237】(11) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピペリジル]−3(R)−ベンゾイルアミノスク
シナミン酸エチルエステル IR (フィルム) : 2990, 2920, 2850, 1720, 1660, 1635 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.96-1.16 (2H,m), 1.30 (3H,t,J=7.
2Hz), 1.40-1.95(9H,m), 2.10-2.40 (2H,m), 2.63-2.84
(3H,m), 2.99-3.15 (2H,m),3.22-3.41 (1H,m), 3.54-
4.00 (3H,m), 4.09-4.27 (4H,m), 4.86-5.00(1H,m), 5.
13 (2H,s), 6.89-7.20 (1H,m), 7.30-7.37 (5H,m), 7.4
1-7.55(3H,m), 7.65-7.84 (3H,m) Mass (m/z) : 621 (M++1)
【0238】(12) N−[3−{3−(1−第三級
ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニルア
ミノ}−1−ピペリジル]−4−オキソ−2(S)−ベ
ンゾイルアミノ酪酸第三級ブチルエステル IR (フィルム) : 3050, 2970, 2930, 2850, 1750, 1640 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.94-1.20 (2H,m), 1.45-1.79 (10H,
m), 1.45 (9H,s),1.46 (9H,s), 2.12-2.39 (7H,m), 2.
52-2.80 (3H,m), 3.87-4.36 (4H,m), 7.31-7.58 (4H,
m), 7.75-7.85 (2H,m) Mass (m/z) : 615 (M++1)
【0239】実施例9 (1) N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−2(S)−アミノ−β−アラ
ニンエチルエステル塩酸塩(1g)、3−メトキシプロ
ピオン酸(0.17ml)および1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.24g)のN,N−ジメチルホルム
アミド(10ml)中混合物に、0℃で撹拌下、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド(0.33ml)を加える。外界温度で一夜撹拌
後、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出
液を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で
蒸発させる。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製する。CHCl3:MeOH=100:
1で溶出して、N−[(R)−1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−(3−メト
キシプロピオニル)アミノ−β−アラニンエチルエステ
ル(0.59g)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3050, 2980, 2860, 1730, 1660, 1640, 16
20 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.05-1.33 (2H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
2Hz), 1.42-1.82(14H,m), 2.11-2.61 (4H,m), 2.67-2.8
4 (2H,m), 3.37 (3H,s), 3.40-3.57 (2H,m), 3.61-3.76
(2H,m), 3.85-4.03 (1H,m), 4.12-4.26 (4H,m),4.67-
4.76 および 6.93-7.06 (計 1H,m), 5.12 (2H,s), 7.32
-7.39(6H,m) Mass (m/z) : 603 (M++1) 実施例9(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0240】(2) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−(4
−ヒドロキシベンゾイルアミノ)−β−アラニンエチル
エステル IR (フィルム) : 2930, 1735, 1650, 1630 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.89-1.15 (2H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
2Hz), 1.30-1.82 (9H,m), 2.18-2.51 (4H,m), 2.60-2.7
9 (2H,m), 3.11-3.86 (4H,m), 4.01-4.30 (6H,m), 4.76
-4.93 (1H,m), 5.12 (2H,s), 6.79-6.87 (2H,m),7.29-
7.36 (5H,m), 7.50-7.58 および 7.65-7.72 (計 2H,m),
7.83(1H,d,J=8.6Hz), 8.25-8.30 および 8.60-8.70
(計 1H,br) Mass (m/z) : 637 (M++1)
【0241】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−4−
ビフェニルカルボニルアミノ−β−アラニンエチルエス
テル IR (フィルム) : 2930, 2850, 1735, 1660, 1640 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.90-1.15 (2H,m), 1.30 (3H,t,J=7.
1Hz), 1.34-1.80(10H,m), 2.29-2.77 (5H,m), 3.13-3.7
1 (4H,m), 4.02-4.40 (5H,m),4.93-5.03 (1H,m), 5.09
(2H,s), 7.34 (5H,s), 7.36-7.51 (4H,m), 7.59-7.69
(4H,m), 7.80-7.99 (1H,m), 8.11 (2H,d,J=8.4Hz) Mass (m/z) : 697 (M++1)
【0242】実施例10 (1) N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−3−エチニル−β−アラニン
エチルエステル(1.38g)のテトラヒドロフラン
(5ml)−エタノール(5ml)−水(5ml)溶液
に、0℃で撹拌下、水酸化リチウム(0.35g)を加
える。外界温度で1時間撹拌後、混合物を5% KHS
4 水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出する。抽出液
を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で溶
媒を蒸発させて、N−[(R)−1−{3−(1−第三
級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−エチニル−β
−アラニン(1.12g)を得る。 IR(ヌジョール): 3200, 1720, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.68-1.16 (4H,m), 1.21 (9H,s),
1.44-2.29 (9H,m),2.40-2.60 (5H,m), 2.70-3.08 (2H,
m), 3.52-4.28 (5H,m), 4.58-4.75(1H,m), 8.22-8.29
(1H,m), 12.17-12.31 (1H,br) Mass (m/z) : 464 (M++1)
【0243】実施例10(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0244】(2) (3R)−N−[(R)−1−
{3−(1−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3
−メチル−β−アラニン IR (フィルム) : 3410, 2970, 2930, 2880, 1710, 1630 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.83-1.90 (5H,m), 1.38 (9H,s),
1.40-1.84 (9H,m),2.03-2.42 (5H,m), 2.55-2.74 (3H,
m), 2.87-3.11 (1H,m), 3.69-4.37(5H,m), 7.83 (1H,d,
J=8.0Hz) Mass (m/z) : 452 (M++1)
【0245】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−β−アラニン IR (フィルム) : 3400, 2910, 1700, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.09 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.32-1.83 (9H,m),2.26-2.40 (5H,m), 2.55-2.75 (3H,
m), 2.84-3.27 (3H,m), 3.71-3.98(3H,m), 4.11-4.38
(1H,m), 7.90-8.02 (1H,m) Mass (m/z) : 440 (M++1)
【0246】実施例11 (1) N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−2(S)−アセチルアミノ−
β−アラニンエチルエステル(130mg)のエタノー
ル(1.5ml)−テトラヒドロフラン(1.5ml)
混合物溶液に、0℃で撹拌下、水酸化リチウム(11m
g)の水(1.5ml)溶液を加える。外界温度で1時
間撹拌後、混合物を10% KHSO4 水溶液で酸性化
し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、食塩水で洗
い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発させて、
N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−2(S)−アセチルアミノ−β−アラ
ニン(67mg)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3810, 3000, 2950, 2880, 1730, 1655 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.80-1.09 (2H,m), 1.24-1.80 (10
H,m), 1.99 (3H,s),2.05-2.36 (3H,m), 2.56-3.51 (6H,
m), 3.74-3.83 (1H,m), 3.94-4.04(2H,m), 4.16-4.40
(2H,m), 5.06 (2H,s), 7.30-7.37 (5H,m), 7.95-8.09(2
H,m) Mass (m/z) : 531 (M++1)
【0247】実施例11(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0248】(2) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−フェ
ネチル−β−アラニン IR (フィルム) : 3400, 2920, 2850, 1700, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.63-0.86 (2H,m), 1.17 (9H,s),
1.17-1.29 (8H,m),1.26-1.66 (5H,m), 2.04-2.18 (4H,
m), 2.30-2.54 (5H,m), 3.49-3.90(4H,m), 3.95-4.23
(1H,m), 6.94-7.09 (5H,m), 7.65 (1H,d,J=8Hz) Mass (m/z) : 544 (M++1)
【0249】(3) N−[(R)−1−{2−(4−
ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(S)−エチニル−β−アラニントリフルオ
ロ酢酸塩 [α]20 D =-19.11°(C=1.0, MeOH) IR (フィルム) : 3360, 2940, 1760, 1710, 1625 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.22-2.36 (8H,m), 2.59 (1H,d,J=
6.6Hz), 2.49-2.74(1H,m), 2.84-3.21 (6H,m), 3.57-3.
70 (2H,m), 4.03-4.26 (3H,m),4.77-4.88 (4H,m), 8.31
-8.43 (2H,m) Mass (m/z) : 366 (M++1) 遊離化合物 および N−[(R)−1−{2−(4−ピペリジルオキシ)ア
セチル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エ
チニル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩 IR (フィルム) : 3250, 2920, 1710, 1625 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20-2.00 (6H,m), 2.11-2.76 (3
H,m), 2.58 (1H,d,J=7.4Hz), 2.86-3.23 (6H,m), 3.95-
4.32 (8H,m), 4.75-4.89 (1H,m),8.42 (2H,t,J=8.6Hz) Mass (m/z) : 366 (M++1) 遊離化合物
【0250】(4) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−ピペリジル
酢酸 IR (フィルム) : 3410, 2930, 2850, 1710, 1680, 1610 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.83-1.07 (3H,m), 1.34-1.71 (11
H,m), 1.38 (9H,s),2.25-2.40 (3H,m), 2.55-3.14 (9H,
m), 3.68-3.97 (4H,m), 4.27-4.39(2H,m), 4.45-4.58
(1/3H,m), 4.88-5.03 (2/3H,m) Mass (m/z) : 494 (M++1)
【0251】(5) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−ベン
ゾイルアミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 2930, 1720, 1650, 1635 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.83-1.06 (2H,m), 1.25-1.44 (4
H,m), 1.38 (9H,s),1.54-1.86 (5H,m), 2.15-2.33 (3H,
m), 2.56-2.73 (2H,m), 2.90-3.10(1H,m), 3.39-3.98
(6H,m), 4.08-4.59 (2H,m), 7.45-7.56 (3H,m),7.83-7.
87 (2H,m), 8.13-8.23 (1H,m), 8.60-8.66 (1H,m) Mass (m/z) : 559 (M++1)
【0252】(6) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−フェ
ニルスルホニルアミノ−β−アラニン IR(ヌジョール): 3370, 3250, 3180, 1700, 1685, 16
40 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.80-1.06 (2H,m), 1.14-1.43 (6
H,m), 1.38 (9H,s),1.55-1.71 (3H,m), 1.88-2.34 (3H,
m), 2.42-2.71 (2H,m), 2.83-3.14(2H,m), 3.23-3.40
(2H,m), 3.71-3.97 (4H,m), 4.14-4.40 (1H,m),7.50-7.
68 (3H,m), 7.75-7.79 (2H,m), 7.95-8.06 (1H,m), 8.1
6 (1H,t,J=8.6Hz), 12.66-12.80 (1H,br) Mass (m/z) : 595 (M++1)
【0253】(7) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−n−
ブタンスルホニルアミノ−β−アラニン IR(ヌジョール): 3330, 3250, 1715, 1690, 1640 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87 (3H,t,J=7.3Hz), 0.84-1.07
(2H,m), 1.30-1.46(7H,m), 1.38 (9H,s), 1.57-1.90 (7
H,m), 2.29-2.36 (2H,m), 2.55-2.75(3H,m), 2.85-3.50
(3H,m), 2.96 (2H,t,J=7.7Hz), 3.77-4.01 (4H,m),4.1
9-4.42 (1H,m), 7.50-7.57 (1H,m), 8.02-8.11 (1H,m),
12.93-13.00(1H,br) Mass (m/z) : 475 (M++1-Boc)
【0254】(8) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニン IR (KBr) : 3430, 3300, 1731, 1686, 1662 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.92-1.17 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.49-1.77 (9H,m),1.91, 1.99 (計 1H,s), 2.13-2.64
(8H,m), 2.89-3.06 (1H,m), 3.17-3.28 (1H,m), 3.76-
4.32 (3H,m), 4.78-4.84 (1H,m), 8.37-8.44 (1H,m),1
2.39 (1H,br)
【0255】(9) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−プロ
パルギルアミノカルボニル−β−アラニン IR (フィルム) : 3380, 1710, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.08 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.42-1.91 (8H,m),2.26-2.37 (3H,m), 2.54-2.76 (6H,
m), 2.88-3.12 (2H,m), 3.69-3.98(5H,m), 4.08-4.37
(1H,m), 4.46-4.57 (1H,m), 7.18-7.33 (1H,m),8.08-8.
18 (1H,m), 8.31-8.36 (1H,m) Mass (m/z) : 521 (M++1)
【0256】(10) N−[(S)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−エチニル
−β−アラニン IR (フィルム) : 3000, 2930, 2870, 1720, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.10 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.21-1.86 (8H,m),2.08-2.40 (3H,m), 2.56-2.71 (4H,
m), 2.87-3.12 (3H,m), 3.21 (1H,dd,J=5.4 および 2.3
Hz), 3.71-4.43 (4H,m), 4.74-4.87 (1H,m), 8.39-8.46
(1H,m), 12.40-12.50 (1H,br) Mass (m/z) : 464 (M++1)
【0257】(11) N−[(S)−1−{2−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジルオキシ)
アセチル}−3−ピペリジルカルボニル]−β−アラニ
ン IR (フィルム) : 3300, 2930, 1720, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.32-1.91 (8H,m), 2.06-2.30 (1
H,m), 2.36 (2H,t,J=6.9Hz), 2.57-2.71 (1H,m), 2.85-
3.29 (5H,m), 3.47-3.79 (4H,m),4.01-4.33 (3H,m), 5.
06 (2H,s), 7.30-7.37 (5H,m), 7.93-8.01 (1H,br), 1
2.15-12.30 (1H,br) Mass (m/z) : 476 (M++1)
【0258】(12) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル}−2(S)−
(4−クロロベンゾイル)アミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 3400, 1720, 1635, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87-1.19 (2H,m), 1.31-1.44 (3
H,m), 1.53-1.85 (4H,m), 2.12-2.34 (2H,m), 2.59-2.8
3 (11H,m), 3.93-4.05 (2H,m), 4.14-4.58 (1H,m), 5.0
5 (2H,s), 7.29-7.40 (5H,m), 7.57 (2H,d,J=8.5Hz),7.
82-7.89 (2H,m), 8.11-8.20 (1H,m), 8.66-8.74 (1H,m) Mass (m/z) : 627 (M++1)
【0259】(13) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−
(4−メトキシベンゾイルアミノ)−β−アラニン IR (フィルム) : 3350, 2920, 1715, 1630, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.84 (12H,m), 2.07-2.44 (3
H,m), 2.56-3.23(5H,m), 3.37-3.75 (2H,m), 3.81 (3H,
s), 3.91-4.08 (2H,m), 4.14-4.56(1H,m), 5.05 (2H,
s), 7.01 (2H,d,J=8.8Hz), 7.30-7.37 (5H,m), 7.83(2
H,d,J=8.7Hz), 8.11-8.19 (1H,m), 8.42-8.49 (1H,m),
12.68-12.75(1H,br) Mass (m/z) : 623 (M++1)
【0260】(14) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル)−4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジル]−2(S)−ベンゾイルアミノ
スクシナミン酸 IR (フィルム) : 3250, 2900, 1710, 1635 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.05 (2H,m), 1.31-1.47 (5
H,m), 1.57-1.83 (4H,m), 2.15-2.35 (2H,m), 2.62-2.8
2 (4H,m), 2.94-3.09 (2H,m), 3.50-3.82 (3H,m), 3.90
-4.03 (2H,m), 4.69-4.81 (1H,m), 5.05 (2H,s),7.33-
7.40 (5H,m), 7.44-7.57 (3H,m), 7.83-8.05 (3H,m),
8.58-8.68(1H,m) Mass (m/z) : 593 (M++1)
【0261】(15) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−シ
クロプロピルカルボニルアミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 3300, 3000, 2930, 2860, 1720, 1640 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.66 (4H,d,J=6.5Hz), 0.89-1.10
(2H,m), 1.21-1.87(10H,m), 2.07-2.37 (3H,m), 2.58-
3.55 (6H,m), 3.71-3.84 (1H,m),3.94-4.05 (2H,m), 4.
