JP3739400B2 - 共振コイル装置における相互誘導の影響を除去するための方法及び装置 - Google Patents
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Description
本発明は、磁気コイルにおける相互結合を除去するための方法及び装置に関するものである。本発明は、特に、NMRやMRIシステムで使用するのに適した磁気コイルに係る。
背景技術
核磁気共鳴(NMR)および核磁気共鳴映像法(MRI)では、2つ以上のコイルがRF信号やパルスの送受信に利用される用例が数多くある。このような用例では、1つのコイルの送受信がもう1つのコイルの送受信に干渉しないように、2つのコイルが磁気的に分離されていることが望ましい。コイルの設計上の問題を解決するための従来方法では、両方のコイルを幾何学的に直交させていた。より新しい、改良された方法では、同軸の対の内側に対し能動的な磁気遮蔽を施すことによって、2つの同軸コイルを磁気的に直交させる。例えば、文献(P.マンスフィールドおよびB.チャップマン、「NMR映像法におけるグラジュエントコイルの能動的磁気遮蔽」J Magn Reson 66,573−576(1986)、文献(P.マンスフィールドおよびB.チャップマン、「NMR映像法において、静磁場、および時間依存性磁場を発生するためのコイルの能動的磁気遮蔽」J Phys E19,540−545(1986))や、文献(P.マンスフィールドおよびB.チャップマン、「NMR映像法におけるコイル構造の複数シールド能動的磁気遮蔽」J.モーガンリソン72,211−233(1987))などがあげられる。
しかしながら、磁気的に直交させる場合と、幾何学的に直交される場合のいずれも、実際には、1つのコイルからもう1つのコイルに残留磁束が漏洩する。この残留磁束の漏洩によって、相互インダクタンスが生じる。この相互インダクタンスは、小さいとはいえども、好ましくない影響を招き得る。例えば、両方のコイルを共通の共振周波数に同調させた場合、両コイル間の残留相互結合によって、コイル対の共振応答にスプリットが生じる。このような影響が特に問題となるのは、2つのコイルが、同じソースから信号を同時に受信しなければならないような場合である。例えば、文献(P.マンスフィールド、A.フリーマンおよびR.バウテル、「RFコイル設計による遮蔽」MAGMA 2,391−392(1994))などではこのような構成をとっている。理論では、相互インダクタンスがゼロである2つ以上のコイルによって、同一のソースから信号を受信するならば、信号を独立して受信し、増幅し、合成することにより、信号対雑音比(S/R)を改善できる。注意深く設計されたシステムでは、各コイルからの個別信号の増幅を不要にすることができる。この手法では、複数の信号を、コイル段階で、S/Rが優れた単一な信号に合成し、それから、この単一な信号を、一つのアンプチャンネルで増幅する。このような構成が可能となるのは、複数のRF信号の相対位相が2πnである場合に限られる。ここで、n=0、1、2...である。
発明の開示
本発明の課題は、同調させることができる複数のコイルを含むようなコイル装置に生じる相互誘導の影響を除去する方法を提供することである。この方法は、受動電子部品を使うことにより、必要な分離を実現する。さらに、この方法が最もうまく機能するのは、1つないし複数のコイルを共通の周波数に同調させているときである。
本発明は、共振コイル装置における相互誘導の影響を除去する方法を提供する。前記共振コイル装置は、複数のコイルを含む。前記コイルは、相互間にわずかな相互インダクタンスが生じるに充分な程度に、近接して配置されている。前記方法は、回路の関連部に対するT変換、スター変換またはその他の変換を利用することにより、相互インダクタンスを評価し、次に、直列コンデンサを導入して共通周波数における前記相互インダクタンスの影響を回避することにより、前記相互インダクタンスを分離し、それによって、前記コイルから構成されるコイルアレイを、同期的に同調した1つの回路に縮小する。
