JP2712615B2 - 90度位相シフタ - Google Patents
90度位相シフタInfo
- Publication number
- JP2712615B2 JP2712615B2 JP1226473A JP22647389A JP2712615B2 JP 2712615 B2 JP2712615 B2 JP 2712615B2 JP 1226473 A JP1226473 A JP 1226473A JP 22647389 A JP22647389 A JP 22647389A JP 2712615 B2 JP2712615 B2 JP 2712615B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase shifter
- degree phase
- signal
- phase
- port
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は位相変調の分野で利用される。
本発明は90度位相シフタに関し、例えば医用機器、と
くにMRI(核磁気共鳴撮像)装置の複素検波回路などに
使用される90度位相シフタに関する。
くにMRI(核磁気共鳴撮像)装置の複素検波回路などに
使用される90度位相シフタに関する。
[従来技術] 従来例による90度位相シフタでは、その出力間の位相
差を正確に90度に合わせるために、外部に位相補正用の
可変容量ダイオードと、その制御電圧ないし位相補正信
号をコンピュータより得るために介挿されたD/Aコンバ
ータとよりなる外部補正回路を必要としている。
差を正確に90度に合わせるために、外部に位相補正用の
可変容量ダイオードと、その制御電圧ないし位相補正信
号をコンピュータより得るために介挿されたD/Aコンバ
ータとよりなる外部補正回路を必要としている。
詳しくは、その使用例が第4図により示されている。
分配器ないしパワースプリッタ12にはNMR受信信号の増
幅されたものが入力され、他方90度位相シフタ10には励
起RF信号周波数の搬送波が入力され、DBS(ダブルバラ
ンスドミキサ)14aを介して実数成分の検波出力が得ら
れ、DBS14bを介して虚数成分の検波出力が得られてい
る。
分配器ないしパワースプリッタ12にはNMR受信信号の増
幅されたものが入力され、他方90度位相シフタ10には励
起RF信号周波数の搬送波が入力され、DBS(ダブルバラ
ンスドミキサ)14aを介して実数成分の検波出力が得ら
れ、DBS14bを介して虚数成分の検波出力が得られてい
る。
その際、90度位相シフタ10の出力側に位相補正するた
めの可変容量ダイオード18が介挿され、その制御電圧を
D/Aコンバータ16を介してコンピュータから取り込んで
いる。なお、Rは参照波、Lは搬送波を示している。
めの可変容量ダイオード18が介挿され、その制御電圧を
D/Aコンバータ16を介してコンピュータから取り込んで
いる。なお、Rは参照波、Lは搬送波を示している。
[発明が解決しようとする課題] 第4図に例示されているように、従来例の90度位相シ
フタ10では外部の位相補正回路が必要とされるが、その
回路のうち可変容量ダイオード18、D/Aコンバータ16間
の制御信号線路18aが問題となる。つまり、これが雑音
侵入経路になり、正確な90度合わせが阻害されている。
フタ10では外部の位相補正回路が必要とされるが、その
回路のうち可変容量ダイオード18、D/Aコンバータ16間
の制御信号線路18aが問題となる。つまり、これが雑音
侵入経路になり、正確な90度合わせが阻害されている。
本発明の目的は、このような雑音の侵入が起こらず
に、正確な90度位相シフタが行われる90度位シフタを提
供することである。
に、正確な90度位相シフタが行われる90度位シフタを提
供することである。
[課題を解決するための手段] 前記した目的は、第1端子の入力信号が、一方ではコ
ンデンサを介して第2端子から45度位相の進んだ信号を
出力させ、他方では伝送路トランスを介して第3端子か
ら45度位相の遅れた信号を出力させることが可能な90度
位相シフタにおいて、第1、第2端子間に可変容量ダイ
オードを介挿させ、その制御電圧は直流成分として入力
信号に重畳させることにより、達成される。
ンデンサを介して第2端子から45度位相の進んだ信号を
出力させ、他方では伝送路トランスを介して第3端子か
ら45度位相の遅れた信号を出力させることが可能な90度
位相シフタにおいて、第1、第2端子間に可変容量ダイ
オードを介挿させ、その制御電圧は直流成分として入力
信号に重畳させることにより、達成される。
[作用] 90度位相シフタ自身に位相補正回路が内蔵され、外部
からの雑音侵入系路を不要としている。そのために内部
の位相補正回路への制御信号を入力信号に重畳させ、特
別な入力端子を必要とさせないよう構成されている。
からの雑音侵入系路を不要としている。そのために内部
の位相補正回路への制御信号を入力信号に重畳させ、特
別な入力端子を必要とさせないよう構成されている。
[実施例] 本発明の好適な実施例は、図面に基づいて説明され
る。
る。
90度位相シフタは、一般にクワドラチャ・ハイブリッ
ド(Quadrature Hybrid)と呼ばれるものであり、これ
は第3図に示すような等価回路をもつ。
ド(Quadrature Hybrid)と呼ばれるものであり、これ
は第3図に示すような等価回路をもつ。
入力端子T1より入力された信号は、線路上で隣接す
るものの間がコンデンサC′で結ばれ、もう一方の隣接
したポートT3は伝送路トランスLを用いて結ばれてい
る。
るものの間がコンデンサC′で結ばれ、もう一方の隣接
したポートT3は伝送路トランスLを用いて結ばれてい
る。
これにより、コンデンサC′結ばれているポートT2
の出力は位相が進み、伝送路トランスLで結ばれたポー
トT3の出力は位相が遅れて出力される。そして、ポー
トT4には、位相差が正負に反転した2つの信号の合成
されたものが出力されるので、このポートT4には理想
的に出力は生じなく、伝送線路の特性インピーダンスR
で終端して不要な反射を抑制するようになっている。
の出力は位相が進み、伝送路トランスLで結ばれたポー
トT3の出力は位相が遅れて出力される。そして、ポー
トT4には、位相差が正負に反転した2つの信号の合成
されたものが出力されるので、このポートT4には理想
的に出力は生じなく、伝送線路の特性インピーダンスR
で終端して不要な反射を抑制するようになっている。