17-4.40 (2H,m), 5.06 (2H,s), 7.35-7.39 (5H,m),7.96
-8.06 (1H,m), 8.24-8.31 (1H,m), 12.63-12.71 (1H,b
r) Mass (m/z) : 557 (M++1)
【0262】(16) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−
(3−メトキシプロピオニル)アミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 3480, 2920, 1710, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.94-1.29 (2H,m), 1.37-1.84 (11
H,m), 2.06-2.40 (2H,m), 2.36 (2H,t,J=6.5Hz), 2.56-
3.04 (3H,m), 3.20 (3H,s), 3.36-3.55(2H,m), 3.51 (2
H,t,J=6.5Hz), 3.73-3.83 (1H,m), 3.94-4.06 (2H,m),
4.18-4.39 (2H,m), 5.05 (2H,s), 7.35 (5H,s), 7.90-
8.09 (2H,m) Mass (m/z) : 575 (M++1)
【0263】(17) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−
(4−ヒドロキシベンゾイル)アミノ−β−アラニン IR(ヌジョール): 3250, 1720, 1630, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.89-1.86 (12H,m), 2.11-2.34 (3
H,m), 2.51-3.09(4H,m), 3.45-3.84 (2H,m), 3.95-4.05
(2H,m), 4.12-4.54 (2H,m),5.06 (2H,s), 6.82 (2H,d,
J=6.8Hz), 7.30-7.39 (5H,m), 7.72 (2H,d,J=7.2Hz),
8.10-8.19 (1H,m), 8.32-8.39 (1H,m), 10.02 (1H,s),1
2.65-12.74 (1H,br) Mass (m/z) : 609 (M++1)
【0264】(18) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピペリジル]−2(S)−アセチルアミノスクシ
ナミン酸 IR (フィルム) : 3270, 2900, 1720, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.90-1.12 (2H,m), 1.29-1.52 (5
H,m), 1.61-1.80(4H,m), 1.82 (3H,s), 1.92-2.36 (2H,
m), 2.44-3.08 (5H,m), 3.17-3.87(3H,m), 3.94-4.05
(3H,m), 4.39-4.59 (1H,m), 5.05 (2H,s), 7.23-7.39(6
H,m), 7.76-8.13 (1H,m) Mass (m/z) : 531 (M++1)
【0265】(19) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピペリジル]−3(R)−ベンゾイルアミノスク
シナミン酸 IR (フィルム) : 3280, 2910, 2850, 1715, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.05 (2H,m), 1.22-1.50 (5
H,m), 1.54-1.83(4H,m), 2.11-2.35 (2H,m), 2.55-2.83
(4H,m), 2.90-3.06 (2H,m),3.17-3.76 (3H,m), 3.88-
4.05 (2H,m), 4.67-4.80 (1H,m), 5.05 (2H,s),7.33 (5
H,s), 7.40-7.54 (3H,m), 7.82-7.90 (2H,m), 7.92-8.1
1 (1H,m),8.60-8.69 (1H,m) Mass (m/z) : 593 (M++1)
【0266】(20) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−
(4−ビフェニルカルボニルアミノ)−β−アラニン IR (フィルム) : 3300, 2940, 1730, 1690, 1660, 1640 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.86-1.05 (2H,m), 1.11-1.45 (4
H,m), 1.54-1.88 (6H,m), 2.05-2.34 (3H,m), 2.58-3.1
1 (3H,m), 3.23-3.80 (4H,m), 3.90-4.57 (3H,m), 5.05
(2H,s), 7.34 (5H,s), 7.40-7.55 (3H,m), 7.72-7.82
(4H,m), 7.93-7.99 (2H,m), 8.14-8.23 (1H,m), 8.64-
8.71 (1H,m) Mass (m/z) : 669 (M++1)
【0267】(21) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−
(n−ヘキサノイル)アミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 3350, 3000, 2930, 2860, 1700, 1640 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85 (3H,t,J=6.6Hz), 0.90-1.09
(2H,m), 1.14-1.29(5H,m), 1.39-1.85 (10H,m), 2.09
(2H,t,J=7.4Hz), 2.28-2.36 (2H,m),2.57-3.54 (7H,m),
3.71-3.84 (1H,m), 3.94-4.06 (2H,m), 4.17-4.40(2H,
m), 5.06 (2H,s), 7.30-7.42 (5H,m), 7.90-8.03 (2H,
m) Mass (m/z) : 587 (M++1)
【0268】(22) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−ア
セチルアミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 3280, 2960, 2920, 1720, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.83-1.09 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.38-1.80 (9H,m),1.84 (3H,s), 2.07-2.39 (3H,m), 2.
51-3.22 (6H,m), 3.73-4.40 (5H,m),7.96-8.10 (2H,m) Mass (m/z) : 497 (M++1)
【0269】実施例12 (1) N−[1−{2−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−4−ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピペリ
ジルカルボニル]−β−アラニンメチルエステル(1.
33g)のメタノール(10ml)−H2O(10m
l)−テトラヒドロフラン(10ml)溶液に、0℃で
撹拌下、1N NaOH(8.55ml)を加える。外
界温度で3時間撹拌後、混合物を10% KHSO4
溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水お
よび食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で溶媒
を蒸発させて、N−[1−{2−(1−ベンジルオキシ
カルボニル−4−ピペリジルオキシ)アセチル}−3−
ピペリジルカルボニル]−β−アラニン(1.22g)
を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3330, 2940, 1700, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.25-1.90 (8H,m), 2.09-2.31 (1
H,m), 2.36 (2H,t,J=6.9Hz), 2.56-2.70 (1H,m), 2.85-
3.29 (5H,m), 3.50-3.84 (4H,m),4.10-4.34 (3H,m), 5.
06 (2H,s), 7.28-7.39 (5H,m), 7.91-8.03 (1H,m),12.0
9-12.10 (1H,br) Mass (m/z) : 476 (M++1)
【0270】実施例12(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0271】(2) N−[2−[1−{3−(1−ベ
ンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジル]アセチル]グリシン IR (フィルム) : 3400, 2920, 2850, 1660, 1640, 1620 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.50 (7H,m), 1.52-1.94 (5
H,m), 2.03 (2H,t,J=7.9Hz), 2.22-2.41 (2H,m), 2.61-
3.03 (4H,m), 3.67-3.88 (1H,m),3.73 (2H,d,J=5.3Hz),
3.98-4.28 (3H,m), 5.06 (2H,s), 7.28-7.42(5H,m),
8.14-8.29 (1H,m), 12.20-12.37 (1H,br) Mass (m/z) : 472 (M+-1)
【0272】(3) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジルカルボニル]−3−メチル−β−アラニ
ン IR (フィルム) : 3380, 2910, 2850, 1660, 1615 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.88-1.13 (5H,m), 1.24-1.51 (4
H,m), 1.51-1.83(5H,m), 2.03-2.43 (5H,m), 2.55-3.18
(4H,m), 3.68-3.89 (1H,m),3.90-4.40 (4H,m), 5.06
(2H,s), 7.35-7.39 (5H,m), 7.83 (1H,d,J=7.9Hz) Mass (m/z) : 488 (M++1)
【0273】(4) N−[1−{3−(1−ベンジル
オキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
(1,2,3,4−テトラヒドロ−3−キノリル)カル
ボニル]−β−アラニン IR (フィルム) : 3410, 2940, 1760, 1650, 1635 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.06 (2H,m), 1.43-2.20 (6
H,m), 2.39 (2H,t,J=6.9Hz), 2.88-2.84 (4H,m), 3.23-
3.32 (2H,m), 3.55-3.99 (5H,m),5.05 (2H,s), 5.53-5.
61 (1H,m), 7.09-7.23 (4H,m), 7.30-7.42 (5H,m),8.10
-8.18 (1H,m) Mass (m/z) : 522 (M++1)
【0274】実施例13 (1) N−[1−{3−(1−第三級ブトキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−β−アラニンメチルエステル(2.0
3g)のメタノール(10ml)−水(10ml)溶液
に、0℃で撹拌下、水酸化リチウム(0.56g)を加
える。外界温度で1時間撹拌後、混合物を5% KHS
4 水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出する。抽出液
を水、食塩水で洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で溶
媒を蒸発させて、N−[1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−β−アラニン(1.62g)
を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3300, 2920, 1715, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.83-1.07 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.42-1.83 (9H,m),2.26-2.40 (4H,m), 2.52-2.74 (2H,
m), 2.87-3.27 (5H,m), 3.70-3.95(3H,m), 4.16-4.38
(1H,m), 7.92-8.02 (1H,m), 12.05-12.10 (1H,br) Mass (m/z) : 440 (M++1)
【0275】実施例13(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0276】(2) N−[1−{3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
4−ピペリジルカルボニル]−β−アラニン IR (フィルム) : 3400, 3050, 2910, 1720, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.80-1.07 (2H,m), 1.23-1.46 (6
H,m), 1.38 (9H,s),1.55-1.71 (4H,m), 2.27-2.36 (3H,
m), 2.36 (2H,t,J=6.9Hz), 2.46-2.75(2H,m), 2.89-3.0
5 (1H,m), 3.22 (2H,q,J=5.9Hz), 3.78-3.99 (3H,m),4.
28-4.40 (1H,m), 7.89 (1H,t,J=5.5Hz) Mass (m/z) : 438 (M+-1)
【0277】(3) N−[1−{4−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)ブチリル}−3−
ピペリジルカルボニル]グリシン IR (フィルム) : 3390, 2920, 2850, 1720, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.10 (2H,m), 1.18-1.29 (2
H,m), 1.38 (9H,s),1.46-1.91 (8H,m), 2.24-2.38 (3H,
m), 2.59-3.20 (4H,m), 3.69-4.00(6H,m), 4.12-4.28
および 4.38-4.49 (計 1H,m), 8.25 (1H,t,J=5.8Hz) Mass (m/z) : 440 (M++1)
【0278】(4) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−(4
−メトキシフェネチル)−β−アラニン IR (フィルム) : 3400, 3930, 3860, 1700, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85-1.09 (2H,m), 1.25-1.49 (4
H,m), 1.38 (9H,s),1.39-1.88 (8H,m), 2.10-2.72 (9H,
m), 2.89-3.16 (1H,m), 3.71 (3H,s),3.77-4.06 (4H,
m), 4.12-4.39 (1H,m), 6.82 (2H,d,J=8.6Hz), 7.07 (2
H,d,J=8.6Hz), 7.83 (1H,d,J=8.4Hz), 12.08 (1H,s) Mass (m/z) : 574 (M++1)
【0279】(5) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−フェニル−
β−アラニン IR (フィルム) : 3380, 3020, 2940, 2870, 1710, 1660, 16
30 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.86-1.06 (2H,m), 1.21-1.91 (9
H,m), 1.38 (9H,s),2.16-2.35 (3H,m), 2.58-2.67 (5H,
m), 2.86-3.06 (1H,m), 3.63-3.97(3H,m), 4.05-4.42
(1H,m), 5.11-5.23 (1H,m), 7.17-7.31 (5H,m),8.40-8.
47 (1H,m) Mass (m/z) : 516 (M++1)
【0280】(6) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(3,4−ジメトキシフェネチル)−β−アラニン IR (フィルム) : 3300, 3430, 3360, 1720, 1640, 1625 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.83-1.10 (2H,m), 1.21-1.46 (4
H,m), 1.38 (9H,s),1.61-1.91 (8H,m), 2.07-2.73 (10
H,m), 2.87-3.20 (2H,m), 3.70 (3H,s), 3.73 (3H,s),
3.76-4.08 (3H,m), 6.64-6.68 (1H,m), 6.74-6.85(2H,
m), 7.83 (1H,d,J=8.2Hz), 11.97-12.14 (1H,br) Mass (m/z) : 604 (M++1)
【0281】(7) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−(3
−メトキシフェネチル)−β−アラニン NMR (DMSO-d6,δ) : 0.92-1.12 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.38-1.98 (13H,m),2.03-3.20 (14H,m), 3.72 (3H,s),
3.75-4.38 (6H,m), 6.73 (3H,d,J=6.0Hz), 7.17 (1H,t,
J=8.3Hz), 7.84 (1H,d,J=8.6Hz) Mass (m/z) : 574 (M++1)
【0282】(8) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−(3
−トリフルオロメチルフェネチル)−β−アラニン IR (フィルム) : 3280, 2920, 2850, 1720, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.86-1.09 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.30-1.44 (4H,m),1.59-1.86 (6H,m), 2.28-2.40 (5H,
m), 2.60-2.74 (5H,m), 2.82-3.14(1H,m), 3.71-4.05
(5H,m), 4.15-4.40 (1H,m), 7.48-7.56 (4H,m),7.85-7.