さらに、本発明は、3つ以上のコイルを含むコイル装置における相互誘導の影響を除去する方法を提供する。前記方法では、前記コイルが非対称に配置されている場合、少なくとも2つの不等価な容量性要素が前記コイルのそれぞれに接続される。2つ以上のコイルの場合、前記方法は、さらに、前記コイルから受信した信号を個別に、かつ、随意に増幅するステップ、前記信号の位相調整を行なうステップ、及び、前記信号を合成するステップを含む。
さらにまた、本発明は、複数のコイルと、複数の容量性要素とを含むコイル装置を提供する。前記コイルは、それぞれのコイル出力が同一の動作周波数に同調され、前記コイル間にわずかな相互誘導結合が生じるに充分な程度に近接して配置されている。前記容量性要素は、相互インダクタンスに直列に接続されており、動作周波数における前記コイル間の相互結合の影響を回避するように適切に導入されている。
2コイルアレイの場合、好ましくは、各コイルの1つの端子と、アース電位での戻り電流/電圧線との間に、相互インダクタンスの影響を回避する容量性要素を接続する。
対称な共振3コイルアレイの場合、好ましくは、各コイルの1つの端子と、戻り電流/電圧線との間に、相互インダクタンスの影響を回避する容量性要素を接続する。
3つ以上の非対称コイルを含むコイル装置の場合、好ましくは、少なくとも2つの不等値の容量性要素を、コイルのそれぞれに接続する。
また、複数のコイルの場合、好ましくは、コイル装置は、複数のコイルから受信した信号を個別に、かつ、随意に増幅する電気的手段と、前記信号の位相調整を行なう手段と、前記信号を合成する手段とを含む。
好ましい実施形態では、コイル装置は、コイル間の相互結合を減少させるための手段を備え、前記容量性要素は、前記コイル間のすべての残留結合を実質的に完全に相殺する。
1つのコイル装置では、相互結合を減少させるための手段は、複数のコイルを磁気的に直交させるような能動磁気遮蔽を含む。
もう1つのコイル装置では、相互結合を減少させるための手段は、複数のコイルが幾何学的に直交する構成を含む。
さらに、本発明は、花弁状コイル配置を含むコイル装置を提供する。1つの花弁状コイル配置は、3つのコイル集合体を含む。前記コイル集合体は、3つのコイルを含む。もう1つの花弁構成は、7つのコイルが平面六角アレイに形作られ、第7のコイルが平面六角アレイの中央に設けられている。
以下、例を挙げ、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図の示す内容は次の通りである。
【図面の簡単な説明】
図1は、2つのコイル間の相互結合Mを示す図である。2つのコイルは、インダクタンスがL1′とL2′であり、電流i1とi2を通す。各コイルは、共通の角周波数ωで励振されており、励振電圧が、それぞれ、V1とV2である。
図2は、図1におけるコイル配置の等価T−回路を示す。
図3は、図2の回路にコンデンサCを追加した回路である。コンデンサCは、相互インダクタンス・アーム内に設けられ、相互インダクタンスMの影響を回避し、それによって、点Pの電位を実質的にアース電位にする。ここで、駆動電圧が図2と同一なのに、回路電流がi1′、i2′、i′になることに注意されたい。
図4は、図3の等価回路を示す。図4は、配線構成のなかで、インダクタンスがL1′、L2′である2つのコイルの配置と、コンデンサCの位置とを示している。
図5は、3つのコイルを有する回路を示す。3つのコイルは、インダクタンスがL1、L2、L3であり、相互結合がM12、M23、M31であり、励振電圧V1、V2、V3で電流i1、i2、i3を通す。共通の相互インダクタンスMを伴う対称配置の場合は、コンデンサCを挿入することにより、相互結合を実質的に取り除くことができる。
図6は、図5の等価分岐回路を示す。ただし、図6は、図5に示した3つのコイルが、M12=M23=M31=M、かつ、L1=L2=L3を満たす場合である。図6に示す等価分岐回路では、同調コンデンサCが示されている。
図7は、非対称に配置した3つのコイルを示す図である。