このような90度位相シフタを用いて複素検波回路を構
成する場合、ポートT2とポートT3の間の位相差が正確
に90度ずれていないと、複素検波回路の出力を用いて定
位相差回路高速フーリエ変換を行なうと、再構成した画
像上にクワドラチャ雑音を生じる。
成する場合、ポートT2とポートT3の間の位相差が正確
に90度ずれていないと、複素検波回路の出力を用いて定
位相差回路高速フーリエ変換を行なうと、再構成した画
像上にクワドラチャ雑音を生じる。
そこで、第4図に例示したように、90度位相シフタの
位相を正確に90度に合わせるために外部に位相補正回路
が付加されている。つまり、ポートT2とポートT3の間
の位相差を90度に合わせるために、D/A変換器16、可変
容量ダイオード18などにより位相補正回路を構成してい
る。
位相を正確に90度に合わせるために外部に位相補正回路
が付加されている。つまり、ポートT2とポートT3の間
の位相差を90度に合わせるために、D/A変換器16、可変
容量ダイオード18などにより位相補正回路を構成してい
る。
本発明の1実施例は第1図と第2図とにより説明され
る。
る。
本発明の90度位相シフタは、位相補正回路の可変容量
ダイオード28をその内部に設け、その制御電圧を入力信
号に直流成分として重畳させて適用される。この制御電
圧を用いて可変容量ダイオード28の容量を変化させ、ポ
ートT2、ポートT3の間の位相差を90度に合わせる。
ダイオード28をその内部に設け、その制御電圧を入力信
号に直流成分として重畳させて適用される。この制御電
圧を用いて可変容量ダイオード28の容量を変化させ、ポ
ートT2、ポートT3の間の位相差を90度に合わせる。
第2図は本発明による入力信号の構成を図示してお
り、励起周波数の搬送波成分と可変容量ダイオードの制
御信号として直流(DC)成分からなる。
り、励起周波数の搬送波成分と可変容量ダイオードの制
御信号として直流(DC)成分からなる。
[効果] 本発明によれば、90度位相シフタ自身に、位相補正用
の可変容量ダイオードを内蔵させており外付け用位相補
正回路を簡略することができる。また、可変容量ダイオ
ードを制御するための制御入力を入力信号に重畳して与
えることにより、余分な制御信号系統をなくすことがで
きるので、雑音侵入経路をへらすことになる。
の可変容量ダイオードを内蔵させており外付け用位相補
正回路を簡略することができる。また、可変容量ダイオ
ードを制御するための制御入力を入力信号に重畳して与
えることにより、余分な制御信号系統をなくすことがで
きるので、雑音侵入経路をへらすことになる。
第1図は本発明の1実施例を示した回路図、第2図は本
発明による入力信号構成例示図、第3図は従来例回路
図、第4図は従来例の適用回路図である。 10は90度位相シフタ、18と28は可変容量ダイオード、18
aは制御信号線路、C′は進相コンデンサ、Lは伝送路
トランス、Tは端子ないしポートである。
発明による入力信号構成例示図、第3図は従来例回路
図、第4図は従来例の適用回路図である。 10は90度位相シフタ、18と28は可変容量ダイオード、18
aは制御信号線路、C′は進相コンデンサ、Lは伝送路
トランス、Tは端子ないしポートである。
Claims (1)
- 【請求項1】第1端子の入力信号が、一方ではコンデン
サを介して第2端子から45度位相の進んだ信号を出力さ
せ、他方では伝送路トランスを介して第3端子から45度
位相の遅れた信号を出力させることが可能な90度位相シ
フタにおいて、第1、第2端子間に可変容量ダイオード
が介挿され、その制御電圧は直流成分として入力信号に
重畳させていることを特徴とする、90度位相シフタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1226473A JP2712615B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 90度位相シフタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1226473A JP2712615B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 90度位相シフタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0389614A JPH0389614A (ja) | 1991-04-15 |
JP2712615B2 true JP2712615B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=16845652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1226473A Expired - Lifetime JP2712615B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 90度位相シフタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2712615B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH054652U (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-22 | 関西日本電気株式会社 | 位相変調器 |
US6078299A (en) * | 1998-04-10 | 2000-06-20 | Scharfe, Jr.; James A. | Multi-phase coupler with a noise reduction circuit |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2716507B2 (ja) * | 1989-02-10 | 1998-02-18 | シチズン時計株式会社 | 移相器 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP1226473A patent/JP2712615B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0389614A (ja) | 1991-04-15 |
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