90 (1H,m) Mass (m/z) : 612 (M++1)
【0283】(9) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−(2
−メトキシフェネチル)−β−アラニン IR (フィルム) : 3290, 3000, 2930, 2850, 1715, 1640, 16
15 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.08 (2H,m), 1.30-1.45 (4
H,m), 1.38 (9H,s),1.59-1.91 (7H,m), 2.09-2.74 (10
H,m), 2.89-3.18 (1H,m), 3.71-4.02(4H,m), 3.75 (3H,
s), 4.16-4.39 (1H,m), 6.81-6.94 (2H,m), 7.07-7.20
(2H,m), 7.84 (1H,d,J=8.5Hz), 12.12 (1H,s) Mass (m/z) : 574 (M++1)
【0284】(10) N−[(R)−1−{3−(1
−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)−
(3,4−メチレンジオキシフェネチル)−β−アラニ
ン IR (フィルム) : 3380, 2960, 2920, 2860, 1710, 1650, 16
20 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.86-1.07 (2H,m), 1.24-1.94 (5
H,m), 1.38 (9H,s),1.59-1.87 (7H,m), 2.30-2.70 (9H,
m), 2.90-3.15 (1H,m), 3.70-4.00(4H,m), 4.14-4.39
(1H,m), 5.95 (2H,s), 6.59-6.63 (1H,m), 6.74-6.81(2
H,m), 7.83 (1H,d,J=8.3Hz), 12.09-12.19 (1H,br) Mass (m/z) : 588 (M++1)
【0285】(11) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(R)−ベ
ンゾイルアミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 3260, 2900, 1710, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.86-1.04 (2H,m), 1.23-1.45 (4
H,m), 1.56-1.83 (5H,m), 2.12-2.36 (3H,m), 2.57-3.8
1 (7H,m), 3.91-4.04 (2H,m), 4.14-4.62 (2H,m), 5.05
(2H,s), 7.28-7.35 (5H,m), 7.47-7.63 (3H,m),7.83-
7.97 (2H,m), 8.15-8.23 (1H,m), 8.64 (1H,t,J=7.1Hz) Mass (m/z) : 593 (M++1)
【0286】(12) N−[1−{3−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}
−3−ピペリジル]−3(S)−ベンゾイルアミノスク
シナミン酸 IR (フィルム) : 3290, 2930, 1745, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87-1.06 (2H,m), 1.32-1.83 (9
H,m), 2.15-2.35 (3H,m), 2.58-3.07 (8H,m), 3.51-3.7
9 (2H,m), 3.87-4.03 (2H,m), 4.67-4.80 (1H,m), 5.05
(2H,s), 7.29-7.39 (5H,m), 7.45-7.56 (3H,m),7.81-
7.89 (2H,m), 8.57-8.68 (1H,m) Mass (m/z) : 593 (M++1)
【0287】(13) N−[(R)−1−{3−(1
−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピ
オニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(R)−ア
セチルアミノ−β−アラニン IR (フィルム) : 3400, 2930, 2860, 1720, 1655, 1630 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.90-1.12 (2H,m), 1.23-1.79 (9
H,m), 1.84 (3H,s),2.11-2.40 (4H,m), 2.61-3.48 (5H,
m), 3.74-3.88 (1H,m), 3.96-4.08(2H,m), 4.20-4.40
(2H,m), 5.06 (2H,s), 7.28-7.42 (5H,m), 7.98-8.08(2
H,m) Mass (m/z) : 531 (M++1)
【0288】実施例12(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0289】実施例14 (1) N−[2−[1−{2−(1−第三級ブトキシ
カルボニル−4−ピペリジル)アセチル}−3−ピペリ
ジル]アセチル]−β−アラニン IR (フィルム) : 3300, 2920, 2850, 1710, 1635 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87-1.31 (4H,m), 1.38 (9H,s),
1.55-2.06 (9H,m),2.14-2.28 (2H,m), 2.37 (2H,t,J=6.
8Hz), 2.60-3.02 (4H,m), 3.23(2H,q,J=6.0Hz), 3.68-
4.27 (4H,m), 7.91-8.03 (1H,m) Mass (m/z) : 438 (M+-1)
【0290】(2) N−[2−[1−{2−(1−第
三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジリデン)アセチ
ル}−3−ピペリジル]アセチル]−β−アラニン IR (フィルム) : 3200, 2925, 1680, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.09-1.41 (3H,m), 1.41 (9H,s),
1.57-1.91 (4H,m),1.96-2.00 (2H,m), 2.14-2.24 (2H,
m), 2.28-2.40 (3+1/2H,m), 2.64-2.83 (1H,m), 2.91-
3.06 (1/2H,m), 3.19-3.46 (5H,m), 3.71-3.83 (1H,m),
4.02-4.26 (1H,m), 5.90 および 5.96 (計 1H,s), 7.6
9-8.03 (1H,m), 12.17-12.24 (1H,br) Mass (m/z) : 438 (M++1)
【0291】(3) N−[3−{3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニルアミ
ノ}−1−ピペリジル]−4−オキソ酪酸 IR (フィルム) : 3250, 2920, 1710, 1660, 1640, 1620 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.82-1.04 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.38-1.85 (11H,m),1.99-2.11 (2H,m), 2.41-2.43 (3H,
m), 2.56-2.76 (2H,m), 2.98-3.12(1H,m), 3.60-3.76
および 4.09-4.20 (計 3H,m), 3.85-3.96 (2H,m),7.73,
7.84 (計 1H,d,J=8.0 および 6.4Hz), 12.03 (1H,s) Mass (m/z) : 440 (M++1)
【0292】(4) N−[4−{3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
2−モルホリニルカルボニル]−β−アラニン IR (フィルム) : 3400, 2980, 2920, 2880, 1710, 1640 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.08 (2H,m), 1.38 (9H,s),
1.38-1.49 (3H,m),1.59-1.70 (4H,m), 2.29-2.44 (1H,
m), 2.40 (2H,t,J=7.0Hz), 2.58-2.92(3H,m), 3.09-3.5
6 (3H,m), 3.70-3.98 (5+1/2H,m), 4.41-4.51 (1/2H,
m), 7.77-7.94 (1H,m) Mass (m/z) : 440 (M+-1)
【0293】(5) N−[1−{3−(1−第三級ブ
トキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]スクシナミン酸 IR (フィルム) : 3400, 1710, 1680, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.06 (2H,m), 1.26-1.31 (6
H,m), 1.38 (9H,s),1.59-1.84 (4H,m), 2.20-2.46 (6H,
m), 2.57-2.74 (2H,m), 2.91-3.08(2H,m), 3.45-3.76
(2H,m), 3.84-3.96 (2H,m), 7.76-7.92 (1H,m),12.00-1
2.06 (1H,br) Mass (m/z) : 340 (M++1-Boc)
【0294】(6) N−[(R)−1−{2−(4−
ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−β−アラニントリフルオロ酢酸塩 [α]20 D = 20.07°(C=1.0, MeOH) IR (フィルム) : 2940, 1760, 1820, 1660, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.25-2.02 (8H,m), 2.10-2.16 (1
H,m), 2.37 (2H,t,J=6.8Hz), 2.55-2.71 (1H,m), 2.86-
3.25 (7H,m), 3.59-3.72 (2H,m),4.07-4.31 (3H,m), 7.
99 (1H,t,J=5.5Hz), 8.42-8.60 (2H,br) Mass (m/z) : 342 (M++1) 遊離化合物
【0295】実施例15 N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−3(S)−ビニル−β−アラニンエチ
ルエステル(0.8g)とPtO2 (0.2g)とのエ
タノール(10ml)中混合物を、大気圧下で2時間水
素化処理する。触媒を濾去後、濾液を減圧下で濃縮し
て、N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキシカ
ルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペ
リジルカルボニル]−3(S)−エチル−β−アラニン
エチルエステル(0.73g)を無色油状物として得
る。 IR (フィルム) : 3300, 1740, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.92 (3H,t,J=7.5Hz), 1.08-1.30 (6
H,m), 1.45 (9H,s),1.52-2.03 (11H,m), 2.33-2.74 (6
H,m), 3.26-3.51 (2H,m), 3.72 (2H,q,J=7.5Hz), 3.77-
4.17 (5H,m), 6.64-6.69 (1H,br)
【0296】実施例16 4−[3−{3−(1−第三級ブトキシカルボニル−4
−ピペリジル)プロピオニルアミノ}−1−ピペリジ
ル]−4−オキソ−2(S)−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ酪酸第三級ブチルエステル(1.35g)のテ
トラヒドロフラン(10ml)−メタノール(10m
l)溶液に10% Pd−C(0.27g、50%湿
潤)を加え、大気圧下で6時間水素化処理する。触媒を
濾去後、濾液を減圧下で濃縮して、4−[3−{3−
(1−第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プ
ロピオニルアミノ}−1−ピペリジル]−4−オキソ−
2(S)−アミノ酪酸第三級ブチルエステル(1.07
g)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 2970, 2930, 2880, 1720, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.97-1.20 (2H,m), 1.45 (18H,s),
1.33-1.84 (9H,m),2.15-2.46 (2H,m), 2.53-2.76 (3H,
m), 2.85-3.60 (5H,m), 3.70-4.40(4H,m), 7.35 (1H,s) Mass (m/z) : 511 (M++1)
【0297】実施例17 チオアニソール(13.7ml)とm−クレゾール(1
2.2ml)とのテトラヒドロフラン(150ml)中
混合物に、N−[(R)−1−{2−(1−ベンジルオ
キシカルボニル−4−ピペリジルオキシ)アセチル}−
3−ピペリジルカルボニル]−3−エチニル−β−アラ
ニンエチルエステル(1.54g)を加える。外界温度
で2時間撹拌後、混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテ
ルで抽出する。抽出液をC18シリカゲルでのHPLC
により精製する。0.1% TFA水溶液:CH3CN
=4:1で溶出して、N−[(R)−1−{2−(4−
ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3−エチニル−β−アラニンエチルエステルト
リフルオロ酢酸塩(0.17g)を油状物として得る。 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.78 および 1.18 (計 3H,t,J=7.1
および 7.0Hz),1.29-2.71 (10H,m), 2.65 (1H,d,J=7.2
Hz), 2.90-3.2 (5H,m), 3.57-3.63(3H,m), 4.01-4.39
(7H,m), 4.80-4.90 (1H,m), 8.45-8.56 (1H,m) Mass (m/z) : 394 (M++1) 遊離化合物
【0298】実施例18 N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−3(S)−(4−メトキシフェネチル
アミノ)カルボニル−β−アラニンベンジルエステル
(0.9g)と10% Pd−C(0.2g、50%湿
潤)との酢酸(10ml)中混合物を、大気圧下で3時
間水素化処理する。触媒を濾去後、濾液を減圧下で濃縮
する。残留物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽
出液を水、食塩水で洗い、MgSO 4 で乾燥し、減圧下
で溶媒を蒸発させて、N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−(4
−メトキシフェネチルアミノ)カルボニル−β−アラニ
ン(0.79g)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 3390, 2930, 1710, 1645 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.80-1.10 (3H,m), 1.30-1.84 (9
H,m), 1.38 (9H,s),1.91-1.99 (2H,m), 2.15-2.40 (3H,
m), 2.58-2.69 (4H,m), 2.88-3.26(5H,m), 3.71 (3H,
s), 3.76-4.53 (3H,m), 6.84 (2H,d,J=8.4Hz), 7.11(2
H,d,J=8.3Hz), 7.93-8.02 (1H,m), 8.09-8.18 (1H,m),
12.11-12.28(1H,br) Mass (m/z) : 617 (M++1)
【0299】実施例19 (1) エタノール(1ml)に、−10℃で撹拌下、
塩化チオニル(0.05ml)を加える。−10℃で1
0分間撹拌後、N−[(R)−1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−
3(R)−(3−メトキシフェネチル)−β−アラニン
塩酸塩(100mg)を加える。混合物を外界温度で2
時間撹拌し、減圧下で蒸発させる。残留物を水に溶解さ
せ、HP−20により脱塩し、IPA:水=1:1で溶
出して、N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)
プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3
(R)−(3−メトキシフェネチル)−β−アラニンエ
チルエステル(80mg)を得る。 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.15 (3H,t,J=7.1Hz), 1.19-1.93
(12H,m), 2.10-3.19(14H,m), 3.72 (3H,s), 3.96-4.05
(5H,m), 4.12-4.39 (1H,m), 6.72-6.75 (3H,m), 7.14-
7.22 (1H,m), 7.89 (1H,d,J=8.2Hz) Mass (m/z) : 502 (M++1)
【0300】実施例19(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0301】(2) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチニル−β−アラニンメチルエステ
ル塩酸塩 IR (フィルム) : 3300, 2950, 1725, 1640, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20-1.87 (12H,m), 2.14-2.42 (3
H,m), 2.60-3.29(7H,m), 3.16 (3H,s), 3.59-3.84 (2H,
m), 4.10-4.40 (1H,m), 4.77-4.92 (1H,m), 8.51 およ
び 8.61 (計 1H,d,J=8.0 および 8.3Hz), 8.74-8.90 (1
H,br), 9.05-9.15 (1H,br) Mass (m/z) : 378 (M++1) 遊離化合物
【0302】実施例20 N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−2(S)−アミノ−β−アラニンエチ
ルエステル塩酸塩(250mg)のテトラヒドロフラン
(2ml)−エタノール(2ml)溶液に、0℃で撹拌
下、水酸化リチウム(17mg)の水(2ml)溶液を
加える。外界温度で1時間撹拌後、混合物を減圧下で蒸
発させる。残留物をC18シリカゲルを用いてのHPL
Cにより精製する。40%CH3CNの0.1%トリフ
ルオロ酢酸水溶液溶液で溶出する。目的化合物含有画分
を集め、減圧下で濃縮し、凍結乾燥して、N−[(R)
−1−{3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピ
ペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2(S)−アミノ−β−アラニントリフルオロ酢
酸塩(230mg)を得る。 IR(ヌジョール): 1770, 1730, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87-1.14 (2H,m), 1.24-1.56 (4
H,m), 1.60-1.91(4H,m), 2.09-2.17 (3H,m), 2.59-3.23
(5H,m), 3.32-3.84 (2H,m),3.93-4.04 (4H,m), 4.13-
4.43 (1H,m), 5.06 (2H,s), 4.88-5.28 (1H,br), 7.27-
7.40 (5H,m), 8.14-8.28 (3H,m) Mass (m/z) : 489 (M++1) 遊離化合物
【0303】実施例21 (1) N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−3−エチニル−β−アラニン
(1.12g)の酢酸エチル(12ml)溶液に、0℃
で撹拌下、4NHCl酢酸エチル溶液(6.04ml)
を加える。外界温度で2時間撹拌後、減圧下で蒸発させ
る。残留物をC18シリカゲルカラムでのHPLCによ
り精製する。0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(TF
A):CH3CN=89:11で溶出して、N−
[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチニ
ル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩の一方の異性体
[[α]20 D -31.63°(C=1.0, MeOH) ; 目的化合物
(1)](0.32g)および他方の異性体[[α]20 D
-1.47°(C=1.0, MeOH) ; 目的化合物(2)](0.3
5g)を得る。 目的化合物(1) IR (フィルム) : 3270, 2930, 1720, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.15-1.73 (8H,m), 1.81 (3H,d,J=
13.6Hz), 2.08-2.37(3H,m), 2.59 (2H,d,J=8.8Hz), 2.6
9-2.93 (3H,m), 2.97-3.28 (4H,m),3.68-3.83 (2H,m),
4.10-4.34 (1H,m), 4.75-4.89 (1H,m), 8.14-8.30(1H,b
r), 8.39-8.46 (1H,m), 8.50-8.61 (1H,br) Mass (m/z) : 364 (M++1) 遊離化合物 目的化合物(2) IR (フィルム) : 3230, 2930, 1725, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.14-1.66 (8H,m), 1.81 (3H,d,J=
13.8Hz), 2.08-2.43(3H,m), 2.58 (2H,d,J=7.6Hz), 2.6
9-3.00 (5H,m), 3.10-3.29 (4H,m),3.69-3.85 (1H,m),
4.04-4.16 および 4.31-4.42 (計 1H,m), 8.11-8.27(1
H,br), 8.40-8.45 (1H,m), 8.44-8.59 (1H,br) Mass (m/z) : 364 (M++1) 遊離化合物
【0304】さらに検討の結果、目的化合物(1)は、
N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩であり、目的化
合物(2)は、N−[(R)−1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−
3(R)−エチニル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩
であると、それぞれ同定された。 実施例21(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0305】(2) (3R)−N−[(R)−1−
{3−(4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリ
ジルカルボニル]−3−メチル−β−アラニン塩酸塩 mp : 105−108℃ IR(ヌジョール): 1720, 1620, 1605 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.04-1.09 (3H,m), 1.28-1.83 (12
H,m), 2.06-2.49(5H,m), 2.58-3.23 (6H,m), 3.70-3.83
(1H,m), 4.16-4.33 (1H,m), 7.94(1H,dd,J=17 および
7.8Hz), 8.71-8.98 (1H,m), 9.01-9.20 (1H,m) Mass (m/z) : 354 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C17H29N3O4・HCl・1.25AcOEt・1.6H2O(%) 計算値:C 51.32, H 8.46, N 8.16 実測値:C 51.22, H 8.77, N 7.92
【0306】(3) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−β−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -24.3°(C=1.0, MeOH) mp : 84℃ IR(ヌジョール): 3320, 1700, 1650 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.65 (7H,m), 1.80 (3H,d,J=
13.2Hz), 2.29-2.41(4H,m), 2.56-3.07 (4H,m), 3.15-
3.26 (4H,m), 3.70-3.85 (1H,m),4.13-4.37 (4H,m), 7.