図8は、図7と等価である等価分岐回路を示す。ただし、図8に示す等価分岐回路は、コンデンサC1とC2が追加されている。コンデンサC1とC2は、残留相互インダクタンスΔMとM2の影響を回避する。ここで、プライムは、図7の電流値とは少し異なる電流値を示していることに注意されたい。
図9は、コイル構成を示す断面図である。このコイル構成は、第1のコイルと、ファラデー遮蔽と、第2のコイルとを含む。第1のコイルは、能動遮蔽を施されている。第2のコイルは、第1のコイルと同軸でありながら、磁気的には第1のコイルに直交している。この回路は、図10のセクションAE−BEに相当している。出力信号ポートV1′とV2′およびサーチコイル入力VSをも示した。
図10は、図9の磁気的に直交なコイル対のための試験回路構成を示す図である。ここでは、第1のRFコイルと、第2のRFコイルを同調し、整合するように構成されている。第1のRFコイルは、磁気遮蔽が施されており、コイルのQ値がQ1である。第2のRFコイルは、コイルのQ値がQ2である。第1のコイルの周囲の点線は、第1のコイルが磁気的に遮蔽されていることを示す。よって、遮蔽された第1のコイルと第2のコイルとの間の相互インダクタンスΔMが≒0になる。したがって、AEとBE間のコイル装置の等価電気回路は、図12に示すようになる。
図11は、一次と二次の間での相互結合が、値k=0.05で存在するときの、図10の回路の、シュミレートされた応答を示すグラフである。この構成では、それぞれAとBと名づけられている一次出力と二次出力の両方において、0.35MHzの共振スプリットが観察される。ここで示した例では、中心周波数は8.0MHzである。
図12は、図10の回路の、AEとBEと名付けられた、遮蔽された一次二次セクションの等価回路を示している。新しいインダクタンスは、L1′=L1−ΔM、およびL2′=L2−ΔMによって与えられる。また、追加部品も追加されている。例えば、Cは、ΔMと共振するための直列同調コンデンサである。ここでは、ファラデー遮蔽が、一次遮蔽と第2のコイルの間に生じる浮遊容量CSの影響を実質的に克服する。しかしながら、もう一つの構成によれば、インダクターLSをブリッジ−T構成で追加し、浮遊容量CSの影響の影響を回避してもよい。
図13は、図10の回路の一次ポートと二次ポートでの測定出力電圧を示している。ただし、図12に示したように、残留相互インダクタンスの影響が回避されているときである。これらの測定では、ブリッジ−TインダクターLSは必要なかった。この構成では、サーチコイルに1.0Vの信号を加えることによって、NMR信号をシュミレートした。回路応答は、8.0MHzを中心にしたネットワークアナライザの使用によって得た。
図14は、3つのグループを示した図である。それぞれのグループは、3つの表面コイルを含む。3つの表面コイルは、それぞれ、インダクタンスがL1、L2、L3である。それぞれのグループは、グループ内での相互結合Mを有する。3つのグループは、グループ間での相互結合M′を有する。
図15は、3つの表面コイルを含むグループを示している。3つの表面コイルは、3つの等しい120度の部分からなる形態をとっている。さらに、図15は、3つの表面コイルと磁気的に等価である単一なコイルを示している。単一なコイルは、その領域が、3つの表面コイルを合わせた領域に等しく、アンペアの周回路の法則を示している。
図16は、図14に示した9つのコイルの等価回路である。ただし、図16に示した等価回路は、9つのコイルを対称的に配置し、同調コンデンサC、C′を設けたときのものである。同調コンデンサC、C′は、残留相互インダクタンスM、M′の影響を回避するするのに必要なものである。
図17は、7つのコイルを含む花弁表面コイルアレイである。花弁表面コイルアレイでは、7つのコイルは、中心にコイルがあるような六角形のコイル構成を形成している。さらに、すべての相互インダクタンス結合が図示されている。Mは最も近い相互インダクタンスを、M′はMの次に近い相互インダクタンスを、そして、M″はM′の次に近い相互インダクタンスを表わす。図ではM、M′、M″は、それぞれ、真っ直ぐな点線、細い直線、および曲がった点線で表わされている。