97-8.10 (1H,m), 8.60-8.76 (1H,br), 8.91-9.03(1H,b
r) Mass (m/z) : 340 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C17H29N3O4・HCl・1.5AcOEt・3H2O(%) 計算値:C 49.15, H 8.61, N 7.48 実測値:C 49.08, H 8.23, N 7.29
【0307】(4) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−(4−メトキシフェネチルアミノカル
ボニル)−β−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -19.07℃ (C=1.0, MeOH) mp : 82℃ IR(ヌジョール): 3280, 1725, 1630, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.99-1.69 (10H,m), 2.11-2.82 (1
1H,m), 2.94-3.09(4H,m), 3.49 (3H,s), 3.86-4.30 (4
H,m), 6.63 (2H,d,J=8.4Hz), 6.90(2H,d,J=8.5Hz), 7.8
1-8.19 (2H,m), 8.41-8.68 (1H,br), 8.71-8.85(1H,br) Mass (m/z) : 515 (M+-1) 遊離化合物
【0308】(5) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(R)−フェネチル−β−アラニン塩酸塩 [α]25 D = -32.33° (C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 3300, 1700, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.03-1.91 (13H,m), 2.06-3.07 (1
1H,m), 3.12-3.24(2H,m), 3.70-3.90 (1H,m), 3.98-4.3
8 (2H,m), 7.16-7.51 (5H,m),7.93-8.05 (1H,m), 8.71-
9.01 (12H,m), 9.08-9.20 (1H,br) Mass (m/z) : 444 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C25H37N3O4・HCl・2.7H2O 計算値:C 56.80, H 8.27, N 7.95 実測値:C 56.94, H 8.01, N 7.58
【0309】(6) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(R)−(4−メトキシフェネチル)−β−ア
ラニン塩酸塩 [α]20 D = 43.1° (C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1715, 1620, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.22-1.86 (12H,m), 2.11-3.24 (1
2H,m), 3.71-4.36(5H,m), 3.71 (3H,s), 6.82 (2H,d,J=
8.6Hz), 7.08 (2H,d,J=8.5Hz),7.90 (1H,t,J=8.8Hz),
8.63-8.74 (1H,br), 8.90-9.01 (1H,br) Mass (m/z) : 474 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C26H39N3O5・HCl・2H2O 計算値:C 57.19, H 8.12, N 7.69 実測値:C 56.82, H 8.17, N 7.51
【0310】(7) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2−(2−ピペリジル)酢酸塩酸塩 IR(ヌジョール): 3350, 1705, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.27-1.83 (16H,m), 2.23-2.40 (2
H,m), 2.56-3.23(6H,m), 3.70-4.55 (8H,m), 4.87-5.02
(1H,m), 8.65-8.84 (1H,br),8.96-9.10 (1H,br) Mass (m/z) : 394 (M++1) 遊離化合物
【0311】(8) N−[4−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−2−モルホリニルカルボニル]−
β−アラニン塩酸塩 IR(ヌジョール): 3300, 1705, 1625 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.29-1.50 (5H,m), 1.77-1.83 (2
H,m), 2.30-2.60(4H,m), 2.70-2.94 (2+1/2H,m), 3.08-
3.35 (5+1/2H,m), 3.40-3.57(1H,m), 3.72-4.05 (3+1/2
H,m), 4.43-4.49 (1/2H,m), 7.79-7.97 (1H,m), 8.73-
8.89 (1H,br), 9.04-9.16 (1H,br) Mass (m/z) : 342 (M++1) 遊離化合物
【0312】(9) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3−フェニル−β−アラニン塩酸塩 mp : 67℃ IR(ヌジョール): 1710, 1630, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.24-1.91 (10H,m), 2.10-2.41 (3
H,m), 2.59-3.09 (5H,m), 3.14-3.25 (2H,m), 3.63-3.8
6 (1H,m), 4.08-4.41 (1H,m), 5.18(1H,q,J=7.8Hz), 7.
20-7.27 (1H,m), 7.31 (5H,s), 8.49-8.66 (1H,m),8.80
-8.94 (1H,br), 9.06-9.20 (1H,br) Mass (m/z) : 416 (M++1) 遊離化合物
【0313】(10) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(R)−(3,4−ジメトキシフェネチル)
−β−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -13.33°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1730, 1635 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.01-1.50 (9H,m), 1.66-1.83 (8
H,m), 1.83-3.23(11H,m), 3.71 (3H,s), 3.73 (3H,s),
4.15-4.38 (2H,m), 6.65-6.69(1H,m), 6.77-6.85 (2H,
m), 8.88-9.02 (1H,br), 9.15-9.25 (1H,br) Mass (m/z) : 504 (M++1) 遊離化合物
【0314】(11) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル}−3(S)−(3−メトキシフェネチル)−β−
アラニン塩酸塩 IR(ヌジョール): 1710, 1600, 720 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.13-2.00 (14H,m), 2.01-3.70 (9
H,m), 3.17-3.29(2H,m), 3.73 (3H,s), 3.97-4.08 (1H,
m), 4.10-4.37 (1H,m), 6.74(3H,d like), 7.18 (1H,t
like), 7.92 (1H,t like), 8.72 (1H,br),8.99 (1H,br) Mass (m/z) : 474 (M++1) 遊離化合物
【0315】(12) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−ベンゾイルアミノ−β−アラニン塩
酸塩 IR(ヌジョール): 3100, 1725, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.2-1.85 (12H,m), 2.27-2.36 (2
H,m), 2.57-3.10(4H,m), 3.12-3.25 (2H,m), 3.39-3.82
(3H,m), 4.07-4.59 (3H,m),7.45-7.56 (3H,m), 7.87-
7.91 (2H,m), 8.22-8.40 (1H,m), 8.65-8.75(1H,m), 8.
89-9.02 (1H,m) Mass (m/z) : 459 (M++1) 遊離化合物
【0316】(13) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(R)−(3−トリフルオロメチルフェネチ
ル)−β−アラニン塩酸塩 mp : 118℃ [α]20 D = -21.4°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 3300, 1715, 1630, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.23-2.13 (14H,m), 2.35-2.45 (5
H,m), 2.61-2.83(5H,m), 3.15-3.28 (2H,m), 3.72-3.89
(1H,m), 3.99-4.10 (1H,m),4.15-4.41 (1H,m), 7.49-
7.55 (4H,m), 7.94-8.05 (1H,m), 8.75-8.93(1H,m), 9.
03-9.17 (1H,m) Mass (m/z) : 512 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C26H36F3N3O4・HCl・1.8H2O 計算値:C 53.80, H 7.05, N 7.24 実測値:C 53.72, H 7.10, N 7.02
【0317】(14) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−フェニルスルホニルアミノ−β−ア
ラニン塩酸塩 [α]25 D = -14.23°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1720, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.83 (11H,m), 2.04-2.37 (3
H,m), 2.70-3.40(7H,m), 3.74-3.91 (2H,m), 4.12-4.39
(2H,m), 7.55-7.62 (3H,m),7.75-7.79 (2H,m), 8.01-
8.26 (2H,m), 8.50-8.66 (1H,br), 8.82-8.94(1H,br) Mass (m/z) : 495 (M++1) 遊離化合物
【0318】(15) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(R)−(2−メトキシフェネチル)−β−
アラニン塩酸塩 [α]20 D = -17.73°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1725, 1640, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.91 (16H,m), 2.30-3.24 (1
1H,m), 3.75 (3H,s),3.70-3.89 (1H,m), 4.12-4.39 (1
H,m), 6.81-6.94 (2H,m), 7.07-7.20(2H,m), 7.84-7.94
(1H,m), 8.60-8.75 (1H,br), 8.91-9.03 (1H,br) Mass (m/z) : 474 (M++1) 遊離化合物
【0319】(16) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−(n−ブタンスルホニルアミノ)−
β−アラニン塩酸塩 [α]25 D = -31.37°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1715, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.88 (3H,t,J=7.2Hz), 1.14-1.89
(15H,m), 2.29-2.40(2H,m), 2.77-3.06 (6H,m), 3.19-
3.27 (2H,m), 3.77-4.41 (5H,m),7.51-7.60 (1H,m), 8.
04-8.18 (1H,m), 8.43-8.18 (1H,m), 8.43-8.60(1H,b
r), 8.73-8.86 (1H,br) Mass (m/z) : 475 (M++1) 遊離化合物
【0320】(17) N−[(R)−1−{3−(3
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(R)−(3,4−メチレンジオキシフェネ
チル)−β−アラニン塩酸塩 [α]25 D = -17.27°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1725, 1685, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.84-1.50 (6H,m), 1.59-1.91 (6
H,m), 1.06-3.28(12H,m), 3.60-4.27 (5H,m), 4.30-4.4
0 (1H,m), 5.95 (2H,s), 6.59-6.63 (1H,m), 6.75-6.81
(2H,m), 7.84-7.90 (1H,m) Mass (m/z) : 488 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C26H37N3O6・HCl・1/4EtOAc・1.4H2O 計算値:C 56.77, H 7.55, N 7.36 実測値:C 56.81, H 7.69, N 7.11
【0321】(18) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(S)−エチニル−β−アラニン塩酸塩 IR (KBr) : 3425, 3250, 1726, 1638, 1614 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.27-1.83 (11H,m), 2.08-2.32 (3
H,m), 2.58-3.09(5H,m), 3.18-3.22 (3H,m), 3.75-3.80
(1H,m), 4.08-4.32 (1H,m),4.79-4.82 (1H,m), 8.42-
8.54 (1H,m), 8.75 (1H,br), 9.04 (1H,br) Mass (m/z) : 364 (M++1) 遊離化合物
【0322】(19) N−[1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジル]スクシナミン
酸塩酸塩 IR(ヌジョール): 3200, 1710, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.25-1.52 (7H,m), 1.69-1.86 (4
H,m), 2.21-2.46 (6H,m), 2.69-3.06 (4H,m), 3.15-3.2
6 (2H,m), 3.47-3.84 (2H,m), 4.14-4.24 (1H,m), 7.80
-7.97 (1H,m), 8.64-8.78 (1H,br), 8.95-9.06(1H,br) Mass (m/z) : 340 (M++1) 遊離化合物
【0323】(20) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(S)−プロパルギルアミノカルボニル−β
−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -11.9°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1735, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.69 (7H,m), 1.75-1.86 (3
H,m), 2.06-2.40(3H,m), 2.56-3.04 (5H,m), 3.17-3.26
(4H,m), 3.68-3.87 (3H,m),4.08-4.56 (3H,m), 8.11-
8.30 (1H,m), 8.34-8.50 (1H,m), 8.60-8.73(1H,br),
8.90-9.02 (1H,m) Mass (m/z) : 421 (M++1) 遊離化合物
【0324】(21) 4−[3−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニルアミノ}−1−ピペリジル]−4−
オキソ酪酸塩酸塩 IR(ヌジョール): 1735, 1700, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.25-1.50 (9H,m), 1.71-1.83 (4
H,m), 2.06-2.16 (2H,m), 2.39-2.46 (3H,m), 2.70-2.8
7 (2H,m), 2.96-3.08 (1H,m), 3.15-3.25 (2H,m), 3.52
-3.76 (2H,m), 4.08-4.16 (1H,m), 7.84, 7.95 (計1H,
d,J=7.8 および 6.5Hz), 8.73-8.88 (1H,br), 9.00-9.1
0 (1H,br) Mass (m/z) : 340 (M++1) 遊離化合物
【0325】(22) N−[(S)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(R)−エチニル−β−アラニントリフルオ
ロ酢酸塩 [α]20 D = 35.7°(C=0.65, MeOH) IR (フィルム) : 3250, 2930, 2850, 1760, 1700, 1610 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.14-1.84 (1H,m), 2.09-2.40 (3
H,m), 2.57-3.28 (9H,m), 3.69-3.83 (1H,m), 4.08-4.3
3 (1H,m), 4.75-4.86 (1H,m), 4.14-8.29 (1H,br), 8.3
8-8.47 (1H,m), 8.49-8.60 (1H,br) Mass (m/z) : 364 (M++1) 遊離化合物 および N−[(S)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩 IR (フィルム) : 3250, 2930, 2850, 1740, 1700, 1610 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.15-1.85 (11H,m), 2.05-2.40 (3
H,m), 2.56-3.00(6H,m), 3.11-3.28 (3H,m), 3.70-3.88
(1H,m), 4.05-4.15 および4.30-4.44 (計 1H,m), 4.75
-4.90 (1H,m), 8.15-8.30 (1H,br), 8.40-8.49 (1H,m),
8.49-8.60 (1H,br) Mass (m/z) : 364 (M++1) 遊離化合物
【0326】実施例22 N−[1−{2−(1−ベンジルオキシカルボニル−4
−ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピペリジルカル
ボニル]−β−アラニン(1.16g)と10% Pd
−C(0.23g、50%湿潤)との1N HCl
(2.44ml)−テトラヒドロフラン(20ml)中
混合物を、大気圧下で2時間水素化処理する。触媒を濾
去後、濾液を減圧下で濃縮し、凍結乾燥して、N−[1
−{2−(4−ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピ
ペリジルカルボニル]−β−アラニン塩酸塩(0.69
g)を得る。 IR(ヌジョール): 3290, 1700, 1625 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.15-2.09 (9H,m), 2.11-2.69 (2
H,m), 2.84-3.25 (8H,m), 3.56-3.74 (2H,m), 4.07-4.3
2 (3H,m), 8.06-8.24 (1H,m) Mass (m/z) : 342 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C16H27N3O5・HCl・1.8H2O(%) 計算値:C 46.84, H 7.76, N 10.24 実測値:C 47.09, H 7.46, N 9.91
【0327】実施例23 (1) N−[(R)−1−{3−(1−ベンジルオキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−2(S)−アセチルアミノ−
β−アラニン(67mg)と10% Pd−C(15m
g、50%湿潤)との1N HCl(0.13ml)−
テトラヒドロフラン(2ml)中混合物を、大気圧下で
1時間水素化処理する。触媒を濾去後、濾液を減圧下で
濃縮する。残留物を水(5ml)に溶解させ、つぎに凍
結乾燥して、N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2
(S)−アセチルアミノ−β−アラニン塩酸塩(50m
g)を得る。 [α]25 D = -21.37°(C=0.75, MeOH) IR(ヌジョール): 1720, 1640, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20-1.82 (12H,m), 1.85 (3H,s),
2.10-2.43 (5H,m),2.59-3.27 (4H,m), 3.74-3.83 (2H,
m), 4.14-4.37 (2H,m), 8.02-8.19(2H,m), 8.42-8.59
(1H,br), 8.72-8.84 (1H,br) Mass (m/z) : 397 (M++1) 遊離化合物 実施例23(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0328】(2) N−[2−[1−{3−(4−ピ
ペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジル]アセチ
ル]グリシン塩酸塩 IR (フィルム) : 3350, 2940, 1715, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.11-1.82 (12H,m), 2.00-2.11 (2
H,m), 2.24-2.40(2H,m), 2.62-3.03 (4H,m), 3.20 (2H,
d,J=12.6Hz), 3.64-3.82 (3H,m),4.07-4.24 (1H,m), 8.
25-8.35 (1H,m), 8.75-8.91 (1H,br), 9.09-9.20(1H,b
r) Mass (m/z) : 340 (M+=1) 遊離化合物
【0329】(3) N−[1−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3
−メチル−β−アラニン塩酸塩 IR(ヌジョール): 3250, 1705, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.04-1.09 (3H,m), 1.28-1.83 (11
H,m), 2.10-3.44(9H,m), 3.71-3.83 (1H,m), 3.98-4.34
(2H,m), 7.86-7.96 (1H,m),8.74-8.87 (1H,m), 9.01-
9.15 (1H,m) Mass (m/z) : 354 (M++1) 遊離化合物
【0330】(4) N−[(R)−1−{2−(4−
ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−β−アラニンエチルエステル塩酸塩 IR (フィルム) : 2930, 1720, 1625 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.18 (3H,t,J=7.1Hz), 1.46-2.47
(11H,m), 2.60-2.70(1H,m), 2.86-3.27 (8H,m), 3.55-
3.72 (2H,m), 4.05 (2H,q,J=7.1Hz),4.17-4.30 (2H,m),
8.06-8.21 (1H,m), 9.00-9.14 (2H,br) Mass (m/z) : 370 (M++1) 遊離化合物
【0331】(5) N−[1−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−
3−キノリルカルボニル]−β−アラニン塩酸塩 IR (フィルム) : 3450, 3930, 1720, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.12-1.89 (9H,m), 2.10-2.21 (2
H,m), 2.39 (2H,d,J=6.7Hz), 2.70-3.84 (7H,m), 4.26
(2H,t,J=7.0Hz), 7.06-7.20 (4H,m),8.13-8.24 (1H,m) Mass (m/z) : 386 (M+-1) 遊離化合物
【0332】(6) N−[(S)−1−{2−(4−
ピペリジルオキシ)アセチル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−β−アラニン塩酸塩 IR (フィルム) : 3290, 2920, 1710, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.24-2.07 (9H,m), 2.11-2.69 (2
H,m), 2.89-3.27(8H,m), 3.57-3.74 (2H,m), 4.07-4.30
(3H,m), 8.03-8.87 (1H,m) Mass (m/z) : 342 (M++1) 遊離化合物
【0333】(7) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2(S)−(n−ヘキサノイルアミノ)−β−ア
ラニン塩酸塩 [α]20 D = -27.7°(C=1.0, MeOH) mp : 156−157℃ IR(ヌジョール): 3200, 1720, 1660, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.85 (3H,t,J=6.5Hz), 1.55-1.88
(17H,m), 2.10 (2H,t,J=7.4Hz), 2.27-3.82 (12H,m),
4.14-4.35 (2H,m), 7.97-8.10 (2H,m),8.37-8.51 (1H,b
r), 8.69-8.89 (1H,br) Mass (m/z) : 453 (M++1) 遊離化合物
【0334】(8) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2(S)−(4−クロロベンゾイルアミノ)−β
−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -35.6°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 3200, 1730, 1710, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.16-1.85 (11H,m), 2.11-2.34 (3
H,m), 2.60-3.25 (6H,m), 3.34-3.82 (3H,m), 4.18-4.3
5 (1H,m), 4.44-4.54 (1H,m), 7.44-7.59 (2H,m), 7.84
-7.92 (2H,m), 8.18-8.31 (1H,m), 8.41-8.55 (1H,m),
8.60-8.83 (2H,m) Mass (m/z) : 493 (M++1) 遊離化合物
【0335】(9) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2(S)−(4−メトキシベンゾイルアミノ)−
β−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -31.8°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 3210, 1720, 1620, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.11-1.89 (12H,m), 2.12-2.39 (3
H,m), 2.60-3.79(8H,m), 3.82 (3H,s), 4.10-4.35 (1H,
m), 4.44-4.54 (1H,m), 7.02(2H,d,J=8.8Hz), 7.55 (2
H,d,J=8.1Hz), 8.13-8.31 (1H,m), 8.44-8.55(2H,m),
8.70-8.84 (1H,m) Mass (m/z) : 489 (M++1) 遊離化合物
【0336】(10) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−アミノ−β−アラニン塩酸塩 IR (フィルム) : 3250, 2910, 1745, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.19-1.91 (12H,m), 2.07-2.43 (4
H,m), 2.58-3.24(2H,m), 3.50-3.57 (2H,m), 3.74-4.40
(3H,m), 8.30-8.96 (5H,m) Mass (m/z) : 355 (M++1) 遊離化合物
【0337】(11) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−ベンゾイルアミノ−β−アラニン1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチルエ
ステル塩酸塩 IR(ヌジョール): 3240, 1750, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.01-1.91 (23H,m), 1.76 (3H,d,J
=5.7Hz), 2.11-2.39(3H,m), 2.58-3.25 (2H,m), 3.35-
4.40 (7H,m), 4.49-4.66 (2H,m),6.63 (1H,t,J=5.1Hz),
7.43-7.57 (5H,m), 7.85-7.95 (1H,m) Mass (m/z) : 629 (M++1) 遊離化合物
【0338】(12) N−[1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジル]−2(S)−
ベンゾイルアミノスクシナミン酸塩酸塩 IR(ヌジョール): 3300, 1720, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.16-1.54 (6H,m), 1.64-1.85 (6
H,m), 2.24-2.34(1H,m), 2.63-3.03 (5H,m), 3.13-3.84
(7H,m), 4.70-4.83 (1H,m),7.41-7.53 (3H,m), 7.83-
7.90 (2H,m), 8.60-8.72 (1H,m) Mass (m/z) : 459 (M++1) 遊離化合物
【0339】(13) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−シクロプロピルカルボニルアミノ−
β−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -20.2°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1715, 1645, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.67 (4H,d,J=6.3Hz), 1.18-1.84
(12H,m), 2.10-2.43(3H,m), 2.60-3.34 (7H,m), 3.74-
3.83 (2H,m), 4.15-4.35 (2H,m),8.04-8.22 (1H,m), 8.
39 (1H,dd,J=19.6 および 7.9Hz), 8.51-8.69(1H,br),
8.82-8.86 (1H,br) Mass (m/z) : 423 (M++1) 遊離化合物
【0340】(14) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−(3−メトキシプロピオニル)アミ
ノ−β−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -20.2°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 3250, 1720, 1650, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.12-1.89 (15H,m), 2.11-2.43 (3
H,m), 2.37 (2H,t,J=6.5Hz), 2.72-3.12 (3H,m), 3.21
(3H,s), 3.25-3.44 (2H,m), 3.52(2H,t,J=6.5Hz), 3.61
-3.84 (2H,m), 4.14-4.39 (2H,m), 7.94-8.09(2H,m) Mass (m/z) : 441 (M++1) 遊離化合物
【0341】(15) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(R)−ベンゾイルアミノ−β−アラニン塩
酸塩 [α]20 D = -14.3°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1750, 1730, 1640 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.15-1.86 (12H,m), 2.25-3.05 (6
H,m), 3.10-3.26(2H,m), 3.37-3.84 (3H,m), 4.12-4.61
(2H,m), 7.45-7.63 (3H,m),7.88-7.97 (2H,m), 8.28-
8.45 (1H,m), 8.72-8.77 (1H,m), 8.66-8.84(1H,br),
8.97-9.11 (1H,br) Mass (m/z) : 459 (M++1) 遊離化合物
【0342】(16) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−(4−ヒドロキシベンゾイルアミ
ノ)−β−アラニン塩酸塩 [α]20 D = -40.5°(C=1.0, MeOH) IR(ヌジョール): 1715, 1630, 1640, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17-1.85 (12H,m), 2.11-2.38 (3
H,m), 2.60-3.06(3H,m), 3.11-3.23 (2H,m), 3.36-3.84
(4H,m), 4.01-4.51 (2H,m),6.83 (2H,d,J=8.5Hz), 7.7
6 (2H,d,J=8.6Hz), 8.20-8.46 (2H,m), 8.56-8.71 (1H,
br), 8.85-8.98 (1H,br) Mass (m/z) : 473 (M+-1) 遊離化合物
【0343】(17) N−[1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジル]−3(S)−
ベンゾイルアミノスクシナミン酸塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 2949, 2393, 1734, 1718, 1651 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.16-1.89 (11H,m), 2.11-2.38 (1
H,m), 2.61-3.07(4H,m), 3.13-3.85 (8H,m), 4.66-4.86
(1H,m), 7.44-7.59 (3H,m),7.85-7.88 (2H,m), 7.93-
8.11 (1H,m), 8.44-8.60 (1H,br), 8.63-8.74(1H,m),
8.77-8.90 (1H,br) Mass (m/z) : 457 (M+-1) 遊離化合物
【0344】(18) N−[1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジル]−2(S)−
アセチルアミノスクシナミン酸塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3057, 2945, 2864, 1734, 1653, 161
8 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20-1.59 (7H,m), 1.73-1.97 (4
H,m), 1.83 (3H,s),2.24-2.36 (2H,m), 2.44-3.10 (4H,
m), 3.17-3.28 (3H,m), 3.47-4.21(4H,m), 4.43-4.59
(1H,m), 7.81-8.21 (2H,m), 8.56-8.76 (1H,br),8.89-
9.03 (1H,br) Mass (m/z) : 397 (M++1) 遊離化合物
【0345】(19) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(R)−アセチルアミノ−β−アラニン塩酸
塩 [α]20 D = -21.7°(C=1.0, MeOH) IR (KBr,ペレット) : 2947, 2864, 1734, 1653, 1616 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17-1.90 (12H,m), 1.85 (3H,s),
2.09-2.65 (4H,m),2.70-3.08 (2H,m), 3.15-3.34 (3H,
m), 3.60-3.88 (2H,m), 4.17-4.40(2H,m), 8.00-8.20
(2H,m), 8.30-8.46 (1H,br), 8.61-8.74 (1H,br) Mass (m/z) : 397 (M++1) 遊離化合物
【0346】(20) N−[1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジル]−3(R)−
ベンゾイルアミノスクシナミン酸塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 2947, 2864, 1734, 1647, 1605 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.15-1.55 (7H,m), 1.64-1.89 (5
H,m), 2.18-2.35 (1H,m), 2.60-3.26 (8H,m), 3.48-3.8
6 (4H,m), 4.69-4.84 (1H,m), 7.45-7.56 (3H,m), 7.85
-7.88 (2H,m), 8.42-8.60 (1H,br), 8.75-8.89 (1H,b
r), 8.61-8.75 (1H,m) Mass (m/z) : 459 (M++1) 遊離化合物
【0347】(21) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−(4−ビフェニルカルボニルアミ
ノ)−β−アラニン塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 2947, 2729, 1734, 1647, 1608 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.14-1.86 (10H,m), 2.20-2.36 (2
H,m), 2.63-3.26(5H,m), 3.40-3.86 (4H,m), 4.10-4.60
(4H,m), 7.41-7.54 (3H,m),7.74-7.82 (4H,m), 7.98-
8.01 (2H,m), 8.25-8.43 (1H,m), 8.57-8.80(1H,br),
8.68-8.82 (1H,m), 8.92-9.02 (1H,br) Mass (m/z) : 535 (M++1) 遊離化合物
【0348】実施例24 (1) N−[1−{3−(1−第三級ブトキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−β−アラニン(1.58g)の酢酸エ
チル(16ml)溶液に、0℃で撹拌下、4N HCl
酢酸エチル溶液(13.5ml)を加える。外界温度で
2時間撹拌後、生じた沈殿を濾取して、N−[1−{3
−(4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジル
カルボニル]−β−アラニン塩酸塩(1.27g)を得
る。 mp : 70−72℃ IR (KBr) : 3200, 2850, 1780, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.29-1.83 (10H,m), 2.09-2.42 (6
H,m), 2.60-3.24(7H,m), 3.70-3.84 (1H,m), 4.13-4.40
(1H,m), 7.97-8.18 (1H,m),8.76-8.86 (1H,m), 9.09-
9.23 (1H,m) Mass (m/z) : 340 (M++1) 遊離化合物 実施例24(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0349】(2) N−[1−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−4−ピペリジルカルボニル]−β
−アラニン塩酸塩 mp : 63−65℃ IR (KBr) : 3250, 2800, 1710 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.28-1.90 (11H,m), 2.23-2.40 (5
H,m), 2.48-3.12(4H,m), 3.10-3.30 (4H,m), 3.79-3.98
(1H,m), 4.30-4.40 (1H,m),4.30-4.40 (1H,m), 7.98
(1H,t,J=5.4Hz), 8.85-8.98 (1H,br), 9.13-9.21 (1H,b
r) Mass (m/z) : 340 (M++1) 遊離化合物
【0350】(3) N−[2−[1−{2−(4−ピ
ペリジル)アセチル}−3−ピペリジル]アセチル]−
β−アラニン塩酸塩 mp : 73℃ IR(ヌジョール): 3200, 1725, 1605 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.22-1.51 (4H,m), 1.68-1.87 (3
H,m), 1.92-2.09(4H,m), 2.23-2.30 (2H,m), 2.35-2.45
(3H,m), 2.60-3.02 (4H,m),3.16-3.31 (5H,m), 3.67-
3.81 (1H,m), 4.11-4.28 (1H,m), 8.00-8.16(1H,m) Mass (m/z) : 340 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C17H29N3O4・HCl・1.5AcOEt・2H2O(%) 計算値:C 50.78, H 8.52, N 7.72 実測値:C 50.76, H 8.48, N 7.70
【0351】(4) N−[1−{4−(4−ピペリジ
ル)ブチリル}−3−ピペリジルカルボニル]グリシン
塩酸塩 IR(ヌジョール): 1740 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20-1.94 (13H,m), 2.30-2.40 (3
H,m), 2.60-3.14(5H,m), 3.17-3.28 (2H,m), 3.72-4.00
(2H,m), 4.00-4.10 および4.09-4.17 (計 1H,m), 8.28
-8.43 (1H,m) Mass (m/z) : 340 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C17H29N3O4・HCl・1.25AcOEt・1.5H2O(%) 計算値:C 51.51, H 8.45, N 8.19 実測値:C 51.38, H 8.43, N 8.00
【0352】(5) N−[2−[1−{2−(4−ピ
ペリジリデン)アセチル}−3−ピペリジル]アセチ
ル]−β−アラニン塩酸塩 mp : 63℃ IR(ヌジョール): 3200, 1730 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.08-1.41 (3H,m), 1.60-1.76 (3
H,m), 1.76-1.92(3H,m), 1.92-2.04 (2H,m), 2.39 (2H,
t,J=6.5Hz), 2.44-2.51 (3H,m),2.60-2.83 (3H,m), 2.9
3-3.50 (4H,m), 3.69-3.84 (1H,m), 4.04-4.28(1H,m),
6.04 および 6.08 (計 1H,s), 8.01-8.17 (1H,m) Mass (m/z) : 338 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C17H27N3O4・HCl・1.5AcOEt・2.5H2O(%) 計算値:C 50.50, H 7.55, N 7.68 分析値:C 50.29, H 7.91, N 7.66
【0353】(6) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−フェニルスルホニルメチル−β−アラ
ニン塩酸塩 IR(ヌジョール): 1730, 1650, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.28-1.83 (13H,m), 2.25-2.34 (2
H,m), 2.48-3.23(9H,m), 3.54-3.67 (2H,m), 4.18-4.26
(1H,m), 7.61-7.76 (3H,m),7.85-7.99 (2H,m), 8.02-
8.13 (1H,m), 8.76 (1H,br), 9.03 (1H,br) Mass (m/z) : 492 (M++1) 遊離化合物
【0354】実施例25 (1) N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−β−アラニンエチルエステル
(0.78g)の酢酸エチル(8ml)溶液に、0℃で
撹拌下、4N HCl酢酸エチル溶液(4.17ml)
を加える。外界温度で2時間撹拌後、減圧下で濃縮し、
凍結乾燥して、N−[(R)−1−{3−(4−ピペリ
ジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−
β−アラニンエチルエステル塩酸塩(0.59g)を得
る。 IR (フィルム) : 3320, 1700, 1605 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.18 (3H,t,J=7.1Hz), 1.26-1.65
(7H,m), 1.80 (2H,d,J=13Hz), 2.06-2.70 (5H,m), 2.75
-3.10 (3H,m), 3.17-3.30 (4H,m),3.70-3.84 (1H,m),
4.05 (2H,q,J=7.2Hz), 4.17-4.38 (4H,m), 8.01-8.13(1
H,m), 8.63-8.78 (1H,br), 8.95-9.06 (1H,br) Mass (m/z) : 368 (M++1) 遊離化合物 実施例25(1)と同様にして、次の化合物を得る。
【0355】(2) (3R)−N−[(R)−1−
{3−(4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリ
ジルカルボニル]−3−メチル−β−アラニンメチルエ
ステル塩酸塩 IR(ヌジョール): 3300, 2930, 2850, 1710, 1640, 16
10 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.04-1.10 (3H,m), 1.20-1.83 (12
H,m), 2.29-2.46(4H,m), 2.58-3.25 (7H,m), 3.58 (3H,
s), 4.02-4.36 (2H,m), 7.91(1H,t,J=8.2Hz), 8.57-8.7
2 (1H,br), 8.84-9.00 (1H,m) 元素分析:C19H23N3O4・HCl・2.8H2O(%) 計算値:C 50.23, H 8.79, N 9.25 実測値:C 50.36, H 8.51, N 8.97 Mass (m/z) : 368 (M++1) 遊離化合物
【0356】(3) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−β−アラニンベンジルエステル塩酸塩 IR (フィルム) : 3400, 1710, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17-1.91 (12H,m), 2.29-2.36 (3
H,m), 2.56-3.09(4H,m), 3.17-3.33 (5H,m), 3.70-3.83
(1H,m), 4.20-4.37 (1H,m),5.09 (2H,s), 7.31-7.38
(5H,m), 7.99-8.14 (1H,m), 8.60-8.72 (1H,br), 8.89-
8.99 (1H,br) Mass (m/z) : 430 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C24H35N3O4・HCl・1.6H2O 計算値:C 54.26, H 7.63, N 7.91 実測値:C 54.23, H 7.54, N 7.88
【0357】(4) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−β−アラニン1−(シクロヘキシルオキシカルボ
ニルオキシ)エチルエステル塩酸塩 IR (フィルム) : 3380, 2940, 2850, 1740, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.15-1.53 (13H,m), 1.44 (3H,d,J
=5.4Hz), 1.60-1.92(10H,m), 2.05-2.39 (3H,m), 2.46-
3.08 (5H,m), 3.18-3.30 (4H,m),4.15-4.37 (1H,m), 4.