図18は、図17の7コイル構成の等価回路である。相互結合M、M′−M、およびM″−Mの影響が、それぞれ、コンデンサC、C′、およびC″によって回避されていることを条件に、7つのコイルのすべては、完全に分離される。ここでは、すべての出力を共通の周波数、または同期モードに同調させることによって、図示した4つの独立な出力は、合成され、一つの同期した出力応答を与える。さらに、図では、位相等化器φnが追加されていて、これらによって、確実に、すべての出力が正しく加算される。
発明を実施するための最良の形態
図を参照しながら、2つのコイルを考える。図1に示すように、2つのコイルは、インダクタンスがL1とL2であり、相互結合Mを有する。図1や他の図に示される同調コンデンサCTNやCTN,Mは、各アレイを同期的に同調したモードにするためにすべての信号出力ポートで導入されるRF同調コンデンサである。コイル出力ポートでのRF信号に対し、接続するケーブルの特性に合うようにインピーダンス整合を行うことは、例えば、図10にみられる既知の原則に従って、必要になる。
交流電圧V1、V2を、それぞれ、2つの回路に、角周波数ωで与えることにより、誘導電流i1とi2とを発生させた場合を考えてみる。式(1)と(2)は、その2つのコイルの間の結合を記述している。
V1=jωi1L1+jωi2M (1)
V2=jωi1M+jωi2L2 (2)
式(1)と(2)は、共通電流i=i1+i2という点から書き換えると次のようになる。
V1=jωi1(L1−M)+jωiM (3)
V2=jωiM+jωi2(L2−M) (4)
式(3〜4)に相当する等価T型回路を図2に示した。容量Cがω2=1/MCを満たすコンデンサCにより、相互結合Mの影響を回避することによって、相互結合Mは中央の脚部で実質的に取り除くことができる。この構成を図3に示した。相互インダクタンスの影響を回避すると、点Pの電位は、実質的にアース電位Eになる。図3を描き直して得られた現実の回路を図4に示す。ここで、実効インダクタL1′=L1−M、およびL2′=L2−Mは、完全に分離されている。
もし、Mが≪L1、L2であるならば、各コイルのインダクタンスは実質的に変わらない。コイルを幾何学的に直交させれば、相互インダクタンスMを極めて小さくすることができる。また、コイルを磁気的に直交させても、相互インダクタンスMを極めて小さくすることができる。
次に、3つのコイルがある場合を考える。この場合、3つのコイルは、インダクタンスがL1、L2、L3で、相互結合がM12、M23、M31であるとする。このコイル構成を図5に示した。相互性によって、M12=M21等々となる。3つのコイルを結合する式は、次のように与えられる。
V1=jωi1L1+jωi2M12+jωi3M31 (5)
V2=jωi1M12+jωi2L2+jωi3M23 (6)
V3=jωi1M31+jωi2M23+jωi3L3 (7)
ここで、V1、i1等々は、各コイルでの電圧と電流である。3つのコイルが、M12=M23=M31=M、かつ、L1=L2=L3を満たすように、3つのコイルが対称的に配置された場合を、まず、考える。この場合、共通電流i=i1+i2+i3を導入することにより、式(5、6と7)を次のように書き換えることができる。
V1=jωi1(L1−M)+jωiM (8)
V2=jωi2(L2−M)+jωiM (9)
V3=jωi3(L3−M)+jωiM (10)
式(8〜10)の等価回路を図6に示した。図6に示した等価回路では、追加コンデンサCが、相互インダクタンスの影響を回避する。ここでも、2つのコイルのときと同様に、ω2=1/MCである場合に、点Pは実質的にアースされ、3つのコイルすべてが磁気的に分離される。M≪L1、L2、L3である場合、3つのコイルのアレイは、互いに独立して信号を受信することができる。したがって、このような構成は、表面コイルの設計に応用するのに有用である。表面コイルの設計では、各コイルのノイズ源が相関していないことを条件として、3つの独立した信号V1、V2、V3を個別に受信し、それらに適切な位相調整を行い、そして、それらを合成することにより、信号対雑音比(S/N)を改善することができる。この場合、相互インダクタンスが実質的に消失する。
図7に示すように3つのコイルが非対称である場合でも、分離された等価回路を得ることができる。この場合は、コイルのインダクタンスL1、L2、L3が等しくないということである。さらに、M12、M23、M31がすべて異なるとはじめに想定する。これの意味するところは、3つのコイルのインダクタンスを同時にすべて同調させるような単一の同調コンデンサは存在しないということである。分かりやすくするために、2つの相互インダクタンスが等しい状況を考えてみる。この場合には、回路を簡略化することができる。M12=M23=M1、かつ、M31=M2とおく。さらに、M2がM1より小さい場合を考え、M2−M1=ΔMとおく。これらの条件での結合の式は、次の通りである。
V1=jωi1L1+jωi2M1+jωi3M2 (11)
V2=jωi1M1+jωi2L2+jωi3M1 (12)
V3=jωi1M2+jωi2M1+jωi3L3 (13)
上述の制約を設けることで、式(11〜13)を次のように約することができる。
V1=jωi1L1+jωi2(M2−ΔM)+jωi3M2 (14)
V2=jωi1(M2−ΔM)+jωi2L2+jωi3(M2−ΔM) (15)
V3=jωi1M2+jωi2(M2−ΔM)+jωi3L3 (16)
式(14〜16)を再構成することで次が得られる。
V1=jωi1(L1−M)−jωi2ΔM)+jωiM2 (17)
V2=−jωi1ΔM+jωi2(L2−M2)+jωi3M2−jωi3ΔM (18)
V3=−jωi2ΔM+jωiM2+jωi3(L3−M2) (19)
ここでは、共通電流i=i1+i2+i3を導入してある。式(17〜19)の形態が示すように、すべての相互インダクタンスを同時に同調できるような単一のコンデンサはない。したがって、式(17〜19)の等価回路は、図8に示す通りである。すべての相互誘導の影響を同時に取り除くためには、図8に示したように、構成の中で2つの同調コンデンサC1とC2を導入することが必要である。上述のアイデアをより多くのループや他の幾何学的配置に拡張することは、当業者にとって自明である。
2つのコイル間の相互結合を取り除くことが有益であるような応用例はいくつかある。どの構成においても、利益を充分に享受するためには、相互インダクタンスが、当初のコイル・インダクタンスに比べて大幅に小さい必要がある。考えられる状況の一つは、コイルが機械的に直交する場合である。このような構成によれば、当然、2つのコイル間の相互結合が最小になるが、周知のように、残留相互結合が残り、残留相互結合がコイル対の複合的な電気応答性を損ない得る。例えば、残留相互結合ΔMがゼロでないならば、結果として、2つのコイルの周波数応答に共振スプリットが生じる。このスプリットは次のように表される。
Δω≒kω/(1−k2) (20)
ここで、結合定数kは次のように定義される。
さらに、L1とL2は、2つのコイルのそれぞれのインダクタンスである。
後に述べる手法でΔMの影響を回避することにより、相互誘導の影響をゼロへ減らすことができる。これによって、実質的に2つのコイルを同時に同調し、一つのスプリットもない周波数応答を得ることができる。1対のコイルが磁気的に直交している場合に対し、同じアイデアを適用する。このような構成は、幾何学的には同軸である1対のコイルによっても実現し得る。このように実現するには、能動遮蔽コイルASCにより第1のコイルP1を能動的に磁気遮蔽し、さらに、磁気遮蔽された第1のコイルP1の上に第2のコイルS1を巻くことによって、実現する。この構成は、図9に示されている。第1のコイルP1と第2のコイルS1の間に生じる残留相互インダクタンスΔMは、かなり小さくすることができるが、ちょうどゼロにすることは決してできない。したがって、相互インダクタンスの影響を回避する前述の原理を利用することは有益である。