50-4.60 (1H,m), 6.60-6.68 (1H,m), 8.00-8.13(1H,m),
8.47-8.64 (1H,br), 8.79-8.90 (1H,br) Mass (m/z) : 510 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C26H43N3O7・HCl・3H2O 計算値:C 52.04, H 8.40, N 7.00 実測値:C 51.85, H 8.51, N 7.14
【0358】(5) (R)−[1−{3−(4−ピペ
リジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]
−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルトリフルオ
ロ酢酸塩 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.18 (3H,t,J=7.0Hz), 1.27-2.02
(16H,m), 2.23-2.43(3H,m), 2.57-3.15 (7H,m), 3.67-
3.91 (2H,m), 4.07 (2H,q,J=7.0Hz),4.20-4.40 (1H,m),
4.54-4.75 (2H,m), 8.09-8.34 (1H,br), 8.51-8.65(1
H,br) Mass (m/z) : 408 (M++1) 遊離化合物
【0359】(6) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2−フェニル−β−アラニンエチルエステル塩酸
塩 IR (KBr,ペレット) : 3421, 2943, 1728, 1643, 1624 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.05-1.85 (14H,m), 2.04-2.34 (3
H,m), 2.69-3.06(3H,m), 3.13-3.25 (2H,m), 3.32-3.75
(3H,m), 3.80-3.92 (1H,m),3.99-4.34 (4H,m), 7.20-
7.38 (5H,m), 8.07-8.20 (1H,m), 8.75-8.90(1H,br),
9.04-9.15 (1H,br) Mass (m/z) : 444 (M++1) 遊離化合物
【0360】(7) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチニル−β−アラニン2−アダマン
チルエステル塩酸塩 IR(ヌジョール): 1720, 1650, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.18-1.60 (8H,m), 1.70-1.99 (15
H,m), 2.10-2.39(3H,m), 2.59-3.02 (5H,m), 3.09-3.29
(3H,m), 3.69-3.84 (1H,m),4.15-4.55 (4H,m), 4.83-
4.95 (2H,m), 8.50 および 8.60 (計 1H,d,J=8.1 およ
び 8.2Hz), 8.72-8.89 (1H,br), 9.03-9.12 (1H,br) Mass (m/z) : 498 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C29H43N3O4・HCl・2.8H2O 計算値:C 59.58, H 8.55, N 7.19 実測値:C 59.57, H 8.64, N 7.03
【0361】(8) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチニル−β−アラニンn−ブチルエ
ステル塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 2958, 2872, 1734, 1647, 1616 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.88 (3H,t,J=7.2Hz), 1.27-1.69
(12H,m), 1.59 (1H,d,J=2.4Hz), 1.75-1.86 (3H,m), 2.
08-2.40 (3H,m), 2.60-3.08 (6H,m),3.17-3.27 (3H,m),
3.69-3.84 (1H,m), 4.03 (2H,t,J=6.5Hz), 4.79-4.92
(1H,m), 8.50 および 8.59 (計 1H,d,J=8.3 および 8.0
Hz), 8.74-8.86(1H,br), 9.02-9.13 (1H,br) 元素分析:C23H37N3O4・HCl・1.6H2O 計算値:C 56.98, H 8.56, N 8.67 実測値:C 56.99, H 8.63, N 8.39
【0362】(9) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチニル−β−アラニン5−メチル−
2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチルエ
ステル塩酸塩 mp : 70℃ IR (KBr,ペレット) : 2947, 2866, 2729, 1817, 1743, 165
3, 1616 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.29-1.85 (11H,m), 2.09-2.40 (3
H,m), 2.10 (3H,s),2.60-3.09 (5H,m), 3.13-3.29 (3H,
m), 3.70-3.84 (1H,m), 4.79-4.91(1H,m), 4.98 (2H,
s), 5.12-5.40 (2H,m), 8.53 および 8.62 (計 1H,d,J=
8.0Hz), 8.76-8.90 (1H,br), 9.03-9.15 (1H,br) Mass (m/z) : 476 (M++1) 遊離化合物
【0363】(10) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(S)−エチニル−β−アラニンイソブチル
エステル塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3446, 3230, 3030, 2960, 2873, 173
4, 1653, 1616 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.89 (6H,d,J=6.6Hz), 1.21-1.91
(12H,m), 1.99-2.37(3H,m), 2.60-3.02 (6H,m), 3.18-
3.26 (3H,m), 3.83 (2H,d,J=6.5Hz),4.13-4.32 (2H,m),
4.80-4.94 (1H,m), 8.46-8.57 (1H,m), 8.53-8.71(1H,
br), 8.89-9.00 (1H,br) Mass (m/z) : 420 (M++1) 遊離化合物
【0364】(11) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−3(S)−エチニル−β−アラニン4−トリフ
ルオロメチルベンジルエステル塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3456, 3240, 2947, 2864, 2360, 174
0, 1653, 1618 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17-1.86 (12H,m), 2.06-2.36 (3
H,m), 2.60-3.06(6H,m), 3.12-3.31 (3H,m), 4.07-4.35
(1H,m), 4.85-4.96 (1H,m),5.22 (2H,s), 7.60 (2H,d,
J=8.2Hz), 7.76 (2H,d,J=8.2Hz), 8.48-8.58(1H,m), 8.
44-8.58 (1H,br), 8.74-8.85 (1H,br) Mass (m/z) : 522 (M++1) 遊離化合物
【0365】(12) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−アセチルアミノ−β−アラニンエチ
ルエステル塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 2947, 2862, 1718, 1697, 1684, 166
8 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17 (3H,t,J=7.1Hz), 1.24-1.69
(9H,m), 1.74-1.99(4H,m), 2.07-2.40 (4H,m), 2.59-3.
11 (4H,m), 3.15-3.28 (2H,m),3.31-3.37 (2H,m), 3.73
-3.86 (1H,m), 4.02 (2H,q,J=7.1Hz), 4.15-4.31(2H,
m), 8.12-8.43 (2H,m), 8.63-8.75 (1H,br), 8.93-9.04
(1H,br) Mass (m/z) : 425 (M++1) 遊離化合物
【0366】(13) N−[(R)−1−{3−(4
−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボ
ニル]−2(S)−アセチルアミノ−β−アラニンベン
ジルエステル塩酸塩 IR (KBr) : 3377, 2943, 2864, 2731, 1740, 1653, 160
8 cm-1 (14) N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2
(S)−アセチルアミノ−β−アラニン1−(シクロヘ
キシルオキシカルボニルオキシ)エチルエステル塩酸塩 IR (KBr) : 3417, 3062, 2945, 2862, 1761, 1653, 160
8 cm-1
【0367】実施例26 (1) N−[2−[1−{3−(1−第三級ブトキシ
カルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−4−ピ
ペリジル]アセチル]−β−アラニンメチルエステル
(0.58g)のメタノール(7ml)溶液に、1N
NaOH水溶液(1.5ml)を加え、外界温度で1時
間撹拌する。生じた混合物を酢酸エチル(20ml)−
水(10ml)混合物中に注ぎ、10% KHSO4
溶液でpH3.0に酸性化する。有機層を分離し、食塩
水で洗い、MgSO4 で乾燥する。溶液を減圧下に蒸発
させる。残留物を酢酸エチル(5ml)に溶解させ、4
N HCl酢酸エチル溶液(3.1ml)を加える。生
じた混合物を外界温度で1時間撹拌し、減圧下で濃縮し
て、N−[2−[1−{3−(4−ピペリジル)プロピ
オニル}−4−ピペリジル]アセチル]−β−アラニン
塩酸塩(0.2g)を得る。 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.95-1.14 (1H,m), 1.21-1.62 (7
H,m), 1.76-1.83 (2H,m), 2.26-2.40 (4H,m), 2.75-3.0
0 (3H,m), 3.17-3.24 (5H,m), 3.78-3.84 (2H,m), 4.05
-4.08 (1H,m), 4.28-4.35 (2H,m), 7.93-7.97 (1H,m),
8.70 (1H,br), 8.95 (1H,br)
【0368】実施例26(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0369】(2) N−[1−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−N
−メチル−β−アラニン塩酸塩 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.39-1.45 (7H,m), 1.59-1.83 (5
H,m), 2.36-2.60 (4H,m), 2.69-2.88 (2H,m), 2.77, 3.
02 (計 3H,s), 3.00-3.23 (3H,m),3.40-3.80 (3H,m),
4.30-4.40 (1H,m), 8.76 (1H,br), 9.00 (1H,br) Mass (m/z) : 354 (M++1)
【0370】(3) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−[2−(3−インドリル)エチル]−
β−アラニン塩酸塩 IR(ヌジョール): 3200, 1720, 1630, 1610, 1540 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.14 (1H,t,J=7.0Hz), 1.21-1.45
(5H,m), 1.65-1.91(6H,m), 2.10-2.42 (3H,m), 2.60-3.