3つ以上のコイルを利用する用例は、核磁気共鳴映像法に使用される表面コイルの設計に見られる。例えば、文献(P.マンスフィールド「花弁共振器:NMR映像法と分光学用の表面コイル設計への新たなアプローチ」J Phys D 21,1643−1644(1988))や、文献(P.マンスフィールドとR.コクソン「花弁共振器:表面コイル設計への新たなアプローチ−実験結果」Proc SMRM第7回年次会議、継続中の研究、p156(1988))などがあげられる。これらの表面コイル設計において、要点は、対象物の表面に置かれる大型受信コイルに代えて、小型コイルの組を用いることである。このように構成する理由は、表面コイルの半径が小さくなるにつれて、患者の表面コイルへの磁気的結合に生じる実質ノイズ抵抗が減少するからである。したがって、小型ループからの信号を互いに独立して受信できるならば、単一な大型ループに代えて小型ループのセットを用いる方が有利である。このためには、小型ループの相互結合は実質的にゼロでなければならない。たとえ、複数の小型ループの総面積が、それらが取って代わった単一なループの総面積より小さくても、S/Rの点で潜在的に有利であることは、文献に示されている(例えばP.マンスフィールド「花弁共振器:NMR映像法と分光学用の表面コイル設計への新たなアプローチ」J Phys D21,1643−1644(1988))。等価な表面コイルからなるアレイは、花弁アレイと呼ばれる。文献では、アレイ内の回路花弁を分離する適当な方法は開示されていない。花弁の間における相互残留結合のために、花弁構成の有効性が損なわれていた。本発明によれば、上に述べた相殺方法を利用することによって、個々のコイルが完全に分離されている表面コイルアレイを設計することができる。
図10は、磁気的に直交に構成される2つのコイルのための試験回路を示す図である。2つのコイルの構成は、8.0MHzに同期的に同調されている。サーチコイルSCは、L1とL2の両方に対し、わずかな磁気結合を生じる。L1とL2間の残留相互結合は、ΔMである。信号の測定は、出力ポートV1とV2において、50Ω整合ユニットM1とM2を介し行われる。図11は、シュミレート出力応答を示している。図11に示したシュミレート出力応答は、0.35MHzの共振スプリットに対応する残留結合定数k=0.05におけるものである。0.35MHzの共振スプリットは、図11(a)、(b)に示すように、両方のポートにて観測されている。
回路AE−BEの間の部分を、図12の等価回路に置き換えたときに得られる実験応答を図13に示した。ただし、図12の等価回路では、コンデンサCが挿入され、ΔMの影響を回避している。これにより、残留スプリットは完全に取り除かれ、いずれのポートにおいても同期的に同調された出力が得られる。図12では、ブリッジ−T構成でのABの間に、回路要素が追加されている。2つのコイルの間に生じる浮遊容量CSの影響は、インダクタンスLSにより回避することができる。これは、ファラデー遮蔽を設ける手法とは別の手法である。同期モードでは、信号V1とV2は、よって、合成することにより、S/N比が改善された出力を生み出すことができる。なぜなら、いずれの出力信号とも、ソースインピーダンスが50Ωだからである。
以上、相互に作用する3つの表面コイルに関する理論を、ある程度詳細に論じてきた。ここで、次のような場合に対し、上述の理論を適用することを考える。この場合とは、3つのグループが有り、各グループは3つの表面コイルを有する場合である。構成を図14に図示した。各グループに含まれる3つのインダクタをL1、L2、L3とする。3つのコイルすべての間に生じる共通相互インダクタンスはMとおく。ここでは、各グループが3つの円形コイルを含むと考えるが、可能なもう一つの構成として、複数のコイルからなる3つ組みを、図15に示すように、3つの120°セグメントから作り上げることができる。この場合、3つのコイルを合わせた領域は、図示のように、1つの単一コイルの領域に等しい。そして、3つのコイルのインダクタンスは、すべて、Lに等しい。コイルの構成をこのように考え、図示のように共通電流iを通している場合、アンペアの周回路の法則によって、3つ組みコイル構成は、総領域が等しい1つの大きなコイルと、磁気的に等しい。したがって、この場合は、図14の3つのグループに戻ることができ、グループの間での共通相互インダクタンスM′をもたらすことができる。
個々のグループに関しては、すでに示したように、その等価回路は、図16の一つの分岐で表される。上述したように、グループ内での相互インダクタンスMの影響は、コンデンサCの導入により回避することができる。グループ1の出力電圧は、V11、V12、V13であり、他の2つのグループについても同様に表すことができる。3インダクタ結合理論を再び用いることによって、3つのグループすべてからのコンデンサを等価回路の中へ複合することができる。この等価回路では、グループ間での相互インダクタンスM′の影響を、さらなるコンデンサC′により回避することができる。
これで得られる9つのコイルの組み合わせは、9つの別々の出力を生じる。これらの9つの出力は、その後、すべて、複合することができ、複合の過程で必要な位相調整を行うことにより、S/N比の優れた単一の出力を与えることができる。位相調整は、各コイル出力に個々の移相器を導入することによって行うことができる。RFの用例では、すべての出力を、共通のRF周波数に個々に同調させることができる。相互結合をすべて取り除くことによって、RF応答は同期モードを生じる。
すべての信号を加算することは、すべての信号を適当な加算ネットワークに送り込むことによって、行うことができる。上述の加算は、アンプバッファの前後、どちらで行ってもよい。
花弁アレイに関する上述のセクションでは、3つのコイルを含むコイル集合体、または、コイル集合体が3つ備えられている場合に主に注目してきた。このアプローチによって、簡単な3コイル理論分析を利用することができた。
ここでは、より複雑な花弁アレイを見ていく。この花弁アレイの形態は、中心にコイルがあるような六角形のコイル構成である。したがって、図17に示すように平らな円形コイルが合計で7つあることになる。もちろん、この構成は、円形の他のコイル形状を含むように拡張され得る。図17では、さらに、すべての相互結合が表わされている。中央コイルを含めたすべてのコイルの間での最も近い相互結合は、直線状点線で表されており、相互インダクタンスがMである。その次に近い相互結合は、コイル1とコイル3及び5とを結ぶ細い直線で表わされており、またはコイル2とコイル4及び6とを結ぶ細い直線で表わされており、M′の等しい相互インダクタンスを有する。さらにその次に近い結合は、コイル1とコイル4、コイル2とコイル5、またはコイル3とコイル6とを、それぞれ斜めに接続している。これらの結合は、曲線状点線で表され、共通相互インダクタンスM″を有する。
これらのコイルの間での結合の構成は、7つの式によって、完全に表わされる。これらの式は、図18に示すような等価回路をさし示す。図では、コンデンサC、C′、およびC″が追加されている。コンデンサC、C′、およびC″は、それぞれ、相互結合M、M′−M、およびM″−Mの影響を回避する。さらに、図では、移相器φ1、φ2、...φ7が追加されている。移相器φ1、φ2、...φ7は、花弁アレイにわたって生じる、RF信号のどんな位相変動をも補正する。RF周波数が低い場合は、位相変動があまりないものと考える。
V7を除いて、この回路の複数の出力は、V1,4の対、V2,5の対、及び、V3,6の対として結合されている。これで、全ての出力を、モード・スプリットなしに、共通の周波数、または同期モードに同調させることができる。さらに、複数の出力を合成することにより、S/Nの優れた信号を得ることができる。ただし、このような加算処理のための整合構成は、出力7については違ったものとなる。なぜならば、対になった3つの出力は、単一コイル構成よりも、出力インピーダンスが低いからである。一般的に、インピーダンスが等しく、相互結合が比較的小さい場合、対となっているコイルの出力インピーダンスは、単一なコイル7の出力インピーダンスの約半分になることが予想される。
Claims (11)
- 共振コイル装置における相互誘導の影響を除去する方法であって、
前記共振コイル装置は複数のコイルを含み、前記コイルは、相互間にわずかな相互インダクタンスが生じるに充分な程度に近接して配置されており、
前記共振コイル装置は、共通の相互インダクタンスを持つインダクタを含むグループに分けることができ、