00 (6H,m), 3.19-3.25 (3H,m),3.78-4.33 (7H,m), 6.91
-7.08 (3H,m), 7.32 (1H,d,J=8.0Hz), 7.47(1H,d,J=8.0
Hz), 7.90-7.96 (1H,m), 8.58 (1H,br), 8.84 (1H,br) Mass (m/z) : 483 (M++1) 遊離化合物 元素分析:C27H38N4O4・HCl・2H2O 計算値:C 57.89, H 7.99, N 8.71 実測値:C 57.97, H 8.16, N 8.31
【0371】(4) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−ビニル−β−アラニン塩酸塩 IR (KBr) : 3428, 2946, 1724, 1629, 1621 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17-1.99 (11H,m), 2.32-2.60 (5
H,m), 2.75-3.00(2H,m), 3.19-3.24 (2H,m), 3.82-4.38
(4H,m), 4.54-4.62 (1H,m),5.05-5.12 (2H,m), 5.74-
5.92 (1H,m), 8.00-8.06 (1H,m) Mass (m/z) : 366 (M++1) 遊離化合物
【0372】(5) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチル−β−アラニン塩酸塩 IR (KBr) : 3407, 3257, 1724, 1637 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.76-0.83 (3H,t,J=6.3Hz), 1.21-
1.91 (14H,m),2.18-2.40 (5H,m), 2.59-3.23 (5H,m),
3.76-4.35 (3H,m), 7.7-7.83(1H,m) Mass (m/z) : 368 (M++1) 遊離化合物
【0373】(6) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2(S)−アセチルアミノ−β−アラニン塩酸塩 [α]25 D = -21.37°(C=0.75, MeOH) IR(ヌジョール): 1720, 1640, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.20-1.82 (12H,m), 1.85 (3H,s),
2.10-2.43 (5H,m),2.59-3.27 (4H,m), 3.74-3.83 (2H,
m), 4.14-4.37 (2H,m), 8.02-8.19(2H,m), 8.42-8.59
(1H,br), 8.72-8.84 (1H,br) Mass (m/z) : 397 (M++1) 遊離化合物
【0374】(7) N−[1−{3−(4−ピペリジ
ル)プロピオニル}−3−ピロリジニルカルボニル]−
3(S)−エチニル−β−アラニン塩酸塩 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.30 (4H,m), 1.76-1.83 (2
H,m), 2.00-2.12 (2H,m), 2.23-2.50 (2H,m), 2.57-2.6
1 (2H,m), 2.76-3.06 (4H,m), 3.18-3.25 (4H,m), 3.50
-3.60 (6H,m), 4.81-4.85 (1H,m) Mass (m/z) : 350 (M++1) 遊離化合物
【0375】(8) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2−メチル−β−アラニン NMR (D2O,δ) : 1.05 (3H,d,J=7.2Hz), 1.33-1.76 (8H,
m), 1.90-1.98 (3H,m), 2.32-2.57 (4H,m), 2.76-3.01
(3H,m), 3.11-3.42 (5H,m), 3.79-3.90 (1H,m), 4.12-
4.30 (1H,m) Mass (m/z) : 354 (M++1)
【0376】実施例27 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩(実施例25の
目的化合物(I))(80.0g)を水に溶解させ、ダ
イヤイオンHP−20(商標;三菱化成製)により脱塩
する。イソプロパノール:H2O=1:3で溶出する。
溶出液を減圧下で濃縮し、凍結乾燥して、N−[(R)
−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチニル−β−ア
ラニン(49.8g)を白色固体として得る。 IR (KBr) : 3430, 3270, 1722, 1622 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.23-2.06 (11H,m), 2.30-2.35 (4
H,m), 2.52-2.70(4H,m), 2.98-3.17 (4H,m), 3.01 (1H,
d,J=2.2Hz), 3.53-3.59 (1H,m),4.21-4.27 (1H,m), 4.6
8-4.72 (1H,m), 8.28-8.40 (1H,m) Mass (m/z) : 364 (M++1) 元素分析:C19H29N3O4・1.7H2O(%) 計算値:C 57.91, H 8.29, N 10.66 実測値:C 57.89, H 8.05, N 10.41
【0377】実施例28 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニン塩酸塩(89.6g)の水(900
ml)溶液をHPLC(C−18、7×50cm)によ
り精製する。17% CH3CNの0.1%TFA水溶
液溶液で溶出し、目的化合物含有画分を合せ、減圧下で
蒸発させる。残留物を水に溶解させ、HP−20により
脱塩する。IPA:水=1:3で溶出する。溶出液を減
圧下で濃縮し、凍結乾燥して、N−[(R)−1−{3
−(4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジル
カルボニル]−3(S)−エチニル−β−アラニン(5
5.8g)を白色固体として得る。 IR (KBr) : 3430, 3270, 1722, 1622 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.23-2.06 (11H,m), 2.30-2.35 (4
H,m), 2.52-2.70(4H,m), 2.98-3.17 (4H,m), 3.01 (1H,
d,J=2.2Hz), 3.53-3.59 (1H,m),4.21-4.27 (1H,m), 4.6
8-4.72 (1H,m), 8.28-8.40 (1H,m) 元素分析:C19H29N3O4・1.7H2O 計算値:C 57.91, H 8.29, N 10.66 実測値:C 57.89, H 8.05, N 10.41
【0378】実施例29 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−フェニル−
β−アラニン塩酸塩の水(30ml)溶液をC18シリ
カゲルを用いたHPLCにより精製する。0.1%TF
A水溶液:CH 3CN=44:11で溶出して、N−
[(1R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−フェニ
ル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩(0.08g)を
油状物として得る。 [α]20 D = -39.62°(C=0.45, MeOH) IR (フィルム) : 2910, 2850, 1710, 1630 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.17-1.85 (11H,m), 2.12-2.36 (2
+1/2H,m), 2.60-3.28(7+1/2H,m), 3.71-3.83 (1H,m),
4.12-4.38 (2H,m), 5.18 (1H,q,J=7.8Hz), 7.20-7.38
(5H,m), 8.18-8.32 (1H,br), 8.42 (1H,d,J=8.3Hz), 8.
54-8.64 (1H,br) Mass (m/z) : 416 (M++1) 遊離化合物 また、N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プ
ロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(R)
−フェニル−β−アラニントリフルオロ酢酸(0.08
g)を油状物として得る。 [α]20 D = -1.20°(C=1.0, MeOH) IR (フィルム) : 3250, 2960, 1710, 1600 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.12-1.85 (11H,m), 2.11-2.36 (3
H,m), 2.66 (2H,d,J=7.5Hz), 2.79-3.11 (3H,m), 3.17-
3.29 (2H,m), 3.63-3.84 (1H,m),4.11-4.33 (2H,m), 5.
11-5.23 (1H,m), 7.24-7.34 (5H,m), 8.07-8.23(1H,b
r), 8.40 (1H,d,J=8.1Hz), 8.40-8.53 (1H,br) Mass (m/z) : 416 (M++1) 遊離化合物 実施例13(1)および実施例21(1)と同様にし
て、次の化合物を得る。
【0379】実施例30 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−ベンジル−
β−アラニン塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3439, 2941, 1724, 1639, 1618 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.86 (11H,m), 2.09-2.40 (3
H,m), 2.55-2.89(6H,m), 2.93-3.25 (5H,m), 3.72-3.86
(1H,m), 4.12-4.41 (1H,m),7.17-7.31 (5H,m), 8.04-
8.20 (1H,m), 8.71-8.86 (1H,br), 9.00-9.14(1H,br) Mass (m/z) : 430 (M++1) 遊離化合物 実施例13(1)および実施例21(1)と同様にし
て、次の化合物を得る。
【0380】実施例31 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3−ピペリジン
カルボン酸塩酸塩 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.18-1.99 (17H,m), 2.17-2.40 (3
H,m), 2.57-3.11(5H,m), 3.13-3.25 (2H,m), 3.68-3.91
(2H,m), 4.27-4.40 (2H,m),8.68-8.86 (1H,br), 8.99-
9.11 (1H,br) Mass (m/z) : 380 (M++1) 遊離化合物 実施例13(1)および実施例21(1)と同様にし
て、次の化合物を得る。
【0381】実施例32 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2−フェニル−
β−アラニン塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3410, 3392, 2947, 1724, 1635, 161
6 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.86 (11H,m), 2.04-2.61 (4
H,m), 2.69-3.06(3H,m), 3.16-3.27 (2H,m), 3.31-3.84
(4H,m), 4.11-4.34 (1H,m),7.24-7.33 (5H,m), 8.01-
8.15 (1H,m), 8.73-8.85 (1H,br), 9.00-9.12(1H,br) Mass (m/z) : 416 (M++1) 遊離化合物 実施例13(1)および実施例21(1)と同様にし
て、次の化合物を得る。
【0382】実施例33 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−N−メチル−β
−アラニントリフルオロ酢酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3419, 2951, 2866, 1724, 1680, 162
0 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.14-1.91 (12H,m), 2.11-2.44 (3
H,m), 2.70-3.15(5H,m), 2.78 (3H,s), 3.20-3.32 (2H,
m), 3.40-3.62 (2H,m), 3.73-3.88(1H,m), 4.26-4.40
(1H,m), 8.14-8.27 (1H,br), 8.47-8.59 (1H,br) Mass (m/z) : 354 (M++1) 遊離化合物
【0383】実施例34 N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキシカルボ
ニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジ
ルカルボニル]−3(S)−ヒドロキシメチル−β−ア
ラニン第三級ブチルエステル(0.2g)のジクロロメ
タン(3ml)溶液に、外界温度で、トリフルオロ酢酸
(3ml)を加える。1時間撹拌後、混合物を減圧下で
蒸発させる。残留物を水に溶解させ、凍結乾燥して、
(S)−4−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)
プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニルアミノ]−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−フラノン(0.1
7g)を淡黄色油状物として得る。 IR (KBr) : 3425, 1776, 1678, 1624, 1549 cm-1 NMR (D2O,δ) : 1.30-2.22 (11H,m), 2.44-2.62 (4H,
m), 2.81-3.10 (4H,m),3.17-3.44 (3H,m), 3.77-3.92
(1H,m), 4.17-4.34 (2H,m), 4.61-4.82(2H,m) Mass (m/z) : 352 (M++1) 遊離化合物
【0384】実施例35 (1) N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−3(S)−シアノ−β−アラ
ニン第三級ブチルエステル(460.9mg)のジクロ
ロメタン(5ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(4.6
ml)を加える。外界温度で2時間撹拌後、混合物を減
圧下で濃縮する。残留物を水に溶解させ、HP−20に
より脱塩する。IPA:水=1:1で溶出し、溶出液を
減圧下で濃縮し、凍結乾燥して、N−[(R)−1−
{3−(4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリ
ジルカルボニル]−3(S)−シアノ−β−アラニン
(0.12g)を得る。 [α]20 D = -31.63°(C=1.0, MeOH) IR (フィルム) : 3400, 2950, 2850, 1680, 1620 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.96-1.82 (13H,m), 2.33-2.82 (6
H,m), 2.90-3.34(4H,m), 3.71-3.89 (1H,m), 4.21-4.47
(1H,m), 6.89-7.35 (1H,m) Mass (m/z) : 365 (M++1)
【0385】実施例35(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0386】(2) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−(n−ブタンスルホニルアミノメチ
ル)−β−アラニントリフルオロ酢酸塩 IR(ヌジョール): 1730 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.88 (3H,t,J=7.2Hz), 1.29-1.43
(14H,m), 1.78-1.84(3H,m), 2.30-2.38 (3H,m), 2.60-
2.64 (2H,m), 2.75-3.10 (8H,m),3.22-3.28 (2H,m), 3.
70-3.80 (1H,m) Mass (m/z) : 489 (M++1) 遊離化合物
【0387】(3) 4−[3−(4−ピペリジル)プ
ロピオニルアミノ−1−ピペリジル]−4−オキソ−2
(S)−ベンゾイルアミノ酪酸 IR (KBr,ペレット) : 3061, 2945, 2862, 1716, 1647, 163
5 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.04-1.83 (8H,m), 2.03-2.46 (2
H,m), 2.60-2.78 (2H,m), 3.09-4.80 (13H,m), 4.98-5.
23 (1H,m), 7.34-7.54 (3H,m), 7.84-7.94 (2H,m), 8.2
0-8.89 (1H,m) Mass (m/z) : 489 (M++1)
【0388】実施例36 (1) N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)
プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3
(S)−エチニル−β−アラニントリフルオロ酢酸塩
(0.57g)と4.9N HClエタノール溶液(3
0ml)との混合物を、外界温度で2時間撹拌し、この
混合物を減圧下で蒸発させる。残留物をC18シリカゲ
ルを用いてのHPLCにより精製する。18%CH3
Nの0.1%TFA水溶液溶液で溶出し、目的化合物含
有画分を合せ、減圧下で濃縮し、凍結乾燥して、N−
[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオニ
ル}−3−ピペリジル]−3(S)−エチニル−β−ア
ラニンエチルエステルトリフルオロ酢酸塩(0.52
g)を得る。 [α]20 D = -25.60°(C=1.0, MeOH) IR (フィルム) : 3280, 2930, 2850, 1760, 2720, 1630 cm
-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.18 (3H,t,J=7.1Hz), 1.26-1.84
(10H,m), 2.09-2.19(3H,m), 2.55-3.28 (9H,m), 2.66
(1H,d,J=7.5Hz), 3.68-3.82 (1H,m),4.08 (2H,q,J=7.1H
z), 4.13-4.31 (1H,m), 4.79-4.93 (1H,m), 8.10-8.63
(3H,m) Mass (m/z) : 394 (M++1) 遊離化合物
【0389】実施例36(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0390】(2) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−2−ベンジル−β−アラニンエチルエステルトリ
フルオロ酢酸塩 IR (KBr,ペレット) : 2945, 2862, 1726, 1680, 1647, 162
4 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.06 (3H,t,J=7.1Hz), 1.15-1.66
(7H,m), 1.75-1.87(4H,m), 2.07-2.39 (3H,m), 2.71-2.
95 (6H,m), 3.09-3.32 (5H,m),3.68-3.84 (1H,m), 3.96
(2H,q,J=7.1Hz), 4.10-4.39 (1H,m), 7.14-7.39(5H,
m), 8.01-8.10 (1H,m), 8.16-8.30 (1H,br), 8.48-8.60
(1H,br) Mass (m/z) : 458 (M++1) 遊離化合物
【0391】実施例37 (1) N−[(R)−1−(1−第三級ブトキシカル
ボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリ
ジルカルボニル]−3(S)−エチニル−β−アラニン
(0.61g)のN,N−ジメチルホルムアミド(6m
l)溶液に、0℃で撹拌下、炭酸カリウム(182m
g)を加える。0℃で15分間撹拌後、臭化イソプロピ
ル(0.91ml)を混合物に加える。外界温度で3日
間撹拌後、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水および食塩水で
洗い、MgSO4 で乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製す
る。CHCl3 :MeOH=100:1で溶出して、N
−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキシカルボニ
ル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジル
カルボニル]−3(S)−エチニル−β−アラニンイソ
ブチルエステル(0.63g)を油状物として得る。 IR (フィルム) : 2920, 1720, 1660, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.95 (6H,d,J=6.7Hz), 1.01-1.22 (2
H,m), 1.45 (9H,s),1.40-1.75 (8H,m), 1.92-2.02 (3H,
m), 2.27 (1H,d,J=2.2Hz), 2.32-2.40(3H,m), 2.61-2.7
3 (4H,m), 3.20-3.63 (2H,m), 3.90 (2H,d,J=6.4Hz),3.
83-4.15 および 4.35-4.47 (計 3H,m), 5.05-5.15 (1H,
m), 6.64-6.71および 6.99-7.03 (計 1H,m) Mass (m/z) : 520 (M++1)
【0392】実施例37(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0393】(2) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニン5−メチル−2−オキソ−1,3−
ジオキソール−4−イルメチルエステル IR (フィルム) : 3000, 2920, 2850, 1810, 1740, 1640, 16
10 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.02-1.23 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
53-2.10 (11H,m),2.19 (3H,s), 2.30-2.36 (4H,m), 2.6
0-2.81 (3H,m), 2.73 (2H,d,J=5.7Hz), 3.20-3.61 (2H,
m), 3.99-4.15 (2H,m), 4.88 (2H,s), 6.95-7.04 (1H,
m) Mass (m/z) : 576 (M++1)
【0394】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−ベン
ゾイルアミノ−β−アラニン1−(シクロヘキシルオキ
シカルボニルオキシ)エチルエステル IR (フィルム) : 2920, 2950, 1740, 1680, 1650 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.99-2.00 (30H,m), 1.83 (3H,d,J=
5.8Hz), 2.30-2.52(3H,m), 2.64-2.80 (1H,m), 4.07-4.
21 (2H,m), 4.57-4.83 (1H,m),5.12 (2H,s), 7.35-7.51
(10H,m), 7.80-7.95 (1H,m), 8.03-8.09 (1H,m) Mass (m/z) : 763 (M++1)
【0395】(4) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニンピバロイルオキシメチルエステル NMR (CDCl3,δ) : 1.09-1.21 (2H,m), 1.23 (9H,s), 1.
45 (9H,s), 1.56-1.70(5H,m), 1.88-2.05 (5H,m), 2.27
-2.36 (4H,m), 2.62-2.77 (4H,m),3.33-3.53 (2H,m),
4.07-4.18 (3H,m), 5.08-5.13 (1H,m), 5.77 (2H,s),7.
01-7.04 (1H,m) Mass (m/z) : 578 (M++1)
【0396】(5) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−アセ
チルアミノ−β−アラニンベンジルエステル IR (フィルム) : 2920, 2850, 1730, 1650, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.03-1.22 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
35-1.77 (7H,m),1.99 (2H,s), 2.08 (3H,s), 2.19-2.51
(4H,m), 2.59-2.74 (2H,m),3.21-3.43 (2H,m), 3.47-
3.89 (2H,m), 4.03-4.21 (3H,m), 4.64-4.85(1H,m), 5.
00-5.18 (2H,m), 7.06-7.19 (1H,m), 7.32-7.40 (6H,m)
【0397】(6) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−2(S)−アセ
チルアミノ−β−アラニン1−(シクロヘキシルオキシ
カルボニル)エチルエステル IR (フィルム) : 2930, 2855, 1740, 1650, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.23 (2H,m), 1.28-1.80 (21H,
m), 1.45 (9H,s),1.86-1.98 (3H,m), 2.04 (3H,s), 2.1
4-2.53 (4H,m), 2.60-2.76 (2H,m),3.12-3.33 (2H,m),
3.41-3.80 (2H,m), 4.02-4.14 (2H,m), 4.25-4.44(1H,
m), 4.57-4.71 (1H,m), 6.60-6.69 (1H,m), 7.28-7.40
(1H,m)
【0398】実施例38 (1) N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチニル−β−ア
ラニン(0.63g)、4−(トリフルオロメチル)ベ
ンジルアルコール(0.23ml)およびN,N−ジメ
チルアミノピリジン(18mg)のジクロロメタン(7
ml)中混合物に、0℃で撹拌下、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
(0.32g)を加える。外界温度で一夜撹拌後、溶液
を減圧下で蒸発させる。残留物を水中に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出する。抽出液を飽和NaHCO3 水溶液、水お
よび食塩水で洗い、MgSO4で乾燥し、減圧下で蒸発
させる。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製する。CHCl3 :MeOH=100:1で
溶出して、N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブト
キシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3
−ピペリジルカルボニル]−3(S)−β−アラニン4
−トリフルオロメチルベンジルエステル(0.71g)
を油状物として得る。 IR (フィルム) : 2920, 2850, 1730, 1650, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.22 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
43-1.72 (7H,m),1.84-2.12 (2H,m), 2.28 (1H,d,J=2.4H
z), 2.31-2.39 (3H,m), 2.60-2.90(2H,m), 2.77 (2H,d,
J=5.8Hz), 3.19-3.42 (2H,m), 3.50-3.64 (1H,m),3.98-
4.16 (3H,m), 5.08-5.24 (1H,m), 5.20 (2H,s), 6.61
および 7.04(計 1H,d,J=8.4Hz), 7.49 (2H,d,J=8.1Hz),
7.63 (2H,d,J=8.2Hz) Mass (m/z) : 622 (M++1)
【0399】実施例38(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0400】(2) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニンn−ブチルエステル IR (フィルム) : 2910, 2850, 1720, 1650, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.94 (3H,t,J=7.2Hz), 1.01-1.22 (2
H,m), 1.31-1.77(11H,m), 1.45 (9H,s), 1.86-2.11 (2
H,m), 2.28 (1H,d,J=2.3Hz),2.32-2.40 (3H,m), 2.60-
2.80 (4H,m), 3.20-3.41 (2H,m), 3.52-3.66および 3.8
5-4.00 (計 1H,m), 4.12 (2H,t,J=6.6Hz), 4.05-4.71
(3H,m),5.05-5.16 (1H,m), 6.67-6.75 および 7.00-7.0
5 (計 1H,m) Mass (m/z) : 520 (M++1)
【0401】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニン2−アダマンチルエステル IR(ヌジョール): 1720, 1660, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.01-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
35-1.63 (7H,m),1.74-1.93 (9H,m), 2.00-2.05 (4H,m),
2.27-2.39 (4H,m), 2.61-2.81(5H,m), 3.20-3.40 (2H,
m), 3.54-3.66 (1H,m), 3.85-3.98 (1H,m),4.05-4.16
(2H,m), 4.37-4.50 (1H,m), 4.97-5.03 (1H,m), 5.07-
5.17(1H,m), 6.70-6.78 (1H,m), 6.99-7.08 (1H,m) Mass (m/z) : 598 (M++1)
【0402】実施例39 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニンエチルエステル塩酸塩(0.47
g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液
に、0℃で撹拌下、炭酸カリウム(0.2g)を加え
る。0℃で15分間撹拌後、この混合物に、4−ブロモ
メチル−5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソー
ル(0.19g)のN,N−ジメチルホルムアミド(1
ml)溶液を加える。外界温度で一夜撹拌後、混合物を
飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽
出する。抽出液を水および食塩水で洗い、MgSO4
乾燥し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製する。CHCl3 :M
eOH=100:1で溶出して、N−[(R)−1−
[3−{1−(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオ
キソール−4−イルメチル)−4−ピペリジル}プロピ
オニル]−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エ
チニル−β−アラニンエチルエステル(90mg)を油
状物として得る。 IR (フィルム) : 2930, 1810, 1730, 1700, 1655, 1620 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.11-1.35 (2H,m), 1.28 (3H,t,J=7.
0Hz), 1.45-1.80(9H,m), 1.90-2.04 (4H,m), 2.23 (2H,
s), 2.21-2.42 (5H,m), 2.65-3.00(5H,m), 3.20-3.34
(1H,m), 3.51-3.66 (1H,m), 4.06-4.61 (1H,m),4.18 (2
H,q,J=7.1Hz), 5.05-5.15 (1H,m), 6.65-7.03 (1H,m) Mass (m/z) : 504 (M++1)
【0403】実施例37(1)および実施例21(1)
と同様にして、次の化合物を得る。
【0404】実施例40 (1) N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)
プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3
(S)−エチニル−β−アラニンベンジルエステルトリ
フルオロ酢酸塩 IR (KBr) : 3380, 3284, 1780, 1737, 1675, 1623 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.26-1.83 (11H,m), 2.10-2.31 (3
H,m), 2.56-3.01(6H,m), 3.23-3.27 (3H,m), 3.62-3.78
(1H,m), 4.10-4.32 (1H,m),4.87-4.90 (1H,m), 5.41
(2H,s), 7.37 (5H,m), 8.22 (1H,br), 8.49(1H,br) Mass (m/z) : 454 (M++1) 遊離化合物
【0405】(2) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチニル−β−アラニン1−(シクロ
ヘキシルオキシカルボニルオキシ)−1−エチルエステ
ルトリフルオロ酢酸塩 IR (KBr) : 3409, 3280, 1760, 1673, 1625 cm-1 Mass (m/z) : 534 (M++1) 遊離化合物
【0406】実施例25(1)および実施例27と同様
にして、次の化合物を得る。
【0407】実施例41 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニンピバロイルオキシメチルエステル NMR (D2O,δ) : 1.20 (9H,s), 1.32-1.82 (7H,m), 1.95
-2.02 (3H,m), 2.54-2.64 (3H,m), 2.78 (1H,d,J=2.4H
z), 2.92-3.05 (5H,m), 3.16-3.32(1H,m), 3.40-3.47
(2H,m), 3.82-3.87 (1H,m), 4.09-4.29 (2H,m),4.92-5.
01 (1H,m), 5.80 (2H,s) Mass (m/z) : 478 (M++1)
【0408】実施例42 N−[1−{3−(4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−3(S)−ベンゾイルアミノスクシ
ナミン酸塩酸塩(245mg)を水に溶解させ、C18
シリカゲルを用いてのHPLCにより精製する。0.1
%TFA水溶液:CH3CN=85:15で溶出して、
N−[1−{3−(4−ピペリジル)プロピオニル}−
3−ピペリジル]−3(S)−ベンゾイルアミノスクシ
ナミン酸トリフルオロ酢酸塩(283mg)を得る。 IR (フィルム) : 2500, 1720, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.12-1.88 (11H,m), 2.12-3.04 (8
H,m), 3.15-3.31(2H,m), 3.43-3.85 および 4.16-4.29
(計 3H,m), 4.69-4.83 (1H,m),7.44-7.60 (3H,m), 7.82
-7.95 (2H,m), 8.04-8.11 (1H,m), 8.13-8.26(1H,br),
8.42-8.54 (1H,br), 8.65-8.74 (1H,m) Mass (m/z) : 459 (M++1) 遊離化合物
【0409】実施例38(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0410】実施例43 (1) N−[(R)−1−{3−(1−第三級ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジル)プロピオニル}−3−
ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチニル−β−ア
ラニンn−ペンチルエステル IR (フィルム) : 2930, 2860, 1720, 1650, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.91 (3H,t,J=6.7Hz), 1.01-1.23 (2
H,m), 1.31-1.37(6H,m), 1.45 (9H,s), 1.52-1.73 (9H,
m), 2.28 (1H,d,J=2.3Hz), 2.33-2.40 (3H,m), 2.60-2.
76 (4H,m), 3.19-3.71 (3H,m), 4.04-4.15 (3H,m), 4.1
1 (2H,t,J=6.6Hz), 5.05-5.15 (1H,m), 6.67-7.08 (1H,
m)
【0411】(2) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニンn−ヘキシルエステル IR (フィルム) : 2930, 2860, 1720, 1660, 1640, 1620 cm
-1 NMR (CDCl3,δ) : 0.89 (3H,t,J=6.6Hz), 1.00-1.22 (2
H,m), 1.27-1.40(7H,m), 1.45 (9H,s), 1.51-1.79 (10
H,m), 2.28 (1H,d,J=2.3Hz), 4.06-4.14 (3H,m), 4.11
(2H,t,J=6.6Hz), 5.05-5.16 (1H,m), 6.72-7.08(1H,m)
【0412】(3) N−[(R)−1−{3−(1−
第三級ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロピオ
ニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3(S)−エチ
ニル−β−アラニン4−クロロベンジルエステル IR (フィルム) : 3000, 2980, 2925, 2860, 1730, 1675, 16
60, 1620 cm-1 NMR (CDCl3,δ) : 1.00-1.21 (2H,m), 1.45 (9H,s), 1.
39-1.77 (9H,m), 2.27(1H,d,J=2.3Hz), 2.31-2.39 (3H,
m), 2.60-2.76 (4H,m), 3.20-3.60 (3H,m), 3.93-4.14
(3H,m), 5.05-5.19 (1H,m), 5.11 (2H,s), 6.86-7.07(1
H,m), 7.33 (4H,s)
【0413】実施例25(1)と同様にして、次の化合
物を得る。
【0414】実施例44 (1) N−[(R)−1−{3−(4−ピペリジル)
プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−3
(S)−エチニル−β−アラニンn−ペンチルエステル
塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3413, 3041, 2947, 2862, 1734, 165
7, 1610 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 0.87 (3H,t,J=6.5Hz), 1.28-1.88
(17H,m), 2.06-2.38(3H,m), 2.60-3.19 (8H,m), 3.32-
3.80 (2H,m), 4.03 (2H,t,J=6.5Hz),4.10-4.32 (1H,m),
4.79-4.92 (1H,m), 8.53 (1H,dd,J=13.3 および8.1H
z), 8.51-8.69 (1H,br), 8.85-8.96 (1H,br)
【0415】(2) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチニル−β−アラニンn−ヘキシル
エステル塩酸塩 IR (KBr) : 3408, 3035, 2958, 2933, 2858, 1736, 165
3, 1616 cm-1
【0416】(3) N−[(R)−1−{3−(4−
ピペリジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニ
ル]−3(S)−エチニル−β−アラニン4−クロロベ
ンジルエステル塩酸塩 IR (KBr,ペレット) : 3458, 3034, 2949, 2862, 1736, 164
9, 1618 cm-1 NMR (DMSO-d6,δ) : 1.21-1.84 (11H,m), 2.09-2.36 (3
H,m), 2.59-3.10(7H,m), 3.17-3.31 (3H,m), 4.09-4.34
(1H,m), 4.82-4.94 (1H,m),5.11 (2H,s), 7.40 (2H,d,
J=9.0Hz), 7.45 (2H,d,J=8.7Hz), 8.47-8.58(1H,m), 8.
47-8.64 (1H,br), 8.80-8.90 (1H,br)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 413/12 211 C07D 413/12 211 417/12 211 417/12 211

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 [式中、R1 がアミノ保護基を有していてもよいピペリ
    ジルであり、 R2 がカルボキシまたは保護されたカルボキシであり、 A1 が低級アルキレンであり、 A3 が低級アルカノイルアミノを有する低級アルキレン
    であり、 【化2】 がピペリジルである。]で示されるβ−アラニン誘導体
    およびその塩。
  2. 【請求項2】 R1 がピペリジルであり、 R2 がカルボキシである請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 N−[(R)−1−{3−(4−ピペリ
    ジル)プロピオニル}−3−ピペリジルカルボニル]−
    2(S)−アセチルアミノ−β−アラニンまたはその塩
    酸塩である請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1の化合物またはその塩を活性成
    分として含有してなる医薬。
  5. 【請求項5】 式 【化3】 で示される化合物またはそのカルボキシ基における反応
    性誘導体もしくはそれらの塩を式 【化4】 で示される化合物またはそのアミノ基における反応性誘
    導体もしくはその塩と反応させて、式 【化5】 で示される化合物またはその塩を得ることを特徴とする
    β−アラニン誘導体およびその塩の製造法[式中、
    1 、R2 、A1 、A3 および 【化6】 は請求項1で定義した通りである。]
  6. 【請求項6】 式 【化7】 で示される化合物またはそのカルボキシ基における反応
    性誘導体もしくはそれらの塩を式 【化8】 で示される化合物またはそのアミノ基における反応性誘
    導体もしくはそれらの塩と反応させて、式 【化9】 で示される化合物またはその塩を得ることを特徴とする
    β−アラニン誘導体およびその塩の製造法[式中、
    1 、R2 、A1 、A3 および 【化10】 は請求項1で定義した通りである。]
  7. 【請求項7】 式 【化11】 で示される化合物またはその塩をアミノのアシル化反応
    に付して、式 【化12】 で示される化合物またはその塩を得ることを特徴とする
    β−アラニン誘導体およびその塩の製造法。[式中、R
    1 、R2 、A1 、A3 および 【化13】 は請求項1で定義した通りであり、 A3 bはアミノを有する低級アルキレンである。]
  8. 【請求項8】 式 【化14】 で示される化合物またはその塩をカルボキシ保護基脱離
    反応に付して、式 【化15】 で示される化合物またはその塩を得ることを特徴とする
    β−アラニン誘導体およびその塩の製造法[式中、
    1 、A1 、A3 および 【化16】 は請求項1で定義した通りであり、 R2 aは保護されたカルボキシである。]
  9. 【請求項9】 式 【化17】 で示される化合物またはその塩をアミノ保護基脱離反応
    に付して、式 【化18】 で示される化合物またはその塩を得ることを特徴とする
    β−アラニン誘導体およびその塩の製造法。[式中、R
    2 、A1 、A3 および 【化19】 は請求項1で定義した通りであり、 R1 aはアミノ保護基を有するピペリジルであり、 R1 bはピペリジルである。]
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