前記方法は、
前記グループのそれぞれに含まれる前記インダクタを通る電流の総和電流が流れるような共通の相互インダクタンスについて、T変換、スター変換またはその他の変換を用いて共通の相互インダクタンスを評価し、これにより共通の相互インダクタンスを分離するステップを含み、
前記グループのそれぞれについて、キャパシタが、そのグループに流れる前記総和電流を通すように前記インダクタに接続され、前記グループのそれぞれに備えられるキャパシタのそれぞれは、そのグループにおいて共通周波数での相互結合の実質上全てを除去するように調整され、これにより前記共振コイル装置を、1つの同調回路に変えることを特徴とする
方法。 - 複数のコイルを含む共振コイル装置であって、
前記コイルのそれぞれの出力が同一の動作周波数に同調され、
前記コイルは、相互間にわずかな相互インダクタンスが生じるに充分な程度に近接して配置されており、
前記共振コイル装置は、共通の相互インダクタンスを持つインダクタと、容量性要素とを含むグループに分けることができ、
前記グループのそれぞれについて、容量性要素は、そのグループに流れる総和電流を通すように前記インダクタに接続され、前記グループのそれぞれに備えられた容量性要素のそれぞれは、そのグループ内において前記動作周波数での相互結合の実質上全てを除去するように調整され、これにより前記共振コイル装置が1つの同調回路に変えられることを特徴とする
共振コイル装置。 - 請求項2に記載された共振コイル装置であって、
コイルを2つ備えたグループを含み、
そのグループでは、相互インダクタンスの影響を回避する前記容量性要素が、各前記コイルの1つの端子と、アース電位にある戻り電流/電圧線との間に接続される
共振コイル装置。 - 請求項2に記載された共振コイル装置であって、
コイルを3つ備えた共振対称性のグループを含み、
そのグループでは、相互インダクタンスの影響を回避するただ1つの容量性要素が、各前記コイルの1つの端子と、戻り電流/電圧線との間に接続されている
共振コイル装置。 - 請求項2に記載された共振コイル装置であって、
コイルを3つ以上備えた非対称性のグループにおいて、容量値の異なる少なくとも2つの容量性要素が、相互インダクタンスの影響を回避するように前記コイルのそれぞれに接続されている
共振コイル装置。 - 請求項2に記載された共振コイル装置であって、
コイル間の相互結合を減少させ、残留結合を含むわずかな相互誘導結合を生じさせる手段を備え、
前記容量性要素は、コイル間の前記残留結合を、実質上完全に相殺する
共振コイル装置。 - 請求項6に記載された共振コイル装置であって、
前記減少手段は能動的な磁気遮蔽を含んでおり、それにより前記コイルが磁気的に直交する
共振コイル装置。 - 請求項6に記載された共振コイル装置であって、
前記減少手段は、前記コイルを幾何学的に直交させた配置を含む
共振コイル装置。 - 請求項2に記載された共振コイル装置であって、花弁状コイル配置を含み、
前記花弁状コイル配置は、3つのコイル集合体を含み、
前記コイル集合体のそれぞれは、3つの前記コイルを含む
共振コイル装置。 - 請求項2に記載された共振コイル装置であって、花弁状コイル配置を含み、
前記花弁状コイル配置は、中心コイルを備えた六角形のコイル集合体を形成する
共振コイル装置。 - 請求項2乃至9の何れかに記載された共振コイル装置であって、更に電気的手段を含み、
前記電気的手段は、請求項2乃至9で記載された前記コイルから受けた個々の信号を、各種の出力ポート上で個別に、かつ、必要に応じて増幅するものであり、移相補償手段と、足し合わせ手段と、インピーダンス整合手段とを含んでおり、
前記移相補償手段は、個々の前記信号に位相補償を行い、
前記足し合わせ手段は、増幅前または増幅後に前記信号を足し合わせ、
前記インピーダンス整合手段は、コイルポートでのRF信号に対し、接続されるケーブルの特性に合うようにインピーダンス整合を行う
共振コイル装置。
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